JP4326229B2 - 自動車のシート構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、シートクッションのサイドフレーム後部にシートベルトのラップアンカを固定し、サイドフレームをサイドカバーで覆ったようなリクライニング可能な自動車のシート構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シートクッションに対してシートバックをリクライニング可能に構成したシート構造において、上述のシートクッションのサイドフレーム後部にシートベルトのラップアンカを固定すると共に、上記サイドフレームをサイドカバーにて覆った自動車のシート構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
実用新案登録 第2536188号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報に開示されているように、シートベルトのラップアンカをフロアパネルに設けることなく、シートクッション側に設けると、次のような効果がある。
すなわち、乗員の荷重(特に、助手席乗員の荷重)を検出する重量検出手段をシートとフロアパネルとの間に設けた場合、仮に、ラップアンカをフロアパネルに固定すると、重量検出手段の荷重センサに対して、シートベルトの荷重が加わって誤検知の要因となるが、ラップアンカを上述のサイドフレームに取付けると、このような誤検知がなくなり、乗員の荷重を適切に検出することができる。
【0005】
しかし、リクライニング可能なシート構造において、ラップアンカをサイドフレームに固定した場合には、次のような問題点が発生する。
つまり、上述のラップアンカはサイドフレームの後部に固定されるのが一般的であり、このサイドフレームの後部にはリクライニング機構の操作レバーが設けられるので、ラップアンカと操作レバーとが干渉する問題点があった。
【0006】
そこで、この発明は、操作レバーをシート前方側に配設すると共に、サイドフレーム後部のシート幅方向外方側にはラップアンカを固定し、サイドフレームの内方側には操作レバーとリクライニング機構とを連結するワイヤを配設することで、リクライニング機構の操作性向上を図りつつ、サイドフレーム後部へのラップアンカの固定を可能とし、操作レバーとラップアンカとの干渉がなく、さらに、シートスライド装置のロアレールとフロアパネルとの間に重量検出手段を設けることにより、サイドフレーム後部(つまりシート側)にシートベルトのラップアンカが固定されているので、重量検出手段に対してシートベルトの荷重が加わって誤検知の要因になることがなく、この結果、重量検出手段の検出精度が向上する自動車のシート構造の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明による自動車のシート構造は、ロアレールとアッパレールを備えるシートスライド装置と、該シートスライド装置のアッパレールに固定されるシートクッションのサイドフレームと、該サイドフレームの後部に設けられたリクライニング機構とを有し、上記サイドフレームをサイドカバーで覆ったリクライニング可能な自動車のシート構造であって、上記シートスライド装置のロアレールとフロアパネルとの間に、乗員の重量を検出する重量検出手段が設けられ、上記サイドフレーム後部のシート幅方向外方側にシートベルトのラップアンカを固定すると共に、該サイドフレームのラップアンカの固定部よりも前方側に上記リクライニング機構を作動させるためのリクライニング軸およびリクライニング操作レバーを設け、上記リクライニング機構と操作レバーとを連結するワイヤをサイドフレームの内方側に配設したものである。
【0008】
上記構成によれば、操作レバーをシート前方側に設け、この操作レバーとリクライニング機構とを連結するワイヤをサイドフレームの内方側に配設し、ラップアンカをサイドフレーム後部のシート幅方向外方側に固定したので、シート前方側に位置する操作レバーにより、リクライニング機構の操作性向上を図ることができる。
しかも、サイドフレーム後部へのラップアンカの固定が可能となり、操作レバーとラップアンカとの干渉が回避される。
【0009】
さらに、シートスライド装置のロアレールとフロアパネルとの間には重量検出手段が設けられたものであるから、サイドフレーム後部(つまりシート側)にシートベルトのラップアンカが固定されており、重量検出手段に対してシートベルトの荷重が加わって誤検知の要因になることがなく、この結果、重量検出手段の検出精度が向上する。
