JP2003163050A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2003163050A
JP2003163050A JP2001359712A JP2001359712A JP2003163050A JP 2003163050 A JP2003163050 A JP 2003163050A JP 2001359712 A JP2001359712 A JP 2001359712A JP 2001359712 A JP2001359712 A JP 2001359712A JP 2003163050 A JP2003163050 A JP 2003163050A
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敏文 一尾
Michiaki Okamoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジングの外周面において検知用治具を摺
接させるガイド部の位置の精度を高め、リテーナの組付
け状態を高い精度で検知できるようにする。 【解決手段】 ガイド部25を、検知用治具Jbの摺接
方向と平行であり且つリテーナ40の組付け方向と略直
角な平坦面とした。一般に、角縁状の部分を平坦状に成
形する加工は、弧状に成形する場合に比べて高い寸法精
度に仕上げることができるので、ガイド部25は高精度
に形成される。よって、検知用治具Jbの摺接位置の精
度が向上し、リテーナ40の組付け状態を高い精度で検
知することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リテーナによって
端子金具を抜け止めするようにした防水タイプのコネク
タに関するものである。
【0002】
【従来の技術】リテーナによって端子金具を抜け止めす
るようにした防水タイプのコネクタとして、従来、図1
0〜図13に示すものがある。これは、外周にシール部
材101が装着されるハウジング本体100に対し、シ
ール部材101よりも前方において側方からリテーナ1
02を差し込み、そのリテーナ102をハウジング本体
100内の端子金具(図示せず)に係止させるようにな
っている。また、ハウジング本体100にはフロントホ
ルダ106が外嵌されている。リテーナ102が端子金
具を抜け止めする位置まで差し込まれていないときに
は、リテーナ102がフロントホルダ106の外周面よ
りも突出し(図12を参照)、リテーナ102が正規の
抜止め位置まで押し込まれると、リテーナ102の外側
面がフロントホルダ106の外周面とほぼ面一になる
(図11を参照)ようにすることで、リテーナ102の
組付け状態を検知するようになっている。この検知作業
は、検知用治具103をフロントホルダ106の外周面
に摺接させつつリテーナ102側に向かってスライドさ
せることによって行われ、検知用治具103がリテーナ
102に突き当たるときには、リテーナ102は、端子
金具を抜止めする正規の抜止め位置までに押し込まれて
おらず、検知用治具103がリテーナ102に干渉しな
いときには、リテーナ102は正規の組付け位置まで押
し込まれている、ということが判る。
【0003】また、フロントホルダ106の外周面にお
ける検知用治具103の摺接領域には、フロントホルダ
106の前端面からリテーナ102に至る凹部104が
形成され、この凹部104に差し込んだ解離用治具10
5をリテーナ102に引っ掛けることにより、そのリテ
ーナ102を正規の組付け位置から外すことができるよ
うになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のコネクタ
は、先に説明したようにハウジング本体100にシール
部材101が外嵌される防水タイプのものであって、シ
ール部材101の外周に相手側コネクタのフード部の内
周が密着することにより、両コネクタ間を防水処理する
ようになっているが、両コネクタ間に介在されるシール
部材101は、全周に亘って良好なシール性を確保する
ために、角部には接触させず、滑らかに連続する曲面と
平面のみから構成される領域に接触させる必要がある。
このため、シール部材101が装着されるハウジング本
体100の外周領域は長円環状とされており、これに伴
