JP2000315986A - 同期網品質監視装置 - Google Patents

同期網品質監視装置

Info

Publication number
JP2000315986A
JP2000315986A JP11123256A JP12325699A JP2000315986A JP 2000315986 A JP2000315986 A JP 2000315986A JP 11123256 A JP11123256 A JP 11123256A JP 12325699 A JP12325699 A JP 12325699A JP 2000315986 A JP2000315986 A JP 2000315986A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
timing source
signal
quality
source signal
control signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11123256A
Other languages
English (en)
Inventor
Masataka Goto
昌孝 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP11123256A priority Critical patent/JP2000315986A/ja
Publication of JP2000315986A publication Critical patent/JP2000315986A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号品質レベルの遷移状況に応じて特定の信
号伝送状態を効率良く検出する同期網品質監視装置を提
供する。 【解決手段】 複数入力される各クオリティレベルのタ
イミングソース信号681〜684から択一的に選択タイ
ミングソース信号66が選択された際に、この選択され
たタイミングソース信号66に対応したクオリティレベ
ルを示す品質情報信号74を生成し、品質監視処理部7
1でこの品質情報信号74が示すクオリティレベルへの
変化と、そのクオリティレベルに切り替わっている占有
時間とをクオリティレベルごとに計測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は同期網品質監視装置
に係わり、詳細には同期ディジタルハイアラーキ伝送シ
ステムにおける同期網の信号品質を監視する同期網品質
監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】同期ディジタルハイアラーキ(Synchron
ous Digital Hierarchy:以下、SDHと略す。)伝送
システムは、光多重化装置同士が光信号の伝送路として
の光ファイバで接続された網構成をなしている。このよ
うに構成された網では、同一タイミングソース信号を基
準に伝送が行われ、同期網と呼ばれている。
【0003】図6はこのような同期網の構成の概要を表
わしたものである。同期網は、複数のSDH伝送光多重
化装置101〜10Nが光信号伝送路としての光ファイバ
11 1〜11Nを介して接続され、ネットワークが構成さ
れている。ここでは、リング状にネットワークが構成さ
れている。このようなSDH伝送光多重化装置101
10Nは、基準タイミングソース信号に同期して光ファ
イバ111〜11Nを介して光信号を伝送する。同期網を
構成するSDH伝送光多重化装置のうち1つのSDH伝
送光多重化装置は、この同期網全体の基準タイミングと
して最も精度の高いタイミングソース信号を生成するP
RC(Primary Reference Clock)装置12が接続さ
れ、PRCが供給されている。SDH伝送光多重化装置
101〜10Nは、このPRCに基づいて再生したタイミ
ングソース信号に同期して、予め決められたSDHフレ
ームを転送単位として光信号の伝送を行う。
【0004】図7はこのようなSDHフレームの構成の
概要を表わしたものである。このフレームフォーマット
は、2次元のバイト配列で表現されている。すなわち、
フレームフォーマットは、ヘッダ部13とペイロード
(PayLoad:以下、PLと略す。)部14とから構成さ
れている。ヘッダ部13は各種伝送制御情報が格納さ
れ、PL部14には伝送すべき主信号が多重化情報とし
て収容される。ヘッダ部13は、再生セクションオーバ
ヘッド(Regenerator Section OverHead:RSOH)1
5と、管理ユニットポインタ(Administrative Unit Po
inTeR:AUPTR)16と、多重セクションオーバヘ
ッド(Multiplexer Section OverHead:MSOH)17
とから構成されている。RSHO15およびMSOH1
7は、対向するSDH伝送光多重化装置に対するフレー
ム同期、誤り制御、伝送路切替や保守および運用のため
の制御情報が格納される。RSOH15は、中継器相互
間、中継器と端局装置間で用いられる。MSOH17
は、端局装置間で用いられる。また、AUPTR16
は、多重化された転送データに対するポインタであり、
SOHと仮想コンテナ(Virtual Container:VC)−
nとの位相差および周波数差を調整するために使用され
る。
【0005】各SDH伝送光多重化装置101〜10N
は、このような構成のSDHフレームを受信すると、こ
れに同期したタイミングソース信号を抽出して再生す
る。そして、この再生したタイミングソース信号に同期
して伝送先に新たに生成したSDHフレームを伝送す
る。しかし、受信する光信号の断状態や信号劣化などの
要因でタイミングソース信号を再生することができない
ときは、同期網内の所定のSDH伝送光多重化装置に接
続されたSSUT(Synchronization Supply UnitTrans
it)装置から供給されるタイミングソース信号やSDH
伝送光多重化装置の装置内クロックなどをタイミングソ
ース信号として用いることになる。SSUT装置から供
給されるタイミングソース信号は、PRC装置から供給
されるPRCよりも精度の低いタイミングソース信号で
ある。このように同期網としてはタイミングソース信号
を再生するとき、どのような品質レベルであるかを認識
しておく必要がある。そこで、図7に示したSDHフレ
ームフォーマットには、MSOH17の所定の位置にM
1バイト18が設けられている。
【0006】このM1バイト18のうち同期ステータス
メッセージ(Synchronization Status Message:以下、
SSMと略す。)と呼ばれる4ビットのビット列によ
り、これらタイミングソース信号が生成された精度に対
