JP3762171B2 - 同期信号発生回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は同期信号発生回路に係り、特に一定周期で供給される外部クロック信号に同期して内部クロック信号を発生し、高速データの転送に使用する同期信号発生回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の同期信号発生回路には、記憶装置に入力する外部クロック信号に同期して内部クロック信号を発生し、高速データの転送に使用するものがある。入力時には入力レシーバー等の回路により、また出力時にはオフチップドライバー等の回路により遅延を生じるため、記憶装置内部の同期回路を用いてこれを補正している。
【0003】
図9は、ミラー型同期回路を本体部とする従来の同期信号発生回路の構成を示す図である。図9に示す同期信号発生回路は、互いに実線で接続された入力レシーバー1、ミラー型同期回路2、及びオフチップドライバー3からなるリアル回路と、互いに破線で接続され、点線の囲みで示す入力レシーバー4、及びオフチップドライバー5からなるダミー回路6aから構成される。
【0004】
メモリに入力される小信幅の外部クロック信号n0aは、前記リアル回路の入力レシーバー1に入力されCMOSレベルの大振幅の信号n1aが出力される。このとき、入力レシーバー1で生じる遅延量をD1rとする。
【0005】
前記CMOSレベルの大振幅の信号n1aは、ダミー回路6aの入力レシーバー4、及びリアル回路のミラー型同期回路2に分岐して入力される。リアル回路のパスでは、前記信号n1aはミラー型同期回路2を通りCMOSレベルの大振幅の信号n4aとして出力される。この信号n4aはオフチップドライバー3に入力され、小振幅の内部クロック信号n5aが出力される。このとき、オフチップドライバー3で生じる遅延量をD2rとする。
【0006】
点線の囲みで示すダミー回路6aのパスでは、前記信号n1aをダミー回路の入力レシーバー4に入力し、CMOSレベルの大振幅の信号n2aを出力する。この信号n2aを入力するオフチップドライバー5は、ミラー型同期回路2をドライブするために、CMOSレベルの大振幅の信号n3aを出力する。このとき、入力レシーバー4とオフチップドライバー5で生じる遅延量を、それぞれD1d、D2dとする。
【0007】
このような同期信号発生回路に外部クロック信号n0aを入力し、これと同期した内部クロック信号n5aを出力するためには、外部クロック信号n0aと内部クロック信号n5aとの間の遅延量が丁度外部クロック信号n0aの周期Tの整数倍に等しくなければならない。以下では1周期Tの例を示す。
【0008】
入力レシーバ4の入力信号n1aがダミー回路6aのパスを通じてミラー型同期回路2を通過するが、このとき通過する遅延量は、n1aが直接ミラー型同期回路2パルスの立ち上がりでトリガーされるので、ミラー型同期回路2の遅延量は、T−(D1d+D2d)となる。
【0009】
なお、ミラー型同期回路2は上下に同一の構造となるように構成されているので、ダミー回路6aを通る信号が、ミラー型同期回路2の上部に破線で矢示したように通過するとき、T−(D1d+D2d)の遅延を生じるように設定されれば、実線で結ばれたリアル回路を通る信号がミラー型同期回路2の下部を実線で矢示したように通過する際、同様にT−(D1d+D2d)の遅延を生じる。
【0010】
したがって、リアル回路のパスにおける遅延量の合計は、D1r+T−(D1d+D2d)+D2rとなるので、これが周期Tに等しくなり、外部クロック信号n0aと同期した内部クロック信号n5aが得られるためには、遅延量の間にD1r+D2r=D1d+D2dの関係が成り立たなければならない。
【0011】
すなわち、ダミー回路のパスを通る遅延量は、リアル回路(ミラー型同期回路を除く)のパスを通る遅延量に等しくなければならない。
【0012】
換言すれば、同期信号発生回路から出力する内部クロック信号n5aが外部入力クロック信号n0aと同期するためには、ダミー回路の遅延量は、前記リアル回路の遅延量を完全に模倣するものでなければならない。さらに製造プロセス的立場からいえば、D1r=D1d、D2r=D2dの関係が、それぞれ成り立つことが望ましい。
【0013】
図10は、従来の同期信号発生回路の動作を示す波形図である。n0aは入力レシーバー1に入力する小振幅の外部クロック信号であり、n0aの波形にその1周期Tが矢示されている。n1aは入力レシーバ1の出力であり、その遅延量D1rだけ遅れてダミー回路6aの入力レシーバー4に入力され、CMOSレベルの大振幅の信号n2aとして出力される。n2aはダミー回路のオフチップドライバー5に入力され、その遅延量D2dだけ遅れてCMOSレベルの大振幅の信号n3aとして出力される。
【0014】
n3aはミラー型同期回路2に入力されるが、その遅延量がT−(D1d+D2d)に設定されるので、ダミー回路6aを介してミラー型同期回路2を通過するダミーの出力(図示せず)はn1aから1周期Tだけ遅れた信号となる。
【0015】
