JP3765632B2 - 物品の充填方法及び充填装置 - Google Patents

物品の充填方法及び充填装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、角筒状の包装袋に、該包装袋の開口部の長縁よりも大きい径を有し且つ上記包装袋の周長全長より小さい周長を有する略円板状の複数個の物品を、簡便に充填包装できる物品の充填方法及び充填装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び解決しようとする課題】
一般に、角筒状の包装袋に、該包装袋の開口部の長縁よりも大きい径を有し且つ上記包装袋の周長全長より小さい周長を有する略円板状の複数の物品を簡便に充填包装するのは困難である。また、略円板状の物品を、開口部の各縁が物品の長径よりも大きな包装袋に充填包装すると、包装材料が多く必要となったり、包装後の物品が嵩張って保管や輸送に不便である等の欠点がある。
【0003】
従って、本発明の目的は、角筒状の包装袋に、該包装袋の開口部の長縁よりも大きい径を有し且つ上記包装袋の周長全長より小さい周長を有する略円板状の複数個の物品を簡便に充填包装できる物品の充填方法及び充填装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一端面に開口部を有する角筒状の包装袋に、該包装袋の開口部の長縁よりも大きい径を有し且つ上記包装袋の周長より小さい周長を有する略円板形状の複数個の物品を積層させて充填包装する物品の充填方法において、上記包装袋を、その開口部を開口させた状態で保持すると共に、複数個の上記物品を、開口面に対して傾斜させた状態で、該包装袋の開口部から上記包装袋の内部に充填し、上記包装袋の内部に傾斜状態で充填された上記物品を上記開口部側から押圧して開口面と平行な状態に起立させることを特徴とする物品の充填方法を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0005】
また、本発明は、一端面に開口部を有する角筒状の包装袋に、該包装袋の開口部の長縁よりも大きい径を有し且つ上記包装袋の周長より小さい周長を有する略円板状の複数の物品を積層させて充填包装する物品の充填装置において、上記包装袋を、その開口部を開口させた状態で保持する包装袋保持機構と、複数個の上記物品を直列状に載置する充填補助板を有し、該充填補助板の先端部を、上記包装袋保持機構に保持された上記包装袋の上記開口部に向けて進退可能に配設され、上記充填補助板上に載置された複数個の上記物品を上記開口部から上記包装袋内へ搬送充填する物品搬送充填機構と、上記充填補助板上に載置された複数個の上記物品を、開口面に対して傾斜させた状態で保持する傾斜保持部材と、上記充填補助板上に傾斜状態を保持して載置され上記包装袋内に搬送充填された上記物品を開口面と平行な状態に起立させる物品起立機構とを備えており、上記物品起立機構により上記物品を起立保持させた状態下に、上記充填補助板を上記包装袋内から退出させるようになしてあることを特徴とする物品の充填装置を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0006】
上記略円板状の物品は、平面視正円形状であっても、平面視楕円形状であってもよい。また、その厚みが均一でなくてもよく、中央にいくに従い厚くなった凸レンズ状であっても、中央にいくに従い薄くなった凹レンズ状であってもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の物品の充填装置の一実施形態について、図1乃至図5を参照し乍ら詳述する。
図1は本発明の物品の充填装置の一実施形態の要部斜視図、図2は本実施形態の物品の充填装置により充填される物品及び該物品の充填される包装袋の大きさを示す説明図、図3は図1に示す物品の充填装置の要部概略構成側面図、図4は図1の物品の充填装置の第1乃至第3の油圧シリンダの動作の流れを示すタイミングチャート、図5は図1の物品の充填装置の動作中における状態を示す側面図である。
【0008】
