JP3760580B2 - 階層構造表示装置及び階層構造表示方法 - Google Patents

階層構造表示装置及び階層構造表示方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は階層構造表示装置及び階層構造表示方法に関し、特に、階層的な関係を持つ複数の情報要素集合の階層構造を表示する階層構造表示装置及び、階層的な関係を持つ複数の情報要素集合の階層構造を表示する階層構造表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンピュータのOSでハードディスク等に格納されるファイルを管理する方法として、階層的に関連付けられたディレクトリの木構造を用いてファイルを分類する方法が利用されている。このようなファイルを操作する場合には、ディレクトリの木構造に基づいて木構造図を作成してユーザに提示するファイル管理装置(特開平1−290046号公報)等の技術が用いられる。
【0003】
図18は、ディレクトリの木構造と、ディレクトリが保持するファイルの一覧を関連付けてユーザに提示する表示画面の様子を示した図である。
表示画面130のファイル表示欄131には木構造図上で選択されたディレクトリに対応するファイル集合が表示されている。ユーザはマウス等のポインティングデバイスを用いて木構造図上でディレクトリを選択することにより、ディレクトリ間でのファイルの移動や複写等を効率良く行うことができる。
【0004】
また、ファイル管理以外の目的でも、階層的な関係を持つ情報の集合について、階層関係を表す木構造図を利用することが考えられている。例えば、特開平8−30420号公報ではプログラムやデータを表すアイコンを配置した電子的な作業環境であるデスクトップを対象とし、階層的な関係にある複数のデスクトップについて、各デスクトップの木構造をユーザに提示し、ユーザが木構造上でデスクトップを選択する事によって、必要なデスクトップの表示を即座に行う技術を開示している。
【0005】
ところで、このように木構造図をユーザに提示する場合に、ノードの数が増大して木構造が複雑になると、限られた領域の中に木構造全体を表示することが難しくなり、ユーザが木構造の全体像を把握して操作することが困難になってしまう。
【0006】
このような問題を解決するために、従来の木構造図を表示する方法では、ユーザの指示に応じて木構造全体のうち必要な部分のみを表示し、そうでない部分の表示は省略するようにしている。
【0007】
図19は、不必要な部分を省略したディレクトリの木構造と、ディレクトリが保持するファイルの一覧を関連付けてユーザに提示する表示画面の様子を示した図である。
【0008】
表示画面140では、ディレクトリの木構造を表示する際に、ユーザが指示した特定のディレクトリ以下の部分木構造を省略して表示する。
この他にも、木構造を表示する際、ユーザが指定したノードと階層の深さに基づいて、特定のノードを起点とする部分木構造のみを表示する方法が特開平4−195467号公報に開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の方法ではいずれにせよ、特定のノードから末端の階層までの部分木構造単位でしか表示を省略することができない。木構造の起点に近いディレクトリXと木構造の末端に近いディレクトリYとの間でファイルの移動を行うような場合には、ディレクトリXとディレクトリYとの間に存在する中間階層のノードも全て表示してしまうため、木構造の階層が深くなるにつれ、ディレクトリXとディレクトリYとを同時に表示することが難しくなる。従って、ユーザは木構造を把握しにくくなってしまっているという問題点があった。
【0010】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、階層関係を表す木構造図を表示する際に、階層の深い木構造を対象とした場合であっても、ユーザの必要とする部分のみを簡潔に表示できる階層構造表示装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、階層的な関係を持つ複数の情報要素集合の階層構造を表示する階層構造表示装置において、前記情報要素集合を保持する情報要素集合格納手段と、前記情報要素集合間の階層関係をノードとリンクとで表した複数の木構造データを保持する木構造データ格納手段と、前記木構造データに含まれたノードについて表示するか否かをノード毎に個別に指示するノード表示指示手段と、前記ノード表示指示手段にて表示を指示されたノードを前記木構造データから抽出して、表示を指示された各ノードに関し、前記木構造データで1階層上のノードが表示を指示されていれば1階層上のノードにリンクで接続し、1階層上のノードが表示を指示されていなければさらに上位階層の表示を指示されたノードに対してリンクで接続し、リンクで接続されるノード間の前記木構造データ上における階層の深さの差分に基づいてリンクの形態を変化させることで前記ノード間の階層構造を表現した木構造図を作成する木構造図作成手段と、前記木構造データから詳細表示の対象とする対象ノードを選択するノード選択手段と、前記対象ノードに対応する情報要素集合に含まれる情報要素の一覧を作成する情報要素一覧作成手段と、前記木構造図と前記情報要素の一覧とを関連付けて表示する情報表示手段と、を有することを特徴とする階層構造表示装置が提供される。
【0012】
このような階層構造表示装置にて、階層的な関係を持つ複数の情報要素集合の階層構造を表示する場合、情報要素集合格納手段は情報要素集合を保持する。また、木構造データ格納手段は、情報要素集合間の階層関係をノードとリンクとで表した複数の木構造データを保持する。ノード表示指示手段は、木構造データに含まれたノードについて表示するか否かをノード毎に個別に指示する。ノード選択手段は、木構造データから詳細表示の対象とする対象ノードを選択する。木構造図作成手段は、ノード表示指示手段にて表示を指示されたノードを木構造データから抽出して、表示を指示された各ノードに関し、木構造データで1階層上のノードが表示を指示されていれば1階層上のノードにリンクで接続し、1階層上のノードが表示を指示されていなければさらに上位階層の表示を指示されたノードに対してリンクで接続し、リンクで接続されるノード間の木構造データ上における階層の深さの差分に基づいてリンクの形態を変化させることでノード間の階層構造を表現した木構造図を作成する。情報要素一覧作成手段は、対象ノードに対応する情報要素集合に含まれる情報要素の一覧を作成する。そして情報表示手段は、木構造図と情報要素の一覧とを関連付けて表示する。
