JP3757493B2 - エアバッグ装置の取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車のエアバッグ装置の取付構造、とりわけ、インストルメントパネルの助手席側に配設されるエアバッグ装置の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の助手席用エアバッグ装置は周知のように、インストルメントパネルの助手席側の上面部に形成した開口部から該インストルメントパネルの内側に挿入して、該インストルメントパネルの内側に車幅方向に配設されたステアリングメンバに固定されるが、このエアバッグ装置はインフレータユニットの上端部にエアバッグリッドを固定的に取付けてあって、このエアバッグリッドを前記開口縁部にインストルメントパネルの内側からビス等の止着手段で締結固定して該開口部を閉塞するようにしているため、該エアバッグ装置はインストルメントパネルにサブアッセンブリしておいて、インストルメントパネルの車体への組付け時にインフレータユニットを前述のステアリングメンバに締結固定するようにしている。
【0003】
また、エアバッグ装置は前述のようにインストルメントパネルの開口部周縁と、その下方のステアリングメンバとに2部品間に跨って取付けられるため、例えば実開平6−78114号公報に示されているようにアジャスト機構によって取付角度および上下方向の取付位置を調整して、適正な取付姿勢が得られるようにしてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように比較的重量のあるエアバッグ装置をインストルメントパネルにサブアッセンブリするため、インストルメントパネルの開口部周縁には金属製のフレーム材を装着して、該開口部周縁を補強する必要がある。
【0005】
このため、前述のアジャスト機構を含めて部品点数および組付作業工数が多くなってコスト的に不利となってしまうのみならず、前記開口部周縁にはフレーム材装着のためのブラケット部を形成する必要があって、開口部周りの構造が複雑になってインストルメントパネルの成形性が悪くなってしまう。
【0006】
また、インストルメントパネルにエアバッグ装置をサブアッセンブリしてあるため、インストルメントパネルの車体への組付け時に、該インストルメントパネルが大型であることに加えて、エアバッグ装置によって重量が嵩んでしまうため作業者の労力負担が大きくなってしまうことと併せて、インフレータユニットをステアリングメンバに固定する際に、インストルメントパネルの下側からアジャスト機構で取付姿勢を調整しながら締結作業を行うため作業性が悪くなってしまう。
【0007】
そこで、本発明はエアバッグ装置をインストルメントパネルの車体への組立てラインで組付けることができ、しかも、取付姿勢の調整作業を伴うことがなくて取付作業性を改善できると共に、部品点数を削減できてコスト的に有利に得ることができるエアバッグ装置の取付構造を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1にあっては、インストルメントパネルの上面部に形成した開口部を閉塞するエアバッグリッドをインフレータユニットに上下方向、左右方向および前後方向に可動的に装着し、インフレータユニットを前記開口部からインストルメントパネルの内側に挿入して、該インストルメントパネルの内側に車幅方向に配設したステアリングメンバに固定すると共に、エアバッグリッドを前記開口部周縁に止着手段を介して取付けた構造であって、
前記ステアリングメンバは、前方へ斜め下方に傾斜して張り出すメンバ側ブラケットを備えている一方、インフレータユニットはその底部に前記メンバ側ブラケットに当接するインフレータ側ブラケットを備え、インフレータユニットをこれらメンバ側ブラケットとインフレータ側ブラケットとを介してインストルメントパネルの下側の斜め後方から締結固定するようにしてあり、かつ、
該メンバ側ブラケットとインフレータ側ブラケットの何れかに、インフレータユニットを左右方向に位置決めするフランジを形成したことを特徴としている。
【0009】
