JP5301083B2 - コレステリックフィルムおよびホメオトロピック配向膜 - Google Patents
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Description
しかし、ホメオトロピック配向を促進するための、本技術分野において知られている標準的な方法は、基板のラビングまたは薄層に配向剤であるアルキルトリクロロシラン、レシチン、シリカもしくは高チルトポリイミドを適用すること等であるが、かかる方法は満足できる均一な配向を与えないことが多い。
本発明の方法および材料によって、CLCフィルムとして光学リタデーションが低いものでしかなく、概ね光学的に等方性である一方、配向膜として用いるとホメオトロピック配向を促進し得るものを製造し得ることが見出された。これらの配向膜は、その上に製造された、重合ホメオトロピック配向フィルムを熱的に安定せしめるために用いることもできる。これらの配向膜上に製造されたホメオトロピック配向フィルムは、優れた光学的特性を有し、欠点の数ははるかに低減され、従来技術の方法によって製造されたホメオトロピック配向フィルムと比較して有意により優れた熱安定特性を有する。
用語「フィルム」には、固いかまたは柔軟な、自己支持性またはそれ自体によって立ち得る、機械的な安定性を有するフィルムのほか、支持性の基板上のまたは2つの基板の間のコーティングまたは層が包含される。
用語「液晶またはメソゲン性材料」または「液晶またはメソゲン化合物」には、材料または化合物として1種または2種以上の棒状、板状または円盤状のメソゲン基、すなわち液晶相の挙動の誘導能を有する基、を含むものが包含される液晶(LC)化合物として棒状または板状の基を有するものは、当技術分野において「カラミティック」液晶としても知られている。液晶化合物として円盤状の基を有するものは、当技術分野において「ディスコティック」液晶としても知られている。メソゲン基を有する前記化合物または材料は、それら自体が液晶相を示さなくてもよい。それらは、他の化合物との混合物中においてのみか、またはメソゲン化合物もしくは材料、またはそれらの混合物が、重合された場合のみに、液晶の挙動を示すものであってもよい。
重合性化合物であって、一つの重合性基を有するものも「単反応性」化合物と称し、二つの重合性基を有するものは「二反応性」化合物と称し、二つより多い重合性基を有するものは「多反応性」化合物と称する。重合性基を有しない化合物は、「非反応性」化合物とも称する。
「反応性メソゲン」の語は、重合性メソゲン化合物または重合性液晶化合物を意味する。
「ディレクタ」の語は当技術分野において知られていて、LC材料中のメソゲン基の分子の長軸(カラミティック化合物の場合)または分子の短軸(ディスコティック化合物の場合)の好ましい配向方向を意味する。
単軸的に正の複屈折を有するLC材料を含むフィルムにおいては、光学軸はディレクタによって与えられる。
「ホメオトロピック構造」または「ホメオトロピック配向」の語は、光学軸がフィルム面に対して実質的に垂直なフィルムを指す。
「プレナー構造」または「プレナー配向」の語は、光学軸がフィルム面に対して実質的に平行なフィルムを指す。
本発明は、重合したコレステリック液晶(CLC)材料を含むフィルムであって、光学リタデーションとして、550nmの波長の光について<50nmの絶対値を有することを特徴とする前記フィルムに関し、好ましくは0.5μm未満の厚みを有し、CLC材料が等方性相において重合されるものである。
また、本発明は、かかるフィルムの、LC材料におけるホメオトロピック層としての使用に関する。
さらに、本発明は、重合ホメオトロピックLCフィルムを製造する方法に関する。該方法においては、重合性LC材料を本発明のCLCフィルムであって、ホメオトロピック配向を取っているものの上に与え、前記LC材料を重合してポリマーフィルムを形成せしめ、任意に該ポリマーフィルムを前記CLCフィルムから除去する、前記方法に関する。
また、本発明は、装飾またはセキュリティ用途のための光学素子または電気光学素子における要素としてのCLCフィルムまたはマルチ層の使用に関する。
そして、本発明は、光学要素、リターダ、補償板、配向膜、液晶ディスプレイ、装飾イメージ、またはセキュリティマーキングもしくはセキュリティデバイスとして、本発明のCLCフィルムまたはマルチ層を含むものに関する。
