JP3440581B2 - リテーナ付きコネクタ - Google Patents

リテーナ付きコネクタ

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JP3440581B2
JP3440581B2 JP27596794A JP27596794A JP3440581B2 JP 3440581 B2 JP3440581 B2 JP 3440581B2 JP 27596794 A JP27596794 A JP 27596794A JP 27596794 A JP27596794 A JP 27596794A JP 3440581 B2 JP3440581 B2 JP 3440581B2
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retainer
connector
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lance
terminal fitting
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光 鍋島
善昌 和田
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リテーナ付きコネクタ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のリテーナ付きコネクタと
して、図15〜図17に示すものが知られている。同図
において、コネクタハウジング1は筒状の端子収容室2
を備え、同端子収容室2の下壁面には上下方向に可撓性
を有するランス3が形成されている。リテーナ4は端子
収容室2の前方から覆蓋可能なキャップ状に形成され、
端子収容室2に浅く被さった仮係止位置(図15参照)
と深く被さった本係止位置(図16参照)との間で移動
可能となっている。リテーナ4には上記ランス3の下面
に沿って突出するロック片5が備えられており、仮係止
位置ではランス3から離れているものの本係止位置では
ランス3の下面に沿って挿入されて密接するようになっ
ている。一方、端子収容室2の外面には突起6が形成さ
れており、これに対応してリテーナ4の内周側面には上
記本係止位置まで挿入されたときに同突起6に係合可能
な溝7が形成されている。
【0003】当初、コネクタハウジング1の端子収容室
2の外周にリテーナ4を装着するにあたり、仮係止位置
まで挿入しておく。電線8を圧着された雌側端子金具9
を端子収容室2内に挿入していくと、ランス3が押し下
げられ、同雌側端子金具9が端子収容室2内の正規の位
置まで挿入されると同ランス3は雌側端子金具9に係止
して元の位置に復帰する。次に、リテーナ4を本係止位
置まで押し込むと、ロック片5がランス3の下面に挿入
され、同ランス3の下方への移動を規制して抜け止めを
図る。一方、端子収容室2の外面の突起6がリテーナ4
の溝7に入り込んで係合するため、当該リテーナ4は抜
けなくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のリテー
ナ付きコネクタにおいては、図17に示すように、雌側
端子金具9を挿入する前に誤ってリテーナ4が本係止位
置まで押し込まれてしまうことがあると、同リテーナ4
は突起6と溝7との係合によって抜けなくなってしまう
という課題があった。この場合、無理にリテーナ4を引
き出して使用することになるが、再装着時に当初の期待
どおりの抜け止めを図ることができるのか否かが不明で
あるし、無理に引き出すときにリテーナ4が破損してし
まうこともある。本発明は、上記課題にかんがみてなさ
れたもので、端子金具を挿入する前にリテーナが本係止
位置まで移動したとしても容易に元の位置に戻すことが
可能なリテーナ付きコネクタの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、コネクタハウジングの端
子収容室に挿入した端子金具を前記コネクタハウジング
に設けたランスによって係止すると共に、前記コネクタ
ハウジングにリテーナを仮係止位置と本係止位置との間
