JPH10174675A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JPH10174675A
JPH10174675A JP8338436A JP33843696A JPH10174675A JP H10174675 A JPH10174675 A JP H10174675A JP 8338436 A JP8338436 A JP 8338436A JP 33843696 A JP33843696 A JP 33843696A JP H10174675 A JPH10174675 A JP H10174675A
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Jun Hiroya
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内視鏡先端部を組み立てる際に内蔵物同士が
干渉することを防止して組立時の作業性を良好にし、か
つ内視鏡先端部を小型化する。 【解決手段】 内視鏡先端部1に配設される内蔵物固定
本体2には、複数の内蔵物を被嵌して取り付け固定する
ための固定孔3,4が穿設されている。固定孔3,4に
は、ライトガイドバンドル5,撮像ユニット6がそれぞ
れ嵌入されて固定されるようになっており、これらの固
定孔のうち撮像ユニットを固定する固定孔4の外側部に
は、該固定孔の内蔵物挿入側開口部の固定本体外周方向
を拡開する切り欠き部7が設けられ、撮像ユニット6を
固定する際に他の内蔵物(ライトガイドバンドル5)と
の干渉を避けて側方より導入できるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体腔内等の観察部
位に挿入する細長の挿入部を有する内視鏡に関し、特に
内視鏡の挿入部先端部における内蔵物の配置構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、細長の挿入部を体腔内等に挿
入することにより、体腔内臓器等を観察したり、必要に
応じ処置具を用いて各種治療処置のできる内視鏡が広く
用いられるようになった。内視鏡の挿入部先端部には、
硬質な先端構成部材が設けられ、これに対物光学系、固
体撮像素子及び回路基板等を備えた撮像ユニット、チャ
ンネル管路端部などの内蔵物を固定するような構造が一
般的である。
【0003】従来の内視鏡先端部の構成例を図10に示
す。図10において、(a)は長手軸方向断面図、
(b)はライトガイドを取り付けた状態で内蔵物固定本
体を後方から見た平面図である。内視鏡先端部に配設さ
れる先端構成部材としての内蔵物固定本体51には、先
端から基端側へ挿通される複数の内蔵物を取り付け固定
するための固定孔52,53が穿設されている。内蔵物
固定本体51の各固定孔52,53には、ライトガイド
バンドル54などを固定し、最後に撮像ユニット55を
固定することで各内蔵物を組み付けるような構造になっ
ている。そして、内蔵物固定本体51の先端に照明レン
ズ56及び対物レンズ57を取り付け、被覆チューブ5
8を装着して内視鏡先端部が構成される。
【0004】上記のような従来の構成では、撮像ユニッ
ト固定孔53に撮像ユニット55を取り付ける際に、図
中矢印で示すようにライトガイドバンドル54等の内蔵
物最大径部分59を避けて後方より嵌入させることがで
きるように、固定孔52,53の間隔Xを離して配設す
る必要があった。このように固定孔52,53を設ける
ことにより、内蔵物の取付作業を容易にできるものの、
内蔵物固定本体51の外径が大きくなってしまうという
問題点があった。
【0005】内視鏡においては、内視鏡先端部の外径寸
法を極力小さくした方が観察部位への内視鏡の挿入性が
良くなるため、細径化のための構成が従来より考えられ
ている。内視鏡先端部の外径を小さくするためには、そ
こに挿通される内蔵物をできるだけ密に配置する必要が
あり、そのためには内蔵物固定本体に穿設される内蔵物
の固定孔を接近させて設けなければならない。加えて、
内蔵物の外径は固定孔に嵌入される部分の径よりも基端