一方、リアル回路では、入力レシーバー1のCMOSレベルの大振幅の出力n1aは、遅延量がT−(D1d+D2d)に設定されたミラー型同期回路2に入力され、その出力n4aはリアル回路のオフチップドライバー3の遅延量D2rだけ遅れて小振幅の内部クロック信号n5aとして出力される。
【0016】
図10の波形図では、ダミー回路6a通過後とリアル回路通過時におけるミラー型同期回路の遅延量T−(D1d+D2d)がそれぞれミラーとして矢示されている。n4aの立上がりから、リアル回路のオフチップドライバー3の遅延量D2rだけ遅れて、小信号の外部クロック信号n0aと同期した小信号の内部クロック信号n5aが出力される。なお、図10の波形図では、D1r+D2r=D1d+D2dの場合が示されている。
【0017】
このように、従来の同期信号発生回路のダミー回路6aでは、信号の入力順は入力レシーバー4、オフチップドライバー5の順序になっていた。またリアル回路の入力レシーバー1は小振幅の外部クロック信号n0aをCMOSレベルの大振幅の信号n1aに変換し、リアル回路のオフチップドライバー3はCMOSレベルの大振幅の信号n4aを小振幅の内部クロック信号n5aに変換している。ミラー型同期回路2は入出力信号が共にCMOSレベルの大振幅の信号であるため、ダミー回路6aを構成する入力レシーバー4とオフチップドライバー5の入出力信号は全てCMOSレベルの大振幅の信号にせざるを得ないという問題があった。
【0018】
このように、リアル回路とダミー回路6aをそれぞれ構成する入力ドライバー1と4、及びオフチップドライバー3と5において、入出力信号レベルの違いがあるため、従来の同期信号発生回路において、リアル回路とダミー回路を入出力信号レベルを含めて同一な回路を用いて構成することができなかった。
【0019】
さらにプロセス上のばらつきや電源変動等が加われば、リアルの回路とダミーの回路6aの遅延量のずれが発生し、このずれは外部入力クロック信号と同期信号発生回路から出力される内部クロック信号との間の同期誤差を生じるという問題があった。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように従来の同期信号発生回路にはリアル回路(ミラー型同期回路を除く)とこれを模倣するダミー回路を、同一の入力レシーバーとオフチップドライバーを用いて構成することができないという問題があった。
【0021】
本発明は上記の問題点を解決すべくなされたもので、前記リアル回路とダミー回路を入出力信号レベルを含めて、完全に同一の入力レシーバーとオフチップドライバーを用いて構成することができるように配置し、プロセス上のばらつきや電源変動による同期誤差の発生を抑制した同期信号発生回路を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明の同期信号発生回路は、ミラー型同期回路の遅延量設定に用いるダミー回路の信号の入力順を従来と逆にすることを特徴とする。すなわち、ダミー回路において、オフチップドライバーを前段に、入力レシーバーを後段に配置することを特徴とする。換言すれば、ダミー回路を構成するオフチップドライバーの出力部にダミー回路を構成する入力レシーバーの入力部を接続することを特徴とする。
【0023】
このようにすれば、ダミー回路のオフチップドライバーは、リアル回路の入力レシーバーから出力される大振幅の信号を受けて小振幅の信号を出力し、ダミー回路の入力レシーバーは、前記ダミー回路のオフチップドライバーから出力される小振幅の信号を受けて大振幅の信号を出力し、これをリアル回路のミラー型同期回路に入力することができる。
【0024】
すなわち、ダミー回路を構成するオフチップドライバーと入力レシーバーの配置を従来と逆の順序にすれば、リアル回路を構成する入力レシーバーとオフチップドライバーをそのまま用いることで、リアル回路(ミラー型同期回路を除く)とダミー回路を通過する信号のレベル合わせと遅延時間の一致とを同時に実現することが可能になる。
【0025】
具体的には本発明の同期信号発生回路は、第1の入力レシーバー及びミラー型同期回路及び第1のオフチップドライバーからなるリアル回路と、前記ミラー型同期回路の遅延量を決定する第2の入力レシーバー及び第2のオフチップドライバーからなるダミー回路とを具備し、一定周期の外部クロック信号に同期して内部クロック信号を発生する同期信号発生回路において、前記ダミー回路における前記第2の入力レシーバーと前記第2のオフチップドライバーとの接続は、前記第2のオフチップドライバーの出力部に前記第2の入力レシーバーの入力部が接続されることを特徴とする。
【0026】
好ましくは前記同期信号発生回路は、前記第1、第2の入力レシーバーの入力信号の信号レベル、及び、前記第1、第2の入力レシーバーの出力信号の信号レベルが互いに等しく、かつ、前記第1、第2のオフセットドライバーの入力信号の信号レベル、及び、前記第1、第2のオフセットドライバーの出力信号の信号レベルが互いに等しいことを特徴とする。
【0027】
また、好ましくは前記第1、第2の入力レシーバーは、入力信号が小振幅の信号であって、出力信号が大振幅の信号であることを特徴とする。
