JP3758561B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リテーナによって端子金具を抜け止めするようにした防水タイプのコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
リテーナによって端子金具を抜け止めするようにした防水タイプのコネクタとして、従来、図10〜図13に示すものがある。これは、外周にシール部材101が装着されるハウジング本体100に対し、シール部材101よりも前方において側方からリテーナ102を差し込み、そのリテーナ102をハウジング本体100内の端子金具(図示せず)に係止させるようになっている。また、ハウジング本体100にはフロントホルダ106が外嵌されている。リテーナ102が端子金具を抜け止めする位置まで差し込まれていないときには、リテーナ102がフロントホルダ106の外周面よりも突出し(図12を参照)、リテーナ102が正規の抜止め位置まで押し込まれると、リテーナ102の外側面がフロントホルダ106の外周面とほぼ面一になる(図11を参照)ようにすることで、リテーナ102の組付け状態を検知するようになっている。この検知作業は、検知用治具103をフロントホルダ106の外周面に摺接させつつリテーナ102側に向かってスライドさせることによって行われ、検知用治具103がリテーナ102に突き当たるときには、リテーナ102は、端子金具を抜止めする正規の抜止め位置までに押し込まれておらず、検知用治具103がリテーナ102に干渉しないときには、リテーナ102は正規の組付け位置まで押し込まれている、ということが判る。
【0003】
また、フロントホルダ106の外周面における検知用治具103の摺接領域には、フロントホルダ106の前端面からリテーナ102に至る凹部104が形成され、この凹部104に差し込んだ解離用治具105をリテーナ102に引っ掛けることにより、そのリテーナ102を正規の組付け位置から外すことができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のコネクタは、先に説明したようにハウジング本体100にシール部材101が外嵌される防水タイプのものであって、シール部材101の外周に相手側コネクタのフード部の内周が密着することにより、両コネクタ間を防水処理するようになっているが、両コネクタ間に介在されるシール部材101は、全周に亘って良好なシール性を確保するために、角部には接触させず、滑らかに連続する曲面と平面のみから構成される領域に接触させる必要がある。
このため、シール部材101が装着されるハウジング本体100の外周領域は長円環状とされており、これに伴って、フロントホルダ106の外周形状も同様に長円環状に成形されている。フロントホルダ106の外周形状をハウジング本体100と同じ形状にするのは、フロントホルダ106が、相手側コネクタのフード部との干渉を避けるためにシール部材101の外周とハウジング本体100の外周との間の狭い環状空間内に配置されるものであるため寸法的な制約を受ける、という事情があるからである。
さて、このようにフロントホルダ106の外周を長円形(曲面を含む形状)にせざるを得ないという構造のもとでは、フロントホルダ106の外周面のうちの曲面領域に凹部104が形成されることがある。この場合、凹部104の開口縁、即ち凹部104の内壁面と曲面状の外周面との境界が検知用治具103を摺接させるためのガイド部107となるのであるが、このガイド部107を鋭角状にしてしまうと、ガイド部107は折損や潰れ変形を生じ易くなるため、検知用の基準点として不適である。そこで、従来では、ガイド部107を弧状に成形し、リテーナ102の組付け状態を検知する際には、この弧状に成形したガイド部107に検知用治具103を摺接させるようにしていた。
【0005】
ところが、凹部104の開口縁のような角縁部を弧状に成形しようとする場合、その弧の曲率や位置に関して高い寸法精度を出すことは、成形加工上、難しいという事情がある。そのため、リテーナ102の移動方向においてガイド部107(=凹部104の開口縁)の位置、即ち検知用治具103の摺接位置にバラツキが生じることは避けられないのであり、したがって、リテーナ102の組付け状態を高い精度で検知することはできないという問題があった。
【0006】