したがって、ホメオトロピック配向LCポリマーフィルムを、CLCフィルム上に直接設けることが可能であり、この場合前記CLCフィルムは配向膜および任意に基板として機能する。このようにして調製されたホメオトロピックポリマーフィルムは、CLCフィルムから除去したり剥離したりしなくてよい。代わりに、前記ホメオトロピックフィルムおよびCLCフィルムの組み合わせは、光学素子の調製に用いることができる。例えば、他のフィルムとして、偏光板、接着剤層またはさらにリタデーションフィルムもしくはディスプレイパネルのようなものの上に直接積層することができる。このことによって、プラスチック基板および積層ステップの数を減らすことが可能となり、製造コストがディスプレイまたは光学素子の製造において低減され、マスプロダクションがより容易かつ低廉となる。
本発明のCLCフィルムは、好ましくは重合性CLC材料を基板上に与え、該材料の配向が、そのコレステリックらせん軸が層の面に対して実質的に垂直となるようにし、前記重合性CLC材料を重合してポリマーフィルムを形成せしめ、任意に該ポリマーフィルムを前記基板から取り除くことによって得る。前記CLCフィルムの配向および重合は、既知であり文献に記載されている標準的な方法によって行い得る。
前記CLCフィルムは薄いため、その光学リタデーションは低く、光学的特性はCLCフィルム上にコーティングされた前記ホメオトロピックフィルムと強く相互に作用を及ぼすことはなく、相互に作用を及ぼす場合であっても多くの光学アプリケーションにおいて態様し得る低い程度にすぎない。例えば、該CLCフィルムの軸外リタデーションは前記ホメオトロピックフィルムのものとは反対であるが、それぞれのフィルムによるリタデーションの大きさが顕著に異なるため、ホメオトロピックフィルムの光学的な影響が支配的となる。
とくに好ましいCLCフィルムは、下記を有するものである。
−厚みとして0.1〜0.5μm、好ましくは0.15〜0.5μm、
−厚みとして0.4μm未満、好ましくは0.1〜0.4μm、極めて好ましくは0.15〜0.4μm、
−厚みとして0.3μm未満、好ましくは0.2μm未満、
−リタデーションRthとして0〜−50nm。
リタデーションRthは、Rth=d[(nx+ny )/2−nz]として定義される。dはフィルム厚であり、nxおよびnyはフィルム面内において直交する方向における屈折率であり、nzはフィルム面に直交する方向における屈折率である。
等方性相を得るには、例えばある温度において重合せしめ、重合性CLC材料中のキラル化合物の量を増加せしめるか、またはあるCLC材料に対する重合温度をその透明点より高くする。
前記重合性CLC材料は、例えば1種または2種以上の重合性メソゲン化合物を含むか、または1種または2種以上のアキラルな重合性メソゲン化合物および1種または2種以上のキラル化合物を含む。
とくに好ましいのは、重合性CLC材料であって、下記を含むものである。
−1種または2種以上のアキラルな重合性メソゲン化合物であって重合性基を一つ有するもの、1種または2種以上のアキラルな重合性メソゲン化合物であって重合性基を二つまたは三つ以上有するもの、および1種または2種以上のキラル化合物、
−少なくとも5%のキラル化合物、
−1種または2種以上のキラル化合物であって、少なくとも30μm−1のヘリカルツイスティングパワー(HTP)を有するものを、好ましくは>8%の量。
前記ホメオトロピックフィルムの製造は、好ましくは、重合性LC材料、好ましくは重合性ネマチックLC材料を、上記および下記CLCフィルムであって、ホメオトロピック配向を取っているものの上に与え、前記LC材料を重合してポリマーフィルムを形成せしめ、任意に該ポリマーフィルムを前記CLCフィルムから除去することによって行う。
−厚みとして0.8〜2μm、好ましくは1〜1.4μm、極めて好ましくは1.2μm、
−光学軸のフィルム法線に対するチルト角として88〜90°、好ましくは90°、
−リタデーションRthとして140〜180nm、極めて好ましくは160nm。
一般に、上記および下記の重合性LC材料は、好ましくは重合性化合物として重合性基を一つ有するもの(単反応性)を1種または2種以上および重合性化合物として重合性基を二つまたは三つ以上有するもの(二反応性または多反応性)を少なくとも1種を含むのである。
本発明に適する重合性単反応性、二反応性および多反応性のメソゲン性またはLC化合物は、自体公知であり、有機化学の標準的な学術書、例えばHouben-Weyl, Methoden der organischen Chemie, Thieme-Verlag, Stuttgartに記載されている方法により、製造することができる。
