JP3765601B2 - 現用予備の切替装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、2つの端局装置が接続されたシステムにおける現用予備の切替装置に関し、特に、それぞれが2重化構成を有し、かつそれぞれが送受信機能を備えるとともに、それぞれの伝送速度が互いに異なる2つの端局装置が接続されたシステムにおける現用予備の切替装置に関する。
【0002】
光伝送方式の国際標準化がITU−T(International Telecommunication Union-Telecommunication recommendation sector) によって進められており、現在、2.4Gb/sまでのディジタル信号を使用するシステムに対して、SDH(Synchronous Digital Hierarchy)と呼ばれる信号多重化方式において標準化がなされている。一方、伝送方式の高速化に伴い、5Gb/sの信号を扱うシステムの開発が進んでいる。そのため、仕様が国際標準化されている2.4Gb/sの端局装置(以下「SDHMUX」と呼ぶ)と、未だ標準化されていない5Gb/sの端局装置(以下「SLTE」と呼ぶ)とが接続されるケースが発生する可能性が出てきた。そうした場合において、SDHMUXおよびSLTEは、高信頼化のために通常二重化されている関係から、現用状態と予備状態との切替えを如何に行うかが課題となってきた。
【0003】
【従来の技術】
従来、二重化された装置の切替え方法としては、図13(A),(B)に示すような方法がある。すなわち、図13(A)に示すように、現用装置(W)101と、これに並列に接続された予備装置(P)102とがあった場合、現用装置101の状態を監視していて、異常が発生すると、予備装置102へ切替えるようにする。
【0004】
また、図13(B)に示すように、直列に接続された現用装置(W1)103、現用装置(W2)104と、やはり直列に接続された予備装置(P1)105、予備装置(P2)106とがあり、これらが並列に接続されているとする。また、現用装置103と予備装置105とが同一構成であり、現用装置104と予備装置106とが同一構成であるとする。この場合において、予備装置105と現用装置104とを結び、また現用装置103と予備装置106とを結ぶようにする。そして、現用装置103に異常が発生したら、予備装置105の出力を現用装置104へ送るようにし、現用装置104に異常が発生したら、現用装置103の出力を予備装置106へ送るようにする。
【0005】
このようにして、現用装置の異常時に対応の予備装置が作動するようにしてシステム全体の信頼性を確保するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図13(B)に示すシステムにおいて、現用装置103と予備装置105とから成るシステムと、現用装置104と予備装置106とから成るシステムとが別々のシステムであったとする。この場合には、図13(C)に示すように、現用装置103が現用装置104に接続され、予備装置105が予備装置106に接続されるけれども、予備装置105と現用装置104とは接続されず、また、現用装置103と予備装置106とは接続されないことがあり得る。こうした構成における現用予備の切替え方法は従来なかった。
【0007】
また、図13(C)に示す各装置103〜106が送受信機能をそれぞれ備えていた場合に、例えば現用装置103の送信機能に異常が発生して、そのために、何らかの手段により、現用装置103の送信機能部を予備装置105の送信機能部に切替えたとする。その際、現用装置103において送受信機能部が同一のパッケージ(プリント配線板)に搭載されていた場合、現用装置103の送信機能部を修理しようとすると、現用装置103の受信機能部も予備装置105の受信機能部に予め切替えておき、現用装置103のパッケージを引き抜けるようにしておいた方がよい。しかし、こうしたことを考慮した現用予備の切替え装置や切替え方法は従来なかった。
【0008】
さらに、現用予備の区別がつくように、各装置103〜106に表示ランプをそれぞれ設け、それらの表示ランプを現用時に点灯することが行われているが、現用装置103と予備装置105とから成るシステムと、現用装置104と予備装置106とから成るシステムとが別々のシステムであった場合、その点灯表示に問題が生じる。すなわち、図13(C)において、現用装置104に異常が発生して、そのために、何らかの手段により、現用装置104と予備装置106とから成るシステムにおいて、現用装置104から予備装置106への切替えが行われたとする。この際、現用装置103と予備装置105とから成るシステムでは、現用装置103から予備装置105への物理的な切替え動作はないために、現用装置103の表示ランプが相変わらず点灯していることになる。
【0009】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、2つの端局装置をそれぞれ構成する信号処理要素を直列接続した現用回路と、この現用回路と並列に接続され、現用回路と同じ信号が入力され、現用回路と同じ構成の予備回路とからなるシステムにおいて、現用予備の切替えを適切に行えるようにした現用予備の切替装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記目的を達成するために、図1に示すように、2つの端局装置をそれぞれ構成する信号処理要素を直列接続した第1の回路1と、第1の回路1と並列に接続され、第1の回路1と同じ信号が入力され、第1の回路1と同じ構成の第2の回路2と、第1の回路1の最終端に接続され、第1の回路1の出力信号の異常を検出する第1の異常検出手段3と、第2の回路2の最終端に接続され、第2の回路2の出力信号の異常を検出する第2の異常検出手段4と、第1の異常検出手段3および第2の異常検出手段4の検出結果に基づき、第1の回路1の出力信号および第2の回路2の出力信号のうちの一方を選択して出力する選択出力手段5と、を有することを特徴とする現用予備の切替装置が提供される。
【0011】