請求項2にあっては、請求項1に記載のエアバッグリッドは、その前後側縁部の下面に係着孔を有する脚片を備えている一方、インフレータユニットはその上側部の前後面に前記係着孔にルーズに掛け止めするフック片を備えていて、これら係着孔とフック片とを介してエアバッグリッドをインフレータユニットに可動的に装着したことを特徴としている。
【0010】
請求項3にあっては、請求項1,2に記載の止着手段が、エアバッグリッドの周縁部下面に設けられて、エアバッグリッドを上方から押圧することにより開口部周縁をくぐり抜けて該開口部周縁に係着するフック部材であることを特徴としている。
【0013】
請求項4にあっては、請求項1〜3に記載のステアリングメンバとインフレータユニットとに、相互に係合してインフレータユニットを前後方向および上下方向に位置決めする位置決め手段を設けたことを特徴としている。
【0014】
請求項5にあっては、請求項4に記載の位置決め手段を、開口部から挿入するインフレータユニットの挿入方向と略平行にステアリングメンバ上に立設したメンバ側ガイドブラケットと、インフレータユニットの後面に設けられて前記メンバ側ガイドブラケットに上方から挿入、嵌合するソケット部を有するインフレータ側ガイドブラケットとで構成したことを特徴としている。
【0015】
請求項6にあっては、請求項5に記載のインフレータ側ガイドブラケットは、ソケット部の下方に前下がりに傾斜して延設されてインフレータユニットの底部に連なるガイドスロープ部を備えていることを特徴としている。
【0016】
請求項7にあっては、請求項5,6に記載のソケット部は、インフレータ側ガイドブラケットの上端部に係止片を後側に折返し形成して構成してあると共に、該係止片の下端部に傾斜ガイド片を後斜下方に向けて曲折成形してあることを特徴としている。
【0017】
請求項8にあっては、請求項4〜7に記載のメンバ側ブラケットとインフレータ側ブラケットとを、位置決め手段を中間にして左右各1対設けたことを特徴としている。
【0018】
請求項9にあっては、請求項5〜8に記載のインフレータユニットの重心位置を、位置決め手段よりも前方に設定したことを特徴としている。
【0019】
【発明の効果】
請求項1によれば、インフレータユニットをステアリングメンバに固定し、エアバッグリッドをインストルメントパネルの開口部周縁に止着して、エアバッグ装置をこれらステアリングメンバとインストルメントパネルの2部品間に跨って、取付けるが、前記エアバッグリッドはインフレータユニットに対して上下方向、左右方向および前後方向に可動的に装着してあるから、エアバッグリッドと開口部周縁との取付誤差及びインフレータユニットとステアリングメンバとの取付誤差は、これらエアバッグリッドとインフレータユニット相互のずれで吸収することができて、専用のアジャスト機構を用いることなくエアバッグ装置を適正な姿勢で取付けることができる。
【0020】
また、エアバッグ装置は車体に組付けられたインストルメントパネルに対して、その上面部の開口部からインフレータユニットを挿入してステアリングメンバに固定するようにして、該エアバッグ装置をインストルメントパネルを車体に組付けるメインラインで装着するようにしてあるから、インストルメントパネルにエアバッグ装置をサブアッセンブリするものと異なり、インストルメントパネルの重量増加を招いてその車体への組付け性が悪化することがなく、しかも、エアバッグ装置の取付けに際して取付姿勢の調整作業を伴うことがないため、エアバッグ装置の取付作業性を著しく向上することができる。
【0021】
更に、エアバッグ装置をインストルメントパネルにサブアッセンブリしていないため、インストルメントパネルの開口部周縁に補強用のフレーム材を設ける必要がなく、また、該開口部周縁にフレーム材装着の為のブラケット部を設ける必要もないので、インストルメントパネルの成形性を高められると共に、専用のアジャスト機構やフレーム材が不要となることから、部品点数および組付作業工数を削減できてコストダウンに大きく寄与することができる。
また、インフレータユニットをインストルメントパネルの下側の斜め後方からステアリングメンバに締結固定できるから、インストルメントパネルの下側で作業者に無理な姿勢を強いることなくインフレータユニットのステアリングメンバへの取付けを行えて、作業性を向上することができる。