重合性LC混合物中でモノマーまたはコモノマーとして用いるための好適な重合性メソゲン化合物またはLC化合物は、WO 93/22397、EP 0 261 712、DE 195 04 224、WO 95/22586、WO 97/00600、US 5,518,652、US 5,750,051、US 5,770,107およびUS 6,514,578に開示されている。
xおよびyは、1〜12の同一であるかまたは異なる整数であり、
AおよびDは、1,4−フェニレンまたは1,4−シクロヘキシレンであり、任意にL1により単置換、二置換もしくは三置換されていて、
uおよびvは、互いに独立して0または1であり、
Z0は、−COO−、−OCO−、−CH2CH2−、−C≡C−または単結合であり、
Yは、F、Cl、CN、NO2、OCH3、OCN、SCN、任意にフッ素化されているアルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシもしくはアルコキシカルボニルオキシであって1〜4個のC原子を有するもの、またはモノフッ素化、オリゴフッ素化もしくはポリフッ素化されているアルキルもしくはアルコキシであって1〜4個のC原子を有するものであり、
R0は、任意にフッ素化されているアルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシもしくはアルコキシカルボニルオキシであって1個〜20個、好ましくは1〜12個のC原子を有し、
Terは、テルペノイド基、例えばメンチルのような基であり、
Cholは、コレステリルであり、
L1およびL2は、互いに独立して、H、F、Cl、CNまたは任意にハロゲン化されているアルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシもしくはアルコキシカルボニルオキシであって1〜5個のC原子を有するものである。
二反応性アキラル化合物の選択は、好ましくは式R18〜R19から、とくにR18からなされる。
重合性材料を基板上ヘの適用は、慣用のコーティング手法、例えばスピンコーティングまたはブレードコーティングによって行うことができる。該材料の基板への適用は、専門家に知られている慣用のプリント手法、例えばスクリーンプリント、オフセットプリント、オープンリールプリント、活版プリント、グラビアプリント、輪転グラビアプリント、フレキソプリント、凹版プリント、パッドプリント、ヒートシールプリント、インクジェットプリントまたはスタンプもしくはプリントプレートによるプリントによって行うこともできる。
重合の達成は、重合性材料を熱または化学線に暴露することによって行う。化学線の意味は、UV光、IR光もしくは可視光による照射、X線もしくはガンマ線による照射または高エネルギー粒子による照射、例えばイオンもしくは電子による照射、である。重合は、好ましくはUV照射によって行われる。化学線源として、例えば単一のUVランプまたはUVランプのセットを用いることができる。高ランプ出力を用いると硬化時間を減少させることができる。考えられる他の化学線源はレーザーであり、例えばUVレーザー、IRレーザーまたは可視レーザーである。
前記重合性材料は1種または2種以上の染料を含んでもよく、かかる染料は重合に用いられる放射線の波長に調整した最大吸収を有するものである。これはとくにUV染料であり、例えば4,4”−アゾキシアニソールまたはチヌビン(Tinuvin)(登録商標)染料(Ciba AG, Basel)である。
他の好ましい態様において、重合性材料は1種または2種以上の単反応性の重合性非メソゲン化合物を含み、好ましくは0〜50%の量で、極めて好ましくは0〜20%の量で含む。典型的な例は、アルキルアクリレートまたはアルキルメタクリレートである。
前記重合性材料は、1種または2種以上の加えて添加される成分をさらに含むことができる。かかる成分は、例えば触媒、増感剤、安定剤、阻害剤、連鎖移動剤、共反応性モノマー、界面活性化合物、潤滑剤、湿潤剤、分散剤、疎水剤(hydrophobing agent)、接着剤、流動改善剤、消泡剤、脱気剤、希釈剤、反応性希釈剤、補助剤、着色剤、染料または顔料である。
