JP3761808B2 - 折畳式及び組立式立体構築物 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、折畳式及び組立式立体構築物、例えば、家屋、仮設住宅、倉庫、事務所、軍隊などの簡易宿泊施設などに適用することができる一階建又は二階建の折畳式及び組立式立体構築物に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば仮設住宅などのプレハブ式の立体構築物は、一般的に、パネル状に形成した床、壁、屋根などを工場で製造し、それらを建設現場に輸送してから建設現場において立体に組み立てることにより建設される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した如きプレハブ式の立体構築物は、柱、梁、パネル部材など多数の構成部材を使用してそれら全てを建設現場において組み立てることにより建設される一般的な立体構築物に較べた場合には、少ない労力で比較的容易にかつ迅速に組み立てることができ、しかも輸送も容易である、などの優れた効果を得ることができる。しかしながら、床、壁、屋根などを建設現場に輸送した後、該現場においてそれらの構成要素を組み立てる作業は、組み立てる構成要素の種類及び数が比較的多いので、かなり多くの労力と組立時間を要しており、未だ十分に満足すべきものとはいえない。しかも、輸送及び保管の効率化、コストダウンなどについても更なる改善の余地が残されている、というのが実状である。
【0004】
本発明の目的は、従来のプレハブ式の立体構築物に較べて、更に少ない労力で更に迅速に建設することを可能にする、新規な折畳式及び組立式立体構築物を提供するとである。
【0005】
本発明の他の目的は、従来のプレハブ式の立体構築物に較べて、更に効率的な輸送及び更に効率的な保管の達成を可能にする、新規な折畳式及び組立式立体構築物を提供することである。
【0006】
本発明の更に他の目的は、従来のプレハブ式の立体構築物に較べて、トータルコストの更なる低減を可能にする、新規な折畳式及び組立式立体構築物を提供することである。
【0007】
本発明の更に他の目的は、一階建であっても、二階建であっても、上記目的を達成することを可能にする、新規な折畳式及び組立式立体構築物を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、相互に独立して組み立てられた一対の半ユニットからなり、半ユニットの各々は、平面形状が実質的に矩形をなす床枠体と、床枠体の上面に沿って延在する折畳位置と床枠体の上面から直立する使用位置との間を旋回しうるよう床枠体の幅方向一側部に一端部が支持された側壁枠体と、側壁枠体の内側面に沿って延在する折畳位置と側壁枠体が使用位置に位置付けられた状態で床枠体の幅方向に延在する使用位置との間を旋回しうるよう側壁枠体の他端部に一側部が支持された屋根枠体と、床枠体の上面に沿って延在する折畳位置と床枠体の上面から直立する使用位置との間を旋回しうるよう床枠体の長手方向両端部にそれぞれ一端部が支持された端壁枠体とを備え、床枠体の各々の他側部における他側面が相互に対向するよう床枠体の各々を分離自在に固定することにより半ユニットの各々は一つのユニットにせしめられ、半ユニットの各々が一つのユニットにせしめられた状態において、側壁枠体、屋根枠体及び端壁枠体の全てを使用位置に位置付けることにより、相互に固定された一対の床枠体の上方には、側壁枠体、屋根枠体及び端壁枠体の全てに囲まれた一つの立体空間が形成され、半ユニットの各々は、床枠体の下面に沿って延在する折畳位置と床枠体の下面から垂下する使用位置との間を旋回しうるよう床枠体の幅方向一側部に一端部が支持された下側壁枠体と、床枠体の下面に沿って延在する折畳位置と床枠体の下面から垂下する使用位置との間を旋回しうるよう床枠体の長手方向両端部にそれぞれ一端部が支持された下端壁枠体とを備え、半ユニットの各々が一つのユニットにせしめられた状態において、下側壁枠体及び下端壁枠体の全てを使用位置に位置付けることにより、相互に固定された一対の床枠体の下方には、下側壁枠体及び下端壁枠体の全てに囲まれた一つの立体空間が形成される、ことを特徴とする立体構築物、が提供される
ユニットの各々において、下側壁枠体及び下端壁枠体の各々の平面形状は実質的に矩形であり、下側壁枠体の他端部は下側壁枠体の両側間を延在する基礎枠からなり、下端壁枠体の各々の他端部は下端壁枠体の各々における両側間をそれぞれ延在する基礎枠からなり、半ユニットの各々が一つのユニットにせしめられ、かつ、下側壁枠体及び下端壁枠体の全てが使用位置に位置付けられた状態において、基礎枠の各々は平面から見て実質的に連続した矩形状をなすよう位置付けられ、相互に隣接する基礎枠同士を相互に分離自在に固定することにより、平面形状が実質的に矩形をなす基礎枠体が、相互に固定された一対の床枠体の下方に間隔をおいて形成され、基礎枠体の内側間に複数のフレームを分離自在に配設することにより基礎床枠体が形成され、基礎床枠体を介して載置面上に載置される、ことが好ましい。
半ユニットの各々において、下側壁枠体及び下端壁枠体の各々が折畳位置に位置付けられた状態において、下側壁枠体及び下端壁枠体の各々は、床枠体の幅方向外側に実質的に突出しない、ことが好ましい。
半ユニットの各々において、下側壁枠体の旋回軸及び下端壁枠体の各々の旋回軸は床枠体の下面よりも下方に配置され、下側壁枠体の旋回軸は下端壁枠体の各々の旋回軸よりも下方に配置され、下端壁枠体の各々が折畳位置に位置付けられた状態で、下側壁枠体は下端壁枠体の各々の下方から重合して折畳位置に位置付けられる、ことが好ましい。
半ユニットの各々において、下側壁枠体及び下端壁枠体の各々が使用位置に位置付けられた状態において、下端壁枠体の各々の一側面は、下側壁枠体の両側部の内側面にそれぞれ対向せしめられ、床枠体の一端部に配設された片方の下端壁枠体の該一側面を含む一側部と下側壁枠体の該内側面を含む一側部との間、及び床枠体の他端部に配設された他方の下端壁枠体の該一側面を含む一側部と下側壁枠体の該内側面を含む他側部との間には、片方の下端壁枠体の該一側部と下側壁枠体の該一側部との間及び他方の下端壁枠体の該一側部と下側壁枠体の該他側部との間をそれぞれ分離自在に連結する複数の連結手段がそれぞれ配設され、該連結手段の各々は、それぞれ1個の袋ナット部材及びボルトからなり、該連結手段の各々において、袋ナット部材は、開口端と閉塞端とを有するねじ孔を備えかつ、下端壁枠体の各々の該一側部に配設されると共に、開口端が、下端壁枠体の各々の該一側面に配置されて、下側壁枠体の、対応する側部の該内側面に対向せしめられる、ことが好ましい。
半ユニットの各々において、床枠体の一側部における両端間には相互に間隔をおいて複数の支持部材が垂下せしめられ、下側壁枠体の一端部には、支持部材の各々に対応して被支持部材が配設され、下側壁枠体の被支持部材の各々は、対応する支持部材に軸部材を介して旋回可能に支持され、下側壁枠体が折畳位置から使用位置まで旋回させられると、被支持部材の各々と、対応する支持部材との間には重合部が形成され、該重合部の各々を、それぞれ1個のボルト及びナットにより解除自在にロックすることにより、下側壁枠体は使用位置に保持される、ことが好ましい。
半ユニットの各々において、床枠体の両端部における両側間にはそれぞれ相互に間隔をおいて複数の支持部材が垂下せしめられ、床枠体の一端部に配置された片方の下端壁枠体の一端部には、床枠体の一端部に配設された支持部材の各々に対応して被支持部材が配設され、片方の下端壁枠体の被支持部材の各々は、対応する支持部材に軸部材を介して旋回可能に支持され、片方の下端壁枠体が折畳位置から使用位置まで旋回させられると、被支持部材の各々と、対応する支持部材との間には重合部が形成され、該重合部の各々を、それぞれ1個のボルト及びナットにより解除自在にロックすることにより、片方の下端壁枠体は使用位置に保持され、床枠体の他端部に配置された他方の下端壁枠体の一端部には、床枠体の他端部に配設された支持部材の各々に対応して被支持部材が配設され、他方の下端壁枠体の被支持部材の各々は、対応する支持部材に軸部材を介して旋回可能に支持され、他方の下端壁枠体が折畳位置から使用位置まで旋回させられると、被支持部材の各々と、対応する支持部材との間には重合部が形成され、該重合部の各々を、それぞれ1個のボルト及びナットにより解除自在にロックすることにより、他方の下端壁枠体は使用位置に保持される、ことが好ましい。
半ユニットの各々が一つのユニットにせしめられかつ、下側壁枠体及び下端壁枠体の各々が使用位置に位置付けられた状態において、床枠体の各々の一端部に配設された片方の下端壁枠体の他側部に含まれる他側面同士及び床枠体の各々の他端部に配設された他方の下端壁枠体の他側部に含まれる他側面同士はそれぞれ相互に対向せしめられ、片方の下端壁枠体の各々の該他側部間及び他方の下端壁枠体の各々の該他側部間には、片方の下端壁枠体の各々の該他側部同士及び他方の下端壁枠体の各々の該他側部同士をそれぞれ分離自在に連結する複数の連結手段が配設され、該連結手段の各々は、それぞれ1個の袋ナット部材及びボルトからなり、該連結手段の各々において、袋ナット部材は、開口端と閉塞端とを有するねじ孔を備えかつ、片方の下端壁枠体のうちのいずれか一方における該他側部及び他方の下端壁枠体のうちのいずれか一方における該他側部に配設される、ことが好ましい。
半ユニットの各々が一つのユニットにせしめられた状態において、相互に固定された一対の床枠体を吊り上げると、下側壁枠体及び下端壁枠体の各々は重力によりほぼ使用位置まで旋回せしめられる、ことが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図28を参照して、本発明に従って構成された折畳式及び組立式立体構築物の実施形態である2階建の建築物について詳細に説明する。
【0010】
先ず、本発明による2階建の建築物の構成の概要について説明する。本発明による2階建の建築物は、図4に示されているように、相互に独立して組み立てられた一対の半ユニットHU及びHUからなる。図24を参照して、半ユニットHUは、床枠体100、側壁枠体200、屋根枠体300、相互に実質的に同じ構成を有する一対の端壁枠体400及び400、下側壁枠体500、及び相互に実質的に同じ構成を有する一対の下端壁枠体600及び600を備えている。床枠体100、側壁枠体200、屋根枠体300及び下側壁枠体500の各々は、それぞれ、平面形状が縦長の実質的に矩形をなす。下端壁枠体600の各々は、それぞれ、平面形状が実質的に矩形であって、正方形に近い矩形をなす。端壁枠体400の各々の平面形状は、矩形を基本形状として該矩形の一側部よりも他側部を長くせしめることにより他端部が傾斜した、矩形の変形をなす。本発明による2階建の建築物はまた、補助屋根枠体700を備えている。補助屋根枠体500は、平面形状が縦長の実質的に矩形をなすが、正面形状は、周方向中央から左右方向に向かって対称的に下方に緩やかに傾斜する、逆V形状をなす。なお、床枠体100において、Yは床枠体100の長手方向を示し、Xは床枠体100の幅方向を示す。また、上記各構成要素において、一側、他側、一端及び他端とは、図24に示されているとおりの部位を示すものである。
