JP3762436B2 - ポリマー薄膜 - Google Patents

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Description

本発明は、ポリマーネットワークを含む架橋した合成樹脂組成物から製造される光学異方性材料からなるポリマー薄膜であって、
(a)少なくとも1種のモノマーまたはオリゴマーであって、それぞれ(メタ−)アクリレート−エステル、エポキシおよびビニルエーテルからなる群から選択される重合性官能基を少なくとも2個有する前記モノマーまたはオリゴマー、
(b)少なくとも1種のアキラル液晶モノマーまたはオリゴマーであって、それぞれメソゲン基を含有し、かつまた1個の(メタ−)アクリレート−エステル、エポキシおよびビニルエーテルからなる群から選択される重合性官能基を有するアキラル液晶モノマーまたはオリゴマー、
(c)光開始剤、
(e)必要に応じて、少なくとも1種のキラル成分、および
(f)必要に応じて、少なくとも1種の液晶モノ−またはジチオール化合物、を含有する混合物の共重合によって得られるポリマー薄膜に関する。本発明はまた、このようなポリマー薄膜を備えたディスプレイデバイスに関する。
類似のディスプレイデバイスは、ヨーロッパ特許0246842に記載されている。
液晶材料のキラリティは、それらの縦軸に対して垂直方向の分子の回転を導く。いわゆるコレステリック相の液晶材料の場合に、この回転のピッチは0.1〜1μmである。例えばマルチプレックス駆動を用いるデータグラフッィクディスプレイ(datagraphic displays)で使用する場合に、ディスプレイデバイスのセル厚さ程度またはそれ以上の大きさのピッチが望まれる。このようなピッチはまた、キラルネマティックまたはコレステリック液晶に関連して、いわゆるコレステリックピッチと称されるが、これはネマティック液晶に対し、それ自体液晶化合物であることができるキラル化合物をドーピング剤として添加することによって得られる。このような材料を使用して、スーパーツィストネマティック(STN)液晶ディスプレイデバイスを製造する場合に、セルを横切る分子軸の総合ねじれは、例えば180°〜270°である。このようなディスプレイデバイスでは、その光学的性質が光波長に大幅に依存するため、大きいコントラストおよび無色の画像(例えば青/黄ではなく、黒/白)の獲得が困難になるという欠点を有する。この欠点は2つの同一のセルであって、その1つが左旋回性液晶材料を含有し、かつまた他の1つが右旋回性液晶材料を含有するセルを組合わせて使用する、公知の方法で克服することができる。この第二のセルの前面におけるその分子軸が、第一のセルの裏面におけるその分子軸に対して垂直に伸びている場合に、その光学的性質の波長依存性は完全に補償される。しかしながら、この第二セルのために、この液晶ディスプレイデバイスは、重量が重く、また小型化しなくなる。より単純な別のディスプレイデバイスでは、この第二セルの代わりに、適合した複屈折を有する単軸薄膜が使用される。この場合には、波長依存性の補償は完全ではなく、その結果として、このディスプレイデバイスは、例えば電圧無印加(voltageless)状態で、コントラストの減少および或る程度の色を示す。もう一つの別法は単軸薄膜のねじれ積層体(twisted stack)を使用することからなる。この解決法は、当該薄膜の数が増加するに従い、理想状態(ねじれおよび複屈折値がスーパーツィストネマティック液晶ディスプレイデバイスのねじれおよび複屈折値と同一である状態)に近づく。しかしながら、この方法はその製造方法を格別に複雑にする。薄膜の代わりに、適当な基体上に複屈折層を使用することもできる。ヨーロッパ特許出願91−0007574には、共重合性モノマーの形態でキラルドーピング剤を含有する液晶ポリマー材料に関する説明が開示されている。このポリマー材料は線状であって、かつまた液晶性質を示す側鎖基を有する。薄膜は溶液または融解物から製造し、ゴム状液晶状態で配向させ、次いでガラス転移温度以下の温度に冷却させる。このような層は多くの場合に、貧弱な配向秩序により生じる屈折率の局部的揺らぎにより乱される。さらにまた、上記材料を1回でもガラス転移温度以上に加熱すると、配向の永久的喪失を導く。さらにまた、この方法では、ポリマー層のピッチおよび厚さを正確に調整することができない。