側の径が太くなっているものが多い。このような内蔵物
を内蔵物固定本体に取り付けて組立を行う場合、固定孔
を接近させて設けると内蔵物同士が干渉して組立作業が
非常に困難となってしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
の内視鏡先端部の構成では、内蔵物を組み付ける際の作
業性を確保しようとすると固定孔をある程度の間隔をと
って配設する必要があり、内視鏡先端部の外径が大きく
なって挿入性の悪化を招くという問題点があった。一
方、内視鏡先端部を細径化するために内蔵物の固定孔を
近接して配設すると、内蔵物を組み付ける際に内蔵物同
士が干渉してしまい、組立作業が困難になるという問題
点が生じる。
【0007】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
もので、内視鏡先端部を組み立てる際に内蔵物同士が干
渉することを防止でき、組立時の作業性が良好で、かつ
内視鏡先端部を小型化することが可能な内視鏡を提供す
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による内視鏡は、
内視鏡先端部において配設された複数の内蔵物の先端部
を被嵌し固定するために固定孔が穿設された内蔵物固定
本体を備え、前記内蔵物固定本体は、前記複数の内蔵物
のうちの後に導入する残余の内蔵物を固定する少なくと
も一つの固定孔において、該固定孔の内蔵物挿入側開口
部の固定本体外周方向を拡開する切り欠きまたはテーパ
を有してなるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の第1の実施形態に
係る内視鏡の挿入部先端部の構成を示す図である。図1
において、(a)は長手軸方向断面図、(b)はライト
ガイドを取り付けた状態で内蔵物固定本体を後方から見
た平面図である。
【0010】本実施形態の内視鏡の挿入部において、内
視鏡先端部1に配設される先端構成部材としての内蔵物
固定本体2には、先端から基端側へ挿通される複数の内
蔵物を取り付け固定するための固定孔3,4が穿設され
ている。内蔵物固定本体2の各固定孔3,4には、ライ
トガイドバンドル5,撮像ユニット6がそれぞれ嵌入さ
れて固定される。二つの固定孔3,4のうち撮像ユニッ
ト固定孔4の外側部には、該固定孔の内蔵物挿入側開口
部の固定本体外周方向を拡開する切り欠き部7が設けら
れ、撮像ユニット6を組み付ける際に側方より導入でき
るようになっている。
【0011】また、内蔵物固定本体2の先端には、固定
孔3,4にそれぞれ照明レンズ8,対物レンズ9が取り
付けられる。内視鏡先端部1の外周部には、被覆チュー
ブ10が装着され、ライトガイドバンドル5及び撮像ユ
ニット6を組み付けた挿入部部外周を被覆して保護する
ようになっている。
【0012】なお、ここでは図示しないが、ライトガイ
ドバンドル5及び撮像ユニット6に加えてチャンネル管
路を設けて先端を内蔵物固定本体2に取り付けるように
構成しても良い。
【0013】内蔵物固定本体2に内蔵物を組み付ける際
には、まず固定孔3にライトガイドバンドル5を固定
し、最後に撮像ユニット6を固定する。このとき、内蔵
物固定本体2の撮像ユニット固定孔4外側部には切り欠
き部7が設けられているため、ライトガイドバンドル5
の外形が一番突出した部分である固定済内蔵物の最大径
部分11と干渉することなく、図中矢印で示すように撮
像ユニット6を内蔵物固定本体2の外周側からスライド
させながら導入して固定孔4に嵌入し固定することがで
きる。
【0014】このように内蔵物を内蔵物固定本体2に固
定した後、先端に照明レンズ8,対物レンズ9を取り付
けて外周部に被覆チューブ10を装着することにより、
内視鏡先端部1が構成される。
【0015】本実施形態では、撮像ユニット固定孔4の
基端側開口部の内径が広がるように、内蔵物固定本体2
の外側部に切り欠き部7を設けることにより、他の固定
孔に既に嵌入固定された内蔵物、特に最大径部分11と
の干渉を避けるように、撮像ユニット6を横方向からス