【0010】
この発明の一実施態様においては、上記重量検出手段の後部を保護するプロテクタが設けられたものである。
上記構成によれば、後席乗員の足により重量検出手段が踏まれるのを防止して、該重量検出手段による誤検出を阻止することができる。
【0011】
この発明の一実施態様においては、上記ラップアンカが固定されるサイドフレームの所定部を外方側に突出して突部を形成し、ラップアンカはボルト、ナットにより上記突部に固定されたものである。
【0012】
上記構成によれば、ラップアンカに固定されるシートベルトとサイドフレームとの間の間隔を確保することができて、シートベルトとサイドフレームとの干渉を防止することができ、また突部の内壁面側の凹所にラップアンカ固定用のボルトまたはナットを収容することができて、ワイヤとの干渉を防止することができる。
【0013】
この発明の一実施態様においては、上記ワイヤは外周が固定チューブで覆われ、サイドフレームの内壁面には固定チューブを支持する支持片が該内壁面から突設されたものである。
上記構成によれば、支持片にてワイヤをサイドフレームの内方側に浮かして支持することができ、上述の突部の突出量を最低限に抑えながら、ボルト、ナットとワイヤとの干渉を防止することができる。
【0014】
この発明の一実施態様においては、シートパン固定用のブラケットがサイドフレームに設けられ、上記固定チューブを支持する支持部が上記ブラケットに形成されたものである。
【0015】
上記構成によれば、シートパンを固定するためのブラケットでチューブの支持部を兼用することができ、この結果、部品点数および組付け工数の低減を図ることができる。
【0016】
この発明の一実施態様においては、上記サイドカバーの外面と操作レバーの内面とには該操作レバーを定位置に保持して、サイドカバーおよび操作レバー間を連続状と成すストッパが設けられ、上記操作レバーは定位置方向に付勢されたものである。
【0017】
上記構成によれば、サイドカバー外面のストッパに対して操作レバー内面のストッパが当接して、サイドカバーと操作レバーとの間を連続状と成すので、見栄えが向上する。
【0018】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車のシート構造を示し、図1は左ハンドル車両の車幅方向右側に位置する助手席を示し、シート1はシートクッション2とシートバック3とを備え、シートバック3はシートクッション2に対してリクライニング可能に構成されている。
【0019】
図2はシートクッション2の側面部の内部構造を図1と同方向から見た状態で示す側面図であって、ロアレール4とアッパレール5とを備えて車両の前後方向に延びるシートスライド装置6を設け、このシートスライド装置6におけるアッパレール5にはシートクッション2のサイドフレーム7を固定している。
【0020】
このサイドフレーム7は金属等の剛性部材で形成され、車両の前後方向に延びる長手形状に構成されると共に、その前部の高さが小で、その後部の高さが大となるように形成されている。
【0021】
上述のサイドフレーム7の後部にはリクライニング機構としてのリクライナ8を取付けている。
このリクライナ8はサイドフレーム7に固定されるロアアーム9と、リクライニング中心としての連動シャフト10を支点として回動可能なアッパアーム11とを有し、このアッパアーム11上部の取付け孔12,12がボルト、ナットなどの取付け部材を用いてシートバック3に固定されるものである。
【0022】
図3は図2の構成を車内側から見た状態で示す側面図、図4は図3の平面図、図5、図6は図3、図4の構成に対してサイドカバー13および操作レバー14を取付けた状態で示す図面である。
【0023】
図2〜図6において、上述のサイドフレーム7の後部を外方側へ突出して突部15を形成し、この突部15の突出側外面部にラップアンカ16を固定している。つまり、このラップアンカ16はサイドフレーム7の外方側に固定されたものである。
このラップアンカ16のベルト保持部にはシートベルトとしてのラップベルト17が取付けられている。
【0024】
また、上述のラップアンカ16はボルト18およびナット19を用いて上述の突部15に固定されると共に、このラップアンカ16に一体形成された回り止め用の折曲げ片16aはサイドフレーム7の係止孔7aに係入されている。
【0025】
ところで、上述のサイドカバー13は図6に示すようにサイドフレーム7を覆うものであり、シート1の前方側に対応するようにサイドカバー13の外部には上述の操作レバー14を設けている。
