JP3761676B2 - 細胞培養用容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、細胞培養用容器に関する。さらに詳しくは、酸素供給の装置などを必要とせずに、細胞の代謝に必要な酸素などの気体を定常的かつ充分に供給することができ、細菌汚染がなく、輸送も簡便な細胞培養用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常細胞培養を行なう際には、細胞の代謝に必要な酸素を供給することが不可欠である。そのため従来では、細胞培養を行なうための容器として細胞培養用フラスコやペトリ皿などが用いられてきた。前者の細胞培養用フラスコでは、酸素の供給および細胞の代謝による培地pHの変化を緩和するための5%程度の炭酸ガスの供給のために、蓋をゆるめて通気を確保することが一般的な方法であった。また、後者のペトリ皿を用いる細胞培養では、蓋をかぶせたとき本体と蓋のあいだに僅かな隙間を形成するよう設計することにより通気が確保されていた。
【0003】
しかしながら、これらの方法では細菌汚染をしばしば招くため、最近ではポリエチレンファイバー製のフィルター32などが使用され、図1に示すような細胞培養用フラスコ30が開発され、通気を確保するために一般に使用されている。
【0004】
一方、従来技術では培養系内を密閉しなければならないばあい、すなわち容器内を培地で満たし気体を加えられないようなばあいにはほとんど対処できず、また容器内を培地で満たして輸送するばあいには、できるだけ短時間で輸送しなければならなかった。また、図2に示されるようなローラーボトル20を用いた大量培養においては、蓋21にガス交換のために設置されたフィルター22に培地が付着して滲みでたり、そこから細菌汚染をおこしたりするという不都合が生じた。
【0005】
さらに細胞の大量培養を行なうようなばあいには、酸素を充分に供給するため酸素供給の装置が必要であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、酸素供給の装置などを必要とせずに、細胞の代謝に必要な酸素などの気体を定常的かつ充分に供給することができ、細菌汚染がなく、輸送も簡便な細胞培養用容器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、容器の少なくとも一部が気体透過性プラスチック材料によって形成された細胞培養用容器に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の細胞培養用容器は、前記したように、容器の少なくとも一部が気体透過性プラスチック材料で形成されたものである。
【0009】
本明細書における気体透過性プラスチック材料とは酸素透過係数が1×10-11ml(O2)・cm/(cm2・sec・mmHg)以上を有する高分子材料を意味する。
【0010】
前記気体透過性プラスチック材料としては、気体透過性にすぐれ、かつ強度を高めるという理由から、たとえばコンタクトレンズ材料を好適に使用することができ、そのなかでもシリコン含有モノマーを含む重合成分を重合させてなるポリマーやシリコーンラバーなど、とくにシリコン含有(メタ)アクリレートおよび/またはシリコン含有スチレン誘導体を含む重合成分を重合させてなるポリマーが好ましく例示される。
【0011】
また前記気体透過性プラスチック材料は、細胞培養用容器内の細胞を観察できる程度に、透明性を有することが好ましい。
【0012】
なお、本明細書における「〜(メタ)アクリレート」とは、「〜アクリレートおよび/または〜メタクリレート」を意味し、そのほかの(メタ)アクリレート誘導体についても同様である。
【0013】
前記シリコン含有モノマーとしては、前記シリコン含有(メタ)アクリレートおよびシリコン含有スチレン誘導体のほかにも、たとえばシリコン含有ウレタンマクロモノマーなどがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0014】
前記シリコン含有(メタ)アクリレートとしては、たとえば一般式(I):
【0015】
【化3】
Figure 0003761676
【0016】
(式中、Rは水素原子またはメチル基、nは1〜3の整数、mは1〜4の整数を示す)で表わされるシリコン含有(メタ)アクリレートが好ましく例示される。
【0017】
前記シリコン含有(メタ)アクリレートの代表例としては、たとえばトリメチルシロキシジメチルシリルメチル(メタ)アクリレート、トリメチルシロキシジメチルシリルプロピル(メタ)アクリレート、メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリレート、トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリレート、モノ[メチルビス(トリメチルシロキシ)シロキシ]ビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリレート、トリス[メチルビス(トリメチルシロキシ)シロキシ]シリルプロピル(メタ)アクリレート、メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグリセリル(メタ)アクリレート、トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグリセリル(メタ)アクリレート、モノ[メチルビス(トリメチルシロキシ)シロキシ]ビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグリセリル(メタ)アクリレート、トリメチルシリルエチルテトラメチルジシロキシプロピルグリセリル(メタ)アクリレート、トリメチルシリルメチル(メタ)アクリレート、トリメチルシリルプロピル(メタ)アクリレート、トリメチルシリルプロピルグリセリル(メタ)アクリレート、トリメチルシロキシジメチルシリルプロピルグリセリル(メタ)アクリレート、メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルエチルテトラメチルジシロキシメチル(メタ)アクリレート、テトラメチルトリイソプロピルシクロテトラシロキサニルプロピル(メタ)アクリレート、テトラメチルトリプロピルシクロテトラシロキシビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリレートなどがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0018】
前記シリコン含有スチレン誘導体としては、たとえば一般式(II):
【0019】
【化4】
Figure 0003761676
【0020】
(式中、pは1〜15の整数、qは0または1、rは1〜15の整数を示す(ただし、q=0かつr=1のばあいを除く))で表わされるシリコン含有スチレン誘導体が好ましく例示される。
【0021】
前記一般式(II)で表わされるシリコン含有スチレン誘導体の代表例としては、たとえばトリス(トリメチルシロキシ)シリルスチレン、ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリルスチレン、(トリメチルシロキシ)ジメチルシリルスチレン、トリス(トリメチルシロキシ)シロキシジメチルシリルスチレン、[ビス(トリメチルシロキシ)メチルシロキシ]ジメチルシリルスチレン、ヘプタメチルトリシロキサニルスチレン、ノナメチルテトラシロキサニルスチレン、ペンタデカメチルヘプタシロキサニルスチレン、ヘンエイコサメチルデカシロキサニルスチレン、ヘプタコサメチルトリデカシロキサニルスチレン、トリメチルシロキシペンタメチルジシロキシメチルシリルスチレン、トリス(ペンタメチルジシロキシ)シリルスチレン、トリス(トリメチルシロキシ)シロキシビス(トリメチルシロキシ)シリルスチレン、ビス(ヘプタメチルトリシロキシ)メチルシリルスチレン、トリス[メチルビス(トリメチルシロキシ)シロキシ]シリルスチレン、トリメチルシロキシビス[トリス(トリメチルシロキシ)シロキシ]シリルスチレン、ノナメチルテトラシロキシウンデシルメチルペンタシロキシメチルシリルスチレン、トリス[トリス(トリメチルシロキシ)シロキシ]シリルスチレン、トリス(トリメチルシロキシヘキサメチル)テトラシロキシトリス(トリメチルシロキシ)シロキシトリメチルシロキシシリルスチレン、ノナキス(トリメチルシロキシ)テトラシロキサニルスチレン、ビス(トリデカメチルヘキサシロキシ)メチルシリルスチレンなどがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0022】
前記シリコン含有ウレタンマクロモノマーの代表例としては、たとえば式(III):
【0023】
【化5】
Figure 0003761676
【0024】
で表わされるウレタン結合含有ポリシロキサンマクロモノマー、式:
【0025】
【化6】
Figure 0003761676
【0026】
で表わされるポリシロキサンマクロモノマーなどの一般式:
1 −U1 −S1 −U2 −A2
(式中、A1 は一般式:
21−R31
(式中、Y21はアクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ビニル基またはアリル基、R31は炭素数2〜6の直鎖または分岐鎖を有するアルキレン基を示す)で表わされる基;
2 は一般式:
−R34−Y22
(式中、Y22はアクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ビニル基またはアリル基、R34は炭素数2〜6の直鎖または分岐鎖を有するアルキレン基を示す)で表わされる基;
1 は一般式:
−X21−E21−X25−R32
(式中、X21は共有結合、酸素原子または炭素数1〜6のアルキレングリコール基、E21は−CONH−基(ただし、このばあい、X21は共有結合であり、E21はX25とウレタン結合を形成している)または飽和もしくは不飽和脂肪族系、脂環式系および芳香族系の群から選ばれたジイソシアネート由来の2価の基(ただし、このばあい、X21は酸素原子または炭素数1〜6のアルキレングリコール基であり、E21はX21およびX25のあいだでウレタン結合を形成している);X25は酸素原子または炭素数1〜6のアルキレングリコール基;R32は炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖を有するアルキレン基を示す)で表わされる基;
1 は一般式:
【0027】
【化7】
Figure 0003761676
【0028】
(式中、R23、R24、R25、R26、R27およびR28はそれぞれ独立して炭素数1〜6のアルキル基、フッ素置換されたアルキル基またはフェニル基、Kは1〜50の整数、Lは0〜(50−K)を満たす整数である)で表わされる基;
2 は一般式:
−R33−X26−E22−X22