米国特許第5,210,630号には、ディスプレイデバイス用のポリマー薄膜が記載されており、このポリマー薄膜は少なくとも2つの重合性基を有するモノマーの混合物を、キラルドーピング剤の存在下に、重合させることによって得られるものである。しかしながら、この薄膜を使用することによって、ディスプレイ内の低分子量液晶の光路の温度依存性を補償することはできない。
本発明の目的の一つは、光学的に透明であり、かつまた大きい温度耐性を有する液晶ディスプレイデバイス用のポリマー薄膜を提供することにある。本発明のもう一つの目的は、大きいコントラストを有し、電圧無印加状態で実質的に完全に暗でありそして無色であり、かつまた電圧印加状態では格別に透明である、スーパーツィストネマティック液晶ディスプレイデバイスを提供することにある。本発明のもう一つの目的は、TN、IPS、ASMまたは類似の液晶デバイス用の補償薄膜を提供することにある。
本発明のさらにもう一つの目的は、簡単な方法で所望の精度をもって製造することができる薄膜を提供することにある。
本発明のさらにもう一つの目的は、このような薄膜に適当に使用することができる材料を提供することにある。
本発明の一般的目的は、その光学的性質が液晶セル内の液晶の光学的性質と過度に相違していない薄膜を提供することにある。
本発明に従い、これらの目的が本明細書前段に記載のポリマー薄膜、すなわち、
(a)少なくとも1種のモノマーまたはオリゴマーであって、それぞれ(メタ−)アクリレート−エステル、エポキシおよびビニルエーテルからなる群から選択される重合性官能基を少なくとも2個有する前記モノマーまたはオリゴマー、
(b)少なくとも1種のアキラル液晶モノマーまたはオリゴマーであって、それぞれメソゲン基を含有し、かつまた1個の(メタ−)アクリレート−エステル、エポキシおよびビニルエーテルからなる群から選択される重合性官能基を有するアキラル液晶モノマーまたはオリゴマー、
(c)光開始剤、
(e)必要に応じて、少なくとも1種のキラル成分であって、好ましくは、液晶化合物又は液晶相に適合する成分であるキラル成分、および
(f)必要に応じて、少なくとも1種の液晶モノ−またはジチオール化合物、を含有する混合物の共重合によって得られることを特徴とするポリマー薄膜によって達成される。
この合成樹脂組成物は好ましくは、キラルドーピング剤を含有する硬化性液晶組成物から製造される。
本発明によるポリマー薄膜の好適態様において、この合成樹脂組成物は、2個または3個以上のアクリレート−エステル基を有する化合物(a)および1個のアクリレート−エステル基を有する化合物(b)からなる液晶モノマーまたはオリゴマーの混合物を硬化させることによって生成される。アクリレート化合物の代わりに、エポキシド、ビニルエーテルおよびチオレン化合物を液晶モノマーとして別様にかつまた成功裏に使用することができる。
好適態様にはまた、下記の態様が挙げられる:
a)群(a)のモノマーまたはオリゴマーがそれぞれ、少なくとも2個の(メタ−)アクリレート−エステル基を有し、かつまた群(b)のモノマーまたはオリゴマーがそれぞれ、1個の(メタ−)アクリレート−エステル基を有するポリマー薄膜。
b)光学異方性材料が少なくとも1種のメソゲンキラル添加剤(e)を含有するポリマー薄膜。
c)好ましくはチオール、好ましくはモノチオール、特に液晶または液晶様チオールを含有し、その目的が生成したポリマーの分子量を制限することにあるポリマー薄膜。これらのチオール化合物は遊離基開始重合を停止させる。
d)群(a)のモノマーまたはオリゴマーの少なくとも1種、群(b)のモノマーまたはオリゴマーの少なくとも1種、UV開始剤(c)の少なくとも1種およびキラル添加剤(e)の少なくとも1種からなる混合物をその場でUV共重合させることによって得られるポリマー薄膜。
e)光学異方性材料が、
−5〜50重量%の群(a)のモノマーまたはオリゴマーの少なくとも1種、
