JP3758410B2 - 画像出力装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、用紙搬送路に沿って搬送される用紙上に画像を形成して出力する画像出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
用紙搬送路に沿って搬送される用紙上に画像を形成して出力する画像出力装置において、用紙搬送路上で用紙ジャムが発生した場合、その画像出力装置を停止してジャム用紙を取り除く作業が必要であるが、その作業を軽減するため、画像出力装置をジャムが発生しにくいように改良するとともに、用紙ジャムが発生した場合に用紙搬送路上に残留したジャム用紙を取り除く作業を軽減するための種々の工夫がなされている。特に、サイズの大きい用紙に画像を形成する大型の画像出力装置においては多数の用紙が用紙搬送路上に存在しているのでジャムが発生した場合に即座に用紙搬送動作を停止してしまうとジャム用紙以外の、正常に搬送されている用紙の搬送動作も停止されてしまうので、ジャム発生場所によっては用紙搬送路上に多数の用紙が残留し、オペレータはこれらの用紙を全て探し出しそれを取り除くのに長時間を要している。
【0003】
そこで、例えば、特開平8−179579号公報には、用紙ジャムが発生しても用紙搬送路上にジャム用紙が残留しないように転写部の前あるいは定着部の前に通常の画像形成動作中には作動しないジャム用紙排出装置および排出トレイを設けておき、用紙ジャムが発生した場合に、そのジャム用紙排出装置によりジャム用紙を排出トレイにバイパスさせることによりオペレータの作業の軽減を計った画像出力装置が開示されている。
【0004】
また、特開平7−315681号公報には、用紙ジャム発生時に、オペレータがジャム用紙を取り除いた後、一定時間の間、用紙搬送手段を強制駆動させることにより用紙搬送路上に残留した用紙を機外へ排出させる強制搬送手段を設けた用紙処理装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平8−179579号公報に開示された画像出力装置では、通常時には不要なジャム用紙排出手段や排出トレイを配備しなければならないためコストアップが避けられず、また、ジャム用紙排出のための特別な制御手段を設ける必要がありコストアップと同時に制御の複雑化を招くため信頼性が低下しやすいという問題がある。
【0006】
また、特開平7−315681号公報に開示された用紙処理装置では、ジャム用紙を取り除いた後の強制搬送中に再び用紙ジャムが発生してもそれを検知することができず、用紙ダメージをさらに悪化させる危険性がある。また、オペレターは用紙を取り除くためにカバーを開けたり、用紙搬送路上の残留用紙の強制搬送のための操作を行ったする必要があるため、ジャム発生から再び出力できるようになるまでにかなりの時間を要するという問題がある。
【0007】
本発明は、上記の事情に鑑み、用紙ジャム発生後の復帰作業が容易で復帰までの時間が短い低コストの画像出力装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する本発明の画像出力装置は、
複数のモータを備え、これら複数のモータを制御することにより、用紙を供給する給紙部から供給された用紙を、その給紙部から、用紙が排出される排出口に至る、上記複数のモータそれぞれにより駆動される複数のセグメントに区画されてなる用紙搬送路に沿って搬送する用紙搬送手段と、
上記用紙搬送路上を搬送中の用紙上に画像を形成する画像形成部と、
上記用紙搬送路上を搬送中の全ての用紙についてジャムが発生したか否かを判定するジャム判定手段とを備え、
上記ジャム判定手段が、搬送中のいずれかの用紙についてジャムが発生したジャム用紙であると判定した場合に、上記給紙部からジャム用紙の先端が存在するセグメントまでの搬送動作を停止するとともに、そのセグメントよりも上記用紙搬送路下流側のセグメントについては、その下流側のセグメントを搬送中の用紙を排出し終えた後に搬送動作を停止するものであることを特徴とする。
【0009】
ここで、上記ジャム判定手段が、上記用紙搬送路上を搬送中のいずれかの用紙についてジャム用紙であると判定した場合において、そのジャム用紙よりも一つ前を搬送中の用紙の先端がそのジャム用紙と同一のセグメントに存在する場合は、一つ前を搬送中の用紙をジャム用紙であると判定するものであることが好ましい。
【0010】
また、上記ジャム判定手段が、上記用紙搬送路上を搬送中のいずれかの用紙についてジャム用紙であると判定した場合において、そのジャム用紙よりも一つ前を搬送中の用紙の後端がそのジャム用紙と同一のセグメントに存在する場合は、一つ前を搬送中の用紙をジャム用紙であると判定するものであることも好ましい。
【0011】
