JP3757550B2 - 加熱装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品を加熱して調理する加熱装置に係わり、とくに通信回線を介して遠隔制御で加熱を制御する加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来の加熱装置について図面を参照しながら説明する。従来、この種の加熱装置は、特開平8−272808号公報に開示されているものが一般的であった。この加熱装置は、図12に示されているように、調理メニュー、材料表、作り方、調理時間、調理器具の制御情報、栄養情報、価格などの文字または音声、画像からなる食情報コード1として付加されたメディア媒体2を用い、食情報装置3に食情報コード1を入力する入力手段4と、入力手段4の情報を認識する認識手段5と、認識手段5の情報を報知する報知手段6と、認識手段5を操作するキースイッチ群7と、食情報コード1を記憶する記憶手段8とにより構成されている。
【0003】
食情報コード1は、現在流通しているメディア媒体2に付加することにより、調理情報を自在、かつ簡単に取り込むことができ、使用すればするほど使用者に役立つ情報を提供するようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の加熱装置では、使用者はメディア媒体から調理に係わる種々の情報を読み込む操作をしなければならないので、機械操作に不慣れな年寄りや主婦には折角の情報を活用できないと言う課題があった。また、忙しい家庭における調理を手助けするまでには至っていないと言った課題もあった。
【0005】
本発明は上記の課題を解決するもので、使用者の簡単な操作で適切な調理情報のもとに調理でき、また、使用者に代わって前記情報に基づいて遠隔操作で自動的に調理される加熱装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1にかかわる本発明は、食品を加熱する機器側システムと、前記機器側システムに通信回線を介して接続され、前記機器側システムにおける前記食品の加熱を遠隔制御する遠隔操作側システムとで構成され、前記機器側システムは、加熱エリアと、前記加熱エリアに載置された食品を加熱する加熱手段と、前記食品の加熱状況を検出する加熱状況検出手段と、前記通信回線からの情報を読み取る機器側読取手段および情報を処理する機器側制御手段を備えた機器制御装置とを備え、また、前記遠隔操作側システムは、前記通信回線からの情報を読み取る遠隔操作側読取手段および情報を処理する遠隔操作側制御手段を備え、前記機器側システムの使用者が前記食品の加熱調理を前記遠隔操作側システムに要求したとき、前記機器側システムは、使用者が設定した調理メニューに対する制御ルールを与える調理情報と前記加熱状況情報とを前記通信回線を介して前記遠隔操作側システムに送出するとともに、加熱に係わる遠隔制御の情報を前記通信回線を介して前記遠隔操作側システムから受け取って前記加熱手段を制御し、前記遠隔操作側システムは、前記通信回線を介して受け取った前記調理情報および前記加熱状況情報とに基づいて遠隔制御情報を前記通信回線を介して前記機器側システムに送出することにより、前記機器側システムと前記遠隔操作側システムとが前記通信回線を介して双方向に情報を授受しながら前記食品が前記遠隔操作側システムの遠隔制御により加熱されるようにした加熱装置である。
【0007】
本発明によれば、機器側システムと遠隔操作側システムが調理に必要な情報を双方向に授受し、遠隔操作側システムが自動的に機器側システムにおける食品の加熱を遠隔制御するので、使用者が全く調理の知識を持ち合わせなくても、また手を煩わせることなく調理できるとともに、使用者にとって好ましい状態に仕上げることができる。
【0008】
請求項2に係わる本発明は、機器側システムが機器側ストック手段を機器制御装置に備えるとともに、遠隔操作側システムが遠隔操作側ストック手段を備え、前記機器側ストック手段は遠隔操作側システムから受け取った情報を蓄積して記憶し、前記遠隔操作側ストック手段は機器側システムから受け取った情報を蓄積して記憶するようにした請求項1に係わる加熱装置である。
【0009】
本発明によれば、機器側システムには遠隔操作側システムからの遠隔制御情報を蓄積できるので、食品の加熱制御に再利用できるとともに、遠隔操作側システムには機器側システムからの調理情報を蓄積できるので、使用者の好みの調理メニューや調理条件などの新しい調理の開発などに活用することができる。
【0010】
請求項3に係わる本発明は、機器側システムが機器側デジタル記録媒体を機器制御装置に備えるとともに、遠隔操作側システムが遠隔操作側デジタル記録媒体を備え、機器側システムは、使用者が設定した調理メニューに対応する調理情報を前記機器側デジタル記録媒体にあらかじめ記憶されている調理情報のうちから読み出して加熱状況情報とともに遠隔操作側システムに送出することにより加熱を遠隔制御され、また、前記遠隔操作側デジタル記録媒体にあらかじめ記録されている新規の調理情報を供与されて機器側ストック手段に記憶するようにした請求項2に係わる加熱装置である。
【0011】
本発明によれば、機器側システムは多岐多様な調理情報を機器側デジタル記録媒体に持ち合わせることができ、使用者が所望する調理に該当する調理情報を容易に機器側システムに送出でき、また、遠隔操作側システムは多岐多様な遠隔制御情報を遠隔操作側デジタル記録媒体に持ち合わせることができ、機器側システムの要望に容易に対応して遠隔制御できるとともに、機器側システムが持ち合わせない調理情報を遠隔操作側デジタル記録媒体に格納しておき、それを機器側システムに与えることもできる。
【0012】
請求項4に係わる本発明は、機器側システムが機器側表示手段と機器側報知手段の少なくともいずれかを機器制御装置に備えるとともに、遠隔操作側システムが遠隔操作側表示手段と遠隔操作側報知手段の少なくともいずれかを備え、それぞれ調理情報および加熱状況情報を表示および報知するようにした請求項1ないし請求項3のいずれかに係わる加熱装置である。
【0013】
本発明によれば、機器側システムでは機器側表示手段や機器側報知手段が調理情報や加熱状況情報をリアルタイムで表示や報知するので、使用者は不安なく調理することができ、また、遠隔操作側システムにおいても同様の表示や報知により管理者は機器側システムにおける調理が正常であるか否かを知ることができる。
【0014】
請求項5に係わる本発明は、遠隔操作側システムが逐次実行制御部を備え、調理の途中に使用者が都度設定する要件ごとに逐次に対応して遠隔制御を実行するようにした請求項1ないし請求項4のいずれかに係わる加熱装置である。
【0015】
本発明によれば、遠隔操作側システムは使用者が都度設定する調理情報に逐次に対応して遠隔制御するので、所定の制御に使用者の好みを都度に織り込みながら遠隔制御することができる。
【0016】
請求項6に係わる本発明は、機器側システムが機器側変更手段を機器制御装置に備えるとともに、遠隔操作側システムが遠隔操作側変更手段を備え、使用者が初期設定された調理情報の変更を要求入力したとき、機器側システムおよびは遠隔操作側システムは前記機器側変更手段および前記遠隔操作側変更手段により一連の制御を中断して割り込み処理により前記変更要件を実行するようにした請求項1ないし請求項5のいずれかに係わる加熱装置である。
【0017】
本発明によれば、機器側システムでは調理に係わる初期設定を使用者が変更でき、調理の中断や再開、調理時刻の変更などに対応することができる。
【0018】
請求項7に係わる本発明は、機器側システムが第2の機器側ストック手段を機器制御装置に備えるとともに、遠隔操作側システムが第2の遠隔操作側ストック手段を備え、前記第2の機器側ストック手段は機器側変更手段の変更情報を記憶し、前記第2の遠隔操作側ストック手段には遠隔操作側変更手段の変更情報を記憶するようにした請求項6に係わる加熱装置である。
【0019】
本発明によれば、機器側システムでは変更情報を第2の機器側ストック手段に蓄積して記憶できるので、同じ変更に対してはその変更情報を自由に再利用することができるとともに、遠隔操作側システムにも同じ変更情報を蓄積しておくことができる。
【0020】