【0011】
半ユニットHUの各々は相互に実質的に同じ構成を有している。一対の半ユニットHUは、図1及び図3に示されている正面から見て、建築物を左右方向に区画する鉛直中心線に対し実質的に左右対称形状をなすよう配置される。
【0012】
側壁枠体200は、床枠体100の上面に沿って延在する折畳位置と床枠体100の上面から直立する使用位置との間を旋回しうるよう床枠体100の幅方向一側部に一端部が支持されている。屋根枠体300は、側壁枠体200の内側面に沿って延在する折畳位置と側壁枠体200が使用位置に位置付けられた状態で床枠体100の幅方向に延在する使用位置との間を旋回しうるよう側壁枠体200の他端部に一側部が支持されている。片方の端壁枠体400は、床枠体100の上面に沿って延在する折畳位置と床枠体100の上面から直立する使用位置との間を旋回しうるよう、床枠体100の長手方向一端部に片方の端壁枠体400の一端部が支持されている。他方の端壁枠体400は、床枠体100の上面に沿って延在する折畳位置と床枠体100の上面から直立する使用位置との間を旋回しうるよう、床枠体100の長手方向他端部に他方の端壁枠体400の一端部が支持されている。下側壁枠体600は、床枠体100の下面に沿って延在する折畳位置と床枠体100の下面から垂下する使用位置との間を旋回しうるよう床枠体100の幅方向一側部に一端部が支持されている。片方の下端壁枠体700は、床枠体100の下面に沿って延在する折畳位置と床枠体100の下面から垂下する使用位置との間を旋回しうるよう床枠体100の長手方向一端部に片方の下端壁枠体700の一端部が支持されている。他方の下端壁枠体700は、床枠体100の下面に沿って延在する折畳位置と床枠体100の下面から垂下する使用位置との間を旋回しうるよう床枠体100の幅方向一側部に他方の下端壁枠体700の一端部が支持されている。
【0013】
次に半ユニットHUの構成の詳細を説明する。図10を参照して、床枠体100は、相互に幅方向に間隔をおいて長手方向に平行に延在する一側枠102及び他側枠104と、相互に長手方向に間隔をおいて平行に幅方向に延在する一端枠106及び他端枠108とを備えている。一端枠106は、他側枠104の一端を横切って側外方に一定の長さ延び出し、また他端枠108は、他側枠104の他端を横切って側外方に一定の長さ延び出している。一端枠106の一端は一側枠102の一端部内側に固定され、他端部は他側枠104の一端に固定されている。他端枠108の一端は一側枠102の他端部内側に固定され、他端部は他側枠104の他端に固定されている。一側枠102及び他側枠104間には、床枠体100の長手方向に間隔をおいて複数の横枠110が配設されている。横枠110の各々は、一端枠106及び他端枠108に平行であり、各々の一端は一側枠102の内側に固定され、他端は他側枠104の内側に固定されている。一側枠102、他側枠104、一端枠106、他端枠108、及び床枠体100の長手方向中央に位置する横枠110aはH鋼からなり、横枠110a以外の横枠110は、横断面がチャンネル形の鋼材からなる。他側枠104の長手方向中央であって、横枠110aの延長上には、他側枠104から側外方に一定の長さ延び出す横枠110bが配設されている。横枠110bの一端は他側枠104の外側に固定されている。他側枠104にはまた、複数の被連結板104aが固定されている。被連結板104aの各々は、他側枠104から側外方に、横枠110aと同じ長さ延び出している。一側枠102、他側枠104、一端枠106、他端枠108、横枠110及び110aの各々の上面は実質的に共通の平面上に配置され、一側枠102、他側枠104、一端枠106及び他端枠108の下面は、実質的に共通の平面上に配置されている。該上面と該下面は相互に平行である。
【0014】
図1、図2、図10及び図11を参照して、床枠体100の一側部の上面、すなわち床枠体100の一側枠102の上面には、床枠体100の両端間に間隔をおいて複数の支持部材120が該上面から直立せしめられている。支持部材120の各々は横断面が矩形の中空鋼材からなり、各々の下端が該上面に溶接により固定されている。支持部材120の各々の上端部には、支持部材120の各々の長手方向に間隔をおいて、それぞれ共通の軸線を有する2対の貫通孔120aが形成されている(図11においては、1対の貫通孔120aのみが示されている)。軸線の各々は、床枠体100の上面に対し上方に間隔をおいて平行に床枠体100の長手方向に延在する。支持部材120の各々は相互に実質的に同じ構成を有している。他方、床枠体100の両端部の上面、すなわち床枠体100の一端枠106及び他端枠108の上面には、それぞれ、床枠体100の両側間に間隔をおいて複数の支持部材122が該上面から直立せしめられている。支持部材122の各々は横断面が矩形の中空鋼材からなり、各々の下端が該上面に溶接により固定されている。支持部材122の各々の上端部には、支持部材122の各々の長手方向に間隔をおいて、それぞれ共通の軸線を有する2対の貫通孔(図示せず)が形成されている。軸線の各々は、床枠体100の上面に対し上方に間隔をおいて平行に床枠体100の幅方向に延在する。支持部材122の各々は相互に実質的に同じ構成を有している。支持部材120の各々と支持部材122の各々とは、相互に実質的に同じ構成を有しているが、支持部材120の各々は、支持部材122の各々よりも長い(該上面から上方への突出量が大きい)。支持部材120の各々の貫通孔120aの各対の、床枠体100の上面からの高さは、支持部材122の各々の貫通孔の各対の、床枠体100の上面からの高さよりも高い。
【0015】
次に図1〜図3を参照して、側壁枠体200について説明する。側壁枠体200が使用位置に位置付けられた状態で、側壁枠体200は、相互に長手方向(図2におい左右方向)に間隔をおいて平行に上下方向に延在する複数の縦枠202と、相互に上下方向に間隔をおいて平行に側壁枠体200の長手方向に延在する複数の横枠204とを備えている。縦枠202及び横枠204の各々は、横断面が矩形の中空鋼材からなり、相互に溶接により固定されている。複数の縦枠202の各々の一端部(図1〜図3において下端部)は、実質的に側壁枠体200の下端部を規定し、また他端部(図1〜図3において上端部)は、実質的に側壁枠体200の上端部を規定している。複数の縦枠202の一端部には、側壁枠体200の横方向に間隔をおいて被支持部材である一対の被支持板206が溶接により固定されている(図11参照)。被支持板206の各対は、対応する縦枠202の一端部から対応する縦枠202の延長方向に一定の長さ延び出している。被支持板206の各対には、各対の長手方向に間隔をおいて、それぞれ共通の軸線を有する2対の貫通孔206aが形成されている(図11においては、1対の貫通孔206aのみが示されている)。軸線の各々は、相互に平行に側壁枠体200の長手方向に延在する。被支持板206の各対における貫通孔206aの各対間の間隔は、床枠体100に配設された支持部材120の各々における貫通孔120aの各対間の間隔と実質的に同じである。一対の被支持板206が配設された複数の縦枠202は、床枠体100に配設された複数の支持部材120に対応して側壁枠体200に配置されている。
【0016】
側壁枠体200の縦枠202の各々における一対の被支持板206は、対応する支持部材120の両側(床枠体100の長手方向と同じ方向の両側)を挟んで位置付けられ、該一対の被支持板206において最先端部に位置する一対の貫通孔206aが、該支持部材120の2対の貫通孔120aのうち、下方に位置する一対の貫通孔120aに整合させられる。相互に整合させられた該一対の貫通孔206a及び該一対の貫通孔120aには軸部材であるピンPが挿入されて図示しない抜け止めリングにより保持される。以上のとおりにして、側壁枠体200は、縦枠202の各々を介して、対応する支持部材120に旋回可能に支持される。ピンPの各々は、側壁枠体200の旋回軸をなす。側壁枠体200が折畳位置に位置付けられた状態で、側壁枠体200の縦枠202の各々は、対応する支持部材120に対して実質的に直交する方向に延在する。側壁枠体200が折畳位置から使用位置まで旋回させられると、側壁枠体200の縦枠202の各々は、対応する支持部材120の延在方向と同じ方向に延在し(直立し)、かつ、縦枠202の各々における一対の被支持板206と、対応する支持部材120との間には重合部が形成される。該重合部の各々において、該一対の被支持板206において他の一対の貫通孔206aが、該支持部材120の他の一対の貫通孔120aに整合させられる。相互に整合させられた該他の一対の貫通孔206a及び該他の一対の貫通孔120aに1個のボルトBを挿入し、ナットNにより離脱自在に締結することにより、側壁枠体200は使用位置に保持される。このようにして、側壁枠体200は、複数箇所をそれぞれ1個のボルトB及びナットNにより解除自在にロックすることにより、容易かつ迅速にしかも確実に使用位置に保持される。ロックの解除も容易かつ迅速に行なうことができ、側壁枠体200の折畳作業も容易かつ迅速に行なうことができる。
【0017】
床枠体100に配設された支持部材120の各々、支持部材120の各々に対応する、側壁枠体200の縦枠202の各々における一対の被支持板206、ピンPの各々などは、側壁枠体200を床枠体100に旋回自在に支持する旋回支持機構を構成する。また、側壁枠体200の縦枠202の各々における一対の被支持板206と、対応する支持部材120との間に形成される重合部、該重合部において相互に整合させられる該他の一対の貫通孔206a及び該他の一対の貫通孔120a、1個のボルトB及びナットNなどは、側壁枠体200の旋回を解除自在にロックして側壁枠体200を使用位置に保持する旋回ロック機構を構成する。なお、図1及び図3において、200Aは折畳位置に位置付けられた側壁枠体200を示し、また200Bは使用位置に位置付けられた側壁枠体200を示している。側壁枠体200の長手方向長さは床枠体100の長手方向長さとほぼ同じであり、幅は床枠体100の幅よりも短い。
【0018】
複数の縦枠202の上記他端部の横方向(側壁枠体200の横方向と一致する方向)における両側には、相互に側壁枠体200の横方向に間隔をおいて平行に、支持部材である一対の支持板208が溶接により固定されている(図12参照)。支持板208の各対は、側壁枠体200が使用位置に位置付けられた状態で、対応する縦枠202の上記他端部(上端部)から上方に延び出し更に床枠体100の他側方向にかつ上方に向かって比較的ゆるやかな傾斜で一定の長さ延び出している。該縦枠202の各々の他端は、一対の支持板208の傾斜と同じ角度及び方向で傾斜している。支持板208の各対には、各対の長手方向(床枠体100の幅方向)に間隔をおいて、それぞれ共通の軸線を有する2対の貫通孔208aが形成されている(図11においては、一対の貫通孔208aのみが示されている)。軸線の各々は、相互に平行に側壁枠体200の長手方向に延在する。