応して4種類の品質レベルを示すことができるようにな
っている。すなわち、精度の高いものから、国際電気通
信連合電気通信標準化部門(International Telecommun
ication Union-Telecommunication Sector:以下、IT
U−Tと略す。)勧告G.811に準拠した精度を持つ
PRC、ITU−T勧告G.812に準拠した精度を持
つSSUTおよびSSUL(Synchronization Supply U
nit Local)、そしてITU−T勧告G.813に準拠
した精度を持つSEC(SDH Equipment Clock)が、そ
れぞれ4ビットのSSMとして予め割り当てられてい
る。
【0007】SDH伝送光多重化装置は、受信したSD
Hフレームに含まれるSSMを参照することで、自装置
が新たに生成するSDHフレームを伝送する基準タイミ
ングソース信号を決定する。通常、SDH伝送光多重化
装置は、ローカルに複数のSDH伝送光多重化装置が接
続され、これらから複数入力されるタイミングソース信
号の中から、最も精度の高いタイミングソース信号を選
択して、これを基準にSDH伝送を行うことになる。こ
のようなタイミングソース信号の選択は、SDH伝送光
多重化装置のタイミングソース制御部で行われる。
【0008】図8は従来のタイミングソース制御部の構
成の概要を表わしたものである。ここでは、4本のタイ
ミングソース信号の中から1本の選択タイミングソース
信号を選択するものとする。通常、SDH伝送光多重化
装置には、図6に示したような幹線のSDH伝送光多重
化装置だけではなく、ローカルに複数のSDH伝送光多
重化装置が接続されている。このタイミングソース制御
部は、選択制御信号20に基づいて第1〜第4のタイミ
ングソース信号211〜214の中から択一的に選択タイ
ミングソース信号22を選択する選択回路部23と、選
択制御信号20を生成する選択制御処理部24とを備え
ている。選択制御処理部24には、第1〜第4のタイミ
ングソース信号211〜214それぞれに対応して、タイ
ミングソースクオリティレベル情報25とタイミングソ
ース障害情報26が入力されている。また、図示しない
管理端末等からタイミングソースプライオリティレベル
情報27と、指定するタイミングソース信号を選択する
ためのタイミングソースコマンド切替制御信号28とが
入力されている。
【0009】タイミングソースクオリティレベル情報2
5は、上述したように図7に示すSDHフレームに含ま
れるSSMを抽出することによって、受信したSDHフ
レームから再生すべきタイミングソース信号それぞれの
品質レベルを示す情報として生成される。タイミングソ
ース障害情報26は、タイミングソース信号それぞれに
対応してこのSDH伝送光多重化装置で検出された障害
に関する情報である。タイミングソースプライオリティ
レベル情報27は、上述したように図示しない管理装置
などによって予め設定されているタイミングソース信号
選択のための優先度情報である。タイミングソースコマ
ンド切替制御信号28は、管理装置などから強制的、あ
るいは手動で、指定されたタイミングソース信号への切
替を行うための指示信号である。以下では、これら各種
情報から択一的に選択タイミングソース信号22を選択
するための選択制御信号20を生成する選択制御処理部
24の動作について説明する。
【0010】図9は選択制御処理部24の処理内容の概
要を表わしたものである。まず選択制御処理部24は、
タイミングソース切替制御信号28が入力されているか
をチェックし(ステップS30)、これが入力されてい
るとき(ステップS30:Y)には、強制切替であるか
否かを判別する(ステップS31)。タイミングソース
切替制御信号28により、強制切替であるか、手動切替
であるかを判別する切替モードと、切替対象のタイミン
グソース信号が指定されるようになっている。強制切替
であると判別されたとき(ステップS31:Y)には、
タイミングソース切替制御信号の入力と同時に指定され
たタイミングソース信号に切り替えるための選択制御信
号20を生成し(ステップS32)、再びタイミングソ
ース切替制御信号の入力の有無をチェックする(リター
ン)。ステップS31で強制切替ではないと判別された
とき(ステップS31:N)には、指定されたタイミン
グソース信号に障害が発生しているか否かを判別し(ス
テップS33)、障害が発生していると判別されたとき
(ステップS33:Y)には、そのまま再びタイミング
ソース切替制御信号の入力の有無をチェックする(リタ
ーン)。また、ステップS33で障害が発生していない
と判別されたとき(ステップS33:N)には、所定の
手動切替操作によって指定されたタイミングソース信号
への切替を行い(ステップS34)、再びタイミングソ
ース切替制御信号の入力の有無をチェックする(リター
ン)。
【0011】ステップS30でタイミングソース切替制
御信号28が入力されていないとき(ステップS30:
N)には、タイミングソース障害情報26が入力されて
いるか否かを判別する(ステップS35)。タイミング
ソース障害情報26が入力されていると判別されたとき
(ステップS35:Y)には、その障害の発生が検出さ
れたタイミングソース信号に対する選択を行わせないよ
うに選択不可を設定し(ステップS36)、再びタイミ
ングソース切替制御信号の入力の有無をチェックする
(リターン)。一方、ステップS35で、タイミングソ
ース障害情報26が入力されていないと判別されたとき
(ステップS35:N)には、ステップS36でこれま
でに選択不可を設定されていない選択可能なタイミング
ソース信号のうち、タイミングソースクオリティレベル
情報25を参照して最高品質レベルのタイミングソース
信号を選択する(ステップS37)。すなわち、選択回
路部23に入力される第1〜第4のタイミングソース信
号211〜214のうち、これらに対応して入力されるタ
イミングソースクオリティレベル情報25を参照し、そ
れぞれ受信したSDHフレームのSSMから生成した受
信品質がPRC、SSUT、SSULおよびSECの順
に存在するものを選択する。
【0012】このとき同一クオリティレベルのタイミン
グソース信号が1つだけのとき(ステップS38:N)
には、ここで選択したタイミングソース信号を選択する
選択制御信号20を生成し(ステップS39)、再びタ
イミングソース切替制御信号の入力の有無をチェックす
る(リターン)。一方、ステップS37で選択された最
高品質レベルのタイミングソース信号が複数あるとき
(ステップS38:Y)には、管理装置などから予め設
定されているタイミングソースプライオリティ情報27
を参照して、最もプライオリティの高いタイミングソー
ス信号を選択する選択制御信号20を生成し(ステップ