本実施形態の物品の充填装置1は、図1に示すように、一端面に開口部2aを有する角筒状の包装袋2に略円板状の複数の物品3を充填包装するものであり、特に、図2に示すように、上記包装袋2の開口部2aの長縁2bよりも大きい径Dを有し且つ包装袋2の周長全長より小さい周長を有する略円板状の複数の物品3を積層させて充填包装するものである。上記包装袋2は、図1にも示すように、開口部2aと底面とを亘る各縁辺部がヘムシール加工を施されたヘム部2cとなっていても良い。また、上記物品3は、平面視正円形状であって且つ厚さがほぼ均一な、扁平円柱状の形状を有している。
【0009】
本実施形態の物品の充填装置1は、図1及び図3に示すように、上記包装袋2を、水平方向に配し且つその開口部2aを開口させた状態で保持する包装袋保持機構10と、複数個の上記物品を直列状に載置する充填補助板21を有し、該充填補助板21がその先端部21aを上記包装袋保持機構10に保持された上記包装袋2の上記開口部2aに向けて進退可能に配置され、上記充填補助板21上に載置された複数個の上記物品3を上記開口部2aから上記包装袋2内へ搬送充填する物品搬送充填機構20と、上記充填補助板21上に載置された複数個の上記物品3を、それぞれの下側が上記包装袋2の開口部2aに近くなるように傾斜させた状態で保持する傾斜保持部材40と、上記充填補助板21上に傾斜状態を保持して載置され上記包装袋2内に搬送充填された上記物品3を起立させる物品起立機構60とを備えている。
そして、上記物品起立機構60により上記物品3を起立保持させた状態下に、上記充填補助板21を上記包装袋2内から退出させるようになしてある。
物品の充填装置1は、包装袋2を水平方向ないし垂直方向の任意の角度で保持するように包装袋支持機構10を設置することにより構成してもさしつかえない。
【0010】
本実施形態の物品の充填装置1について詳述すると、上記包装袋保持機構10は、図1及び図3に示すように、包装袋2の長縁2bの両端に位置する2つのヘム部2cを挟持して該長縁2bを水平方向に伸張された状態で保持するヘム保持部材11と、包装袋2の長縁2bの対向縁2d近傍を吸着する吸盤12aを有する袋開き部材12とを備えており、上記包装袋2を、開口部2aを有する一端面を側面に配置した状態で水平方向に配し、且つ開口部2aを開口させた状態で保持するするようになっている。
【0011】
上記物品搬送充填機構20は、充填補助板21と、第1の油圧シリンダ22とを備えている。
上記充填補助板21は、断面半円形の樋形状をしており、その径が物品3の上記径Dとほぼ等しくなっており、複数個の上記物品を直列状に載置できるようになっている。またこの充填補助板21の一端部は先細に形成されており、全体としてシャベル状の形状となっている。この充填補助板21は、先細に形成された上記一端部(先端部21a)が上記包装袋保持機構10に支持された上記包装袋2の上記開口部2aに対向した状態に配設されており、且つ、支持部材80によって該充填補助板21の長手方向が水平となるように支持されており、該支持部材80に摺動して、先端部21aを上記包装袋保持機構10に保持された上記包装袋2の上記開口部2aに向けて進退可能になっている。
【0012】
上記充填補助板21は、後端部(上記先端部21aとの対向端部)21cに第1の油圧シリンダ22のピストンロッド22bが連設固定されており、このピストンロッド22bはその軸線方向が上記充填補助板21の軸線方向と一致して配設されている。そして、ピストンにより分画されるシリンダ本体22a内の2つの室内へ給排油によってピストンロッド22bが進退され、充填補助板21が上記包装袋2の内部に対して進退されて充填補助板21上に載置された複数個の上記物品3が上記開口部2aから上記包装袋2内へ搬送充填されるようになっている。またこの第1の油圧シリンダ22のシリンダ本体22aは、後端部を上記支持部材80に固定支持されている。
【0013】
上記傾斜保持部材40は、上記充填補助板21の後端部21c近傍上方に固定されており、充填補助板21とともに包装袋2内に対して進退されるようになっている。この傾斜保持部材40は、上記包装袋2の上記開口部2aに対向する面が下側にいくに従い該包装袋2に近くなるように傾斜した傾斜面40aを有しており、上記充填補助板21に載置された物品3が傾斜面40aの前方(包装袋2側)から該傾斜面40aに当接して該物品3がその下側を上記包装袋2の開口部2aに近くなるように傾斜させた状態で保持されるようになっている。またこの傾斜保持部材40は中空となっており、傾斜保持部材40の前方と後方とが連通されている。