−20〜95重量%の群(b)のモノマーまたはオリゴマーの少なくとも1種、
−0.5〜5重量%の光開始剤(c)、
−1〜20重量%のキラル添加剤(e)の少なくとも1種、および
−1〜20重量%の液晶モノチオール化合物(f)の少なくとも1種、
からなるポリマー薄膜。
f)群(a)のモノマーまたはオリゴマーがそれぞれ、メソゲン基を有するポリマー薄膜。
我々の長大な研究によって、最初のアプローチとして、液晶ポリマーの側鎖基の可能な移動程度がポリマーの分子量に依存することが見出された。「小型」(small)ポリマーは高分子量[MWt]を有するポリマーに比較して、より迅速な応答時間を有する。
低モル質量の液晶をその熱による揺らぎ(thermal fluctuations)に関して模倣させるためには、液晶ポリマー上の側鎖基ができるだけ自由に移動できることが望ましい。これはチオール化合物を使用して重合を停止させることによって達成される低MWtポリマーを使用することにより行われる。代表的には、このようなチオール化合物を10〜15%使用して、所望の低MWt物質を生成させる。
実際には、慣用のチオール化合物(すなわち、オクチルチオールC8H17SH)はポリマー前駆物質中で非常に溶解性ではなく、5%またはそれ以下の低濃度においてさえも、相が分離する。しかしながら、この問題は、液晶チオール化合物、例えば
Figure 0003762436
または類似のチオール化合物を使用することによって克服される。
本発明に従い使用される代表的チオール化合物は下記構造を有する化合物である:
Figure 0003762436
式中、
n=1〜6であり、
m=0〜10であり、
e=0または1であり、
k=0または1であり、
Figure 0003762436
はそれぞれ独立して、
Figure 0003762436
であるか、あるいはRまたはFなどの1個または2個以上のラテラル基をまた有することができる別種の6員1,4−ジ置換環であり、
R=C1〜C9アルキル、アルケニル、オキシアルキルまたはオキシアルケニルである。
キラル物質を添加すると、液晶鎖の分子軸はねじれる。従って、得られる材料の層は、コレステリック配向とも称されるらせん構造を伴いネマティック配向を示す。この混合物のナチュラルピッチは添加されるキラルドーピング剤の種類および量に依存して変わり、メルク社(Merck KGaA, Germany)のS−811などの代表的ドーピング剤の場合に、0.5モル%でほぼ28μmであり、そして6モル%でほぼ2.5μmである。
この硬化性合成組成物は、活性照射線、例えば硬化させる表面に対して2〜5mW/cm2の照射強度を有するショートアーク(short−arc)水銀灯により50℃で発生される紫外線に対する、代表的には3分間の露光によって光重合させることにより硬化させる。この硬化中に、配向が固定され、層の総合的回転角度が一定に保持される。この回転角度は、コレステリック−ネマティック相における分子らせんの回転数の尺度である。この理由で、硬化中におけるピッチの変化は、生じる可能性がある重量収縮(polymerization shrinkage)の結果として、層厚さの変化にのみ依存する。
重合操作では、生成物におけるdΔn d(材料の層厚さ)およびΔn(材料の複屈折値)の変化は実質的に生じない。重合中に、材料は一方向にのみ収縮することから、層厚さの変化は材料の密度の変化に反比例し、この材料の量は複屈折値に比例する。
このようにして得られるポリマー薄膜の回転角度は室温から250℃までの範囲において温度依存性を示さない。このことは架橋によって生成されるポリマー分子のネットワークの結果として、分子再配向に対して完全に耐性であることを証明している。モノマーが部分的に、1分子あたり2個のアクリレート−エステル基を含有していることから、架橋は非常に強力であって、液晶分子の硬直部分でほんの僅かな移動が可能なだけである。
例えば側鎖にキラル基を有するコレステリックポリマーに比較して、そのピッチの温度依存性は小さい。