S40)、再びタイミングソース切替制御信号の入力の
有無をチェックする(リターン)。
【0013】このようにして生成された選択制御信号2
0は、選択回路部23に入力される。選択回路部23
は、この選択制御信号20に基づいて選択されたタイミ
ングソース信号を選択タイミングソース信号22として
出力する。
【0014】このようなタイミングソース信号の選択に
関する技術として、例えば特許第2830787号「S
DH同期通信装置」には、ライン抽出クロックを用いた
固定的な従属同期を採用するか、またはライン抽出クロ
ックと装置内クロックのうち品質の高いクロック信号を
用いた同期方式を採用するかの切替において、受信した
SDHフレームのSSM若しくは装置内クロックに対応
したSSMのいずれか一方をSDHフレームに含ませる
ようにすることで、複数のタイミングソース信号の品質
を比較して品質の良いタイミングソース信号に切り替え
る品質監視回路を不要にした技術が開示されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このような同期網にお
けるSDH伝送光多重化装置では、上述したようなタイ
ミングソース信号の選択制御において、各タイミングソ
ース信号の品質監視を行ってタイミングソース信号の選
択を行うのみであった。ところで、受信したSDHフレ
ームから自装置のタイミングソース信号を抽出して再生
する場合に、図6に示したような網内で同じ品質レベル
のタイミングソース信号を参照するループができてしま
い、それより高い品質レベルのタイミングソース信号を
参照できなくなるタイミングループと呼ばれる状態が発
生することがある。このタイミングループの発生を回避
するために、一般的にループ内のいずれかのSDH伝送
光多重化装置で、別のタイミングソース信号からタイミ
ングソース信号を再生するようにシステム設計が行われ
ている。しかしながら、システム設計時に誤ってタイミ
ングループを作り込んだり、あるいは網構成の変更にと
もないタイミングループが形成された場合には、従来の
SDH伝送光多重化装置では、従来の公知のパフォーマ
ンスモニタ機能でも、このようなタイミングループの発
生については、有効な検出方法がなかった。また、予期
しない特定のパスにおけるタイミングソース信号の品質
レベルの発振状態をも検出することができなかった。そ
こで、このようにタイミングソース信号の品質レベルの
遷移状況に応じて特定の信号伝送状態を効率良く検出す
る同期網品質監視装置が望まれている。
【0016】そこで本発明の目的は、信号品質レベルの
遷移状況に応じて特定の信号伝送状態を効率良く検出す
る同期網品質監視装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)装置内の基準タイミング信号としてのタイミ
ングソース信号の信号精度に応じてレベル分けされた品
質情報に基づいて最も信号精度が高いタイミングソース
信号の選択を指示する選択制御信号を生成する選択制御
信号生成手段と、(ロ)複数のタイミングソース信号か
ら択一的にこの選択制御信号生成手段によって生成され
た選択制御信号によって指示されたタイミングソース信
号を選択する選択手段と、(ハ)選択制御信号生成手段
によって選択されたタイミングソース信号に対応した品
質情報の変化を検出する品質監視手段とを同期網品質監
視装置に具備させる。
【0018】すなわち請求項1記載の発明では、まず選
択制御信号生成手段に装置内の基準タイミング信号とし
てのタイミングソース信号の信号精度に応じてレベル分
けされた品質情報に基づいて最も信号精度が高いタイミ
ングソース信号の選択を指示する選択制御信号を生成さ
せる。そして、選択手段により、この選択制御信号によ
って選択指示されたタイミングソース信号を複数のタイ
ミングソース信号から択一的に選択させている。さら
に、この選択制御信号によって選択指示されたタイミン
グソース信号に対応した品質情報の変化を品質監視手段
で監視するようにした。
【0019】請求項2記載の発明では、(イ)対向装置
から受信した同期ディジタルハイアラーキフレームを終
端するフレーム終端手段と、(ロ)このフレーム終端手
段によって終端されたフレームに基づいて装置内の基準
タイミング信号としてのタイミングソース信号を再生す
るとともにフレームに含まれるタイミングソース信号の
信号精度に応じてレベル分けされた品質情報を抽出する
抽出手段と、(ハ)この抽出手段によって抽出された品
質情報に基づいて最も信号精度が高いタイミングソース
信号の選択を指示する選択制御信号を生成する選択制御
信号生成手段と、(ニ)複数のタイミングソース信号か
ら択一的にこの選択制御信号生成手段によって生成され
た選択制御信号によって指示されたタイミングソース信
号を選択する選択手段と、(ホ)選択制御信号生成手段
によって選択されたタイミングソース信号に対応した品
質情報の変化を検出する品質監視手段とを同期網品質監
視装置に具備させる。
【0020】すなわち請求項2記載の発明では、フレー
ム終端手段で終端した対向装置から受信した同期ディジ
タルハイアラーキフレームに基づいて、抽出手段で装置
内の基準タイミング信号としてのタイミングソース信号
を再生させるととともに、このフレームに含まれるタイ
ミングソース信号の信号精度に応じてレベル分けされた
品質情報を抽出するようにしている。そして、選択制御
信号生成手段に品質情報に基づいて最も信号精度が高い
タイミングソース信号の選択を指示する選択制御信号を
生成させる。さらに、選択手段により、この選択制御信
号によって選択指示されたタイミングソース信号を複数
のタイミングソース信号から択一的に選択させている。
さらに、この選択制御信号によって選択指示されたタイ
ミングソース信号に対応した品質情報の変化を品質監視
手段で監視するようにした。
【0021】請求項3記載の発明では、請求項1または
請求項2記載の同期網品質監視装置で、選択制御信号生
成手段は障害の発生している伝送経路から再生されたタ
イミングソース信号を除いて品質情報に基づいて信号精
度の最も高いタイミングソース信号を選択するための選
択制御信号を生成することを特徴としている。
【0022】すなわち請求項3記載の発明では、選択制
御信号生成手段に、障害の発生している伝送路からの再
生されたタイミングソース信号を選択しないようにする
ことで、再生されるタイミングソース信号の信頼性を確
保している。
【0023】請求項4記載の発明では、請求項1〜請求
項3記載の同期網品質監視装置で、品質監視手段は品質
情報が示すレベルごとに各レベルへの変化の回数を累積
的に計数する計数手段と、品質情報が示すレベルごとに
各レベルが選択されている時間を累積的に計測する計時
手段とを備えていることを特徴としている。