以上のような構成において、第1の回路1および第2の回路2には同一の信号が入力されて、それぞれにおいて信号処理がされている。それらの出力信号を第1の異常検出手段3および第2の異常検出手段4がそれぞれ監視し、例えば第1の異常検出手段3が、第1の回路1の出力信号に異常があることを検出すると、選択出力手段5は、第2の回路2の出力信号を選択して出力するようにする。
【0012】
こうして、第1の回路1と第2の回路2とからなるシステムにおいて、現用予備の切替えを適切に行うことが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、第1の実施の形態の原理構成を、図1を参照して説明する。第1の実施の形態は、2つの端局装置をそれぞれ構成する信号処理要素を直列接続した第1の回路1と、第1の回路1と並列に接続され、第1の回路1と同じ信号が入力され、第1の回路1と同じ構成の第2の回路2と、第1の回路1の最終端に接続され、第1の回路1の出力信号の異常を検出する第1の異常検出手段3と、第2の回路2の最終端に接続され、第2の回路2の出力信号の異常を検出する第2の異常検出手段4と、第1の異常検出手段3および第2の異常検出手段4の検出結果に基づき、第1の回路1の出力信号および第2の回路2の出力信号のうちの一方を選択して出力する選択出力手段5とから構成される。
【0014】
こうした第1の実施の形態の詳細な構成を図2〜図6を参照して説明する。
図2は、2つの端局装置SDHMUX(Synchronous Digital Hierarchy Multiplexer) の構成を示すブロック図である。SDHMUX(1)10およびSDHMUX(2)20は同一の構成を有し、それぞれ、送信側では、顧客システムから送られた140Mb/sの各電気信号を多重して、現用(W; working side)の2.4Gb/sの光信号(信号S1,S5)として、および予備(P; protection side )の2.4Gb/sの光信号(信号S3,S7)として出力する。また、受信側では、現用の2.4Gb/sの光信号(信号S2,S6)および予備の2.4Gb/sの光信号(信号S4,S8)を受信して140Mb/sの各電気信号に分離し、顧客システム側に送る。
【0015】
ここで、SDHMUX(1)10およびSDHMUX(2)20の内部構成を、SDHMUX(1)10を例にして詳しく説明する。すなわち、SW&DIS(Switch and Distribution unit) 11は、顧客側の複数の回線の中から所定の回線を選択してその送信信号をMC(Middle-speed Channel unit) 12a〜12fへ送ったり、また逆に、MC12a〜12fから送られた受信信号を顧客側の所定の回線に送ったりする。MC12a〜12fは、16個の現用装置MC12a,12c,12eと、それらに対応する16個の予備装置MC12b,12d,12fとから成り、SW&DIS11から送られた信号をITU−Tの規格に準拠したフォーマットSTM−1の信号に変換したり、その逆変換を行う。HC(High-speed Channel unit)13a〜13dは、MC4個毎に1個設けられ、4個の現用装置HC13a,13cと、それらに対応する4個の予備装置HC13b,13dとから成る。そして、STM−1の信号4本を多重して600Mb/sのフォーマットSTM−4の信号に変換したり、その逆変換を行う。HM(High-speed Multiplexer unit)14a,14bは、1個の現用装置HM14aと、それに対応する予備装置HM14bとから成り、STM−4の信号4本をさらに多重して2.4Gb/sの信号に変換したり、その逆変換を行う。HT(High-speed Transmitter unit)15a,15bは、1個の現用装置HT15aと、それに対応する予備装置HT15bとから成り、HM14a,14bから送られた2.4Gb/sの電気信号を現用および予備の光信号に変換して信号S1,S3として出力する。HR(High-speed Receiver unit) 16a,16bは、1個の現用装置HR16aと、それに対応する予備装置HR16bとから成り、現用および予備の2.4Gb/sの同一内容の光信号(信号S2,S4)を受信して電気信号に変換し、それぞれにおいて、信号に異常があるか否かをチェックする。そして、後述のSWインタフェースの制御に基づき、一方に異常があれば他方の信号をHM14a,14bへ出力する。もし、両方とも正常な場合には現用装置HR16a側の信号をHM14a,14bへ出力する。
【0016】
SDHMUX(2)20も全く同様の構成を備えている。なお、SDHMUX(1)10の出力信号S1〜S4にそれぞれ対応するSDHMUX(2)20の各出力信号をS5〜S8とする。
【0017】
図3は、端局装置SLTE(Submarine Line Terminal Equipment)の構成を示すブロック図である。すなわち、SLTEは、現用側のSLTE(W)30と予備側のSLTE(P)31とから成り、それぞれの送信側では、SDHMUX(1)10およびSDHMUX(2)20から送られた2.4Gb/sの各光信号を一旦、電気信号に変換した上で多重して5Gb/sの多重信号を得、再び光信号に変換して、現用予備の一方だけを出力する。それぞれの受信側では、5Gb/sの同一の光信号を受信し、一旦、電気信号に変換した上で分離して2.4Gb/sの信号を得、再び光信号に変換して現用予備の両方をSDHMUX(1)10およびSDHMUX(2)20へ出力する。
【0018】
SDHMUX(1)10の現用側HT15aから送られた2.4Gb/sの信号S1が、SLTE(W)30の送信側のTS(Tributary Sending unit) 30aへ入力され、SDHMUX(2)20の現用側HTから送られた2.4Gb/sの信号S5が、SLTE(W)30の送信側のTS30bへ入力される。TS30aおよびTS30bは、2.4Gb/sの光信号を電気信号にそれぞれ変換した上で5Gb/sの多重信号を作成し、OS(Optical Transmitter)30cへ送る。OS30cは、送られた信号に異常がないか否かをチェックする。そして、後述のSWインタフェースの制御に基づき、異常がなければ、その5Gb/sの電気信号を光信号に変換してカプラ32へ出力する。もし、異常があればOS30cの光源(LD)をオフにしてその信号の出力を禁止する。