しかも、メンバ側ブラケットとインフレータ側ブラケットとを摺り合わせれば、フランジによりこれらブラケットの左右方向の位置規制を行ってインフレータユニットの左右方向の位置決めを行えるから、該インフレータユニットのステアリングメンバへの取付作業性を一層向上することができる。
【0022】
請求項2によれば、請求項1の効果に加えて、インフレータユニットのフック片をエアバッグリッドの脚片の係着孔に掛け止めすることによって、エアバッグリッドをインフレータユニットに可動的に組付けられるため、エアバッグリッドとインフレータユニットとの組付けを容易に行うことができる。
【0023】
請求項3によれば、請求項1,2の効果に加えて、エアバッグリッドをインストルメントパネルの開口部周縁に上方から押圧するだけでフック部材を該開口部周縁に係着させることができて、エアバッグリッドをワンタッチで取付けることができ、該エアバッグリッドの開口部周縁への固定作業を容易に行うことができる。
【0026】
請求項4によれば、請求項1〜3の効果に加えて、インフレータユニットを位置決め手段によって前後方向および上下方向に位置決めできるから、該インフレータユニットのステアリングメンバへの取付作業性を更に向上することができる。
【0027】
請求項5によれば、請求項4の効果に加えて、インフレータユニットをインストルメントパネルの開口部から挿入すれば、その挿入方向に待機したメンバ側ガイドブラケットにインフレータ側ガイドブラケットのソケット部が挿入、嵌合するので、インフレータユニットの前後方向および上下方向の位置決め作業を容易に行うことができる。
【0028】
また、エアバッグ装置のバック展開作動時の反力をメンバ側ガイドブラケットで受けるため、エアバッグ装置の倒れ剛性を高められてバック展開特性を安定化することができ、品質感および信頼性を一段と向上することができる。
【0029】
請求項6によれば、請求項5の効果に加えて、インフレータユニットをインストルメントパネルの開口部から挿入すれば、インフレータ側ガイドブラケットのガイドスロープ部に誘導されてソケット部をメンバ側ガイドブラケットに挿入、嵌合させることができるから、ソケット部とメンバ側ガイドブラケットとを引掛かりを生じることなくスムーズに挿入、嵌合させることができる。
【0030】
請求項7によれば、請求項5,6の効果に加えて、ソケット部はインフレータ側ガイドブラケットの上端部に係止片を後側に折返し形成して構成してあるため、該ソケット部を容易に形成することができ、しかも、該係止片はその下端部に傾斜ガイド片を備えているから、ソケット部とメンバ側ガイドブラケットとの挿入、嵌合をより一層スムーズに行わせることができる。
【0031】
請求項8によれば、請求項4〜7の効果に加えて、メンバ側ブラケットとインフレータ側ブラケットとを、位置決め手段を中間にして左右各1対設けてあるため、メンバ側ブラケットとインフレータ側ブラケットとを介してインフレータユニットをステアリングメンバに安定性よく定置できて、これらメンバ側ブラケットとインフレータ側ブラケットとの締結作業を容易に行うことができると共に、インフレータユニットの取付安定性を高めることができる。
【0032】
請求項9によれば、請求項5〜8の効果に加えて、インフレータユニットをインストルメントパネルの開口部から挿入し、位置決め手段のインフレータ側ガイドブラケットをステアリングメンバ上のメンバ側ガイドブラケットに挿入、嵌合すると共に、インフレータ側ブラケットをステアリングメンバの前方に張り出したメンバ側ブラケット上に定置した際に、インフレータユニットの自重でこれらインフレータ側ガイドブラケットとメンバ側ガイドブラケットとの係合、およびインフレータ側ブラケットとメンバ側ブラケットとの係合が確実に行われるから、インフレータユニットをステアリングメンバに仮止めできて、作業者はインフレータユニットを手で支えることなく該インフレータユニットをステアリングメンバに容易に締結することができて、組付け作業性を一段と向上することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面と共に詳述する。
【0034】
図1〜3において、1はインストルメントパネルで、その助手席側の上面部にはエアバッグ装置3を組付けるための開口部2を形成してある。
【0035】