或る制限内で、このピッチは2種の基板間で合成樹脂組成物を硬化させることによって影響を受けることがある。ラビングしたポリイミドのような配向性材料のクラツドを有する場合には、このポリイミド表面を、例えばベルベット布により単軸状にラビングする。このピッチは2種の基板間の隔たり(本例では、6μm)およびポリイミド表面の2つのラビング方向間の角度に依存する。分子らせんの回転数は、得られるピッチがそのナチュラルピッチとは大きく相違していないように、それ自体で調整される。
しかしながら、非常に低MWtの液晶ポリマーは液状ポリマーに融解するが、短い低MWt液晶Pを少量の二官能性物質により架橋することによって、総合的MWtを増加させることができ、他方でその側鎖基の迅速なまたは容易な移動性を依然として保有させることができる。
我々はさらにまた、薄膜を形成する液晶ポリマーの分子量が、その光学異方性のその波長分散性に影響を及ぼすポリマーの唯一のパラメーターではなく、また恐らく最も重要なパラメーターともいえないことさえ見出した。この分散性およびその温度依存性は、例えばTN、STNまたはその他の方式、例えばインプレーンスイッチング(IPS)あるいはその他の液晶ディスプレイ類であることができるディスプレイの活性(すなわち、駆動)液晶セルに使用される低分子量液晶のものと近接しているべきであることから、液晶ポリマーは、これらの低分子液晶と類似する性質および配向秩序を有するべきである。
この観点から、ポリマー液晶の多分最も決定的なパラメーターは、「平均直鎖状鎖長」にあるものと見做される。この「平均直鎖状鎖長」は、特にその官能性およびその濃度を考慮して、例えば前駆物質の生成に使用されるチオール化合物の量から誘導することができる。この「平均直鎖状鎖長」の適度は下記のとおりに説明することができる:低分子液晶はむしろ自由に移動することができ、例えば典型的液晶ポリマーに比較して、より容易に回転でき、かつまた移動させることができ、これにより異なる分散性と分散性に対する異なる温度依存性が導かれる。これは、場合毎に不動度に多少はあるものの、モノマー液晶に比較するば常により不動性である液晶ポリマー中の液晶単位が固定されることによるものである。液晶ポリマーの側鎖基を考慮した場合に、この側鎖の中央部分に存在する液晶側鎖基は、ポリマー鎖の末端に近い液晶側鎖基によるよりも、ポリマー幹鎖および各側に存在する別の側鎖基、および別のポリマー鎖に存在する類似の基からの側鎖基によって、それらの移動がより顕著に制限される。鎖の末端近くに存在するこれらの側鎖基はこのような重大な制限を及ぼさず、その結果低分子量液晶分子にさらに類似した挙動を示す。従って、鎖の末端近くに位置する程側鎖基は望ましい挙動を示す、すなわち低分子量液晶と同様に挙動する。
新規補償層の複屈折性側鎖基は、液晶セル、例えばSTNセルと同様に挙動すべきであり、あるいはまた軸対称モードセル(ASM)とも多分同様に挙動すべきであることから、例えば5〜50単位、好ましくは10〜30単位、最も好ましくは10〜20単位長さの短いポリマー鎖が要求される。これらは次いで実際に、高濃度の末端基を導く。
その場で光重合させることによって生成される従来技術のポリマー鎖は代表的に、約200〜300単位の長さを有する。しかしながら、本出願にかかわり望まれる短い鎖長を有する液晶ポリマーは非常に多くの場合に、実用可能な薄膜にとって好ましくない軟化による障害を受ける。この障害はこのポリマーの短鎖を一緒に架橋させることによって減少され、あるいは回避されることさえある。この架橋はポリマーのMWtを増加させるが、当該鎖の効果的な長さを変化させない。従って、末端基濃度は、少なくとも驚くほどには変化しない。
従って、望ましい鎖長を得るために一反応性チオール化合物を使用することができ、および(または)短鎖ポリマーを架橋させるために少なくとも二反応性のチオール化合物を使用することができる。しかしながら、この架橋は、例えば二反応性アクリレート、エポキシドまたはエン化合物によって達成すると好ましい。この理由で、このようなポリマーは、例えばSTN、TN、インプレーンスイッチング、軸対称モードおよびその他のAM液晶ディスプレイ類用の優れた補償薄膜である。