【0028】
また、好ましくは前記第1、第2のオフチップドライバーは、入力信号が大振幅の信号であって、出力信号が小振幅の信号であることを特徴とする。
【0029】
また、好ましくは前記第1、第2の入力レシーバーは、入力信号が小振幅の信号であって、出力信号が大振幅の信号であり、かつ、前記第1、第2のオフチップドライバーは、入力信号が大振幅の信号であって、出力信号が小振幅の信号であることを特徴とする。
【0030】
また、好ましくは前記第1、第2の入力レシーバを構成する回路素子の接続方法は互いに同一であり、かつ、前記第1、第2のオフチップドライバーを構成する回路素子の接続方法は互いに同一であることを特徴とする。
【0031】
また、好ましくは前記第2の入力レシーバーの出力信号の立ち上がりの傾斜が任意に設定できるように構成されること特徴とする。
【0032】
また、好ましくは前記第2のオフチップドライバーの出力信号の立ち上がりの傾斜が任意に設定できるように構成されることを特徴とする。
【0033】
また、好ましくは前記第2の入力レシーバーの出力信号の立ち上がりの傾斜、及び、前記第2のオフチップドライバーの出力信号の立ち上がりの傾斜が共に任意に設定できるように構成されることを特徴とする。
【0034】
また、好ましくは前記ミラー型同期回路を除く前記リアル回路は、少なくともゲート幅WprのpチャネルMOSトランジスタと、ゲート幅WnrのnチャネルMOSトランジスタと、抵抗値Rr の抵抗と、容量値Cr の容量からなる回路を備え、前記ダミー回路は、少なくともゲート幅WpdのpチャネルMOSトランジスタと、ゲート幅WndのnチャネルMOSトランジスタと、抵抗値Rd の抵抗と、容量値Cd の容量からなる回路を備え、スケーリング比をa(a>1)とするとき、Wpd=Wpr/a、Wnd=Wnr/a、Rd =Rr ×a、及び、Cd =Cr /aの関係が成り立つことを特徴とする。
【0035】
また、好ましくは前記第1、第2のオフチップドライバーは、それぞれpチャネルMOSトランジスタと、nチャネルMOSトランジスタと、第1の抵抗と、第2の抵抗と、容量からなり、
前記pチャネルMOSトランジスタのソースは第1の電源電圧に接続され、このpチャネルMOSトランジスタのドレインは前記nチャネルMOSトランジスタのドレインに接続され、このnチャネルMOSトランジスタのソースは第2の電源電圧に接続され、前記pチャネル、及びnチャネルMOSトランジスタの互いに接続されたドレインは前記第1の抵抗の一方の端子に接続され、この第1の抵抗の他方の端子は前記第2の抵抗の一方の端子に接続され、この第2の抵抗の他方の端子は前記第1の電源電圧の1/2の電圧に接続され、前記第1の抵抗の他方の端子と前記第2の抵抗の一方の端子との接続点は前記容量の一方の端子に接続され、この容量の他方の端子は前記第2の電源電圧に接続され、
前記第1、第2のオフチップドライバーは、前記pチャネル、及びnチャネルMOSトランジスタのゲートを入力部とし、前記第1の抵抗の他方の端子と前記第2の抵抗の一方の端子と前記容量の一方の端子との接続点を出力部とするものであって、
かつ、前記第1のオフチップドライバーにおけるpチャネルMOSトランジスタのゲート幅をWpr、nチャネルMOSトランジスタのゲート幅をWnr、第1、第2の抵抗の値をRr 、容量の値をCr とし、前記第2のオフチップドライバーにおけるpチャネルMOSトランジスタのゲート幅をWpd、nチャネルMOSトランジスタのゲート幅をWnd、第1、第2の抵抗の値をRd 、容量の値をCd とし、スケーリング比をa(a>1)とするとき、Wpd=Wpr/a、Wnd=Wnr/a、Rd =Rr ×a、及びCd =Cr /aの関係が成り立つことを特徴とする。
【0036】
また、好ましくは前記第1、第2のオフチップドライバーは、それぞれpチャネルMOSトランジスタと、nチャネルMOSトランジスタと、抵抗と、容量からなり、
前記pチャネルMOSトランジスタのソースは第1の電源電圧に接続され、このpチャネルMOSトランジスタのドレインは前記nチャネルMOSトランジスタのドレインに接続され、このnチャネルMOSトランジスタのソースは第2の電源電圧に接続され、前記pチャネル、及びnチャネルMOSトランジスタの互いに接続されたドレインは前記抵抗の一方の端子に接続され、この抵抗の他方の端子は前記容量の一方の端子に接続され、この容量の他方の端子は前記第2の電源電圧に接続され、
前記第1、第2のオフチップドライバーは、前記pチャネル、及びnチャネルMOSトランジスタのゲートを入力部とし、前記抵抗の他方の端子と前記容量の一方の端子との接続点を出力部とするものであって、
かつ、前記第1のオフチップドライバーにおけるpチャネルMOSトランジスタのゲート幅をWpr、nチャネルMOSトランジスタのゲート幅をWnr、抵抗の値をRr 、容量の値をCr 、前記第2のオフチップドライバーにおけるpチャネルMOSトランジスタのゲート幅をWpd、nチャネルMOSトランジスタのゲート幅をWnd、抵抗の値をRd 、容量の値をCd 、スケーリング比をa(a>1)とするとき、Wpd=Wpr/a、Wnd=Wnr/a、Rd =Rr ×a、及び、Cd =Cr /aの関係が成り立つことを特徴とする。