【0019】
図5、図6及び図12を参照して、屋根枠体300は、図5に示されている平面において、相互に幅方向(図5において左右方向)に間隔をおいて平行に長手方向(図5において上下方向)に延在する複数の縦枠302と、相互に長手方向に間隔をおいて平行に屋根枠体300の幅方向に延在する複数の横枠304とを備えている。縦枠302及び横枠304の各々は、横断面が矩形の中空鋼材からなり、相互に溶接により固定されている。屋根枠体300の一側部の縦枠302aは、他の縦枠302よりも横断面積が大きく、また、屋根枠体300の他側部の縦枠302bは、縦枠302aを除く他の縦枠302よりも上下方向の長さが長い。縦枠302a及び302bを除く、他の縦枠302の各々の上面は実質的に共通の平面上に位置付けられ、縦枠302bの上面は、該平面よりも高い位置にあり、また下面は他の縦枠302の各々の下面と実質的に共通の平面上にある。縦枠302aの幅方向内側の上端面は、縦枠302a及び302bを除く、他の縦枠302の各々の上面よりも低いが、幅方向外側の上端面はほぼ該上面と共通の平面上に位置付けられている。このような構成により、縦枠302bを除く、他の縦枠302及び302aの各々の上面に屋根パネル310(図6参照)を配設することが容易となる。屋根枠体300の長手方向長さは側壁枠体200の長手方向長さよりも長く、幅は床枠体100の幅よりも短い。
【0020】
屋根枠体300の両端に配設された横枠304の各々を除く他の横枠304の各々における、縦枠302a近傍の一端部には、該横枠304の各々の長手方向に間隔をおいて、それぞれ共通の軸線を有する2対の貫通孔304aが形成されている(図12においては、1個の貫通孔304aのみが示されている)。軸線の各々は相互に平行に屋根枠体300の長手方向に延在する。該他の横枠304の各々における、縦枠302a近傍の一端部は被支持部材を構成する。該他の横枠304の各々における貫通孔304aの各対間の間隔は、側壁枠体300の複数の縦枠202に配設された一対の支持板208における貫通孔208aの各対間の間隔と実質的に同じである。2対の貫通孔304aが形成された該他の横枠304の各々は、側壁枠体300の複数の縦枠202に配設された一対の支持板208に対応して屋根枠体300に配置されている。
【0021】
屋根枠体300の該他の横枠304の各々の一端部は、側壁枠体200の、対応する縦枠202の支持部材である一対の支持板208の内側に位置付けられ、該他の横枠304の各々の一端部において該他の横枠304の各々の他端寄りに位置する一対の貫通孔304aが、該縦枠202の一対の支持板208の先端部(床枠体100の他側方向に延び出した先端部)に形成された一対の貫通孔208aに整合させられる。相互に整合させられた該一対の貫通孔304a及び該一対の貫通孔208aには軸部材であるピンPが挿入されて図示しない抜け止めリングにより保持される。ピンPの各々は、屋根枠体300の旋回軸をなす。以上のとおりにして、屋根枠体300は、該他の横枠304の各々を介して、側壁枠体200の、対応する縦枠202の他端部に旋回可能に支持される。図1、図3及び図12を参照して、屋根枠体300が折畳位置に位置付けられた状態で、屋根枠体300の該他の横枠304の各々の一端部は、側壁枠体200の、対応する一対の支持板208の先端部において、該一対の支持板208に対してほぼ直交しかつ側壁枠体200の内側面に沿って上下方向に延在する。屋根枠体300が折畳位置から使用位置まで旋回させられると、屋根枠体300の該他の横枠304の各々は、側壁枠体200の、対応する縦枠202の他端面上において、該一対の支持板208に沿って床枠体100の他側方向に向かって上方に傾斜せしめられる。そして該他の横枠304の各々と、対応する縦枠202の該一対の支持板208との間には重合部が形成される。該重合部の各々において、屋根枠体300の該他の横枠304の各々における他の一対の貫通孔304aが、対応する該一対の支持板208における他の一対の貫通孔208aに整合させられる。相互に整合させられた該他の一対の貫通孔304a及び該他の一対の貫通孔208aに1個のボルトBを挿入し、ナットNにより離脱自在に締結することにより、屋根枠体300は使用位置に保持される。このようにして、屋根枠体300は、複数箇所をそれぞれ1個のボルトB及びナットNにより解除自在にロックすることにより、容易かつ迅速にしかも確実に使用位置に保持される。ロックの解除も容易かつ迅速に行なうことができ、屋根枠体300の折畳作業も容易かつ迅速に行なうことができる。なお、図1及び図3において、300Aは折畳位置に位置付けられた屋根枠体300を示し、また300Bは使用位置に位置付けられた屋根枠体300を示している。
【0022】
側壁枠体200の縦枠202の各々における一対の支持板208、縦枠202の各々における一対の支持板208に対応する、屋根枠体300の横枠304、ピンPなどは、屋根枠体300を側壁枠体200の上記他端部に旋回自在に支持する旋回支持機構を構成する。また、側壁枠体200の縦枠202の各々における一対の支持板208と、屋根枠体300の、対応する横枠304との間に形成される重合部、該重合部において相互に整合される該他の一対の貫通孔304a及び該他の一対の貫通孔208a1個のボルトB、ナットNなどは、屋根枠体300の旋回を解除自在にロックして屋根枠体300を使用位置に保持する旋回ロック機構を構成する。
【0023】
次に、図1〜図3を参照して、片方の端壁枠体400について説明する。片方の端壁枠体400が使用位置に位置付けられた状態で、該端壁枠体400は、相互に幅方向(図1において左右方向)に間隔をおいて平行に上下方向に延在する複数の縦枠402と、相互に間隔をおいて平行に該端壁枠体400の幅方向に延在する複数の横枠404と、横枠404の各々に対し傾斜した横枠404aとを備えている。縦枠402及び横枠404の各々は、横断面が矩形の中空鋼材からなり、相互に溶接により固定されている。該端壁枠体400において、一側部を規定する縦枠402aよりも、他側部を規定する縦枠402bの方が長く、横枠404aは、縦枠402の各々の他端部間(図1において上端部間)を延在する。したがって、横枠404aは、該端壁枠体400の一側から他側に向かって上方に傾斜している。複数の縦枠402は、該端壁枠体400の一端部(図1において下端部)に位置する横枠404bから外方に(図1において下方に)一定の長さ延び出している。複数の縦枠402の一端部(図1において下端部)には、幅方向(該端壁枠体400の幅方向と同じ方向)に間隔をおいて図示しない一対の被支持板が固定されている。被支持板の各対は、対応する縦枠402の一端部から、該縦枠402の延長方向に一定の長さ延び出している。被支持板の各対には、各対の長手方向に間隔をおいて、それぞれ共通の軸線を有する図示しない2対の貫通孔が形成されている。複数の縦枠402の一端部における被支持板の各対及び貫通孔の各対は、側壁枠体200の、対応する縦枠202の一対の被支持板206及び貫通孔206aの各対(図11参照)と、それぞれ実質的に同じ構成を有している。
【0024】
片方の端壁枠体400は、側壁枠体200を床枠体100に旋回自在に支持する上記旋回支持機構(図11参照)と実質的に同じ旋回支持機構により、床枠体100の一端部に配設された複数の支持部材122に旋回可能に支持されている。片方の端壁枠体400はまた、側壁枠体200の旋回をロックして側壁枠体200を使用位置に保持する上記旋回ロック機構(図11参照)と実質的に同じ旋回ロック機構により、使用位置に解除自在に保持される。すなわち、該端壁枠体400の縦枠402の各々における一対の被支持板は、対応する支持部材122の両側(床枠体100の幅方向と同じ方向の両側)を挟んで位置付けられ、該一対の被支持板において最先端部に位置する一対の貫通孔が、該支持部材122の2対の貫通孔のうち、下方に位置する一対の貫通孔に整合させられる。相互に整合させられた該一対の被支持板における該一対の貫通孔及び該支持部材122の該一対の貫通孔には軸部材であるピンが挿入されて図示しない抜け止めリングにより保持される。以上のとおりにして、該端壁枠体400は、縦枠402の各々を介して、対応する支持部材122に旋回可能に支持される。ピンの各々は、該端壁枠体400の旋回軸をなす。該端壁枠体400が折畳位置に位置付けられた状態で、該端壁枠体400の縦枠402の各々は、対応する支持部材122に対して実質的に直交する方向に延在する。該端壁枠体400が折畳位置から使用位置まで旋回させられると、該端壁枠体400の縦枠402の各々は、対応する支持部材122の延在方向と同じ方向に延在し(直立し)、かつ、縦枠402の各々における一対の被支持板と、対応する支持部材122との間には重合部が形成される。該重合部の各々において、該一対の被支持板の他の一対の貫通孔が、該支持部材122の他の一対の貫通孔に整合させられる。相互に整合させられた該一対の被支持板の該他の一対の貫通孔及び該支持部材122の該他の一対の貫通孔に1個のボルトを挿入し、ナットにより離脱自在に締結することにより、該端壁枠体400は使用位置に保持される。このようにして、該端壁枠体400は、複数箇所をそれぞれ1個のボルト及びナットにより解除自在にロックすることにより、容易かつ迅速にしかも確実に使用位置に保持される。ロックの解除も容易かつ迅速に行なうことができ、該端壁枠体400の折畳作業も容易かつ迅速に行なうことができる。なお、図2において、400Aは折畳位置に位置付けられた該端壁枠体400を示し、また400Bは使用位置に位置付けられた該端壁枠体400を示している。該端壁枠体400の幅は床枠体100の幅よりも短い。また該端壁枠体400及び側壁枠体200が使用位置に位置付けられた状態で、該端壁枠体400の上端部に位置する横枠404aの上端面は、実質的に、側壁枠体200の縦枠202の傾斜した上端面の延長上を延在するよう位置付けられる。
【0025】
他方の端壁枠体400は、上記した片方の端壁枠体400と実質的に同じ構成を有し、また片方の端壁枠体400と床枠体100との間に備えられた上記旋回支持機構により、床枠体100の他端部に支持され、かつ、片方の端壁枠体400と床枠体100との間に備えられた上記旋回ロック機構と実質的に同じ旋回ロック機構により使用位置に位置付けられるので、説明は省略する。
【0026】
床枠体100の上面において、側壁枠体200、屋根枠体300及び端壁枠体400の各々が使用位置に位置付けられた状態で、端壁枠体400の各々の一側面は、側壁枠体200の両側部の内側面にそれぞれ対向せしめられる。図1、図14及び図15を参照して、床枠体100の一端部に配設された片方の端壁枠体400の該一側面を含む一側部を規定する縦枠402aと側壁枠体200の該内側面を含む一側部を規定する縦枠202との間には、片方の端壁枠体400の縦枠402aと側壁枠体200の該縦枠202との間を分離自在に連結する複数の連結手段が配設されている。実施形態においては、縦枠402aと該縦枠202との間に隙間が形成されるので、連結時には補助縦枠2が該隙間に挿入される。補助縦枠2は横断面が矩形の中空鋼材からなる。なお、縦枠402aと該縦枠202との間には隙間が形成されない場合には、補助縦枠2を用いることなく、縦枠402aと該縦枠202とが直接連結されることはいうまでもない。後に説明する連結手段を利用して相互に分離自在に連結する、後述する他の部材間においても同じことがいえる。連結手段の各々は、側壁枠体200、屋根枠体300及び端壁枠体400の各々が使用位置に位置付けられた状態で、上下方向に間隔をおいて配置され、相互に実質的に同じ構成を有するので、そのうちの一つについて説明する。