また、上記ジャム判定手段は、上記用紙搬送路上を搬送中のいずれかの用紙についてジャム用紙であると判定した場合において、そのジャム用紙よりも一つ前を搬送中の用紙の後端がそのジャム用紙と同一のセグメントに存在する場合は、一つ前を搬送中の用紙をジャム用紙であると判定するアルゴリズムを、上記ジャム用紙から、上記用紙搬送路上の、上記ジャム用紙よりも下流側を搬送中の各用紙について下流側に向かって順次に繰り返すことにより、最終的に最下流のジャム用紙を決定するものであることも好ましい態様の一つである。
【0012】
さらに、上記ジャム判定手段によりジャム用紙であると判定された用紙の先端が上記排出口に最近接したセグメントに存在するときは、全てのセグメントの搬送動作を停止するものであること、および、上記ジャム判定手段によりジャム用紙であると判定された用紙よりも上記用紙搬送路下流側には用紙が存在しない場合は、全てのセグメントの搬送動作を停止するものであることも好ましい態様である。
【0013】
また、上記ジャム判定手段は、上記用紙搬送路上を搬送中のいずれかの用紙についてジャム用紙であると判定した場合において、そのジャム用紙よりも一つ前を搬送中の用紙の後端がそのジャム用紙の先端と同一のセグメントに存在し、かつ、一つ前を搬送中の用紙の先端が、そのジャム用紙の先端が存在するセグメントよりも下流側のセグメントに存在する場合に、セグメントの搬送力どうしの比較によりそのジャム用紙の先端が存在するセグメントが停止しても一つ前を搬送中の用紙の搬送が可能な場合は、一つ前を搬送中の用紙についてはジャム用紙ではないと判定するものであることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0015】
図1は、本発明の各実施形態に共通な画像出力装置の基本構成図である。
【0016】
図1に示すように、この画像出力装置は、スキャナ、ホストコンピュータなどの上位装置100、上位装置I/F部200、制御部(CPU)300、用紙管理部400、画像メモリ500、画像形成部600、搬送系I/O部700、およびジャム判定部800などがバス900により相互に接続されて構成されている。
【0017】
上位装置100から送られてきた画像データは上位装置I/F部200を通じて画像メモリ500に蓄えられる。上位装置100から画像出力指示を受けた制御部300は画像形成部600および搬送系I/O部700を制御して画像メモリ500に蓄えられた画像データに基づき用紙上に画像を形成し出力する。
【0018】
用紙管理部400は、用紙が用紙搬送路上のどの位置に存在するかを管理する。
【0019】
ジャム判定部800は、搬送系I/O部700を経由して送られてくるセンサ出力の変化情報から用紙搬送路上のどの位置に存在する用紙にジャムが発生したかを検出しそれを用紙管理部400に通知する。
【0020】
図2は、本発明の各実施形態に共通な画像出力装置における用紙搬送路を示す図である。
【0021】
図2に示すようにこの画像出力装置には、ロール紙がセットされる給紙部として第1ロール紙給紙部1と第2ロール紙給紙部2の2つが設けられており、また、カット紙がセットされる給紙部としてカット紙給紙部3が設けられている。第1ロール紙給紙部1および第2ロール紙給紙部2にはそれぞれ2つずつの合計4つのリール1b,1b,2b,2bおよびカッタ1c,2cが配備されており、これら4つのリールに、例えばA0用ロール紙、A1用ロール紙、A2用ロール紙、およびA3用ロール紙をセットすることにより、カット紙給紙部3にセットされるA4カット紙とともにA0からA4までの5種類のサイズの用紙を使用して画像形成することができる。
【0022】
なお、これら3つの給紙部以外に、手差しで用紙を給紙する手差し挿入口10aが備えられている。
【0023】
これらの各給紙部から供給された用紙は、これら各給紙部から排紙口10bに至る用紙搬送路10に沿って配備された複数の搬送ローラによって搬送される。用紙搬送路10はRFC1セグメント11、RFC2セグメント12、A搬送セグメント13、B搬送セグメント14、定着セグメント15、およびE搬送セグメント16の6つのセグメントに区画されている。
【0024】
なお、本実施形態において、セグメントとは1つのモータで駆動される複数の搬送ローラよりなる搬送単位をいう。すなわち、RFC1セグメント11には複数の搬送ローラ11r、RFC1セグメント12には複数の搬送ローラ12r、A搬送セグメント13には複数の搬送ローラ13r、B搬送セグメント14には複数の搬送ローラ14r、定着セグメント15には複数の搬送ローラ15r、およびE搬送セグメント16には複数の搬送ローラ16rがそれぞれ配備されている。これらの各搬送ローラは、それぞれのセグメントごとに配備されたモータ11a,12a,13a,14a,15a,16aにより駆動される。
【0025】
これらのモータ11a,12a,13a,14a,15a,16aは、用紙搬送部20により制御されて上記の3つの給紙部のうちのいずれか1個所の給紙場所から供給された用紙を用紙搬送路10に沿って搬送する。この用紙搬送部20は、図1に示す制御部300および搬送系I/O部700の制御下におかれている。
【0026】
なお、本実施形態における用紙搬送部20は、本発明にいう用紙搬送手段に相当するものである。