【0014】
上記物品起立機構60は、上記傾斜保持部材40の中空部内に配置される起立部材61と、該起立部材61にその後方から連設されて起立部材61を支持する支持軸部材62と、第2の油圧シリンダ63とを備えている。
上記起立部材61は、包装袋保持機構10に支持された上記包装袋2の上記開口部2aに対向する鉛直面61aを有しており、傾斜保持部材40の中空部内から傾斜面40aよりも前方に進出されると、鉛直面61aが、傾斜保持部材40により形勢保持されている上記物品3に当接して、該物品3を起立させるようになっている。
上記支持軸部材62は、傾斜保持部材40の後方まで延設されて傾斜保持部材40の後方に露出されており、図示しない摺動支持部材によって軸線が水平となるように支持され、該摺動支持部材に対して摺動して水平に移動可能に支持されている。そして、この支持軸部材62は後端部に第2の油圧シリンダ63のピストンロッド63bが連設固定されており、ピストンロッド63bは、その軸線方向が上記充填補助板21の軸線方向と一致して配設されており、ピストンロッド63bが進退すると、支持軸部材62を介して起立部材61が進退され、上記包装袋2内に搬送充填されて充填補助板21上に傾斜した状態で載置されている上記物品3に当接可能になっている。
【0015】
そして第1の油圧シリンダ22のピストンロッド22bがシリンダ本体22aに対して最も前方側に配置された状態において、第2の油圧シリンダ63のピストンロッド63bがシリンダ本体63aに対して最も後方側に配置されると物品起立機構60の起立部材61が傾斜保持部材40の中空部内に配置され、第2の油圧シリンダ63のピストンロッド63bがシリンダ本体63aに対して最も前方側に配置されると、起立部材61の鉛直面61aが傾斜保持部材40の傾斜面40aよりも前方に配置されるようになっている。上記第2の油圧シリンダ63のシリンダ本体63aは、上記支持部材80に固定支持されている。
【0016】
上記支持部材80は、水平部81と、該水平部81から上方に縁設された3つの鉛直部(第1の鉛直部82a、第2の鉛直部82b、第3の鉛直部82c)とを備えている。これらの3つの鉛直部のうち最も前方に配置された第1の鉛直部82aの上端に上記充填補助板21が摺動自在に支持されている。また、第1の鉛直部82aの後方に配置される第2の鉛直部82bの上端には上記第1の油圧シリンダ22のシリンダ本体22a後端部が固定されており、第2の鉛直部82aの更に後方に配置される第3の鉛直部82cの上端には上記第2の油圧シリンダ63のシリンダ本体63aが固定されている。
上記水平部81には、第3の油圧シリンダ90のピストンロッド90bの前端に固定されており、ピストンロッド90bは、その軸線方向が上記充填補助板21の軸線方向と一致して配設されており、ピストンロッド90bの進退により支持部材80が、上記包装袋2の内部に対して進退されるようになっている。
【0017】
上記第1の油圧シリンダ22のシリンダ本体22a、第2の油圧シリンダ63のシリンダ本体63a、及び第3の油圧シリンダ90のシリンダ本体90aそれぞれの各室内への油の給排は、図示しない制御装置によって制御されており、この油の給排出によって、ピストンロッド22b、ピストンロッド63b、ピストンロッド90bが個別に進退するようになっている。
【0018】
次に、本実施形態の物品の充填装置1による本発明の物品の充填方法の一実施形態について説明する。尚、本実施形態の物品の充填方法は、上述の物品の充填装置1を1サイクル分作動させることにより1つの包装袋への物品の充填包装を終了するものである。
【0019】
本実施形態の物品の充填装置1は、待機状態(物品の充填動作の1サイクルにおける充填動作開始時)においては、図3に示すように、第1の油圧シリンダ22は、ピストンロッド22bがシリンダ本体22aに対して最も前方側に進出した状態となっており(図4におけるA0 )、且つ、第2の油圧シリンダ63は、ピストンロッド63bがシリンダ本体63aに対して最も後方に後退した状態となっており(図4におけるB0 )、物品起立機構60の起立部材61が、傾斜保持部材40の中空部内に配置されている。更に、第3の油圧シリンダ90は、ピストンロッド90bがシリンダ本体90aに対して最も後方に後退した状態となっており(図4におけるC0 )、充填補助板21は包装袋2と離間して配置されている。