って、フロントホルダ106の外周形状も同様に長円環
状に成形されている。フロントホルダ106の外周形状
をハウジング本体100と同じ形状にするのは、フロン
トホルダ106が、相手側コネクタのフード部との干渉
を避けるためにシール部材101の外周とハウジング本
体100の外周との間の狭い環状空間内に配置されるも
のであるため寸法的な制約を受ける、という事情がある
からである。さて、このようにフロントホルダ106の
外周を長円形(曲面を含む形状)にせざるを得ないとい
う構造のもとでは、フロントホルダ106の外周面のう
ちの曲面領域に凹部104が形成されることがある。こ
の場合、凹部104の開口縁、即ち凹部104の内壁面
と曲面状の外周面との境界が検知用治具103を摺接さ
せるためのガイド部107となるのであるが、このガイ
ド部107を鋭角状にしてしまうと、ガイド部107は
折損や潰れ変形を生じ易くなるため、検知用の基準点と
して不適である。そこで、従来では、ガイド部107を
弧状に成形し、リテーナ102の組付け状態を検知する
際には、この弧状に成形したガイド部107に検知用治
具103を摺接させるようにしていた。
【0005】ところが、凹部104の開口縁のような角
縁部を弧状に成形しようとする場合、その弧の曲率や位
置に関して高い寸法精度を出すことは、成形加工上、難
しいという事情がある。そのため、リテーナ102の移
動方向においてガイド部107(=凹部104の開口
縁)の位置、即ち検知用治具103の摺接位置にバラツ
キが生じることは避けられないのであり、したがって、
リテーナ102の組付け状態を高い精度で検知すること
はできないという問題があった。
【0006】本願発明は上記事情に鑑みて創案され、ハ
ウジングの外周面において検知用治具を摺接させるガイ
ド部の位置の精度を高め、リテーナの組付け状態を高い
精度で検知できるようにすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、内部
に端子金具が挿入されるとともに外周にシールリングが
外嵌されるハウジングと、前記ハウジングに対し前記シ
ールリングよりも前方の位置において側方から組み付け
られることで前記端子金具を抜け止めするリテーナとを
備え、前記ハウジングの外周面における前記リテーナの
組付け位置よりも前方の曲面状領域には凹部が形成さ
れ、この凹部内に差し込んだ解離用治具により、前記ハ
ウジングに組み付けられている前記リテーナを抜き方向
へ移動させるようになっているとともに、前記ハウジン
グの外周面における前記凹部の開口縁には一対のガイド
部が形成され、この一対のガイド部に検知用治具を摺接
させつつ前記リテーナ側へスライドさせることにより、
前記ハウジングに対する前記リテーナの組付け状態を検
知するようになっているコネクタにおいて、前記一対の
ガイド部を、前記検知用治具の摺接方向と平行であり且
つ前記ハウジングに対する前記リテーナの組付け方向と
略直角な平坦面とした構成とした。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記ハウジングは、前記端子金具と前記リテーナと
前記シールリングとが取り付けられるハウジング本体
と、このハウジング本体に対し前方から被せるように組
み付けられて前記シールリングの前方への抜けを規制す
るようになっているとともに前記リテーナとの干渉回避
のための切欠部が形成されているフロントホルダとから
構成されており、前記凹部が前記フロントホルダの外周
に形成されている構成とした。
【0009】
【発明の作用及び効果】[請求項1の発明]一般に、凹
部の開口縁のような角縁状の部分を平坦状に成形する加
工は、弧状に成形する場合に比べて高い寸法精度に仕上
げることができるので、ガイド部を高精度に形成するこ
とができる。これにより、検知用治具の摺接位置の精度
が向上し、リテーナの位置を高い精度で検知することが
できる。また、ガイド部を平坦面としたことによって検
知用治具から受ける押圧力が分散されるので、ガイド部
は変形し難く、検知精度低下の回避が図られる。
【0010】[請求項2の発明]ガイド部が検知用治具
との干渉等のために変形を来した場合には、フロントホ
ルダを交換すればよい。このフロントホルダは、シール
リングを抜け止めするためのものであって、リテーナが