【0019】
また同様に、SDHMUX(1)10の予備側HT15bから送られた2.4Gb/sの信号S3が、SLTE(P)31の送信側のTS(Tributary Sending unit) 31aへ入力され、SDHMUX(2)20の予備側HTから送られた2.4Gb/sの信号S7が、SLTE(P)31の送信側のTS31bへ入力される。TS31aおよびTS31bは、2.4Gb/sの光信号を電気信号にそれぞれ変換したうえで5Gb/sの多重信号を作成し、OS(Optical Transmitter)31cへ送る。OS31cは、送られた信号に異常がないか否かをチェックする。そして、後述のSWインタフェースの制御に基づき、異常がなく、かつ、現用側のOS30cにおいて異常が検出されていれば、その5Gb/sの電気信号を光信号に変換してカプラ32へ出力する。もし、異常があればOS31cの光源(LD)をオフにしてその信号の出力を禁止する。
【0020】
受信側では、5Gb/sの光信号がカプラ33により分岐されて、一方がSLTE(W)30の受信側のOR(Optical Receiver)30fへ送られ、他方がSLTE(P)31の受信側のOR(Optical Receiver)31fへ送られている。OR30fは、5Gb/sの光信号を電気信号に変換してTR(Tributary Receiving unit) 30dおよびTR(Tributary Receiving unit) 30eへ出力する。TR30dおよびTR30eは、2.4Gb/sの信号に分離した後、光信号にそれぞれ変換する。そしてTR30dは、信号S2をSDHMUX(1)10の現用側HR16aへ送り、TR30eは、信号S6をSDHMUX(2)20の現用側HRへ送る。
【0021】
同様に、OR31fは、5Gb/sの光信号を電気信号に変換してTR(Tributary Receiving unit) 31dおよびTR(Tributary Receiving unit) 31eへ出力する。TR31dおよびTR31eは、2.4Gb/sの信号に分離した後、光信号にそれぞれ変換する。そしてTR31dは、信号S4をSDHMUX(1)10の予備側HR16bへ送り、TR31eは、信号S8をSDHMUX(2)20の予備側HRへ送る。
【0022】
図2のSDHMUX(1)10およびSDHMUX(2)20と、図3のSLTE30,31とが接続された様子を図4に示す。なお図4では、本発明に直接関係ない部分の図示を省略している。
【0023】
この図4に示すシステムにおいて、各信号に異常がなく、したがって各現用装置が作動している場合のシステムの作動状態を図5に示す。なお、図中の破線で示した信号ラインは、信号が遮断されていることを示している。
【0024】
すなわち、送信側では、SDHMUX(1)10のHT15aから送られた2.4Gb/sの信号とSDHMUX(2)20のHT25aから送られた2.4Gb/sの信号とが、SLTE(W)30のTS30a,30bで5Gb/sの信号に多重され、OS30cおよびカプラ32を介して線路へ出力される。一方、SDHMUX(1)10のHT15bから送られた2.4Gb/sの信号とSDHMUX(2)20のHT25bから送られた2.4Gb/sの信号とが、SLTE(P)31のTS31a,31bで5Gb/sの信号に多重され、OS31cへ送られるが、OS31cからは出力されない。
【0025】
また、受信側では、カプラ33により分岐された5Gb/sの光信号が、SLTE(W)30のOR30fを経て、TR30dおよびTR30eへ送られ、そこで2.4Gb/sの信号に分離されて、SDHMUX(1)10のHR16aおよびSDHMUX(2)20のHR26aへ送られる。そして、HR16aの出力はHM14aおよびHM14bへ送られ、HR26aの出力はHM24aおよびHM24bへ送られる。一方、カプラ33により分岐された5Gb/sの光信号が、SLTE(P)31のOR31fを経て、TR31dおよびTR31eへ送られ、そこで2.4Gb/sの信号に分離されて、SDHMUX(1)10のHR16bおよびSDHMUX(2)20のHR26bへ送られる。しかし、HR16bおよびHR26bからの各出力は遮断される。
【0026】
かくして、図1の第1の回路1は、図5に示すSDHMUX(1)10のHT15a、SLTE(W)30のTS30aに、並びにSDHMUX(2)20のHT25a、SLTE(W)30のTS30bに対応し、この場合、図1の第2の回路2は、図5に示すSDHMUX(1)10のHT15b、SLTE(P)31のTS31aに、並びにSDHMUX(2)20のHT25b、SLTE(P)31のTS31bに対応する。そして、図1の第1の異常検出手段3は、図5に示すSLTE(W)30のOS30cに対応し、図1の第2の異常検出手段4は、図5に示すSLTE(P)31のOS31cに対応する。
【0027】
或いはまた、図1の第1の回路1は、図5に示すSLTE(W)30のOR30f、TR30d、およびSDHMUX(1)10のHR16aに、並びにSLTE(W)30のOR30f、TR30e、およびSDHMUX(2)20のHR26aに対応し、この場合、図1の第2の回路2は、図5に示すSLTE(P)31のOR31f、TR31d、およびSDHMUX(1)10のHR16bに、並びにSLTE(P)31のOR31f、TR31e、およびSDHMUX(2)20のHR26bに対応する。そして、図1の第1の異常検出手段3は、図5に示すSDHMUX(1)10のHR16aおよびSDHMUX(2)20のHR26aに対応し、図1の第2の異常検出手段4は、図5に示すSDHMUX(1)10のHR16bおよびSDHMUX(2)20のHR26bに対応する。
【0028】
なおここで、SDHMUX(1)10において、HT15aとHR16aとが同一のパッケージに搭載され、また、HT15bとHR16bとが同一のパッケージに搭載されているとする。同様に、SDHMUX(2)20において、HT25aとHR26aとが同一のパッケージに搭載され、また、HT25bとHR26bとが同一のパッケージに搭載されているとする。