請求項8に係わる本発明は、機器側システムが機器側学習機能手段を機器制御装置に備えるとともに、遠隔操作側システムが遠隔操作側学習機能手段を備え、前記機器側学習機能手段は、機器側ストック手段に記憶した調理情報の利用頻度と第2の機器側ストック手段に記憶した変更情報の利用頻度とに基づいて、一層好ましい調理情報を機器側ストック手段に記憶し、前記遠隔操作側学習機能手段は、遠隔操作側ストック手段に記憶した調理情報の利用頻度と第2の遠隔操作側ストック手段に記憶した変更情報の利用頻度とに基づいて、一層好ましい調理情報を機器側ストック手段に記憶し、機器側システムと遠隔操作側システムとが連携して上記処理を実行することにより、それぞれが同一の一層好ましい調理情報を保有するようにした請求項7に係わる加熱装置である。
【0021】
本発明によれば、新しい調理情報などを使用者にとってより一層好ましい調理情報に変えて、機器側システムと遠隔操作側システムとが保有することができる。
【0022】
請求項9に係わる本発明は、機器側システムが機器側調理時刻設定手段を機器制御装置に備えるとともに、遠隔操作側システムが遠隔操作側調理時刻設定手段を備え、使用者が設定した調理の開始時刻または終了時刻に合わせて遠隔制御により加熱するようにした請求項1ないし請求項8のいずれかに係わる加熱装置である。
【0023】
本発明によれば、機器側システムにおいて使用者は調理の開始時刻または終了時刻を設定でき、遠隔操作側システムでは前記設定された時刻に調理を開始または終了するので、使用者の都合に合わせて調理することができる。
【0024】
請求項10に係わる本発明は、機器側システムが機器側強制終了手段を機器制御装置に備えるとともに、遠隔操作側システムが遠隔操作側強制終了手段を備え、調理に異常が発生したときには強制的に終了するようにした請求項1ないし請求項9のいずれかに係わる加熱装置である。
【0025】
本発明によれば、たとえば、機器側システムと遠隔操作側システムとの情報の授受に異常が発生したときには、機器側システムおよび遠隔操作側システムのいずれも強制的に終了するので、異常なまま加熱が進行したり、制御動作が無駄に継続する事態を防止することができる。
【0026】
請求項11に係わる本発明は、機器側システムにおいて機器制御装置を他の部分から着脱自在に構成し、かつ機器側読取手段と機器側制御手段との間を無線で接続して構成した請求項1ないし請求項9のいずれかに係わる加熱装置である。
【0027】
本発明によれば、機器制御装置を一般に普及しているパーソナルコンピュータなどで実現することができ、また、機器側読取手段として用いたモデムと前記パーソナルコンピュータとの間を無線で接続するので、機器側読取手段と前記パーソナルコンピュータとを互いに離れた位置に設置することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
請求項1に係わる本発明は、食品を加熱する機器側システムと、前記機器側システムに通信回線を介して接続され、前記機器側システムにおける前記食品の加熱を遠隔制御する遠隔操作側システムとで構成され、前記機器側システムは、加熱エリアと、前記加熱エリアに載置された食品を加熱する加熱手段と、前記食品の加熱状況を検出する加熱状況検出手段と、前記通信回線からの情報を読み取る機器側読取手段および情報を処理する機器側制御手段を備えた機器制御装置とを備え、また、前記遠隔操作側システムは、前記通信回線からの情報を読み取る遠隔操作側読取手段および情報を処理する遠隔操作側制御手段を備え、前記機器側システムの使用者が前記食品の加熱調理を前記遠隔操作側システムに要求したとき、前記機器側システムは、使用者が設定した調理メニューに対する制御ルールを与える調理情報と前記加熱状況情報とを前記通信回線を介して前記遠隔操作側システムに送出するとともに、加熱に係わる遠隔制御の情報を前記通信回線を介して前記遠隔操作側システムから受け取って前記加熱手段を制御し、前記遠隔操作側システムは、前記通信回線を介して受け取った前記調理情報および前記加熱状況情報とに基づいて遠隔制御情報を前記通信回線を介して前記機器側システムに送出することにより、前記機器側システムと前記遠隔操作側システムとが前記通信回線を介して双方向に情報を授受しながら前記食品が前記遠隔操作側システムの遠隔制御により加熱されるようにした加熱装置とする。
【0029】
本発明において、加熱手段は、たとえばマグネトロンを用いた高周波加熱手段とすることができる。また、加熱状況検出手段は、食品の加熱に伴う物理量を検出して加熱状況を直接または間接に検出する手段とし、食品の重量、食品温度、加熱エリア内の湿度などの他に、高周波加熱では加熱エリアにおける電界強度分布、電源電圧、機器側システムの温度などを、温度センサ、湿度センサ、電位差計などにより検出する。また、機器側制御手段および遠隔操作側制御手段は情報を処理する手段とし、たとえばマイクロコンピュータのプログラム動作により実現し、デジタル信号により情報の入出力、発生、加工、比較などを行わせることができる。なお、実施例1および実施例2においては調理メニューに対応する調理情報も内部のメモリに記憶して備えているものとする。また、機器側読取手段および遠隔操作側読取手段は通信回線を介して情報を入力する手段とし、ISDNなどにおけるモデムを用いることができる。これらは情報の入力のみならず、通信回線への情報の出力にも用いる。
【0030】
なお、図示しないが、使用者が機器側システムと対話するために、キーボードやマウスなどの入力手段を備え、機器側制御手段に調理メニューなどを入力するものとする。
【0031】
請求項2に係わる本発明は、機器側システムが機器側ストック手段を機器制御装置に備えるとともに、遠隔操作側システムが遠隔操作側ストック手段を備え、前記機器側ストック手段は遠隔操作側システムから受け取った情報を蓄積して記憶し、前記遠隔操作側ストック手段は機器側システムから受け取った情報を蓄積して記憶するようにした請求項1に係わる加熱装置とする。
【0032】
本発明において、機器側ストック手段および遠隔操作側ストック手段は、調理に際して相手側から受け取った情報を蓄積して記憶する手段として、情報をデジタルデータとして読み書き可能な半導体メモリや磁気ディスク装置などで実現する。なお、如何なる情報を記憶するかは機器側システムと遠隔操作側システムとの間で規定された所定のルールに従うものとする。
【0033】
請求項3に係わる本発明は、機器側システムが機器側デジタル記録媒体を機器制御装置に備えるとともに、遠隔操作側システムが遠隔操作側デジタル記録媒体を備え、機器側システムは、使用者が設定した調理メニューに対応する調理情報を前記機器側デジタル記録媒体にあらかじめ記憶されている調理情報のうちから読み出して加熱状況情報とともに遠隔操作側システムに送出することにより加熱を遠隔制御され、また、前記遠隔操作側デジタル記録媒体にあらかじめ記録されている新規の調理情報を供与されて機器側ストック手段に記憶するようにした請求項2に係わる加熱装置とする。
【0034】
本発明において、機器側デジタル記録媒体は調理メニューに対応する調理情報をあらかじめ記憶している記録媒体、遠隔操作側デジタル記録媒体は同様の調理情報や他の情報をあらかじめ記憶している記録媒体として、多数の情報をデジタルデータにより保持する不揮発性半導体メモリや磁気ディスク装置などで実現する。
【0035】
請求項4に係わる本発明は、機器側システムが機器側表示手段と機器側報知手段の少なくともいずれかを機器制御装置に備えるとともに、遠隔操作側システムが遠隔操作側表示手段と遠隔操作側報知手段の少なくともいずれかを備え、それぞれ調理情報および加熱状況情報を表示および報知するようにした請求項1ないし請求項3のいずれかに係わる加熱装置とする。
【0036】
本発明において、表示手段は使用者や管理者が情報を眼で認識可能な表示手段として、陰極線管や液晶パネルなどを用いた表示装置て実現する。また、報知手段は音により情報を認識可能な報知手段として、ブザーや音声合成による音声装置を用いて実現する。
【0037】
請求項5に係わる本発明は、遠隔操作側システムが逐次実行制御部を備え、調理の途中に使用者が都度設定する要件ごとに逐次に対応して遠隔制御を実行するようにした請求項1ないし請求項4のいずれかに係わる加熱装置とする。
【0038】