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、ハウジングの外周面において検知用治具を摺接させるガイド部の位置の精度を高め、リテーナの組付け状態を高い精度で検知できるようにすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、内部に端子金具が挿入されるとともに外周にシールリングが外嵌されるハウジングと、前記ハウジングに対し前記シールリングよりも前方の位置において側方から組み付けられることで前記端子金具を抜け止めするリテーナとを備え、前記ハウジングの外周面における前記リテーナの組付け位置よりも前方の曲面状領域には凹部が形成され、この凹部内に差し込んだ解離用治具により、前記ハウジングに組み付けられている前記リテーナを抜き方向へ移動させるようになっているとともに、前記ハウジングの外周面における前記凹部の開口縁には一対のガイド部が形成され、この一対のガイド部に検知用治具を摺接させつつ前記リテーナ側へスライドさせることにより、前記ハウジングに対する前記リテーナの組付け状態を検知するようになっているコネクタにおいて、前記一対のガイド部を、前記検知用治具の摺接方向と平行であり且つ前記ハウジングに対する前記リテーナの組付け方向と略直角な平坦面とした構成とした。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記ハウジングは、前記端子金具と前記リテーナと前記シールリングとが取り付けられるハウジング本体と、このハウジング本体に対し前方から被せるように組み付けられて前記シールリングの前方への抜けを規制するようになっているとともに前記リテーナとの干渉回避のための切欠部が形成されているフロントホルダとから構成されており、前記凹部が前記フロントホルダの外周に形成されている構成とした。
【0009】
【発明の作用及び効果】
[請求項1の発明]
一般に、凹部の開口縁のような角縁状の部分を平坦状に成形する加工は、弧状に成形する場合に比べて高い寸法精度に仕上げることができるので、ガイド部を高精度に形成することができる。これにより、検知用治具の摺接位置の精度が向上し、リテーナの位置を高い精度で検知することができる。また、ガイド部を平坦面としたことによって検知用治具から受ける押圧力が分散されるので、ガイド部は変形し難く、検知精度低下の回避が図られる。
【0010】
[請求項2の発明]
ガイド部が検知用治具との干渉等のために変形を来した場合には、フロントホルダを交換すればよい。このフロントホルダは、シールリングを抜け止めするためのものであって、リテーナが組み付けられるハウジング本体に比べると形状が簡素であって製品コストが抑えられるから、ハウジング本体を交換する場合に比べるとコスト低減を図ることができる。また、フロントホルダは、凹部とガイド部だけを形成するための専用部品ではなく、シールリングを抜け止めする機能を備えた部品であるから、凹部及びガイド部を形成するための専用部品を別に設ける場合に比べると、部品点数が少なくて済む。
【0011】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図9を参照して説明する。
本実施形態のコネクタFは、ハウジング10と端子金具30とリテーナ40とシールリング15とを備えて構成され、ハウジング10はハウジング本体11とフロントホルダ20とから構成されている。
ハウジング10を構成するハウジング本体11は合成樹脂材料からなり、前方から視て横長の略長円形をなしている。ハウジング本体11の内部には、ハウジング本体11を前後方向に貫通する複数のキャビティ12が横方向に並列して形成されている。各キャビティ12内にはその上面壁に沿って前方へ片持ち状に延出するランス13が形成されている。
【0012】
また、ハウジング本体11には、その外周を包囲する形態の嵌合筒部14が前方へ開口した形態で形成されており、この嵌合筒部14内には相手側コネクタF(図示せず)のフード部が嵌入されるようになっている。この嵌合筒部14の奥端側領域においては、シールリング15がハウジング本体11の外周に外嵌されており、嵌合筒部14内に嵌入されたフード部の内周とハウジング本体11の外周との隙間がシールリング15によって水密状態にシールされる。
【0013】
ハウジング本体11には、その外周面におけるシールリング15よりも前方の領域に開口するとともに全てのキャビティ12に連通する横長の組付け空間16が形成されており、この組付け空間16内にはリテーナ40が差し込まれるようになっている。また、組付け空間16の奥端部には、組付け空間16に差し込まれたリテーナ40を仮係止位置と本係止位置とに係止させるための前後一対の抜止め突起17が形成されている。