【0029】
そして更に、SDHMUX(1)10のHT15a、HR16a、HT15b、およびHR16bには、図示を省略したが、自己の動作状態を表示するためのサービスランプがそれぞれ設けられているとする。これらは、後述のSWインタフェースによって点灯制御が行われる。SDHMUX(2)20においても同様にサービスランプがそれぞれ設けられる。そして、SLTE(W)30のTS30a、TS30b、OS30c、TR30d、TR30e、およびOR30f、並びに、SLTE(P)31のTS31a、TS31b、OS31c、TR31d、TR31e、およびOR31fにも同様に、サービスランプがそれぞれ設けられる。
【0030】
図6は、SWインタフェース40を説明する構成図である。なお、図6では説明の都合上、SDHMUX(1)10およびSDHMUX(2)20の内部の表記を変えているが、図2〜図5に示した構成と実質的な変更はない。そして、図6に太い実線で示すラインは主信号の流れるラインを示す。
【0031】
まず新たに、SDHMUX(1)10にHS(High-speed Switch)17,18を設け、SDHMUX(2)20にHS(High-speed Switch)27,28を設ける。そして、SWインタフェース40を設け、これによって各部の運用状態を取り込み、所定の切替信号を出力するようにする。
【0032】
すなわち、SWインタフェース40には、SLTE(W)30のTS30a,30b,OS30cからアラーム信号S19が、また、SLTE(P)31のTS31a,31b,OS31cからアラーム信号S18が入力される。アラーム信号S19,S18は、TS30a,30b,OS30cおよびTS31a,31b,OS31cにおいて信号異常をそれぞれチェックした結果、異常があったときに発生する。また、OS30cおよびOS31cのうちのどちらが現用状態であるかを示す信号S20が入力される。さらに、SWインタフェース40には、SDHMUX(1)10のHS18を介して、HR16aからアラーム信号S15が、HR16bからアラーム信号S16が入力される。同様に、SDHMUX(2)20のHS28を介して、HR26aからアラーム信号S12が、HR26bからアラーム信号S13が入力される。これらのアラーム信号S15,S16,S12,S13も、対応のHRにおいて信号異常をそれぞれチェックした結果、異常があったときに発生する。そして、SDHMUX(1)10のHR16aおよびHR16bのうちのどちらが現用状態であるかを示す信号S17がHS18から入力され、同様に、SDHMUX(2)20のHR26aおよびHR26bのうちのどちらが現用状態であるかを示す信号S14がHS28から入力される。
【0033】
一方、SWインタフェース40からは、SLTE(W)30のOS30cおよびSLTE(P)31のOS31cに対して切替制御信号S21が出力され、また、SLTE(W)30のOR30fおよびSLTE(P)31のOR31fに対してランプ点灯制御信号S21が出力される。切替制御信号は現用予備の切替えを指示する信号であり、ランプ点灯制御信号はサービスランプに対して点灯消灯の指示を行う信号である。また、SWインタフェース40からは、SDHMUX(1)10のHR16aおよびHR16bに対して、HS18を介して切替制御信号S11が出力され、同様に、SDHMUX(2)20のHR26aおよびHR26bに対して、HS28を介して切替制御信号S11が出力される。また、SWインタフェース40からは、SDHMUX(1)10のHT15aおよびHT15bに対して、HS17を介してランプ点灯制御信号S11が出力され、同様に、SDHMUX(2)20のHT25aおよびHT25bに対して、HS27を介してランプ点灯制御信号S11が出力される。ここでも、切替制御信号は現用予備の切替えを指示する信号であり、ランプ点灯制御信号はサービスランプに対して点灯消灯の指示を行う信号である。
【0034】
さらに、SWインタフェース40には、現用予備の強制切替えや現用予備の強制保持をマニュアル操作により指示する信号S22や、それらを遠隔操作により指示する信号S23が入力される。
【0035】
こうした構成のSWインタフェース40は、SLTE(W)30のOS30cおよびSLTE(P)31のOS31cを伴って、図1の選択出力手段5に対応する。また、SWインタフェース40は、SDHMUX(1)10のHR16a、HR16bおよびSDHMUX(2)20のHR26a、HR26bを伴って、図1の選択出力手段5に対応する。
【0036】
つぎに、SWインタフェース40の制御動作をフローチャートを参照して詳しく説明する。
図7は送信側に異常が発生した場合のSWインタフェース40の制御手順を示すフローチャートである。ここでは、現用装置が作動中に現用装置に異常が発生した場合を想定している。以下、図中のステップに沿って説明する。
【0037】
〔S1〕SLTE(W)30のOS30cにおいて信号の異常を検出する。ここで検出される異常は、SDHMUX(1)10のHT15a、SDHMUX(2)20のHT25a、SLTE(W)30のTS30a、30b、およびOS30cのいずれかの障害に起因するものである。
【0038】
〔S2〕アラーム信号S19をSWインタフェース40へ送る。
〔S3〕予め設定された制御モードが個別切替えであるか、送受信同時切替えであるかを判別する。個別切替えが設定されていればステップS4へ進み、送受信同時切替えが設定されていればステップS9へ進む。
【0039】
すなわち、前述のように、SDHMUX(1)10において、HT15aとHR16aとが同一のパッケージに搭載され、また、HT15bとHR16bとが同一のパッケージに搭載され、同様に、SDHMUX(2)20において、HT25aとHR26aとが同一のパッケージに搭載され、また、HT25bとHR26bとが同一のパッケージに搭載されている場合においては、送受信同時切替えを行なった方がよいことが多い。つまり、例えば送信側のHT15aに障害が発生してそれを修理しようとした場合、同一パッケージに搭載されている受信側のHR16bも現用側から予備側に切替えておけば、そのパッケージを引き抜いて修理することができる。そうした場合には、送受信同時切替えの制御モードを予め設定しておく。パッケージに特に制約がない場合等には個別切替えの制御モードを予め設定しておく。