本発明において、逐次実行制御部は機器側システムから調理条件などが都度設定されて入力するたびに、それに対応する遠隔制御を逐次に実行する手段として、たとえばマイクロコンピュータのプログラム動作で実現でき、遠隔操作側制御手段をマイクロコンピュータで実現した場合には、そのマイクロコンピュータの中のプログラム動作として実現してもよい。
【0039】
請求項6に係わる本発明は、機器側システムが機器側変更手段を機器制御装置に備えるとともに、遠隔操作側システムが遠隔操作側変更手段を備え、使用者が初期設定された調理情報の変更を要求入力したとき、機器側システムおよびは遠隔操作側システムは前記機器側変更手段および前記遠隔操作側変更手段により一連の制御を中断して割り込み処理により前記変更要件を実行するようにした請求項1ないし請求項5のいずれかに係わる加熱装置とする。
【0040】
本発明において、機器側変更手段および遠隔操作側変更手段は初期設定された一連の制御を割り込みにより変更する手段として、半導体メモリなどに記憶した変更情報とその処理情報とで構成でき、たとえば、機器側制御手段や遠隔操作側制御手段をマイクロコンピュータで実現した場合には、割込処理により変更情報を実行させることができる。
【0041】
請求項7に係わる本発明は、機器側システムが第2の機器側ストック手段を機器制御装置に備えるとともに、遠隔操作側システムが第2の遠隔操作側ストック手段を備え、前記第2の機器側ストック手段は機器側変更手段の変更情報を記憶し、前記第2の遠隔操作側ストック手段には遠隔操作側変更手段の変更情報を記憶するようにした請求項6に係わる加熱装置とする。
【0042】
本発明において、第2の機器側ストック手段は変更した調理情報を蓄積して記憶する手段、第2の遠隔操作側ストック手段は前記変更に対応して出力した情報を蓄積して記憶する手段として、それぞれ前記の機器側ストック手段、遠隔操作側ストック手段と同様の手段で実現する。なお、同一情報は重複して記憶しないのが常套手段である。また、機器側ストック手段と第2の機器側ストック手段とを1つの記憶手段内に実現してもよいことは言うまでもない。遠隔操作側ストック手段と第2の遠隔操作側ストック手段についても同様にできる。
【0043】
請求項8に係わる本発明は、機器側システムが機器側学習機能手段を機器制御装置に備えるとともに、遠隔操作側システムが遠隔操作側学習機能手段を備え、前記機器側学習機能手段は、機器側ストック手段に記憶した調理情報の利用頻度と第2の機器側ストック手段に記憶した変更情報の利用頻度とに基づいて、一層好ましい調理情報を機器側ストック手段に記憶し、前記遠隔操作側学習機能手段は、遠隔操作側ストック手段に記憶した調理情報の利用頻度と第2の遠隔操作側ストック手段に記憶した変更情報の利用頻度とに基づいて、一層好ましい調理情報を機器側ストック手段に記憶し、機器側システムと遠隔操作側システムとが連携して上記処理を実行することにより、それぞれが同一の一層好ましい調理情報を保有するようにした請求項7に係わる加熱装置とする。
【0044】
本発明において、機器側学習機能手段は第2の機器側ストック手段に記憶された調理メニューおよび調理条件などの変更した調理情報の利用頻度から使用者の好みの設定を学習する手段として、たとえば、第2の機器側ストック手段に変更して記憶した調理情報を読み出して再利用するごとに再利用回数を積算して利用頻度とし、その利用頻度をその情報に付随して記憶させ、また、利用頻度の最も大きい変更内容が利用者の好みの設定であると判断する手段にする。機器側ストック手段の情報についても利用頻度の高い情報ほど、使用者の好みの設定に対応した遠隔制御システムからの遠隔制御情報であると判断するようにする。この好ましい調理情報を好ましい変更情報により変更した結果の調理情報を機器側ストック手段に書き込む手段として実現でき、たとえば機器側制御手段をマイクロコンピュータのプログラム動作により実現した場合には、同一マイクロコンピュータの中で情報の書き込み、読み出し、比較、カウントなどの情報処理をプログラム動作で実行させて実現する。遠隔操作側学習機能手段についても同様である。
【0045】
請求項9に係わる本発明は、機器側システムが機器側調理時刻設定手段を機器制御装置に備えるとともに、遠隔操作側システムが遠隔操作側調理時刻設定手段を備え、使用者が設定した調理の開始時刻または終了時刻に合わせて遠隔制御により加熱するようにした請求項1ないし請求項8のいずれかに係わる加熱装置とする。
【0046】
本発明において、機器側調理時刻設定手段は機器側システムで使用者が調理の開始または終了時刻を設定する手段として、時計のタイマ設定として実現でき、機械式時計によるスイッチ設定で実現できるが、たとえば機器側制御手段をマイクロコンピュータのプログラム動作により実現した場合には、同一マイクロコンピュータの中のタイマを設定することにより実現できる。また、機器側制御手段は遠隔操作側システムにその調理時刻設定情報を送出する。遠隔操作側調理時刻設定手段は、受け取った調理時刻設定情報をそのまま記憶するだけでよい。
【0047】
請求項10に係わる本発明は、機器側システムが機器側強制終了手段を機器制御装置に備えるとともに、遠隔操作側システムが遠隔操作側強制終了手段を備え、調理に異常が発生したときには強制的に終了するようにした請求項1ないし請求項9のいずれかに係わる加熱装置とする。
【0048】
本発明において、機器側強制終了手段および遠隔操作側強制終了手段は異常時に強制的に終了する手段として、たとえば、通信回線を介する情報の授受が不可能となったときに制御を強制終了する手段とし、機器側読取手段および遠隔操作側読取手段が情報を読み取れない場合にすべての処理を停止すればよく、機器側制御手段および遠隔操作側制御手段が加熱手段を切断したり、動作を停止するようにできるが、たとえば機器側制御手段をマイクロコンピュータのプログラム動作により実現した場合には、プログラムカウンタを停止するようにしてもよい。なお、情報の授受が不可能となる場合の他に、食品温度の過上昇などを異常としてもよい。
【0049】
請求項11に係わる本発明は、機器側システムにおいて機器制御装置を他の部分から着脱自在に構成し、かつ機器側読取手段と機器側制御手段との間を無線で接続して構成した請求項1ないし請求項9のいずれかに係わる加熱装置とする。
【0050】
本発明において、機器側システムにおいて機器制御装置が着脱自在な構成は、加熱手段および加熱状況検出手段と機器制御装置とを有線接続とし、実体は相互に機械的にも位置的にも分離可能とし、実用上からはそれぞれ別筺体に収納する。また、機器側読取手段は通信回線に情報を入出力する手段としての一般的なモデムを用いる。また、送受信手段は機器制御装置と機器側読取手段とを無線接続する手段として、赤外線ないし微弱電波を用いることができる。なお、機器制御装置は、たとえば一般的に普及しているパーソナルコンピュータによっても実現でき、そのプログラム動作により機器側制御手段、機器側変更手段、機器側調理時刻設定手段、機器側学習機能手段、機器側強制終了手段などのすべてを実現でき、また、その磁気ディスク装置などにより機器側デジタル記録媒体、機器側ストック手段、第2の機器側ストック手段を実現することができる。また、その表示器、発音器により機器側表示手段、機器側報知手段を実現することができる。また、そのキーボード、マウスは使用者が調理メニューおよび調理条件などの調理情報を設定したり変更するための入力手段となる。
【0051】
以下、実施例について説明する。
(実施例1)
以下、本発明の加熱装置の実施例1について図面を参照しながら説明する。
【0052】
図1は本実施例の構成を示すブロック図である。図において、9は加熱機器側(以下、機器側と称す)を構成する機器側システム、10は食品、11は食品10が載置されて加熱される加熱エリア、12は食品10を加熱する加熱手段、13は食品10の加熱状況を検出する加熱状況検出手段、14は機器側システム9における情報を処理する機器側制御手段、15は通信回線17を介して入力する情報を読み取る機器側読取手段である。機器側制御手段14と機器側読取手段15とは機器側システム9の全体の動作を制御する機器制御装置16を構成する。また、18は遠隔操作側を構成する遠隔操作側システム、19は通信回線17を介して入力する情報を読み取る遠隔操作側読取手段、20は遠隔操作側システム18における情報を処理する遠隔操作側制御手段である。なお、機器側システム9には、使用者が「***の**料理」などの調理メニューなどを入力するキーボードやマウスなどの入力手段(図示せず)を備え、使用者の入力操作に対応する情報を機器側制御手段14に出力するものとする。