LCホスト材料におけるキラルドーパントのHTPは、HTP=(p*c)−1(μm−1)によって示す。式中、pは分子らせんのピッチ(μm)であり、cはホスト中のキラル化合物の濃度(重量%)である(例えば1重量%の濃度はc=0.01に相当する)。他に述べない限り上記および下記の個々のHTP値は、LCホスト混合物をMLC−6260(Merck KGaA, Darmstadt, ドイツ国)とし、この中でドーパントの濃度を1%とし、20℃におけるものである。
下記の例は、本発明を限定することなく説明するものである。
ホメオトロピックネマチックフィルムN1、N2およびN3を、ガラス上に設置したCLCフィルムC1、C2およびC3上に、それぞれを基板として設ける。比較するために、ホメオトロピックポリマーフィルムN4をガラス基板上に表面処理を行わずに設け、CLCフィルムである基板の代わりとする。
このことは、薄いCLCフィルムを配向膜として用いて、ホメオトロピックネマチック配向を促進することができることを示している。
例1に従って製造したコレステリックなホメオトロピックフィルムの耐久性を試験する。
2A)80℃における耐久性
フィルムのサンプルを温度80℃、相対湿度(RH)90%に暴露した。サンプルのリタデーションの測定を、暴露前および異なる時間間隔において行う。
図1は、C2/N2の組み合わせにおける結果を示す。図2は、C3/N3の組み合わせにおける結果を示す。
図から明らかなとおり、リタデーションはほとんど変化しない、また、暴露後の亀裂は検出されない。
フィルムのサンプルを温度180℃のオーブン内に設置する。サンプルのリタデーションの測定を、実験開始時および異なる時間間隔において行う。
図3は、C1/N1の組み合わせにおける結果を示す。図4は、C2/N2の組み合わせにおける結果を示す。図5は、C3/N3の組み合わせにおける結果を示す。
図から明らかなとおり、軸外リタデーションの最も小さい低下が、C2/N2(フィルム厚0.37μm)のサンプルにおいて得られる。いずれのサンプルにおいても、如何なる時点においても亀裂は検出されない。
これらの結果は、本発明のCLCフィルムが、ホメオトロピックフィルムの安定化の効果を有すること、および該CLCフィルム上にコートされたホメオトロピックフィルムにおいて、熱安定性およびクラッキング耐性が向上することを示している。
重合性コレステリック混合物CM2およびCM4を調製する。例1の混合物CMに比して、CM2は2倍、CM4は4倍の量のキラルドーパント(6)を含有している。単一の成分のパーセントを下記に示す。
CM:Ch−I=63.8〜64.1℃
CM2:Ch−I=51.2〜51.5℃
CM4:Ch−I=室温にて等方性
これらの混合物をトルエン/シクロヘキサノン(7:3)中にて30%の濃度に溶解せしめ、溶液S、S2およびS4をそれぞれ生成する。
ポリマーフィルムC5、C6およびC7の調製を、それぞれ溶液S、S2およびS4から(下表参照)、前記溶液をラビングしたポリイミドコートガラススライドに、2000rpmにて30秒間スピンコーティングして行う。コーティングのアニーリングを61℃にて1分間行い、硬化を20mW/cm2にて行い、ポリマーフィルムを得る。全てのサンプルは極めてクリアーなフィルムを与える。
次に、ポリマーフィルムC7に、25%溶液として、例1の重合性ネマチック混合物NMをトルエン/シクロヘキサノン(7:3)中のものを2000rpmにてコーティングする。溶媒を留去した後、該ネマチック混合物をUV光に暴露して重合せしめ、ホメオトロピックポリマーフィルムN7を得る。
図8にC7およびC7/N7を併用したもののリタデーションプロファイルを示す。
このことは、ホメオトロピックに配向したフィルムの製造は、等方CLCポリマーフィルム上に、CLCフィルムを設けた基板のラビングを行っても行わなくても行い得ることを示している。
例1の重合性コレステリック混合物CMをトルエン/シクロヘキサノン(7:3)中にて15%溶液とし、該溶液の5000rpmにおける30秒間のスピンコーティングを、ラビングしたポリイミドをコートしたガラススライド上に行う。コーティングしたスライドをホットプレート上に設置し、80℃、90秒間に設定し、コレステリック混合物の透明点より高い温度に上げる。次にコーティングの硬化を25mW/cm2にて1分間、温度を80℃保ったまま行い、ポリマーフィルムC8を得る。これはクリアーなフィルムであり、厚みは0.49μmである。
図9にC8/N8/ガラスを併用したもののリタデーションプロファイルを示す。
Claims (13)