【0013】
本発明の階層構造表示装置では、このように、階層的な関係を持つ複数の情報要素集合の階層構造を表示する際、表示を指示したノードと詳細表示の対象として選択した対象ノードとから構成される木構造図と、対象ノードに含まれる情報要素の一覧とを関連付けて表示するので、階層の深い木構造を対象とした場合であってもユーザの必要とする部分を簡潔に表示することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の階層構造提示装置の原理構成を示したブロック図である。
【0015】
本発明の階層構造提示装置は、情報要素集合格納手段1と、木構造データ格納手段2と、ノード表示指示手段3と、ノード選択手段4と、木構造図作成手段5と、情報要素一覧作成手段6と、情報提示手段7とから構成されており、階層的な関係を持つ複数の情報要素集合の階層構造を提示する。
【0016】
ここで情報要素集合格納手段1は、階層的な関係を持つ情報要素集合1a、1b・・・を保持している。また、木構造データ格納手段2は、情報要素集合間の階層構造をノードとリンクとで表した複数の木構造データ2a、2b・・・を保持している。ノード表示指示手段3は、木構造データ2a、2b・・・に含まれたノードについて、表示するか否かを指示する。ノード選択手段4は、木構造データ2a、2b・・・から詳細表示の対象とする対象ノードを選択する。木構造図作成手段5は、木構造データ2a、2b・・・から、対象ノード及びノード表示指示手段にて表示を指示されたノードを抽出して、木構造図5aを作成する。情報要素一覧作成手段6は、対象ノードに対応する情報要素集合に含まれる情報要素の一覧6aを作成する。そして、情報提示手段7は、木構造図と情報要素の一覧とを関連付けた階層構造情報7aを提示する。
【0017】
このような構成の階層構造提示装置にて階層的な関係を持つ複数の情報要素集合の階層構造を提示する場合、ユーザはノード表示指示手段3を介して木構造データ2a、2b・・・に含まれたノードについて表示するか否かを指示する。また、ノード選択手段4を介して木構造データ2a、2b・・・から詳細表示の対象とする対象ノードを選択する。これらを受けて提示される階層構造情報は、選択された対象ノード及び表示を指示されたノードから構成された木構造図と、対象ノードに対応する情報要素集合に含まれる情報要素の一覧とが関連付けられたものなので、階層の深い木構造を対象とした場合であってもユーザの必要とする部分を簡潔に提示することができる。
【0018】
図2は、本発明の階層構造提示装置をファイル管理装置に適用した場合の実施の形態を示すハードウェア構成図である。ここではファイルが情報要素に、ディレクトリが情報要素集合に相当する。また、ディレクトリは木構造中でノードとして表現される。
【0019】
ファイル管理装置10は、ユーザからの入力を受け付ける入力部11と、表示モード切換部12と、図1に示したノード表示指示手段3に相当する表示ノード指定部13と、図1に示したノード選択手段4に相当するノード選択部14と、図1に示した木構造データ格納手段2に相当する木構造データ管理部15と、図1に示した情報要素集合格納手段1に相当するファイル格納部16と、図1に示した木構造図作成手段5に相当する木構造表示作成部17と、図1に示した情報要素一覧作成手段6に相当するファイル一覧表示作成部18と、図1に示した情報提示手段7に相当する出力管理部19と、作成した階層構造情報をユーザに出力する出力部20と、から構成されている。
【0020】
ここで、入力部11はマウス等のポインティングデバイスやキーボード等で構成され、表示モード切換部12、表示ノード指定部13、ノード選択部14に対するユーザからの入力を受け付ける。
【0021】
表示モード切換部12は、CPU等で構成され、入力部11を介したユーザからの入力を受け付け、選択または表示指定ディレクトリのみを表示する選択ノード表示モードと、木構造データ管理部15に管理されている木構造データに含まれる全てのディレクトリを表示する全ノード表示モードとを切り換える。
【0022】
表示ノード指定部13はCPU等で構成され、入力部11を介し、木構造データ管理部15に管理されているディレクトリに対する表示指定及び非表示指定を受け付ける。また、ノード選択部14もCPU等で構成され、入力部11を介し、木構造データ管理部15に管理されているディレクトリのうち、どのディレクトリの含むファイルを詳細表示させるのかを指示する選択を受け付ける。
【0023】
木構造データ管理部15はハードディスク等の記憶装置にて構成され、ディレクトリの階層関係に対応する木構造データを保持している。この木構造データ管理部15はまた、表示ノード指定部13から入力される各ディレクトリに対する表示もしくは非表示の指定を木構造データと合わせて保持する。そして、表示モード切換部12から全ノード表示モードを指定されると、保持している木構造データを全て出力する。また、表示モード切換部12から選択ノード表示モードを指定され、ノード選択部14からファイルの詳細表示をさせるディレクトリの指示を入力されると、表示指定されているディレクトリと、詳細表示を指示されているディレクトリとを含んだ木構造データのみを出力する。
【0024】
ファイル格納部16はハードディスク等の記憶装置にて構成され、ファイルとファイルの集合に対応付けられたディレクトリとを保持している。ノード選択部14からファイルの詳細表示をさせるディレクトリの指示を入力されると、指示されたディレクトリに含まれるファイル情報を全て出力する。