【0026】
つまり、サイドフレーム7においてラップアンカ16の固定部よりも前方側にはリクライニング軸20を設け、このリクライニング軸20の車外側の端部のセレーション部20aに上述の操作レバー14のボス部14a(図7参照)を嵌合して、この操作レバー14でリクライナ8を駆動すべく構成している。
【0027】
次に、上述の操作レバー14の支点としてのリクライニング軸20と、リクライナ8の連動シャフト10との間の連結構造について説明する。
図3〜図6に示すように、サイドフレーム7の内壁面後部(詳しくは、ラップアンカ16の取付け部よりも後方)には平面視L字状の支持片21を固定している。この支持片21はその取付け面から支持面が車両内方側へ突出するように形成されている。
また、左右のリクライナ8を車幅方向に連結すると連動シャフト10には後部リンク22を嵌合している。
【0028】
さらに、上述のサイドフレーム7の内壁面側においてリクライニング軸20には前部リンク23を嵌合している。サイドフレーム7のリクライニング軸20の近傍には円弧状の長孔24を形成する一方、前部リンク23に一体形成された折曲げ片23aをこの長孔24内に挿入している。
【0029】
上述の突部15と前部リンク23との間におけるサイドフレーム7の内壁面側にはシートパン固定用のブラケット25を取付け、このブラケット25には、ワイヤ26の外周を覆う固定チューブ27の支持部25aを形成している。
【0030】
上述のワイヤ26はサイドフレーム7の内方側に配設されると共に、このワイヤ26の外周は固定チューブ27にて覆われている。
そして、図3〜図6に示すように、固定チューブ27の前端部は固定部材28を用いてブラケット25の支持部25aに支持され、固定チューブ27の後端部は固定部材29を用いて支持片21に支持されている。
【0031】
また、ワイヤ26の前端部は前部リンク23の遊端折曲げ部23bに固定され、ワイヤ26の後端部は後部リンク22の遊端部22bに固定されている。
このように、支持片21および支持部25aで固定チューブ27が支持されたワイヤ26の前後両端部を対応する前後の各リンク23,22に連結することにより、操作レバー14の操作時に、リクライニング軸20、前部リンク23、ワイヤ26、後部リンク22およびリクライナ8を介して、シートバック3をリクライニング作動すべく構成したものである。
【0032】
ところで、サイドフレーム7の内壁面側における前部には上述のブラケット25とは別体の他のブラケット30を固定し、これらの各ブラケット25,30によりシートクッション2のシートパンを固定するように構成している。
【0033】
図7は図1は同方向から見た状態で示すサイドカバー13、操作レバー14およびアンカカバー31の分解側面図、図8は図5のA−A線矢視断面図、図9は図5のB−B線矢視断面図、図10は図5のC−C線矢視断面図である。
【0034】
図7〜図9においてサイドカバー13の外面側における操作レバー14と対応する部分には操作レバー配設用の凹部32と、この凹部32内の後側に位置する長孔33とが形成されている。
【0035】
そして、上述の長孔33を用いてリクライニング軸20のセレーション部20aと操作レバー14のボス部14aとが嵌合固定されている(図8参照)。
この操作レバー14は図7、図9に示すように、その下半部が凹状の操作部34に設定された合成樹脂製のレバーであって、図7、図9に示すように操作レバー14の遊端側におけるボス部14a近傍には該操作レバー14の内面にストッパ35が一体形成されている。
【0036】
また、上述のストッパ35の下部に位置するようにサイドカバー13の凹部32外面にはストッパ36が一体形成されている。
一方、図3、図5に示すように前部リンク23とブラケット25との間には付勢手段としてのスプリング37を張架し、このスプリング37のバネ力(付勢力)により常時、操作レバー14側のストッパ35をサイドカバー13側のストッパ36に当接させて、操作レバー14を定位置に保持させ、図9に示すように、サイドカバー13の外面と操作レバー14の外面とが略面一状に連続するように構成している。
【0037】
さらに、図7に示すように、操作レバー14の内面側におけるストッパ35の前後には略円弧状のガイドリブ38,39が一体形成され、サイドカバー13の凹部32外面におけるストッパ36の前後には、該ストッパ36の突出量に対してその突出量が小となるガイド突起40,41が一体形成されている。
【0038】