(式中、R33は炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖を有するアルキレン基、X22は共有結合、酸素原子または炭素数1〜6のアルキレングリコール基、X26は酸素原子または炭素数1〜6のアルキレングリコール基、E22は−CONH−基(ただし、このばあい、X22は共有結合であり、E22はX26とウレタン結合を形成している)または飽和もしくは不飽和脂肪族系、脂環式系および芳香族系の群から選ばれたジイソシアネート由来の2価の基(ただし、このばあい、X22は酸素原子または炭素数1〜6のアルキレングリコール基であり、E22はX22およびX26のあいだでウレタン結合を形成している)で表わされる基を示す)で表わされる重合性基が1個または2個のウレタン結合を介してシロキサン主鎖に結合しているポリシロキサンマクロモノマーなどのポリシロキサンマクロモノマーなどがあげられる。
【0029】
前記シリコン含有モノマーの量は、良好な気体透過性の付与のためには、重合成分全量100部(重量部、以下同様)に対して1部以上、好ましくは5部以上とすることが望ましく、材料の強度付与のためには、重合成分全量100部に対して99.9部以下、好ましくは95部以下とすることが望ましい。
【0030】
さらに前記気体透過性プラスチック材料をうるための重合成分には、前記シリコン含有モノマー以外にも、たとえばフッ素含有モノマー、硬度調節モノマー、親水性モノマー、架橋性モノマーなどの通常コンタクトレンズ材料に用いられる重合性モノマーが含まれていてもよい。
【0031】
前記フッ素含有モノマーとしては、たとえばフッ素含有(メタ)アクリレート、フッ素含有スチレン誘導体などがあげられる。
【0032】
前記フッ素含有(メタ)アクリレートの代表例としては、たとえばトリフルオロメチル(メタ)アクリレート、2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、2,2,3,3−テトラフルオロ−t−ペンチル(メタ)アクリレート、2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチル(メタ)アクリレート、2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロ−t−ヘキシル(メタ)アクリレート、2,3,4,5,5,5−ヘキサフルオロ−2,4−ビス(トリフルオロメチル)ペンチル(メタ)アクリレート、2,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロブチル(メタ)アクリレート、2,2,2,2′,2′,2′−ヘキサフルオロイソプロピル(メタ)アクリレート、2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブチル(メタ)アクリレート、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレート、2,2,3,3,4,4,5,5,5−ノナフルオロペンチル(メタ)アクリレート、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7−ドデカフルオロヘプチル(メタ)アクリレート、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8−ドデカフルオロオクチル(メタ)アクリレート、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル(メタ)アクリレート、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,7−トリデカフルオロヘプチル(メタ)アクリレート、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10−ヘキサデカフルオロデシル(メタ)アクリレート、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカフルオロデシル(メタ)アクリレート、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11−オクタデカフルオロウンデシル(メタ)アクリレート、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11−ノナデカフルオロウンデシル(メタ)アクリレート、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12−エイコサフルオロドデシル(メタ)アクリレートなどがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0033】
前記フッ素含有スチレン誘導体の代表例としては、たとえば2,2,2−トリフルオロエチルスチレン、2,2,3,3−テトラフルオロプロピルスチレン、2,2,3,3−テトラフルオロ−t−ペンチルスチレン、2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチルスチレン、2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロ−t−ヘキシルスチレン、2,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロブチルスチレン、2,2,2,2′,2′,2′−ヘキサフルオロイソプロピルスチレン、2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブチルスチレン、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチルスチレン、2,2,3,3,4,4,5,5,5−ノナフルオロペンチルスチレン、4−ビニルベンジル−2′,2′,2′−トリフルオロエチルエーテル、4−ビニルベンジル−3′,3′,3′−トリフルオロプロピルエーテル、4−ビニルベンジル−4′,4′,4′−トリフルオロブチルエーテル、4−ビニルベンジル−2′,2′,3′,3′,3′−ペンタフルオロプロピルエーテル、4−ビニルベンジル−2′,2′,3′,3′,4′,4′,4′−ヘプタフルオロブチルエーテル、4−ビニルベンジル−3′,3′,4′,4′,5′,5′,6′,6′,6′−ノナフルオロヘキシルエーテル、4−ビニルベンジル−3′,3′,4′,4′,5′,5′,6′,6′,7′,7′,8′,8′,9′,9′,10′,10′,10′−ヘプタデカフルオロデシルエーテルなどがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0034】
