JP4004563B2 - 内視鏡 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はファイバ束からなるライトガイド等の光ガイドを被覆するチューブの固定手段を有する内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、医療用分野及び工業用分野において、細長の挿入部を有し、この挿入部の先端側の先端部に照明手段及び観察手段を設けた内視鏡が広く用いられる。この照明手段は、一般的にはライトガイド(或いはライトガイドファイバ)を用いて形成されている。このライトガイドは、可撓性を有するファイバ束で形成され、このファイバ束によって外部の光源装置からの照明光を先端側の端面に伝送し、対象物側を照明する。
【0003】
このファイバ束はファイバの折損等を防止するために被覆するチューブで被覆されている。また、ファイバ束は先端部に固定するために口金が設けられ、この口金は先端部に固定され、かつファイバ束を被覆するチューブは口金に固定される。
【0004】
このチューブの固定手段の従来技術として、例えば実開昭55−155205号公報があり、ライトガイドファイバの先端口金(ストレートパイプ)の一部に段差部(フランジ)を設け、この段差部に被覆チューブの端部を引っかけ糸縛りする構成が開示されている。
この構成により、被覆チューブがフランジの凸部に引っかかり係着される様になっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術ではライトガイドファイバの口金に、フランジから成る段差部を設けるので、段差部の加工に手間がかかり、その結果部材のコストが高価になる。
また、段差部を設けているため、その部分で口金の最外径が大きくなり、その結果、内視鏡の先端部が太径化してしまう欠点となる。
【0006】
本発明は上述した点に鑑みてなされたもので、上記欠点を解決し、安価でかつ先端部の細径化を実現できる内視鏡を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の一態様による内視鏡は、内部に複数の内臓物を備え、体腔内に挿入可能な挿入部と、
内臓物の1つとして前記挿入部内に配置され、光を伝達するためのファイバ束からなる光ガイド部材と、
前記光ガイド部材を充填する内周面を備えるとともに、先端側を前記挿入部の先端部に固定る外周面を備え、所定の肉厚によって形成された筒状の口金と、
前記口金の後端側における他の内臓物に面する側でかつ周方向の所定の範囲を前記外周面から前記内周面にかけて切り欠いて形成されたスリットと、
前記光ガイド部材に被覆され、先端を前記口金に被覆した被覆チューブと、
前記スリットを覆った前記被覆チューブを前記スリットに落とし込むことによって他の内臓物に面した周方向範囲における外径を小さくするとともに、前記口金の周方向から前記被覆チューブを光ガイド部材及び口金締め付けて前記被覆チューブを前記スリット
係止させる締結部材と、
を具備している。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1ないし図4は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態における内視鏡先端部の詳細図、図2は本実施の形態に係るライトガイド口金部を示す断面図、図3は本実施の形態に係る内視鏡先端部のA−A断面図、図4は本実施の形態に係る口金の斜視図である。
【0009】
図1に示すように内視鏡を形成する挿入部1は、先端に硬質の先端部2を有しこの先端部2には硬質の先端枠2aが設けられている。この先端枠2aは、送気・送水チャンネル3に連通する孔が形成され、この孔の後端には送気・送水チャンネル3を形成するチューブ3aの先端が口金を介して固定され、この孔の先端にはノズル4が設けられている。
【0010】
また、先端枠2aを貫通し、照明窓を形成する透孔の先端には照明レンズ5aが配設され、この照明レンズ5aに隣接する後方には挿入部1内を挿通された光ガイド部材、具体的にはライトガイド5の先端側がライトガイド口金11を介して固定され、ライトガイド5により伝送された照明光は照明レンズ5aを経て前方に出射され、患部等の対象物を照明する照明手段が形成されている。