【0037】
このようにすれば、プロセス上のばらつきや電源電圧変動を生じても、リアル回路(ミラー型同期回路を除く)に対するダミー回路の遅延量が等しくなり、同期精度を向上することが可能になる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る同期信号発生回路の構成を示す図である。図1の同期信号発生回路は、入力レシーバー1及びミラー型同期回路2及びオフチップドライバー3からなるリアル回路と、オフチップドライバー5及び入力レシーバー4からなる点線の囲みで示すダミー回路6bから構成される。
【0039】
第1の実施の形態における同期信号発生回路では、従来と異なりリアル回路とダミー回路6bの入力レシーバー1と4、及びリアル回路とダミー回路6bのオフチップドライバー3と5が入出力信号レベルを含めて同一であることに特徴がある。
【0040】
メモリに入力される小信幅の外部クロック信号n0bは、まず前記リアル回路の入力レシーバー1に入力され、CMOSレベルの大振幅の信号n1bに変換される。このとき、入力レシーバー1で生じる遅延量をD1rとする。
【0041】
前記CMOSレベルの大振幅の信号n1bはダミー回路6bのオフチップドライバー5及びリアル回路のミラー型同期回路2に分岐して入力される。リアル回路のパスでは実線で示すように、信号n1bは引き続きミラー型同期回路2に入力され、CMOSレベルの大振幅の信号n4bとして出力される。この信号n4bはオフチップドライバー3に入力され、小信幅の内部クロック信号n5bが出力される。このとき、オフチップドライバー3で生じる遅延量をD2rとする。ダミー回路6bのパスでは、ダミー回路のオフチップドライバー5はCMOSレベルの大振幅の信号n1bを受けて小振幅の出力信号n2bを出力し、これを受ける入力レシーバー4は、前記ミラー型同期回路本体部2をドライブするCMOSレベルの大振幅の信号n3bを出力する。このとき、前記オフチップドライバー5と入力レシーバー4で生じる遅延量をそれぞれD2d、D1dとする。
【0042】
ダミー回路6bを用いてミラー型同期回路2の遅延量T−(D1d+D2d)を設定すれば、図1に示す同期信号発生回路ではリアル回路とダミー回路の入力レシーバー1と4、及びオフチップドライバー3と5が入出力信号レベルを含めて同一であり、D1r=D1d及びD2r=D2dの関係があるため、この同期信号発生回路から出力する内部クロック信号と外部入力クロック信号とを完全に同期させることができる。
【0043】
図2は第1の実施の形態に係る同期信号発生回路の動作を示す波形図である。n0bは入力レシーバー1に入力する小振幅の外部クロック信号であり、n0bの波形にその1周期Tが矢示されている。n1bは入力レシーバ1からのCMOSレベルの大振幅の出力であり、入力レシーバー1の遅延量D1rだけ遅れてダミー回路のオフチップドライバー5に入力され、オフチップドライバー5の遅延量D2dだけ遅れて小振幅の信号n2bとして出力される。この信号n2bはダミー回路の入力レシーバー4に入力され、遅延量D1dだけ遅れてCMOSレベルの大振幅の信号n3bとして出力され、この信号n3bがミラー型同期回路2に入力される。
【0044】
ミラー型同期回路2の遅延量は、ダミー回路6bを用いてT−(D1d+D2d)に設定されるので、ダミー回路6bを介してミラー型同期回路2を破線で矢示したように通過するダミー側の出力(図示せず)は、n1bの立上がりから1周期Tだけ遅れた信号となる。
【0045】
リアル回路では、入力レシーバー1からのCMOSレベルの大振幅の出力n1bは、遅延量がT−(D1d+D2d)に設定されたミラー型同期回路2に入力され、CMOSレベルの大振幅の出力n4bは、リアル回路のオフチップドライバー3でD2rだけ遅れて小振幅の内部クロック信号n5bとして出力される。
【0046】
図2に示す波形図では、ダミー回路6b通過後と、リアル回路通過時におけるミラー型同期回路2の遅延量T−(D1d+D2d)がそれぞれミラーとして矢示されている。n4bの立上がりから、リアル回路のオフチップドライバー3の遅延量D2rだけ遅れて、小信号の外部クロック信号n0bと同期した小信号の内部クロック信号n5bが出力される。なお、図2の波形図ではリアル回路とダミー回路の入力レシーバー1と4、及びオフチップドライバー3と5が入出力信号レベルを含めて同一であるため、D1r=D1d、D2r=D2dとして波形図が示されている。
【0047】
上記のように、第1の実施の形態では、ダミー回路を構成するオフチップドライバーと入力レシーバーの配置を従来と逆の順序に接続し、リアル回路を構成する入力レシーバーとオフチップドライバーを用いて、ダミー回路を通過する信号のレベル合わせと、このダミー回路を用いたミラー型同期回路の遅延量の設定とを同時に行うことにより、プロセス上のばらつきや電源変動等の影響が抑制された同期精度の高い同期信号発生回路を提供することができる。
【0048】