【0040】
〔S4〕予備側のSLTE(P)31のTS30a,TS30b,OS31cにおいて信号の異常が検出されているか否かをアラーム信号S18により判別する。異常が検出されていなければステップS5へ進み、検出されていれば本処理を終了する(切替え動作を行わない)。
【0041】
〔S5〕切替制御信号およびランプ点灯制御信号S21をSLTE(W)30のOS30cおよびSLTE(P)31のOS31cへ送り、SLTE(W)30を予備側に、SLTE(P)31を現用側に切替えるとともに、SLTE(W)30のOS30c,TS30a,TS30bの各サービスランプを消灯し、SLTE(P)31のOS31c,TS31a,TS31bの各サービスランプを点灯させる。
【0042】
〔S6〕ステップS5の切替えが完了していることを、信号S20により確認する。未だ切り替わっていない場合にはステップS5へ戻る。
〔S7〕ランプ点灯制御信号S11を、SDHMUX(1)10のHS17およびSDHMUX(2)20のHS27へ出力する。
【0043】
〔S8〕ランプ点灯制御信号S11を、HS17はHT15aおよびHT15bに転送し、HS27はHT25aおよびHT25bに転送する。これによって、HT15aが消灯、HT15bが点灯され、同様に、HT25aが消灯、HT25bが点灯される。
【0044】
これにより、現用予備の正確な状態表示が実現する。
〔S9〕予備側のSLTE(P)31のTS31a,TS31b,OS31c、並びに受信予備側のSDHMUX(1)10のHR16bおよびSDHMUX(2)20のHR26bにおいて信号の異常が検出されているか否かを、アラーム信号S18,S16,S13により判別する。異常が検出されていなければステップS10へ進み、検出されていれば本処理を終了する(切替え動作を行わない)。
【0045】
〔S10〕切替制御信号およびランプ点灯制御信号S21をSLTE(W)30のOS30cおよびSLTE(P)31のOS31cへ送り、SLTE(W)30を予備側に、SLTE(P)31を現用側に切替えるとともに、SLTE(W)30のOS30c,TS30a,TS30bの各サービスランプを消灯し、SLTE(P)31のOS31c,TS31a,TS31bの各サービスランプを点灯させる。また、ランプ点灯制御信号S21をSLTE(W)30のOR30fおよびSLTE(P)31のOR31fへ送り、SLTE(W)30のOR30f,TR30d,TR30eの各サービスランプを消灯し、SLTE(P)31のOR31f,TR31d,TR31eの各サービスランプを点灯させる。
【0046】
これにより、現用予備の正確な状態表示が実現する。
〔S11〕ステップS10におけるSLTE(W)30の予備側への切替え、およびSLTE(P)31の現用側への切替えが完了していることを、信号S20により確認する。未だ切替わっていない場合にはステップS10へ戻る。
【0047】
〔S12〕切替制御信号およびランプ点灯制御信号S11を、SDHMUX(1)10のHS17,18およびSDHMUX(2)20のHS27,28へ出力する。
【0048】
〔S13〕切替制御信号およびランプ点灯制御信号S11を、HS18はHR16aおよびHR16bに転送し、HS28はHR26aおよびHR26bに転送する。これによって、HR16aが予備側に切替えられるとともにサービスランプが消灯され、HR16bが現用側に切替えられるとともにサービスランプが点灯される。同様に、HR26aが予備側に切替えられるとともに消灯され、HR26bが現用側に切替えられるとともに点灯される。
【0049】
このように受信側も送信側と同時に切替えを行ってしまうことにより、送受信機能が同一のパッケージに搭載されている場合に、パッケージを引き抜いて修理することができ、修理がし易くなる。
【0050】
〔S14〕ステップS13における現用予備の切替えが完了していることを、信号S14,S17により確認する。未だ切替わっていない場合にはステップS13へ戻る。
【0051】
〔S15〕ランプ点灯制御信号S11を、HS17はHT15aおよびHT15bに転送し、HS27はHT25aおよびHT25bに転送する。これによって、HT15aのサービスランプが消灯され、、HT15bのサービスランプが点灯される。同様に、HT25aが消灯され、HT25bが点灯される。
【0052】
これにより、現用予備の正確な状態表示が実現する。
つぎに、図8および図9は受信側に異常が発生した場合のSWインタフェース40の制御手順を示すフローチャートである。ここでは、現用装置が作動中に現用装置に異常が発生した場合を想定している。以下、図のステップに沿って説明する。
【0053】
〔S21〕SDHMUX(1)10のHR16aまたはSDHMUX(2)20のHR26aにおいて信号の異常を検出する。HR16aで異常が検出された場合はステップS22へ進み、HR26aで異常が検出された場合はステップS29へ進み、HR16aおよびHR26aで同時に異常が検出された場合はステップS36へ進む。
【0054】
HR16aで異常が検出された場合は、SDHMUX(1)10のHR16aまたはSLTE(W)30のTR30dに障害が発生している。HR26aで異常が検出された場合は、SDHMUX(2)20のHR26aまたはSLTE(W)30のTR30eに障害が発生している。HR16aおよびHR26aで同時に異常が検出された場合は、SLTE(W)30のOR30fに障害が発生している。
【0055】
〔S22〕アラーム信号S15をSWインタフェース40へ送る。
〔S23〕予め設定された制御モードが個別切替えであるか、送受信同時切替えであるかを判別する。個別切替えが設定されていればステップS24へ進み、送受信同時切替えが設定されていれば図9のステップS43へ進む。
【0056】
〔S24〕SDHMUX(1)10の予備側のHR16bにおいて信号の異常が検出されていないかをアラーム信号S16により判別する。異常が検出されていなければステップS25へ進み、検出されていれば本処理を終了する(切替え動作を行わない)。
【0057】