STNおよびAM液晶ディスプレイ類は最も好ましい。AM液晶ディスプレイ類の好適モードはTNモードである。もう一つの態様において、この液晶モードは、EP 0 509 026およびEP 0 588 568に記載されている「インプレーンスイッチング」モードもしくはIPSモードである。また、EP 0 568 355、EP 0 626 607およびJP6−301015A(公開公報番号)に記載されているような「軸対称配向マイクロドメイン」モード(axially symmetric aligned microdomain)もしくはASMモードも好ましい。これらのモードおよびその他のモードは両方共に、TNおよびSTNモードと同様に、直接駆動ディスプレイでまた使用することができる。
配向された合成樹脂組成物は、例えば液晶モノマー混合物を配向させ、次いでこの配向を感光性開始剤の存在下にUV光に露光することによって凍結させることにより得ることができる。この原則はEP 0 445 629に記載されている。
キラル成分(e)、例えば非対称的に置換された炭素原子を有する化合物をモノマーに添加することができる。このドーピング剤はモノマー分子の縦軸に対して垂直の回転方向をモノマー分子にもたらす。2枚のポリイミド被覆し、ラビングした表面間または例えば斜め方向に沈着させたSiOを有するその他の配向性表面間にモノマーを配列させることによって、配向または回転の程度を、ナチュラルピッチ(すなわち、このような表面が存在しない場合のピッチ)、ラビングした表面間の距離およびこの表面のラビング方向の関数として調整することができる。従って、この依然として液状のモノマー組成物の結晶回転は、UV光またはエレクトロンを用いる照射の影響下における反応性末端基の重合により固定される。所望の配向が迅速に得られ、この配向は実質的に完全であって、透明な薄膜または薄い膜が得られる。少なくとも2個の官能基を有するモノマー(a)および1個のみの官能基を有するモノマー(b)の混合物を使用する結果として、配向したポリマーネットワークは非常に高温にまで維持される。
ポリマー前駆物質用のキラルドーピング剤として適する化合物には、例えば下記の化合物がある:
Figure 0003762436
別種のキラルドーピング剤は当業者に公知である。本発明の好適態様において、一対のエナンチオマー(an enantiometric pair)のキラル分子がこのドーピング剤として使用され、このエナンチオマーの一方は液晶セルの低分子量液晶およびその鏡像分子に関連し、そして反対の配置を有するエナンチオマーはポリマー前駆物質に関連する。このようなエナンチオマー対は当業者にとって公知である。代表的例には、メルク社(Merck KGaA,Gemany)のS−811およびR−811があり、このS−811は左旋回ねじれを有する負のらせんねじれ力を有する、また、キラルドーピング剤の混合物も有利な効果を伴い、例えばピッチの温度依存性の減少を伴い使用される。
本発明によるポリマー薄膜を得るためのモノマーまたはオリゴマーの混合物は一般に、比較的低い温度に融点を有する広いネマティックまたはコレステリック中間相を示すことから、本発明による薄膜は、比較的低温(100℃以下、好ましくは30〜80℃)の照射によって生成させることができる。所望により、この硬化性合成樹脂組成物は、種々のオリゴマー化合物の混合物を含有することができる。さらにまた、この合成樹脂組成物は、1種または2種以上の別の適当な成分、例えば触媒、(感光性)開始剤、安定剤、共反応性モノマーおよび界面活性化合物などを含有することができる。別様には、例えば50重量%までの量で非重合性液晶物質を添加して、この材料の光学的性質を適合させることができる。
適当な化合物(a)は米国特許第4,758,447号から公知である。しかしながら、この出願書では、らせん配向は追及されていない。適当な化合物の製造方法は、ヨーロッパ特許0 261 712に記載されている。適当な化合物(a)および(b)は、例えばWO93/22397に記載されている;さらに別の適当な化合物(b)はEP 0590 376に記載されている。