【0053】
つぎに動作、作用について説明する。機器側システム9において、たとえば電子レンジなどの高周波を閉じ込めて食品を加熱する加熱室などの加熱エリア11に食品10が載置され、加熱手段12は機器側制御手段14の制御のもとに食品10を加熱する。このとき、加熱状況検出手段13は、食品10の物理的変化を検出している。加熱状況検出手段13は、食品10から加熱とともに発生する水分変化、湿度変化、食品の重さ、食品の温度などの他に、電子レンジであれば、加熱エリア11内の電界の分布、電源電圧変動、機器側システム9の温度、加熱エリア11内の温度などを検出する。これらの加熱状況情報は機器側制御手段14に伝達される。
【0054】
まず、使用者が機器側システム9の操作方法を十分に理解している場合には、前記入力手段の所定の操作により食品10に対する調理メニューを設定する。前記入力手段は調理メニューを機器側制御手段14に出力する。機器側制御手段14は加熱調理を制御するための制御ルールを調理情報として調理メニューごとに備えており、入力された調理メニューに対する調理情報と、加熱状況検出手段13が検出した加熱状況情報とに対応して加熱手段12を制御し、加熱エリア11内の食品10を加熱する。
【0055】
また、使用者が機器側システム9の操作方法を十分に理解できない場合、前記入力手段に設けたヘルプキー(図示せず)を押す。このとき、機器側制御手段14は、機器側読取手段15と光ファイバーケーブルなどの通信回線17とを介して遠隔操作側システム18にアクセスし、遠隔操作側読取手段19を介して遠隔操作側制御手段20に制御を委託する。このとき、機器側システム9からは調理メニューに対応する調理情報と加熱状況情報とを通信回線17を介して遠隔操作側システム18に送出する。遠隔操作側システム18において、遠隔操作側読取手段19は通信回線17を介して入力した調理情報と加熱状況情報とを読み取って遠隔操作側制御手段20に出力する。遠隔操作側制御手段20は、これらの情報に基づいて加熱エリア11中の食品10が最適に加熱されるように通信回線17を介して遠隔制御情報を機器側システム9に送出して遠隔制御する。このとき、加熱の進行に伴って加熱状況が刻々変化するので、機器側システム9は常に加熱状況情報を通信回線17を介して遠隔操作側システム18に送出する。
【0056】
以上のように本実施例によれば、機器側システム9と遠隔操作側システム18とが通信回線17を介して調理メニューおよび調理条件などの調理情報と、加熱状況など情報と、遠隔制御情報とを双方向に授受し、遠隔操作側システム18により食品10が適切な仕上がりとなるように機器側システム9を遠隔制御することにより、機器側システム9の使用者に調理の知識がなく、また操作方法がわからなくても、簡単、かつ適格に調理することができる。
【0057】
(実施例2)
以下、本発明の加熱装置の実施例2について図面を参照しながら説明する。図2は本実施例の構成を示すブロック図である。なお、図1に示した実施例1と同じ構成要素には同一番号を付与して詳細な説明を省略する。本実施例が実施例1と異なる点は、機器制御装置16に機器側ストック手段21を設け、遠隔操作側システム18には遠隔操作側ストック手段22を設け、機器側ストック手段21には遠隔操作側システム18から受け取った情報をストックし、遠隔操作側ストック手段22には機器側システム9から受け取った情報を蓄積するようにしたことにある。なお、機器側ストック手段21および遠隔操作側ストック手段22としては、磁気ディスク装置などの磁気記憶手段や半導体メモリなどの不揮発性記憶手段が有効である。
【0058】
つぎに動作、作用について説明する。機器側システム9において、機器側制御手段14は、遠隔操作側システム18から受け取った情報を機器側ストック手段21に蓄積して記憶させる。また、遠隔操作側システム18において、遠隔操作側制御手段20は、機器側システム9から受け取った情報を遠隔操作側ストック手段22に蓄積して記憶させる。これにより、機器側システム9は遠隔操作側システム18から受け取った新しい調理メニューなどの情報を機器側ストック手段21に蓄積して記憶し、また、遠隔操作側システム18では機器側システム9から受け取った調理メニューや加熱状況などの情報を蓄積して記憶する。なお、他の動作については実施例1と同じであり、説明を省略する。
【0059】
以上のように本実施例によれば、機器制御装置16に機器側ストック手段21を設けて遠隔操作側システム18から受け取った情報を蓄積することにより、新しい調理メニューを追加記憶することができ、また、遠隔操作側システム18には遠隔操作側ストック手段22を設けて機器側システム9から受け取った情報を蓄積することにより、遠隔操作側システム18の管理者は、機器側システムにおける調理メニューの使用状況や加熱状況を新しい調理メニューの開発などに反映することができる。
【0060】
なお、機器側ストック手段21、および遠隔操作側ストック手段22が記憶する情報は上記に限定されるものではなく、機器側システム9と遠隔操作側システム18との間で規定された所定のルールに従うものとする。
【0061】
(実施例3)
以下、本発明の加熱装置の実施例3について図面を参照しながら説明する。図3は本実施例の構成を示すブロック図である。なお、実施例1および実施例2と同じ構成要素には同一番号を付与して詳細な説明を省略する。本実施例が実施例1ないし実施例2と異なる点は、機器側システム9には機器側デジタル記録媒体23aを機器制御装置16に備え、また、遠隔操作側システム18には遠隔操作側デジタル記録媒体23bを備え、それぞれ多量の情報をあらかじめ記憶していることにある。なお、機器側デジタル記録媒体23aおよび遠隔操作側デジタル記録媒体23bは、情報をデジタル信号により記録しているフロッピーディスク、コンパクトディスク、バーコードなどの記録媒体である。
【0062】
実施例1において、機器側システム9は使用者が入力した調理メニューに対応する調理情報を備えているとしたが、多岐多様な調理メニューに対応するためには多数の調理情報をあらかじめ保有している必要がある。また、遠隔操作側システム18においても、多岐多様な新しいメニューに対する調理情報をあらかじめ保有している必要がある。本実施例において、機器側デジタル記録媒体23aと遠隔操作側デジタル記録媒体23bは、これらの情報を容易に提供するものである。
【0063】
つぎに動作、作用について説明する。機器側システム9において、使用者が調理メニュー操作入力すると、機器側制御手段14は、機器側デジタル記録媒体23aにあらかじめ記録された多数の調理情報の中から入力された調理メニューに対応する調理情報を読み取る。したがって、有限個のキーを備えた入力手段であっても、また調理メニューが多くても、多岐多様な調理メニューに対応する調理情報を容易に得ることができる。つぎに、機器側制御手段14は、機器側読取手段15および通信回線17を介して前記調理情報と加熱状況情報とを通信回線17に介して遠隔操作側システム18に送出する。
【0064】
遠隔操作側システム18において、遠隔操作側読取手段19は、通信回線17を介して入力した調理情報と加熱状況情報とを読み取り、遠隔操作側制御手段20に出力する。遠隔操作側制御手段20は、入力した調理情報と加熱状況情報とに基づいて、食品10を適切に加熱するための遠隔操作情報を通信回線17を介して機器側システム9に送出する。また、遠隔操作側デジタル記録媒体23bには新しい調理メニューとそれに対する調理情報をあらかじめ記録して保持しており、遠隔操作側システム18からの所定のアクセス処理により、新しい調理メニューを機器側システム9に送出し、機器側システム9は入力した新しい調理メニューを機器側ストック手段21に記録する。
【0065】
機器側システム9が前記新しい調理メニューにより調理を要望する場合、機器側ストック手段に記憶した新しい調理メニューの情報を読み出し、遠隔操作側システム18にアクセスして送出する。遠隔操作側システム18では、その要望に対応して機器側システムから加熱状況情報を入力し、遠隔操作側デジタル記録媒体23bに記憶している調理情報と入力した加熱情報入力とに基づいて、食品10を適切に加熱するための遠隔操作情報を機器側システム9に送出する。