ハウジング10を構成するフロントホルダ20は、合成樹脂材料からなり、ハウジング本体11の外周形状と相似形状即ち横長の長円形をなすとともに後方に開口する有底筒形状をなしていて、ハウジング本体11に対して前方から被せるようにして組み付けられる。組付け状態では、フロントホルダ20の後端がシールリング15の前端に対向し、もってシールリング15の前方への抜けが規制される。また、フロントホルダ20の前面壁における後面には、各キャビティ12と対応する複数の端子受入部21が凹成され、各端子受入部21にはキャビティ12内に挿入された端子金具30の前端部が嵌入される。つまり、このフロントホルダ20は、シールリング15を抜け止めする機能と、キャビティ12の前端部を構成する部材としての機能とを兼備している。
【0014】
フロントホルダ20の側壁には、ハウジング本体11における組付け空間16の開口領域と対応する切欠部22が形成されている。この切欠部22の形成領域は、前後方向(ハウジング本体11に対するフロントホルダ20の組付け方向と平行な方向)においてフロントホルダ20の略後半部分に亘り、また、切欠部22はフロントホルダ20の後端に開口されている。かかるフロントホルダ20をハウジング本体11に組み付けた状態では、切欠部22が取り付け空間16と対応するため、リテーナ40をハウジング本体11に対して組み付けることができるようになっている。
【0015】
また、フロントホルダ20の長円形をなす外周面のうち、上記切欠部22と同じ側に位置する半円弧状領域23(本発明の構成要件である曲面状領域)には、縦長略方形の凹部24が形成されている。この凹部24は、フロントホルダ20の前端面から切欠部22に亘って前後方向に切欠されており、かかる形態の凹部24を形成したことにより、ハウジング本体11に組み付けられたリテーナ40の操作部42が凹部24によって前方から見通せるようになっている。この凹部24には前方から細長い解離用治具Jaが差し込まれて、その解離用治具Jaの先端がリテーナ40の操作部42に引っ掛けられるようになっている。
【0016】
かかる凹部24は、フロントホルダ20の外周面のうちの半円弧状領域23に開口されているとともに、凹部24自身は方形に切欠されていることから、半円弧状領域23における凹部24の開口縁は、水平な平面部(凹部24の上下両内面)と、円弧面(半円弧状領域23の一部)とが概ね鋭角に突き合わされた上下一対のガイド部25となっている。このガイド部25は、検知用治具Jbを摺接させつつ前方からリテーナ40へ向けて後側へスライドさせるためのものであって、このガイド部25に検知用治具Jbを摺接させることにより、ハウジング10に対するリテーナ40の組付け状態が検知されるようになっている。この上下一対のガイド部25は、検知用治具Jbの摺接方向(前後方向)と平行であり、且つハウジング本体11に対するリテーナ40の組付け方向と略直角な平坦面となっている。また、左右方向(ハウジング本体11に対するリテーナ40の組付け方向)において、この一対のガイド部25は互いに同じ位置にあり、換言すると両ガイド部25は互いに面一状となる位置関係に配されている。
【0017】
端子金具30は、その前端部に角筒状の嵌合部31を有し、この嵌合部31の後端から底壁を共通にして嵌合部31よりも低い連結部32が延出され、さらにこの連結部32の後端に電線接続部33が形成されていて、この電線接続部33には電線34が圧着により接続されている。嵌合部31の上面には、ランス13と係止する一次係止部35が形成されており、また、嵌合部31の上面壁後端には、リテーナ40と係止する二次係止部36が形成されている。
【0018】
リテーナ40は、合成樹脂材料からなり、左右方向(ハウジング10に対するリテーナ40の組付け方向)に水平に延びるベース部41の基端部に操作部42を形成したものである。ベース部41の下面には、各キャビティ12と対応する複数の端子係止部43が突成されており、ベース部41の先端部には前後一対の弾性係止片44が形成されている。
弾性係止片44の仮係止用凹部45に抜止め突起17が嵌合すると、リテーナ40は仮係止位置に保持される(図5を参照)。この仮係止の状態では、端子係止部43がキャビティ12の外へ退避するので、キャビティ12に対する端子金具30の挿抜が可能となる。また、弾性係止片44の本係止用凹部46に抜止め突起17が嵌合すると、リテーナ40は本係止位置に保持される(図6及び図7を参照)。この本係止の状態では、端子係止部43がキャビティ12内に進出して端子金具30二次係止部36に対して後方から係止し、もって端子金具30が抜止め状態となる。
【0019】