【0027】
第1ロール紙給紙部1はRFC1セグメント11に含まれており、第2ロール紙給紙部2はRFC1セグメント11に含まれている。なお、カット紙給紙部3はいずれのセグメントの中に含まれていないが、それは、第1ロール紙給紙部1を含むRFC1セグメント11および第2ロール紙給紙部2を含むRFC2セグメント12は、自ら給紙を行うとともに他の給紙部から給紙された用紙を搬送する用紙搬送路の役割を有しているので、用紙搬送路を構成するセグメントの一つとなっているが、カット紙給紙部3の場合は、他の給紙部から給紙された用紙を搬送する役割を有してはいないので、用紙搬送路を構成するセグメントとして定義されていない。
【0028】
各セグメントには、搬送中の用紙の先端および後端がそのセグメントに存在するか否かを検出するセンサが備えられており、これら各センサからの情報が搬送系I/O部700(図1参照)を経由して制御部300に送られる。
【0029】
制御部300(図1参照)は、ある給紙場所から用紙搬送路に新たに用紙が給紙される度毎に用紙管理部400に、どの給紙部からどのサイズの用紙が給紙されその用紙がどのような状態であるかを示す用紙情報を登録する。用紙の状態としては、「搬送中」、「ジャム」、「排出」の3つの状態がある。新たに給紙された用紙は「搬送中」状態として登録される。
【0030】
用紙管理部400は、登録された「搬送中」状態の用紙について、搬送系I/O部700から送られてくるセンサ情報に基づき各用紙の位置情報を絶えず更新し、最終的に用紙が排出されたことを検知するとその用紙の状態を「排出」状態に更新する。
【0031】
ジャム判定部800は、搬送系I/O部700からのセンサ情報の経時的な変化を定期的にチェックすることにより用紙ジャムの発生を検出するとともに、用紙搬送路上の全ての用紙の状態を判定して、除去作業の対象となる「ジャム」状態の用紙と、ジャムを発生した用紙よりも前を搬送中の用紙のうち、除去作業のために画像出力装置を停止する前に画像出力装置から排出可能な「搬送中」状態の用紙との2種類に区分する。
【0032】
ジャム判定部800により「搬送中」状態の用紙と判定された用紙は、除去作業のために画像出力装置を停止する前に画像出力装置から全て排出され、画像出力装置停止後の用紙搬送路上には「ジャム」状態の用紙のみが残留する。従ってオペレータは「ジャム」状態の用紙のみを除去すればよく作業は大幅に軽減される。
【0033】
B搬送セグメント14には、画像形成部18が形成されている。画像形成部18は、用紙搬送路10上を搬送中の用紙上に画像を形成するものであり、例えば周知の電子写真方式の画像形成手段を構成する像担持体ドラム18aが用紙搬送路10上に配備されている。B搬送セグメント14に続く定着セグメント15には、定着ロール19bを含む定着部19が形成されており、像担持体ドラム18aにより用紙上に転写されたトナー像を定着する。
【0034】
なお、E搬送セグメント16には通常使用される排出口10bの他に、オプションの用紙折畳み装置用の排出口10cが設けられている。
【0035】
次に、本発明の第1の実施形態について説明する。
【0036】
上記のように構成された画像出力装置において、用紙搬送中にジャムが発生した場合、即座に用紙搬送路10による用紙の搬送動作を停止してしまうと、用紙ジャムを発生したジャム用紙以外の正常に搬送されている用紙の搬送動作も全て停止するため用紙搬送路上に多数の用紙が残留してしまいオペレータがこれらの用紙を除去するのに長時間を必要とする。
【0037】
そこで、本実施形態の画像出力装置では、ジャム用紙以外の用紙を可能な限り機外へ排出してから用紙搬送動作を停止するようなソフトウエア制御を行うことによって、ジャム停止後のジャム用紙除去に要する時間を減少させている。
【0038】
すなわち、この画像出力装置は、複数のモータ11a,12a,13a,14a,15a,16aを制御することにより、給紙場所から供給された用紙を、給紙場所から排出口に至る、これら複数のモータにより駆動される6つのセグメント11,12,13,14,15,16に区画されてなる用紙搬送路10に沿って搬送する用紙搬送部20と、用紙搬送路10上を搬送中の用紙上に画像を形成する画像形成部18と、用紙搬送路10上を搬送中の全ての用紙についてジャムが発生したか否かを判定するジャム判定部800(図1参照)とを備え、そのジャム判定部800が、搬送中のいずれかの用紙についてジャムが発生したジャム用紙であると判定した場合に、給紙場所からジャム用紙の先端が存在するセグメントまでの搬送動作を停止するとともに、そのセグメントよりも用紙搬送路10下流側のセグメントについては、その下流側のセグメントを搬送中の用紙を排出し終えた後に搬送動作を停止するように構成されている。
【0039】
なお、本実施形態におけるジャム判定部800は、本発明にいうジャム判定手段に相当するものである。
【0040】
図3は、第1の実施形態におけるジャム処理の流れを示すフローチャートである。
【0041】