〔S25〕切替制御信号およびランプ点灯制御信号S11をSDHMUX(1)10のHS18へ送る。
〔S26〕HS18は切替制御信号およびランプ点灯制御信号S11を、SDHMUX(1)10のHR16aおよびHR16bへ転送し、HR16aを予備側に切替えるとともにサービスランプを消灯させ、HR16bを現用側に切り替えるとともにサービスランプを点灯させる。
【0058】
〔S27〕ステップS26の実行によって現用予備の切替えが完了していることを、信号S17により確認する。未だ切替わっていない場合にはステップS25へ戻る。
【0059】
〔S28〕ランプ点灯制御信号S21を、SLTE(W)30のTR30dおよびSLTE(P)31のTR31dに送り、SLTE(W)30のTR30dのサービスランプを消灯させ、SLTE(P)31のTR31dのサービスランプを点灯させる。
【0060】
これにより、現用予備の正確な状態表示が実現する。
〔S29〕アラーム信号S12をSWインタフェース40へ送る。
〔S30〕予め設定された制御モードが個別切替えであるか、送受信同時切替えであるかを判別する。個別切替えが設定されていればステップS31へ進み、送受信同時切替えが設定されていれば図9のステップS43へ進む。
【0061】
〔S31〕SDHMUX(2)20の予備側のHR26bにおいて信号の異常が検出されていないかをアラーム信号S13により判別する。異常が検出されていなければステップS32へ進み、検出されていれば本処理を終了する(切替え動作を行わない)。
【0062】
〔S32〕切替制御信号およびランプ点灯制御信号S11をSDHMUX(2)10のHS28へ送る。
〔S33〕HS28は切替制御信号およびランプ点灯制御信号S11を、SDHMUX(2)20のHR26aおよびHR26bへ転送し、HR26aを予備側に切替えるとともにサービスランプを消灯させ、HR26bを現用側に切替えるとともにサービスランプを点灯させる。
【0063】
〔S34〕ステップS33の実行によって現用予備の切替えが完了していることを、信号S14により確認する。未だ切替わっていない場合にはステップS32へ戻る。
【0064】
〔S35〕ランプ点灯制御信号S21を、SLTE(W)30のTR30eおよびSLTE(P)31のTR31eに送り、SLTE(W)30のTR30eのサービスランプを消灯させ、SLTE(P)31のTR31eのサービスランプを点灯させる。
【0065】
これにより、現用予備の正確な状態表示が実現する。
〔S36〕アラーム信号S15,S12をSWインタフェース40へ送る。
〔S37〕予め設定された制御モードが個別切替えであるか、送受信同時切替えであるかを判別する。個別切替えが設定されていればステップS38へ進み、送受信同時切替えが設定されていれば図9のステップS43へ進む。
【0066】
〔S38〕SDHMUX(1)10の予備側のHR16bにおいて信号の異常が検出されていないかをアラーム信号S16により判別する。また、SDHMUX(2)20の予備側のHR26bにおいて信号の異常が検出されていないかをアラーム信号S13により判別する。両方において異常が検出されていなければステップS38へ進み、検出されていれば本処理を終了する。
【0067】
〔S39〕切替制御信号およびランプ点灯制御信号S11をSDHMUX(1)10のHS18およびSDHMUX(2)10のHS28へ送る。
〔S40〕HS18は切替制御信号およびランプ点灯制御信号S11を、SDHMUX(1)10のHR16aおよびHR16bへ転送し、HR16aを予備側に切替えるとともにサービスランプを消灯させ、HR16bを現用側に切替えるとともにサービスランプを点灯させる。また、HS28は切替制御信号およびランプ点灯制御信号S11を、SDHMUX(2)20のHR26aおよびHR26bへ転送し、HR26aを予備側に切替えるとともにサービスランプを消灯させ、HR26bを現用側に切替えるとともにサービスランプを点灯させる。
【0068】
〔S41〕ステップS40の実行によって現用予備の切替えが完了していることを、信号S17,S14により確認する。未だ切替わっていない場合にはステップS39へ戻る。
【0069】
〔S42〕ランプ点灯制御信号S21を、SLTE(W)30のOR30fおよびSLTE(P)31のOR31fに送り、SLTE(W)30のTR30dのサービスランプを消灯させ、SLTE(P)31のTR31dのサービスランプを点灯させる。また、SLTE(W)30のTR30d,TR30eのサービスランプを消灯させ、SLTE(P)31のTR31d,TR31eのサービスランプを点灯させる。
【0070】
これにより、現用予備の正確な状態表示が実現する。
つぎに図9に移って、
〔S43〕SDHMUX(1)10の予備側のHR16bにおいて信号の異常が検出されていないかをアラーム信号S16により判別する。また、SDHMUX(2)20の予備側のHR26bにおいて信号の異常が検出されていないかをアラーム信号S13により判別する。さらに、SLTE(P)31のTR31d,TR31e,OS31cにおいて信号の異常が検出されていないかをアラーム信号S18により判別する。いずれにも異常が検出されていなければステップS44へ進み、検出されていれば本処理を終了する(切替え動作を行わない)。
【0071】
〔S44〕切替制御信号およびランプ点灯制御信号S21をSLTE(W)30のOS30cおよびSLTE(P)31のOS31cへ送り、SLTE(W)30を予備側に、SLTE(P)31を現用側に切替えるとともに、SLTE(W)30のOS30c,TS30a,TS30bの各サービスランプを消灯し、SLTE(P)31のOS31c,TS31a,TS31bの各サービスランプを点灯させる。また、ランプ点灯制御信号S21をSLTE(W)30のOR30fおよびSLTE(P)31のOR31fへ送り、SLTE(W)30のOR30f,TR30d,TR30eの各サービスランプを消灯し、SLTE(P)31のOR31f,TR31d,TR31eの各サービスランプを点灯させる。
【0072】
このように送信側も、後述の受信側の切替えとともに同時に切替えを行ってしまうことにより、送受信機能が同一のパッケージに搭載されている場合に、パッケージを引き抜いて修理することができ、修理がし易くなっている。