【0024】すなわち請求項4記載の発明では、品質監
視手段に計数手段と計時手段とを設け、それぞれ品質情
報が示すレベルごとに各レベルへの変化の回数を累積的
に計数させ、品質情報が示すレベルごとに各レベルが占
有する時間を累積的に計測するようにした。
【0025】
【発明の実施の形態】
【0026】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0027】図1は本発明の一実施例における同期網品
質監視装置を適用したSDH伝送光多重化装置の構成の
概要を表わしたものである。このSDH伝送光多重化装
置は、図6に示す同期網に適用され、図7に示すような
SDHフレームを伝送する。このSDH伝送光多重化装
置50は、フレーム終端部51と、ポインタ処理部52
と、主信号処理部53と、同期網品質監視部54とを備
えている。フレーム終端部51は、さらに障害検出部5
5と、クロック抽出部56と、SOH抽出部57とを備
えている。また、SDH伝送光多重化装置50は、管理
端末58が接続されている。
【0028】フレーム終端部51は、光ファイバ59を
介して対向装置から受信したSDHフレームを終端す
る。すなわち、まず障害検出部55で、受信したSDH
フレームに含まれる誤り制御により検出したフレームエ
ラー、あるいは伝送路としての光ファイバの切断などを
原因とした受信光信号の断状態を検出する。検出された
障害は、タイミングソース障害情報60として同期網品
質監視部54に供給される。次に、クロック抽出部56
で、受信したSDHフレームに基づいてフレーム同期を
確立し、クロック信号を再生する。この再生されたクロ
ック信号は、タイミングソース信号61として同期網品
質監視部54に供給される。次に、SOH抽出部57
で、図7に示したSDHフレームに含まれるSSMを参
照して、クロック抽出部56で再生したクロック信号の
品質を示すタイミングソースクオリティレベル情報62
を生成し、これを同期網品質監視部54に供給する。ま
た、同期網品質監視部54には、管理端末58からタイ
ミングソース切替制御信号63と、タイミングソースプ
ライオリティレベル情報64とが入力されている。タイ
ミングソース切替制御信号63は、管理端末58を操作
する管理者からの指示で、この管理者が指定したタイミ
ングソース信号への強制的、あるいは手動による切替指
示を行うための制御信号である。また、タイミングソー
スプライオリティレベル情報64は、この管理者によっ
て予め設定された各タイミングソース信号の優先度情報
である。
【0029】またSDH伝送光多重化装置50には、ロ
ーカルに図示しない複数のSDH伝送光多重化装置が接
続されている。ここで、上述したフレーム終端部51か
ら入力されるタイミングソース障害情報60とタイミン
グソース信号61とタイミングソースクオリティレベル
情報62とをタイミングソース選択情報651とする
と、これら図示しないローカルに接続されたSDH伝送
光多重化装置からは同様にタイミングソース選択情報6
2〜654が入力される。本実施例では、4本のタイミ
ングソース信号が入力されているものとしているが、こ
のタイミングソース信号の入力本数には限定されない。
【0030】同期網品質監視部54は、これらタイミン
グソース選択情報651〜654と、タイミングソース切
替制御信号63と、タイミングソースプライオリティレ
ベル情報64とから択一的にタイミングソース信号を選
択して選択タイミングソース信号66として出力する。
さらに本実施例における同期網品質監視部54は、この
選択タイミングソース信号の切り替わりにともなうタイ
ミングソース信号のクオリティレベルの変化を検出する
ことができるようになっている。このタイミングソース
信号の切替による選択タイミング信号のクオリティレベ
ルの変化の様子に基づいて、従来のパフォーマンスモニ
タ機能では判別が難しいタイミングループなどの特定の
信号伝送状態の有効な検出を可能にしている。
【0031】同期網品質監視部54によって選択された
選択タイミングソース信号66は、ポインタ処理部52
と主信号処理部53とに供給されている。ポインタ処理
部52は、フレーム終端部51で終端された受信SDH
フレームの主信号やその他制御信号を、一旦ポインタ処
理部52に格納し、選択タイミングソース信号66のタ
イミングに合わせて出力することで、装置内クロック信
号としての選択タイミングソース信号66に同期させて
いる。このように装置内クロック信号に同期化された主
信号等は主信号処理部53で、この選択タイミングソー
ス信号66に同期して、ローカルのSDH伝送光多重化
装置に対して受信信号を送出したり、新たな伝送先に対
するSDHフレームの再構成など所定の受信処理が行わ
れて、再び送出される。この際、選択された選択タイミ
ング信号の品質レベルもSDHフレームのSSMとして
多重化されて、伝送先のSDH伝送光多重化装置に伝送
される。
【0032】図2は図1に示した同期網品質監視部54
の構成の概要を表わしたものである。この同期網品質監
視部54は、選択制御信号67に基づいて各SDH伝送
光多重化装置のフレーム終端部で図1に示したようなク
ロック抽出部でそれぞれ再生されたタイミングソース信
号である第1〜第4のタイミングソース信号681〜6
4の中から択一的に選択タイミングソース信号66を
選択する選択回路部69と、選択制御信号67を生成す
る選択制御処理部70と、選択制御処理部70によって
選択されたタイミングソース信号のクオリティレベルを
監視する品質監視処理部71とを備えている。選択制御
処理部70には、第1〜第4のタイミングソース信号6
1〜684それぞれに対応して、各SDH伝送光多重化
装置のフレーム終端部で図1に示したようにSOH検出
部57で検出されたタイミングソースクオリティレベル
情報72と、各SDH伝送光多重化装置のフレーム終端
部で図1に示したような障害検出部で検出されたタイミ
ングソース障害情報73とが入力されている。また、管
理端末58からタイミングソースプライオリティレベル
情報63と、指定したタイミングソース信号を選択する
ためのタイミングソースコマンド切替制御信号64とが
入力されている。
【0033】タイミングソースクオリティレベル情報7
2は、図7に示すSDHフレームに含まれるSSMを抽
出することによって、受信したSDHフレームから再生
すべきタイミングソース信号それぞれの品質レベルを示
す情報として生成される。タイミングソース障害情報7
3は、タイミングソース信号それぞれに対応して、受信
したSDHフレームの誤り制御あるいは受信した光信号
の断状態を検出状態に応じて生成された障害発生に関す
る情報である。タイミングソースプライオリティレベル
情報63は、上述したように管理装置58によって予め