ライドさせて固定孔4に嵌入固定することができる。こ
のように内蔵物固定本体2を形成すれば、内視鏡の組立
作業が困難になることもなく、作業性を大幅に改善でき
る。
【0016】また、組立完了後に内蔵物固定本体2を後
方より投影して観察した場合、最後に固定する撮像ユニ
ット6の最大径部分と固定済みのライトガイドバンドル
5の最大径部分11とが互いに重なって干渉した状態に
配設することが可能であるため、隣接する内蔵物(ライ
トガイドバンドル5と撮像ユニット6)の最大径部分の
半径の和よりも固定孔3,4の間隔L1を小さくでき、
組立時の作業性を損なうことなく内視鏡先端部1の外径
をより小さくすることができる。
【0017】従来の構成では、内蔵物を後方から固定孔
に挿入して固定する必要があるので他の内蔵物の最大径
部分を逃げられるように固定孔の中心位置を決めなけれ
ばならず、固定孔間の距離を短くすることができない
が、本実施形態の構成では、他の内蔵物の最大径部分を
外周方向に避けて装着することができるので、複数の固
定孔及び内蔵物の中心位置を近づけて内蔵物を密に配置
し、内蔵物固定本体を細径に構成することが可能であ
る。
【0018】以上のように本実施形態によれば、内視鏡
先端部を組み立てる際に内蔵物同士が干渉することを防
止して容易に内蔵物の組み付け作業を行えるようにする
と共に、内視鏡先端部を細径化することが可能である。
【0019】図2は本発明の第2の実施形態に係る内視
鏡の挿入部先端部の構成を示す図である。図2におい
て、(a)は長手軸方向断面図、(b)はライトガイド
を取り付けた状態で内蔵物固定本体を後方から見た平面
図である。
【0020】第2の実施形態では、内蔵物固定本体21
の撮像ユニット固定孔4の挿入口外側に、第1の実施形
態の切り欠き部に代えて、テーパ部22が設けられてお
り、このテーパ部22に沿って撮像ユニット6を挿入で
きるようになっている。その他の部分の構成は第1の実
施形態と同様であり、説明を省略する。
【0021】内蔵物固定本体21に内蔵物としてライト
ガイドバンドル5を固定した後に撮像ユニット6を組み
付ける場合、内蔵物固定本体21の撮像ユニット固定孔
4外側部に設けられたテーパ部22に沿って、図中矢印
で示すように撮像ユニット6を内蔵物固定本体21の外
側面方向に傾けながら固定孔4に導入する。従って、本
実施形態においても固定済内蔵物であるライトガイドバ
ンドル5の最大径部分11と干渉することなく、撮像ユ
ニット6をテーパ部22に沿って固定孔4に嵌入し固定
することができる。
【0022】このように、第2の実施形態の構成では、
内蔵物固定本体21の他の固定孔に既に嵌入固定された
内蔵物、特に最大径部分11との干渉を避けるように、
撮像ユニット6を斜めに傾けて固定孔4に嵌入固定する
ことができるため、第1の実施形態と同様に、内視鏡の
組立作業が困難になることを防止し、作業性を大幅に改
善できる。また、第1の実施形態と同様に、撮像ユニッ
ト6とライトガイドバンドル5とを組み付けて固定した
ときに互いに重なって干渉するような状態に配設でき、
ライトガイドバンドル5と撮像ユニット6の最大径部分
の半径の和よりも固定孔3,4の間隔L2を小さくでき
るため、組立時の作業性を損なうことなく内視鏡先端部
の外径をより小さくすることができる。
【0023】よって第2の実施形態によれば、第1の実
施形態と同様に、内視鏡先端部を組み立てる際に内蔵物
同士が干渉することを防止して容易に内蔵物の組み付け
作業を行えるようにすると共に、内視鏡先端部を細径化
することが可能である。
【0024】図3は本発明の第3の実施形態に係る内視
鏡の挿入部先端部の構成を示す図である。図3におい
て、(a)は長手軸方向断面図、(b)は撮像ユニット
を取り付けた状態で内蔵物固定本体を後方から見た平面
図である。
【0025】第3の実施形態は、ライトガイドバンドル
5を最後に組み付けて固定する場合の構成例を示したも
のであり、内蔵物固定本体31のライトガイド固定孔3
の挿入口外側に、第1の実施形態と同様、切り欠き部3
2が設けられており、この切り欠き部32の空間よりラ
イトガイドバンドル5を挿入できるようになっている。