で移動可能に設け、前記リテーナの仮係止位置において
は前記ランスが前記端子金具との係止状態から係止解除
状態に変位することを可能にし、前記本係止位置におい
ては前記ランスが前記係止状態から係止解除状態に変位
することを阻止して二重係止状態とするリテーナ付きコ
ネクタにおいて、端子金具を挿入したときに上記リテー
ナと係止してこのリテーナを本係止位置に保持するとと
もに端子金具を挿入していないときにはリテーナとの係
止がなされずリテーナを同位置から前記仮係止位置へ後
退可能とするリテーナ保持機構を具備し、かつ前記リテ
ーナ保持機構は、上記コネクタハウジングにおける端子
収容室と一体的に成形され、一部が当該端子収容室に突
出する押圧部を形成するとともに一部に上記本係止位置
にあるリテーナを係止可能な係止部を形成した撓み可能
な可動片を備え、端子金具を端子収容室に挿入したとき
に上記押圧部が当該端子金具に当接して当該可動片が撓
み変形し、上記係止部が上記リテーナと係止して本係止
位置に保持するところに特徴を有する。
【0006】また、請求項2にかかる発明は、請求項1
に記載のリテーナ付きコネクタにおいて、上記可動片
は、上記端子収容室に形成した上記端子金具を係止する
ランスの対向壁面であって当該端子金具の挿入方向手前
側に配置されている構成としてある。さらに、請求項3
にかかる発明は、請求項1又は請求項2に記載のリテー
ナ付きコネクタにおいて、上記可動片は、上記リテーナ
の挿入方向に対向して突出して形成されるとともに、上
記係止部は、同挿入方向に沿って山形の凸状に形成さ
れ、同挿入方向に沿って移動する型抜き時に当該可動片
が上記端子収容室の側に押し下げられる構成としてあ
る。
【0007】
【0008】
【作用】上記のように構成した請求項1にかかる発明に
おいては、リテーナが仮係止位置と本係止位置との間で
移動可能であるから、リテーナをコネクタハウジングに
装着して仮係止位置に保持しておき、その状態で端子金
具を挿入してその後にリテーナを本係止位置に移動させ
ればよい。すると、リテーナ保持機構がリテーナを本係
止位置に保持して端子金具が二重係止状態となる。ま
た、仮に、端子金具が挿入されていない状態でリテーナ
が本係止位置に押し込まれたとしても、リテーナ保持機
構はリテーナを本係止位置に保持しないので、リテーナ
を容易に仮係止位置に戻すことができる。リテーナ保持
機構は、具体的には、コネクタハウジングにおける端子
収容室と一体的に可動片が成形されており、その一部の
押圧部は当該端子収容室に突出しているので、端子金具
を端子収容室に挿入すると同押圧部が当該端子金具に当
接して当該可動片を変位せしめる結果、その一部に形成
した係止部が移動して本係止位置にあるリテーナを同位
置にて係止する。
【0009】また、上記のように構成した請求項2にか
かる発明においては、可動片が端子収容室のランスに対
して対向壁面上の手前側に配置してあるので、端子収容
室に端子金具を挿入していくときにランスに当接する前
には既に押圧部にて押圧された状態となっている。同ラ
ンスが半挿入状態の検知として使用される場合、対向壁
側からランスに向かって押しつけられるようにして挿入
されるので、半挿入の状態においてわずかでも端子金具
がランスに接触していると当該ランスは押し下げられて
変位する。さらに、上記のように構成した請求項3にか
かる発明においては、成形するにあたって可動片は型抜
き方向に沿って山形の係止部を備えているため、本来的
にはスライド金型を用いることになる。しかし、この可
動片はリテーナの挿入方向に対向して突出して形成され
ているため端子収容室の側に逃げることができ、スライ
ド金型を用いることなく型抜き時には無理抜きによって
成形する。スライド金型を必要としなくなることによ
り、防水性を必要とする場合にパーティングラインを避
けることができ、シール部材の密着性が向上する。
【0010】
【0011】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、端子金具
が収容されていない間にリテーナが本係止位置に移動し
たとしても、リテーナは同位置では固定されてないの
で、容易に元の仮係止位置に移動させることができ、従