設定されているタイミングソース信号選択のための優先
度情報である。タイミングソースコマンド切替制御信号
64は、管理装置58から強制的、あるいは手動で指定
されたタイミングソース信号への切替を行うための指示
信号である。
【0034】また選択制御処理部70で生成された選択
制御信号67は、選択回路部69に入力される。選択回
路部69では、この選択制御信号67に基づいて第1〜
第4のタイミングソース信号681〜684の中から択一
的に選択タイミングソース信号66を選択する。
【0035】ところで、本実施例における選択制御処理
部70は、これら各種情報に基づいて選択制御信号67
を生成するとともに、この選択制御信号67によって示
される選択されたタイミングソース信号のクオリティレ
ベルを品質情報信号74として品質監視処理部71に供
給するようになっている。品質監視処理部71は、この
選択制御処理部70から入力される品質情報信号74を
参照して、各クオリティレベルごとに変化した累積回数
と、選択制御信号67によって選択されている累積時間
とを計測することができるようになっている。
【0036】図3はこの品質監視処理部71の構成の概
要を表わしたものである。品質監視処理部71は、上述
したようにクオリティレベルごとに選択タイミングソー
ス信号の変化の様子を検出する。そのため、品質監視処
理部71は、選択タイミングソース信号の切替回数を保
持するレジスタであるプロテクション切替カウント(Pr
otection Switch Count:以下、PSCと略す。)レジ
スタと、選択タイミングソース信号が選択されている時
間を保持するレジスタであるプロテクション切替期間
(Protection Switch Duration:以下、PSDと略
す。)レジスタとを、クオリティレベルごとに有してい
る。ここで、クオリティレベルとは、同期網のタイミン
グソース信号の品質レベルを示すITU−T勧告G.8
11に準拠した精度を持つPRC、ITU−T勧告G.
812に準拠した精度を持つSSUTおよびSSUL、
そしてITU−T勧告G.813に準拠した精度を持つ
SECである。PRC、SSUT、SSULそしてSE
Cの順に品質レベルが低くなっている。PRCは、最も
精度が高く、同期網の基準タイミングソース信号として
用いられる。SSUTは、PRCレベルのタイミングソ
ース信号が再生できない場合などに、PRC装置とは独
立して生成されるSSUTレベルのタイミングソース信
号である。SSULも同様にして生成されが、例えばロ
ーカルに接続されたSDH光多重化装置の基準タイミン
グソース信号として用いられる。SECは、SDH光多
重化装置で生成される装置内クロックである。
【0037】品質監視処理部71は、PRCレベルのP
SCレジスタ751およびPSDレジスタ752、SSU
TレベルのPSCレジスタ761およびPSDレジスタ
76 2、SSULレベルのPSCレジスタ771およびP
SDレジスタ772、SECレベルのPSCレジスタ7
1およびPSDレジスタ782を有している。これらレ
ジスタには、品質情報信号74を参照して、レジスタ制
御部79がアクセスする。
【0038】次に、このような構成の本実施例における
同期網監視部54の動作について説明する。同期網監視
部54の選択制御処理部70には、第1〜第4のタイミ
ングソース信号681〜684それぞれに対応して、タイ
ミングソースクオリティレベル情報72と、タイミング
ソース障害情報73とが入力されている。また、管理端
末58からタイミングソースプライオリティレベル情報
63と、タイミングソース信号を選択するためのタイミ
ングソースコマンド切替制御信号64とが入力されてい
る。選択制御処理部70は、これら入力情報から選択制
御信号67を生成するとともに、これに対応した品質情
報信号74を品質監視処理部71に出力する。
【0039】図4は本実施例における選択制御処理部7
0の処理内容の概要を表わしたものである。ただし、図
9に示した従来の選択制御処理部と同一ステップには同
一番号を付している。本実施例における選択制御処理部
70は、タイミングソース切替制御信号64が入力され
ているかをチェックし(ステップS30)、これが入力
されているとき(ステップS30:Y)には、強制切替
であるか否かを判別する(ステップS31)。タイミン
グソース切替制御信号64により、強制切替であるか、
手動切替であるかを判別する切替モードと、切替対象の
タイミングソース信号が指定されるようになっている。
強制切替であると判別されたとき(ステップS31:
Y)には、タイミングソース切替制御信号の入力と同時
に指定されたタイミングソース信号に切り替えるための
選択制御信号67を生成し(ステップS32)、当該選
択タイミングソース信号に対応して入力されるタイミン
グソースクオリティレベル情報を参照して、このクオリ
ティレベルを品質情報信号74として品質監視処理部7
1に出力する(ステップS80)。そして、再びタイミ
ングソース切替制御信号の入力の有無をチェックする
(リターン)。ステップS31で強制切替ではないと判
別されたとき(ステップS31:N)には、指定された
タイミングソース信号に障害が発生しているか否かを判
別し(ステップS33)、障害が発生していると判別さ
れたとき(ステップS33:Y)には、そのままそれま
で選択されていたタイミングソース信号に対応して入力
されるタイミングソースクオリティレベル情報を参照し
て、このクオリティレベルを品質情報信号74として品
質監視処理部71に出力する(ステップS80)。そし
て、再びタイミングソース切替制御信号の入力の有無を
チェックする(リターン)。また、ステップS33で障
害が発生していないと判別されたとき(ステップS3
3:N)には、所定の手動切替操作によって指定された
タイミングソース信号への切替を行い(ステップS3
4)、当該選択タイミングソース信号に対応して入力さ
れるタイミングソースクオリティレベル情報を参照し
て、このクオリティレベルを品質情報信号74として品
質監視処理部71に出力する(ステップS80)。そし
て、再びタイミングソース切替制御信号の入力の有無を
チェックする(リターン)。
【0040】ステップS30でタイミングソース切替制
御信号64が入力されていないとき(ステップS30:
N)には、タイミングソース障害情報73が入力されて
いるか否かを判別する(ステップS35)。タイミング
ソース障害情報73が入力されていると判別されたとき
(ステップS35:Y)には、その障害の発生が検出さ
れたタイミングソース信号に対する選択を行わせないよ
うに選択不可を設定し(ステップS36)、そのままそ
れまで選択されていたタイミングソース信号に対応して
入力されるタイミングソースクオリティレベル情報を参