【0025】
木構造表示作成部17はCPU等で構成され、木構造データ管理部15から入力される木構造データから、表示モード切換部12から指定される表示モードに基づいた木構造図を作成する。
【0026】
つまり、表示モード切換部12にて全ノード表示モードが指定された場合には、木構造データ管理部15に保持されている木構造データ全てから、木構造図を作成する。
【0027】
また、表示ノード切換部12にて選択ノード表示モードが指定された場合には、木構造データ管理部15に保持された、表示指定されたディレクトリを含んだ木構造データと、詳細表示を指定されたディレクトリを含んだ木構造データとから、表示指定されたディレクトリと詳細表示を指定されたディレクトリとのみを抽出し、木構造データの状況に基づいて不要な部分を省略した簡潔な木構造図を作成する。
【0028】
ファイル一覧表示作成部18はCPU等で構成され、ファイル格納部16から入力されるファイルの一覧を作成する。
出力管理部19は、内部メモリを持ち、木構造表示作成部17にて作成された木構造とファイル一覧表示作成部18にて作成されたファイルの一覧とを関連付けてファイル管理用画面を作成する。そして、作成したファイル管理用画面を、モニタやディスプレイ等で構成される出力部20にてユーザに提示する。
【0029】
ここで、木構造データ管理部15に保持される木構造データについて説明する。木構造データは、その木構造データの構造を示すツリーデータと、その木構造データを構成するノード(ディレクトリ)を示すノードデータとの組合せから構成される。
【0030】
図3は、木構造データのデータ構造を示す図であって、図(A)はツリーデータのデータ構造を、図(B)はノードデータのデータ構造を示す。
図3(A)に示したツリーデータのデータ構造30は、ツリー識別子欄31と、ルートノード欄32と、表示モード欄33とから構成される。
【0031】
ここで、ツリー識別子欄31には、木構造データを一意に識別するための識別子が格納される。また、ルートノード欄32には、その木構造データのルートノードのノード識別子が格納される。そして、表示モード欄33には、その木構造データの表示モードが「全ノード表示」に指定されているか、「選択ノード表示」に指定されているか、いずれかを識別するための値が格納される。
【0032】
図3(B)に示したノードデータのデータ構造40は、ノード識別子欄41と、対応ディレクトリ欄42と、所属ツリー欄43と、表示フラグ欄44と、子ノードリスト欄45とから構成される。
【0033】
ここで、ノード識別子欄41には、ノードを一意に識別するための識別子が格納される。また、対応ディレクトリ欄42には、そのノードに対応するディレクトリのディレクトリ識別子が格納される。所属ツリー欄43には、そのノードが所属するツリーのツリー識別子が格納される。表示フラグ欄44には、そのノードが「表示」指定されているか、「非表示」指定されているか、いずれかを識別するための値が格納される。そして子ノードリスト欄45には、そのノードが子ノード451、452・・・を持つ場合に、子ノードのノード識別子のリストが格納される。
【0034】
図4は、図3に示したデータ構造にて木構造データ管理部15に保持された木構造データの対応関係例を示す図である。
ツリーデータ51は、ツリー識別子「tree 001」をツリー識別子欄51aに、ノード「node 001」をルートノード欄51bに、表示モード「選択ノード表示」を表示モード欄51cに持ち、ツリー識別子「tree 001」で示されるツリーのルートノードがノード「node 001」であって、このツリーの表示モードが「選択ノード表示」に指定されていることを示している。
【0035】
ここで、ツリーデータ51でルートノードとして示されたノード「node 001」に関するノードデータ61は、ノード識別子「node 001」をノード識別子欄61aに、ディレクトリ「dir 001 」を対応ディレクトリ欄61bに、ツリー識別子「tree 001」を所属ツリー欄61cに持つ。そして、ノード識別子「node 001」で示されるノードの対応ディレクトリがディレクトリ「dir 001 」であって、このノードの所属ツリーがツリー「tree 001」であることを示している。さらに、ノードデータ61は、「表示」フラグを表示フラグ欄61dに、ノード識別子「node 002」及び「node 005」を子ノードリスト欄61eに持ち、このノードが表示指定されていること、及び子ノード「node 002」及び「node 005」を持つことを示している。
【0036】
また、ノード「node 001」にて子ノードとして示されたノード「node 002」に関するノードデータ62は、ノード識別子「node 002」をノード識別子欄62aに、ディレクトリ「dir 002 」を対応ディレクトリ欄62bに、ツリー識別子「tree 001」を所属ツリー欄62cに持つ。そして、ノード識別子「node 002」で示されるノードの対応ディレクトリがディレクトリ「dir 002 」であって、このノードの所属ツリーがツリー「tree 001」であることを示している。さらに、ノードデータ62は、「非表示」フラグを表示フラグ欄62dに、ノード識別子「node 003」及び「node 004」を子ノードリスト欄62eに持ち、このノードが非表示指定されていること、及び子ノード「node 003」及び「node 004」を持つことを示している。
【0037】
ノード「node 002」にて子ノードとして示されたノード「node 003」に関するノードデータ63は、ノード識別子「node 003」をノード識別子欄63aに、ディレクトリ「dir 003 」を対応ディレクトリ欄63bに、ツリー識別子「tree 001」を所属ツリー欄63cに持つ。そして、ノード識別子「node 003」で示されるノードの対応ディレクトリがディレクトリ「dir 003 」であって、このノードの所属ツリーがツリー「tree 001」であることを示している。さらに、ノードデータ63は、「非表示」フラグを表示フラグ欄63dに持ち、子ノードリスト欄63eに何も持たない。従って、このノードが非表示指定されていること、及び子ノードを持たないことを示している。