このインストルメントパネル1は車体に艤装部品を組付けるメインラインで車体に組付けられ、エアバッグ装置3はインストルメントパネル1の車体への組付け後に、該インストルメントパネル1に組付けられる。
【0036】
エアバッグ装置3は、ケーシング4a内に図外のインフレータおよび折畳まれたバック本体を収納したインフレータユニット4と、該インフレータユニット4に装着され、かつ、前記インストルメントパネル1の開口部2の周縁部に止着されて該開口部2を閉塞するエアバッグリッド5とを備えている。
【0037】
エアバッグリッド5は前記インフレータユニット4に上下方向、左右方向および前後方向に可動的に装着してある。
【0038】
この実施形態にあっては、下側に左右方向に複数個の係着孔7を有する脚片6をエアバッグリッド5の前後側縁部にインフレータユニット4の上側部の前後方向寸法よりも若干広い間隔をおいて一体成形する一方、インフレータユニットの上側部の前後面に前記係着孔7よりも板幅、板厚が狭く、該係着孔7にルーズに掛け止めする金属製の複数個のフック片8を固着し、脚片6,6間にインフレータユニット4の上側部を挿入して脚片6,6をこれら前後のフック片8,8に外接させて、これらフック片8,8を係着孔7,7に落ち込ませてルーズに掛け止めすることによって、前述のようにエアバッグリッド5をインフレータユニット4に可動的に装着してある。
【0039】
エアバッグ装置3は前述のようにインストルメントパネル1の開口部2に挿入し、インフレータユニット4をインストルメントパネル1の内側に車幅方向に配設したステアリングメンバ9に固定し、かつ、エアバッグリッド5を開口部2の周縁に止着手段10を介して取付けて、これらステアリングメンバ9と開口部2の周縁とに跨って装着される。
【0040】
止着手段10は、本実施形態ではエアバッグリッド5の周縁部下面、即ち、左右側縁の下面と前後側縁の脚片6,6よりも外側の下面にリブ片10aを一体成形して、該リブ片10aに金属製のフック部材10bを嵌着固定し、エアバッグリッド5を上方から押圧することにより、このフック部材10bを開口部2の周縁をくぐり抜けさせて該周縁に係着させるように構成しているが、フック部材10bを樹脂材でエアバッグリッド5に一体成形してもよいし、この他、フック部材10bに替えてクリップ部材で開口部2の周縁に止着するようにしてもよい。
【0041】
インフレータユニット4はステアリングメンバ9に接合固定したメンバ側ブラケット11と、インフレータユニット4の底部に接合固定したインフレータ側ブラケット12とを介してボルト・ナット13によって締結固定されるが、メンバ側ブラケット11はステアリングメンバ9の前方へ斜め下方に傾斜して張り出して設けてある一方、インフレータ側ブラケット12の底面はこのメンバ側ブラケット11の傾斜に合わせて傾斜して形成してあり、インフレータ側ブラケット12をメンバ側ブラケット11上に重合定置した状態で、インストルメントパネル1の下側で作業者が楽な作業姿勢をとることができる斜め後方からこれら両ブラケット11,12をボルト・ナット13により締結固定できるようにしてある。
【0042】
メンバ側ブラケット11の左右側縁にはフランジ11aを上側に向けて曲折成形し、このフランジ11aによりインフレータ側ブラケット12の左右方向の位置規制を行ってインフレータユニット4の左右方向の位置決めを行えるようにしてあるが、メンバ側ブラケット11にフランジ11aを曲折成形するのに替えて、インフレータ側ブラケット12に左右位置決め用のフランジを曲折成形するようにしてもよい。
【0043】
また、前述のメンバ側ブラケット11およびインフレータ側ブラケット12は、後述する位置決め手段14を中間にして左右各1対設けてある。
【0044】
位置決め手段14はインフレータユニット4を前後方向および上下方向に位置決めするもので、本実施形態ではこの位置決め手段14を、左右側縁に補強リブ15aを備えてステアリングメンバ9上に接合して立設したメンバ側ガイドブラケット15と、インフレータユニット4の後面に設けられて前記メンバ側ガイドブラケット15に上方から挿入、嵌合するソケット部17を有するインフレータ側ガイドブラケット16とで構成している。
【0045】