【0027】
連結手段は、1個の袋ナット部材4及びボルト6を備えている。断面が円形の鋼製ロッド部材を加工してなる袋ナット部材4は、開口端と閉塞端とを有するねじ孔4aを備えている。片方の端壁枠体400の縦枠402a、補助縦枠2及び側壁枠体200の該縦枠202には、それぞれ貫通孔が形成されている。片方の端壁枠体400及び側壁枠体200が使用位置に位置付けられた状態で、かつ両者の隙間に補助縦枠2が密着して挿入された状態で、該貫通孔の各々は、縦枠402a、補助縦枠2及び該縦枠202において、それぞれ、矩形の中空横断面を構成する一対の側板であって床枠体100の幅方向に対向する一対の側板を貫通し、かつ実質的に、床枠体100の幅方向に延在する共通の軸線上に位置付けられる。片方の端壁枠体400の縦枠402aの貫通孔に袋ナット部材4が挿入される。袋ナット部材4の両端面は、縦枠402aの一対の側板の外面と実質的に同一面上に位置付けられる。袋ナット部材4の両端周縁は、対応する側板の貫通孔の周縁に溶接により固定される。袋ナット部材4の開口端は、片方の端壁枠体400の一側面である縦枠402aの側面(床枠体100の一側方向に面した側面)に配置されて、側壁枠体200の一側部の内側面である該縦枠202の側面(床枠体100の他側方向に面した側面)に対向せしめられる。袋ナット部材4の開口端は、要するに床枠体100の幅方向の一側方向に向けられ、閉塞端は床枠体100の幅方向の他側方向に向けられる。
【0028】
補助縦枠2の貫通孔はボルト6の軸部の挿入及び離脱を許容しうる直径を有している。側壁枠体200の該縦枠202の一対の側板のうち、外面が床枠体100の他側方向に向けられた側板に形成された貫通孔は、ボルト6の軸部の挿入及び離脱を許容する直径を有しかつ頭部の挿入は許容しない直径を有しているが、外面が床枠体100の一側方向に向けられた側板に形成された貫通孔203は、ボルト6の頭部の挿入及び離脱を許容すると共にボルト6の締結及び締結解除作業を許容する直径を有している。
【0029】
片方の端壁枠体400及び側壁枠体200が使用位置に位置付けられた状態で、かつ両者の隙間に補助縦枠2が密着して挿入された状態で、側壁枠体200の該縦枠202の貫通孔203からボルト6が挿入され、袋ナット部材4のねじ孔4aに係合される。片方の端壁枠体400の縦枠402aと側壁枠体200の該縦枠202とは、補助縦枠2を介してボルト6により分離自在に締結される。このように、片方の端壁枠体400の一側部と側壁枠体200の一側部との連結は、床枠体100の一端部における幅方向一側の外方からボルト6を袋ナット部材4にねじ込むだけの簡単な作業で迅速に遂行しうる。また縦枠402a、補助縦枠2及び該縦枠202の周辺に壁板などが配設されていても、該縦枠202の貫通孔203は、側壁枠体200の一側部の外方に開口しているので、ボルト6の締結及び締結解除作業への影響はない。
【0030】
床枠体100の他端部に配設された他方の端壁枠体400の該一側面を含む一側部を規定する縦枠402aと側壁枠体200の該内側面を含む他側部を規定す縦枠202との間には、他方の端壁枠体400の縦枠402aと側壁枠体200の該縦枠202との間を分離自在に連結する複数の連結手段が配設されている。この連結手段の各々は、片方の端壁枠体400の縦枠402aと側壁枠体200の一側部を規定する縦枠202との間に配設された上記連結手段と実質的に同じ構成を有しているので、説明は省略する。他方の端壁枠体400の一側部と側壁枠体200の他側部との連結は、床枠体100の他端部における幅方向一側の外方からボルト6を袋ナット部材4にねじ込むだけの簡単な作業で迅速に遂行しうる。また縦枠402a、補助縦枠2及び該縦枠202の周辺に壁板などが配設されていても、該縦枠202の貫通孔203は、側壁枠体200の他側部の外方に開口しているので、ボルト6の締結及び締結解除作業への影響はない。
【0031】
床枠体100の上面において、側壁枠体200、屋根枠体300及び端壁枠体400の各々が使用位置に位置付けられた状態で、屋根枠体300の両端部の内側面は、対応する端壁枠体400の他端部(端壁枠体400が使用位置に位置付けられているときには上端部)に含まれる他端面(同、上端面)に上方から対向せしめられる。図1及び図5〜図7を参照して、屋根枠体300の一端部に配設された横枠304の内側面(下面)は、床枠体100の一端部に配設された片方の端壁枠体400の上端部の横枠404aの上面に上方から載置される。片方の端壁枠体400の横枠404aと、屋根枠体300の一端部の該横枠304との間には、屋根枠体300の一端部を片方の端壁枠体400に分離自在に連結する複数の連結手段が配設されている。連結手段の各々は、先に図14及び図15を参照して説明した連結手段と実質的に同じ構成を有しているので、実質的に同一部分は同一符号で示し、詳細な説明は省略する。連結手段の各々において、袋ナット4は、屋根枠体300の横枠304に配設され、開口端は横枠304の下面に配置されて該端壁枠体400の横枠404aの上面に対向せしめられ、閉塞端は横枠304の上面に配置される。この構成により雨水の流入が防止される。該端壁枠体400の横枠404aの、袋ナット4に対応した位置には、図14及び図15に示すと実質的に同じ貫通孔が形成されている。比較的大径の貫通孔を含む貫通孔の各々は、実質的に上下方向に延在する軸線を有している。この様な構成により、ボルト6を袋ナット4に締め込む作業は、屋根枠体300の内側から容易かつ迅速に遂行可能であり、したがって、屋根枠体300の一端部を片方の端壁枠体400に分離自在に連結する作業は屋根枠体300の内側から容易かつ迅速に遂行可能である。
【0032】
屋根枠体300の他端部に配設された横枠304の内側面(下面)は、床枠体100の他端部に配設された他方の端壁枠体400の上端部の横枠404aの上面に上方から載置される。他方の端壁枠体400の横枠404aと、屋根枠体300の他端部の該横枠304との間には、屋根枠体300の他端部を他方の端壁枠体400に分離自在に連結する複数の連結手段が配設されている。この連結手段は、上記連結手段と実質的に同じであるので説明は省略する。屋根枠体300の一端部に配設された横枠304は、床枠体100の一端部に配設された片方の端壁枠体400の横枠404aに、上記連結手段により分離自在に連結され、また、屋根枠体300の他端部に配設された横枠304は、床枠体100の他端部に配設された他方の端壁枠体400の横枠404aに上記連結手段により分離自在に連結される。屋根枠体300は、床枠体100の一側から他側に向かって床枠体100の上面に対し上方に傾斜せしめられる。
【0033】
図1、図2、図10及び図13を参照して、床枠体100の一側部の下面、すなわち床枠体100の一側枠102の下面には、床枠体100の両端間に間隔をおいて複数の支持部材130が該下面から垂下せしめられている。支持部材130の各々は横断面が矩形の中空鋼材からなり、各々の上端が該下面に溶接により固定されている。支持部材130の各々の下端部には、支持部材130の各々の長手方向に間隔をおいて、それぞれ共通の軸線を有する2対の貫通孔130aが形成されている(図13においては、1対の貫通孔130aのみが示されている)。軸線の各々は、床枠体100の該下面に対し下方に間隔をおいて平行に床枠体100の長手方向に延在する。支持部材130の各々は相互に実質的に同じ構成を有している。他方、床枠体100の両端部の下面、すなわち床枠体100の一端枠106及び他端枠108の下面には、それぞれ、床枠体100の両側間に間隔をおいて複数の支持部材132が該下面から垂下せしめられている。支持部材132の各々は横断面が矩形の中空鋼材からなり、各々の上端が該下面に溶接により固定されている。支持部材132の各々の下端部には、支持部材132の各々の長手方向に間隔をおいて、それぞれ共通の軸線を有する2対の貫通孔(図示せず)が形成されている。軸線の各々は、床枠体100の該下面に対し下方に間隔をおいて平行に床枠体100の幅方向に延在する。支持部材132の各々は相互に実質的に同じ構成を有している。支持部材130の各々と支持部材132の各々とは、相互に実質的に同じ構成を有しているが、支持部材130の各々は、支持部材132の各々よりも長い(該下面から下方への突出量が大きい)。したがって、支持部材130の各々の貫通孔130aの各対は、床枠体100の下面を基準として、支持部材132の各々の貫通孔の各対の位置よりも、低い位置にある。
【0034】
次に図1〜図3を参照して、下側壁枠体500について説明する。下側壁枠体500が使用位置に位置付けられた状態で、下側壁枠体500は、相互に長手方向(図2におい左右方向)に間隔をおいて平行に上下方向に延在する複数の縦枠502と、相互に上下方向に間隔をおいて平行に下側壁枠体500の長手方向に延在する複数の横枠504とを備えている。下側壁枠体500の他端部(図1及び図2において下端部)は、下側壁枠体500の両側間を延在する横枠である基礎枠510からなる。縦枠502及び横枠504の各々は、横断面が矩形の中空鋼材からなり、相互に溶接により固定されている。基礎枠510はH鋼からなり、その上面は複数の縦枠502の下端に溶接により固定されている。複数の縦枠502の各々の一端部(図1〜図3において上端部)は、実質的に下側壁枠体500の一端部を規定している。複数の縦枠502の一端部には、下側壁枠体500の横方向に間隔をおいて被支持部材である一対の被支持板506が溶接により固定されている(図13参照)。被支持板506の各対は、対応する縦枠502の一端部から対応する縦枠502の延長方向に一定の長さ延び出している。被支持板506の各対には、各対の長手方向に間隔をおいて、それぞれ共通の軸線を有する2対の貫通孔506aが形成されている(図13においては、1対の貫通孔506aのみが示されている)。軸線の各々は、相互に平行に下側壁枠体500の長手方向に延在する。被支持板506の各対における貫通孔506aの各対間の間隔は、床枠体100に配設された支持部材130の各々における貫通孔130aの各対間の間隔と実質的に同じである。一対の被支持板506が配設された複数の縦枠502は、床枠体100に配設された複数の支持部材130に対応して下側壁枠体500に配置されている。
【0035】