組み付けられるハウジング本体に比べると形状が簡素で
あって製品コストが抑えられるから、ハウジング本体を
交換する場合に比べるとコスト低減を図ることができ
る。また、フロントホルダは、凹部とガイド部だけを形
成するための専用部品ではなく、シールリングを抜け止
めする機能を備えた部品であるから、凹部及びガイド部
を形成するための専用部品を別に設ける場合に比べる
と、部品点数が少なくて済む。
【0011】
【発明の実施の形態】[実施形態1]以下、本発明を具
体化した実施形態1を図1乃至図9を参照して説明す
る。本実施形態のコネクタFは、ハウジング10と端子
金具30とリテーナ40とシールリング15とを備えて
構成され、ハウジング10はハウジング本体11とフロ
ントホルダ20とから構成されている。ハウジング10
を構成するハウジング本体11は合成樹脂材料からな
り、前方から視て横長の略長円形をなしている。ハウジ
ング本体11の内部には、ハウジング本体11を前後方
向に貫通する複数のキャビティ12が横方向に並列して
形成されている。各キャビティ12内にはその上面壁に
沿って前方へ片持ち状に延出するランス13が形成され
ている。
【0012】また、ハウジング本体11には、その外周
を包囲する形態の嵌合筒部14が前方へ開口した形態で
形成されており、この嵌合筒部14内には相手側コネク
タF(図示せず)のフード部が嵌入されるようになって
いる。この嵌合筒部14の奥端側領域においては、シー
ルリング15がハウジング本体11の外周に外嵌されて
おり、嵌合筒部14内に嵌入されたフード部の内周とハ
ウジング本体11の外周との隙間がシールリング15に
よって水密状態にシールされる。
【0013】ハウジング本体11には、その外周面にお
けるシールリング15よりも前方の領域に開口するとと
もに全てのキャビティ12に連通する横長の組付け空間
16が形成されており、この組付け空間16内にはリテ
ーナ40が差し込まれるようになっている。また、組付
け空間16の奥端部には、組付け空間16に差し込まれ
たリテーナ40を仮係止位置と本係止位置とに係止させ
るための前後一対の抜止め突起17が形成されている。
ハウジング10を構成するフロントホルダ20は、合成
樹脂材料からなり、ハウジング本体11の外周形状と相
似形状即ち横長の長円形をなすとともに後方に開口する
有底筒形状をなしていて、ハウジング本体11に対して
前方から被せるようにして組み付けられる。組付け状態
では、フロントホルダ20の後端がシールリング15の
前端に対向し、もってシールリング15の前方への抜け
が規制される。また、フロントホルダ20の前面壁にお
ける後面には、各キャビティ12と対応する複数の端子
受入部21が凹成され、各端子受入部21にはキャビテ
ィ12内に挿入された端子金具30の前端部が嵌入され
る。つまり、このフロントホルダ20は、シールリング
15を抜け止めする機能と、キャビティ12の前端部を
構成する部材としての機能とを兼備している。
【0014】フロントホルダ20の側壁には、ハウジン
グ本体11における組付け空間16の開口領域と対応す
る切欠部22が形成されている。この切欠部22の形成
領域は、前後方向(ハウジング本体11に対するフロン
トホルダ20の組付け方向と平行な方向)においてフロ
ントホルダ20の略後半部分に亘り、また、切欠部22
はフロントホルダ20の後端に開口されている。かかる
フロントホルダ20をハウジング本体11に組み付けた
状態では、切欠部22が取り付け空間16と対応するた
め、リテーナ40をハウジング本体11に対して組み付
けることができるようになっている。
【0015】また、フロントホルダ20の長円形をなす
外周面のうち、上記切欠部22と同じ側に位置する半円
弧状領域23(本発明の構成要件である曲面状領域)に
は、縦長略方形の凹部24が形成されている。この凹部
24は、フロントホルダ20の前端面から切欠部22に
亘って前後方向に切欠されており、かかる形態の凹部2
4を形成したことにより、ハウジング本体11に組み付
けられたリテーナ40の操作部42が凹部24によって
前方から見通せるようになっている。この凹部24には
前方から細長い解離用治具Jaが差し込まれて、その解
離用治具Jaの先端がリテーナ40の操作部42に引っ
掛けられるようになっている。
【0016】かかる凹部24は、フロントホルダ20の
