JP4899202B2 - 自動車用リクライニングシート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、リクライニング機構用のブラケットプレートが突出するシートバックの下側部をサイドカバーにより被包する自動車用リクライニングシートの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車用リクライニングシートは、図4で示す(以下、片側のみ図示)ようにシートバック1の下方に突出するブラケットプレート2とシートクッション3の後部より立ち上るブラケットプレート4とを端部間で相対させて枢軸シャフト5で軸承連結し、その枢軸シャフト5を支軸としてシートバックをリクライニング機構(図示せず)で後前に傾倒可能に構成されている。
【0003】
そのリクライニングシートにおいては、図5でも示すようにブラケットプレート2が突出するシートバック1の下側部を被包するべく、カバー本体60をシートバック1の下側部に合わせて断面略コの字状に樹脂成形すると共に、弾性変形自在なゴム製のリップ部61を前面フランジ62から底面フランジ63に亘って備えた樹脂製のサイドカバー6を取付け装備するものがある。
【0004】
そのサイドカバー6は、図6で示すようにシートバック1の両側部に取付け配置されるが、図7で示すようにシートバック1を前倒しするに伴って、底面フランジ63から前面フランジ62がシートクッション3の側部に当接するのを逃げられるよう、ゴム製のリップ部61が弾性変形自在に備え付けられている。
【0005】
このサイドカバー6は、リップ部61をシートバック1の側部に突端縁であてがい配置すると共に、カバー本体60を外部からブラケットプレート2の板面にねじ止め固定することにより取り付けられている。
【0006】
そのサイドカバー6の取付状態では、リップ部61が弾性変形自在なものであるため、捲れ上がって内部機構が見え、また、内側に陥入変形することにより、乗員の指が内側に入ってしまうような事態の発生を避けられない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、簡単な構造の変更により、サイドカバーのリップ部が捲れ上がって内部機構が見え、或いは内側に陥入変形ことによる乗員の指が内側に入るのを防げるよう改良した自動車用リクライニングシートを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る自動車用リクライニングシートにおいては、シートバックの下方に突出するブラケットプレートとシートクッションの後部より立ち上るブラケットプレートとを端部間で相対させて枢軸シャフトで軸承連結し、該枢軸シャフトを支軸としてシートバックをリクライニング機構で後前に傾倒可能に組み付けると共に、前記ブラケットプレートが突出するシートバックの下側部を被包する断面略コの字状のサイドカバーをシートバックに取り付け、前記シートバックを前倒しするに伴って、前記サイドカバーがシートクッションの側部に当接するのを逃げられるよう、弾性変形自在なリップ部をサイドカバーの前面フランジから底面フランジに亘って備えるもので、
前記リップ部が弾性変形するのを許容する相対間隔をサイドカバーの内部で隔て、前記シートバックを被包するシートバックカバーの側面から前記サイドカバーの内部に張り出させて、前記ブラケットプレートを前側から覆うインナーカバーを設けることにより構成されている。
【0009】
本発明の請求項2に係る自動車用リクライニングシートにおいては、シートバックカバーの側面に縫付け固定した断面略L字状の縦長な樹脂プレートをインナーカバーとして備え付けることにより構成されている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図3を参照して説明すると、図示実施の形態は、詳しくは図示しないが、ワゴン車の複数人掛け用リアシートをリクライニングシートとして構成するのに適用されている。図1〜図3中、図4〜図7で示すものと共通の構成部は同じ符号を用いて示す。符号1はシートバック、2はシートバック1のブラケットプレート、3はシートクッション、4はシートクッションのブラケットプレート、5は枢軸シャフト、6はサイドカバーを示す。
【0011】
そのワゴン車の複数人掛け用リアシートにおいて、ウオークスルー空間を広く確保するべく、ブラケットプレート2の突出するシートバック1の下側部を内側に窪ませて形成し、サイドカバー6はシートバック1の凹部内に配置されるブラケットプレート2を覆って外方に張り出させないようシートバック1の両下側部に取り付けられている。
【0012】
そのサイドカバー6は、既存のものと構成上変わりなく、図1で示すようにカバー本体60がシートバック1の下側部に合わせて断面略コの字状に樹脂成形されていると共に、弾性変形自在なゴム製のリップ部61が前面フランジ62から底面フランジ63に亘って備え付けられている。
【0013】
そのサイドカバー6は、既存のものと同様に、リップ部61を前方に向けて内端縁をシートバック1の側部にあてがい配置すると共に、カバー本体60を外部からブラケットプレート2の板面にねじ止め固定することによりシートバック1の下側部に取り付けられている。
【0014】