組成物は迅速硬化が望まれることから、硬化操作は、好ましくは活性照射線によって開始させる。本明細書において、「活性照射線」の用語は光を用いる照射、特にUV光、X−線、ガンマ線あるいは高エネルギー粒子、例えばエレクトロンまたはイオンなどを用いる照射を意味するものと理解されるべきである。ディスプレイデバイス、特にTN、STN、IPSまたはASMデバイスの幾何学的形状は慣用のものである。
本発明による薄膜は、その光学遅延値d・Δnが、補償しようとする液晶セルの光学遅延値と適合されるように、例えば層厚さまたはポリマー前駆物質の組成を変えることによって容易に修正することができ、これらは両方共に広範囲にわたり変えることができる。この適合は、所望により、活性セルのオン状態またはオフ状態に対して、あるいは中間の部分的に切り換えられた状態に対して達成することができる。補償薄膜の分子の所望のねじれ角は、使用されるキラルドーピング剤およびその濃度を変えることによって達成することができる。コレステリック液晶であるか、または補償器のポリマー薄膜の液晶前駆物質と両立できる単一のキラル化合物を使用すると特に好ましい。ポリマー前駆物質においてそのコレステリックピッチの温度依存性が小さいキラル化合物の1種または組合わせ、好ましくは2種のキラル化合物の組合わせを使用すると特に好ましく、およびまたこれらがポリマー前駆物質の硬化期間中における温度制御に関する非常に厳格な要件を達成しないことから好ましさは低いが、2種以上のキラル化合物の組合わせを使用することもできる。これらはまた、硬化温度および処理温度を容易に、かつまた生じたピッチに影響を及ぼさず、従って補償器のねじれに影響を及ぼさない広い温度範囲にわたり変えることを可能にする。
この薄膜は硬化期間中、2枚の基板間に含有されていなければならないことはない。好適態様では、配向層を有する1枚の基板により支持されている自由に配置されている薄膜を硬化させる。
実施例
例1
モノアクリレート化合物Aの84重量部:
Figure 0003762436
ジアクリレート化合物Bの15重量部:
Figure 0003762436
および感光性開始剤、本例ではチバガイギー社(Ciba−Geigy)からイルガキュア(Irgacure)651 (IRG651)(登録商標名)の商品名で市販されている2,2−ジメトキシ−2−フェニル−アセトフェノンの1重量部から、硬化性組成物の出発混合物を製造する。このジアクリレート化合物の製造方法は、EP−0 261 712に記載されており、またこのモノアクリレート化合物の製造方法は、EP−0 590 376に記載されている。この出発混合物はさらに、100ppmの安定剤、例えばハイドロキノンモノメチルエーテルを含有する。
この出発混合物は、38.2℃の融点を有し、これ以上の温度でネマティック相を示し、この相は123.3℃の温度でアイソトロピック相に変化する。この混合物を使用し、被覆し、次いでこれらの温度間の温度で硬化させる。これにより、最高粘度および最高分子配向が最低温度で得られる。
この混合物をスピンコーティングし、次いで溶剤を蒸発させた後に、365nm(+/−7nmFWHM)で6mW/cm2を用いて、80℃で硬化させる。生成する薄膜はキラルねじれを有しておらず、あるいは換言すれが、キラル添加剤が使用されない場合と同様な無限のコレステリックピッチを有する。
例2
本例に従い、キラルドーピング剤を相違する量で出発混合物に添加することができる。例えばメルク社(Merck)から番号S−811で市販されている左旋回性4−(4−ヘキシルオキシ−ベンゾイルオキシ)−安息香酸−2−オクチルエステルを使用する。このキラルドーピング剤はそれ自体、液晶性質を示さなければならないことはなく、かつまた共重合性モノマーおよび非重合性化合物の両方であることができる。ポリマー内にねじれネマティック配向を得るためには、この化合物がキラルであれば充分である。キラルドーピング剤は左旋回性あるいは右旋回性であってもよい。
例2の場合に、14%のジアクリレートBを84.2%のモノアクリレートA、1%の光開始剤IRG651および0.8%のキラルドーピング剤S−811とともに使用した(全濃度は質量%で示されている)。溶剤(トルエン)を蒸発させた後に、75℃の温度で10分間、370nm(+/−10nm)で5mWを用いて、乾燥窒素雰囲気下に硬化させた。これらの結果を下記の表2に示す。