外周面のうちの半円弧状領域23に開口されているとと
もに、凹部24自身は方形に切欠されていることから、
半円弧状領域23における凹部24の開口縁は、水平な
平面部(凹部24の上下両内面)と、円弧面(半円弧状
領域23の一部)とが概ね鋭角に突き合わされた上下一
対のガイド部25となっている。このガイド部25は、
検知用治具Jbを摺接させつつ前方からリテーナ40へ
向けて後側へスライドさせるためのものであって、この
ガイド部25に検知用治具Jbを摺接させることによ
り、ハウジング10に対するリテーナ40の組付け状態
が検知されるようになっている。この上下一対のガイド
部25は、検知用治具Jbの摺接方向(前後方向)と平
行であり、且つハウジング本体11に対するリテーナ4
0の組付け方向と略直角な平坦面となっている。また、
左右方向(ハウジング本体11に対するリテーナ40の
組付け方向)において、この一対のガイド部25は互い
に同じ位置にあり、換言すると両ガイド部25は互いに
面一状となる位置関係に配されている。
【0017】端子金具30は、その前端部に角筒状の嵌
合部31を有し、この嵌合部31の後端から底壁を共通
にして嵌合部31よりも低い連結部32が延出され、さ
らにこの連結部32の後端に電線接続部33が形成され
ていて、この電線接続部33には電線34が圧着により
接続されている。嵌合部31の上面には、ランス13と
係止する一次係止部35が形成されており、また、嵌合
部31の上面壁後端には、リテーナ40と係止する二次
係止部36が形成されている。
【0018】リテーナ40は、合成樹脂材料からなり、
左右方向(ハウジング10に対するリテーナ40の組付
け方向)に水平に延びるベース部41の基端部に操作部
42を形成したものである。ベース部41の下面には、
各キャビティ12と対応する複数の端子係止部43が突
成されており、ベース部41の先端部には前後一対の弾
性係止片44が形成されている。弾性係止片44の仮係
止用凹部45に抜止め突起17が嵌合すると、リテーナ
40は仮係止位置に保持される(図5を参照)。この仮
係止の状態では、端子係止部43がキャビティ12の外
へ退避するので、キャビティ12に対する端子金具30
の挿抜が可能となる。また、弾性係止片44の本係止用
凹部46に抜止め突起17が嵌合すると、リテーナ40
は本係止位置に保持される(図6及び図7を参照)。こ
の本係止の状態では、端子係止部43がキャビティ12
内に進出して端子金具30二次係止部36に対して後方
から係止し、もって端子金具30が抜止め状態となる。
【0019】操作部42の外側面のうち、フロントホル
ダ20の凹部24及びガイド部25と対応する領域は、
リテーナ40が本係止位置にある状態で平坦面状のガイ
ド部25に対して面一状に連なる単一の平坦面47とな
っている。また、操作部42の外側面のうち平坦面47
以外の領域は、フロントホルダ20の半円弧状領域23
と概ね同じ形状の円弧状をなしている。かかる操作部4
2は、リテーナ40が仮係止位置にある状態では、フロ
ントホルダ20のガイド部25よりも外側へ突出するよ
うに位置する。
【0020】さらに、操作部42の前端部には、リテー
ナ40が本係止位置にある状態で凹部24に臨む被係止
部48が形成されており、前方から凹部24に差し込ま
れた解離用治具Jaが、被係止部48に対しその内側か
ら係止されるようになっている。次に、本実施形態の作
用を説明する。組付けに際しては、まず、予めシールリ
ング15が外嵌されているハウジング本体11にフロン
トホルダ20を組み付ける。フロントホルダ20を組み
付けた状態では、フロントホルダ20の切欠部22が組
付け空間16の開口と整合する。この後、嵌合筒部14
の側壁に設けられている窓孔18を通してリテーナ40
を側方からハウジング本体11の組付け空間16に差し
込み、リテーナ40を仮係止位置に組み付ける。この状
態で、各キャビティ12に後方から端子金具30を挿入
してその一次係止部35にランス13を係止させ、端子
金具30を抜け止め状態とする。
【0021】全ての端子金具30の挿入が完了したら、
仮係止位置にあるリテーナ40を本係止位置まで押し込
む。すると、端子係止部43が端子金具30の二次係止
部36に係止してその端子金具30を抜止め状態とす
る。これにより、端子金具30は、ランス13による一