そのリクライニングシートにおいて、図2で示すようにリップ部61の弾性変形を許容する相対間隔Gをサイドカバー6の内部で隔て、リクライニング機構用のブラケットプレート2を前側から覆うインナーカバー7がシートバックカバー8の側面からサイドカバー6の内部に張り出させることにより設けられている。
【0015】
そのインナーカバー7は、図3で示すように断面略L字状の縦長なポリエチレン等の樹脂プレートでなり、基部辺7aをシートバックカバー(図示せず)の側面に縫付け固定すると共に、張出し辺7bをシートバックカバーの側面から突出させることによりシートバックの側部に予め取り付けられている。このインナーカバー7の張出し辺7bは、上述したブラケットプレート2の前縦辺をシートバック1の下側部空間内で覆える程度の長さ,幅に形成すればよい
【0016】
このように構成するリクライニングシートでは、インナーカバー7がリップ部61の弾性変形を許容する相対間隔Gを隔ててサイドカバー6の内部に備えられているため、シートバック1を前倒しするに伴って、リップ部61がシートクッション3の側部に当って弾性変形するのに邪魔とならない。
【0017】
そのシートバック1が立ち姿勢にあるとき、サイドカバー6のリップ部61が捲れ上がっても、インナーカバー7の張出し辺7bがブラケットプレート2の前縦辺を覆っているため、内部機構が外部から見えない。また、リップ部61が内側に陥入変形してもインナーカバー7の張出し辺7bで受け止められるところから、乗員の指が内側に入るのを防げる。
【0018】
【発明の効果】
以上の如く、本発明の請求項1に係る自動車用のリクライニングシートに依れば、リップ部の弾性変形を許容する相対間隔を隔て、リクライニング機構用のブラケットプレートを前側から覆うインナーカバーをシートバックカバーの側面からサイドカバーの内部に張り出させて設けるという簡単な構造の変更により、サイドカバーのリップ部が捲れ上がっても、インナーカバーがブラケットプレートの前縦辺を覆っているため、内部機構が外部から見えず、或いはリップ部が内側に陥入変形してもインナーカバーで受け止められることにより乗員の指が内側に入るのを防げ、また、シートバックを前倒しするに伴って、リップ部がシートクッションの側部に当って弾性変形するのに邪魔とならないよう構成できる。
【0019】
本発明の請求項2に係る自動車用のリクライニングシートに依れば、シートバックカバーの側面に縫付け固定した断面略L字状の縦長な樹脂プレートをインナーカバーとして備え付けることにより、リクライニング機構用のブラケットプレートを前側から覆うインナーカバーを備えても、シート全体として簡単に組み立てられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車用リクライニングシートに備えられるサイドカバーを示す斜視図である。
【図2】図1のサイドカバーを取り付けたリクライニングシートの片側部を示す断面図である。
【図3】図2のリクライニングシートに備えられるインナープレートを示す斜視図である。
【図4】一般例に係る自動車用リクライニングシートを示す側面図である。
【図5】図4の自動車用リクライニングシートでシートバックの片側部を示す斜視図である。
【図6】図4の自動車用リクライニングシートを全体的に示す斜視図である。
【図7】図4のリクライニングシートを前倒し状態で示す側面図である。
【符号の説明】
1 シートバック
2 ブラケットプレート
6 サイドカバー
61 サイドカバーのリップ部
62 サイドカバーの前面フランジ
63 サイドカバーの底面フランジ
7 インナープレート
8 シートバックカバー
G リップ部とインナープレートとの相対間隔
Claims (2)
- シートバックの下方に突出するブラケットプレートとシートクッションの後部より立ち上るブラケットプレートとを端部間で相対させて枢軸シャフトで軸承連結し、該枢軸シャフトを支軸としてシートバックをリクライニング機構で後前に傾倒可能に組み付けると共に、前記ブラケットプレートが突出するシートバックの下側部を被包する断面略コの字状のサイドカバーをシートバックに取り付け、前記シートバックを前倒しするに伴って、前記サイドカバーがシートクッションの側部に当接するのを逃げられるよう、弾性変形自在なリップ部をサイドカバーの前面フランジから底面フランジに亘って備える自動車用リクライニングシートにおいて、
前記リップ部が弾性変形するのを許容する相対間隔をサイドカバーの内部で隔て、前記シートバックを被包するシートバックカバーの側面から前記サイドカバーの内部に張り出させて、前記ブラケットプレートを前側から覆うインナーカバーを設けたことを特徴とする自動車用リクライニングシート。 - シートバックカバーの側面に縫付け固定した断面略L字状の縦長な樹脂プレートをインナーカバーとして備え付けたことを特徴とする請求項1に記載の自動車用リクライニングシート。
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-
2001
- 2001-03-30 JP JP2001099509A patent/JP4899202B2/ja not_active Expired - Fee Related
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