インストルメントパネル1の上面部の上方にはフロントウインドウパネルW・Pが後傾状態に配設されていて、インフレータユニット4はこのフロントウインドウパネルW・Pに干渉しないように開口部2にその上方に斜め後方から挿入するようになるため、前記メンバ側ガイドブラケット15はソケット部17を挿入、嵌合し易いように、この開口部2から挿入するインフレータユニット4の挿入方向と略平行に後傾状態にステアリングメンバ9上に立設してある。
【0046】
一方、インフレータ側ガイドブラケット16はソケット部17の下方に前下がりに傾斜して延設されて、インフレータユニット4の底部に連なるガイドスロープ部18を備えている。
【0047】
また、ソケット部17はインフレータ側ガイドブラケット16の上端部に係止する係止片19を後側に折返し形成して構成してあって、該係止片19の下端部には傾斜ガイド片19aを後斜下方に向けて曲折成形してあり、前述のようにインフレータユニット4を開口部2から挿入した際に、これらガイドスロープ部18および傾斜ガイド片19aによって、ソケット部17とメンバ側ガイドブラケット15とを引掛かりを生じることなくスムーズに挿入、嵌合できるようにしてある。
【0048】
そして、インフレータユニット4は前述のようにステアリングメンバ9に位置決め手段14,およびメンバ側ブラケット11とインフレータ側ブラケット12によって固定した状態で、重心位置Gが該位置決め手段14よりも前方となるように設定してある。
【0049】
図1,2中、20はインフレータユニット4の通電ハーネス、21は車室フロント側を隔成する車体パネルを示す。
【0050】
以上の実施形態の構造によれば、エアバッグ装置3のインストルメントパネル1への組付けに際しては、艤装部品組立てのメインラインでインストルメントパネル1を車体に組付けた後、エアバッグ装置3のインフレータユニット4をインストルメントパネル1の開口部2に上方から挿入し、位置決め手段14によって前後方向および上下方向の位置決めを行うと共に、メンバ側ブラケット11とインフレータ側ブラケット12とを重合して、フランジ11aによって左右方向の位置決めを行ってこれらブラケット11,12をボルト・ナット13で締結することによって、該インフレータユニット4をステアリングメンバ9にしっかりと固定することができるから、次いで、エアバッグリッド5を止着手段10により、開口部2の周縁に止着することによって、該エアバッグ装置3をステアリングメンバ9とインストルメントパネル1の開口部2の周縁部とに跨って取付けることができ、該開口部2をエアバッグリッド5により閉塞すると共に、該エアバッグリッド5をインストルメントパネル1の上面部と面一に整合することができる。
【0051】
このように、エアバッグ装置3はインストルメントパネル1の開口部2から挿入して、該開口部2の周縁部と下方のステアリングメンバ9とに跨って取付けられるが、エアバッグリッド5はインフレータユニット4に対して上下方向、左右方向および前後方向に可動的に装着してあるから、エアバッグリッド5と開口部2周縁との取付誤差及びインフレータユニット4とステアリングメンバ9との取付誤差は、これらエアバッグリッド5とインフレータユニット4相互のずれで吸収することができて、専用のアジャスト機構を用いることなくエアバッグ装置3を適正な姿勢で取付けることができる。
【0052】
また、前述のようにエアバッグ装置3はインストルメントパネル1を車体に組付けるメインラインで該インストルメントパネル1に装着するようにしてあるから、インストルメントパネル1にエアバッグ装置3をサブアッセンブリする従来のものと異なり、インストルメントパネル1の重量増加を招いてその車体への組付け性が悪化することがなく、しかも、エアバッグ装置3の取付けに際して取付姿勢の調整作業を伴うことがないため、エアバッグ装置3の取付作業性を著しく向上することができる。
【0053】
更に、エアバッグ装置3をインストルメントパネル1にサブアッセンブリしていないため、インストルメントパネル1の開口部2の周縁に従来のように補強用のフレーム材を設ける必要がなく、また、該開口部2の周縁にフレーム材装着の為のブラケット部を設ける必要もないので、インストルメントパネル1の成形性を高められると共に、専用のアジャスト機構やフレーム材が不要となることから、部品点数および組付作業工数を削減できてコストダウンに大きく寄与することができる。
【0054】