【0038】
ノード「node 002」にて子ノードとして示されたノード「node 004」に関するノードデータ64は、ノード識別子「node 004」をノード識別子欄64aに、ディレクトリ「dir 004 」を対応ディレクトリ欄64bに、ツリー識別子「tree 001」を所属ツリー欄64cに持つ。そして、ノード識別子「node 004」で示されるノードの対応ディレクトリがディレクトリ「dir 004 」であって、このノードの所属ツリーがツリー「tree 001」であることを示している。さらに、ノードデータ64は、「表示」フラグを表示フラグ欄64dに持ち、子ノードリスト欄64eに何も持たない。従って、このノードが表示指定されていること、及び子ノードを持たないことを示している。
【0039】
そして、ノード「node 001」にて子ノードとして示されたノード「node 005」に関するノードデータ65は、ノード識別子「node 005」をノード識別子欄65aに、ディレクトリ「dir 005 」を対応ディレクトリ欄65bに、ツリー識別子「tree 001」を所属ツリー欄65cに持つ。ノード識別子「node 005」で示されるノードの対応ディレクトリがディレクトリ「dir 005 」であって、このノードの所属ツリーがツリー「tree 001」であることを示している。さらに、ノードデータ65は、「表示」フラグを表示フラグ欄65dに持ち、子ノードリスト欄65eに何も持たない。従って、このノードが表示指定されていること、及び子ノードを持たないことを示している。
【0040】
次に、図2に示したファイル格納部16に保持されるファイル及びファイルの集合に対応付けられたディレクトリとのデータ構造について説明する。
図5は、図2に示したファイル格納部16に保持されるファイル及びディレクトリのデータ構造を示す図であって、図(A)はファイルのデータ構造を、図(B)はディレクトリのデータ構造を示す。
【0041】
図5(A)に示したファイルのデータ構造70は、ファイル識別子欄71と、ファイル名欄72と、作成者欄73と、更新日時欄74と、ファイル内容欄75とから構成される。
【0042】
ここで、ファイル識別子欄71には、ファイルを一意に識別するための識別子が格納される。また、ファイル名欄72には、ユーザがそのファイルを識別するための名前が格納される。作成者欄73には、そのファイル作成者の名前または識別子が格納される。更新日時欄74には、そのファイルが更新された日時が格納される。そしてファイル内容欄75には、そのファイルのテキストやイメージ等のデータが格納される。
【0043】
図5(B)に示したディレクトリのデータ構造80は、ディレクトリ識別子欄81と、ディレクトリ名欄82と、作成者欄83と、更新日時欄84と、ディレクトリ内容欄85とから構成される。
【0044】
ここで、ディレクトリ識別子欄81には、ディレクトリを一意に識別するための識別子が格納される。また、ディレクトリ名欄82には、ユーザがそのディレクトリを識別するための名前が格納される。作成者欄83には、そのディレクトリの作成者の名前又は識別子が格納される。更新日時欄84には、そのディレクトリが更新された日時が格納される。そしてディレクトリ内容欄85には、そのディレクトリがファイル851、852・・・を持つ場合に、ファイル識別子のリストが格納される。
【0045】
図6は、図5に示したデータ構造にてファイル格納部16に保持されたファイル及びディレクトリの対応関係例を示す図である。
ディレクトリのデータ91は、ディレクトリ識別子「dir 005 」をディレクトリ識別子欄91aに、ディレクトリ名「特許1」をディレクトリ名欄91bに、作成者名「山田」を作成者名欄91cに持ち、ディレクトリ識別子「dir 005 」で示されるディレクトリの名称が「特許1」であって、このディレクトリの作成者が「山田」であることを示している。また、タイムスタンプ「97/03/25 11:00」を更新日時欄91dに、ファイル識別子「file 001」、「file 002」をディレクトリ内容欄91eに持ち、このディレクトリの内容を最後に更新したのが「97/03/25 11:00」であることと、このディレクトリにファイル「file 001」及び「file 002」が含まれることを示している。
【0046】
ファイルのデータ101は、ファイル識別子「file 001」をファイル識別子欄101aに、ファイル名「明細書本文」をファイル名欄101bに、作成者名「山田」を作成者名欄101cに持ち、ファイル識別子「file 001」で示されるファイルの名称が「明細書本文」であって、このファイルの作成者が「山田」であることを示している。また、タイムスタンプ「97/03/24 20:00」を更新日時欄101dに持ち、このファイルの内容を最後に更新したのが「97/03/24 20:00」であることを示している。
【0047】
また、ファイルのデータ102は、ファイル識別子「file 002」をファイル識別子欄102aに、ファイル名「明細書図」をファイル名欄102bに、作成者名「山田」を作成者名欄102cに持ち、ファイル識別子「file 002」で示されるファイルの名称が「明細書図」であって、このファイルの作成者が「山田」であることを示している。また、タイムスタンプ「97/03/25 11:00」を更新日時欄102dに持ち、このファイルの内容を最後に更新したのが「97/03/25 11:00」であることを示している。
【0048】
次に、このようなデータ形式で木構造データ、ファイル及びディレクトリを保持しているファイル管理装置10の動作の手順について説明する。
図7は、本発明のファイル管理装置10の動作手順を示すフローチャートである。以下、ステップ番号に沿って説明する。なお、このファイル管理装置10は、起動時に過去の設定のままで木構造表示作成処理を行い、出力部20には木構造表示が出力されているものとする。
