JP3756600B2 - 内視鏡 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、体腔内等の観察部位に挿入する細長の挿入部を有する内視鏡に関し、特に内視鏡の挿入部先端部における内蔵物の配置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、細長の挿入部を体腔内等に挿入することにより、体腔内臓器等を観察したり、必要に応じ処置具を用いて各種治療処置のできる内視鏡が広く用いられるようになった。内視鏡の挿入部先端部には、硬質な先端構成部材が設けられ、これに対物光学系、固体撮像素子及び回路基板等を備えた撮像ユニット、チャンネル管路端部などの内蔵物を固定するような構造が一般的である。
【0003】
従来の内視鏡先端部の構成例を図10に示す。図10において、(a)は長手軸方向断面図、(b)はライトガイドを取り付けた状態で内蔵物固定本体を後方から見た平面図である。内視鏡先端部に配設される先端構成部材としての内蔵物固定本体51には、先端から基端側へ挿通される複数の内蔵物を取り付け固定するための固定孔52,53が穿設されている。内蔵物固定本体51の各固定孔52,53には、ライトガイドバンドル54などを固定し、最後に撮像ユニット55を固定することで各内蔵物を組み付けるような構造になっている。そして、内蔵物固定本体51の先端に照明レンズ56及び対物レンズ57を取り付け、被覆チューブ58を装着して内視鏡先端部が構成される。
【0004】
上記のような従来の構成では、撮像ユニット固定孔53に撮像ユニット55を取り付ける際に、図中矢印で示すようにライトガイドバンドル54等の内蔵物最大径部分59を避けて後方より嵌入させることができるように、固定孔52,53の間隔Xを離して配設する必要があった。このように固定孔52,53を設けることにより、内蔵物の取付作業を容易にできるものの、内蔵物固定本体51の外径が大きくなってしまうという問題点があった。
【0005】
内視鏡においては、内視鏡先端部の外径寸法を極力小さくした方が観察部位への内視鏡の挿入性が良くなるため、細径化のための構成が従来より考えられている。内視鏡先端部の外径を小さくするためには、そこに挿通される内蔵物をできるだけ密に配置する必要があり、そのためには内蔵物固定本体に穿設される内蔵物の固定孔を接近させて設けなければならない。加えて、内蔵物の外径は固定孔に嵌入される部分の径よりも基端側の径が太くなっているものが多い。このような内蔵物を内蔵物固定本体に取り付けて組立を行う場合、固定孔を接近させて設けると内蔵物同士が干渉して組立作業が非常に困難となってしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、従来の内視鏡先端部の構成では、内蔵物を組み付ける際の作業性を確保しようとすると固定孔をある程度の間隔をとって配設する必要があり、内視鏡先端部の外径が大きくなって挿入性の悪化を招くという問題点があった。一方、内視鏡先端部を細径化するために内蔵物の固定孔を近接して配設すると、内蔵物を組み付ける際に内蔵物同士が干渉してしまい、組立作業が困難になるという問題点が生じる。
【0007】
本発明は、これらの事情に鑑みてなされたもので、内視鏡先端部を組み立てる際に内蔵物同士が干渉することを防止でき、組立時の作業性が良好で、かつ内視鏡先端部を小型化することが可能な内視鏡を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明による内視鏡は、先端部近傍に最大径部分を有する第一の内蔵物と、先端部に対して所定の肉厚を有する最大径部分が先端部近傍に設けられた第二の内蔵物と、前記第一の内蔵物の最大径部分を前記第二の内蔵物の最大径部分よりも先端側に配置するための、前記第一の内蔵物を嵌入するために形成された第一の固定孔と前記第二の内蔵物の最大径部分よりも先端側を嵌入するために形成された第二の固定孔とを有し、前記第一の内蔵物の最大径部分と前記第二の内蔵物との間の壁部を前記所定の肉厚よりも薄くなるように形成された内蔵物固定本体と、を有し、前記壁部と対向する前記第一の固定孔の内周面と、前記第一の内蔵物との間には逃げ空間が形成されていることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る内視鏡の挿入部先端部の構成を示す図である。図1において、(a)は長手軸方向断面図、(b)はライトガイドを取り付けた状態で内蔵物固定本体を後方から見た平面図である。