すなわち、第1の実施の形態では、プロセス上のばらつきを生じてトランジスタのしきい値等が変化しても、リアル回路(ミラー型同期回路を除く)の遅延量の和D1r+D2rとダミー回路の遅延量の和D1d+D2dは、前記リアル回路とダミー回路が同じ回路の組み合わせで構成され、また、入出力の信号レベルも同じであるため、前記リアル回路とダミー回路の遅延量の差は変化しない。
【0049】
同期信号発生回路の同期精度は、前記リアル回路とダミー回路の遅延量の絶対値よりもその差の変化に依存するので、第1の実施の形態の回路構成を用いれば同期精度の向上を図ることができる。
【0050】
次に、図3乃至図6を用いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、第1の実施の形態で説明したダミー回路を用いることにより、従来の同期信号発生回路の同期精度がどの程度向上するかを定量的に検討したシミュレーションの結果について説明する。
【0051】
図3は、遅延量D1rのリアル回路の入力レシーバー1と、遅延量D1dのダミー回路6cの入力レシーバー4と、遅延量D2dのダミー回路6cのオフチップドライバー5と、ダミー回路6cの遅延量を調整する容量7と、遅延量D2rのリアル回路のオフチップドラバー3からなる従来の同期信号発生回路(ミラー型同期回路を除く)の回路構成を示す図である。
【0052】
図4は、図3に示す従来の同期信号発生回路の回路構成において、ダミー回路の遅延量を調整する容量7のかわりに、その遅延量を補正するインバーターチエーン8が挿入されたものである。その他の構成は図3と同様であるため、対応する部分に同一の参照番号を付して詳細な説明を省略する。
【0053】
図5は、本発明の同期信号発生回路に含まれる入力レシーバー1、4とオフチップドライバー3、5からなる回路構成を示す図であり、第1の実施の形態で説明したようにダミー回路6bのオフチップドライバー5が前段に、入力レシーバー4が後段に配置されている。図3、図4に示す従来のダミー回路6c、6dの構成においては容量7とインバーターチェーン8が付加され、図5に示す本発明のダミー回路6bでは容量もインバーターチェーンも付加されない理由は次の通りである。
【0054】
図3乃至図5において、リアル回路の入力レシーバー1とダミー回路の入力レシーバー4とは同一の回路であり、リアル回路のオフチップドライバー3とダミー回路のオフチップドライバー5もまた同一の回路であるとする。
【0055】
しかし、図3、図4に示す従来のダミー回路の構成において、リアル回路の入力レシーバー1には小振幅の外部入力クロック信号が入力されるのに対して、ダミー回路の入力レシーバー4には、入力レシーバー1で増幅されたCMOSレベルの大振幅の信号が入力されるので、入力レシーバー4の遅延量D1dは入力レシーバー1の遅延量D1rよりも小さい。
【0056】
また、図3、図4に示す従来のダミー回路の構成において、リアル回路のオフチップドライバー3からは、小振幅の内部クロック信号が出力されるのに対して、先に図9で説明したように、ダミー回路のオフチップドライバー5からはCMOSレベルの大振幅の信号が出力されるので、オフチップドライバー5の遅延量D2dはオフチップドライバー3の遅延量D2rよりも小さい。
【0057】
したがって、図3、図4に示す従来のダミー回路の構成において、ダミー回路における遅延量の合計D1d+D2dはリアル回路(ミラー型同期回路を除く)における遅延量の合計D1r+D2rよりも小さいので、この遅延量の差を補正するために図3の容量7、又は図4のインバーターチェーン8が挿入される。
【0058】
図5に示す本発明のダミー回路の構成では、先に図1を用いて説明したように、ダミー回路6bにおいて、オフチップドライバー5が前段に、入力レシーバー4が後段に配置されるため、リアル回路とダミー回路を構成するオフチップドライバー3と5、及びリアル回路とダミー回路を構成する入力レシーバー1と3の入出力信号レベルを互いに同一にすることができる。このため、従来の回路構成のように、リアル回路(ミラー型同期回路を除く)とダミー回路との間で遅延量の差を生じることはない。
【0059】
プロセスバラツキが遅延量に与える影響を評価するために、図3乃至図5の回路を構成するnチャネルトランジスタ(以下n−chと呼ぶ)及びpチャネルトランジスタ(以下p−chと呼ぶ)の設計条件をそれぞれ標準条件(Nominal)、高速条件(Fast)、及び低速条件(Slow)に変化させた場合の、前記図3乃至図5の回路における遅延量の差をシミュレーションにより求めた結果を図6に示す。ここで、標準条件、高速条件、低速条件の変化とは、回路を構成するトランジスタのゲート長やしきい値を、これらの条件に合わせて変化させることをいう。
【0060】
図6において、
(a)n−ch、p−chが共にNominal条件の場合をNominal
(b)n−ch;Fast、p−ch;Slowの場合をnFpS
(c)n−ch;Slow、p−ch;Fastの場合をnSpF
(d)n−ch;Fast、p−ch;Fastの場合をnFpF
(e)n−ch;Slow、p−ch;Slowの場合をnSpS