[S1]入力部11を介してユーザから入力される指示を受け付ける。入力された指示がノード選択ならばステップS2へ進む。また、入力された指示が表示モードの切り換えならばステップS3へ進む。入力された指示が表示ノードの指定ならばステップS7へ進む。
[S2]ファイル一覧表示作成処理を行う。この処理の詳細な手順については後にフローチャートを示して説明する。
[S3]ノード選択部14が、選択ノードを保持しているか否かを判断し、保持していた場合はステップS4へ進む。また、保持していなかった場合はステップS6へ進む。
[S4]木構造表示作成部17は木構造データ管理部15から選択ノードが含まれたツリーデータを取り出す。
[S5]取り出したツリーデータの表示モードの値を変更する。すなわち、ツリーデータが保持していた表示モードの値が「選択ノード表示」ならば「全ノード表示」にし、「全ノード表示」ならば「選択ノード表示」にする。表示モードの値を変更した後、ツリーデータは木構造データ管理部15に再度格納する。
[S6]木構造表示作成処理を行う。この処理の詳細な手順については後にフローチャートを示して説明する。
[S7]表示ノード指定処理を行う。この処理の詳細な手順については後にフローチャートを示して説明する。
[S8]ファイル管理装置10の処理の終了を指示されたか否かを判断する。処理の終了を指示された場合、このフローチャートの処理は終了である。また、処理の終了を指示されていない場合、再度ステップS1へ進む。
【0049】
ここでファイル一覧表示作成処理の手順について説明する。
図8は、図7のステップS2にあたるファイル一覧表示作成処理の手順を示すフローチャートである。以下、ステップ番号に沿って説明する。
[S11]モニタ等の出力部20には、予め木構造図が出力されている。ノード選択を行う場合、ユーザはこの木構造図上でポインティングデバイス等を用いて特定の位置を指定するので、指定された位置にノードを表す図形があるか否か判断する。ノードを表す図形があればステップS12へ進む。また、ノードを表す図形がなければステップS13へ進む。
[S12]ノード選択部14は、木構造データ管理部15からノード図形に対応するノードを取り出し、選択ノードとして保持する。
[S13]ノード選択部14は、保持している選択ノードを破棄する。
[S14]ノード選択部14が選択ノードを保持しているか否かを判断する。選択ノードを保持していればステップS15へ進む。選択ノードを保持していなければステップS19へ進む。
[S15]ファイル一覧表示作成部18は、ノード選択部14が保持している選択ノードに基づいて、ファイル格納部16から対応するディレクトリを取り出す。
[S16]ファイル一覧表示作成部18は、取り出したディレクトリが保持するディレクトリ内容に含まれるファイル識別子に基づいて、ファイル格納部16からファイルを1つ取り出す。
[S17]ファイル一覧表示作成部18は、取り出したファイルが保持するファイル名、作成者、更新日時から、ファイルに対応する表示項目を作成し、出力管理部19のメモリに描画する。
[S18]ファイル一覧表示作成部18は、ステップS15にて取り出したディレクトリ内容に含まれるファイルについて、まだ表示項目を作成していないファイルが残っているか否かを判断する。ファイルがまだ残っていれば再度ステップS16へ進む。また、ファイルが残っていなければステップS19へ進む。
[S19]出力管理部19は、内部メモリに描画された個々のファイルの表示項目を含むファイルの一覧にて、出力部20のファイル一覧を表示するウィンドウの内容を更新する。
【0050】
次に、木構造表示作成処理の手順について説明する。
図9は、図7のステップS6にあたる木構造表示作成処理の手順を示すフローチャートである。以下、ステップ番号に沿って説明する。
[S21]木構造表示作成部17は、木構造データ管理部15からツリーデータを1つ取り出す。
[S22]木構造表示作成部17は、取り出したツリーデータが保持するルートノードの識別子に基づいて、ルートノードのノードデータを取り出す。
[S23]木構造表示作成部17は、予め決められた水平方向の座標と、既に描画されている木構造図の領域から決定される垂直方法の座標に基づき、ルートノードの配置位置を決定する。
[S24]木構造表示作成部17は、取り出したツリーデータが保持する表示モードの値が、「選択ノード表示」であるか否かを判断する。選択ノード表示モードであればステップS25へ進む。選択ノード表示モードでなければステップS26へ進む。
[S25]ノード描画処理(選択ノード表示モード)を行う。この処理の詳細な手順については後にフローチャートを示して説明する。
[S26]ノード描画処理(全ノード表示モード)を行う。この処理の詳細な手順については後にフローチャートを示して説明する。
[S27]木構造表示作成部17は、木構造データ管理部15の保持する木構造データの全てについて木構造図を描画したか否か判断する。未描画の木構造データが残っていれば再度ステップS21へ進む。また、未描画の木構造データが残っていなければステップS28へ進む。
[S28]出力管理部19は、内部メモリに描画された木構造図にて、出力部20の木構造図を表示するウィンドウの内容を更新する。
【0051】
次に、ノード描画処理(選択ノード表示モード)の手順について説明する。
図10は、図9のステップS25にあたるノード描画処理(選択ノード表示モード)の手順を示すフローチャートである。以下、ステップ番号に沿って説明する。
[S31]木構造表示作成部17は、与えられたノードが保持する表示フラグが「表示」か否かを判断する。表示フラグが「表示」ならばステップS32へ進む。表示フラグが「表示」でないならばステップS39へ進む。
[S32]木構造表示作成部17は、与えられたノードが保持する対応ディレクトリの値に基づいて、ファイル格納部16からディレクトリのデータを取り出す。
[S33]木構造表示作成部17は、出力管理部19の内部メモリの与えられた配置位置に、選択ノードモードにおけるノード図形とディレクトリ名とを描画する。