来のように移動時に破損させたり、再装着時における保
持力が低下してしまうおそれを回避することが可能なリ
テーナ付きコネクタを提供することができる。また、
テーナ保持機構をコネクタハウジングと一体的に形成
し、その可撓性によって変位して作動するようにしてい
るため、部品点数を減少させて製造を容易にすることが
できる。
【0012】また、請求項2にかかる発明によれば、ラ
ンスによる半挿入検知を補助することができる。さら
に、請求項3にかかる発明によれば、無理抜きが可能な
ので金型のスライド構造を用いることなく成形でき、防
水コネクタの場合に防水面にパーティングラインが形成
されるのを防止することができる。
【0013】
【実施例】以下、図面にもとづいて本発明の実施例を説
明する。図1及び図2は本発明の一実施例にかかるリテ
ーナ付きコネクタを断面図により示しており、図1はコ
ネクタハウジングとリテーナとの分離状態を示し、図2
はコネクタハウジングとリテーナとの結合状態を示して
いる。図において、コネクタハウジング10は、外筒部
20と内筒部30とからなる二重の筒状に形成されてお
り、外筒部20には内筒部30の側に向かって凸部21
aを形成した可撓性を有するロック片21を備え、ま
た、内筒部30の外周にはリング状のシール部材40が
装着されている。筒状のフードを備えた対となる雄側コ
ネクタが当該内筒部30の外周を覆うようにして装着さ
れると、シール部材40が両者に密着して防水するとと
もに、外筒部20のロック片21が内側面に有する凸部
21aにて同雄側コネクタの外周部分に対して係合す
る。
【0014】内筒部30の内部は、雌側端子金具50を
収容可能な端子収容室31となっており、底壁には同雌
側端子金具50の底面に形成した段部51と係止可能な
ランス32を形成してある。ランス32は端子収容室3
1の軸線方向に沿って片持ちのアーム状に形成され、端
子収容室31の内側に向かってくさび状の突起32aを
備えている。雌側端子金具50が挿入されると、突起3
2aが雌側端子金具50に当接するので片持ちのアーム
状に形成されたランス32は下方に撓み、同突起32a
が段部51に対面するまで雌側端子金具50が挿入され
ると同突起32aを同段部51に挿入せしめて元の形状
に復帰する。雌側端子金具50を端子収容室31から抜
き出すためには同突起32aが段部51から離れるよう
に当該ランス32が下方に撓まなければならない。
【0015】ランス32の形成部分においてはその下方
を覆うように内筒部30は二重の壁面を備えており、両
者間の空間はコネクタハウジング10の開口方向に開口
してロック挿入部33となっている。上述したようにし
てランス32が下方に撓むと、同ロック挿入部33は狭
まり、元の形状に復帰すると同ロック挿入部33は再び
広くなる。内筒部30の先端部分における上記ランス3
2と対向する上壁面には同ランス32と同様に片持ちの
アーム状と形成された本係止ロック片34が形成されて
いる。同本係止ロック片34は先端に向かうほどやや端
子収容室31の側に進入するように斜めに形成されてお
り、先端における当該端子収容室31の外方側には山形
の本係止突起34aが形成されている。当初、本係止ロ
ック片34の先端部分は端子収容室31の内側に突き出
ており、この状態では本係止突起34aは内筒部30の
外周よりも突出していない。しかし、雌側端子金具50
が端子収容室31に挿入されると当該本係止ロック片3
4は外方に押し出されることになり、上記本係止突起3
4aは内筒部30の外周側に突出することになる。本実
施例においては、この本係止ロック片34全体がリテー
ナ保持機構を構成し、片持ちのアーム状とした部分が可
動片を構成し、先端の本係止突起34aが係止部を構成
し、斜めに形成された端子収容室に突き出た部分が押圧
部を構成する。
【0016】リテーナ60は、内筒部30の先端側の外
周形状に沿って覆蓋可能な有底筒状のキャップ状に形成
されている。リテーナ60における下壁側の縁部からは
上記ロック挿入部33内に挿入可能な二重係止片61が
突出して形成されており、また、上壁における上記本係
止ロック片34との対面部分には先端の縁部を除いて溝