としたときの(a)〜(e)のプロセスバラツキに相当する変化が横軸に、図3乃至図5におけるリアル回路(ミラー型同期回路を除く)の遅延量D1r+D2rからダミー回路の遅延量D1d+D2dを差し引いた遅延量のずれが縦軸に示されている。
【0061】
図6に示すシミュレーション結果から、図3、図4のダミー回路の構成について、前記遅延量のずれに対するプロセスバラツキの影響は大きいが、図5に示す本発明のダミー回路の構成では、前記遅延量のずれはプロセスバラツキにほとんど影響されないことがわかった。
【0062】
次に、図7(a)、図7(b)を用いて本発明の第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態では、第1の実施の形態で述べた同期信号発生回路の低消費電力化について説明する。先に述べたように、図1に示す第1の実施の形態の同期信号発生回路では、リアル回路のオフチップドライバー3とダミー回路6bのオフチップドライバー5は同一のものを用いることができる。
【0063】
しかし、ダミー回路6bにおいては、前段のオフチップドライバー5の出力は、後段の入力レシーバー4に直接入力されるが、リアル回路のオフチップドライバー3から出力される信号は、容量の大きいチップ外へ出力されるので、大きな出力電流を必要とする。
【0064】
したがって、これらを全く同一の回路にすれば、ダミー回路前段のオフチップドライバー5の出力電流が過大となり、オフチップドライバー5の内部で無駄な電力を消費するという問題がある。
【0065】
そこで、図7(a)に示すリアル回路のオフチップドライバー3の回路要素を図7(b)に示すようにスケーリングし、ダミー回路のオフチップドライバー5として用いる。次に、スケーリングの方法について具体的に説明する。
【0066】
図7(a)はリアル回路におけるオフチップドライバー3の回路構成の一例を示す図である。図7(a)に示すオフチップドライバー3は、ソースが電源電圧Vccq に接続されたゲート幅Wp のpチャネルトランジスタQ1 、及びソースが電源電圧Vssq (0V)に接続されたゲート幅Wn のnチャネルトランジスタQ2 からなるCMOSインバーターと、互いに接続された両者の共通ドレインに一方の端子が接続された抵抗値Rの第1の抵抗と、この第1の抵抗の他方の端子と電源電圧Vccq /2との間に接続された抵抗値Rの第2の抵抗と、前記第1の抵抗の他方の端子と電源電圧Vssq との間に接続された容量Cから構成される。
【0067】
図7(a)に示すオフチップドライバー3の入力部は前記pチャネルトランジスタQ1 とnチャネルトランジスタQ2 のゲートであり、ここに前段からのCMOSレベルの大振幅出力信号が入力される。また、オフチップドライバー3の出力部は前記第2の抵抗と容量の接続部であり、この出力部から小振幅の出力信号Vout が取り出される。
【0068】
次に、図7(b)に示すようにスケーリング比をa(a>1)とし、CMOSインバーターを構成するpチャネルトランジスタQ1 のゲート幅をWp /a、nチャネルトランジスタQ2 のゲート幅をWn /aと小さくし、第1、第2の抵抗の抵抗値をR×aと大きくし、容量をC/aと小さくする。
【0069】
このようにすれば、トランジスタのゲート幅が1/aと小さくなり、また抵抗値がa倍と大きくなるので、回路に流れる電流値Iを1/aに抑制することができる。一方、R×Iで決まる出力電圧Vout の振幅は不変であるため、直接次段に接続される入力レシーバー4の入力インピーダンスが十分高ければ、ダミー回路におけるオフチップドライバー5の入出力信号レベルを、リアル回路におけるオフチップドライバーの入出力信号レベルと揃えることができる。
【0070】
また、遅延量を決める時定数R×Cについてみれば、Rをa倍、Cをa分の1にすることで不変となる。このように、リアル回路のオフチップドライバー3をスケーリングすることで、ダミーのオフチップドライバー5を形成すれば、信号電圧の振幅レベルや遅延量を変えることなく、消費電流を抑制することが可能になる。
【0071】
次に、図8を用いて、本発明の第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態では、第1の実施の形態で示したリアル回路、及びダミー回路のオフチップドライバーの消費電力を、第3の実施の形態に比べてさらに低減するための回路構成について説明する。
【0072】
先に図7(a)、及び図7(b)を用いて説明したリアル回路及びダミー回路のオフチップドライバー3及び5の回路構成では、小振幅の出力電圧Vout を得るために、Vccq /2とVccq 、Vssq との間にCMOSインバーターを介して貫通電流が流れる。
【0073】
この貫通電流を避けるために、図7のVccq /2の電源と第2の抵抗を除去した回路を図8に示す。このようにすれば、Vccq /2の電源が不要になると同時にCMOSインバーターの貫通電流を除去することができる。図8に示す回路では出力電圧Vout は小振幅ではなく、CMOSレベルの大振幅の出力電圧Vout となるが、容量Cと抵抗Rの値を選択してVout の立上がり時定数R×Cを調整することにより、ダミー回路においてオフチップドライバー5の後段に接続される入力レシーバー4での遅延量の短縮を補償することができる。