操作部42の外側面のうち、フロントホルダ20の凹部24及びガイド部25と対応する領域は、リテーナ40が本係止位置にある状態で平坦面状のガイド部25に対して面一状に連なる単一の平坦面47となっている。また、操作部42の外側面のうち平坦面47以外の領域は、フロントホルダ20の半円弧状領域23と概ね同じ形状の円弧状をなしている。かかる操作部42は、リテーナ40が仮係止位置にある状態では、フロントホルダ20のガイド部25よりも外側へ突出するように位置する。
【0020】
さらに、操作部42の前端部には、リテーナ40が本係止位置にある状態で凹部24に臨む被係止部48が形成されており、前方から凹部24に差し込まれた解離用治具Jaが、被係止部48に対しその内側から係止されるようになっている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
組付けに際しては、まず、予めシールリング15が外嵌されているハウジング本体11にフロントホルダ20を組み付ける。フロントホルダ20を組み付けた状態では、フロントホルダ20の切欠部22が組付け空間16の開口と整合する。この後、嵌合筒部14の側壁に設けられている窓孔18を通してリテーナ40を側方からハウジング本体11の組付け空間16に差し込み、リテーナ40を仮係止位置に組み付ける。この状態で、各キャビティ12に後方から端子金具30を挿入してその一次係止部35にランス13を係止させ、端子金具30を抜け止め状態とする。
【0021】
全ての端子金具30の挿入が完了したら、仮係止位置にあるリテーナ40を本係止位置まで押し込む。すると、端子係止部43が端子金具30の二次係止部36に係止してその端子金具30を抜止め状態とする。これにより、端子金具30は、ランス13による一次係止とリテーナ40による二次係止との二重係止により、確実に抜止めされた状態となる。以上により、組付けが完了する。
組付けが済んだら、リテーナ40が本係止位置に正しく組み付けられているか否かを検知する。検知に際しては、嵌合筒部14内に検知用治具Jbを差し入れ、その検知用治具Jbを、上下両ガイド部25に当てて摺接させつつ、前方からリテーナ40に向けてスライドさせる。このとき、図6に示すように、リテーナ40が正しく本係止位置まで押し込まれていれば、リテーナ40の操作部42の外側面の平坦面47はガイド部25に対して面一状の位置関係になっているので、検知用治具Jbは操作部42に干渉することなく、嵌合筒部14の奥端まで差し込まれる。これに対し、図5に示すように、リテーナ40が正しく本係止位置まで押し込まれていない場合には、操作部42がガイド部25よりも外側に突出した状態になっているので、この突出した操作部42に対して検知用治具Jbが突き当たり、嵌合筒部14の奥端まで検知用治具Jbを差し込むことができない。このように、検知用治具Jbがリテーナ40の操作部42に対して干渉するか否かに基づいて、リテーナ40の組付け状態が検知される。
【0022】
また、組付け完了状態から端子金具30を抜き取る際には、まず、本係止位置にあるリテーナ40を仮係止位置まで戻す。このとき、図7に示すように、解離用治具Jaをフロントホルダ20の凹部24に差し込んで、その解離用治具Jaの先端を操作部42の被係止部48に係止させる。そして、この解離用治具Jaを横方向へ傾けるように操作すると、操作部42が外側へ押圧されてリテーナ40が仮係止位置まで移動する。つまり、リテーナ40が抜き方向へ移動させられる。これにより、端子係止部43が端子金具30の挿抜領域の外へ退避する。あとは、図示しない治具によってランス13を端子金具30から解離させ、その端子金具30をキャビティ12から引き抜けばよい。
【0023】
凹部24の開口縁(即ち、ガイド部25)のような角縁状の部分を平坦状に成形する加工は、一般に、弧状に成形する場合に比べて高い寸法精度に仕上げることができるので、本実施形態においてもガイド部25は高精度に形成されている。つまり、ガイド部25の左右方向における位置の寸法精度は高く、したがって、このガイド部25に摺接される検知用治具Jbの摺接位置の精度も高い。これにより、リテーナ40の位置、即ち組付け状態を高い精度で検知することができるようになっている。
【0024】
また、ガイド部25を平坦面としたことによって検知用治具Jbから受ける押圧力が分散されるので、ガイド部25は変形し難い。よって、ガイド部25の変形に起因する検知精度低下の回避が図られている。
また、万一、ガイド部25が検知用治具Jbとの干渉等のために変形を来した場合には、ガイド部25の形成されているフロントホルダ20のみを交換すればよい。このフロントホルダ20は、シールリング15を抜け止めするためのものであって、端子金具30やリテーナ40が組み付けられるハウジング本体11に比べると形状が簡素であって製品コストが抑えられているから、ハウジング本体11を交換する場合に比べてコスト低減を図ることができる。