62が形成されている。リテーナ60を内筒部30の先
端に対して浅く被さるように装着した状態では、上記二
重係止片61は上記ロック挿入部33内に挿入されてお
らず、上記本係止ロック片34の本係止突起34aも上
記溝62には対面していない。しかし、リテーナ60を
内筒部30の先端に対して深く被さるように装着する
と、上記二重係止片61は上記ロック挿入部33内に挿
入され、上記本係止ロック片34の本係止突起34aは
上壁の縁部を越えて上記溝62には対面する状態とな
る。二重係止片61がロック挿入部33内に挿入される
と、ランス32は下方に撓めなくなる。
【0017】なお、内筒部30の先端には端子収容室3
1に連通する雄側端子金具挿入口35が形成されてお
り、これに対応してリテーナ60の底壁にも雄側端子金
具挿入口63が形成されている。また、雌側端子金具5
0の後端には被覆電線53が圧着接続されるとともに、
当該被覆電線53には上記端子収容室31に密着状態で
収容可能なゴム栓52が貫通して装着されている。次
に、上記構成からなる本実施例の動作を説明する。ま
ず、図2に示すように、コネクタハウジング10の内筒
部30の先端にリテーナ60を浅く装着する。端子収容
室31におけるリテーナ60の装着側と反対の側から雌
側端子金具50を挿入していくと、図3に示すように、
前方下方の角部がランス32の上面に形成したくさび状
の突起32aに当接して、当該ランス32を下方に撓め
る。さらに、押し込むと、図4に示すように、今度は前
方上方の角部が本係止ロック片34の下面に当接し、こ
れを上方に撓める。
【0018】雌側端子金具50の前面が端子収容室31
の奥壁まで突き当たると、図5に示すように、雌側端子
金具50の段部51がランス32の突起32aを越える
ので、撓んでいたランス32は元の形状に復帰する。こ
の状態でリテーナ60を押し込むと、二重係止片61が
ランス32の下方のロック挿入部33内に挿入され、二
重係止する。また、リテーナ60の縁部が本係止ロック
片34の本係止突起34aを乗り越え、同本係止突起3
4aが溝62に入り込むとともにその縁部と同本係止突
起34aとが係合してリテーナ60は抜けなくなる。な
お、同本係止突起34aはテーパー面を有する山形に形
成されているので、乗り越えるときに無理がかからず、
削れてしまったりすることを防止している。このため、
山形に限らず、Rをつけた湾曲面などとすることもでき
る。
【0019】これに対し、雌側端子金具50が挿入され
ていないときに、誤って、図7に示すようにリテーナ6
0が奥まで押し込まれてしまったとする。しかし、この
ときには本係止ロック片34が端子収容室31の側に入
ったままとなっているので、本係止ロック片34が外周
側に突き出ていない。このため、リテーナ60は本係止
ロック片34によっては係止されず、容易に本係止位置
から離れて元の位置に戻すことができる。このように、
雌側端子金具50を端子収容室31に挿入したときにだ
け、本係止ロック片34が押し出されて本係止突起34
aが内筒部30の外周に突出し、リテーナ60がこの本
係止突起34aにて係止されるようにしているため、雌
側端子金具50が挿入される前にリテーナ60が本係止
位置に移動しても係止するものがなく、容易に元の位置
に戻すことができる。また、リテーナ60が本係止位置
に移動してしまうと、二重係止片61がランス32の下
方のロック挿入部33内に入り込むため、ランス32が
下方にたわめなくなる。従って雌端子金具50を挿入で
きず、これによってリテーナ60が本係止位置にあるこ
とも分かる。
【0020】ところで、本係止ロック片34は突起を有
しているので、アンダーカット部を有しており、その成
形にあたってはスライド金型を使用するのが通常であ
る。しかしながら、防水コネクタなどように特定の防水
面には型割りによるパーティングラインが生じないよう
にする必要がある場合においては、このスライド金型を
使用できないことがある。上記コネクタハウジング10
における本係止ロック片34の場合、内筒部30の突出
方向に対してやや斜めに形成されている。すなわち、内
筒部30の開口方向が金型の引き抜き方向にあたるが、
上述したように本係止ロック片34はこの引き抜き方向