下側壁枠体500の縦枠502の各々における一対の被支持板506は、対応する支持部材130の両側(床枠体100の長手方向と同じ方向の両側)を挟んで位置付けられ、該一対の被支持板506において最先端部に位置する一対の貫通孔506aが、該支持部材130の2対の貫通孔130aのうち、上方に位置する一対の貫通孔130aに整合させられる。相互に整合させられた該一対の貫通孔506a及び該一対の貫通孔130aには軸部材であるピンPが挿入されて図示しない抜け止めリングにより保持される。以上のとおりにして、下側壁枠体500は、縦枠502の各々を介して、対応する支持部材130に旋回可能に支持される。ピンPの各々は、下側壁枠体500の旋回軸をなす。下側壁枠体500が折畳位置に位置付けられた状態で、下側壁枠体500の縦枠502の各々は、対応する支持部材130に対して実質的に直交する方向に延在する。下側壁枠体500が折畳位置から使用位置まで旋回させられると、下側壁枠体500の縦枠502の各々は、対応する支持部材130の延在方向と同じ方向に延在し(垂下し)、かつ、縦枠502の各々における一対の被支持板506と、対応する支持部材130との間には重合部が形成される。該重合部の各々において、該一対の被支持板506において他の一対の貫通孔506aが、該支持部材130の他の一対の貫通孔130aに整合させられる。相互に整合させられた該他の一対の貫通孔506a及び該他の一対の貫通孔130aに1個のボルトBを挿入し、ナットNにより離脱自在に締結することにより、下側壁枠体500は使用位置に保持される。このようにして、下側壁枠体500は、複数箇所をそれぞれ1個のボルトB及びナットNにより解除自在にロックすることにより、容易かつ迅速にしかも確実に使用位置に保持される。ロックの解除も容易かつ迅速に行なうことができ、下側壁枠体500の折畳作業も容易かつ迅速に行なうことができる。
【0036】
床枠体100に配設された支持部材130の各々、支持部材130の各々に対応する、下側壁枠体500の縦枠502の各々における一対の被支持板506、ピンPの各々などは、下側壁枠体500を床枠体100に旋回自在に支持する旋回支持機構を構成する。また、下側壁枠体500の縦枠502の各々における一対の被支持板506と、対応する支持部材130との間に形成される重合部、該重合部において相互に整合させられる該他の一対の貫通孔506a及び該他の一対の貫通孔130a、1個のボルトB及びナットNなどは、下側壁枠体500の旋回をロックして下側壁枠体500を使用位置に保持する旋回ロック機構を構成する。なお、図1及び図3において、500Aは折畳位置に位置付けられた下側壁枠体500を示し、また500Bは使用位置に位置付けられた下側壁枠体500を示している。下側壁枠体500の長手方向長さは床枠体100の長手方向長さとほぼ同じであり、幅は床枠体100の幅とほぼ同じである。
【0037】
次に、図1〜図3を参照して、片方の下端壁枠体600について説明する。片方の下端壁枠体600が使用位置に位置付けられた状態で、該下端壁枠体600は、相互に幅方向(図1において左右方向)に間隔をおいて平行に上下方向に延在する複数の縦枠602と、相互に間隔をおいて平行に該下端壁枠体600の幅方向に延在する複数の横枠604とを備えている。該下端壁枠体600の他端部(図1及び図2において下端部)は、下側壁枠体600の両側間を延在する横枠である基礎枠610からなる。縦枠602及び横枠604の各々は、横断面が矩形の中空鋼材からなり、相互に溶接により固定されている。基礎枠610はH鋼からなり、その上面は複数の縦枠602の下端に溶接により固定されている。複数の縦枠602は、該下端壁枠体600の一端部(図1において上端部)に位置する横枠604から外方に(図1において上方に)一定の長さ延び出している。複数の縦枠602の一端部(図1において上端部)には、幅方向(該下端壁枠体600の幅方向と同じ方向)に間隔をおいて図示しない一対の被支持板が固定されている。被支持板の各対は、対応する縦枠602の一端部から対応する縦枠602の延長方向に一定の長さ延び出している。被支持板の各対には、各対の長手方向に間隔をおいて、それぞれ共通の軸線を有する図示しない2対の貫通孔が形成されている。複数の縦枠602の一端部における被支持板の各対及び貫通孔の各対は、下側壁枠体500の、対応する縦枠502の一対の被支持板506及び貫通孔506aの各対(図11参照)と、それぞれ実質的に同じ構成を有している。
【0038】
片方の下端壁枠体600は、下側壁枠体500を床枠体100に旋回自在に支持する上記旋回支持機構(図13参照)と実質的に同じ旋回支持機構により、床枠体100の一端部に配設された複数の支持部材132に旋回可能に支持されている。片方の下端壁枠体600はまた、下側壁枠体500の旋回をロックして下側壁枠体500を使用位置に保持する上記旋回ロック機構(図13参照)と実質的に同じ旋回ロック機構により、使用位置に解除自在に保持される。すなわち、該下端壁枠体600の縦枠602の各々における一対の被支持板は、対応する支持部材132の両側(床枠体100の幅方向と同じ方向の両側)を挟んで位置付けられ、該一対の被支持板において最先端部に位置する一対の貫通孔が、該支持部材132の2対の貫通孔のうち、上方に位置する一対の貫通孔に整合させられる。相互に整合させられた該一対の被支持板における該一対の貫通孔及び該支持部材132の該一対の貫通孔には軸部材であるピンが挿入されて図示しない抜け止めリングにより保持される。以上のとおりにして、該下端壁枠体600は、縦枠602の各々を介して、対応する支持部材132に旋回可能に支持される。ピンの各々は、該下端壁枠体600の旋回軸をなす。該下端壁枠体600が折畳位置に位置付けられた状態で、該下端壁枠体600の縦枠602の各々は、対応する支持部材162に対して実質的に直交する方向に延在する。該下端壁枠体600が折畳位置から使用位置まで旋回させられると、該下端壁枠体600の縦枠602の各々は、対応する支持部材132の延在方向と同じ方向に延在し(垂下し)、かつ、縦枠602の各々における一対の被支持板と、対応する支持部材132との間には重合部が形成される。該重合部の各々において、該一対の被支持板の他の一対の貫通孔が、該支持部材132の他の一対の貫通孔に整合させられる。相互に整合させられた該一対の被支持板の該他の一対の貫通孔及び該支持部材132の該他の一対の貫通孔に1個のボルトを挿入し、ナットにより離脱自在に締結することにより、該下端壁枠体600は使用位置に保持される。このようにして、該下端壁枠体600は、複数箇所をそれぞれ1個のボルト及びナットにより解除自在にロックすることにより、容易かつ迅速にしかも確実に使用位置に保持される。ロックの解除も容易かつ迅速に行なうことができ、該下端壁枠体600の折畳作業も容易かつ迅速に行なうことができる。なお、図2において、600Aは折畳位置に位置付けられた該下端壁枠体600を示し、また600Bは使用位置に位置付けられた該下端壁枠体600を示している。該下端壁枠体600の幅は床枠体100の幅よりも短い。
【0039】
他方の下端壁枠体600は、上記した片方の下端壁枠体600と実質的に同じ構成を有し、また片方の下端壁枠体600と床枠体100との間に備えられた上記旋回支持機構により、床枠体100の他端部に支持され、かつ、片方の下端壁枠体600と床枠体100との間に備えられた上記旋回ロック機構と実質的に同じ旋回ロック機構により使用位置に位置付けられるので、説明は省略する。
【0040】
床枠体100の下面において、下側壁枠体500及び下端壁枠体600の各々が使用位置に位置付けられた状態において、下端壁枠体600の各々の一側面は、下側壁枠体500の両側部の内側面にそれぞれ対向せしめられる。図1及び図2を参照して、床枠体100の一端部に配設された片方の下端壁枠体600の該一側面を含む一側部を規定する縦枠602と、下側壁枠体500の該内側面を含む一側部を規定する縦枠502との間には、片方の下端壁枠体600の該縦枠602と、下側壁枠体500の該縦枠502との間を分離自在に連結する複数の連結手段が配設されている。この連結手段の各々は、先に述べた、片方の端壁枠体400の縦枠402aと側壁枠体200の一側部を規定する縦枠202との間に配設された上記連結手段(図14及び図15参照)と実質的に同じ構成を有しているので、説明は省略する(袋ナット部材4はもちろん片方の下端壁枠体600の該縦枠602に配設されている)。片方の下端壁枠体600の一側部と下側壁枠体500の一側部との連結は、床枠体100の一端部における幅方向一側の外方からボルト6を袋ナット部材4にねじ込むだけの簡単な作業で迅速に遂行しうる。また縦枠602及び該縦枠502の周辺に壁板などが配設されていても、該縦枠502の貫通孔503は、側壁枠体500の一側部の外方に開口しているので、ボルト6の締結及び締結解除作業への影響はない。
【0041】
床枠体100の他端部に配設された他方の下端壁枠体600の該一側面を含む一側部を規定する縦枠602と、下側壁枠体500の該内側面を含む他側部を規定する縦枠502との間には、他方の下端壁枠体600の該縦枠602と、下側壁枠体500の該縦枠502との間を分離自在に連結する複数の連結手段が配設されている。この連結手段の各々は、先に述べた連結手段(図14及び図15参照)と実質的に同じ構成を有しているので、説明は省略する(袋ナット部材4はもちろん他方の下端壁枠体600の該縦枠602に配設されている)。他方の下端壁枠体600の一側部と下側壁枠体500の他側部との連結は、床枠体100の他端部における幅方向一側の外方からボルト6を袋ナット部材4にねじ込むだけの簡単な作業で迅速に遂行しうる。また縦枠602及び該縦枠502の周辺に壁板などが配設されていても、該縦枠502の貫通孔503は、側壁枠体500の他側部の外方に開口しているので、ボルト6の締結及び締結解除作業への影響はない。
【0042】
上記の如く構成された半ユニットHUの各々において、側壁枠体200、屋根枠体300、及び端壁枠体400の各々が折畳位置に位置付けられた状態において、側壁枠体200、屋根枠体300、及び端壁枠体400の各々が、床枠体100の幅方向外側に実質的に突出しないよう構成された場合には(図4参照)、半ユニットHUの構成が最小限にコンパクト化され、効率的な輸送(省スペース、積み重ね可能など)及び効率的な保管(省スペース、積み重ね可能など)の達成が可能になる。またトラックによる輸送も可能である。上記特徴によってコストも低減される。同様に、半ユニットHUの各々において、下側壁枠体500及び下端壁枠体600の各々が折畳位置に位置付けられた状態において、下側壁枠体500及び下端壁枠体600の各々が、床枠体100の幅方向外側に実質的に突出しないよう構成された場合には(図4参照)、上記したと同じ効果が達成される。上記特徴によってコストも低減される。
【0043】
半ユニットHUの各々において、側壁枠体200の旋回軸及び端壁枠体400の各々の旋回軸は床枠体100の上面よりも上方に配置され、側壁枠体200の旋回軸は端壁枠体400の各々の旋回軸よりも上方に配置され、端壁枠体400の各々が折畳位置に位置付けられた状態で、側壁枠体200は、折畳位置に位置付けられた屋根枠体300と共に端壁枠体400の各々の上方から重合して折畳位置に位置付けられるので(図4参照)、半ユニットHUの構成が最小限にコンパクト化され、効率的な輸送(省スペース、積み重ね可能など)及び効率的な保管(省スペース、積み重ね可能など)の達成が可能になる。またトラックによる輸送も可能である。上記特徴によってコストも低減される。