【0011】
このライトガイド5は可撓性を有し、光を伝送するライトガイドファイバを束ねたファイバ束で構成され、このファイバ束は折損等を防止する可撓性のチューブ12、13で被覆されて挿入部1内を挿通されている。
【0012】
上記照明光で照明された対象物はこの照明窓に隣接して設けられた観察窓6aを形成する透孔にレンズ枠6bを介して固定された対物レンズ系6を有する撮像装置7により撮像される。
【0013】
この撮像装置7は、先端側に対物レンズ系6を有し、この対物レンズ系6はレンズ枠6bが先端枠2aの透孔に嵌合し、ビス等で先端枠2aに固定されている。先端枠2aの先端寄りの外周及び先端面の一部は先端カバー8で覆われている。この先端部2の後端には湾曲自在の湾曲部9が設けられている。
【0014】
先端枠2aの外周には、第1の湾曲駒9aが嵌合して固定されている。この第1の湾曲駒9aの後端は第2の湾曲駒9bと第1の関節軸10で回動自在に連結され、さらにこの第2の湾曲駒9bの後端は(図示しない)第3の湾曲駒と第2の間節軸で回動自在に連結されるという具合に多数の湾曲駒が回動自在に連結されて湾曲部8が形成され、図示しない操作部側でアングルノブを操作することによりワイヤを押し引きして多数の湾曲駒を湾曲させることができる。
【0015】
湾曲駒9a,9bは可撓性に富むゴムチューブ9cで被覆されている。挿入部1内にはこの他に図3に示すように処置具チャンネル16を形成するチューブ16aが設けられ、この処置具チャンネル16内に処置具を挿通して治療処置を行ったり、処置具を挿通しない場合には吸引を行うのにも利用される。なお、図1は図3のB−B断面である。
【0016】
図1に示すように先端枠2aにはライトガイド5が充填されて固定されたライトガイド口金11がネジ等で固定されている。このライトガイド口金11の後端側は先端枠2aの後端より後方に突出し、被覆チューブ固定手段17によりライトガイド5を保護する保護チューブ13を固定している。以下、本実施の形態の特徴となる被覆チューブ固定手段17について説明する。
【0017】
図2に示すようにライトガイド5の先端側は、円筒状のライトガイド口金(以下、単に口金と記す)11内に充填されている。また、ライトガイド5の外周面は第1の被覆材としての可撓性の外装チューブ12が被覆し、この外装チューブ12の先端は口金11の後端部11aに固定されている。
【0018】
さらに、外装チューブ12の外周には第2の被覆材としての可撓性の保護チューブ13が外装されている。前記口金11には図4に示す様に後端側に口金11の中心軸O、つまり口金11の長手方向に対し、直交する方向に円弧状に切り欠いた切欠部としてのスリット部11bが設けられている。そして、図2に示すようにこのスリット11部bにおいて、保護チューブ13を締結固定する手段としての糸縛り14により口金11に固定する被覆チューブ固定手段17を形成している。
【0019】
図3は、内視鏡の先端部2における口金11に設けたスリット部11bの位置での断面図である。
図3に示すように挿入部1の先端部2内には、処置具チャンネル16、送気・送水チャンネル3と、撮像装置7と、ライトガイド5が内蔵されている。ライトガイド5を被覆する保護チューブ13はレイアウト上これらチャンネル16と、撮像装置7に隣接して配置されている。本実施の形態では、前記口金11のスリット部11bを内蔵物と隣接する方向、或いは内蔵物に対向する側に設けてあり、このスリット部11bでの糸縛り14での固定により、先端部2の細径化を達成している。
【0020】
なお、先端部2の硬質長は先端面から第1の湾曲駒9aの後端の関節軸10までの長さであり、単に先端部2と記載した場合にはこの硬質長部分を意味する。次に本実施の形態の作用及び効果は以下のようになる。
【0021】
口金11のスリット部11bの位置で糸縛り14を行うと、この部分の外径は、スリット部11bが無い部分と比較するとスリット部11b内にもぐり込む様になるので、この部分での外径を小さくできる。内蔵物(チャンネル16や、撮像装置7)と隣接する方向側、或いは隣接する部分にスリット部11bでの糸縛り14を行うことにより、ライトガイド5を内視鏡の中心側に配置することができる(スリット部11bを設けないで糸縛りを行うと干渉するレイアウトとなってしまう)。