照して、このクオリティレベルを品質情報信号74とし
て品質監視処理部71に出力する(ステップS80)。
そして、再びタイミングソース切替制御信号の入力の有
無をチェックする(リターン)。一方、ステップS35
で、タイミングソース障害情報73が入力されていない
と判別されたとき(ステップS35:N)には、ステッ
プS36でこれまでに選択不可を設定されていない選択
可能なタイミングソース信号のうち、タイミングソース
クオリティレベル情報72を参照して最高品質レベルの
タイミングソース信号を選択する(ステップS37)。
すなわち、選択回路部69に入力される第1〜第4のタ
イミングソース信号681〜684のうち、これらに対応
して入力されるタイミングソースクオリティレベル情報
72を参照し、それぞれ受信したSDHフレームのSS
Mから生成した受信品質がPRC、SSUT、SSUL
およびSECの順に存在するものを選択する。
【0041】このとき同一クオリティレベルのタイミン
グソース信号が1つだけのとき(ステップS38:N)
には、ここで選択したタイミングソース信号を選択する
選択制御信号67を生成し(ステップS39)、当該選
択タイミングソース信号に対応して入力されるタイミン
グソースクオリティレベル情報を参照して、このクオリ
ティレベルを品質情報信号74として品質監視処理部7
1に出力する(ステップS80)。そして、再びタイミ
ングソース切替制御信号の入力の有無をチェックする
(リターン)。一方、ステップS37で選択された最高
品質レベルのタイミングソース信号が複数あるとき(ス
テップS38:Y)には、管理装置などから予め設定さ
れているタイミングソースプライオリティ情報63を参
照して、最もプライオリティの高いタイミングソース信
号を選択する選択制御信号67を生成し(ステップS4
0)、当該選択タイミングソース信号に対応して入力さ
れるタイミングソースクオリティレベル情報を参照し
て、このクオリティレベルを品質情報信号74として品
質監視処理部71に出力する(ステップS80)。そし
て、再びタイミングソース切替制御信号の入力の有無を
チェックする(リターン)。
【0042】このようにして生成された選択制御信号6
7は、選択回路部69に入力される。選択回路部69
は、この選択制御信号67に基づいて複数入力されるタ
イミングソース信号を選択タイミングソース信号66と
して選択する。
【0043】一方、選択制御処理部70によって図4に
示すようにステップS80で出力された品質情報信号7
4は、図3に示す品質監視処理部71のレジスタ制御部
79に入力される。
【0044】図5は本実施例におけるレジスタ制御部7
9の処理内容の概要を表わしたものである。すなわち、
まずレジスタ制御部79は入力される品質情報信号74
を監視しており、それがどのクオリティレベルを示して
いるかを判別する(ステップS81)。次に、ここで判
別されたクオリティレベルが、それまで品質情報信号に
よって示されていたクオリティレベルから変化したかを
判別する。すなわち、別のクオリティレベルからPRC
レベルに変化したと判別されたとき(ステップS82:
Y)には、PRCレベルのPSCレジスタ751に保持
している切替回数をカウントアップする(ステップS8
3)。続いて、PRCレベルのPSDレジスタ752
外の他のPSDレジスタを用いる時間計測を停止させ
(ステップS84)、PRCレベルのPSDレジスタ7
2に保持している切替時間を用いて、時間計測を開始
する(ステップS85)。すなわち、PSCレジスタお
よびPSDレジスタとも、累積した切替回数および切替
時間を保持するようになっている。その後、再びステッ
プS81に戻って入力される品質情報信号を監視する
(リターン)。
【0045】ステップS81で判別されたクオリティレ
ベルが、別のクオリティレベルからSSUTレベルに変
化したと判別されたとき(ステップS82:N、ステッ
プS86:Y)には、SSUTレベルのPSCレジスタ
761に保持している切替回数をカウントアップする
(ステップS87)。続いて、SSUTレベルのPSD
レジスタ762以外の他のPSDレジスタを用いる時間
計測を停止させ(ステップS88)、SSUTレベルの
PSDレジスタ762に保持している切替時間を用い
て、時間計測を開始する(ステップS89)。その後、
再びステップS81に戻って入力される品質情報信号を
監視する(リターン)。
【0046】ステップS81で判別されたクオリティレ
ベルが、別のクオリティレベルからSSULレベルに変
化したと判別されたとき(ステップS82:N、ステッ
プS86:N、ステップS90:Y)には、SSULレ
ベルのPSCレジスタ771に保持している切替回数を
カウントアップする(ステップS91)。続いて、SS
ULレベルのPSDレジスタ772以外の他のPSDレ
ジスタを用いる時間計測を停止させ(ステップS9
2)、SSULレベルのPSDレジスタ772に保持し
ている切替時間を用いて、時間計測を開始する(ステッ
プS93)。その後、再びステップS81に戻って入力
される品質情報信号を監視する(リターン)。
【0047】ステップS81で判別されたクオリティレ
ベルが、別のクオリティレベルからSECレベルに変化
したと判別されたとき(ステップS82:N、ステップ
S86:N、ステップS90:N、ステップS94:
Y)には、SECレベルのPSCレジスタ781に保持
している切替回数をカウントアップする(ステップS9
5)。続いて、SECレベルのPSDレジスタ782
外の他のPSDレジスタを用いる時間計測を停止させ
(ステップS96)、SECレベルのPSDレジスタ7
2に保持している切替時間を用いて、時間計測を開始
する(ステップS97)。その後、再びステップS81
に戻って入力される品質情報信号を監視する(リター
ン)。
【0048】ステップS81で判別されたクオリティレ
ベルが、それまで示されていたクオリティレベルと同じ
とき(ステップS82:N、ステップS86:N、ステ
ップS90:N、ステップS94:N)には、再びステ
ップS81に戻って入力される品質情報信号を監視する
(リターン)。
【0049】同期網品質監視部54ではこのように検出
されたクオリティレベルごとのPSCレジスタおよびP
SDレジスタを所定の周期で読み出す。これにより、各
クオリティレベルの切替回数と、各クオリティレベルの
占有時間とを監視することができる。
【0050】これまで説明したように本実施例における
同期網監視部では、複数入力される各クオリティレベル
のタイミングソース信号681〜684から択一的に選択
タイミングソース信号66が選択された際に、この選択
されたタイミングソース信号66に対応したクオリティ
レベルを示す品質情報信号74を生成し、品質監視処理
部71でこの品質情報信号74が示すクオリティレベル