【0044】
半ユニットHUの各々において、下側壁枠体500の旋回軸及び下端壁枠体600の各々の旋回軸は床枠体100の下面よりも下方に配置され、下側壁枠体500の旋回軸は下端壁枠体600の各々の旋回軸よりも下方に配置され、下端壁枠体600の各々が折畳位置に位置付けられた状態で、下側壁枠体500は下端壁枠体600の各々の下方から重合して折畳位置に位置付けられるので(図4参照)、半ユニットHUの構成が最小限にコンパクト化され、効率的な輸送(省スペース、積み重ね可能など)及び効率的な保管(省スペース、積み重ね可能など)の達成が可能になる。またトラックによる輸送も可能である。上記特徴によってコストも低減される。
【0045】
建設現場に半ユニットHUをトラックにより輸送した後、床枠体100の各々の他側部における他側面が相互に対向するよう床枠体100の各々を分離自在に固定することにより半ユニットHUの各々は一つのユニットにせしめられる。この作業は、先ず、クレーンを利用して半ユニットHUの各々の床枠体100を、各々の他側面が相互に対向するよう載置面上に位置付ける。次いで、図10に示されているように、半ユニットHUの各々の他側枠104から側外方に延び出している横枠110b及び被連結板104aの各々を相互に突き合わせ、一対の連結板でそれらを両側から挟んでボルト及びナットにより締結することにより、床枠体100の各々を分離自在に固定する。床枠体100の各々の上面及び下面は、それぞれ、相互に実質的に平行な共通の平面上に位置付けられる。このようにして、半ユニットHUの各々は容易かつ迅速に一つのユニットにせしめられる。
【0046】
図1及び図3を参照して、次に、半ユニットHUの各々の床枠体100の上面にそれぞれ折り畳まれている端壁枠体400の各々上に重合して折り畳まれている側壁枠体200を側壁枠体200の内側に折り畳まれている屋根枠体300と共に使用位置まで旋回させてロックする。床枠体100の各々の上面に直立させられた側壁枠体200に対し、屋根枠体300を旋回させて使用位置にロックする(図25参照)。これらのロックはいわゆる仮り止めでよい。次に、床枠体100の各々の上面に折り畳まれている端壁枠体400の各対を使用位置まで旋回させてロックする(図26参照)。そして全てのロックを完全に行なう。屋根枠体300の各々は、それぞれ、対応する床枠体100の一側から他側に向かって床枠体100の上面に対し上方に傾斜せしめられる。
【0047】
床枠体100の各々の一端部に配設された片方の端壁枠体400の他側部を規定する縦枠402bに含まれる他側面同士は相互に対向せしめられる(図7参照)。片方の端壁枠体400の各々の縦枠402b間には、縦枠402bの各々を分離自在に連結する複数の連結手段が配設されている。連結手段の各々は、先に述べた連結手段(図14及び図15参照)と実質的に同じであるので、説明は省略する。連結手段の袋ナット部材4は、片方の端壁枠体400のうちのいずれか一方における縦枠402bに配設される。片方の端壁枠体400のうちの他方には、ボルト6を挿入して締結するための上記貫通孔が形成されることはいうまでもない。実施形態においては、縦枠402bの各々間には隙間が形成されるので、相互の連結時には補助縦枠2が該隙間に挿入される。この構成も先に述べたとおりである。片方の端壁枠体400の各々の縦枠402bが補助縦枠2を挟んで連結手段により分離自在に連結されることにより、使用位置に位置付けられた片方の端壁枠体400の各々同士は、しっかりと連結される。床枠体100の各々の他端部に配設された他方の端壁枠体400の縦枠402b同士も、同様にして分離自在に連結される。
【0048】
側壁枠体200、屋根枠体300及び端壁枠体の全てを使用位置に保持することにより、相互に固定された一対の床枠体100の上方には、側壁枠体200、屋根枠体300及び端壁枠体400の全てに囲まれた一つの立体空間が形成される。屋根枠体300の各々の他側部における他側面は、一対の床枠体100の幅方向に間隔をおいて相互に対向せしめられる(図3、図26及び図27参照)。ワイヤ手段Wを床枠体100の各々の適宜の箇所に引っ掛け、該ワイヤWを、屋根枠体300の各々間の上記隙間からクレーンに連結することにより、ユニット全体をバランス良く吊り上げることができる(図27参照)。このとき、下側壁枠体500の各々を床枠体100に対してフリーにしておくことにより、下側壁枠体500の各々は自重により使用位置に向けて自動的に旋回せしめられる。ユニット全体を更に上昇させることにより、下側壁枠体500の各々は使用位置まで旋回せしめられるので、その時点で使用位置にロックする。次いで下端壁枠体600の各々を床枠体100に対してフリーにせしめ、折畳位置から使用位置まで旋回させる。なお、下側壁枠体500及び下端壁枠体600を、対応する床枠体100に対し折畳位置に保持する手段は、例えば適宜の針金を利用することでよい。
【0049】
下側壁枠体500及び下端壁枠体600の全てが使用位置に位置付けられた状態において、基礎枠510及び610の各々は平面から見て実質的に連続した矩形状をなすよう位置付けられる(図16参照)。そして、相互に隣接する基礎枠510と610、及び基礎枠610同士を相互に分離自在に固定することにより、平面形状が実質的に矩形をなす基礎枠体が、相互に固定された一対の床枠体100の下方に間隔をおいて形成される。
【0050】
下側壁枠体500及び下端壁枠体600の全てが使用位置に位置付けられた状態において、床枠体100の各々の一端部に配設された片方の下端壁枠体600の他側部を規定する縦枠602の他側面同士及び床枠体100の各々の他端部に配設された他方の下端壁枠体600の他側部を規定する縦枠602の他側面同士はそれぞれ相互に対向せしめられる。片方の下端壁枠体600の各々の該縦枠602間及び他方の下端壁枠体600の各々の該縦枠602間には、片方の下端壁枠体600の各々の該縦枠602同士及び他方の下端壁枠体600の各々の該縦枠602同士をそれぞれ分離自在に連結する複数の連結手段が配設されている。この連結手段は、先に述べた連結手段(図14及び図15参照)と実質的に同じであるので、説明は省略する。連結手段の袋ナット部材4は、片方の下端壁枠体600のうちのいずれか一方における縦枠602に配設される。片方の端壁枠体600のうちの他方には、ボルト6を挿入して締結するための上記貫通孔が形成されることはいうまでもない。実施形態においては、縦枠602の各々間には隙間が形成されるので、相互の連結時には補助縦枠2が該隙間に挿入される。この構成も先に述べたとおりである。片方の端壁枠体600の各々の縦枠602が補助縦枠2を挟んで連結手段により分離自在に連結されることにより、使用位置に位置付けられた片方の端壁枠体600の各々同士は、しっかりと連結される。床枠体100の各々の他端部に配設された他方の端壁枠体600の縦枠602同士も、同様にして分離自在に連結される。なお、片方の端壁枠体600の各々の一側部の縦枠602と、対応する下側壁枠体500の一側部の縦枠502との間、及び他方の端壁枠体600の各々の一側部の縦枠602と、対応する下側壁枠体500の他側部の縦枠502との間も、それぞれ上記連結手段により、同様にして分離自在に連結される。下側壁枠体500及び下端壁枠体600の全てを使用位置に位置付けることにより、相互に固定された一対の床枠体100の下方には、下側壁枠体500及び下端壁枠体600の全てに囲まれた一つの立体空間が形成される。基礎枠体の内側間に複数のフレームを分離自在に配設することにより基礎床枠体800が形成され、ユニット、すなわち実施形態においては二階建の建築物が基礎床枠体800を介して載置面上に載置される(図1及び図2参照)。
【0051】
基礎床枠体800について更に具体的に説明する。図16及び図18を参照して、基礎床枠体800の一側部(図16において左側部)の基礎枠510の一端部のウェブと両フランジ間には被連結板520が溶接により固定されている。基礎床枠体800の一端部(図16において下端部)の片方の基礎枠610の一端が該基礎枠510の一端部に対し直角に近接せしめられ、一対の連結板522により、該基礎枠510の被連結板520と該基礎枠610のウェブを両側から挟み、ボルト523及びナット524により分離自在に締結することにより、該基礎枠610の一端部と該基礎枠510の一端部が連結される。該基礎枠510の他端部と、基礎床枠体800の他端部(図16において上端部)の片方の基礎枠610の一端部との連結、基礎床枠体800の他側部(図16において右側部)の基礎枠510の一端部と基礎床枠体800の一端部の他方の基礎枠610の一端部との連結、及び、基礎床枠体800の他側部の基礎枠510の他端部と基礎床枠体800の他端部の他方の基礎枠610の一端部との連結は全て上記のとおりにして行なわれる。図16に示されているように、基礎枠510の各々の長手方向中央間には横枠802が配設され、互いに連結されている。横枠802はH鋼からなる。図20には、基礎床枠体800の他側部の基礎枠510の長手方向中央部と横枠802との連結手段が示されている。該基礎枠510の長手方向中央部のウェブと両フランジ間には被連結板525が溶接により固定されている。横枠802の一端が該基礎枠510の長手方向中央部に対し直角に近接せしめられ、一対の連結板526により、該基礎枠510の被連結板525と横枠802のウェブを両側から挟み、ボルト527及び図示しないナットにより分離自在に締結することにより、横枠802の一端部と該基礎枠510の長手方向中央部が連結される。横枠802の他端部と基礎床枠体800の一側部の基礎枠510の長手方向中央部の連結も上記のとおりにして行なわれる。
【0052】
基礎床枠体800の一端部の基礎枠610の各々の他端部及び横枠802の長手方向中央部間には縦枠804が配設され、互いに連結されている。基礎床枠体800の他端部の基礎枠610の各々の他端部及び横枠802の長手方向中央部間には縦枠806が配設され、互いに連結されている。縦枠804及び806はH鋼からなる。図19には、基礎床枠体800の他端部の基礎枠610の各々の他端部と縦枠806の一端部の連結手段が示されている。該基礎枠610の各々の他端部のウェブには、それぞれ、平面から見てチャンネル形の連結板部材620が連結板622を介してボルト623及びナット624により締結されている。連結板部材620の各々の一部は、近接して配置された縦枠806の一端部のウェブを両側から挟むよう位置付けられ、かつボルト625及びナット626により分離自在に締結されている。基礎床枠体800の一端部の基礎枠610の各々の他端部と縦枠804の一端部の連結も上記のとおりにして行なわれる。図21には、縦枠804の他端部及び縦枠806の他端部と、横枠802の長手方向中央部との連結手段が示されている。横枠802の長手方向中央部のウェブの両側及び両フランジ間には、被連結板808及び810がそれぞれ溶接により固定されている。縦枠804の他端が横枠802の長手方向中央部に対し直角に近接せしめられ、一対の連結板530により、被連結板808と縦枠804のウェブを両側から挟み、ボルト532及び図示しないナットにより分離自在に締結することにより、縦枠804の他端部と横枠802の長手方向中央部が連結される。また、縦枠806の他端が横枠802の長手方向中央部に対し直角に近接せしめられ、一対の連結板534により、被連結板810と縦枠806のウェブを両側から挟み、ボルト535及び図示しないナットにより分離自在に締結することにより、縦枠806の他端部と横枠802の長手方向中央部が連結される。