この構成による作用によりレイアウト上、内視鏡の先端部2の外径を細くすることができる。
【0022】
また、スリット部11b上で糸縛り14を行うことにより保護チューブ13の固定強度(チューブ抜け耐性)を強くすることができる。つまり、スリット部11bを設けないと、糸縛りによる固定部分を長くしないと保護チューブ13を抜けることなく固定することが困難であり、この場合には固定部分が長くなるので、ライトガイド5の先端側の硬質部長が長くなってしまう。
【0023】
これに対し、上記のようにスリット部11bで固定すると、保護チューブ13の先端側をスリット部11b内に折り曲げるようにして固定するので、糸縛り14の部分が短くても抜けることなく確実に固定できる。
従来のフランジによる固定法と比較し、口金11のスリット部11bの(加工による)形成は、容易であり、安価にスリット部11bが設けられた口金11を提供できる。
【0024】
なお、上記第1の実施の形態における被覆チューブ固定手段17によってライトガイド5を被覆する保護チューブ13をスリット部11bで固定しているが、外装チューブ12と共に保護チューブ13を重ねた状態でスリット部11bで糸縛りで締結固定するようにしても良い。
【0025】
(第2の実施の形態)
次に操作性の良い処置具を説明する。
図5及び図6は本発明の第2の実施の形態に係り、図5は本実施の形態の内視鏡挿入部の先端側の構成を示し、図6は処置具チャンネルと処置具の状態の説明図を示す。
図5に示すように内視鏡の挿入部20は、可撓性を有する可撓管部21と、この可撓管部21の先端に連結された湾曲管部22と、この湾曲管部22の先端に連結され、硬質の先端部23とから構成される。
【0026】
湾曲管部22の外周には、ゴムチューブ等の外皮22aで被覆されている。上記先端部23には、外部に開口する孔24が形成され、この孔24に隣接した孔には対物レンズ系25が設けられている。挿入部20内には、光学像を伝送する光ガイド部材としてのイメージガイド26や、処置具を挿通するチャンネル27を形成するチャンネルチューブ27aが設けられている。
【0027】
このイメージガイド26は光を伝送する極細のファイバを束ねた可撓性を有するファイバ束で形成され、かつこのファイバ束では両端でのファイバの配列が相対的に一致或いは対応しているので、光学像を伝送する機能を有する。
【0028】
上記イメージガイド26の先端は、口金26aに充填されて固定され、この口金26aは先端硬性部23に嵌合し、対物レンズ系25が光学像を結ぶ位置にイメージガイド26の先端面が位置するように調整されてネジ等で先端部23に固定されている。
【0029】
この口金26aの後端は先端部23の後端より後方に突出し、この口金26aの後端部には第1の実施の形態と同様に、この口金26aの長手方向と直交する方向に切欠いたスリット部等の切欠部26bが形成され、イメージガイド26を被覆し、各ファイバの折損等を防止する保護チューブ26cの先端側をこの切欠部26b上で糸縛り26dで締結固定する被覆チューブ固定手段18を設けている。
【0030】
また、先端部23には図5には図示しないライトガイドが設けられており、照明光を伝送して先端面から出射し、対物レンズ系25で観察できるように患部等を照明する。このライトガイドを被覆する保護チューブの先端側もこの被覆チューブ固定手段18と同様な構造の被覆チューブ固定手段で固定され、イメージガイド26の被覆チューブ固定手段18と隣接する方向に設けた場合に、切欠部26bを隣接する方向或いは隣接する側に設けることにより互いに干渉することなく近接して配置できるようにして、先端部23の細径化を可能にしている。
【0031】
湾曲管部22は挿入部20の長手方向に多数の湾曲駒22bが互いに回動自在に連結されている。また、湾曲操作を行うための湾曲ワイヤ19が挿通され、この湾曲ワイヤ19の先端は先端部23に固定され、この湾曲ワイヤ19の後端は図示しない操作部の湾曲操作機構に接続されている。