[S34]木構造表示作成部17は、ステップS33にてノード図形を描画した際、上位に描画されたノードがあったか否か判断する。上位にノードがあればステップS35へ進む。上位にノードがなければステップS37へ進む。
[S35]木構造表示作成部17は、上位に描画されたノードと、与えられたノードとの間に存在する非表示ノードの数を保持するカウンタの値に基づき、リンク図形の形状を決定する。
[S36]木構造表示作成部17は、上位に描画されたノードを表すノード図形と与えられたノードを表すノード図形との間を結ぶように、ステップS35にて形状を決定したリンク図形を描画する。
[S37]木構造表示作成部17は、非表示ノードの数を保持するカウンタの値を0に設定する。
[S38]木構造表示作成部17は、与えられた配置位置から水平方向に予め決められた量だけインデントした座標と、ステップS33にてノード図形を描画した位置から垂直方向に直下の座標に基づいて、下位のノードの配置位置を設定する。
[S39]木構造表示作成部17は、非表示ノードの数を保持するカウンタの値を1増やす。
[S40]木構造表示作成部17は、与えられた配置位置を下位のノードの配置位置とする。
[S41]木構造表示作成部17は、与えられたノードが保持する子ノードリストに含まれるノードを1つ取り出す。
[S42]木構造表示作成部17は、ステップS41にて取り出した子ノードに関するノード描画処理(選択ノード表示モード)を行う。
[S43]木構造表示作成部17は、ステップS38で得た配置位置の水平方向の座標と、直前に描画されたノード図形の配置位置から垂直方向に直下の座標に基づいて、次のノードの配置位置を設定する。
[S44]木構造表示作成部17は、与えられたノードが保持する子ノードリストに含まれる全てのノードについて描画処理を行ったかどうか調べ、描画処理を行っていないノードが残っているか否かを判断する。描画処理を行っていない子ノードが残っていたら再度ステップS41へ進む。描画処理を行っていない子ノードが残っていなかったらステップS45に進む。
[S45]非表示ノードの数を保持するカウンタの値を0に設定して、このフローチャートの処理を終了する。
【0052】
次に、ノード描画処理(全ノード表示モード)の手順について説明する。
図11は、図9のステップS26にあたるノード描画処理(全ノード表示モード)の手順を示すフローチャートである。以下、ステップ番号に沿って説明する。
[S51]木構造表示作成部17は、与えられたノードが保持する対応ディレクトリの値に基づいて、ファイル格納部16からディレクトリのデータを取り出す。
[S52]木構造表示作成部17は、与えられたノードが保持する表示フラグが「表示」か否かを判断する。表示フラグが「表示」ならばステップS53へ進む。表示フラグが「表示」でないならばステップS54へ進む。
[S53]木構造表示作成部17は、出力管理部19の内部メモリの与えられた配置位置に、表示指定ノードに対応するノード図形とディレクトリ名とを描画する。
[S54]木構造表示作成部17は、出力管理部19の内部メモリの与えられた配置位置に、非表示指定ノードに対応するノード図形とディレクトリ名とを描画する。
[S55]木構造表示作成部17は、ステップS53もしくはステップS54にてノード図形を描画した際、上位に描画されたノードがあったか否か判断する。上位にノードがあればステップS56へ進む。上位にノードがなければステップS57へ進む。
[S56]木構造表示作成部17は、上位に描画されたノードと与えられたノードとの間を結ぶようにリンク図形を描画する。
[S57]木構造表示作成部17は、与えられた配置位置から水平方向に予め決められた量だけインデントした座標と、直前に描画されたノード図形の配置位置から垂直方向に真下の座標に基づいて、下位のノードの配置位置を設定する。
[S58]木構造表示作成部17は、与えられたノードが保持する子ノードリストに含まれるノードを1つ取り出す。
[S59]木構造表示作成部17は、ステップS58にて取り出した子ノードに関するノード描画処理(全ノード表示モード)を行う。
[S60]木構造表示作成部17は、ステップS57で得た配置位置の水平方向の座標と、直前に描画されたノード図形の配置位置から垂直方向に直下の座標に基づいて、次のノードの配置位置を設定する。
[S61]木構造表示作成部17は、与えられたノードが保持する子ノードリストに含まれる全てのノードについて描画処理を行ったかどうか調べ、描画処理を行っていないノードが残っているか否かを判断する。描画処理を行っていない子ノードが残っていたら再度ステップS58へ進む。描画処理を行っていない子ノードが残っていなかったら,このフローチャートの処理を終了する。
【0053】
次に、表示ノード指定処理の手順について説明する。
図12は、図7のステップS7にあたる表示ノード指定処理の手順を示すフローチャートである。以下、ステップ番号に沿って説明する。
[S71]ノード選択部14が選択ノードを保持しているか否かを判断し、保持していた場合はステップS72へ進む。保持していなかった場合はこのフローチャートの処理を終了する。
[S72]木構造表示作成部17は木構造データ管理部15から選択ノードが含まれたツリーデータを取り出す。
[S73]木構造表示作成部17は、取り出したツリーデータの保持する表示モードの値が「全ノード表示」であるか否かを判断する。表示モードの値が「全ノード表示」であればステップS74へ進む。表示モードの値が「全ノード表示」でなければ、このフローチャートの処理を終了する。
[S74]ノードの表示についてユーザの指定した値が、選択ノードの表示フラグの値と異なっているか否かを判断する。異なっていればステップS75へ進む。異なっていなければこのフローチャートの処理を終了する。
[S75]選択ノードが保持する表示フラグの値をユーザが指示した値に変更し、木構造データ管理部15に格納する。
[S76]出力部20に出力されている木構造図中において選択ノードに対応するノード図形を、表示フラグの値に応じて再描画する。
【0054】
ここで、本発明のファイル管理装置10にて実際に木構造図を作成した場合の例を提示する。