【0066】
なお、遠隔操作側システム18は、新しい調理メニューの名称とともに、その調理情報も機器側システム9に送出し、機器側システム9では機器側ストック手段21に新しい調理メニューの名称とその調理情報との両方を記憶するようにしてもよい。このとき、機器側ストック手段21は大きい記憶容量を必要とするが、単独でも新しい調理メニューで調理できることは言うまでもない。
【0067】
以上のように本実施例によれば、機器制御装置16には機器側デジタル記録媒体23aを設け、調理メニューに対応する多数の調理情報をあらかじめ記憶していることにより、入力手段で入力した多岐多様な調理メニューに対応する調理情報を備えることができる。また、遠隔操作側システム18に遠隔操作側デジタル記録媒体23bを設け、新しい調理メニューとその調理情報とをあらかじめ記憶しておくことにより、それを機器側システム9に与えたり、その調理メニューにおける遠隔制御に供することができる。
【0068】
(実施例4)
以下、本発明の加熱装置の実施例4について図面を参照しながら説明する。図4は本実施例の構成を示すブロック図である。なお、実施例1ないし実施例4と同じ構成要素には同一番号を付与して詳細な説明を省略する。本実施例が実施例3と異なる点は、機器制御装置16には、調理メニューや加熱状況を表示する機器側表示手段24a、および同様の機器側報知手段25aを備え、また、遠隔操作側システム18には同様の遠隔操作側表示手段24b、および遠隔操作側報知手段25bを備えたことにある。なお、機器側表示手段24a、遠隔操作側表示手段24bとしては、たとえば液晶や小型の陰極線管を用いた表示装置を用いることができ、また、機器側報知手段25a、遠隔操作側報知手段25bとしては、たとえば音声合成による音声で報知する発音器を用いることができる。
【0069】
つぎに動作、作用について説明する。機器側システム9において、機器側制御手段14は、現在の調理メニューおよび加熱状況を機器側表示手段24aにより表示させる。また、所定の異常状態に対しては機器側報知手段25aにより使用者に音や音声などで報知する。一方、遠隔操作側システム18において、遠隔操作側制御手段20は、現在の調理メニューおよび加熱状況を遠隔操作側表示手段24bにより表示させる。また、所定の異常状態に対しては遠隔操作側報知手段25bにより管理者に音や音声などで報知する。したがって、使用者は設定した調理メニューおよび加熱状況を確認でき、とくに、遠隔制御により自動的に調理させている場合には調理内容についての不安感を払拭することができる。一方、遠隔操作側システムについても、管理者は遠隔操作している機器側システム9が正常に動作しているか否かを確認でき、オペレーションも楽になる。
【0070】
以上のように本実施例によれば、機器制御装置16に機器側表示手段24aおよび機器側報知手段25aを備え、また、遠隔操作側システム18には遠隔操作側表示手段24bおよび遠隔操作側報知手段25bを備え、それぞれ、現在の調理メニューや加熱状況などを表示および報知するようにしたことにより、機器側システム9の使用者および遠隔操作側システム18の管理者は、それぞれ現状を確認することができ、不安なく、かつ異常の有無を容易に認識することができ、的確な調理を実行することができる。
【0071】
なお、機器制御装置16は機器側表示手段24aまたは機器側報知手段25aのいずれか一方のみ備えてもよい。遠隔操作側システム18においても同様である。また、機器側表示手段24a、機器側報知手段25a、遠隔操作側表示手段24b、遠隔操作側報知手段25bは、機器側システム9と遠隔操作側システム18との遠隔制御以外の通信などに利用してもよい。
【0072】
(実施例5)
以下、本発明の加熱装置の実施例5について図面を参照しながら説明する。図5は本実施例の構成を示すブロック図である。なお、実施例1ないし実施例4と同じ構成要素には同一番号を付与して詳細な説明を省略する。本実施例が実施例4と異なる点は、遠隔操作側システム18に逐次実行制御部26を備え、機器側システムで使用者が都度設定する要件に対応して逐次に遠隔制御を実行するようにしたことにある。
【0073】
つぎに動作、作用について説明する。使用者が自動的に遠隔操作側システム18により遠隔制御で調理させる場合、調理の途中において、使用者が調理条件などの要件を都度設定して遠隔操作側システム18に要求すると、遠隔操作側システム18において逐次実行制御部26はその要求ごとに対応した遠隔制御情報を設定し機器側システム9に送出する。なお、使用者の都度設定は前記入力手段により設定できる。したがって、使用者が好みに応じて都度設定する調理条件などを逐次に織り込みながら遠隔制御することができる。
【0074】
以上のように本実施例によれば、遠隔操作側システム18に逐次実行制御部26を設け、調理を遠隔制御により実行中において、機器側システムの使用者の都度設定する調理条件などに逐次に応じながら遠隔制御するようにしたことにより、使用者が好みなどで都度設定した要件を織り込みながら遠隔制御で加熱することができる。
【0075】
(実施例6)
以下、本発明の加熱装置の実施例6について図面を参照しながら説明する。図6は本実施例の構成を示すブロック図である。なお、実施例1ないし実施例5と同じ構成要素には同一番号を付与して詳細な説明を省略する。本実施例が実施例5と異なる点は、機器制御装置16に機器側変更手段27aを備え、また、遠隔操作側システム18には遠隔操作側変更手段27bを備え、初期設定された調理情報に基づく一連の制御を割り込みにより変更して、中断、再開、調理時刻などを変更できるようにしたことにある。
【0076】
つぎに動作、作用について説明する。使用者が遠隔操作側システム18により自動的に調理させる場合、使用者が入力した調理メニューに対応する調理情報に基づいて調理が進行する。そのとき、使用者が調理を中断して状態を確認したり味見したい場合に、入力手段により中断を入力すると、機器側制御手段14は割り込みによる中断と判断し、割込情報を遠隔操作側システムに出力して割り込み処理に移行させるとともに自らも割込処理に移行する。この時点から機器側変更手段27aの変更情報、ここでは中断情報による動作が開始し、遠隔操作側制御手段20は前記中断情報に従って加熱手段12の動作を停止させ、中断動作を継続する。使用者が再開を入力する機器側変更手段27aは中断を終了し、機器側制御手段14および遠隔操作側制御手段20は割込処理を解除され、中断前の一連の制御に戻る。なお、上記の割込動作中に機器側変更手段27aの変更情報は遠隔操作側変更手段27bにも出力される。以上の動作により、使用者は上記の中断動作中に食品10を確認することができる。調理時刻も同様に変更することができる。
【0077】
以上のように本実施例によれば、機器制御装置16に機器側変更手段27a、遠隔操作側システム18には遠隔操作側変更手段27bを設け、初期設定された一連の制御を割り込みにより変更できるようにしたことにより、使用者は調理を中断および再開できるとともに、調理時刻も変更することができる。
【0078】
(実施例7)
以下、本発明の加熱装置の実施例7について図面を参照しながら説明する。図7は本実施例の構成を示すブロック図である。なお、実施例1ないし実施例6と同じ構成要素には同一番号を付与して詳細な説明を省略する。本実施例が実施例6と異なる点は、機器制御装置16には第2の機器側ストック手段28aを備え、また、遠隔操作側システム18には第2の遠隔操作側ストック手段28bを備え、第2の機器側ストック手段28aには機器側変更手段27aにより変更した変更情報を蓄積して記憶し、第2の遠隔操作側ストック手段28bには遠隔操作側変更手段27bにより変更した変更情報を蓄積して記憶し、それらを再利用できるようにしたことにある。
【0079】
つぎに動作、作用について説明する。使用者が機器側変更手段27aにより変更した調理情報を第2の機器側ストック手段28aに蓄積して記憶する。使用者が以前と同じ変更を要求したとき、機器側制御手段14は第2の機器側ストック手段28aに記憶した変更情報を用いて割込による変更動作を実行する。したがって、たとえば、使用者が調理の中断、再開を幾度も繰り返す場合に有効である。
【0080】