【0074】
また、図8に示すオフチップドライバーの回路において、図7で説明した第3の実施の形態のスケーリングを同様に実施することができるので、両者を組み合わせることにより、さらに大幅な低消費電力化を達成することが可能になる。
【0075】
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されることはない。上記第3の実施の形態において、ダミー回路のオフチップドライバーを例としてリアル回路のオフチップドライバーをスケーリングすることを説明したが、同様に入力レシーバをスケーリングすれば、ダミー回路全体をリアル回路からスケーリングすることができる。
【0076】
また、上記第4の実施の形態において、ダミー回路のオフチップドライバーを例としてリアル回路のオフチップドライバーの出力部の立ち上がりを可変にすることを説明したが、同様に入力レシーバの出力部の立ち上がりを可変にすれば、ダミー回路全体の遅延量を調整することができる。
【0077】
また、上記第1乃至第4の実施の形態において、CMOS回路を基本とする同期信号発生回路の回路構成について説明したが、必ずしもCMOS回路に限定されるものではない。バイポーラトランジスタで構成された相補型回路、又はBi−CMOS型回路を基本とする同期信号発生回路についても同様に実施することができる。その他本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
【0078】
【発明の効果】
上述したように本発明の同期信号発生回路によれば、ダミー回路における信号の入力順をオフチップドライバー、入力レシーバーの順にして、オフチップドライバーと入力レシーバーとの間の信号を小振幅にし、リアル回路における入力レシーバーとオフチップドライバーの入出力部における信号レベルの関係と一致させれば、プロセスバラツキに対するリアル回路(ミラー型同期回路を除く)とダミー回路における遅延量の誤差を最小に抑えることができるので同期精度が向上し、高速なI/0を実現することが可能になる。
【0079】
また、本発明のダミー回路におけるオフチップドライバーと入力レシーバーの配置に対応して、リアル回路のオフチップドライバーをスケーリングしてダミー回路のオフチップドライバーとすることにより、同期信号発生回路の低消費電力化を図ることができる。また、オフチップドライバーに含まれるCMOSインバーターの貫通電流を除去する回路構成とし、前記スケーリング方法を併用すれば、前記オフチップドライバーの回路構成を単純化すると同時に電源電圧の数を減らすことができるので、さらに大幅な低消費電力化を達成することできる。
【0080】
なお、本発明の同期信号発生回路を用いることにより、同期速度が低下する恐れはなく、また、回路規模が大きくなることも、制御が複雑になることも全くない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る同期信号発生回路の構成を示す図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る同期信号発生回路の動作波形を示す図。
【図3】シミュレーションに用いた従来の同期信号発生回路の構成部分を示す図。
【図4】シミュレーションに用いた従来の同期信号発生回路の他の構成部分を示す図。
【図5】シミュレーションに用いた本発明の同期信号発生回路の構成部分を示す図。
【図6】シミュレーションの結果を示す図。
【図7】オフチップドライバーの回路の一例を示す図であって、
(a)はスケーリング前の回路構成を示す図。
(b)はスケーリング後の回路構成を示す図。
【図8】ダミー回路のオフチップドライバーの他の回路構成を示す図。
【図9】従来の同期信号発生回路の回路構成を示す図。
【図10】従来の同期信号発生回路の動作波形を示す図。
【符号の説明】
1…入力レシーバー
2…ミラー型同期回路
3…リアル回路のオフチップドライバー
4…ダミー回路の入力レシーバー
5…ダミー回路のオフチップドライバー
6a…従来のダミー回路
6b…本発明のダミー回路
6c…容量を含む従来のダミー回路
6d…インバーターチェーンを含む従来のダミー回路

Claims (3)

  1. 第1の入力レシーバー及びミラー型同期回路及び第1のオフチップドライバーからなるリアル回路と、前記ミラー型同期回路の遅延量を決定する第2の入力レシーバー及び第2のオフチップドライバーからなるダミー回路とを具備し、一定周期の外部クロック信号に同期して内部クロック信号を発生する同期信号発生回路において、
    前記ダミー回路における前記第2の入力レシーバーと前記第2のオフチップドライバーとの接続は、前記第2のオフチップドライバーの出力部に前記第2の入力レシーバーの入力部が接続されており、