そして、図7の操作レバー14をリクライニング軸20に組付けた時、前側のガイドリブ38はサイドカバー13側のガイド突起40と対応し、後側のガイドリブ39はサイドカバー13側のガイド突起41と対応して、これら各要素38〜41によりサイドカバー13と操作レバー14との間の間隔G(図9参照)を一定に保つように構成している。
【0039】
ところで、図7、図10に示すように、前述のラップアンカ16の固定部位と対応して、サイドカバー13には開口部42と、この開口部42の口縁の前部、下部、後部に対応するようにサイドカバー13外面より一段凹設されたアンカカバー取付け用の取付け座43とが形成されている。
【0040】
この取付け座43の下部には前後一対の係止孔44,44が形成され、取付け座43の前部上端および後部上端は係止部45,45に設定されている。
上述の係止孔44および係止部45と対応するようにサイドカバー13の内面には図10に示す如く、係入片46,46および係止爪47,47が一体形成されている。
【0041】
そして、アンカカバー31をサイドカバー13の取付け座43に取付ける場合、まず図10の矢印aで示すように係入片46を係止孔44に車外側から差込んで位置決めし、その後、図10の矢印bで示すように係止爪47を上方から下方に向けて押し込むと、係止爪47が係止部45に係合するので、アンカカバー31を組付け性よく取付け座43に取付けることができる。
【0042】
このアンカカバー31の組付け完了時には、該アンカカバー31の外面はサイドカバー13の外面と面一状になるように一致すると共に、アンカカバー31の上端とサイドカバー13との間には図6、図10に示すようにラップベルト17導出用の開口48が形成される。
【0043】
この図10にはサイドフレーム7の突部15およびラップアンカ16の取付け構造を併記しており、このラップアンカ16はボルト18、ナット19を用いて突部15に固定されるが、この実施例ではボルト18を車外側から挿入して、突部15の車内側における凹部49に位置するナット19に締付けるように構成している。
【0044】
また、ナット19は凹部49から車内側へ突出しないように構成されている。
ところで、図8、図10に示すようにサイドフレーム7とフロアパネル59との間、詳しくは、シートスライド装置6のロアレール4とフロアパネル59との間には重量検出手段60を設けている。この重量検出手段60は助手席用のシート1の下部に合計4組設けられるが、そのうちの1つの構成を図11に示す。
【0045】
図11は1つの重量検出手段60の要部の分解斜視図であって、この重量検出手段60は、断面凹状のアーム50と荷重センサ51とを有して乗員の荷重を検出する荷重検出部52と、この荷重検出部52を支持する断面凹状のベース部材53と、上述の荷重検出部52にシート1上に加わる荷重を伝達する荷重伝達部材58とを備えている。
【0046】
上述のベース部材53はシートスライド装置6のロアレール4の前後方向の長さと略同等の長さを有して車両の前後方向に延び、図10に示すようにシートブラケット61を介してフロアパネル59に固定されている。
【0047】
また、上述の荷重検出部52および荷重伝達部材58は1本のベース部材53に対して、その前後に合計2組設けられている。
図11は重量検出手段60の後部の分解斜視図であって、上述のアーム50および荷重伝達部材58はボルト54,55、ナット56,57を用いてベース部材53の内側に取付けられる。
さらに、上述の荷重伝達部材58はシートスライド装置6のロアレール4にボルトアップされる。
【0048】
而して、上述の荷重伝達部材58に荷重が付勢されると、アーム50は最大約5度の範囲でわずかに回動して、該アーム50の作用部50a,50aは荷重センサ51に荷重を伝え、この荷重センサ51は作用部50aの機械的なひずみを電気信号として取出して、乗員の重量を検出するように構成している。
【0049】
上述の重量検出手段60の詳細構造は、特開2000−258233号公報に記載の内容と同一である。
【0050】
なお、図10において、62は重量検出手段60の後部を保護するプロテクタであって、後席乗員の足により重量検出手段60が踏まれるのを防止して、該重量検出手段60による誤検出を阻止するものである。また、図中、Fは車両前方を示し、Rは車両後方を示し、INは車両内方を示し、OUTは車両外方を示すものである。さらに、図8、図9、図12において、63は重量検出手段60のベース部材53に取付けられ、重量検出手段60の外側を覆うアンダーカバーであって、シート下方の外観を向上させるものである。
【0051】