以上のように本実施例によれば、機器制御装置16には第2の機器側ストック手段28a、遠隔操作側システム18には第2の遠隔操作側ストック手段28bを備え、それぞれ変更情報を蓄積して記憶するようにしたことにより、機器側システム9および遠隔操作側システム18では変更した情報を繰り返して利用することができ、調理の中断、再開を繰り返す場合などにおいて、変更した情報をいつでも自由に利用することができる。また、遠隔操作側システム18においても、使用者が変更した情報を蓄積して記憶することができる。
【0081】
(実施例8)
以下、本発明の加熱装置の実施例8について図面を参照しながら説明する。図8は本実施例の構成を示すブロック図である。なお、実施例1ないし実施例7と同じ構成要素には同一番号を付与して詳細な説明を省略する。本実施例が実施例7と異なる点は、機器制御装置16に機器側学習機能手段29a、遠隔操作側システム18には遠隔操作側学習機能手段29bを備え、調理情報を使用者が一層好ましいものにして記憶するようにしたことにある。
【0082】
つぎに動作、作用について説明する。まず、機器側システム9について説明する。機器側ストック手段21には遠隔操作側システムから受け取った新しい調理情報を記憶している。また、第2の機器側ストック手段は、機器側変更手段27aにより使用者が処理を変更した変更情報が記憶されている。これらの情報は使用者にとって好ましいものほど何回も使用され、使用頻度が高くなる。機器側学習機能手段29aは、機器側ストック手段21および第2の機器側ストック手段28aに記憶した情報の利用頻度に基づいて、機器側ストック手段21に記憶している調理情報のうちの好ましい調理情報に、第2の機器側ストック手段28aに記憶している変更情報のうち、前記好ましい調理情報に対する好ましい変更情報を加え、それを、一層好ましい調理情報として機器側ストック手段21に記憶する。また、遠隔操作側学習機能手段29bについても同様である。機器側システム9と遠隔操作側システム18とが連携して上記の処理を行うことにより、両者が同一の一層好ましい調理情報を機器側ストック手段21、遠隔操作側ストック手段22のそれぞれに保有することができる。
【0083】
以上のように本実施例によれば、機器制御装置16には機器側学習機能手段29aを備え、遠隔操作側システム18には遠隔操作側学習機能手段29bを備え、機器側システムでは機器側ストック手段21に記憶した調理情報および第2の機器側ストック手段28aに記憶した変更情報の使用頻度に基づいて一層好ましい調理情報を機器側ストック手段21に記憶し、遠隔操作側システムにおいても同様に一層好ましい調理情報を遠隔操作側ストック手段22に記憶し、上記の処理を機器側システム9と遠隔操作側システム18とが連携して行うことにより、いずれにも同一の一層好ましい調理情報を保有することができる。この場合、その一層好ましい調理情報による調理を機器側単独で実行すれば、遠隔操作側システムを介した調理よりも処理が速いことは言うまでもなく、遠隔操作側システムの制御負担を低減できる。
【0084】
(実施例9)
以下、本発明の加熱装置の実施例9について図面を参照しながら説明する。図9は本実施例の構成を示すブロック図である。なお、実施例1ないし実施例8と同じ構成要素には同一番号を付与して詳細な説明を省略する。本実施例が実施例8と異なる点は、機器制御装置16には調理時刻を設定できる機器側調理時刻設定手段30aを備え、また、遠隔操作側システム18には遠隔操作側調理時刻設定手段30bを備え、調理を開始または完了する時刻を設定できるようにしたことにある。
【0085】
つぎに動作、作用について説明する。使用者は、機器側調理時刻設定手段30aにより調理の開始時刻または完了時刻を設定すると、通信回線17により遠隔操作側システム18の遠隔操作側調理時刻設定手段30bによりその情報が読み取られて設定される。遠隔操作側制御手段20は遠隔操作側調理時刻設定手段30bに設定された調理時刻に合わせて調理を開始または完了するように遠隔制御する。
【0086】
以上のように本実施例によれば、機器制御装置16に機器側調理時刻設定手段30a、遠隔操作側システム18に遠隔操作側調理時刻設定手段30bを設け、使用者が機器側調理時刻設定手段30aに設定した調理時刻に遠隔制御により調理を開始または完了するようにしたことにより、使用者の都合のよい時刻に開始または完了できるので、使い勝手が非常によくなる。
【0087】
(実施例10)
以下、本発明の加熱装置の実施例10について図面を参照しながら説明する。図10は本実施例の構成を示すブロック図である。なお、実施例1ないし実施例9と同じ構成要素には同一番号を付与して詳細な説明を省略する。本実施例が実施例9と異なる点は、機器制御装置16に機器側強制終了手段32aを備え、また、遠隔操作側システム18には同様の遠隔操作側強制終了手段32bを備え、通信回線17を介する情報の授受に異常が発生したとき、強制終了するようにしたことにある。
【0088】
つぎに動作、作用について説明する。遠隔操作側システム18により遠隔制御で調理を実行しているとき、機器側システム9と遠隔操作側システム18との間で通信回線17を介する情報の授受が不可能となった場合、機器側強制終了手段32aおよび遠隔操作側強制終了手段32bは、いずれも強制的に調理を中断する。このとき、機器側表示手段24aまたは機器側報知手段25aにより異常により調理を中断したことを使用者に表示または報知する。遠隔操作側システムにおいても同様にできる。
【0089】
以上のように本実施例によれば、機器制御装置16に機器側強制終了手段32aを備え、また遠隔操作側システム18には遠隔操作側強制終了手段32bを備え、通信回線17を介する機器側システム9と遠隔操作側システム18との情報の授受に異常が発生したとき、強制終了するようにしたことにより、遠隔制御不能による異常な調理を防止することができる。
【0090】
(実施例11)
以下、本発明の加熱装置の実施例11について図面を参照しながら説明する。図11は本実施例の構成を示すブロック図である。なお、実施例1ないし実施例10と同じ構成要素には同一番号を付与して詳細な説明を省略する。本実施例が実施例9と異なる点は、機器制御装置16が機器側システム9から着脱自在な構成とし、かつ、機器側制御手段14と機器側読取手段15との間を無線接続する送受信手段31を備えたことにある。この場合、機器制御装置16として、ネットワークに接続したコンピュータ、たとえば、インターネットなどができるパーソナルコンピュータ33を用い、機器側読取手段15として通信回線17を介して情報を授受するモデムを用い、パーソナルコンピュータ33と機器側読取手段15との間を送受信手段31により赤外線や微弱電波などで無線接続する構成とする。
【0091】
パーソナルコンピュータ33は、キーボードやマウスなどを備えているので入力手段を備えており、また、記録装置を備えているので機器側ストック手段21、機器側デジタル記録媒体23a、第2の機器側ストック手段28aの機能を備え、また、機器側制御手段14、機器側変更手段27a、機器側学習機能手段29a、機器側調理時刻設定手段30a、および機器側強制終了手段32aは、すべてパーソナルコンピュータ33のプログラム動作により実現され、さらに、表示器や発音器も備えているので、機器側表示手段24aおよび機器側報知手段25aの機能を備えている。
【0092】
つぎに動作、作用について説明すると、機器側制御手段14とパーソナルコンピュータ33とは送受信手段31を介して無線で接続され、機器側制御手段14と送受信手段31とパーソナルコンピュータ33とが全体として機器制御装置16を構成し、実施例10と同じ動作を行う。このとき、機器側読取手段15を通信回線17の終端位置に配置し、パーソナルコンピュータ33を前記終端位置から離れた加熱エリア11の近傍に配置し、その間を無線で接続することができる。
【0093】
以上のように本実施例によれば、機器制御装置16の機器側読取手段15以外をパーソナルコンピュータ33で構成し、通信回線17に接続された機器側読取手段15とパーソナルコンピュータ33との間を無線の送受信手段31で接続して機器制御装置とすることにより、一般に普及しているパーソナルコンピュータを介して加熱手段12を制御するようにできる。
【0094】
なお、パーソナルコンピュータに限定されないことは言うまでもない。
【0095】
【発明の効果】