その他の部分の構成は第1の実施形態と同様であり、説
明を省略する。
【0026】内蔵物固定本体31に内蔵物として撮像ユ
ニット6を固定した後にライトガイドバンドル5を組み
付ける場合、内蔵物固定本体31のライトガイド固定孔
3外側部に設けられた切り欠き部32において、図中矢
印で示すようにライトガイドバンドル5を内蔵物固定本
体31の外周側からスライドさせながら固定孔3に導入
する。従って、本実施形態においても固定済内蔵物であ
る撮像ユニット6の最大径部分11と干渉することな
く、ライトガイドバンドル5を側方から固定孔3に嵌入
し固定することができる。
【0027】なお、内蔵物固定本体に組み付けて固定す
る内蔵物としては、ライトガイドバンドルに限らず、処
置具チャンネル用管路とか送気送水用管路などを配設し
固定する場合も同様に適用できる。
【0028】このように、第3の実施形態の構成では、
第1の実施形態と同様に、内蔵物固定本体31の他の固
定孔に既に嵌入固定された内蔵物との干渉を避けるよう
に、ライトガイドバンドル5を側面部から固定孔3に嵌
入固定することができ、また、撮像ユニット6とライト
ガイドバンドル5とを組み付けて固定したときに互いに
重なって干渉するような状態に配設でき、ライトガイド
バンドル5と撮像ユニット6の最大径部分の半径の和よ
りも固定孔3,4の間隔L3を小さくできるため、組立
時の作業性を損なうことなく内視鏡先端部の外径をより
小さくすることができる。
【0029】よって第3の実施形態によれば、第1の実
施形態と同様に、内視鏡先端部を組み立てる際に内蔵物
同士が干渉することを防止して容易に内蔵物の組み付け
作業を行えるようにすると共に、内視鏡先端部を細径化
することが可能である。
【0030】図4及び図5は上記実施形態の応用例を示
したものであり、内蔵物固定本体を後方から見た平面図
である。
【0031】第1ないし第3の実施形態では、内蔵物が
2つの場合を説明したが、図4に示すように内蔵物が3
つの場合、図5に示すように内蔵物が4つの場合、さら
に内蔵物が多い場合であっても、固定孔に切り欠き部ま
たはテーパ部を設けて構成することで同様の効果が得ら
れる。
【0032】すなわち、内蔵物固定本体41A,41B
において、後から内蔵物を挿入して固定する固定孔42
A,42Bの外周方向に切り欠きまたはテーパによる逃
げ空間部43A,43Bを設けることにより、固定済内
蔵物との干渉を避けて残りの内蔵物を側方から固定孔4
2A,42Bに嵌入し固定することができる。従って、
第1の実施形態と同様に、内視鏡先端部を組み立てる際
に内蔵物同士が干渉することを防止して容易に内蔵物の
組み付け作業を行えるようにすると共に、内視鏡先端部
を細径化することが可能である。
【0033】ここで、逃げ空間部43A,43Bは、内
蔵物固定本体41A,41Bにおける固定済内蔵物の固
定孔45A,45Bを避ける方向、すなわち固定孔42
A,42Bの外側部に当たる空間部配置範囲44A,4
4Bに切り欠きまたはテーパを設けるようにすれば良
い。
【0034】図7及び図8に撮像ユニット6における撮
像素子と回路基板及び信号ケーブルとの接続部の構成例
を示す。
【0035】従来の電子内視鏡に設けられる撮像ユニッ
ト55では、図6に示すように、固体撮像素子61の接
続端子は全て外部リード62となっており、この外部リ
ード62に回路基板63及び信号ケーブル64のリード
線65が接続されるような構成となっていた。この構成
では、信号ケーブル64のケーブル分岐部66が回路基
板63より後方に位置し、固体撮像素子61の後方の空
間に突出する部分が長くなってしまい、内視鏡先端部の
小型化の要求に反して撮像ユニットの硬質長が長くなる
という問題点があった。
【0036】そこで、図7及び図8に示すように、固体
撮像素子の接続端子として外部リードとフラットランド
の2種を混在させて設けることにより、撮像ユニットの
硬質長を短縮することが可能である。
【0037】図7の第1の構成例では、固体撮像素子7
1Aの接続端子として、後方に突出する外部リード72