    前記ミラー型同期回路を除く前記リアル回路は、少なくともゲート幅WprのpチャネルMOSトランジスタと、ゲート幅WnrのnチャネルMOSトランジスタと、抵抗値Rr の抵抗と、容量値Cr の容量からなる回路を備え、前記ダミー回路は、少なくともゲート幅WpdのpチャネルMOSトランジスタと、ゲート幅WndのnチャネルMOSトランジスタと、抵抗値Rd の抵抗と、容量値Cd の容量からなる回路を備え、スケーリング比をa(a>1)とするとき、Wpd=Wpr/a、Wnd=Wnr/a、Rd =Rr ×a、及びCd =Cr /aの関係が成り立つことを特徴とする同期信号発生回路。
  2. 第1の入力レシーバー及びミラー型同期回路及び第1のオフチップドライバーからなるリアル回路と、前記ミラー型同期回路の遅延量を決定する第2の入力レシーバー及び第2のオフチップドライバーからなるダミー回路とを具備し、一定周期の外部クロック信号に同期して内部クロック信号を発生する同期信号発生回路において、
    前記ダミー回路における前記第2の入力レシーバーと前記第2のオフチップドライバーとの接続は、前記第2のオフチップドライバーの出力部に前記第2の入力レシーバーの入力部が接続されており、
    前記第1、第2のオフチップドライバーは、それぞれpチャネルMOSトランジスタと、nチャネルMOSトランジスタと、第1の抵抗と、第2の抵抗と、容量からなり、
    前記pチャネルMOSトランジスタのソースは第1の電源電圧に接続され、このpチャネルMOSトランジスタのドレインは前記nチャネルMOSトランジスタのドレインに接続され、このnチャネルMOSトランジスタのソースは第2の電源電圧に接続され、
    前記pチャネル、及びnチャネルMOSトランジスタの互いに接続されたドレインは前記第1の抵抗の一方の端子に接続され、この第1の抵抗の他方の端子は前記第2の抵抗の一方の端子に接続され、この第2の抵抗の他方の端子は前記第1の電源電圧の1/2の電圧に接続され、前記第1の抵抗の他方の端子と前記第2の抵抗の一方の端子との接続点は前記容量の一方の端子に接続され、この容量の他方の端子は前記第2の電源電圧に接続され、
    前記第1、第2のオフチップドライバーは、前記pチャネル、及びnチャネルMOSトランジスタのゲートを入力部とし、前記第1の抵抗の他方の端子と前記第2の抵抗の一方の端子と前記容量の一方の端子との接続点を出力部とするものであって、
    かつ、前記第1のオフチップドライバーにおけるpチャネルMOSトランジスのゲート幅をWpr、nチャネルMOSトランジスタのゲート幅をWnr、第1、第2の抵抗の値をRr 、容量の値をCr とし、前記第2のオフチップドライバーにおけるpチャネルMOSトランジスのゲート幅をWpd、nチャネルMOSトランジスタのゲート幅をWnd、第1、第2の抵抗の値をRd 、容量の値をCd とし、スケーリング比をa(a>1)とするとき、Wpd=Wpr/a、Wnd=Wnr/a、Rd =Rr ×a、及びCd =Cr /aの関係が成り立つことを特徴とする同期信号発生回路。
  3. 第1の入力レシーバー及びミラー型同期回路及び第1のオフチップドライバーからなるリアル回路と、前記ミラー型同期回路の遅延量を決定する第2の入力レシーバー及び第2のオフチップドライバーからなるダミー回路とを具備し、一定周期の外部クロック信号に同期して内部クロック信号を発生する同期信号発生回路において、
    前記ダミー回路における前記第2の入力レシーバーと前記第2のオフチップドライバーとの接続は、前記第2のオフチップドライバーの出力部に前記第2の入力レシーバーの入力部が接続されており、
    前記第1、第2のオフチップドライバーは、それぞれpチャネルMOSトランジスタと、nチャネルMOSトランジスタと、抵抗と、容量からなり、
    前記pチャネルMOSトランジスタのソースは第1の電源電圧に接続され、このpチャネルMOSトランジスタのドレインは前記nチャネルMOSトランジスタのドレインに接続され、このnチャネルMOSトランジスタのソースは第2の電源電圧に接続され、
    前記pチャネル、及びnチャネルMOSトランジスタの互いに接続されたドレインは前記抵抗の一方の端子に接続され、この抵抗の他方の端子は前記容量の一方の端子に接続され、この容量の他方の端子は前記第2の電源電圧に接続され、
    前記第1、第2のオフチップドライバーは、前記pチャネル、及びnチャネルMOSトランジスタのゲートを入力部とし、前記抵抗の他方の端子と前記容量の一方の端子との接続点を出力部とするものであって、
    かつ、前記第1のオフチップドライバーにおけるpチャネルMOSトランジスのゲート幅をWpr、nチャネルMOSトランジスタのゲート幅をWnr、抵抗の値をRr 、容量の値をCr とし、前記第2のオフチップドライバーにおけるpチャネルMOSトランジスのゲート幅をWpd、nチャネルMOSトランジスタのゲート幅をWnd、抵抗の値をRd 、容量の値をCd とし、スケーリング比をa(a>1)とするとき、Wpd=Wpr/a、Wnd=Wnr/a、Rd =Rr ×a、及びCd =Cr /aの関係が成り立つことを特徴とする同期信号発生回路。
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