図13は、図2に示した木構造データ格納部15に格納されている木構造データの例を示す図である。
【0055】
木構造データ110では、「データ」という名称のディレクトリが「ドキュメント」という名称のディレクトリと、「ソースコード」という名称のディレクトリとを下位に持っている。ディレクトリ「ドキュメント」はさらに、「仕様書」という名称のディレクトリと、「特許」という名称のディレクトリを下位に持っている。
【0056】
そして、ディレクトリ「仕様書」は「version1.0 9608 」という名称のディレクトリと、「version1.2 9612 」という名称のディレクトリと、「version2.0 9701 」という名称のディレクトリとを下位に持っている。また、ディレクトリ「version1.0 9608 」は、「version1.0 9610 」という名称のディレクトリを下位にもっており、ディレクトリ「version2.0 9701 」は、「version2.0 9703 」という名称のディレクトリとを下位に持っている。
【0057】
ディレクトリ「特許」は、「特許96−001」という名称のディレクトリと、「特許96−002」という名称のディレクトリとを下位に持っている。
さらに、ディレクトリ「ソースコード」は、「version1.0」という名称のディレクトリと、「version2.0」という名称のディレクトリとを下位に持っている。そして、ディレクトリ「version1.0」は、「version1.1」という名称のディレクトリと、「version1.2」という名称のディレクトリとを下位に持っており、ディレクトリ「version1.2」はさらに、「version1.2.1」という名称のディレクトリを下位に持っている。
なお、図において、名称が矩形で囲まれている要素は、その要素が予めユーザにより「表示」を指定されていることを示している。
【0058】
図14は、選択ノード表示モードの際の、非表示ノードの数とリンク図形の表示形態との対応関係を予め設定するテーブルの例を示す図である。
本発明のファイル管理装置10では、例えば、テーブル120に示すように、リンク図形の形態を、中間階層の非表示ノードの数が「0」の時には太線、中間階層の非表示ノードの数が「1」の時には普通の線、中間階層の非表示ノードの数が「2」の時には細線、中間階層の非表示ノードの数が「3以上」の時には点線、と設定した上で選択ノード表示モードで木構造図を作成する。
【0059】
図15は、図13に示した木構造データから図14に示したテーブルに基づいて選択ノード表示モードにて作成した木構造図である。
木構造図(選択ノード表示モード)111では、ディレクトリ「データ」の下位には、ディレクトリ「仕様書」と、ディレクトリ「特許」と、ディレクトリ「ソースコード」とが表示されている。
【0060】
ここで、ディレクトリ「仕様書」の下位には、ディレクトリ「version-2.0 9703」のみが表示されている。また、ディレクトリ「特許」の下位には、ディレクトリ「特許96−002」のみが表示されている。さらに、ディレクトリ「ソースコード」の下位には、ディレクトリ「version-1.2.1 」と、ディレクトリ「version-2.0 」とのみが表示されている。
【0061】
このように、本発明のファイル管理装置の選択ノード表示モードにて木構造図を表示すると、作成・提示される木構造図は、ユーザが表示を指定した要素、すなわちユーザが必要とする要素のみから構成されるので、ユーザは効率良く木構造図を把握して操作を行うことができる。
【0062】
図16は、図13に示した木構造データを、選択ノード表示モードとした上で1つのディレクトリを選択した場合に、出力部20に提示されるファイル管理用画面を示した図である。
【0063】
ファイル管理用画面112ではディレクトリ「version-2.0 9703」が選択されており、このディレクトリに含まれるファイルのデータが、ファイル一覧として提示されている。
【0064】
また、本発明のファイル管理装置10で全ノード表示モードにすると、木構造データ格納部15に保持された木構造データの全てのノードが表示される。
図17は、図13に示した木構造データから全ノード表示モードにて作成した木構造図である。
【0065】
木構造図(全ノード表示モード)113では、全てのディレクトリが表示されている。
ここで、表示指定されているノードと、非表示指定されているノードとは、異なったノード図形で表してある。そして、全ノード表示モードで作成された木構造図が出力部20に提示されている場合、ユーザは、任意のノード図形を選択し、該当するノードの表示モードの値「表示」および「非表示」を切り換えることができる。
【0066】
このように本発明のファイル管理装置10では、木構造データのノードのうち、ユーザが選択したもののみを抽出して木構造図を作成し、指定したディレクトリの含むファイル一覧と関連付けて表示させることができるので、階層の深い、規模の大きな木構造データ内でデータを取り扱う際にも、直感的なデータ構造の把握が可能となる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の階層構造表示装置では、階層的な関係を持つ複数の情報要素集合の階層構造を表示する際、表示を指示したノードから構成される木構造図と、対象ノードに含まれる情報要素の一覧とを関連付けて表示する構成としたので、階層の深い木構造を対象とした場合であってもユーザの必要とする部分を簡潔に表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の階層構造提示装置の原理構成を示したブロック図である。
【図2】本発明の階層構造提示装置をファイル管理装置に適用した場合の実施の形態を示すハードウェア構成図である。
【図3】木構造データのデータ構造を示す図であって、図(A)はツリーデータのデータ構造を、図(B)はノードデータのデータ構造を示す。
【図4】図3に示したデータ構造にて木構造データ管理部に保持された木構造データの対応関係例を示す図である。