次係止とリテーナ40による二次係止との二重係止によ
り、確実に抜止めされた状態となる。以上により、組付
けが完了する。組付けが済んだら、リテーナ40が本係
止位置に正しく組み付けられているか否かを検知する。
検知に際しては、嵌合筒部14内に検知用治具Jbを差
し入れ、その検知用治具Jbを、上下両ガイド部25に
当てて摺接させつつ、前方からリテーナ40に向けてス
ライドさせる。このとき、図6に示すように、リテーナ
40が正しく本係止位置まで押し込まれていれば、リテ
ーナ40の操作部42の外側面の平坦面47はガイド部
25に対して面一状の位置関係になっているので、検知
用治具Jbは操作部42に干渉することなく、嵌合筒部
14の奥端まで差し込まれる。これに対し、図5に示す
ように、リテーナ40が正しく本係止位置まで押し込ま
れていない場合には、操作部42がガイド部25よりも
外側に突出した状態になっているので、この突出した操
作部42に対して検知用治具Jbが突き当たり、嵌合筒
部14の奥端まで検知用治具Jbを差し込むことができ
ない。このように、検知用治具Jbがリテーナ40の操
作部42に対して干渉するか否かに基づいて、リテーナ
40の組付け状態が検知される。
【0022】また、組付け完了状態から端子金具30を
抜き取る際には、まず、本係止位置にあるリテーナ40
を仮係止位置まで戻す。このとき、図7に示すように、
解離用治具Jaをフロントホルダ20の凹部24に差し
込んで、その解離用治具Jaの先端を操作部42の被係
止部48に係止させる。そして、この解離用治具Jaを
横方向へ傾けるように操作すると、操作部42が外側へ
押圧されてリテーナ40が仮係止位置まで移動する。つ
まり、リテーナ40が抜き方向へ移動させられる。これ
により、端子係止部43が端子金具30の挿抜領域の外
へ退避する。あとは、図示しない治具によってランス1
3を端子金具30から解離させ、その端子金具30をキ
ャビティ12から引き抜けばよい。
【0023】凹部24の開口縁(即ち、ガイド部25)
のような角縁状の部分を平坦状に成形する加工は、一般
に、弧状に成形する場合に比べて高い寸法精度に仕上げ
ることができるので、本実施形態においてもガイド部2
5は高精度に形成されている。つまり、ガイド部25の
左右方向における位置の寸法精度は高く、したがって、
このガイド部25に摺接される検知用治具Jbの摺接位
置の精度も高い。これにより、リテーナ40の位置、即
ち組付け状態を高い精度で検知することができるように
なっている。
【0024】また、ガイド部25を平坦面としたことに
よって検知用治具Jbから受ける押圧力が分散されるの
で、ガイド部25は変形し難い。よって、ガイド部25
の変形に起因する検知精度低下の回避が図られている。
また、万一、ガイド部25が検知用治具Jbとの干渉等
のために変形を来した場合には、ガイド部25の形成さ
れているフロントホルダ20のみを交換すればよい。こ
のフロントホルダ20は、シールリング15を抜け止め
するためのものであって、端子金具30やリテーナ40
が組み付けられるハウジング本体11に比べると形状が
簡素であって製品コストが抑えられているから、ハウジ
ング本体11を交換する場合に比べてコスト低減を図る
ことができる。
【0025】また、フロントホルダ20は、凹部24と
ガイド部25だけを設けるための専用部品ではなく、本
来、シールリング15を抜け止めする機能を備えた部品
である。したがって、凹部24及びガイド部25を形成
するための専用部品を別に設ける場合に比べると、本実
施形態では部品点数が少なくて済んでいる。 [他の実施形態]本発明は上記記述及び図面によって説
明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次の
ような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さら
に、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更し
て実施することができる。
【0026】(1)上記実施形態では一対のガイド部が
互いに面一状となるように形成したが、本発明によれ
ば、一対のガイド部は、互いに平行ではあるが、リテー
ナの組付け方向において互いに異なる位置となるように
形成してもよい。この場合、検知用治具にはガイド部へ