【0010】
本実施形態の内視鏡の挿入部において、内視鏡先端部1に配設される先端構成部材としての内蔵物固定本体2には、先端から基端側へ挿通される複数の内蔵物を取り付け固定するための固定孔3,4が穿設されている。内蔵物固定本体2の各固定孔3,4には、ライトガイドバンドル5,撮像ユニット6がそれぞれ嵌入されて固定される。二つの固定孔3,4のうち撮像ユニット固定孔4の外側部には、該固定孔の内蔵物挿入側開口部の固定本体外周方向を拡開する切り欠き部7が設けられ、撮像ユニット6を組み付ける際に側方より導入できるようになっている。
【0011】
また、内蔵物固定本体2の先端には、固定孔3,4にそれぞれ照明レンズ8,対物レンズ9が取り付けられる。内視鏡先端部1の外周部には、被覆チューブ10が装着され、ライトガイドバンドル5及び撮像ユニット6を組み付けた挿入部部外周を被覆して保護するようになっている。
【0012】
なお、ここでは図示しないが、ライトガイドバンドル5及び撮像ユニット6に加えてチャンネル管路を設けて先端を内蔵物固定本体2に取り付けるように構成しても良い。
【0013】
内蔵物固定本体2に内蔵物を組み付ける際には、まず固定孔3にライトガイドバンドル5を固定し、最後に撮像ユニット6を固定する。このとき、内蔵物固定本体2の撮像ユニット固定孔4外側部には切り欠き部7が設けられているため、ライトガイドバンドル5の外形が一番突出した部分である固定済内蔵物の最大径部分11と干渉することなく、図中矢印で示すように撮像ユニット6を内蔵物固定本体2の外周側からスライドさせながら導入して固定孔4に嵌入し固定することができる。
【0014】
このように内蔵物を内蔵物固定本体2に固定した後、先端に照明レンズ8,対物レンズ9を取り付けて外周部に被覆チューブ10を装着することにより、内視鏡先端部1が構成される。
【0015】
本実施形態では、撮像ユニット固定孔4の基端側開口部の内径が広がるように、内蔵物固定本体2の外側部に切り欠き部7を設けることにより、他の固定孔に既に嵌入固定された内蔵物、特に最大径部分11との干渉を避けるように、撮像ユニット6を横方向からスライドさせて固定孔4に嵌入固定することができる。このように内蔵物固定本体2を形成すれば、内視鏡の組立作業が困難になることもなく、作業性を大幅に改善できる。
【0016】
また、組立完了後に内蔵物固定本体2を後方より投影して観察した場合、最後に固定する撮像ユニット6の最大径部分と固定済みのライトガイドバンドル5の最大径部分11とが互いに重なって干渉した状態に配設することが可能であるため、隣接する内蔵物(ライトガイドバンドル5と撮像ユニット6)の最大径部分の半径の和よりも固定孔3,4の間隔L1を小さくでき、組立時の作業性を損なうことなく内視鏡先端部1の外径をより小さくすることができる。
【0017】
従来の構成では、内蔵物を後方から固定孔に挿入して固定する必要があるので他の内蔵物の最大径部分を逃げられるように固定孔の中心位置を決めなければならず、固定孔間の距離を短くすることができないが、本実施形態の構成では、他の内蔵物の最大径部分を外周方向に避けて装着することができるので、複数の固定孔及び内蔵物の中心位置を近づけて内蔵物を密に配置し、内蔵物固定本体を細径に構成することが可能である。
【0018】
以上のように本実施形態によれば、内視鏡先端部を組み立てる際に内蔵物同士が干渉することを防止して容易に内蔵物の組み付け作業を行えるようにすると共に、内視鏡先端部を細径化することが可能である。
【0019】
図2は本発明の第2の実施形態に係る内視鏡の挿入部先端部の構成を示す図である。図2において、(a)は長手軸方向断面図、(b)はライトガイドを取り付けた状態で内蔵物固定本体を後方から見た平面図である。
【0020】
第2の実施形態では、内蔵物固定本体21の撮像ユニット固定孔4の挿入口外側に、第1の実施形態の切り欠き部に代えて、テーパ部22が設けられており、このテーパ部22に沿って撮像ユニット6を挿入できるようになっている。その他の部分の構成は第1の実施形態と同様であり、説明を省略する。