【0020】
物品3の充填に際しては、まず、上記待機状態下に、物品3が上記充填補助板21上に供給され、該傾斜保持部材40の傾斜面40aに沿って、下側が上記包装袋3に近くなるように傾斜した状態で並列される。
【0021】
また、図1に示すように、上記包装袋保持機構10において、ヘム保持部材11が包装袋2の長縁2bの両端に位置する2つのヘム部2cを挟持し、袋開き部材12の吸盤12aが長縁2bの対向縁2d近傍を吸着した状態で長縁2bよりも上方に配置され、包装袋2が、開口部2aの長縁2bを水平方向に配置して開口された状態でまま保持される。
【0022】
そして、上記待機状態から、第3の油圧シリンダ90のピストンロッド90bが前方に進出され、支持部材80が前方に移行され、充填補助板21、傾斜保持部材40、物品起立機構60及び物品3は、互いの位置関係を待機状態と同じに保持したまま、包装袋2内へ向けて進出される。このとき、物品3は下側が上記包装袋2に近くなるように傾斜した状態に保持されており、物品3及び充填補助板21の先端部が、包装袋2の開口部2aを内側から押し拡げながら包装袋2内に進入していく。すべての物品3が包装袋2内に進入すると、第3の油圧シリンダ90のピストンロッド90bは停止する(図4におけるC1 )。
【0023】
次に、第2の油圧シリンダ63のピストンロッド63bが進出を開始する(図4におけるB1 )。続いて、第1の油圧シリンダ22のピストンロッド22bが後退を始め(図4におけるA1 )、充填補助板21及び傾斜保持部材40は包装袋2から退出する。ピストンロッド22bは、シリンダ本体22aに対して最も後方に配置されて停止する(図4におけるA2 )。
この後も第2の油圧シリンダ63のピストンロッド63bは進出を続け、シリンダ本体63aに対して最前方で停止する(図4におけるB2 )。その結果、図5に示すように、起立部材61が前進されての起立部材61の鉛直面61aが傾斜保持部材40の傾斜面40aよりも前方に進出し、物品3に鉛直面61aが当接されて該鉛直面61aと包装袋2の底面2f(開口部2aの設けられている上記一端面の対向面)との間に挟持され、物品3が起立状態で保持される。
【0024】
次に、第3の油圧シリンダ90のピストンロッド90bが後退を始めて(図4におけるC2 )支持部材80が後退し、充填補助板21、傾斜保持部材40及び起立部材61が後退する。続いて、第3の油圧シリンダ90のピストンロッド90bの後退の途中から第2の油圧シリンダ63のピストンロッド63bが後退を開始し(図4におけるB3 )、起立部材61の後退は加速される。これらの第3の油圧シリンダ90のピストンロッド90bの後退と第2の油圧シリンダ63のピストンロッド63bの後退により、起立部材61は包装袋2内から退出する。第3の油圧シリンダ90のピストンロッド90bは、シリンダ本体90aに対して最後方に配置されると停止し(図4におけるC3 )、同時に、第1の油圧シリンダ22のピストンロッド22bが前進を開始する(図4におけるA3 )。この間にも第2の油圧シリンダ63のピストンロッド63bは後退を続け、ピストンロッド63bがピストン本体63aに対して最も後方に配置されると停止する(図4におけるB4 )。
そして、第1の油圧シリンダ22はピストンロッド22bがシリンダ本体22aに対して最前方に配置されると停止し(図4におけるA4 )、物品の充填装置1が再び上記待機状態となって、物品充填動作の1サイクルが終了し、包装袋2はこれに続く所定の工程において開口部2aを封閉される。
【0025】