【0032】
上記チャンネル27には図6に示すように処置具28を挿通することができる。
この処置具28は、チャンネル27内に挿通されるが、処置具28の先端近傍には、屈曲部28aが設けられ、U字状に屈曲している。この屈曲部28aは図6に示した様に、幅Aの大きさを持ち、チャンネル27の内径をφBとすれば、A≧φBの関係となる様に設定されている。
【0033】
本実施の形態は以下の作用及び効果を有する。
本実施の形態では例えば大口径のチャンネル27に、小口径のチャンネルと組み合わされる処置具28を挿通した場合、クリアランスCを消滅させ、チャンネル内壁の一方に、処置具28が押しつけられる。それにより、遊びのない、安定した処置具挿通及び操作が行える。
また、本実施の形態においても被覆チューブ固定手段18等を設けているので、先端部23を細径化できる。
【0034】
図7は第2の実施の形態の変形例に係るチャンネルと処置具の状態の説明図を示す。(図6と同じ構成部材は、第2の実施の形態と同じ番号を付記した)
処置具28の先端近傍には、屈曲部28aが設けられている。又、処置具28の先端部は、角度θの傾きが設けられている。このときθは0°<θ≦30°になっている。
【0035】
この変形例は以下の作用及び効果を有する。
第2の実施の形態と同様、処置具28は遊びのない安定した処置具挿通と操作を行うことができる。
【0036】
又、処置具28の先端部に傾き持たせるようにしたことにより、処置具28を回転させることにより、処置具28の位置を、任意に変えることができる。
【0037】
(第3の実施の形態)
次に先端部の硬質長を短縮化できる撮像装置を設けた内視鏡を図8を参照して説明する。
図8に示すように内視鏡の先端部29を形成する本体42には撮像装置30が取り付けられている。この撮像装置30は本体42の孔に嵌合して固定される対物レンズ枠33に取り付けられ、対物レンズ系を構成する対物レンズ群34と、この対物レンズ枠33の後端にCCDホルダ32を介して取り付けられる撮像部とから構成され、この撮像部内にCCD31が内蔵されている。
【0038】
CCD31は以下の構成をもっている。チップ31bがパッケージ31c(以下PKGと称す)に接続されて、チップ31bの前方には、カバーガラス31aが設けられている。カバーガラス31a、チップ31bは、封止樹脂31fにより、PKG31cに固着されいてる。カバーガラス31aの前方には、光学ガラス34bが光学的に芯出しされた状態で接合されている。
【0039】
これらは、CCDホルダ32に突き当て固定されている。なお、対物レンズ群34が取り付けられたレンズ枠33に嵌合するCCDホルダ32はそのレンズ枠嵌合部32aで、ピント出しされた状態で嵌合接合されている。
【0040】
CCDリードは、チップ面側に延出したものリード31dと、PKG後端側に延出したものリード31eで構成されている。チップ面側に延出したリード31dには、回路基板35がチップ面側に延出するようにランド35a部において接続されている。回路基板上35には、IC36や、電子部品37が実装され、これらはCCD31の入出力信号を処理する回路を構成している。
【0041】
この回路基板35は、CCDホルダ32に設けられた回路基板収納孔32bに配置されている。一方、PKG後端側に延出したリード31eには、ケーブル38を構成する各々の信号線38aが接続されている。
【0042】
CCDホルダ32の外周には、金属製のシールド部材39が嵌合して設けられており、CCD31後方に延出している。さらに、シールド部材39の外周には、絶縁性の被覆チューブ40が外装され、シールド部材39の内周面には、接着剤41が充填されている。前記被覆チューブ40の最後端40aの位置までが、撮像装置30の硬質長となる。
【0043】
本体42の外周には、先端カバー43が嵌合するように設けられている。先端カバー43には、ライトガイド用の照明レンズ44が設けられ、本体42を貫通するようにしてライトガイド45が充填された口金45aが(本体42に)固定され、この口金45aの後端は本体42の後方に延出している。
【0044】