なお、以下の説明において、「上流側」とは用紙搬送路10の給紙場所に近い側をいい、「下流側」とは用紙搬送路10の排出口に近い側をいう。
【0042】
制御部300(図1参照)は、ジャム判定部800からジャム通知を受信すると、ジャムを発生したジャム用紙と、そのジャム用紙よりも用紙搬送路上流側上流に存在する用紙全てを「ジャム」状態として更新するように用紙管理部400に要求する(ステップS1)。
【0043】
次に、そのジャム用紙の先端が存在するセグメントを用紙管理部400に問合せ、その結果判明したジャム用紙の先端が存在するセグメントを、停止対象セグメントとして保持する(ステップS2)。すなわち、ジャム発生により一斉に停止させるべきセグメントのうちの最下流のセグメントの位置を所定の記憶手段に記憶しておく。
【0044】
次に、「搬送中」状態の用紙が用紙搬送路10上に存在するか否かを用紙管理部400に問合せる(ステップS3)。問い合わせの結果、「搬送中」状態の用紙が用紙搬送路10上に存在しない場合は、全セグメントの搬送動作を停止するよう搬送系I/O部700に要求する。その結果、起動している全てのセグメントが停止される(ステップS10)。
【0045】
ステップS3における問い合わせの結果、「搬送中」状態の用紙が用紙搬送路10上に存在する場合は、「搬送中」状態の用紙の中で最も登録の新しい「搬送中」状態の用紙の後端が存在するセグメント、すなわち「搬送中」状態の用紙のうちで最上流側に存在する用紙の後端が存在するセグメントを用紙管理部400に問合せる(ステップS4)。
【0046】
次に、ステップS4による問い合わせの結果得られたセグメントが上記の停止対象セグメントと同じセグメントであるか否かが判定され(ステップS5)、停止対象セグメントとは異なるセグメントであると判定された場合は後述のステップS7の処理に移る。
【0047】
ステップS5による判定の結果、停止対象セグメントと同じセグメントであると判定された場合は、その「搬送中」状態の用紙を「ジャム」状態に更新し、さらに、その用紙の先端が存在するセグメントを用紙管理部400に問合せ、その結果得られたセグメントにより停止対象セグメントを更新する(ステップS6)。
【0048】
次に、ステップS7において、ステップS4からステップS6までの一連の処理が、用紙搬送路10上の「搬送中」状態の用紙全てについて完了したか否かが判定され、判定の結果完了していない場合は、ステップS4に戻り上記の一連の処理を繰り返す。
【0049】
ステップS7における判定の結果、処理が完了している場合は、給紙場所から停止対象セグメントまでの全てのセグメントの搬送動作を停止するよう搬送系I/O部700に要求する。搬送系I/O部700はそれに応じて給紙場所から停止対象セグメントまでの全てのセグメントの搬送動作を停止する(ステップS8)。
【0050】
次に、用紙管理部400は、用紙搬送路10上に「搬送中」状態の用紙が存在するか否かを判定し(ステップS9)、用紙搬送路10上に「搬送中」状態の用紙が全て排出されたと判定されるのを待って、起動中の全てのセグメントの搬送動作を停止するよう搬送系I/O部700に要求し、これにより全てのセグメントが停止される(ステップS10)。
【0051】
このようにして、ジャムが発生した時点で、「ジャム」状態の用紙以外の、「搬送中」状態の全ての用紙、すなわち正常に搬送されつつある全ての用紙を機外に排出し終えてから用紙搬送動作が停止されるので、ジャム停止後のジャム用紙除去に要する時間を減少させることができる。
【0052】
なお、図3に示す第1の実施形態の画像出力装置の変形として、ジャム判定部800により検出されたジャム用紙の後端が存在するセグメントよりも給紙場所側にあるセグメントのモータを逆回転させることにより「ジャム」状態ではない用紙を給紙場所へ戻すように画像出力装置を構成してもよい。すなわち、ジャム用紙の後端が存在するセグメントを用紙管理部400に問い合わせ、その結果得られたセグメントよりも上流側のセグメント全てを一定時間逆回転させて「ジャム」状態ではない用紙を給紙場所に戻すようにすればよい。
【0053】
なお、上記の動作でセグメントを一定時間逆回転させる際に、用紙管理部400を制御してジャム検出を行うようにすることも可能である。この場合、用紙としてロール紙を使用している場合は、カッタ11c,12c(図2参照)により切断される前のロール紙のみを給紙場所まで戻すようにした方がよい。
【0054】
さらに、このように構成した画像出力装置において、「ジャム」状態ではない用紙のうちの、画像形成部18(図2参照)のイメージ描画位置に到達していない用紙のみを給紙場所へ戻すように画像出力装置を構成することもできる。このように構成した場合は、給紙場所まで戻した用紙には画像が形成されていないので、用紙として再利用することができる。
【0055】
図4は、図3に示した第1の実施形態において用紙ジャムが発生した状態を示す模式図である。
【0056】