請求項1に係わる本発明は、食品を加熱する機器側システムと、前記機器側システムに通信回線を介して接続され、前記機器側システムにおける前記食品の加熱を遠隔制御する遠隔操作側システムとで構成され、前記機器側システムは、加熱エリアと、前記加熱エリアに載置された食品を加熱する加熱手段と、前記食品の加熱状況を検出する加熱状況検出手段と、前記通信回線からの情報を読み取る機器側読取手段および情報を処理する機器側制御手段を備えた機器制御装置とを備え、また、前記遠隔操作側システムは、前記通信回線からの情報を読み取る遠隔操作側読取手段および情報を処理する遠隔操作側制御手段を備え、前記機器側システムの使用者が前記食品の加熱調理を前記遠隔操作側システムに要求したとき、前記機器側システムは、使用者が設定した調理メニューに対する制御ルールを与える調理情報と前記加熱状況情報とを前記通信回線を介して前記遠隔操作側システムに送出するとともに、加熱に係わる遠隔制御の情報を前記通信回線を介して前記遠隔操作側システムから受け取って前記加熱手段を制御し、前記遠隔操作側システムは、前記通信回線を介して受け取った前記調理情報および前記加熱状況情報とに基づいて遠隔制御情報を前記通信回線を介して前記機器側システムに送出することにより、前記機器側システムと前記遠隔操作側システムとが前記通信回線を介して双方向に情報を授受しながら前記食品が前記遠隔操作側システムの遠隔制御により加熱されるようにした加熱装置とすることにより、機器側システムと遠隔操作側システムが調理に必要な情報を双方向に授受し、遠隔操作側システムが自動的に機器側システムにおける食品の加熱を遠隔制御するので、使用者が全く調理の知識を持ち合わせなくても、また手を煩わせることなく調理できるとともに、使用者にとって好ましい状態に仕上げることができる。
【0096】
請求項2に係わる本発明は、機器側システムが機器側ストック手段を機器制御装置に備えるとともに、遠隔操作側システムが遠隔操作側ストック手段を備え、前記機器側ストック手段は遠隔操作側システムから受け取った情報を蓄積して記憶し、前記遠隔操作側ストック手段は機器側システムから受け取った情報を蓄積して記憶するようにした請求項1に係わる加熱装置とすることにより、機器側システムには遠隔操作側システムからの遠隔制御情報を蓄積できるので、食品の加熱制御に再利用できるとともに、遠隔操作側システムには機器側システムからの調理情報や加熱状況情報を蓄積できるので、使用者の好みの調理メニューや調理条件などの新しい調理の開発などに活用することができる。
【0097】
請求項3に係わる本発明は、機器側システムが機器側デジタル記録媒体を機器制御装置に備えるとともに、遠隔操作側システムが遠隔操作側デジタル記録媒体を備え、機器側システムは、使用者が設定した調理メニューに対応する調理情報を前記機器側デジタル記録媒体にあらかじめ記憶されている調理情報のうちから読み出して加熱状況情報とともに遠隔操作側システムに送出することにより加熱を遠隔制御され、また、前記遠隔操作側デジタル記録媒体にあらかじめ記録されている新規の調理情報を供与されて機器側ストック手段に記憶するようにした請求項2に係わる加熱装置とすることにより、機器側システムは多岐多様な調理情報を機器側デジタル記録媒体に持ち合わせることができ、使用者が所望する調理に該当する調理情報を容易に機器側システムに送出でき、また、遠隔操作側システムは多岐多様な遠隔制御情報を遠隔操作側デジタル記録媒体に持ち合わせることができ、機器側システムの要望に容易に対応して遠隔制御できるとともに、機器側システムが持ち合わせない調理情報、たとえば世界中の調理メニューや新しい調理情報などを遠隔操作側デジタル記録媒体に格納しておき、それを機器側システムに与えることもできる。
【0098】
請求項4に係わる本発明は、機器側システムが機器側表示手段と機器側報知手段の少なくともいずれかを機器制御装置に備えるとともに、遠隔操作側システムが遠隔操作側表示手段と遠隔操作側報知手段の少なくともいずれかを備え、それぞれ調理情報および加熱状況情報を表示および報知するようにした請求項1ないし請求項3のいずれかに係わる加熱装置とすることにより、機器側システムでは機器側表示手段や機器側報知手段が調理情報や加熱状況情報をリアルタイムで表示や報知をするので、使用者は不安なく調理することができ、また、遠隔操作側システムにおいても同様の表示や報知により管理者は機器側システムにおける調理が正常であるか否かを知ることができる。
【0099】
請求項5に係わる本発明は、遠隔操作側システムが逐次実行制御部を備え、調理の途中に使用者が都度設定する要件ごとに逐次に対応して遠隔制御を実行するようにした請求項1ないし請求項4のいずれかに係わる加熱装置とすることにより、所定の制御に使用者の好みを都度に織り込みながら遠隔制御することができる。
【0100】
請求項6に係わる本発明は、機器側システムが機器側変更手段を機器制御装置に備えるとともに、遠隔操作側システムが遠隔操作側変更手段を備え、使用者が初期設定された調理情報の変更を要求入力したとき、機器側システムおよびは遠隔操作側システムは前記機器側変更手段および前記遠隔操作側変更手段により一連の制御を中断して割り込み処理により前記変更要件を実行するようにした請求項1ないし請求項5のいずれかに係わる加熱装置とすることにより、遠隔制御による調理中であっても中断や再開、調理時刻の変更などに対応することができ、調理の途中で味見したり、不規則な食事時刻に合わせて調理することができる。
【0101】
請求項7に係わる本発明は、機器側システムが第2の機器側ストック手段を機器制御装置に備えるとともに、遠隔操作側システムが第2の遠隔操作側ストック手段を備え、前記第2の機器側ストック手段は機器側変更手段の変更情報を記憶し、前記第2の遠隔操作側ストック手段には遠隔操作側変更手段の変更情報を記憶するようにした請求項6に係わる加熱装置とすることにより、同じ変更に対しては記憶された変更情報を繰り返し再利用することができる。
【0102】
請求項8に係わる本発明は、機器側システムが機器側学習機能手段を機器制御装置に備えるとともに、遠隔操作側システムが遠隔操作側学習機能手段を備え、前記機器側学習機能手段は、機器側ストック手段に記憶した調理情報の利用頻度と第2の機器側ストック手段に記憶した変更情報の利用頻度とに基づいて、一層好ましい調理情報を機器側ストック手段に記憶し、前記遠隔操作側学習機能手段は、遠隔操作側ストック手段に記憶した調理情報の利用頻度と第2の遠隔操作側ストック手段に記憶した変更情報の利用頻度とに基づいて、一層好ましい調理情報を機器側ストック手段に記憶し、機器側システムと遠隔操作側システムとが連携して上記処理を実行することにより、それぞれが同一の一層好ましい調理情報を保有するようにした請求項7に係わる加熱装置とすることにより、たとえば、新しい調理情報などを使用者にとってより一層好ましい調理情報に変えて、機器側システムと遠隔操作側システムとが保有することができる。
【0103】
請求項9に係わる本発明は、機器側システムが機器側調理時刻設定手段を機器制御装置に備えるとともに、遠隔操作側システムが遠隔操作側調理時刻設定手段を備え、使用者が設定した調理の開始時刻または終了時刻に合わせて遠隔制御により加熱するようにした請求項1ないし請求項8のいずれかに係わる加熱装置とすることにより、機器側システムにおいて使用者は調理の開始時刻または終了時刻を設定でき、遠隔操作側システムでは前記設定された時刻に調理を開始または終了するので、多数の使用者のそれぞれの都合に合わせて昼夜を厭わずに調理することができる。
【0104】
請求項10に係わる本発明は、機器側システムが機器側強制終了手段を機器制御装置に備えるとともに、遠隔操作側システムが遠隔操作側強制終了手段を備え、調理に異常が発生したときには強制的に終了するようにした請求項1ないし請求項9のいずれかに係わる加熱装置とすることにより、たとえば、機器側システムと遠隔操作側システムとの情報の授受に異常が発生したときには、機器側システムおよび遠隔操作側システムのいずれも強制的に終了するので、異常なままに加熱が進行して暴走したり、遠隔操作側システムの制御動作が無駄に継続する事態を防止することができる。
【0105】