への変化と、そのクオリティレベルに切り替わっている
占有時間とをクオリティレベルごとに計測するようにし
た。これにより、まずクオリティレベルごとにその変化
を検出することができるので、特定経路の通信を容易に
監視することができるようになる。さらに、特定のタイ
ミングソース信号への予期しない切替によるタイミング
ループの発生の検出など、従来公知のパフォーマンスモ
ニタ機能では行えなかったタイミングソース信号の品質
レベルの遷移状況に応じて特定の信号伝送状態を効率良
く検出することができるようになる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、選択されたタイミングソース信号に対応した
品質情報の変化を検出するようにしたので、クオリティ
レベルごとにその変化を検出して特定経路の通信を容易
に監視することができるようになる。
【0052】また請求項2記載の発明によれば、SDH
伝送システムの同期網で対向装置から受信したSDHフ
レームに基づいてタイミングソース信号を選択し、選択
されたタイミングソース信号に対応した品質情報の変化
を検出するようにした。これにより、タイミングソース
信号の再生が行われる各SDH伝送システムの同期網の
クオリティレベルごとに変化する様子を検出すること
で、特定経路の通信を容易に監視することができるよう
になる。
【0053】さらに請求項3記載の発明によれば、障害
の発生している伝送路からの再生されたタイミングソー
ス信号を選択しないようにすることで、再生されるタイ
ミングソース信号の信頼性を確保している。
【0054】さらにまた請求項4記載の発明によれば、
クオリティレベルごとに選択された回数および選択され
た時間を累積的に集計するようにしたので、特定のタイ
ミングソース信号への予期しない切替によるタイミング
ループの発生の検出など、従来公知のパフォーマンスモ
ニタ機能では行えなかったタイミングソース信号の品質
レベルの遷移状況に応じて特定の信号伝送状態を効率良
く検出することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における同期網品質監視装置
を適用したSDH伝送光多重化装置の構成の概要を示す
構成図である。
【図2】本実施例における同期網品質監視部の構成の概
要を示すブロック図である。
【図3】本実施例における品質監視処理部の構成の概要
を示すブロック図である。
【図4】本実施例における選択制御処理部の処理内容の
概要を示す流れ図である。
【図5】本実施例におけるレジスタ制御部の処理内容の
概要を示す流れ図である。
【図6】同期網の構成の概要を示す構成図である。
【図7】SDHフレームの構成の概要を示す説明図であ
る。
【図8】従来のタイミングソース制御部の構成の概要を
示すブロック図である。
【図9】従来の選択制御処理部の処理内容の概要を示す
流れ図である。
【符号の説明】
20 選択制御信号 211〜214、681〜684 第1〜第4のタイミング
ソース信号 22、66 選択タイミングソース信号 23、69 選択回路部 24、70 選択制御処理部 25、62、72 タイミングソースクオリティレベル
情報 26、60、73 タイミングソース障害情報 27、64 タイミングソースプライオリティレベル情
報 28、63 タイミングソースコマンド切替制御信号 50 SDH伝送光多重化装置 51 フレーム終端部 52 ポインタ処理部 53 主信号処理部 54 同期網品質監視部 55 障害検出部 56 クロック抽出部 57 SOH抽出部 58 管理端末 61 タイミングソース信号 71 品質監視処理部 74 品質情報信号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置内の基準タイミング信号としてのタ
    イミングソース信号の信号精度に応じてレベル分けされ
    た品質情報に基づいて最も信号精度が高いタイミングソ
    ース信号の選択を指示する選択制御信号を生成する選択
    制御信号生成手段と、 複数のタイミングソース信号から択一的にこの選択制御
    信号生成手段によって生成された前記選択制御信号によ
    って指示されたタイミングソース信号を選択する選択手
    段と、 前記選択制御信号生成手段によって選択されたタイミン
    グソース信号に対応した品質情報の変化を検出する品質
    監視手段とを具備することを特徴とする同期網品質監視
    装置。
  2. 【請求項2】 対向装置から受信した同期ディジタルハ
    イアラーキフレームを終端するフレーム終端手段と、 このフレーム終端手段によって終端されたフレームに基
    づいて装置内の基準タイミング信号としてのタイミング
    ソース信号を再生するとともに前記フレームに含まれる
    タイミングソース信号の信号精度に応じてレベル分けさ
    れた品質情報を抽出する抽出手段と、 この抽出手段によって抽出された前記品質情報に基づい
    て最も信号精度が高いタイミングソース信号の選択を指
    示する選択制御信号を生成する選択制御信号生成手段
    と、 複数のタイミングソース信号から択一的にこの選択制御
    信号生成手段によって生成された前記選択制御信号によ
    って指示されたタイミングソース信号を選択する選択手
    段と、 前記選択制御信号生成手段によって選択されたタイミン
    グソース信号に対応した品質情報の変化を検出する品質
    監視手段とを具備することを特徴とする同期網品質監視
    装置。
  3. 【請求項3】 前記選択制御信号生成手段は障害の発生
    している伝送経路から再生されたタイミングソース信号
    を除いて前記品質情報に基づいて最も信号精度の高いタ
    イミングソース信号を選択するための選択制御信号を生
    成することを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    同期網品質監視装置。
  4. 【請求項4】 前記品質監視手段は前記品質情報が示す
    レベルごとに各レベルへの変化の回数を累積的に計数す
    る計数手段と、前記品質情報が示すレベルごとに各レベ
    ルが選択されている時間を累積的に計測する計時手段と
    を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項3記載
    の同期網品質監視装置。