なお、以下の説明においては、説明を簡単にするために3つのセグメントA,B,C上を搬送中の複数の用紙のうちの1枚の用紙でジャムが発生した場合の例について説明する。なお、各用紙は給紙場所から用紙搬送路10上に給紙された時点で「搬送中」状態として登録されているものとする。
【0057】
図4(a)には、用紙搬送路10上を矢印A方向に搬送中の3枚の用紙のうち用紙31がセグメントBにおいてジャムを発生した様子が示されている。この場合、ジャムを発生した用紙31が「ジャム」状態として更新されるとともに、用紙先端がジャム用紙31よりも上流側のセグメントCに存在する用紙32も、ステップS1(図3参照)により「ジャム」状態として更新され、ステップS2により、ジャム用紙31の先端が存在するセグメントBが停止対象セグメントとして保持される。
【0058】
また、ジャム用紙31よりも下流側のセグメントAに存在する用紙30の後端は、停止対象セグメントと同じセグメントには存在しないのでステップS6による処理はスキップされ用紙30は「搬送中」状態のまま保持される。用紙搬送路上の全ての用紙についての処理が終了するとステップS7からステップS8に進み、給紙場所から停止対象セグメントBまでの全てのセグメントが停止される。セグメントAは停止されないので用紙30は機外に排出され、用紙搬送路上に「搬送中」状態の用紙が存在しなくなった時点で全セグメントが停止される(ステップS10)。
【0059】
図4(b)には、用紙搬送路10上を矢印A方向に搬送中の3枚の用紙のうち用紙31がセグメントCにおいてジャムを発生した様子が示されている。この場合は、ジャムを発生した用紙31が「ジャム」状態として更新され(ステップS1)、ステップS2により、ジャム用紙31の先端が存在するセグメントCが停止対象セグメントとして保持される。そして、ジャム用紙31よりも下流側のセグメントBに存在する用紙32の後端は、停止対象セグメントと同じセグメントに存在するのでステップS6による処理が行われ用紙32は「ジャム」状態として更新されるとともに、停止対象セグメントはセグメントBに更新される。さらに、「ジャム」状態の用紙32よりも下流側のセグメントAに存在する用紙30の後端は、停止対象セグメントと同じセグメントには存在しないのでステップS6による処理はスキップされ「搬送中」状態のまま保持される。ステップS7以降の処理は図4(a)の場合と同様である。
【0060】
図4(c)には、用紙搬送路10上を矢印A方向に搬送中の3枚の用紙のうち用紙31がセグメントCにおいてジャムを発生した様子が示されている。この場合は、ジャムを発生した用紙31が「ジャム」状態として更新され(ステップS1)、ステップS2により、ジャム用紙31の先端が存在するセグメントCが停止対象セグメントとして保持される。そして、ジャム用紙31よりも下流側のセグメントBに存在する用紙32の後端は、停止対象セグメントと同じセグメントに存在するのでステップS6による処理が行われ、用紙32は「ジャム」状態として更新されるとともに停止対象セグメントはセグメントBに更新される。「ジャム」状態の用紙32よりも下流側のセグメントAに存在する用紙33の後端は、停止対象セグメントと同じセグメントBに存在するのでステップS6による処理が行われ用紙33も「ジャム」状態として更新されるとともに停止対象セグメントはセグメントCに更新される。ステップS7以降の処理は図4(a)の場合と同様である。
【0061】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0062】
第1の実施形態では、「搬送中」状態の用紙の後端が停止対象セグメントに存在し、かつその用紙の先端が異なるセグメントに存在する場合にその用紙は無条件に搬送停止すべきものと判定してその用紙を「ジャム」状態として更新する方式が採用されている。
【0063】
しかし、実際上は、用紙の先端が存在するセグメントの搬送強度が、その用紙の後端が存在するセグメントよりも大きい場合は、用紙の先端が存在するセグメントでその用紙を引っ張ることにより、その用紙を排出することが可能である。本発明の第2の実施形態はこの考え方に基づくものである。
【0064】
この第2の実施形態では、制御部300は、上記の搬送強度を次に示すような搬送強度管理表で管理しており、停止対象セグメントを判定する際にこの搬送強度管理表を参照してセグメントどうしの搬送強度を比較して判定を行っている。
【0065】
表1は、本発明の第2の実施形態に用いられる搬送強度管理表である。
【0066】
【表1】
Figure 0003758410
【0067】
図5は、第2の実施形態におけるジャム処理の流れを示すフローチャートである。
【0068】
制御部300(図1参照)は、ジャム判定部800からジャム通知を受信すると、ジャムを発生したジャム用紙と、そのジャム用紙よりも用紙搬送路上流側上流に存在する用紙全てを「ジャム」状態として更新するように用紙管理部400に要求する(ステップS11)。
【0069】