Aと撮像素子基部の後面側に位置するフラットランド7
3Aとが設けられ、外部リード72Aに回路基板74
が、フラットランド73Aに信号ケーブル75のリード
線76がそれぞれ接続されている。
【0038】図8の第2の構成例では、固体撮像素子7
1Bの接続端子として、後方に突出する外部リード72
Bと撮像素子基部の側面側に位置するフラットランド7
3Bとが設けられ、外部リード72Bに回路基板74
が、フラットランド73Bに信号ケーブル75のリード
線76がそれぞれ接続されている。
【0039】上記のように、信号ケーブル75を接続す
る側の固体撮像素子の接続端子をフラットランド73
A,73Bで構成することにより、外部リードの突出が
なくなった分だけケーブル分岐部77を前側(回路基板
74と重なる部分)に位置させることができる。これに
よって、撮像ユニット6の硬質長を短縮することがで
き、内視鏡先端部をより小型化することが可能となる。
【0040】図9に撮像ユニット6に用いる信号ケーブ
ルの構成例を示す。
【0041】従来の電子内視鏡に設けられる撮像ユニッ
トの信号ケーブルには、同軸線及び/または単線を複数
本撚り合わせた複合ケーブルが使用されている。これら
の同軸線や単線における導線(同軸線の内外部導体、単
線の芯部導体)は、複数の素線を撚り合わせてなるた
め、各素線の撚り方向によって耐性が異なり、断線等が
起こりやすい場合があった。
【0042】そこで、図9に示すように、同軸線の内部
導体の撚り方向と外部導体の巻き方向とを同一方向にし
て信号ケーブルを構成することにより、信号ケーブルの
断線を防止して耐性を向上させることが可能である。
【0043】信号ケーブル75は、同軸線81と単線8
2とが複数本撚り合わされて構成され、同軸線81の内
部導体83の素線の撚り方向と、外部導体84の素線の
巻き方向とが図中矢印で示すように同一方向となってい
る。なお本例では、単線82の芯部導体85についても
素線の撚り方向が同軸線81の内部導体83と同一方向
となっている。
【0044】内視鏡の挿入部は、ねじられたり、引っ張
られたり、押されたり、曲げられたりなどの操作がなさ
れ、これに伴って内部に配設された信号ケーブル75に
も同様の力が加わる。このとき、信号ケーブル75の同
軸線81において、内部導体83と外部導体84の素線
が同一の方向に巻かれていると、内部導体83が締まる
方向に力が働く場合は外部導体84も締まる方向に力が
加わる。逆に内部導体83がゆるむ方向に力が働く場合
は外部導体84もゆるむ方向に力が加わる。
【0045】よって、同軸線81の内部導体83と外部
導体84に加わる力が逆方向とならないので、内部導体
83と外部導体84のそれぞれに異なる負荷をかけるこ
とがなく、断線等の不具合を防止できる。内部導体83
と外部導体84に逆方向の負荷が加わった場合、例えば
外部導体84が締まる方向に対して内部導体83がゆる
む方向に力が加わると、内部導体83は力を受けた方向
に動けなくなり、ゆるもうとする素線が座屈して切れて
しまうおそれがある。
【0046】本構成例のように、同軸線81の内部導体
83の撚り方向と外部導体84の巻き方向とを同一方向
にすることにより、信号ケーブル75の断線を防止で
き、耐性を向上させることが可能となる。なお、同軸線
81の内部導体83の撚り方向と単線82の芯部導体8
5の撚り方向とを同一方向にすることにより、さらに信
号ケーブル75内における導線の耐性を向上できる。
【0047】[付記] (1) 内視鏡先端部において配設された複数の内蔵物
の先端部を被嵌し固定するために固定孔が穿設された内
蔵物固定本体を備え、前記内蔵物固定本体は、前記複数
の内蔵物のうちの後に導入する残余の内蔵物を固定する
少なくとも一つの固定孔において、該固定孔の内蔵物挿
入側開口部の固定本体外周方向を拡開する切り欠きまた
はテーパを有してなることを特徴とする内視鏡。
【0048】(2) 前記固定孔に設けられる切り欠き
またはテーパからなる拡開部は、前記残余の内蔵物を固
定する際、該内蔵物を既に固定された他の内蔵物に対す
る干渉を避けて当該固定孔の固定本体外周方向から移動