前記硬度調節モノマーとしては、たとえばアルキル(メタ)アクリレート、アルキルスチレン誘導体、スチレンなどがあげられる。
【0035】
前記アルキル(メタ)アクリレートの代表例としては、たとえばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、n−デシル(メタ)アクリレート、n−ドデシル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、t−ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロペンチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレートなどの直鎖状、分岐鎖状または環状のアルキル(メタ)アクリレート;たとえば2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、3−エトキシプロピル(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、3−メトキシプロピル(メタ)アクリレートなどのアルコキシアルキル(メタ)アクリレート;たとえばエチルチオエチル(メタ)アクリレート、メチルチオエチル(メタ)アクリレートなどのアルキルチオアルキル(メタ)アクリレートなどがあげられる。
【0036】
前記アルキルスチレン誘導体の代表例としては、たとえばα−メチルスチレン;メチルスチレン、エチルスチレン、プロピルスチレン、ブチルスチレン、t-ブチルスチレン、イソブチルスチレン、ペンチルスチレンなどのアルキルスチレン;メチル−α−メチルスチレン、エチル−α−メチルスチレン、プロピル−α−メチルスチレン、ブチル−α−メチルスチレン、t−ブチル−α−メチルスチレン、イソブチル−α−メチルスチレン、ペンチル−α−メチルスチレンなどのアルキル−α−メチルスチレンなどがあげられる。
【0037】
前記親水性モノマーとしては、たとえば水酸基、アミド基、カルボキシル基、アミノ基、グリコール残基、ピロリドン骨格などを有するモノマーがあげられる。
【0038】
前記親水性モノマーの代表例としては、たとえばヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ジヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ジヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレートなどの水酸基含有(メタ)アクリレート;(メタ)アクリル酸;(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−メチルエチル(メタ)アクリルアミドなどの(メタ)アクリルアミドモノマー;N−ビニルピロリドン、N−ビニルピペリドン、N−ビニルカプロラクタム、N−ビニルカプリルラクタムなどのビニルラクタム;アミノエチル(メタ)アクリレート、N−メチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、2−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレートなどのアミノアルキル(メタ)アクリレート;メトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレートなどのアルコキシ基含有(メタ)アクリレート;無水マレイン酸;マレイン酸;フマル酸;フマル酸誘導体;アミノスチレン;ヒドロキシスチレンなどがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0039】
前記架橋性モノマーの代表例としては、たとえばエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジアリルフマレート、アリル(メタ)アクリレート、ビニル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、メタクリロイルオキシエチル(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレートアジピン酸ジアリル、トリアリルジイソシアネート、α−メチレン−N−ビニルピロリドン、4−ビニルベンジル(メタ)アクリレート、3−ビニルベンジル(メタ)アクリレート、2,2−ビス((メタ)アクリロイルオキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス((メタ)アクリロイルオキシフェニル)プロパン、1,4−ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシヘキサフルオロイソプロピル)ベンゼン、1,3−ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシヘキサフルオロイソプロピル)ベンゼン、1,2−ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシヘキサフルオロイソプロピル)ベンゼン、1,4−ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシイソプロピル)ベンゼン、1,3−ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシイソプロピル)ベンゼン、1,2−ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシイソプロピル)ベンゼンなどがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0040】
前記重合性モノマーの量は、たとえば前記シリコン含有モノマーとあわせて重合成分全量が100重量%となるように適宜調整すればよい。すなわち、かかる重合性モノマーの量は、重合成分全量100部に対して0部以上、好ましくは5部以上とすることが望ましく、また重合成分全量100部に対して99部以下、好ましくは95部以下とすることが望ましい。
【0041】
なお、前記重合性モノマーのなかでも、架橋性モノマーを用いるばあい、かかる架橋性モノマーの量は、機械的強度の向上効果をおよび耐久性の付与効果を充分に発現させるためには、重合成分全量100部に対して0部以上、好ましくは0.05部以上であることが望ましく、また気体透過性プラスチック材料が脆くなるおそれをなくすためには、重合成分全量100部に対して10部以下、好ましくは5部以下であることが望ましい。
【0042】
前記気体透過性プラスチック材料を構成するポリマーをうるために重合成分を重合させる際には、通常の重合方法を採用すればよく、たとえば重合成分にラジカル重合開始剤を配合したのち、室温〜約130℃の温度範囲で徐々に加熱する方法や、マイクロ波、紫外線、放射線(γ線)などの電磁波を照射して行なう方法などがあげられる。なお、加熱重合させるばあいには、段階的に昇温させてもよい。また、重合は塊状重合法によってなされてもよく、溶媒などを用いた溶液重合法によってなされてもよく、またそのほかの方法によってなされてもよい。
【0043】
前記ラジカル重合開始剤の代表例としては、たとえばアゾビスイソブチロニトリル(以下、AIBNという)、アゾビスジメチルバレロニトリル、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイドなどがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。なお、光線などを利用して重合させるばあいには、光重合開始剤や増感剤をさらに添加することが好ましい。また、前記重合開始剤や増感剤の量は、重合成分全量100部に対して0.002〜2部、なかんづく0.01〜1部であることが好ましい。
【0044】
つぎに、前記のごとくえられたポリマーを細胞培養用容器の少なくとも一部を形成する気体透過性プラスチック材料に成形する。
【0045】
前記気体透過性プラスチック材料の成形方法にはとくに限定がなく、当業者が通常行なっている成形方法を採用することができる。かかる成形方法としては、たとえば切削加工法などがある。切削加工法とは、適当な型または容器中で前記のごとく重合を行ない、たとえば棒状、ブロック状、板状などの素材(ポリマー)をえたのち、切削加工などの機械的加工により所望の形状に加工する方法である。
【0046】
かくしてえられた気体透過性プラスチック材料はどのような形状でもよく、気体透過性の観点からはフィルム形状が好ましい。
【0047】
たとえばフィルム形状としたばあい、その厚さは、気体透過性プラスチック材料の強度付与のためには、0.01mm以上、好ましくは0.1mm以上であることが望ましく、良好な気体透過性の付与のためには、50mm以下、好ましくは30mm以下であることが望ましい。
【0048】
また、気体透過性プラスチック材料は、非多孔性であることが望ましい。
【0049】
ここでいう、多孔性とは、プラスチック材料に固定的(物理的、空間的)な孔が存在する状態をいい、非多孔性とは、固定的な孔が存在せず、高分子鎖の振動によって生じる統計的空隙(自由体積)が存在する状態をいう。非多孔性プラスチック材料は、具体的には、気体のプラスチック材料への溶解と拡散によって気体を透過させる働きを有するものである。
【0050】
多孔性のものは、その孔により、光学的に不透明になるので望ましくない。
【0051】
さらに、細胞培養の際の細胞の良好な接着性の付与のためには、気体透過性プラスチック材料は、その表面が親水化されたものであることが好ましい。前記親水化の方法としては、たとえばプラズマ処理する方法、親水化液に浸漬する方法、化学反応させる方法またはこれらを組み合わせた方法などの方法があげられるが、とくにすぐれた親水性および耐久性を付与するためには、プラズマ処理する方法が好ましい。
【0052】
なお、本発明において、前記気体透過性プラスチック材料を親水化させるばあい、かかる気体透過性プラスチック材料は、重合成分を重合させてえられた、たとえばブロック状、板状、丸棒状などの所望の形状に加工されていないポリマーであってもよく、該ポリマーから切削加工法などによってえられた、たとえば前記フィルム形状のものであってもよい。
【0053】