次に、そのジャム用紙の先端が存在するセグメントを用紙管理部400に問合せ、その結果判明したジャム用紙の先端が存在するセグメントを、停止対象セグメントとして保持する(ステップS12)。すなわち、ジャム発生により一斉に停止させるべきセグメントのうちの最下流のセグメントの位置を所定の記憶手段に記憶しておく。
【0070】
次に、「搬送中」状態の用紙が用紙搬送路10上に存在するか否かを用紙管理部400に問合せる(ステップS13)。問い合わせの結果、「搬送中」状態の用紙が用紙搬送路10上に存在しない場合は、全セグメントの搬送動作を停止するよう搬送系I/O部700に要求する。その結果、起動している全てのセグメントが停止される(ステップS21)。
【0071】
ステップS13における問い合わせの結果、「搬送中」状態の用紙が用紙搬送路10上に存在する場合は、「搬送中」状態の用紙の中で最も登録の新しい「搬送中」状態の用紙の後端が存在するセグメント、すなわち「搬送中」状態の用紙のうちで最上流側に存在する用紙の後端が存在するセグメントを用紙管理部400に問合せる(ステップS14)。
【0072】
次に、ステップS14による問い合わせの結果得られたセグメントが上記の停止対象セグメントと同じセグメントであるか否かが判定され(ステップS15)、停止対象セグメントとは異なるセグメントであると判定された場合は後述のステップS18の処理に移る。
【0073】
ステップS15による判定の結果、停止対象セグメントと同じセグメントであると判定された場合は、「搬送中」状態の用紙のうちで最上流側に存在する「搬送中」状態の用紙の先端が存在するセグメントとその用紙の後端が存在するセグメントの搬送力どうしの比較によりジャム用紙の先端が存在するセグメントが停止してもジャム用紙の一つ前を搬送中の用紙の搬送が可能か否か、すなわち、「搬送中」状態の用紙のうちで最上流側に存在する「搬送中」状態の用紙の先端が存在するセグメントの搬送強度の方が、その用紙の後端が存在するセグメントの搬送強度よりも大きいか否かが上記の表1により判定される(ステップS16)。
【0074】
ステップS16における判定の結果、用紙の先端が存在するセグメントの搬送強度の方が、その用紙の後端が存在するセグメントの搬送強度よりも大きい場合は後述のステップS18の処理に移る。
【0075】
ステップS16における判定の結果、用紙の先端が存在するセグメントの搬送強度の方が、その用紙の後端が存在するセグメントの搬送強度よりも強くない場合は、その「搬送中」状態の用紙を「ジャム」状態に更新し、さらに、その用紙の先端が存在するセグメントを用紙管理部400に問合せ、その結果得られたセグメントにより停止対象セグメントを更新する(ステップS17)。
【0076】
次に、ステップS18において、ステップS14からステップS17までの一連の処理が、用紙搬送路10上の「搬送中」状態の用紙全てについて完了したか否かが判定され、判定の結果完了していない場合はステップS14に戻り上記の一連の処理を繰り返す。
【0077】
ステップS18における判定の結果、処理が完了している場合は、給紙場所から停止対象セグメントまでの全てのセグメントの搬送動作を停止するよう搬送系I/O部700に要求する。搬送系I/O部700はそれに応じて給紙場所から停止対象セグメントまでの全てのセグメントの搬送動作を停止する(ステップS19)。
【0078】
次に、用紙管理部400は、用紙搬送路10上に「搬送中」状態の用紙が存在するか否かを判定し(ステップS20)、用紙搬送路10上に「搬送中」状態の用紙が全て排出されたと判定されるのを待って、起動中の全てのセグメントの搬送動作を停止するよう搬送系I/O部700に要求し、これにより全てのセグメントが停止される(ステップS21)。
【0079】
このようにして、ジャムが発生した時点で、「ジャム」状態の用紙以外の、「搬送中」状態の全ての用紙、すなわち正常に搬送されつつある全ての用紙を機外へ排出し終えてから用紙搬送が停止されるので、ジャム停止後のジャム用紙除去に要する時間を減少させることができる。
【0080】
なお、上記のステップ16における判定に際して、該当する用紙が3つ以上のセグメントに跨っている場合は、その中に用紙後端が存在するセグメントより搬送強度の大きいセグメントが1つでも含まれていれば搬送可能と判断し、その用紙を「ジャム」状態とはしないようにする考慮が必要である。
【0081】
図6は、図5に示した第2の実施形態において用紙ジャムが発生した状態を示す模式図である。
【0082】
図6(a)には、用紙搬送路10上を矢印A方向に搬送中の3枚の用紙のうち用紙31がセグメントCにおいてジャムを発生した様子が示されている。この場合は、ジャムを発生した用紙31が「ジャム」状態として更新され(ステップS11)、ステップS12によりジャム用紙31の先端が存在するセグメントCが停止対象セグメントとして保持される。
【0083】
ジャム用紙31よりも下流側のセグメントBに存在する用紙32の後端は、停止対象セグメントと同じセグメントに存在し、かつ用紙32の先端が存在するセグメントBの搬送強度の方が、用紙32の後端が存在するセグメントCの搬送強度よりも小さいのでステップS17による処理が行われ用紙32は「ジャム」状態として更新されるとともに停止対象セグメントはセグメントBに更新される。