この様に、本実施形態の物品の充填方法及び物品の充填装置1によると、簡単な構造で、物品3が傾斜した状態に保持され、包装袋2の開口部2aを押し拡げながら包装袋2内に進入していくので、包装袋2の開口部2aの長縁2bよりも大きい径を有する略円板状の物品3が、包装袋2の開口部2aに当たることなくスムーズに充填される。また、物品3がその下側を上記包装袋3に近くなるように傾斜した状態で挿入されるので、図2に示すように上記径Dに対して直角方向の径D’が、長縁2bと直角方向の隣接縁2eよりも長くても、該物品3をスムーズに充填できる。従って、物品3を容易且つ低コストで最小限の大きさの角筒状の包装袋2に充填することが可能となり、包装材料や保管スペース、保管コスト、輸送コスト等を最低限に抑えることができる。
尚、物品3を包装袋2の開口部2aに当たることなく充填させるのは、物品3を平面状に保持して充填することによっても実現も可能であるが、一度に複数の物品3を充填することができず、手間がかかる。本実施形態の物品の充填方法及び物品の充填装置1においては、複数個の物品3を傾斜した状態で直列状に配置したまま充填するので、複数個を一度に充填することが可能である。
【0026】
本発明の物品の充填方法及び充填装置は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない範囲において、適宜変更することができる。例えば、傾斜保持部材40は中空とせずに、起立部材61を断面逆U字状(トンネル状)等として、起立部材61を傾斜保持部材40の周縁において進退させることもできる。
第3の油圧シリンダ90及び支持部材80は配設せずに、第1の油圧シリンダ22のみによって充填補助板21及び傾斜保持部材40を進退させ、第2の油圧シリンダ63のみによって起立部材61及び支持軸部材62を進退させるようにすることもできる。
傾斜保持部材40は充填補助板21に固定せず、充填補助板21と別個に進退するようにしてもよく、例えば、支持部材80は設けずに、第3の油圧シリンダ90によって傾斜保持部材40を進退させてもよい。
【0027】
第1乃至第3の油圧シリンダ22,63,90のうちいずれかの1つ又は2つ、若しくはこれら全てに替えて、エアシリンダ等の他の進退手段を用いることもできる。図6は、この様な物品の充填装置の例として、上述の実施形態の物品の充填装置において、第1の油圧シリンダ22に替えて、第2の油圧シリンダ63の前端部と支持軸部材62との間に介在板23’を介在させ、傾斜保持部材40は充填補助板21とは独立に進退可能とし且つ該傾斜保持部材40に後方から連結竿41’を連結させ、介在板23’と連結竿41’との間に引っ張りばね24’張設したものである。本実施形態の物品の充填装置1’では、第2の油圧シリンダ63のピストンロッド63bを進出せると、引っ張りばね24’によって、傾斜保持部材40が起立部材61及び介在板23’とともに進出する。そして、物品3が包装袋2に当接するとこれにより傾斜保持部材40の前進がはばまれ、この状態より更にピストンロッド63bを進出させると、図7に示すように、引っ張りばね24’の引張力に抗して起立部材61が進出して傾斜保持部材40の前方に配置され、物品3に当接して物品3を起立させる。
【0028】
上記包装袋2の上記開口部2aに対向する面が、下側にいくに従い前方側へ傾斜した傾斜面40aと、鉛直面61aとに適宜変更できる1つの部材を用いて傾斜保持部材40及び物品起立機構60に替えることもできる。図8は、この様な物品の充填装置の一例を示すものである。図8の物品の充填装置1’’では、第1の油圧シリンダ22のピストンロッド22bの前端部にはリンク部50’’が固定されており、リンク部50’’の前端軸50a’’と底軸50b’’の間に引っ張りばね51’’が掛け渡されており、リンク部50’’の前端軸50a’’が下側にいくに従い該包装袋2に近くなるように傾斜して傾斜面50c’’を形成するようになっている。そしてこの物品の充填装置1’’において、第2の油圧シリンダ63のピストンロッド63bが進出されて、物品3が包装袋2に当接すると、これにより底軸50b’’の前進がはばまれ、この状態より更にピストンロッド63bを進出させると、引っ張りばね51’’の引張力に抗して前端軸50a’’が起立して鉛直面を形成し、物品3を起立させる。
【0029】
包装袋保持機構10は、包装袋2の開口部2aの四隅に内側から袋保持片を当接させて支持することにより開口保持する等、ヘム部を備えていない包装袋に物品を充填可能なものとすることもできる。