調製された薄膜を典型的なSTNセルに適用した。このSTNセルは前部が、180°、240°または270°の相当するねじれ角および5°の表面プレチルト角(ねじれ角が180°場合は、2°〜3°の表面プレチルト角)を有しており、キラルドーピング剤R−811、すなわちS−811のエナンチオマーが0.5のd/p値まで、あるいは270°ねじれセルの場合は、0.55のd/p値までドーピングされている液晶混合物ZL1−2293[これはドイツ国のメルク社(Merck MGaA of Germany)の販売製品である]が充填されているセルである。分散性が適合しているかまたは不適合であるかは、この薄膜および液晶セルの分散性をそれぞれ測定することによって、およびまた組合された表示素子の分散性を測定することによって測定した。例1ならびに例2および3は比較例と見做すことができる。使用された前駆組成物の成分を表1にまとめて示し、一方その結果は表2に示す。
例3〜8
これらの例は、補償薄膜の液晶ポリマーのMWtおよび平均直鎖状鎖長を制限するために、数種のチオール化合物を含有する。
薄膜は、例1の場合と同様に、トルエン中の諸成分の溶液をラビングしたポリイミド表面に溶剤塗布する、すなわちスピンコーティングし、引続いて溶剤を高められた温度で蒸発させ、次いで窒素雰囲気下に70〜80℃において、λ=360〜380nm、5〜20mW/cm2でUV露光することによって製造した。
Figure 0003762436
Figure 0003762436
これらの例は、当業者によって容易に変更することができる。例えば、低濃度のキラルドーピング剤を使用することによって、補償層のねじれを代表的TNデバイスに合わせて90°に調整することができる。補償器の光学的性質およびキラル性質を、中でもIPSおよびASMデバイスを包含する各種液晶ディスプレイに適合させることは、セルにおけるそれらの各分子配列からオフ状態、オン状態またはいずれか部分的切り換え状態のいずれかについて、セル内のそれらの各分子配列から当業者にとって明白である。

Claims (15)

  1. ポリマーネットワークを含む架橋した合成樹脂組成物から製造される光学異方性材料からなるポリマー薄膜であって、
    (a)少なくとも1種のモノマーまたはオリゴマーであって、それぞれ(メタ)アクリレートエステル、エポキシおよびビニルエーテルからなる群から選択される重合性官能基を少なくとも2個有する前記モノマーまたはオリゴマー、
    (b)少なくとも1種のアキラル液晶モノマーまたはオリゴマーであって、それぞれメソゲン基を含有し、かつまた(メタ)アクリレートエステル、エポキシおよびビニルエーテルからなる群から選択される重合性官能基を1個有するアキラル液晶モノマーまたはオリゴマー、
    (c)光開始剤
    e)必要に応じて、少なくとも1種のキラル成分、および
    (f)必要に応じて、少なくとも1種の液晶モノ−またはジチオール化合物、を含む混合物の共重合によって得られるポリマー薄膜。
  2. 群(a)のモノマーまたはオリゴマーがそれぞれ、少なくとも2個の(メタ)アクリレートエステル基を有し、かつまた群(b)のモノマーまたはオリゴマーがそれぞれ、1個の(メタ)アクリレートエステル基を有する、請求項1に記載のポリマー薄膜。
  3. 光学異方性材料が少なくとも1種のメソゲンキラル添加剤(e)を含む、請求項1または2に記載のポリマー薄膜。
  4. 群(a)のモノマーまたはオリゴマーの少なくとも1種、群(b)のモノマーまたはオリゴマーの少なくとも1種、UV開始剤(c)の少なくとも1種およびキラル添加剤(e)の少なくとも1種を含有する混合物を、その場でUV共重合させることによって得られる、請求項1〜3のいずれかに記載のポリマー薄膜。
  5. 光学異方性材料が、
    −5〜50重量%の群(a)のモノマーまたはオリゴマーの少なくとも1種、
    −20〜87.9重量%の群(b)のモノマーまたはオリゴマーの少なくとも1種、