【0021】
内蔵物固定本体21に内蔵物としてライトガイドバンドル5を固定した後に撮像ユニット6を組み付ける場合、内蔵物固定本体21の撮像ユニット固定孔4外側部に設けられたテーパ部22に沿って、図中矢印で示すように撮像ユニット6を内蔵物固定本体21の外側面方向に傾けながら固定孔4に導入する。従って、本実施形態においても固定済内蔵物であるライトガイドバンドル5の最大径部分11と干渉することなく、撮像ユニット6をテーパ部22に沿って固定孔4に嵌入し固定することができる。
【0022】
このように、第2の実施形態の構成では、内蔵物固定本体21の他の固定孔に既に嵌入固定された内蔵物、特に最大径部分11との干渉を避けるように、撮像ユニット6を斜めに傾けて固定孔4に嵌入固定することができるため、第1の実施形態と同様に、内視鏡の組立作業が困難になることを防止し、作業性を大幅に改善できる。また、第1の実施形態と同様に、撮像ユニット6とライトガイドバンドル5とを組み付けて固定したときに互いに重なって干渉するような状態に配設でき、ライトガイドバンドル5と撮像ユニット6の最大径部分の半径の和よりも固定孔3,4の間隔L2を小さくできるため、組立時の作業性を損なうことなく内視鏡先端部の外径をより小さくすることができる。
【0023】
よって第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、内視鏡先端部を組み立てる際に内蔵物同士が干渉することを防止して容易に内蔵物の組み付け作業を行えるようにすると共に、内視鏡先端部を細径化することが可能である。
【0024】
図3は本発明の第3の実施形態に係る内視鏡の挿入部先端部の構成を示す図である。図3において、(a)は長手軸方向断面図、(b)は撮像ユニットを取り付けた状態で内蔵物固定本体を後方から見た平面図である。
【0025】
第3の実施形態は、ライトガイドバンドル5を最後に組み付けて固定する場合の構成例を示したものであり、内蔵物固定本体31のライトガイド固定孔3の挿入口外側に、第1の実施形態と同様、切り欠き部32が設けられており、この切り欠き部32の空間よりライトガイドバンドル5を挿入できるようになっている。その他の部分の構成は第1の実施形態と同様であり、説明を省略する。
【0026】
内蔵物固定本体31に内蔵物として撮像ユニット6を固定した後にライトガイドバンドル5を組み付ける場合、内蔵物固定本体31のライトガイド固定孔3外側部に設けられた切り欠き部32において、図中矢印で示すようにライトガイドバンドル5を内蔵物固定本体31の外周側からスライドさせながら固定孔3に導入する。従って、本実施形態においても固定済内蔵物である撮像ユニット6の最大径部分11と干渉することなく、ライトガイドバンドル5を側方から固定孔3に嵌入し固定することができる。
【0027】
なお、内蔵物固定本体に組み付けて固定する内蔵物としては、ライトガイドバンドルに限らず、処置具チャンネル用管路とか送気送水用管路などを配設し固定する場合も同様に適用できる。
【0028】
このように、第3の実施形態の構成では、第1の実施形態と同様に、内蔵物固定本体31の他の固定孔に既に嵌入固定された内蔵物との干渉を避けるように、ライトガイドバンドル5を側面部から固定孔3に嵌入固定することができ、また、撮像ユニット6とライトガイドバンドル5とを組み付けて固定したときに互いに重なって干渉するような状態に配設でき、ライトガイドバンドル5と撮像ユニット6の最大径部分の半径の和よりも固定孔3,4の間隔L3を小さくできるため、組立時の作業性を損なうことなく内視鏡先端部の外径をより小さくすることができる。
【0029】
よって第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、内視鏡先端部を組み立てる際に内蔵物同士が干渉することを防止して容易に内蔵物の組み付け作業を行えるようにすると共に、内視鏡先端部を細径化することが可能である。
【0030】
図4及び図5は上記実施形態の応用例を示したものであり、内蔵物固定本体を後方から見た平面図である。
【0031】