物品3は、平面視楕円形のものとすることもできる。この場合、充填補助板21は、物品3をその径Dが水平方向となるように担持する形態であることが必要である。
上記サイクルを複数回繰り返すことにより1つの包装袋2に物品3を充填するようにすることもできる。
【0030】
【発明の効果】
本発明の物品の充填方法及び充填装置によると、角筒状の包装袋に、該包装袋の周長全長より小さい周長を有し且つ上記包装袋の開口部の長縁よりも大きい径を有する略円板状の物品を、簡便に充填包装することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の物品の充填装置の一実施形態の要部斜視図である。
【図2】図1の物品の充填装置により充填される物品及び該物品の充填される包装袋の大きさを示す説明図である。
【図3】図1に示す物品の充填装置の要部概略構成側面図である。
【図4】図1の物品の充填装置の第1乃至第3の油圧シリンダの動作の流れを示すタイミングチャートである。
【図5】図1の物品の充填装置の動作中における状態を示す側面図である。
【図6】本発明の物品の充填装置の他の実施形態を示す要部概略構成側面図である。
【図7】図6の物品の充填装置の動作中における状態を示す側面図である。
【図8】本発明の物品の充填装置の他の実施形態を示す要部概略構成側面図である。
【符号の説明】
1 物品の充填装置
1’ 物品の充填装置
1’’ 物品の充填装置
2 包装袋
2a 開口部
2b 長縁
2c ヘム部
2d 対向縁
2e 隣接縁
2f 底面
3 物品
10 包装袋保持機構
11 ヘム保持部材
12 袋開き部材
12a 吸盤
20 物品搬送充填機構
21 充填補助板
21a 先端部
21c 後端部
22 第1の油圧シリンダ
22a シリンダ本体
22b ピストンロッド
23’ 介在板
24’ 引っ張りばね
40 傾斜保持部材
40a 傾斜面
41’ 連結竿
50’’ リンク部
50a’’前端軸
50b’’底軸
50c’’傾斜面
51’’ 引っ張りばね
60 物品起立機構
61 起立部材
61a 鉛直面
62 支持軸部材
63 第2の油圧シリンダ
63a シリンダ本体
63b ピストンロッド
80 支持部材
81 水平部
82a 第1の鉛直部
82b 第2の鉛直部
82c 第3の鉛直部
90 第3の油圧シリンダ
90a シリンダ本体
90b ピストンロッド
D (物品の)径
D’ (径Dと直角方向の)径

Claims (2)

  1. 一端面に開口部を有する角筒状の包装袋に、該包装袋の開口部の長縁よりも大きい径を有し且つ上記包装袋の周長より小さい周長を有する略円板形状の複数個の物品を積層させて充填包装する物品の充填方法において、
    上記包装袋を、その開口部を開口させた状態で保持すると共に、
    複数個の上記物品を、開口面に対して傾斜させた状態で、該包装袋の開口部から上記包装袋の内部に充填し、上記包装袋の内部に傾斜状態で充填された上記物品を上記開口部側から押圧して開口面と平行な状態に起立させることを特徴とする物品の充填方法。
  2. 一端面に開口部を有する角筒状の包装袋に、該包装袋の開口部の長縁よりも大きい径を有し且つ上記包装袋の周長より小さい周長を有する略円板状の複数の物品を積層させて充填包装する物品の充填装置において、
    上記包装袋を、その開口部を開口させた状態で保持する包装袋保持機構と、
    複数個の上記物品を直列状に載置する充填補助板を有し、該充填補助板の先端部を、上記包装袋保持機構に保持された上記包装袋の上記開口部に向けて進退可能に配設され、上記充填補助板上に載置された複数個の上記物品を上記開口部から上記包装袋内へ搬送充填する物品搬送充填機構と、
    上記充填補助板上に載置された複数個の上記物品を、開口面に対して傾斜させた状態で保持する傾斜保持部材と、
    上記充填補助板上に傾斜状態を保持して載置され上記包装袋内に搬送充填された上記物品を開口面と平行な状態に起立させる物品起立機構とを備えており、
    上記物品起立機構により上記物品を起立保持させた状態下に、上記充填補助板を上記包装袋内から退出させるようになしてある
    ことを特徴とする物品の充填装置。
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