【0084】
さらに、「ジャム」状態の用紙32よりも下流側のセグメントAに存在する用紙30の後端は、停止対象セグメントと同じセグメントBには存在しないのでステップS16およびステップS17による処理はスキップされ「搬送中」状態のまま排出される。用紙搬送路上の全ての用紙についての処理が終了するとステップS18からステップS19に進み、給紙場所から停止対象セグメントBまでの全てのセグメントが停止される。セグメントAは停止されないので用紙30は機外に排出され、用紙搬送路上に「搬送中」状態の用紙が存在しなくなった時点で全セグメントが停止される(ステップS20)。
【0085】
図6(b)には、用紙搬送路10上を矢印A方向に搬送中の3枚の用紙のうち用紙31がセグメントCにおいてジャムを発生した様子が示されている。この場合は、ジャムを発生した用紙31が「ジャム」状態として更新され(ステップS11)、ステップS12によりジャム用紙31の先端が存在するセグメントCが停止対象セグメントとして保持される。
【0086】
ジャム用紙31よりも下流側のセグメントBに存在する用紙32の後端は、停止対象セグメントと同じセグメントに存在し、かつ用紙32の先端が存在するセグメントBの搬送強度の方が、用紙32の後端が存在するセグメントCの搬送強度よりも小さいのでステップS17による処理が行われ用紙32は「ジャム」状態として更新されるとともに停止対象セグメントはセグメントBに更新される。
【0087】
さらに、「ジャム」状態の用紙32よりも下流側のセグメントAに存在する用紙30の後端は、停止対象セグメントと同じセグメントに存在するが、用紙30の先端が存在するセグメントAの搬送強度の方が、用紙32の後端が存在するセグメントBの搬送強度よりも大きいのでステップS17による処理はスキップされ、用紙30は「搬送中」状態のまま保持される。ステップS18以降の処理は図6(a)の場合と同様である。
【0088】
図6(c)には、用紙搬送路10上を矢印A方向に搬送中の2枚の用紙のうち用紙31がセグメントCにおいてジャムを発生した様子が示されている。この場合は、ジャムを発生した用紙31が「ジャム」状態として更新され(ステップS11)、ステップS12によりジャム用紙31の先端が存在するセグメントCが停止対象セグメントとして保持される。そして、ジャム用紙31よりも下流側のセグメントBに存在する用紙30の後端は、停止対象セグメントと同じセグメントCに存在し、かつ用紙30の先端が存在するセグメントAの搬送強度の方が、用紙30の後端が存在するセグメントCの搬送強度よりも大きいのでステップS17による処理はスキップされ、用紙30は「搬送中」状態のまま保持される。ステップS18以降の処理は図6(a)の場合と同様である。
【0089】
なお、第2の実施形態の画像出力装置において、各セグメントのモータに、例えばトルクアップ装置などを備えておき、制御部によりこれらのトルクアップ装置を制御させることにより各セグメントの搬送強度を制御できるようにすることが可能な場合は、「ジャム」状態と判定された用紙より先に搬送されている用紙の後端が存在するセグメントが停止対象セグメントと同じセグメントに存在し、かつその用紙の先端が存在するセグメントが停止対象セグメントと異なる場合に、用紙の先端が存在するセグメントの搬送強度を、用紙の後端が存在するセグメントより大きくなるように制御してその用紙を強制的に排出させるように構成してもよい。
【0090】
制御部に各セグメントの搬送強度を制御させるようにすることが不可能な場合でも、各セグメントのモータと各ローラとの間にクラッチを設けておき、用紙後端が存在するセグメント内の各ローラのクラッチをオフにしたり、該当するセグメントのモータをモータフリー(負荷なし状態)とすることにより同様な効果を得ることができる。
【0091】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の画像出力装置によれば、複数のセグメントに区画されてなる用紙搬送路上を搬送中の全ての用紙についてジャムが発生したか否かを判定するジャム判定手段を備え、このジャム判定手段が、搬送中のいずれかの用紙についてジャムが発生したジャム用紙であると判定した場合に、給紙場所からジャム用紙の先端が存在するセグメントまでの搬送動作を停止するとともに、そのセグメントよりも用紙搬送路下流側のセグメントについては、その下流側のセグメントを搬送中の用紙を排出し終えた後に搬送動作を停止するように構成されているため、ジャムが発生した時点で排出可能な用紙を全て排出させることが可能となり、特別なハードウエアを用いることなく、用紙ジャム発生後の復帰作業が容易で復帰までの時間が短い低コストの画像出力装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施形態に共通な画像出力装置の基本構成図である。
【図2】本発明の各実施形態に共通な画像出力装置における用紙搬送路を示す図である。