ここで、前述のエアバッグリッド5はその前後脚片6の係着孔7に、インフレータユニット4の上側部前後面に設けたフック片8をルーズに掛け止めすることによって、該エアバッグリッド5をインフレータユニット4に可動的に組付けることができるから、エアバッグリッド5とインフレータユニット4との組付けを容易に行うことができ、しかも、該エアバッグリッド5はインストルメントパネル1の開口部2周縁に上方から押圧するだけで、リッド周縁のフック部材10bを開口部2周縁をくぐり抜けさせて係着させることができて、エアバッグリッド5をワンタッチで取付けることができ、該エアバッグリッド5の開口部2周縁への固定作業も容易に行うことができる。
【0055】
一方、インフレータユニット4はその底部に設けたインフレータ側ブラケット12を、ステアリングメンバ9に前方へ張り出して斜め下方に傾斜したメンバ側ブラケット11上に重合して、インストルメントパネル1の下側の斜め後方からこれら両ブラケット11,12のボルト・ナット13締結を行えるようにしてあるから、インストルメントパネル1の下側で作業者に無理な姿勢を強いることなくインフレータユニット4のステアリングメンバ9への取付けを行えて、作業性を向上することができる。
【0056】
また、このメンバ側ブラケット11はその左右両側縁にフランジ11aを上向きに曲折成形してあって、このフランジ11aでインフレータ側ブラケット12の左右方向の位置規制を行ってインフレータユニット4の左右方向の位置決めを行えるから、該インフレータユニット4のステアリングメンバ9への取付作業性をより一層向上することができる。
【0057】
特に、このインフレータユニット4のステアリングメンバ9への取付け時には、このようにメンバ側ブラケット11とインフレータ側ブラケット12とを摺り合わせることによって左右方向の位置決めを行えることと併せて、インフレータユニット4を開口部2から挿入した際に、位置決め手段14のメンバ側ガイドブラケット15がインフレータユニット4の挿入方向に待機しており、しかも、インフレータ側ガイドブラケット16のガイドスロープ部18が該メンバ側ガイドブラケット15の上端末に先当りし、該ガイドスロープ部18に誘導されてソケット部17がメンバ側ガイドブラケット15に挿入、嵌合して、インフレータユニット4の前後方向と上下方向の位置決めを行えるようにしてあるため、該インフレータユニット4を適正な取付姿勢でステアリングメンバ9に容易に取付けることができる。
【0058】
しかも、前記位置決め手段14のソケット部17はインフレータ側ガイドブラケット16の上端部に係止片19を後側に折り返し形成して構成してあるため、該ソケット部17を容易に形成することができると共に、該係止片19の下端部には傾斜ガイド片19aを備えて、該傾斜ガイド片19aによりメンバ側ガイドブラケット15の上端末をソケット部17へ誘導できるようにしてあるから、前記ガイドスロープ部18によるガイド作用と併せて、ソケット部17とメンバ側ガイドブラケット15との挿入、嵌合を引掛かりを生じることなくより一層スムーズに行わせることができる。
【0059】
また、位置決め手段14はこのようなインフレータユニット4の前後方向、上下方向の位置決め機能の他に、エアバッグ装置3のバック展開作動時には、その反力をステアリングメンバ9上に立設したメンバ側ガイドブラケット15で受けてステアリングメンバ9で荷重負担させることができるから、エアバッグ装置3の倒れ剛性を高められてバック展開特性を安定化することができ、品質感および信頼性を一段と向上することができる。
【0060】
更に、インフレータユニット4はその重心位置Gを位置決め手段14よりも前方に設定してあるから、該位置決め手段14のメンバ側ガイドブラケット15とソケット部17とを係合すると共に、インフレータ側ブラケット12をメンバ側ブラケット11上に定置した際に、インフレータユニット4の自重でこれらメンバ側ガイドブラケット15とソケット部17との係合、およびインフレータ側ブラケット12とメンバ側ブラケット11との係合が確実に行われ、しかも、このインフレータ側ブラケット12とメンバ側ブラケット11とを、位置決め手段14を中間にして左右各1対設けてあるからインフレータユニット1をステアリングメンバ9に安定性よく定置することができ、従って、作業者はインフレータユニット4を手で支えることなくステアリングメンバ9に容易に締結固定することができて、組付け作業性を一段と向上することができると共に、インフレータユニット4の取付安定性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す断面図。