【0053】
縦枠804及び806と、各々の両側に間隔をおいて対向する基礎枠510との間には、複数の横枠820が、それぞれ基礎床枠体800の長手方向に間隔をおいて配設されている。横枠820の各々は横断面がチャンネル形状をなす。図17には、横枠820の一端部と基礎枠510との連結手段が示されている。基礎枠510のウェブと両フランジ間であって、横枠820に対応する位置には、被連結板540が溶接により固定され、横枠820の各々の一端部は、対応する被連結板540にボルト822及びナット823により分離自在に締結されている。横枠820の各々の他端部と縦枠804及び806との連結も同じとおりにして行なわれる。以上のとおりにして、基礎床枠体800が組み立てられる。
【0054】
先に述べたように、屋根枠体300の各々の他側部における他側面は、一対の床枠体100の幅方向に間隔をおいて相互に対向せしめられる(図3、図26及び図27参照)。相互に対向せしめられた屋根枠体300の各々間には、補助屋根枠体700が分離自在に配設されて該間隔は実質的に閉塞される(図1及び図28参照)。
【0055】
図6、図7及び図9を参照して、補助屋根枠体700は、図9に示されている平面において、相互に幅方向(図6において左右方向)に間隔をおいて平行に長手方向(図6において上下方向)に延在する一対の縦枠702と、相互に長手方向に間隔をおいて平行に補助屋根枠体700の幅方向に延在する複数の横枠704とを備えている。縦枠702及び横枠704の各々は、横断面が矩形の中空鋼材からなり、相互に溶接により固定されている。補助屋根枠体700は、図6及び図7に示す正面から見て、幅方向中央から両側に向かって下方に傾斜している。縦枠702及び横枠704の各々の上下方向の長さは、屋根枠体300の他側部の縦枠302bの長さに等しい。補助屋根枠体700の上面には、補助屋根板706が配設されている。補助屋根枠体700の長手方向長さは、屋根枠体300の長手方向長さと同じである。1個又は2個の横枠704の中央には、アイボルト710を離脱自在に取り付けるための袋ナット4が配設されている。袋ナット部材4の開口端は横枠704の上面に位置付けられている。補助屋根枠体700の両端部の横枠704における長手方向両端部には、それぞれ、他の袋ナット4が配設されている。他の袋ナット部材4の開口端は横枠704の下面に位置付けられている。補助屋根枠体700は、離脱自在に取り付けられたアイボルト710を利用して、クレーンにより吊り上げられ、屋根枠体300の各々間に挿入される。補助屋根枠体700の両側部の縦枠702の側方外面は、屋根枠体300の、対応する縦枠302bの内側面にほぼ密接して挿入させられる。
【0056】
補助屋根枠体700の両端部の内側面、すなわち両端部の横枠704の内側面は、それぞれ、床枠体100の各々の一端部に配設された片方の端壁枠体400の他端部(上端部)における横枠404aの上面であって片方の端壁枠体400の他側近傍領域の上面、及び床枠体100の各々の他端部に配設された他方の端壁枠体400の他端部(上端部)における横枠404aの上面であって他方の端壁枠体400の他側近傍領域の上面に載置される。補助屋根枠体700の一端部の横枠704と、片方の端壁枠体400の各々の横枠404aの該他端部との間及び補助屋根枠体700の他端部の横枠704と、他方の端壁枠体400の各々の横枠404aの該他端部との間には、それぞれ、補助屋根枠体700の一端部及び他端部を、対応する端壁枠体400の各々の該他端部に分離自在に連結する複数の連結手段が配設されている。連結手段の各々は、先に述べた連結手段(図14及び図15参照)と実質的に同じであるので、説明は省略する。袋ナット部材4の各々は、対応する横枠704に配設され、各々の開口端は下方に向けられる。連結手段の袋ナット部材4に対応して、端壁枠体400の横枠404aには、ボルト6を挿入して締結するための上記貫通孔が形成されることはいうまでもない。補助屋根枠体700の一端部の横枠704と、片方の端壁枠体400の各々の横枠404aの該他端部及び補助屋根枠体700の他端部の横枠704と、他方の端壁枠体400の各々の横枠404aの該他端部とは、上記連結手段により分離自在に連結される。連結手段は袋ナット部材4とボルト6からなるので、雨漏りを防止できる。またボルト6による締結作業は補助屋根枠体700の内側から行うことができるので作業性が良い。なお、図1及び図8に示すように、屋根枠体300の縦枠302aの各々の幅方向外側には、それぞれ横断面がチャンネル形の樋330が分離自在に装着されることが好ましい。樋330は袋ナット部材4とボルト6の組合せで装着される。袋ナット部材4は縦枠302aの各々に配設され、開口端は側外方に向けられる。る。
【0057】
以上のとおりにして、図1、図2及び図28に示されるような二階建て建築物が建設される。図1及び図2に示す二階建て建築物において、相互に分離自在に固定された一対の床枠体100は2階の床枠体を構成し、基礎床枠体800は一階の床枠体を構成する。図22及び図23には、上記のように組み立てられた二階建建築物に壁板、窓などを配設した状態が、部分的に示されている。出入口、階段などは図示を省略してあるが、適宜に設置することは容易である。
【0058】
本発明による立体構築物の上記実施形態は、二階建ての建築物であるが、半ユニットHUにおいて、床枠体100の下面に配設される構成要素の全てを除去した形態にせしめれば、半ユニットHUの各々が一つのユニットにせしめられた状態において、相互に分離自在に固定された一対の床枠体100が、一階の床枠体を構成することになる。したがって、本発明は一階建ての立体構築物にも適用することができる。
【0059】
本発明による立体構築物は、わずか一対の半ユニットHUから構成され、しかも、一階建ての場合においては、半ユニットHUの各々は、床枠体100、側壁枠体200、屋根枠体300及び一対の端壁枠体400といった、一階建て立体構築物の主な構成要素がユニットとして構成され、床枠体100同士を相互に分離自在に固定することにより簡単かつ迅速に一つのユニットにせしめることができるので、トータルの建設時間を大幅に短縮でき、実用上有用である。しかも床枠体100の上面に、側壁枠体200、屋根枠体300及び一対の端壁枠体400を積層状態で折畳可能であるので、構成がコンパクト化され、輸送及び保管の効率が向上せしめられる。更にはまた、床枠体100の上面に配設された側壁枠体200、屋根枠体300及び一対の端壁枠体400は、旋回操作を含む簡単な作業で使用位置に位置付けることができるので、少ない労力で迅速な建設を可能にする。逆に使用位置から折畳位置への旋回作業も容易かつ迅速に遂行できる。更にはまた、構成要素間の連結手段は、袋ナット部材とボルトとからなり、予め構成要素間の一方に袋ナット部材が固定されているので、ボルト及びナットの連結手段に較べて組立作業性が向上せしめられ、組立作業が一層迅速化されると共に、ボルトの締結作業はナットとの協働作業が不要であるので、ボルト締結のための作業スペースを小さくできるので、壁板などが周辺に存在してもボルトの締結作業に支障はない。また雨水など水の侵入も防止できる。側壁枠体200、屋根枠体300及び一対の端壁枠体400の旋回支持機構及び旋回ロック機構は、構成が簡単で作業性に優れている。特に、旋回ロック機構は重合部を1本のボルトにより解除自在にロックできるので、構成が簡単で、使用位置へのロック操作が容易かつ迅速となる。一対の半ユニットHUにおいては、床枠体100の各々、側壁枠体200の各々、屋根枠体300の各々及び端壁枠体400の各対は、それぞれ共通の部品とすることができるので、コスダウンを更に促進する。
【0060】
本発明による立体構築物は、二階建ての場合であっても、わずか一対の半ユニットHUから構成される。しかも、半ユニットHUの各々は、床枠体100、側壁枠体200、屋根枠体300、一対の端壁枠体400に、下側壁枠体500及び一対の下端壁枠体600を加えるだけで、二階建て立体構築物の主な構成要素がユニットとして構成され、床枠体100同士を相互に分離自在に固定することにより簡単かつ迅速に一つのユニットにせしめることができるので、トータルの建設時間を大幅に短縮でき、実用上有用である。しかも床枠体100の上面に、側壁枠体200、屋根枠体300及び一対の端壁枠体400が積層状態に折畳可能であることに加えて、床枠体100の下面に、下側壁枠体500及び一対の下端壁枠体600を積層状態に折畳可能であるので、二階建てにもかかわらず、構成がコンパクト化され、輸送及び保管の効率が向上せしめられる。更にはまた、床枠体100の下面に配設された下側壁枠体500及び一対の下端壁枠体600は、旋回操作を含む簡単な作業で使用位置に位置付けることができるので、少ない労力で迅速な建設を可能にする。逆に使用位置から折畳位置への作業も容易かつ迅速に遂行できる。更にはまた、二階建ての立体構築物の建設でありながら、足場を組む必要はない。その他の構成及び効果は、上記一階建ての立体構築物におけると実質的に同じであるので説明は省略する。
【0061】
本発明の上記実施形態における半ユニットHUの各々において、端壁枠体400の各々の平面形状は矩形の変形をなし、端壁枠体400の各々が使用位置に位置付けられた状態において、端壁枠体400の各々の他端部に含まれる他端面は、床枠体100の一側から他側に向かって床枠体100の上面に対し上方に傾斜せしめられる。この実施形態に代えて、端壁枠体400の各々の平面形状を矩形とし、端壁枠体400の各々が使用位置に位置付けられた状態において、端壁枠体400の各々の他端部に含まれる他端面が、床枠体100の一側から他側に向かって床枠体100の上面と平行に延在せしめられる、他の実施形態もある。この実施形態においては、屋根枠体300の各々を傾斜させることができないが、雨に対する配慮が不要な場合には、全体の構成が更に簡単となり、更なるコストダウンを図ることが可能になる。
【0062】
【発明の効果】
本発明による折畳式及び組立式立体構築物によれば、従来のプレハブ式の立体構築物に較べて、更に少ない労力で更に迅速に建設することを可能にする。また従来のプレハブ式の立体構築物に較べて、更に効率的な輸送及び更に効率的な保管の達成を可能にする。更にはまた、従来のプレハブ式の立体構築物に較べて、トータルコストの更なる低減を可能にする。更にはまた、一階建であっても、二階建であっても、上記目的を達成することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された立体構築物の構成を示す正面図概略図であって構成要素の一部が折り畳まれた状態を示す正面図概略図。