の摺接部として段違い状に位置する2つの摺接面が形成
されることになる。 (2)上記実施形態ではハウジング本体にフロントホル
ダを組み付けることによってハウジングが構成される場
合について説明したが、本発明は、フロントホルダを設
けずにハウジングが単一部品であるコネクタにも適用す
ることができる。
【0027】(3)上記実施形態ではリテーナがハウジ
ングに対して仮係止位置と本係止位置とに組み付けられ
る場合について説明したが、本発明は、リテーナを仮係
止させずに、ハウジングに対して直接本係止位置に組み
付けるようにしたコネクタにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1における分解斜視図
【図2】正面図
【図3】図2のX−X断面図
【図4】ハウジングにリテーナを組み付ける前の状態を
あらわす水平断面図
【図5】ハウジングに対しリテーナが仮係止位置に組み
付けられている状態をあらわす水平断面図
【図6】ハウジングに対しリテーナが本係止位置に組み
付けられている状態をあらわす水平断面図
【図7】本係止位置のリテーナを解離用治具によって仮
係止位置側へ移動させる作業をあらわす水平断面図
【図8】フロントホルダの拡大正面図
【図9】リテーナの拡大正面図
【図10】従来例のコネクタの分解斜視図
【図11】従来例においてハウジングに対しリテーナが
本係止位置に組み付けられている状態をあらわす水平断
面図
【図12】従来例においてハウジングに対しリテーナが
仮係止位置に組み付けられている状態をあらわす水平断
面図
【図13】従来例において本係止位置のリテーナを解離
用治具によって仮係止位置側へ移動させる作業をあらわ
す水平断面図
【符号の説明】
F…コネクタ Ja…解離用治具 Jb…検知用治具 10…ハウジング 11…ハウジング本体 15…シールリング 20…フロントホルダ 23…半円弧状領域(ハウジングの外周の曲面状領域) 24…凹部 25…ガイド部 30…端子金具 40…リテーナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E021 FA05 FA08 FB20 FC32 FC36 FC38 HC11 HC31 KA06 5E087 EE02 EE14 FF12 GG26 GG32 GG37 LL03 LL12 RR12 RR23 RR26

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に端子金具が挿入されるとともに外
    周にシールリングが外嵌されるハウジングと、 前記ハウジングに対し前記シールリングよりも前方の位
    置において側方から組み付けられることで前記端子金具
    を抜け止めするリテーナとを備え、 前記ハウジングの外周面における前記リテーナの組付け
    位置よりも前方の曲面状領域には凹部が形成され、 この凹部内に差し込んだ解離用治具により、前記ハウジ
    ングに組み付けられている前記リテーナを抜き方向へ移
    動させるようになっているとともに、 前記ハウジングの外周面における前記凹部の開口縁には
    一対のガイド部が形成され、 この一対のガイド部に検知用治具を摺接させつつ前記リ
    テーナ側へスライドさせることにより、前記ハウジング
    に対する前記リテーナの組付け状態を検知するようにな
    っているコネクタにおいて、 前記一対のガイド部を、前記検知用治具の摺接方向と平
    行であり且つ前記ハウジングに対する前記リテーナの組
    付け方向と略直角な平坦面としたことを特徴とするコネ
    クタ。
  2. 【請求項2】 前記ハウジングは、前記端子金具と前記
    リテーナと前記シールリングとが取り付けられるハウジ
    ング本体と、このハウジング本体に対し前方から被せる
    ように組み付けられて前記シールリングの前方への抜け
    を規制するようになっているとともに前記リテーナとの
    干渉回避のための切欠部が形成されているフロントホル
    ダとから構成されており、前記凹部が前記フロントホル
    ダの外周に形成されていることを特徴とする請求項1記
    載のコネクタ。
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