前記プラズマ処理は、通常、圧力0.1〜1torrのガス雰囲気下、たとえば酸素、水素、窒素、アルゴン、ヘリウム、アンモニア、一酸化炭素、二酸化炭素、メタン、エタン、プロパンなどのガス雰囲気下で行なうことが望ましい。
【0054】
また、プラズマ処理を施すための装置としては、高周波、低周波などの発振器を備えた真空チャンバーを用いることが好ましい。なかでも、高周波による処理が好ましく、通常13.56MHzのものが用いられる。また、通常出力は10〜55W、処理時間は3秒〜5分であることが望ましい。
【0055】
前記親水化液に浸漬する方法は、たとえば重クロム酸カリウム硫酸溶液、希薄なコラーゲン水溶液、ヘパリン水溶液などに浸漬してコーティングさせる方法、特開平8−136867号公報記載の光反応性基を有する親水性ポリマーの水溶液に浸漬させたのち、前記水溶液を介して光線を照射することを特徴とする親水化処理法、特願平9−10225号明細書記載の塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、蟻酸、トリフルオロ酢酸などの種々の有機酸または無機酸に浸漬する酸処理の方法などの方法を採用することが望ましい。また、浸漬したのちに前記プラズマ処理を行なってもよい。
【0056】
前記化学反応させる方法は、アミノ基を有するメトキシシラン、たとえばアミノプロピルメトキシシラン(信越化学工業(株)製、LS−1420)と反応させて親水化させる方法を採用することが望ましい。
【0057】
本発明において、前記気体透過性プラスチック材料は容器本体を構成していてもよく、また細胞培養用容器全体を構成していてもよい。さらに前記気体透過性プラスチック材料は培養細胞の接着面を形成していてもよく、たとえば単層培養のばあいには細胞が付着して増殖する面(たとえば容器の底面(図3の1)など)、懸濁培養のばあいには浮遊細胞が接着する面(たとえば容器本体2、容器の底面(図3の1)など)を構成することが望ましい。
【0058】
なお、前記気体透過性プラスチック材料が設けられる面積は、細胞の代謝に必要な酸素などを充分に供給するためには、細胞培養用容器の全表面積に対して1%以上であることが望ましく、良好に大量の細胞を培養させるためには、細胞培養用容器の全表面積に対して100%以下であることが望ましい。
【0059】
また、前記気体透過性プラスチック材料が細胞培養用容器全体を構成していないばあい、かかる気体透過性プラスチック材料から形成されていない部分の材質は、培養条件(培地のpHなど)によって変性したり、成分が溶け出したりせず、細胞培養に影響を及ぼさないもの、また滅菌にも耐えうるものであればとくに限定はないが、たとえばアクリル樹脂、スチレン(スチロール)、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS、BS、TPXなどを用いることができる。
【0060】
つぎに、図3および4を参照しながら、本発明の細胞培養用容器を詳細に説明する。図3は本発明の細胞培養用容器の一実施態様を示す概略説明図、図4は図3に示す細胞培養用容器にさらに培地供給ユニット9および培地を排出したり培地上清や細胞を採取するためのユニット10を接続した状態を示す概略説明図である。
【0061】
本発明の細胞培養用容器は、通常の細胞培養を行なうために適した形態であればどのような形態でもよいが、密閉構造であることが好ましい。本明細書における密閉構造とは通常の細胞培養を行なうために充分な通気はできるが、容器内の液体が滲みでたり外部の液体が混入したりしないような構造を意味する。前記構造は、たとえば酸素、炭酸ガスなどの通気は可能であるが容器内の培地が滲みでたり、そこから細菌汚染をおこしたりしないような構造を意味する。
【0062】
図3に示される細胞培養用容器は、気体透過性プラスチック材料1、容器本体2、上部リング3および下部リング4から構成される。図4に示される細胞培養用容器は前記気体透過性プラスチック材料1、容器本体2、上部リング3および下部リング4に加えて供給口5、排出口6、供給管7、排出管8、培地供給ユニット9および培地を排出したり培地上清や細胞を採取するためのユニット10から構成されている。
【0063】
前記容器本体2、上部リング3および下部リング4は、たとえばアクリル樹脂、スチレン(スチロール)、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS、BS、TPX製であればよい。
【0064】
容器本体2への気体透過性プラスチック材料1の設置は、たとえば容器本体2の下部開口を気体透過性プラスチック材料1で覆い、ついで下部リング4を用いて気体透過性プラスチック材料1を容器本体2に固定し、細胞懸濁液および培地を入れたのち、容器本体2の上部開口を気体透過性プラスチック材料1で覆い、ついで上部リング3を用いて気体透過性プラスチック材料1を容器本体2に固定することにより水密とする手順で行なえばよい。
【0065】
また、細胞培養用容器の少なくとも一部に、培地交換ができるように培地を供給する供給口5を設けてもよい。
【0066】
前記供給口5を設けるばあいには、図4に示すように供給管7を介して培地供給ユニット9を接続するとよい。
【0067】
前記培地供給ユニット9は、たとえばシリコーン製チューブ、セルロースアセテート製フィルター、ポンプおよび供給する培地の入った容器などからなる。
【0068】
またさらに、細胞培養用容器の少なくとも一部に、培地を排出したり培養上清や細胞を採取するための排出口6を設けてもよい。
【0069】
前記排出口6を設けるばあいには、図4に示すように排出管8を介して培地を排出したり培養上清や細胞を採取するためのユニット10を接続するとよい。
【0070】