請求項11に係わる本発明は、機器側システムにおいて機器制御装置を他の部分から着脱自在に構成し、かつ機器側読取手段と機器側制御手段との間を無線で接続して構成した請求項1ないし請求項9のいずれかに係わる加熱装置とすることにより、機器制御装置を一般に普及しているパーソナルコンピュータなどで実現することができ、また、機器側読取手段として用いたモデムと前記パーソナルコンピュータとの間を無線で接続するので互いに離れた位置に設置でき、設置の自由度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加熱装置の実施例1の構成を示すブロック図
【図2】本発明の加熱装置の実施例2の構成を示すブロック図
【図3】本発明の加熱装置の実施例3の構成を示すブロック図
【図4】本発明の加熱装置の実施例4の構成を示すブロック図
【図5】本発明の加熱装置の実施例5の構成を示すブロック図
【図6】本発明の加熱装置の実施例6の構成を示すブロック図
【図7】本発明の加熱装置の実施例7の構成を示すブロック図
【図8】本発明の加熱装置の実施例8の構成を示すブロック図
【図9】本発明の加熱装置の実施例9の構成を示すブロック図
【図10】本発明の加熱装置の実施例10の構成を示すブロック図
【図11】本発明の加熱装置の実施例11の構成を示すブロック図
【図12】従来の加熱装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 食情報コード
2 メディア媒体
3 食情報装置
4 入力手段
5 認識手段
6 報知手段
7 キースイッチ群
8 記憶手段
9 機器側システム
10 食品
11 加熱エリア
12 加熱手段
13 加熱状況検出手段
14 機器側制御手段
15 機器側読取手段
16 機器制御装置
17 通信回線
18 遠隔操作側システム
19 遠隔操作側読取手段
20 遠隔操作側制御手段
21 機器側ストック手段
22 遠隔操作側ストック手段
23a 機器側デジタル記録媒体
23b 遠隔操作側デジタル記録媒体
24a 機器側表示手段
24b 遠隔操作側表示手段
25a 機器側報知手段
25b 遠隔操作側報知手段
26 逐次実行制御部
27a 機器側変更手段
27b 遠隔操作側変更手段
28a 第2の機器側ストック手段
28b 第2の遠隔操作側ストック手段
29a 機器側学習機能手段
29b 遠隔操作側学習機能手段
30a 機器側調理時刻設定手段
30b 遠隔操作側調理時刻設定手段
31 送受信手段
32a 機器側強制終了手段
32b 遠隔操作側強制終了手段
33 パーソナルコンピュータ

Claims (11)

  1. 食品を加熱する機器側システムと、前記機器側システムに通信回線を介して接続され、前記機器側システムにおける前記食品の加熱を遠隔制御する遠隔操作側システムとで構成され、前記機器側システムは、加熱エリアと、前記加熱エリアに載置された食品を加熱する加熱手段と、前記食品の加熱状況を検出する加熱状況検出手段と、前記通信回線からの情報を読み取る機器側読取手段および情報を処理する機器側制御手段を備えた機器制御装置とを備え、また、前記遠隔操作側システムは、前記通信回線からの情報を読み取る遠隔操作側読取手段および情報を処理する遠隔操作側制御手段を備え、前記機器側システムの使用者が前記食品の加熱調理を前記遠隔操作側システムに要求したとき、前記機器側システムは、使用者が設定した調理メニューに対する制御ルールを与える調理情報と前記加熱状況情報とを前記通信回線を介して前記遠隔操作側システムに送出するとともに、加熱に係わる遠隔制御の情報を前記通信回線を介して前記遠隔操作側システムから受け取って前記加熱手段を制御し、前記遠隔操作側システムは、前記通信回線を介して受け取った前記調理情報および前記加熱状況情報とに基づいて遠隔制御情報を前記通信回線を介して前記機器側システムに送出することにより、前記機器側システムと前記遠隔操作側システムとが前記通信回線を介して双方向に情報を授受しながら前記食品が前記遠隔操作側システムの遠隔制御により加熱されるようにした加熱装置。
  2. 機器側システムが機器側ストック手段を機器制御装置に備えるとともに、遠隔操作側システムが遠隔操作側ストック手段を備え、前記機器側ストック手段は遠隔操作側システムから受け取った情報を蓄積して記憶し、前記遠隔操作側ストック手段は機器側システムから受け取った情報を蓄積して記憶するようにした請求項1記載の加熱装置。
  3. 機器側システムが機器側デジタル記録媒体を機器制御装置に備えるとともに、遠隔操作側システムが遠隔操作側デジタル記録媒体を備え、機器側システムは、使用者が設定した調理メニューに対応する調理情報を前記機器側デジタル記録媒体にあらかじめ記憶されている調理情報のうちから読み出して加熱状況情報とともに遠隔操作側システムに送出することにより加熱を遠隔制御され、また、前記遠隔操作側デジタル記録媒体にあらかじめ記録されている新規の調理情報を供与されて機器側ストック手段に記憶するようにした請求項2記載の加熱装置。
  4. 機器側システムが機器側表示手段と機器側報知手段の少なくともいずれかを機器制御装置に備えるとともに、遠隔操作側システムが遠隔操作側表示手段と遠隔操作側報知手段の少なくともいずれかを備え、それぞれ調理情報および加熱状況情報を表示および報知するようにした請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の加熱装置。
  5. 遠隔操作側システムが逐次実行制御部を備え、調理の途中に使用者が都度設定する要件ごとに逐次に対応して遠隔制御を実行するようにした請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の加熱装置。
  6. 機器側システムが機器側変更手段を機器制御装置に備えるとともに、遠隔操作側システムが遠隔操作側変更手段を備え、使用者が初期設定された調理情報の変更を要求入力したとき、機器側システムおよびは遠隔操作側システムは前記機器側変更手段および前記遠隔操作側変更手段により一連の制御を中断して割り込み処理により前記変更要件を実行するようにした請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の加熱装置。
  7. 機器側システムが第2の機器側ストック手段を機器制御装置に備えるとともに、遠隔操作側システムが第2の遠隔操作側ストック手段を備え、前記第2の機器側ストック手段は機器側変更手段の変更情報を記憶し、前記第2の遠隔操作側ストック手段には遠隔操作側変更手段の変更情報を記憶するようにした請求項6記載の加熱装置。
  8. 機器側システムが機器側学習機能手段を機器制御装置に備えるとともに、遠隔操作側システムが遠隔操作側学習機能手段を備え、前記機器側学習機能手段は、機器側ストック手段に記憶した調理情報の利用頻度と第2の機器側ストック手段に記憶した変更情報の利用頻度とに基づいて、一層好ましい調理情報を機器側ストック手段に記憶し、前記遠隔操作側学習機能手段は、遠隔操作側ストック手段に記憶した調理情報の利用頻度と第2の遠隔操作側ストック手段に記憶した変更情報の利用頻度とに基づいて、一層好ましい調理情報を機器側ストック手段に記憶し、機器側システムと遠隔操作側システムとが連携して上記処理を実行することにより、それぞれが同一の一層好ましい調理情報を保有するようにした請求項7記載の加熱装置。
  9. 機器側システムが機器側調理時刻設定手段を機器制御装置に備えるとともに、遠隔操作側システムが遠隔操作側調理時刻設定手段を備え、使用者が設定した調理の開始時刻または終了時刻に合わせて遠隔制御により加熱するようにした請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の加熱装置。
  10. 機器側システムが機器側強制終了手段を機器制御装置に備えるとともに、遠隔操作側システムが遠隔操作側強制終了手段を備え、調理に異常が発生したときには強制的に終了するようにした請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の加熱装置。
  11. 機器側システムにおいて機器制御装置を他の部分から着脱自在に構成し、かつ機器側読取手段と機器側制御手段との間を無線で接続して構成した請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の加熱装置。
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