    −0.5〜5重量%の光開始剤(c)、
    −1〜20重量%のキラル添加剤(e)の少なくとも1種、および
    −1〜20重量%の液晶モノチオール化合物(f)の少なくとも1種、
    を含む、請求項1〜4のいずれかに記載のポリマー薄膜。
  6. 群(a)のモノマーまたはオリゴマーが、それぞれメソゲン基を有する、請求項1〜5のいずれかに記載のポリマー薄膜。
  7. ポリマーネットワークにおける平均直鎖状鎖長が5〜50単位である、請求項1〜6のいずれかに記載のポリマー薄膜。
  8. ポリマーネットワークにおける平均直鎖状鎖長が10〜20単位である、請求項7に記載のポリマー薄膜。
  9. 重合性混合物が、少なくとも1種の液晶または液晶様モノ−またはジチオール化合物を含む、請求項1〜8のいずれかに記載のポリマー薄膜。
  10. 重合性混合物が、少なくとも1種の、下式
    Figure 0003762436
    式中、
    nは、1〜6であり、
    mは、0〜10であり、
    eは、0または1であり、
    kは、0または1であり、
    Figure 0003762436
    は、それぞれ独立して、
    Figure 0003762436
    であるか、あるいは1個または2個以上のラテラル基RまたはFをまた有することができる別種の6員1,4−ジ置換環であり、
    Rは、C1〜C9アルキル、アルケニル、オキシアルキルまたはオキシアルケニルである、
    で表される液晶または液晶様チオール化合物を含む、請求項9に記載のポリマー薄膜。
  11. (a)少なくとも1種のモノマーまたはオリゴマーであって、それぞれ(メタ)アクリレートエステル、エポキシおよびビニルエーテルからなる群から選択される重合性官能基を少なくとも2個有する前記モノマーまたはオリゴマー、
    (b)少なくとも1種のアキラル液晶モノマーまたはオリゴマーであって、それぞれメソゲン基を有し、かつまた(メタ)アクリレートエステル、エポキシおよびビニルエーテルからなる群から選択される重合性官能基を1個有する前記アキラル液晶モノマーまたはオリゴマー、
    (c)光開始剤
    e)必要に応じて、少なくとも1種のキラル成分であって、液晶化合物であり、又は液晶相に適合する成分であるキラル成分、および
    (f)必要に応じて、少なくとも1種の液晶モノ−またはジオール化合物、
    を含む、重合性混合物。
  12. 少なくとも1種の、下式
    Figure 0003762436
    式中、
    nは、1〜6であり、
    mは、0〜10であり、
    eは、0または1であり、
    kは、0または1であり、
    Figure 0003762436
    は、それぞれ独立して、
    Figure 0003762436
    であるか、あるいは1個または2個以上のラテラル基RまたはFをまた有することができる別種の6員1,4−ジ置換環であり、
    Rは、C1〜C9アルキル、アルケニル、オキシアルキルまたはオキシアルケニルである、
    で表される液晶または液晶様チオール化合物を含む、請求項11に記載の重合性混合物。
  13. 下式
    Figure 0003762436
    式中、n、m、e、k、
    Figure 0003762436
    およびRは、請求項12で与えられた意味を有する、
    で表される、モノチオール化合物。
  14. 2個の電極間に配列されているねじれネマティック液晶材料を有する液晶セルおよび前記液晶材料の複屈折を補償するための薄膜を含む液晶デバイスであって、前記補償薄膜が請求項1〜5および7〜10のいずれかに記載のポリマー薄膜であることを特徴とする、前記液晶デバイス。
  15. TN、STN、インプレーンスイッチング、アクティブマトリクスまたはASM液晶ディスプレイである、請求項14に記載の液晶デバイス。
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