【図3】第1の実施形態におけるジャム処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】図3に示した第1の実施形態において用紙ジャムが発生した状態を示す模式図である。
【図5】第2の実施形態におけるジャム処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】図5に示した第2の実施形態において用紙ジャムが発生した状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1,2 ロール紙給紙部
1b,1b,2b,2b リール
1c,2c カッタ
3 カット紙給紙部
10 用紙搬送路
10a 手差し挿入口
10b,10c 排紙口
11 RFC1セグメント
11a,12a,13a,14a,15a,16a モータ
11r,12r,13r,14r,15r,16r 搬送ローラ
12 RFC2セグメント
13 A搬送セグメント
14 B搬送セグメント
15 定着セグメント
16 E搬送セグメント
18 画像形成部
18a 像担持体ドラム
19 定着部
19a 定着ロール
20 用紙搬送部
100 上位装置
200 上位装置I/F部
300 制御部(CPU)
400 用紙管理部
500 画像メモリ
600 画像形成部
700 搬送系I/O部
800 ジャム判定部
900 バス

Claims (4)

  1. 複数のモータを備え、これら複数のモータを制御することにより、用紙を供給する給紙部から供給された用紙を、該給紙部から、用紙が排出される排出口に至る、前記複数のモータそれぞれにより駆動される複数のセグメントに区画されてなる用紙搬送路に沿って搬送する用紙搬送手段と、
    前記用紙搬送路上を搬送中の用紙上に画像を形成する画像形成部と、
    前記用紙搬送路上を搬送中の全ての用紙についてジャムが発生したか否かを判定するジャム判定手段とを備え、
    前記ジャム判定手段が、前記用紙搬送路上を搬送中のいずれかの用紙についてジャム用紙であると判定した場合において、該ジャム用紙よりも一つ前を搬送中の用紙の先端が該ジャム用紙と同一のセグメントに存在する場合は、該一つ前を搬送中の用紙をジャム用紙であると判定するものであることを特徴とする画像出力装置。
  2. 複数のモータを備え、これら複数のモータを制御することにより、用紙を供給する給紙部から供給された用紙を、該給紙部から、用紙が排出される排出口に至る、前記複数のモータそれぞれにより駆動される複数のセグメントに区画されてなる用紙搬送路に沿って搬送する用紙搬送手段と、
    前記用紙搬送路上を搬送中の用紙上に画像を形成する画像形成部と、
    前記用紙搬送路上を搬送中の全ての用紙についてジャムが発生したか否かを判定するジャム判定手段とを備え、
    前記ジャム判定手段が、前記用紙搬送路上を搬送中のいずれかの用紙についてジャム用紙であると判定した場合において、該ジャム用紙よりも一つ前を搬送中の用紙の後端が該ジャム用紙と同一のセグメントに存在する場合は、該一つ前を搬送中の用紙をジャム用紙であると判定するものであることを特徴とする画像出力装置。
  3. 前記ジャム判定手段、前記用紙搬送路上を搬送中のいずれかの用紙についてジャム用紙であると判定した場合において、該ジャム用紙よりも一つ前を搬送中の用紙の後端が該ジャム用紙と同一のセグメントに存在する場合は、該一つ前を搬送中の用紙をジャム用紙であると判定するアルゴリズムを、前記ジャム用紙から、前記用紙搬送路上の、前記ジャム用紙よりも下流側を搬送中の各用紙について下流側に向かって順次に繰り返すことにより、最終的に最下流のジャム用紙を決定するものであることを特徴とする請求項記載の画像出力装置。
  4. 複数のモータを備え、これら複数のモータを制御することにより、用紙を供給する給紙部から供給された用紙を、該給紙部から、用紙が排出される排出口に至る、前記複数のモータそれぞれにより駆動される複数のセグメントに区画されてなる用紙搬送路に沿って搬送する用紙搬送手段と、
    前記用紙搬送路上を搬送中の用紙上に画像を形成する画像形成部と、
    前記用紙搬送路上を搬送中の全ての用紙についてジャムが発生したか否かを判定するジャム判定手段とを備え、
    前記ジャム判定手段は、前記用紙搬送路上を搬送中のいずれかの用紙についてジャム用紙であると判定した場合において、該ジャム用紙よりも一つ前を搬送中の用紙の後端が該ジャム用紙の先端と同一のセグメントに存在し、かつ該一つ前を搬送中の用紙の先端が、該ジャム用紙の先端が存在するセグメントよりも下流側のセグメントに存在する場合に、セグメントの搬送力どうしの比較により該ジャム用紙の先端が存在するセグメントが停止しても該一つ前を搬送中の用紙の搬送が可能な場合は、該一つ前を搬送中の用紙についてはジャム用紙ではないと判定するものであることを特徴とする画像出力装置。
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