【0073】
〔S45〕ステップS44におけるSLTE(W)30の予備側への切替え、およびSLTE(P)31の現用側への切替えが完了していることを、信号S20により確認する。未だ切替わっていない場合にはステップS44へ戻る。
【0074】
〔S46〕切替制御信号およびランプ点灯制御信号S11を、SDHMUX(1)10のHS17,18およびSDHMUX(2)20のHS27,28へ出力する。
【0075】
〔S47〕切替制御信号およびランプ点灯制御信号S11を、HS18はHR16aおよびHR16bに転送し、HS28はHR26aおよびHR26bに転送する。これによって、HR16aが予備側に切替えられるとともにサービスランプが消灯され、HR16bが現用側に切替えられるとともにサービスランプが点灯される。同様に、HR26aが予備側に切替えられるとともに消灯され、HR26bが現用側に切替えられるとともに点灯される。
【0076】
〔S48〕ステップS47における現用予備の切替えが完了していることを、信号S14,S17により確認する。未だ切替わっていない場合にはステップS47へ戻る。
【0077】
〔S49〕ランプ点灯制御信号S11を、HS17はHT15aおよびHT15bに転送し、HS27はHT25aおよびHT25bに転送する。これによって、HT15aのサービスランプが消灯され、HT15bのサービスランプが点灯される。同様に、HT25aが消灯され、HT25bが点灯される。
【0078】
これにより、現用予備の正確な状態表示が実現する。
なお、上述した第1の実施の形態では、送受信同時切替えの制御モードにおいて、例えば、SDHMUX(1)10のHT15aに障害が発生した場合、SWインタフェース40の制御により、SLTE(W)30のOS30cが予備側に、SLTE(P)31のOS31cが現用側に切替えられる(ステップS44)と同時に、SDHMUX(1)10のHR16a、SDHMUX(2)20のHR26aが予備側に、SDHMUX(1)10のHR16b、SDHMUX(2)20のHR26bが現用側に切替えられる(ステップS47)。しかし、これに代わって、SDHMUX(1)10のHT15aに障害が発生した場合、SWインタフェース40の制御によらずに、SLTE(W)30のOS30cを予備側に、SLTE(P)31のOS31cを現用側に切替えると同時に、SLTE(W)30のTR30dから出力されるべき光信号を遮断するようにしてもよい。すなわち、SDHMUX(1)10のHR16aは信号異常を検出するので、HR16aが予備に、HR16bが現用に切替えられ、送受信同時切替えが実現する。
【0079】
つぎに、第2の実施の形態を説明する。
図10は、第2の実施の形態の説明図である。すなわち、第2の実施の形態では、図10(A)に示すように、現用の送信部51と予備の受信部52とを同一のパッケージに搭載し、また、予備の送信部53と現用の受信部54とを別の同一のパッケージに搭載するようにする。
【0080】
こうした構成にすることにより、現用の送信部51に障害が発生し、送信部51が予備側に切替えられたとき、図10(B)に示すように、同一パッケージに搭載された送信部51および受信部52が両方とも予備側にある。したがって、このパッケージを引き抜いて送信部51を修理することが簡単にできる。こうした構成にしておけば、現用の受信部54に障害が発生し、受信部54が予備側に切替えられた場合でも同様である。
【0081】
つぎに、第3の実施の形態を説明する。
図11は、第3の実施の形態の構成を示すブロック図である。第3の実施の形態の構成は第1の実施の形態の構成と基本的には同じであるので、同じ構成部分には同じ符号を付して説明を省略する。
【0082】
第3の実施の形態では、集中コントローラ61を設ける。集中コントローラ61は、第1の実施の形態のSWインタフェース40と基本的には同じ構成であるが、サービスランプの点灯消灯の制御方法に違いがある。すなわち、集中コントローラ61は、切替えを行うことが可能な装置に対してのみ、現用側の装置のサービスランプを点灯させるとともに、予備側の装置のサービスランプを消灯させる。一方、切替えが行われない装置に対しては、現用側装置、予備側装置ともサービスランプを常時点灯させるようにする。こうした点灯消灯の制御方法をとれば、SWインタフェース40のような、ランプ点灯制御信号を出力するための制御から一部開放される。
【0083】
すなわち、切替えが行われない装置、つまり送信側のSDHMUX(1)10のHT15a、HT15b、およびSDHMUX(2)20のHT25a、HT25b、並びに受信側のSLTE(W)30のTR30d、TR30e、OR30f、およびSLTE(P)31のTR31d、TR31e、OR31fに対しては、常時点灯させるようにする。一方、切替えを行うことが可能な装置、つまり受信側のSDHMUX(1)10のHR16a、HR16b、およびSDHMUX(2)20のHR26a、HR26b、並びに送信側のSLTE(W)30のTS30a、TS30b、OS30c、およびSLTE(P)31のTS31a、TS31b、OS31cに対しては、現用側のときには点灯させ、予備側のときには消灯させるようにする。
【0084】
図11は、図5に示す現用予備状態と同じ状態における各サービスランプの点灯消灯状態を示しており、図中、黒丸にて点灯を示し、白丸にて消灯を示している。
【0085】
なお、この点灯消灯の制御方法では、常時点灯の部分に関しては現用予備の区別を、直列に接続された現用予備の区別がされている関連部分を見て判別する必要がある。そうしたことを考慮して、集中コントローラ61内に図12に示すような画像表示装置61aを設け、これの画像により、関連を知るようにする。
【0086】
なお、第3の実施の形態では、切替えが行われない装置に対しては、現用側装置、予備側装置ともサービスランプを常時点灯させるようにしているが、これに代わって、切替えが行われない装置に対して、現用側装置、予備側装置ともサービスランプを常時消灯させる、つまりサービスランプを設けないようにしてもよい。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、同一の信号が入力されて、それぞれにおいて信号処理が行われる第1の回路および第2の回路の各出力信号を、対応する第1の異常検出手段および第2の異常検出手段によりそれぞれ監視し、例えば第1の異常検出手段が、第1の回路の出力信号に異常があることを検出すると、選択出力手段が、第2の回路の出力信号を選択して出力するようにする。