このように上記実施例の自動車のシート構造は、シートクッション2のサイドフレーム7後部にシートベルト(ラップベルト17参照)のラップアンカ16を固定すると共に、上記サイドフレーム7をサイドカバー13で覆ったリクライニング可能な自動車のシート構造であって、シート1の前方側に配設されリクライニング機構(リクライナ8参照)を駆動する操作レバー14と、上記リクライニング機構(リクライナ8参照)と操作レバー14とを連結するワイヤ26とを備え、上記ラップアンカ16をサイドフレーム7の外方側に固定すると共に、上記ワイヤ26をサイドフレーム7の内方側に配設したものである。
【0052】
この構成によれば、操作レバー14をシート1の前方側に設け、この操作レバー14とリクライニング機構(リクライナ8参照)とを連結するワイヤ26をサイドフレーム7の内方側に配設し、ラップアンカ16をサイドフレーム7の後部外方側に固定したので、シート1の前方側に位置する操作レバー14により、リクライニング機構(リクライナ8参照)の操作性向上を図ることができる。
しかも、サイドフレーム7後部へのラップアンカ16の固定が可能となり、操作レバー14とラップアンカ16との干渉が回避される。
【0053】
また、上記ラップアンカ16が固定されるサイドフレーム7の所定部を外方側に突出して突部15を形成し、ラップアンカ16はボルト18、ナット19(取付け部材)により上記突部15に固定されたものである。
【0054】
この構成によれば、ラップアンカ16に固定されるシートベルト(ラップベルト17参照)とサイドフレーム7との間の間隔を確保することができて、シートベルト(ラップベルト17参照)とサイドフレーム7との干渉を防止することができ、また突部15の内壁面側の凹所(図10の凹部49参照)にラップアンカ16固定用のボルト18またはナット19を収容することができて、ワイヤ26との干渉を防止することができる。
【0055】
さらに、上記ワイヤ26は外周が固定チューブ27で覆われ、サイドフレーム7の内壁面には固定チューブ27を支持する支持片21が該内壁面から突設されたものである。
この構成によれば、支持片21にてワイヤ26をサイドフレーム7の内方側に浮かして支持することができ、上述の突部15の突出量を最低限に抑えながら、ボルト18、ナット19とワイヤ26との干渉を防止することができる。
【0056】
加えて、シートパン固定用のブラケット25がサイドフレーム7に設けられ、上記固定チューブ27を支持する支持部25aが上記ブラケット25に形成されたものである。
【0057】
この構成によれば、シートパンを固定するためのブラケット25でチューブ27の支持部25aを兼用することができ、この結果、部品点数および組付け工数の低減を図ることができる。
【0058】
また、上記サイドカバー13の外面と操作レバー14の内面とには該操作レバー14を定位置に保持して、サイドカバー13および操作レバー14間を連続状と成すストッパ36,35(図9参照)が設けられ、上記操作レバー14はスプリング37により定位置方向に付勢されたものである。
【0059】
この構成によれば、サイドカバー13外面のストッパ36に対して操作レバー14内面のストッパ35が当接して、サイドカバー13と操作レバー14との間を連続状と成すので、見栄えが向上する。
【0060】
さらに、シートスライド装置のロアレール4とフロアパネル59との間には重量検出手段60が設けられたものである。
この構成によれば、サイドフレーム7後部(つまりシート側)にシートベルトのラップアンカ16が固定されているので、重量検出手段60に対してシートベルト(ラップベルト17参照)の荷重が加わって誤検知の要因になることがなく、この結果、重量検出手段60の検出精度が向上する。
【0061】
図12は自動車のシート構造の他の実施例を示し、図1〜図11で示した先の実施例においては前部リンク23とブラケット25との間にスプリング37を張架して、操作レバー14を定位置に付勢すべく構成したが、図12に示すこの実施例ではサイドフレーム7のリクライニング軸7近傍にピン70を突設し、一端を該ピン70に係止させたバネ71の他端側をリクライニング軸7に巻回し、その他端を同軸7に係止させることにより、操作レバー14を定位置に付勢すべく構成したものである。
【0062】
このように構成しても、その他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同様であるから、図12において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0063】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のシートベルトは、実施例のラップベルト17に対応し、