第1ないし第3の実施形態では、内蔵物が2つの場合を説明したが、図4に示すように内蔵物が3つの場合、図5に示すように内蔵物が4つの場合、さらに内蔵物が多い場合であっても、固定孔に切り欠き部またはテーパ部を設けて構成することで同様の効果が得られる。
【0032】
すなわち、内蔵物固定本体41A,41Bにおいて、後から内蔵物を挿入して固定する固定孔42A,42Bの外周方向に切り欠きまたはテーパによる逃げ空間部43A,43Bを設けることにより、固定済内蔵物との干渉を避けて残りの内蔵物を側方から固定孔42A,42Bに嵌入し固定することができる。従って、第1の実施形態と同様に、内視鏡先端部を組み立てる際に内蔵物同士が干渉することを防止して容易に内蔵物の組み付け作業を行えるようにすると共に、内視鏡先端部を細径化することが可能である。
【0033】
ここで、逃げ空間部43A,43Bは、内蔵物固定本体41A,41Bにおける固定済内蔵物の固定孔45A,45Bを避ける方向、すなわち固定孔42A,42Bの外側部に当たる空間部配置範囲44A,44Bに切り欠きまたはテーパを設けるようにすれば良い。
【0034】
図7及び図8に撮像ユニット6における撮像素子と回路基板及び信号ケーブルとの接続部の構成例を示す。
【0035】
従来の電子内視鏡に設けられる撮像ユニット55では、図6に示すように、固体撮像素子61の接続端子は全て外部リード62となっており、この外部リード62に回路基板63及び信号ケーブル64のリード線65が接続されるような構成となっていた。この構成では、信号ケーブル64のケーブル分岐部66が回路基板63より後方に位置し、固体撮像素子61の後方の空間に突出する部分が長くなってしまい、内視鏡先端部の小型化の要求に反して撮像ユニットの硬質長が長くなるという問題点があった。
【0036】
そこで、図7及び図8に示すように、固体撮像素子の接続端子として外部リードとフラットランドの2種を混在させて設けることにより、撮像ユニットの硬質長を短縮することが可能である。
【0037】
図7の第1の構成例では、固体撮像素子71Aの接続端子として、後方に突出する外部リード72Aと撮像素子基部の後面側に位置するフラットランド73Aとが設けられ、外部リード72Aに回路基板74が、フラットランド73Aに信号ケーブル75のリード線76がそれぞれ接続されている。
【0038】
図8の第2の構成例では、固体撮像素子71Bの接続端子として、後方に突出する外部リード72Bと撮像素子基部の側面側に位置するフラットランド73Bとが設けられ、外部リード72Bに回路基板74が、フラットランド73Bに信号ケーブル75のリード線76がそれぞれ接続されている。
【0039】
上記のように、信号ケーブル75を接続する側の固体撮像素子の接続端子をフラットランド73A,73Bで構成することにより、外部リードの突出がなくなった分だけケーブル分岐部77を前側(回路基板74と重なる部分)に位置させることができる。これによって、撮像ユニット6の硬質長を短縮することができ、内視鏡先端部をより小型化することが可能となる。
【0040】
図9に撮像ユニット6に用いる信号ケーブルの構成例を示す。
【0041】
従来の電子内視鏡に設けられる撮像ユニットの信号ケーブルには、同軸線及び/または単線を複数本撚り合わせた複合ケーブルが使用されている。これらの同軸線や単線における導線(同軸線の内外部導体、単線の芯部導体)は、複数の素線を撚り合わせてなるため、各素線の撚り方向によって耐性が異なり、断線等が起こりやすい場合があった。
【0042】
そこで、図9に示すように、同軸線の内部導体の撚り方向と外部導体の巻き方向とを同一方向にして信号ケーブルを構成することにより、信号ケーブルの断線を防止して耐性を向上させることが可能である。
【0043】
信号ケーブル75は、同軸線81と単線82とが複数本撚り合わされて構成され、同軸線81の内部導体83の素線の撚り方向と、外部導体84の素線の巻き方向とが図中矢印で示すように同一方向となっている。なお本例では、単線82の芯部導体85についても素線の撚り方向が同軸線81の内部導体83と同一方向となっている。
【0044】