- 液晶材料のホメオトロピック配向膜として使用するコレステリック液晶(CLC)フィルムであって、少なくとも1種のアキラルな重合性メソゲン化合物および少なくとも1種のキラル化合物を含む重合性コレステリック液晶(CLC)混合物から重合されてなり、該CLCフィルムが、−60°から+60°の視野角および550nmの波長において0〜−50nmの光学リタデーションRthを有し、ここで、Rth=d[(nx+ny )/2−nz]であり、dはフィルム厚、nxおよびnyはフィルム面内において直交する方向における屈折率であり、nzはフィルム面に直交する方向における屈折率であり、該CLCフィルムの該リタデーションRthは、該フィルムの厚みを0.5μm未満にすることによりおよび/または該重合性CLC混合物をその等方性相において重合することにより達成される、前記CLCフィルム。
- CLCフィルムのコレステリックらせんピッチが275nm未満であり、これにより該フィルムが可視波長域の光の反射を示さない、請求項1に記載のCLCフィルム。
- 0.1〜0.4μmの厚みを有する、請求項1または2に記載のCLCフィルム。
- 重合性CLC混合物の層を基板上に与え、該CLC混合物のコレステリックらせん軸が層の面に対して実質的に垂直となるように配向し、該重合性CLC混合物を重合してポリマーフィルムを形成せしめ、任意に該ポリマーフィルムを該基板から取り除くことによって得られる、請求項1〜3のいずれか一項に記載のCLCフィルム。
- 基板がガラスまたはプラスチックの基板である、請求項4に記載のCLCフィルム。
- 基板が透明なプラスチックの基板である、請求項5に記載のCLCフィルム。
- 重合性CLC混合物が、重合性基を一つ有するアキラルな重合性メソゲン化合物を少なくとも1種、および重合性基を二つまたは三つ以上有するアキラルな重合性メソゲン化合物を少なくとも1種を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載のCLCフィルム。
- 重合性CLC混合物が、1種または2種以上のキラルドーパントを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載のCLCフィルム。
- 重合性CLC混合物が、以下の式:
xおよびyは、1〜12の同一であるかまたは異なる整数であり、
Aは、任意にL1により単置換、二置換もしくは三置換されている1,4−フェニレンまたは1,4−シクロヘキシレンであり、
uおよびvは、互いに独立して0または1であり、
Z0は、−COO−、−OCO−、−CH2CH2−、−C≡C−または単結合であり、
R 0は、任意にフッ素化されているアルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシもしくはアルコキシカルボニルオキシであって1個〜20個のC原子を有し、
Terは、テルペノイド基であり、
Cholは、コレステリルであり、
L1およびL2は、互いに独立して、H、F、Cl、CNまたは任意にハロゲン化されているアルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシもしくはアルコキシカルボニルオキシであって1〜5個のC原子を有するものである、
から選択された化合物を含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載のCLCフィルム。 - 重合性CLC混合物が、1種または2種以上の界面活性剤を含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載のCLCフィルム。
- 重合ホメオトロピックLCフィルムを製造する方法であって、重合性LC材料を請求項1〜10のいずれか一項に記載のCLCフィルムの上に設け、ここで該LC材料はホメオトロピック配向をとり、
該LC材料を重合してポリマーフィルムを形成し、
任意に該ポリマーフィルムを該CLCフィルムから除去する、前記方法。 - 請求項1〜10のいずれか一項に記載のCLCフィルムおよびホメオトロピック重合LCフィルムを含むマルチ層。
- 装飾アプリケーションまたはセキュリティアプリケーションのための光学素子または電気光学素子における要素としての使用のための、請求項12に記載のマルチ層。
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