に対して逃げるようにして形成されるとともに、片持ち
のアーム状となっているので、可撓性を有している。さ
らには、本係止ロック片34に形成した本係止突起34
aがテーパ面を有する山形となっていることもあり、ス
ライド金型を用いなくても、図8に示すように、金型の
離型時には本係止ロック片34が下方に撓むので、いわ
ゆる無理抜きによって金型から外すことが可能となって
いる。これにより、防水面に不用なパーティングライン
が生じるのを防いでいる。
【0021】ところで、ランス32は雌側端子金具50
がきちんと挿入されていないいわゆる半挿入検知にも使
用されている。すなわち、半挿入状態においてはランス
32がロック挿入部33に突き出ているため、リテーナ
60の二重係止片61が突き当たって奥まで挿入でき
ず、これによって半挿入状態を検知できる。本係止ロッ
ク片34がランス32よりも挿入方向手前側にある場
合、この半挿入状態をより正確に検知することができ
る。図9に示すように、本係止ロック片34がない場合
には、雌側端子金具50が挿入されていくときにランス
32が撓められる範囲はB点からC点までの間である。
しかし、ランス32に至る前に対向壁に形成された本係
止ロック片34によって下方に押し下げられた状態でラ
ンス32上に挿入されると、雌側端子金具50はあらか
じめ下壁を押し下げるようにして挿入されていくことに
なり、図10に示すように、B点の手前のA点からC点
までの間でランス32を下方に撓めて半挿入状態を検知
できる。また、本係止ロック片34がない場合は、ラン
ス32に当接しても、上方の空き空間に雌側端子金具5
0が逃げ、図11に示すように、ランス32の突出量X
は大きくならないが、本係止ロック片34によって下方
に押し下げられた状態では上方の空き空間がなくなり、
図12に示すように突出量Yが大きくなる。従って、半
挿入状態を検知しやすくなる。
【0022】図13及び図14は、リテーナ60を内筒
部30に対して浅く被さった仮係止位置に保持する構成
例を示している。内筒部30の側面には先端付近の縁部
を除いて軸線方向に沿って溝36が形成してあり、これ
に対応してリテーナ60内の側壁面には同溝36に係合
可能な仮係止突起64が形成されている。また、リテー
ナ60内の上壁面には先端に段部を有するとともに上下
方向に可撓性を備えた仮係止ストッパ65が形成されて
いる。このリテーナ60を内筒部30に装着するとき、
仮係止突起64が側面の縁部を乗り越えて溝36に入り
込むと、手前方向に抜け出てしまうことを防止できる。
ただし、このときに仮係止ストッパ65の先端に形成し
た段部が内筒部30の前面に当接するため、そのままで
はリテーナ60は奥まで挿入できない。しかし、リテー
ナ60を強く押し込むと仮係止ストッパ65の段部が内
筒部30の側方に逃げるため、本係止位置まで移動させ
ることができる。
【0023】この構造をさらに変形し、仮係止突起64
を端子収容室31の内側に突出するように構成するとと
もに、雌側端子金具50の側面には本係止位置において
同仮係止突起64が係止することが可能な凹部を形成し
ておく。この場合、上記本係止ロック片34が必要では
ない。雌側端子金具50が挿入されていない状態では、
リテーナ60が本係止位置に移動したとしても上記仮係
止突起64が係止する相手がないことになるので、容易
に元の位置に戻すことができる。しかし、雌側端子金具
50が挿入されていると、リテーナ60が本係止位置に
移動したときに上記仮係止突起64が当該雌側端子金具
50の側面に係止し、本係止位置に保持される。この
考例では、上記仮係止突起64が係止片を構成する。
【0024】この他、本係止ロック片34の側に凹部を
形成しておき、リテーナ60の側に凸部を形成して係止
するなど、両者の係止構造については適宜変更すること
もできる。むろん、雄側コネクタハウジングに対しても
適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるリテーナ付きコネク
タの組付前の断面図である。
【図2】リテーナ付きコネクタの組付後の断面図であ
る。
【図3】雌側端子金具の挿入過程におけるリテーナ付き