以下同様に、
リクライニング機構は、リクライナ8に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0064】
【発明の効果】
この発明によれば、操作レバーをシート前方側に配設すると共に、サイドフレーム後部のシート幅方向外方側にはラップアンカを固定し、サイドフレームの内方側には操作レバーとリクライニング機構とを連結するワイヤを配設したので、リクライニング機構の操作性向上を図りつつ、サイドフレーム後部へのラップアンカの固定を可能とし、操作レバーとラップアンカとの干渉がない効果がある。
【0065】
さらに、シートスライド装置のロアレールとフロアパネルとの間に重量検出手段を設けたので、サイドフレーム後部(つまりシート側)にシートベルトのラップアンカが固定されているので、重量検出手段に対してシートベルトの荷重が加わって誤検知の要因になることがなく、この結果、重量検出手段の検出精度が向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の自動車のシート構造を備えた助手席シートの側面図。
【図2】 自動車のシート構造を示す側面図。
【図3】 図2の構成を車両内方から見た状態で示す側面図。
【図4】 図3の平面図。
【図5】 図3の構成にカバー類を取付けた状態で示す側面図。
【図6】 図4の構成にカバー類を取付けた状態で示す平面図。
【図7】 サイドカバー、操作レバーおよびアンカカバーの分解側面図。
【図8】 図5のA−A線矢視断面図。
【図9】 図5のB−B線矢視断面図。
【図10】 図5のC−C線矢視断面図。
【図11】 重量検出手段の分解斜視図。
【図12】 自動車のシート構造の他の実施例を示す断面図。
【符号の説明】
2…シートクッション
4…ロアレール
5…アッパレール
6…シートスライド装置
7…サイドフレーム
8…リクライナ(リクライニング機構)
13…サイドカバー
14…操作レバー
15…突部
16…ラップアンカ
17…ラップベルト(シートベルト)
18…ボルト
19…ナット
20…リクライニング軸
21…支持片
25…ブラケット
25a…支持部
26…ワイヤ
27…固定チューブ
35,36…ストッパ
59…フロアパネル
60…重量検出手段
62…プロテクタ

Claims (6)

  1. ロアレールとアッパレールを備えるシートスライド装置と、
    該シートスライド装置のアッパレールに固定されるシートクッションのサイドフレームと、
    該サイドフレームの後部に設けられたリクライニング機構とを有し、
    上記サイドフレームをサイドカバーで覆ったリクライニング可能な自動車のシート構造であって、
    上記シートスライド装置のロアレールとフロアパネルとの間に、乗員の重量を検出する重量検出手段が設けられ、
    上記サイドフレーム後部のシート幅方向外方側にシートベルトのラップアンカを固定すると共に、
    該サイドフレームのラップアンカの固定部よりも前方側に上記リクライニング機構を作動させるためのリクライニング軸およびリクライニング操作レバーを設け、
    上記リクライニング機構と操作レバーとを連結するワイヤをサイドフレームの内方側に配設した
    自動車のシート構造。
  2. 上記重量検出手段の後部を保護するプロテクタが設けられた
    請求項1記載の自動車のシート構造。
  3. 上記ラップアンカが固定されるサイドフレームの所定部を外方側に突出して突部を形成し、
    ラップアンカはボルト、ナットにより上記突部に固定された
    請求項1記載の自動車のシート構造。
  4. 上記ワイヤは外周が固定チューブで覆われ、サイドフレームの内壁面には固定チューブを支持する支持片が該内壁面から突設された
    請求項1記載の自動車のシート構造。
  5. シートパン固定用のブラケットがサイドフレームに設けられ、
    上記固定チューブを支持する支持部が上記ブラケットに形成された
    請求項4記載の自動車のシート構造。
  6. 上記サイドカバーの外面と操作レバーの内面とには該操作レバーを定位置に保持して、サイドカバーおよび操作レバー間を連続状と成すストッパが設けられ、
    上記操作レバーは定位置方向に付勢された
    請求項1記載の自動車のシート構造。
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