【0088】
こうして、第1の回路と第2の回路とからなるシステムにおいて、現用予備の切替えを適切に行うことが可能となる。
また、第1の回路の各信号処理要素および第2の回路の各信号処理要素にそれぞれ現用予備の表示を行うランプを設けた場合に、同一回路の各信号処理要素のランプに対して同一の表示を行うように点灯制御を行う。これにより、現用予備の正確な表示が実現する。
【0089】
さらにまた、第1の回路および第2の回路がそれぞれ送受信機能を備え、その送受信機能が各回路で同一パッケージに搭載されている場合には、送信機能部と受信機能部とを同時に切替えるようにする。これにより、パッケージを引き抜いて修理をすることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】2つの端局装置SDHMUXの構成を示すブロック図である。
【図3】端局装置SLTEの構成を示すブロック図である。
【図4】SDHMUXとSLTEとが接続された様子を示す図である。
【図5】図4において、各信号に異常がない場合のシステムの作動状態を示す図である。
【図6】SWインタフェースを説明する図である。
【図7】送信側に異常が発生した場合のSWインタフェースの制御手順を示すフローチャートである。
【図8】受信側に異常が発生した場合のSWインタフェースの制御手順を示す第1のフローチャートである。
【図9】受信側に異常が発生した場合のSWインタフェースの制御手順を示す第2のフローチャートである。
【図10】第2の実施の形態を説明する図であり、(A)はその構成を示し、(B)は現用の送信部に障害があった場合に現用予備の切替えが行われた状態を示す。
【図11】第3の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図12】集中コントローラ内に設けられた画像表示装置の画面を示す図である。
【図13】従来の二重化装置の構成を示す図であり、(A)は第1の構成を、(B)は第2の構成を、(C)は第3の構成を示す。
【符号の説明】
1 第1の回路
2 第2の回路
3 第1の異常検出手段
4 第2の異常検出手段
5 選択出力手段
Claims (3)
- 2つの端局装置が接続されたシステムにおける現用予備の切替装置において、
各端局装置をそれぞれ構成する信号処理要素を直列接続した構成をとり、かつ前記信号処理要素は、自己の現用状態または予備状態の表示を行う表示装置を備える第1の回路と、
前記第1の回路と並列に接続されて、前記第1の回路と同じ信号が入力され、各端局装置をそれぞれ構成する信号処理要素を直列接続した構成をとり、かつ前記信号処理要素は、自己の現用状態または予備状態の表示を行う表示装置を備える第2の回路と、
前記第1の回路の最終端に接続され、前記第1の回路の出力信号の異常を検出する第1の異常検出手段と、
前記第2の回路の最終端に接続され、前記第2の回路の出力信号の異常を検出する第2の異常検出手段と、
前記第1の異常検出手段および前記第2の異常検出手段の検出結果に基づき、前記第1の回路の出力信号および前記第2の回路の出力信号のうちの一方を選択して出力する選択出力手段と、
前記選択出力手段によって出力信号が選択された側の回路を構成する各信号処理要素の前記表示装置全てに対して現用状態の表示を行わせ、前記選択出力手段によって出力信号が選択されなかった側の回路を構成する各信号処理要素の前記表示装置全てに対して予備状態の表示を行わせる表示制御手段と、
を有することを特徴とする現用予備の切替装置。 - 2つの端局装置が接続されたシステムにおける現用予備の切替装置において、
各端局装置をそれぞれ構成する信号処理要素を直列接続した構成をとり、かつ前記信号処理要素は、自己の現用状態または予備状態の表示を行う表示装置を備える第1の回路と、
前記第1の回路と並列に接続されて、前記第1の回路と同じ信号が入力され、各端局装置をそれぞれ構成する信号処理要素を直列接続した構成をとり、かつ前記信号処理要素は、自己の現用状態または予備状態の表示を行う表示装置を備える第2の回路と、
前記第1の回路の最終端に接続され、前記第1の回路の出力信号の異常を検出する第1の異常検出手段と、
前記第2の回路の最終端に接続され、前記第2の回路の出力信号の異常を検出する第2の異常検出手段と、
前記第1の異常検出手段および前記第2の異常検出手段の検出結果に基づき、前記第1の回路の出力信号および前記第2の回路の出力信号のうちの一方を選択して出力する選択出力手段と、
前記選択出力手段によって出力信号が選択された側の回路の最終信号処理要素の前記表示装置に対して現用状態の表示を行わせ、前記選択出力手段によって出力信号が選択されなかった側の回路の最終信号処理要素の前記表示装置に対して予備状態の表示を行わせる表示制御手段と、
を有することを特徴とする現用予備の切替装置。 - 2重化構成を有し、かつ送受信機能を備えた端局装置における現用予備の切替装置において、
第1の送信回路と、
前記第1の送信回路と並列に接続され、前記第1の送信回路と同じ信号が入力され、前記第1の送信回路と同じ構成の第2の送信回路と、
前記第2の送信回路と同一のパッケージに搭載された第1の受信回路と、
前記第1の受信回路と並列に接続され、前記第1の受信回路と同じ信号が入力され、前記第1の受信回路と同じ構成であり、前記第1の送信回路と同一のパッケージに搭載された第2の受信回路と、
前記第1の送信回路および前記第1の受信回路を現用として作動させ、前記第1の送信回路に異常が発生したときには前記第2の送信回路を現用に切替え、また、前記第1の受信回路に異常が発生したときには前記第2の受信回路を現用に切替える切替え制御手段と、
を有することを特徴とする現用予備の切替装置。
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