【図2】図1に示す立体構築物の構成を示す側面概略図であって構成要素の一部が折り畳まれた状態を示す側面概略図。
【図3】図1に示す立体構築物において、半ユニットの各々が一つのユニットにせしめられた状態で、各構成要素が折り畳まれた状態及び構成要素の一部が使用位置に位置付けられた状態を、構成要素の一部を分解して示す正面図概略図。
【図4】図1に示す立体構築物を構成する一対の半ユニットの各々の折畳状態を示す正面図。
【図5】図1に示す立体構築物の屋根枠体が側壁枠体に支持された状態を示す平面図。
【図6】屋根枠体が側壁枠体及び端壁枠体に支持された状態、及び補助屋根枠体が一対の端壁枠体に支持された状態を示す正面図。
【図7】図6の一部を拡大して示す正面図。
【図8】屋根枠体の一側に樋が装着された状態を示す断面図。
【図9】図7に示す補助屋根枠体の下面図。
【図10】図1に示す立体構築物に含まれる一対の床枠体の平面図。
【図11】図1のA部を拡大しかつ一部を分解して示す斜視図。
【図12】図1のB部を拡大しかつ一部を分解して示す斜視図。
【図13】図1のC部を拡大しかつ一部を分解して示す斜視図。
【図14】図1のD部拡大断面図。
【図15】図14に示す構成要素を図14において右方から見た側面図。
【図16】図1に示す基礎床枠体の平面図。
【図17】図16に示す基礎床枠体の一部を拡大して示す平面図。
【図18】図1のE部を分解しかつ拡大して示す斜視図。
【図19】図16のF部拡大図。
【図20】図16のG部を図16において左方から見た拡大断面図。
【図21】図16のH部を図16において左方から見た拡大断面図。
【図22】図1に示す立体構築物の完成状態を示す正面図であって、壁板の一部を省略して示す正面図。
【図23】図1に示す立体構築物の完成状態を示す側面図であって、壁板の一部を省略して示す側面図。
【図24】本発明に従って構成された立体構築物の半ユニット及び補助屋根枠体の構成を概略的に示す分解斜視図。
【図25】図24に示す半ユニットを一つのユニットにせしめかつ側壁枠体及び屋根枠体の各々を使用位置に位置付けた状態を示すと共に一部を透視図として示す斜視概略図。
【図26】図25に示す立体構築物において、更に、端壁枠体の全てを使用位置に位置付けた状態を示すと共に一部を透視図として示す斜視概略図。
【図27】図26に示す立体構築物を吊り上げ、下側壁枠体の各々を各々の自重により使用位置に向けて旋回させつつある状態を示すと共に一部を透視図として示す斜視概略図。
【図28】図27に示す立体構築物において、更に、下側壁枠体の各々を使用位置に位置付けた後に、下端壁枠体の全てを使用位置に位置付け、補助屋根枠体を装着して立体構築物として完成させた状態を示すと共に一部を透視図として示す斜視概略図。
【符号の説明】
4 袋ナット部材
6 ボルト
100 床枠体
200 側壁枠体
300 屋根枠体
400 端壁枠体
500 下側壁枠体
600 下端壁枠体
700 補助屋根枠体
800 基礎床枠体
HU 半ユニット

Claims (9)

  1. 相互に独立して組み立てられた一対の半ユニットからなり、半ユニットの各々は、平面形状が実質的に矩形をなす床枠体と、床枠体の上面に沿って延在する折畳位置と床枠体の上面から直立する使用位置との間を旋回しうるよう床枠体の幅方向一側部に一端部が支持された側壁枠体と、側壁枠体の内側面に沿って延在する折畳位置と側壁枠体が使用位置に位置付けられた状態で床枠体の幅方向に延在する使用位置との間を旋回しうるよう側壁枠体の他端部に一側部が支持された屋根枠体と、床枠体の上面に沿って延在する折畳位置と床枠体の上面から直立する使用位置との間を旋回しうるよう床枠体の長手方向両端部にそれぞれ一端部が支持された端壁枠体とを備え、
    床枠体の各々の他側部における他側面が相互に対向するよう床枠体の各々を分離自在に固定することにより半ユニットの各々は一つのユニットにせしめられ、半ユニットの各々が一つのユニットにせしめられた状態において、側壁枠体、屋根枠体及び端壁枠体の全てを使用位置に位置付けることにより、相互に固定された一対の床枠体の上方には、側壁枠体、屋根枠体及び端壁枠体の全てに囲まれた一つの立体空間が形成され、
    半ユニットの各々は、床枠体の下面に沿って延在する折畳位置と床枠体の下面から垂下する使用位置との間を旋回しうるよう床枠体の幅方向一側部に一端部が支持された下側壁枠体と、床枠体の下面に沿って延在する折畳位置と床枠体の下面から垂下する使用位置との間を旋回しうるよう床枠体の長手方向両端部にそれぞれ一端部が支持された下端壁枠体とを備え、
    半ユニットの各々が一つのユニットにせしめられた状態において、下側壁枠体及び下端壁枠体の全てを使用位置に位置付けることにより、相互に固定された一対の床枠体の下方には、下側壁枠体及び下端壁枠体の全てに囲まれた一つの立体空間が形成される、
    ことを特徴とする立体構築物。
  2. 半ユニットの各々において、下側壁枠体及び下端壁枠体の各々の平面形状は実質的に矩形であり、下側壁枠体の他端部は下側壁枠体の両側間を延在する基礎枠からなり、下端壁枠体の各々の他端部は下端壁枠体の各々における両側間をそれぞれ延在する基礎枠からなり、
    半ユニットの各々が一つのユニットにせしめられ、かつ、下側壁枠体及び下端壁枠体の全てが使用位置に位置付けられた状態において、基礎枠の各々は平面から見て実質的に連続した矩形状をなすよう位置付けられ、相互に隣接する基礎枠同士を相互に分離自在に固定することにより、平面形状が実質的に矩形をなす基礎枠体が、相互に固定された一対の床枠体の下方に間隔をおいて形成され、基礎枠体の内側間に複数のフレームを分離自在に配設することにより基礎床枠体が形成され、基礎床枠体を介して載置面上に載置される、請求項記載の立体構築物。
  3. 半ユニットの各々において、下側壁枠体及び下端壁枠体の各々が折畳位置に位置付けられた状態において、下側壁枠体及び下端壁枠体の各々は、床枠体の幅方向外側に実質的に突出しない、請求項又は請求項記載の立体構築物。
  4. 半ユニットの各々において、下側壁枠体の旋回軸及び下端壁枠体の各々の旋回軸は床枠体の下面よりも下方に配置され、下側壁枠体の旋回軸は下端壁枠体の各々の旋回軸よりも下方に配置され、下端壁枠体の各々が折畳位置に位置付けられた状態で、下側壁枠体は下端壁枠体の各々の下方から重合して折畳位置に位置付けられる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の立体構築物。
  5. 半ユニットの各々において、下側壁枠体及び下端壁枠体の各々が使用位置に位置付けられた状態において、下端壁枠体の各々の一側面は、下側壁枠体の両側部の内側面にそれぞれ対向せしめられ、床枠体の一端部に配設された片方の下端壁枠体の該一側面を含む一側部と下側壁枠体の該内側面を含む一側部との間、及び床枠体の他端部に配設された他方の下端壁枠体の該一側面を含む一側部と下側壁枠体の該内側面を含む他側部との間には、片方の下端壁枠体の該一側部と下側壁枠体の該一側部との間及び他方の下端壁枠体の該一側部と下側壁枠体の該他側部との間をそれぞれ分離自在に連結する複数の連結手段がそれぞれ配設され、該連結手段の各々は、それぞれ1個の袋ナット部材及びボルトからなり、該連結手段の各々において、袋ナット部材は、開口端と閉塞端とを有するねじ孔を備えかつ、下端壁枠体の各々の該一側部に配設されると共に、開口端が、下端壁枠体の各々の該一側面に配置されて、下側壁枠体の、対応する側部の該内側面に対向せしめられる、請求項記載の立体構築物。
  6. 半ユニットの各々において、床枠体の一側部における両端間には相互に間隔をおいて複数の支持部材が垂下せしめられ、下側壁枠体の一端部には、支持部材の各々に対応して被支持部材が配設され、下側壁枠体の被支持部材の各々は、対応する支持部材に軸部材を介して旋回可能に支持され、下側壁枠体が折畳位置から使用位置まで旋回させられると、被支持部材の各々と、対応する支持部材との間には重合部が形成され、該重合部の各々を、それぞれ1個のボルト及びナットにより解除自在にロックすることにより、下側壁枠体は使用位置に保持される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の立体構築物。
  7. 半ユニットの各々において、床枠体の両端部における両側間にはそれぞれ相互に間隔をおいて複数の支持部材が垂下せしめられ、
    床枠体の一端部に配置された片方の下端壁枠体の一端部には、床枠体の一端部に配設された支持部材の各々に対応して被支持部材が配設され、片方の下端壁枠体の被支持部材の各々は、対応する支持部材に軸部材を介して旋回可能に支持され、片方の下端壁枠体が折畳位置から使用位置まで旋回させられると、被支持部材の各々と、対応する支持部材との間には重合部が形成され、該重合部の各々を、それぞれ1個のボルト及びナットにより解除自在にロックすることにより、片方の下端壁枠体は使用位置に保持され、
    床枠体の他端部に配置された他方の下端壁枠体の一端部には、床枠体の他端部に配設された支持部材の各々に対応して被支持部材が配設され、他方の下端壁枠体の被支持部材の各々は、対応する支持部材に軸部材を介して旋回可能に支持され、他方の下端壁枠体が折畳位置から使用位置まで旋回させられると、被支持部材の各々と、対応する支持部材との間には重合部が形成され、該重合部の各々を、それぞれ1個のボルト及びナットにより解除自在にロックすることにより、他方の下端壁枠体は使用位置に保持される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の立体構築物。
  8. 半ユニットの各々が一つのユニットにせしめられかつ、下側壁枠体及び下端壁枠体の各々が使用位置に位置付けられた状態において、床枠体の各々の一端部に配設された片方の下端壁枠体の他側部に含まれる他側面同士及び床枠体の各々の他端部に配設された他方の下端壁枠体の他側部に含まれる他側面同士はそれぞれ相互に対向せしめられ、片方の下端壁枠体の各々の該他側部間及び他方の下端壁枠体の各々の該他側部間には、片方の下端壁枠体の各々の該他側部同士及び他方の下端壁枠体の各々の該他側部同士をそれぞれ分離自在に連結する複数の連結手段が配設され、該連結手段の各々は、それぞれ1個の袋ナット部材及びボルトからなり、該連結手段の各々において、袋ナット部材は、開口端と閉塞端とを有するねじ孔を備えかつ、片方の下端壁枠体のうちのいずれか一方における該他側部及び他方の下端壁枠体のうちのいずれか一方における該他側部に配設される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の立体構築物。
  9. 半ユニットの各々が一つのユニットにせしめられた状態において、相互に固定された一対の床枠体を吊り上げると、下側壁枠体及び下端壁枠体の各々は重力によりほぼ使用位置まで旋回せしめられる、請求項記載の立体構築物。
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