または傾斜させて被嵌可能なように設けられることを特
徴とする付記1に記載の内視鏡。
【0049】(3) 前記固定孔に設けられる切り欠き
またはテーパからなる拡開部は、内蔵物固定済みの他の
固定孔が位置する部分以外の前記内蔵物固定本体外周部
に設けられることを特徴とする付記1に記載の内視鏡。
【0050】(4) 前記切り欠きまたはテーパを有す
る固定孔は、前記内蔵物として撮像ユニットを固定する
撮像ユニット固定孔であることを特徴とする付記1に記
載の内視鏡。
【0051】(5) 回路基板及び信号ケーブルが接続
される接続端子を有してなる固体撮像素子を備えた撮像
ユニットにおいて、前記固体撮像素子の接続端子とし
て、突出形成された外部リードと前記信号ケーブル接続
用の平面状のフラットランドとを混在させて設けたこと
を特徴とする撮像ユニット。
【0052】(6) 複数の素線からなる内部導体と外
部導体とを持つ同軸線を有し、この同軸線を含む複数の
伝送線を撚り合わせてなり、屈曲可能な管内に配設され
る信号ケーブルであって、前記同軸線における内部導体
の撚り方向と外部導体の巻き方向とを同一方向にしたこ
とを特徴とする信号ケーブル。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、、
内視鏡先端部を組み立てる際に内蔵物同士が干渉するこ
とを防止でき、組立時の作業性が良好で、かつ内視鏡先
端部を小型化することが可能な内視鏡を提供できる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る内視鏡の挿入部
先端部の構成を示したもので、(a)は長手軸方向断面
図、(b)はライトガイドを取り付けた状態で内蔵物固
定本体を後方から見た平面図
【図2】本発明の第2の実施形態に係る内視鏡の挿入部
先端部の構成を示したもので、(a)は長手軸方向断面
図、(b)はライトガイドを取り付けた状態で内蔵物固
定本体を後方から見た平面図
【図3】本発明の第3の実施形態に係る内視鏡の挿入部
先端部の構成を示したもので、(a)は長手軸方向断面
図、(b)は撮像ユニットを取り付けた状態で内蔵物固
定本体を後方から見た平面図
【図4】本実施形態の内視鏡先端部において内蔵物を3
つとした場合の内蔵物固定本体の構成例を後方から見た
平面図
【図5】本実施形態の内視鏡先端部において内蔵物を4
つとした場合の内蔵物固定本体の構成例を後方から見た
平面図
【図6】従来の撮像ユニットの構成例を示す長手軸方向
断面図
【図7】撮像ユニットにおける撮像素子と回路基板及び
信号ケーブルとの接続部に関する第1の構成例を示す長
手軸方向断面図
【図8】撮像ユニットにおける撮像素子と回路基板及び
信号ケーブルとの接続部に関する第2の構成例を示す長
手軸方向断面図
【図9】撮像ユニットに用いる信号ケーブルの構成例を
示す斜視図
【図10】従来の内視鏡先端部の構成例を示したもの
で、(a)は長手軸方向断面図、(b)はライトガイド
を取り付けた状態で内蔵物固定本体を後方から見た平面
【符号の説明】
1…内視鏡先端部 2…内蔵物固定本体 3…固定孔(ライトガイドバンドル固定孔) 4…固定孔(撮像ユニット固定孔) 5…ライトガイドバンドル 6…撮像ユニット 7…切り欠き部 11…最大径部分

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡先端部において配設された複数の
    内蔵物の先端部を被嵌し固定するために固定孔が穿設さ
    れた内蔵物固定本体を備え、 前記内蔵物固定本体は、前記複数の内蔵物のうちの後に
    導入する残余の内蔵物を固定する少なくとも一つの固定
    孔において、該固定孔の内蔵物挿入側開口部の固定本体
    外周方向を拡開する切り欠きまたはテーパを有してなる
    ことを特徴とする内視鏡。
JP33843696A 1996-12-18 1996-12-18 内視鏡 Expired - Fee Related JP3756600B2 (ja)

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