【図5】図2に示したファイル格納部に保持されるファイル及びディレクトリのデータ構造を示す図であって、図(A)はファイルのデータ構造を、図(B)はディレクトリのデータ構造を示す。
【図6】図5に示したデータ構造にてファイル格納部に保持されたファイル及びディレクトリの対応関係例を示す図である。
【図7】本発明のファイル管理装置の動作手順を示すフローチャートである。
【図8】図7のステップS2にあたるファイル一覧表示作成処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】図7のステップS6にあたる木構造表示作成処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】図9のステップS25にあたるノード描画処理(選択ノード表示モード)の手順を示すフローチャートである。
【図11】図9のステップS26にあたるノード描画処理(全ノード表示モード)の手順を示すフローチャートである。
【図12】図7のステップS7にあたる表示ノード指定処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】図2に示した木構造データ格納部に格納されている木構造データの例を示す図である。
【図14】選択ノード表示モードの際の、非表示ノードの数とリンク図形の表示形態との対応関係を予め設定するテーブルの例を示す図である。
【図15】図13に示した木構造データから図14に示したテーブルに基づいて選択ノード表示モードにて作成した木構造図である。
【図16】図13に示した木構造データを、選択ノード表示モードとした上で1つのディレクトリを選択した場合に、出力部に提示されるファイル管理用画面を示した図である。
【図17】図13に示した木構造データから全ノード表示モードにて作成した木構造図である。
【図18】ディレクトリの木構造と、ディレクトリが保持するファイルの一覧を関連付けてユーザに提示する表示画面の様子を示した図である。
【図19】不必要な部分を省略したディレクトリの木構造と、ディレクトリが保持するファイルの一覧を関連付けてユーザに提示する表示画面の様子を示した図である。
【符号の説明】
1 情報要素集合格納手段
1a、1b・・・ 情報要素集合
2 木構造データ格納手段
2a、2b・・ 木構造データ
3 ノード表示指示手段
4 ノード選択手段
5 木構造図作成手段
5a 木構造図
6 情報要素一覧作成手段
6a 情報要素一覧
7 情報提示手段
7a 階層構造情報

Claims (4)

  1. 階層的な関係を持つ複数の情報要素集合の階層構造を表示する階層構造表示装置において、
    前記情報要素集合を保持する情報要素集合格納手段と、
    前記情報要素集合間の階層関係をノードとリンクとで表した複数の木構造データを保持する木構造データ格納手段と、
    前記木構造データに含まれたノードについて表示するか否かをノード毎に個別に指示するノード表示指示手段と、
    記ノード表示指示手段にて表示を指示されたノードを前記木構造データから抽出して、表示を指示された各ノードに関し、前記木構造データで1階層上のノードが表示を指示されていれば1階層上のノードにリンクで接続し、1階層上のノードが表示を指示されていなければさらに上位階層の表示を指示されたノードに対してリンクで接続し、リンクで接続されるノード間の前記木構造データ上における階層の深さの差分に基づいてリンクの形態を変化させることで前記ノード間の階層構造を表現した木構造図を作成する木構造図作成手段と、
    前記木構造データから詳細表示の対象とする対象ノードを選択するノード選択手段と、
    前記対象ノードに対応する情報要素集合に含まれる情報要素の一覧を作成する情報要素一覧作成手段と、
    前記木構造図と前記情報要素の一覧とを関連付けて表示する情報表示手段と、
    を有することを特徴とする階層構造表示装置。
  2. 前記木構造データ格納手段は、前記ノード表示指示手段にて指示されるノード表示指示を、各ノードに対応付けて保持することを特徴とする請求項1記載の階層構造表示装置。
  3. 選択ノード表示モード及び全ノード表示モードを切り換えるモード切換手段を有し、前記木構造図作成手段は、前記選択ノード表示モードの際には前記木構造データから前記ノード表示指示手段にて表示を指示されたノードを抽出して前記木構造図を作成し、前記全ノード表示モードの際には前記木構造データに含まれる全てのノードを含んだ前記木構造図を作成することを特徴とする請求項1記載の階層構造表示装置。
  4. 階層的な関係を持つ複数の情報要素集合の階層構造を表示する階層構造表示方法において、
    情報要素集合格納手段が、前記情報要素集合を保持し、
    木構造データ格納手段が、前記情報要素集合間の階層関係をノードとリンクとで表した複数の木構造データを保持し、
    ノード表示指示手段が、前記木構造データに含まれたノードについて表示するか否かをノード毎に個別に指示し、
    木構造図作成手段が、前記ノード表示指示手段にて表示を指示されたノードを前記木構造データから抽出して、表示を指示された各ノードに関し、前記木構造データで1階層上のノードが表示を指示されていれば1階層上のノードにリンクで接続し、1階層上のノードが表示を指示されていなければさらに上位階層の表示を指示されたノードに対してリンクで接続し、リンクで接続されるノード間の前記木構造データ上における階層の深さの差分に基づいてリンクの形態を変化させることで前記ノード間の階層構造を表現した木構造図を作成し、
    ノード選択手段が、前記木構造データから詳細表示の対象とする対象ノードを選択し、
    情報要素一覧作成手段が、前記対象ノードに対応する情報要素集合に含まれる情報要素の一覧を作成し、
    情報表示手段が、前記木構造図と前記情報要素の一覧とを関連付けて表示する
    ことを特徴とする階層構造表示方法。
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