JP11123256A 1999-04-30 1999-04-30 同期網品質監視装置 Pending JP2000315986A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11123256A JP2000315986A (ja) 1999-04-30 1999-04-30 同期網品質監視装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11123256A JP2000315986A (ja) 1999-04-30 1999-04-30 同期網品質監視装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000315986A true JP2000315986A (ja) 2000-11-14

Family

ID=14856078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11123256A Pending JP2000315986A (ja) 1999-04-30 1999-04-30 同期網品質監視装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000315986A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006270262A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Nec Corp 光信号受信装置、光信号監視ユニット及び光信号監視方法
WO2010003251A1 (en) * 2008-07-11 2010-01-14 Genesis Technical Systems Corp. Synchronization of communication equipment

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006270262A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Nec Corp 光信号受信装置、光信号監視ユニット及び光信号監視方法
JP4527575B2 (ja) * 2005-03-22 2010-08-18 日本電気株式会社 光信号受信装置、光信号監視ユニット及び光信号監視方法
WO2010003251A1 (en) * 2008-07-11 2010-01-14 Genesis Technical Systems Corp. Synchronization of communication equipment
US8711836B2 (en) 2008-07-11 2014-04-29 Genesis Technical Systems Corp. Synchronization of communication equipment
US9537590B2 (en) 2008-07-11 2017-01-03 Genesis Technical Systems Corp. Synchronization of communication equipment

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6816818B2 (en) Method, clock generator module and receiver module for synchronizing a receiver module
US6052722A (en) System and method for managing network resources using distributed intelligence and state management
US5796723A (en) System and method for end-to-end threshold setting
US5886996A (en) Synchronous digital communication system with a hierarchical synchronization network
JP4358397B2 (ja) 同期ディジタル通信ネットワークにおけるネットワークエレメントの同期化
JPH11127128A (ja) 同期装置
US5768255A (en) System and method for monitoring point identification
US5787074A (en) System and method for monitoring point activation
US7158721B2 (en) Performance monitoring of multiple channels in an automatic protection switched network
EP1250773B1 (en) Method for manifesting alarms in a telecommunication network
US5535251A (en) System for synchronizing real time clock by transmitted real time information
US4796278A (en) Repeater for digital communication system
KR20020096945A (ko) 광 통신 네트워크에서의 실패 결정
US20020131101A1 (en) Method and apparatus for optical network administration
JP2000315986A (ja) 同期網品質監視装置
US6560245B1 (en) Telecommunications system
EP1096709B1 (en) Communication system
US7660237B2 (en) Synchronous clock supply system and synchronous clock supply method
JP4181867B2 (ja) 同期網確立方法及びその装置
JPH07107105A (ja) 二重化ループlanの従属同期制御方法
US5130980A (en) Data communication system with protection of error propagation
JP5233569B2 (ja) クロスコネクト方法及びクロスコネクト装置
JP3433116B2 (ja) 同期伝送システム、この同期伝送システムで使用される伝送装置、監視制御装置および網同期管理方法
EP1209835A2 (en) Data transmission system and node equipment and network management equipment used in the same
JP3765601B2 (ja) 現用予備の切替装置