前記培地を排出したり培養上清や細胞を採取するためのユニット10は、たとえばシリコーン製チューブ、セルロースアセテート製フィルターおよび排出した培地、培養上清や細胞などを入れるための容器などからなる。
【0071】
本発明による細胞培養用容器は、通常行なわれる細胞培養方法に用いることができ、前記培養方法としては、たとえば単層培養、浮遊細胞の静置培養または振盪培養、半固形培養、大量培養、重層化培養などの方法があげられる。
【0072】
前記細胞培養により培養される細胞は、通常の動物細胞や植物細胞であればよく、前記培養細胞としては、たとえば線維芽細胞(3T3細胞など)、哺乳動物皮膚由来表皮細胞または線維芽細胞、メラノサイト、メンケル細胞、血管内皮細胞、ハイブリドーマなどがあげられる。
【0073】
前記細胞培養に用いられる培地は、通常の細胞培養に用いられる液体培地、半固形培地、固形培地であればよく、培養の目的、培養する細胞などに応じて選択される。
【0074】
また、本発明による細胞培養容器の滅菌は各部材を接続する前または接続したのちに行なってもよく、前記滅菌方法としては、たとえばエチレンオキサイドガスによるガス滅菌、紫外線、γ線またはX線などによる放射線滅菌などがあげられる。
【0075】
【実施例】
つぎに、本発明の細胞培養用容器を実施例にもとづいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
【0076】
実施例1
アクリル樹脂を加工し、容器本体2(直径60mm、高さ15mm)をえた。つぎに気体透過性プラスチック材料のための重合成分として
Figure 0003761676
を混合し、溶解させて試験管に入れ、恒温水槽中にて30℃で16時間、40℃で24時間、50℃で8時間重合させ、つぎに循環乾燥器中にて50℃で5時間重合させ、50℃から10℃/1.5時間の昇温速度で120℃まで加熱重合させ、さらに120℃で1時間重合させたのち、室温まで徐冷して透明な棒状の気体透過性プラスチック材料をえた。これを常法により厚さ0.4mmおよび直径59mmのフィルム形状に切削、研磨した。作製したフィルム形状の気体透過性プラスチック材料を酸素雰囲気下で、0.8torr、50Wで3分間プラズマ処理した。
【0077】
つぎに、容器本体2の下部開口に気体透過性プラスチック材料1を設置し、下部リングで留め、この上に気体透過性プラスチック材料1と上部リング3を軽くネジをしめて組みつける手順でフィルム形状の気体透過性プラスチック材料を容器本体に接続し、図3に示す細胞培養用容器を作製した。作製した容器をエチレンオキサイドガス滅菌し、充分にエアレーションした。
【0078】
実施例2
気体透過性プラスチック材料の重合成分として
トリス(トリメチルシロキシ)シリルスチレン 100部
V−65 0.1部
を用いたほかは、実施例1と同様にして厚さ0.4mmおよび直径59mmのフィルム形状の気体透過性プラスチック材料を作製し、プラズマ処理を施し、これを用いて図3に示す細胞培養用容器を作製した。
【0079】
実施例3
気体透過性プラスチック材料の重合成分として
トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルメタクリレート 42.5部
トリフルオロメチルメタクリレート 40部
メチルメタクリレート 5部
メタクリル酸 5部
エチレングリコールジメタクリレート 7.5部
V−65 0.1部
を用いたほかは、実施例1と同様にして厚さ0.4mmおよび直径59mmのフィルム形状の気体透過性プラスチック材料を作製し、プラズマ処理を施し、これを用いて図3に示す細胞培養用容器を作製した。
【0080】
実施例4
気体透過性プラスチック材料の重合成分として、
Figure 0003761676
を用いたほかは、実施例1と同様にして厚さ0.4mmおよび直径59mmのフィルム形状の気体透過性プラスチック材料を作製し、プラズマ処理を施し、これを用いて図3に示す細胞培養用容器を作製した。
【0081】
【化8】
Figure 0003761676
【0082】
実施例5
実施例1で製造した細胞培養用容器へ、さらに培地供給ユニット9および培地を排出するユニット10を接続したほかは、実施例1と同様にして図4に示す細胞培養用容器を作製した(図3参照)。
【0083】
比較例1
メチルメタクリレート 97部
エチレングリコールジメタクリレート 3部
AIBN 0.1部
を重合成分とし非気体透過性プラスチック材料を製造し、これを気体透過性プラスチック材料のかわりに用いたほかは、実施例1と同様にして図3に示す細胞培養用容器を作製した。
【0084】
つぎに、実施例1〜4および比較例1でえられたフィルム形状の気体透過性または非気体透過性プラスチック材料を試験片として酸素透過係数および接触角を以下の方法にしたがって測定した。その結果を表1に示す。
【0085】
(イ)酸素透過係数
理科精機工業(株)製の製科研式フィルム酸素透過率計を用い、35℃の生理食塩水中にて試験片の酸素透過係数を測定した。なお、酸素透過係数の単位は、ml(O2)・cm/(cm2・sec・mmHg)である。
【0086】
(ロ)接触角
ゴニオメータを用い、温度25℃にて液滴法によって接触角(度)を測定した。
【0087】
【表1】
Figure 0003761676
【0088】
表1に示したように、実施例1〜4において製造された気体透過性プラスチック材料は、酸素透過係数が50×10-11〜500×10-11ml(O2)・cm/(cm2・sec・mmHg)と大きく酸素透過性にすぐれ、また接触角が15〜60度と小さく親水性にすぐれたものであることがわかる。
【0089】