この口金45aの後端側には、隣接する内蔵物としての撮像装置30に対向する側の口金45aをこの口金45aの長手方向に直交する方向に少なくとも一部が切り欠かれた切欠を有するにスリット部等の切欠部45bが形成され、ライトガイド45を被覆する保護チューブ45cの先端側をこの切欠部45bで糸縛り45dにより締結固定する被覆チューブ固定手段49を設けている。
【0045】
本実施の形態ではこの切欠部45bは口金45bの長手方向にもある程度の長さを有し、隣接して配置される内蔵物と干渉しないで近接して配置できるようにしている。
【0046】
さらに本体42の外周には、湾曲部46を構成する第1湾曲駒46aが嵌合固定されている。
【0047】
このような構成の撮像装置30ではCCD31のリードをチップ面側に延出し、そのリードに回路基板35を接続し、回路基板35を撮像装置30の先端側に延出させたので、PKG後端部には、他のリード31eにケーブル38のみが接続する配置となるので、硬質部の要因となる回路基板35がPKG後方に延出しない分、硬質長の短縮化を得ることができる。
【0048】
硬質長が短縮化することにより、体腔内等での内視鏡の挿入とか湾曲の操作等が容易となり、被検者への苦痛を低減することができる。
また、第1の実施の形態と同様に先端部29を細径化できる。
【0049】
なお、第1ないし第3の実施の形態において、少なくとも光を伝送する機能を有する光ガイド部材(具体的には光を伝送するライトガイド或いは光学像を伝送するイメージガイド)を被覆するチューブの先端側を固定する口金の長手方向に直交する方向にスリット状に切欠部を形成するものに限定されるものでなく、正方形状、長方形状、円形状、楕円形状等に形成しても良い。また、他の内蔵物側に切欠部を形成したものに限定されるものでなく、例えば先端部の中心から半径外側方向側に切欠部を設けて、その切欠部で締結することにより、その外周側の部材(例えば図8では第1湾曲駒46a)との干渉を防止するようにしても良く、この場合にも先端部を細径化できる。
【0050】
次に吸引を行った場合に粘膜を傷付けることを解消した内視鏡を説明する。図9は粘膜を傷付けることを解消する手段を有する内視鏡の第1の実施の先端側を斜視図で示し、図10は図9のC−C断面を示す。
【0051】
図9に示すように内視鏡の先端部50には、対物光学系53及び照明光学系54、対物系洗滌用ノズル55及びチャンネル51が配置されている。
チャンネル51の開口部には、この図9に示す様に、複数のスリット52が設けられている。各スリット52は、図10に示すように空気の流れを効率良くする為にその隅部が滑らかな円弧形状52aとなっている。
【0052】
この内視鏡の作用及び効果は以下のようになる。
図10に示すようにチャンネル51の吸引時、粘膜56が、チャンネル51の開口部をふさいでも吸引はスリット52を通して行われるので、粘膜56を吸いついて傷つけてしまうことを解消できる。
【0053】
次に粘膜を傷付けることを解消する手段を有する内視鏡の第2の実施の形態を説明する。図11は本実施の形態の内視鏡の先端側を斜視図で示し、図12は図11のD−D断面を示す。なお、図9及び図10と同じ構成部材は同じ番号を付けて説明する。
【0054】
内視鏡の先端部50には、対物光学系53及び照明光学系54、対物系洗滌用ノズル55及びチャンネル51が配置されている。
チャンネル51の開口部には、図11に示す様に複数の突起部57が設けられている。
【0055】
この内視鏡の作用及び効果は以下のようになる。
チャンネル51の吸引時、粘膜56が、チャンネル51の開口部をふさいでも図12に示す様に突起部57に粘膜56が接触し、粘膜56と、内視鏡先端部50との間にすき間ができ、その部分で吸引が行われるので、粘膜56を吸いついて傷つけるおそれを解消できる。
【0056】
次にチャンネル孔にガイド溝を設けた内視鏡を説明する。図13はこの内視鏡の先端部を正面図で示し、図14は図13のE−E断面図を示す。
図13に示すように内視鏡の先端部60には、対物光学系62、照明光学系63、対物系洗滌用ノズル64及びチャンネルチューブ61(図14参照)に連通するチャンネル孔67が配置されている。
【0057】