【0025】
また、フロントホルダ20は、凹部24とガイド部25だけを設けるための専用部品ではなく、本来、シールリング15を抜け止めする機能を備えた部品である。したがって、凹部24及びガイド部25を形成するための専用部品を別に設ける場合に比べると、本実施形態では部品点数が少なくて済んでいる。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0026】
(1)上記実施形態では一対のガイド部が互いに面一状となるように形成したが、本発明によれば、一対のガイド部は、互いに平行ではあるが、リテーナの組付け方向において互いに異なる位置となるように形成してもよい。この場合、検知用治具にはガイド部への摺接部として段違い状に位置する2つの摺接面が形成されることになる。
(2)上記実施形態ではハウジング本体にフロントホルダを組み付けることによってハウジングが構成される場合について説明したが、本発明は、フロントホルダを設けずにハウジングが単一部品であるコネクタにも適用することができる。
【0027】
(3)上記実施形態ではリテーナがハウジングに対して仮係止位置と本係止位置とに組み付けられる場合について説明したが、本発明は、リテーナを仮係止させずに、ハウジングに対して直接本係止位置に組み付けるようにしたコネクタにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1における分解斜視図
【図2】正面図
【図3】図2のX−X断面図
【図4】ハウジングにリテーナを組み付ける前の状態をあらわす水平断面図
【図5】ハウジングに対しリテーナが仮係止位置に組み付けられている状態をあらわす水平断面図
【図6】ハウジングに対しリテーナが本係止位置に組み付けられている状態をあらわす水平断面図
【図7】本係止位置のリテーナを解離用治具によって仮係止位置側へ移動させる作業をあらわす水平断面図
【図8】フロントホルダの拡大正面図
【図9】リテーナの拡大正面図
【図10】従来例のコネクタの分解斜視図
【図11】従来例においてハウジングに対しリテーナが本係止位置に組み付けられている状態をあらわす水平断面図
【図12】従来例においてハウジングに対しリテーナが仮係止位置に組み付けられている状態をあらわす水平断面図
【図13】従来例において本係止位置のリテーナを解離用治具によって仮係止位置側へ移動させる作業をあらわす水平断面図
【符号の説明】
F…コネクタ
Ja…解離用治具
Jb…検知用治具
10…ハウジング
11…ハウジング本体
15…シールリング
20…フロントホルダ
23…半円弧状領域(ハウジングの外周の曲面状領域)
24…凹部
25…ガイド部
30…端子金具
40…リテーナ

Claims (2)

  1. 内部に端子金具が挿入されるとともに外周にシールリングが外嵌されるハウジングと、
    前記ハウジングに対し前記シールリングよりも前方の位置において側方から組み付けられることで前記端子金具を抜け止めするリテーナとを備え、
    前記ハウジングの外周面における前記リテーナの組付け位置よりも前方の曲面状領域には凹部が形成され、
    この凹部内に差し込んだ解離用治具により、前記ハウジングに組み付けられている前記リテーナを抜き方向へ移動させるようになっているとともに、
    前記ハウジングの外周面における前記凹部の開口縁には一対のガイド部が形成され、
    この一対のガイド部に検知用治具を摺接させつつ前記リテーナ側へスライドさせることにより、前記ハウジングに対する前記リテーナの組付け状態を検知するようになっているコネクタにおいて、
    前記一対のガイド部を、前記検知用治具の摺接方向と平行であり且つ前記ハウジングに対する前記リテーナの組付け方向と略直角な平坦面としたことを特徴とするコネクタ。
  2. 前記ハウジングは、前記端子金具と前記リテーナと前記シールリングとが取り付けられるハウジング本体と、このハウジング本体に対し前方から被せるように組み付けられて前記シールリングの前方への抜けを規制するようになっているとともに前記リテーナとの干渉回避のための切欠部が形成されているフロントホルダとから構成されており、前記凹部が前記フロントホルダの外周に形成されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
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