内視鏡の挿入部は、ねじられたり、引っ張られたり、押されたり、曲げられたりなどの操作がなされ、これに伴って内部に配設された信号ケーブル75にも同様の力が加わる。このとき、信号ケーブル75の同軸線81において、内部導体83と外部導体84の素線が同一の方向に巻かれていると、内部導体83が締まる方向に力が働く場合は外部導体84も締まる方向に力が加わる。逆に内部導体83がゆるむ方向に力が働く場合は外部導体84もゆるむ方向に力が加わる。
【0045】
よって、同軸線81の内部導体83と外部導体84に加わる力が逆方向とならないので、内部導体83と外部導体84のそれぞれに異なる負荷をかけることがなく、断線等の不具合を防止できる。内部導体83と外部導体84に逆方向の負荷が加わった場合、例えば外部導体84が締まる方向に対して内部導体83がゆるむ方向に力が加わると、内部導体83は力を受けた方向に動けなくなり、ゆるもうとする素線が座屈して切れてしまうおそれがある。
【0046】
本構成例のように、同軸線81の内部導体83の撚り方向と外部導体84の巻き方向とを同一方向にすることにより、信号ケーブル75の断線を防止でき、耐性を向上させることが可能となる。なお、同軸線81の内部導体83の撚り方向と単線82の芯部導体85の撚り方向とを同一方向にすることにより、さらに信号ケーブル75内における導線の耐性を向上できる。
【0047】
[付記]
(1) 内視鏡先端部において配設された複数の内蔵物の先端部を被嵌し固定するために固定孔が穿設された内蔵物固定本体を備え、
前記内蔵物固定本体は、前記複数の内蔵物のうちの後に導入する残余の内蔵物を固定する少なくとも一つの固定孔において、該固定孔の内蔵物挿入側開口部の固定本体外周方向を拡開する切り欠きまたはテーパを有してなることを特徴とする内視鏡。
【0048】
(2) 前記固定孔に設けられる切り欠きまたはテーパからなる拡開部は、前記残余の内蔵物を固定する際、該内蔵物を既に固定された他の内蔵物に対する干渉を避けて当該固定孔の固定本体外周方向から移動または傾斜させて被嵌可能なように設けられることを特徴とする付記1に記載の内視鏡。
【0049】
(3) 前記固定孔に設けられる切り欠きまたはテーパからなる拡開部は、内蔵物固定済みの他の固定孔が位置する部分以外の前記内蔵物固定本体外周部に設けられることを特徴とする付記1に記載の内視鏡。
【0050】
(4) 前記切り欠きまたはテーパを有する固定孔は、前記内蔵物として撮像ユニットを固定する撮像ユニット固定孔であることを特徴とする付記1に記載の内視鏡。
【0051】
(5) 回路基板及び信号ケーブルが接続される接続端子を有してなる固体撮像素子を備えた撮像ユニットにおいて、
前記固体撮像素子の接続端子として、突出形成された外部リードと前記信号ケーブル接続用の平面状のフラットランドとを混在させて設けたことを特徴とする撮像ユニット。
【0052】
(6) 複数の素線からなる内部導体と外部導体とを持つ同軸線を有し、この同軸線を含む複数の伝送線を撚り合わせてなり、屈曲可能な管内に配設される信号ケーブルであって、
前記同軸線における内部導体の撚り方向と外部導体の巻き方向とを同一方向にしたことを特徴とする信号ケーブル。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、、内視鏡先端部を組み立てる際に内蔵物同士が干渉することを防止でき、組立時の作業性が良好で、かつ内視鏡先端部を小型化することが可能な内視鏡を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る内視鏡の挿入部先端部の構成を示したもので、(a)は長手軸方向断面図、(b)はライトガイドを取り付けた状態で内蔵物固定本体を後方から見た平面図
【図2】本発明の第2の実施形態に係る内視鏡の挿入部先端部の構成を示したもので、(a)は長手軸方向断面図、(b)はライトガイドを取り付けた状態で内蔵物固定本体を後方から見た平面図
【図3】本発明の第3の実施形態に係る内視鏡の挿入部先端部の構成を示したもので、(a)は長手軸方向断面図、(b)は撮像ユニットを取り付けた状態で内蔵物固定本体を後方から見た平面図
【図4】本実施形態の内視鏡先端部において内蔵物を3つとした場合の内蔵物固定本体の構成例を後方から見た平面図
【図5】本実施形態の内視鏡先端部において内蔵物を4つとした場合の内蔵物固定本体の構成例を後方から見た平面図