【図2】同実施形態のエアバッグ装置とステアリングメンバとを示す斜視図。
【図3】図2に示したエアバッグ装置の正面図。
【符号の説明】
1 インストルメントパネル
2 開口部
3 エアバッグ装置
4 インフレータユニット
5 エアバッグリッド
6 脚片
7 係着孔
8 フック片
9 ステアリングメンバ
10 止着手段
10b フック部材
11 メンバ側ブラケット
14 位置決め手段
15 メンバ側ガイドブラケット
16 インフレータ側ガイドブラケット
17 ソケット部
18 ガイドスロープ部
19 係止片
19a 傾斜ガイド片
Claims (9)
- インストルメントパネルの上面部に形成した開口部を閉塞するエアバッグリッドをインフレータユニットに上下方向、左右方向および前後方向に可動的に装着し、インフレータユニットを前記開口部からインストルメントパネルの内側に挿入して、該インストルメントパネルの内側に車幅方向に配設したステアリングメンバに固定すると共に、エアバッグリッドを前記開口部周縁に止着手段を介して取付けた構造であって、
前記ステアリングメンバは前方へ斜め下方に傾斜して張り出すメンバ側ブラケットを備えている一方、インフレータユニットはその底部に前記メンバ側ブラケットに当接するインフレータ側ブラケットを備え、インフレータユニットをこれらメンバ側ブラケットとインフレータ側ブラケットとを介してインストルメントパネルの下側の斜め後方から締結固定するようにしてあり、かつ、
該メンバ側ブラケットとインフレータ側ブラケットの何れかに、インフレータユニットを左右方向に位置決めするフランジを形成したことを特徴とするエアバッグ装置の取付構造。 - エアバッグリッドはその前後側縁部の下面に係着孔を有する脚片を備えている一方、インフレータユニットはその上側部の前後面に前記係着孔にルーズに掛け止めするフック片を備えていて、これら係着孔とフック片とを介してエアバッグリッドをインフレータユニットに可動的に装着したことを特徴とする請求項1記載のエアバッグ装置の取付構造。
- 止着手段が、エアバッグリッドの周縁部下面に設けられて、エアバッグリッドを上方から押圧することにより開口部周縁をくぐり抜けて該開口部周縁に係着するフック部材であることを特徴とする請求項1または2に記載のエアバッグ装置の取付構造。
- ステアリングメンバとインフレータユニットとに、相互に係合してインフレータユニットを前後方向および上下方向に位置決めする位置決め手段を設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載のエアバッグ装置の取付構造。
- 位置決め手段を、開口部から挿入するインフレータユニットの挿入方向と略平行にステアリングメンバ上に立設したメンバ側ガイドブラケットと、インフレータユニットの後面に設けられて前記メンバ側ガイドブラケットに上方から挿入、嵌合するソケット部を有するインフレータ側ガイドブラケットとで構成したことを特徴とする請求項4記載のエアバッグ装置の取付構造。
- インフレータ側ガイドブラケットは、ソケット部の下方に前下がりに傾斜して延設されてインフレータユニットの底部に連なるガイドスロープ部を備えていることを特徴とする請求項5記載のエアバッグ装置の取付構造。
- ソケット部はインフレータ側ガイドブラケットの上端部に係止する係止片を後側に折返し形成して構成してあると共に、該係止片の下端部に傾斜ガイド片を後斜下方に向けて曲折成形してあることを特徴とする請求項5または6に記載のエアバッグ装置の取付構造。
- メンバ側ブラケットとインフレータ側ブラケットとを、位置決め手段を中間にして左右各1対設けたことを特徴とする請求項4〜7の何れか1つに記載のエアバッグ装置の取付構造。
- インフレータユニットの重心位置を位置決め手段よりも前方に設定したことを特徴とする請求項5〜8の何れか1つに記載のエアバッグ装置の取付構造。
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