コネクタの断面図である。
【図4】雌側端子金具の挿入過程におけるリテーナ付き
コネクタの断面図である。
【図5】雌側端子金具の挿入完了時におけるリテーナ付
きコネクタの断面図である。
【図6】リテーナの本係止状態におけるリテーナ付きコ
ネクタの断面図である。
【図7】誤ってリテーナが本係止位置まで移動されたと
きのリテーナ付きコネクタの断面図である。
【図8】金型離型時におけるリテーナ付きコネクタの断
面図である。
【図9】半挿入検知の効果を示すリテーナ付きコネクタ
の概略断面図である。
【図10】半挿入検知の効果を示すリテーナ付きコネク
タの概略断面図である。
【図11】半挿入検知の効果を示すリテーナ付きコネク
タの概略断面図である。
【図12】半挿入検知の効果を示すリテーナ付きコネク
タの概略断面図である。
【図13】仮係止の構成を示すリテーナ付きコネクタの
断面図である。
【図14】仮係止の構成を示すリテーナ付きコネクタの
断面図である。
【図15】従来のリテーナ付きコネクタの断面図であ
る。
【図16】従来のリテーナ付きコネクタの断面図であ
る。
【図17】従来のリテーナ付きコネクタの断面図であ
る。
【符号の説明】
10…コネクタハウジング 30…内筒部 31…端子収容室 32…ランス 33…ロック挿入部 34…本係止ロック片 34a…本係止突起 36…溝 50…雌側端子金具 60…リテーナ 61…二重係止片 62…溝 64…仮係止突起 65…仮係止ストッパ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/42

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタハウジングの端子収容室に挿入
    した端子金具を前記コネクタハウジングに設けたランス
    によって係止すると共に、前記コネクタハウジングにリ
    テーナを仮係止位置と本係止位置との間で移動可能に設
    け、前記リテーナの仮係止位置においては前記ランスが
    前記端子金具との係止状態から係止解除状態に変位する
    ことを可能にし、前記本係止位置においては前記ランス
    が前記係止状態から係止解除状態に変位することを阻止
    して二重係止状態とするリテーナ付きコネクタにおい
    て、端子金具を挿入したときに上記リテーナと係止してこの
    リテーナを本係止位置に保持するとともに端子金具を挿
    入していないときにはリテーナとの係止がなされずリテ
    ーナを同位置から前記仮係止位置へ後退可能とするリテ
    ーナ保持機構を具備し、 かつ前記リテーナ保持機構は、上記コネクタハウジング
    における端子収容室と一体的に成形され、一部が当該端
    子収容室に突出する押圧部を形成するとともに一部に上
    記本係止位置にあるリテーナを係止可能な係止部を形成
    した撓み可能な可動片を備え、端子金具を端子収容室に
    挿入したときに上記押圧部が当該端子金具に当接して当
    該可動片が撓み変形し、上記係止部が上記リテーナと係
    止して本係止位置に保持する ことを特徴とするリテーナ
    付きコネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のリテーナ付きコネクタ
    において、上記可動片は、上記端子収容室に形成した上
    記端子金具を係止するランスの対向壁面であって当該端
    子金具の挿入方向手前側に配置されていることを特徴と
    するリテーナ付きコネクタ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のリテーナ
    付きコネクタにおいて、上記可動片は、上記リテーナの
    挿入方向に対向して突出して形成されるとともに、上記
    係止部は、同挿入方向に沿って山形の凸状に形成され、
    同挿入方向に沿って移動する型抜き時に当該可動片が上
    記端子収容室の側に押し下げられることを特徴とするリ
    テーナ付きコネクタ。
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