試験例1〜6
(1)細胞培養
実施例1〜3および比較例1で製造したフィルム形状の気体透過性または非気体透過性プラスチック材料によって形成された細胞培養用容器に各々10%ウシ胎仔血清(以下、FBSという)を含むダルベッコ変法イーグル最小必須培地(以下、DMEMという、ライフテックオリエンタル社製)で調製した3T3細胞(大日本製薬(株)より入手)の懸濁液を5×103個/cm2となるよう播種し、前記培地を容器に満たし気泡が入らないように密閉した。
【0090】
これを5%炭酸ガスインキュベータ中に静置し、37℃で144時間、細胞培養を行なった。
【0091】
ここで用いた3T3細胞は、通常の容器(カタログ番号178891、ヌンク社製)中で培養したものである。
【0092】
(2)細胞採取
容器内の培地を除去したのち、容器をハンクス液ですすぎ、0.25w/v%トリプシン溶液(和光純薬工業(株)製)1mlを容器に滴下してトリプシン処理した。そののち、培養した細胞を採取し、10%FBSを含むDMEMで懸濁し、生細胞数をトリパンブルー色素排除法で計測した。その結果を表2に示す。
【0093】
【表2】
Figure 0003761676
【0094】
表2に示したように、培養後の生細胞数は比較例1で製造した細胞培養用容器を用いたばあいが6×104個/cm2であったのに対し実施例1〜3で製造した細胞培養用容器を用いたばあいの方が21×104〜35×104個/cm2と大きく、良好に細胞培養を行なえたことがわかる。
【0095】
【発明の効果】
本発明によれば、細胞の代謝に必要な酸素などの気体を定常的に供給することができ、これにより密閉された容器内においても細胞培養を行なうことができる。さらに、培地を満たした容器内において長時間細胞を維持できることから輸送も簡便になる。
【0096】
また、ローラーボトルによる細胞の大量培養ではメンブレンフィルターを付したキャップを用いなくても充分な酸素供給が可能になるため、メンブレンフィルターを付したキャップの汚染がなくなる。また、大量細胞培養に用いる容器の一部または全部を気体透過性材料とすることで、気体供給装置を組み込む必要がなくなり、安価で簡便に細胞培養することができる。
【0097】
さらに、気体透過性プラスチック材料としてシリコン含有モノマーを用いるばあい、強度が高まるので、扱いが非常に簡便になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の細胞培養用容器の説明図である。
【図2】従来の細胞培養用容器の説明図である。
【図3】本発明の細胞培養用容器の一実施態様を示す概略説明図である。
【図4】図3に示す細胞培養用容器に培地供給ユニット9を接続した状態を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 気体透過性プラスチック材料
2 容器本体
3 上部リング
4 下部リング
5 供給口
6 排出口
7 培地供給管
8 培地排出管
9 培地供給ユニット
10 培地を排出したり培地上清や細胞を採取するためのユニット

Claims (13)

  1. 容器の少なくとも一部が気体透過性プラスチック材料によって形成され、該気体透過性プラスチック材料の酸素透過係数が50×10 -11 ml(O 2 )・cm/(cm 2 ・sec・mmHg)以上である細胞培養用容器。
  2. 気体透過性プラスチック材料が非多孔性である請求項1記載の細胞培養用容器。
  3. 気体透過性プラスチック材料が透明性を有する請求項1または2記載の細胞培養用容器。
  4. 気体透過性プラスチック材料がシリコン含有モノマーを含む重合成分を重合させてなるポリマーである請求項1、2または3記載の細胞培養用容器。
  5. シリコン含有モノマーがシリコン含有(メタ)アクリレートおよび/またはシリコン含有スチレン誘導体である請求項4記載の細胞培養用容器。
  6. シリコン含有(メタ)アクリレートが、一般式(I):
    Figure 0003761676
    (式中、Rは水素原子またはメチル基、nは1〜3の整数、mは〜4の整数を示す)で表わされるシリコン含有(メタ)アクリレートである請求項5記載の細胞培養用容器。
  7. シリコン含有スチレン誘導体が一般式(II):
    Figure 0003761676
    (式中、pは〜15の整数、qは0または1、rは〜15の整数を示す)で表わされるシリコン含有スチレン誘導体である請求項5記載の細胞培養用容器。
  8. 気体透過性プラスチック材料が培養細胞の接着面に用いられてなる請求項1、2、3、4、5、6または7記載の細胞培養用容器。
  9. 気体透過性プラスチック材料が親水化されたものである請求項1、2、3、4、5、6、7または8記載の細胞培養用容器。
  10. 気体透過性プラスチック材料がプラズマ処理により親水化されたものである請求項9記載の細胞培養用容器。
  11. 細胞培養用容器が密閉構造である請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10記載の細胞培養用容器。
  12. 細胞培養用容器の少なくとも一部に供給口を設けた請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11記載の細胞培養用容器。
  13. 細胞培養用容器の少なくとも一部に排出口を設けた請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12記載の細胞培養用容器。
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