【図6】従来の撮像ユニットの構成例を示す長手軸方向断面図
【図7】撮像ユニットにおける撮像素子と回路基板及び信号ケーブルとの接続部に関する第1の構成例を示す長手軸方向断面図
【図8】撮像ユニットにおける撮像素子と回路基板及び信号ケーブルとの接続部に関する第2の構成例を示す長手軸方向断面図
【図9】撮像ユニットに用いる信号ケーブルの構成例を示す斜視図
【図10】従来の内視鏡先端部の構成例を示したもので、(a)は長手軸方向断面図、(b)はライトガイドを取り付けた状態で内蔵物固定本体を後方から見た平面図
【符号の説明】
1…内視鏡先端部
2…内蔵物固定本体
3…固定孔(ライトガイドバンドル固定孔)
4…固定孔(撮像ユニット固定孔)
5…ライトガイドバンドル
6…撮像ユニット
7…切り欠き部
11…最大径部分

Claims (4)

  1. 先端部近傍に最大径部分を有する第一の内蔵物と、
    先端部に対して所定の肉厚を有する最大径部分が先端部近傍に設けられた第二の内蔵物と、
    前記第一の内蔵物の最大径部分を前記第二の内蔵物の最大径部分よりも先端側に配置するための、前記第一の内蔵物を嵌入するために形成された第一の固定孔と前記第二の内蔵物の最大径部分よりも先端側を嵌入するために形成された第二の固定孔とを有し、前記第一の内蔵物の最大径部分と前記第二の内蔵物との間の壁部を前記所定の肉厚よりも薄くなるように形成された内蔵物固定本体と、を有し、
    前記壁部と対向する前記第一の固定孔の内周面と、前記第一の内蔵物との間には逃げ空間が形成されていることを特徴とする内視鏡。
  2. 先端部近傍に最大径部分を有する第一の内蔵物と、
    先端部に対して所定の肉厚を有する最大径部分が先端部近傍に設けられた第二の内蔵物と、
    前記第一の内蔵物の最大径部分を前記第二の内蔵物の最大径部分よりも先端側に配置するための、前記第一の内蔵物を嵌入するために形成された第一の固定孔と前記第二の内蔵物の最大径部分よりも先端側を嵌入するために形成された第二の固定孔とを有し、前記第一の内蔵物の最大径部分と前記第二の内蔵物との間の壁部を前記所定の肉厚よりも薄くなるように形成された内蔵物固定本体と、を有し、
    前記第一の固定孔の前記壁部と対向する部分には切欠が形成されていることを特徴とする内視鏡。
  3. 光源装置からの光を基端面から先端面へ伝送するためのライトガイドバンドルと、
    前記ライトガイドバンドルの基端から先端部近傍までを被覆し、所定の肉厚を有するチューブ状部材と、
    先端部近傍に最大径部分を有する撮像ユニットと、
    前記撮像ユニットの最大径部分を前記チューブ状部材よりも先端側に配置するための、前記ライトガイドバンドルの前記チューブ状部材の先端側被覆端よりも先端を嵌入するために形成されたライトガイドバンドル固定孔と、前記撮像ユニットを嵌入するために形成された撮像ユニット固定孔とを有し、前記撮像ユニットの最大径部分と前記ライトガイドバンドルとの間の壁部を前記所定の肉厚よりも薄くなるように形成された内蔵物固定本体と、を有し、
    前記壁部と対向する前記撮像ユニット固定孔の内周面と、前記撮像ユニットとの間には逃げ空間が形成されていることを特徴とする内視鏡。
  4. 光源装置からの光を基端面から先端面へ伝送するためのライトガイドバンドルと、
    前記ライトガイドバンドルの基端から先端部近傍までを被覆し、所定の肉厚を有するチューブ状部材と、
    先端部近傍に最大径部分を有する撮像ユニットと、
    前記撮像ユニットの最大径部分を前記チューブ状部材よりも先端側に配置するための、前記ライトガイドバンドルの前記チューブ状部材の先端側被覆端よりも先端を嵌入するために形成されたライトガイドバンドル固定孔と、前記撮像ユニットを嵌入するために形成された撮像ユニット固定孔とを有し、前記撮像ユニットの最大径部分と前記ライトガイドバンドルとの間の壁部を前記所定の肉厚よりも薄くなるように形成された内蔵物固定本体と、を有し、
    前記撮像ユニット固定孔の前記壁部と対向する部分には切欠が形成されていることを特徴とする内視鏡。
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