図14に示すように先端部60には、硬質の本体66の先端側に先端カバー65が嵌合して固定している。また、対物レンズ枠62aに対物レンズ62bが配置され、対物レンズ枠62aが先端カバー65及び本体66を貫通する様に配置されている。また、対物レンズ62bの後方には、イメージガイド62cが設けられている。
【0058】
一方、本体66には、チャンネルチューブ61が接続され、そのチャンネルチューブ61の内孔61aは、先端カバー65及び本体66を貫通するチャンネル孔67の周辺部には、複数のガイド溝67aが設けられている。このガイド溝67aに図13の破線で示した処置具68が位置決めされる様になっている。また、ガイド溝67aの本体66内側の後端部においては、処置具68の誘導をスムーズにする為に、円弧状67bになっている。
【0059】
このガイド溝67aの位置は、処置具の突出が頻繁に行われる位置(図13中に示す様に6時〜9時の位置)に設けられる。ガイド溝67aの数については、図13中に3箇所設けているが、これに限らない。もっと多く設けるようにしても良い。
【0060】
この内視鏡ではチャンネル孔にガイド溝を設けたことにより、チャンネル孔径に対し、細い径の処置具を使用する場合、処置具の突出量を増やしても、突出位置が確保されるので、処置具の操作性が向上する。又、突出操作時、周方向へ移動することがないので、処置具の操作性が向上する。
【0061】
次に過剰吸引判断手段を設けた内視鏡吸引システムを説明する。図15はこの内視鏡吸引システムの概略の構成を示し、図16は吸引システムの動作説明のタイムチャートを示す。
【0062】
図15に示すように内視鏡吸引システム69は内視鏡70と、照明光を供給する光源装置71と、送気等を行う送気ユニット72とを有する。内視鏡70の操作部77からユニバーサルコード78が延出され、その先端には、ライトガイドコネクタ75が設けられ、このこのライトカイドコネクタ75は、光源装置71に接続される。
【0063】
光源装置71内には、吸引操作をモニタし、過剰吸引の判断を行う過剰吸引判断回路71aを装備している。
【0064】
また、操作部77には、送気口73が設けられ、この送気口73と送気ユニット72がチューブ74等で接続されている。前記光源装置71内に設けられた過剰吸引判断回路71aと、送気ユニット72は、電気的に接続されている。
この過剰吸引判断回路71aと送気ユニット72との関係は、図16に示すタイムチャートの様になっている。
【0065】
過剰吸引判断回路71a内では、図16(A)に示すように吸引過剰レベルと通常の吸引レベルとのしきい値79が設定されており、吸引レベルがこのしきい値79を越えると、図16(B)に示すように送気ユニット72に送気ONの信号を出すようにしている。
【0066】
この送気ONとなると、送気ユニット72からチューブ74を経て図示しない内視鏡70の内部の送気チューブより挿入部79の先端部76側へ強制的に送気され、ノズルから空気が噴出される様になっている。
なお、本実施の形態のシステム69では、光源装置71と送気ユニット72とは別体となっているが、両者を一体化した実施の形態でもよい。
【0067】
このような構成とすることにより、生体組織の吸引で過剰吸引が発生した場合、送気ユニット72による送気により、先端部76と組織が離され、組織への損傷を防止できる。また、組織と先端部との密着がなくなる為、所定の吸引量を確保することができる。
【0068】
[付記]
1.ファイバ束からなる光ガイド部材の先端を内視鏡先端部に固定する口金を有する内視鏡において、
前記口金の後端側に、前記口金の長手方向に直交する方向に切欠が設けられた切欠部で、前記光ガイド部材を被覆する被覆チューブを締結固定する被覆チューブ固定手段を有することを特徴とする内視鏡。
2.前記切欠部は内視鏡を構成する内蔵物と隣接する方向に設けた付記1記載の内視鏡。
【0069】
1′.内視鏡のライトガイド先端の口金において、口金の内視鏡基端側の端部近傍外周に、口金長手方向中心軸と直交する様にスリット部を設け、前記スリット部で、ライトガイドファイバを外装する被覆材を締結固定したことを特徴とする内視鏡。
(付記1′の目的)細径化及びライトガイド用保護チューブの固定強度の向上。
2′.上記スリット部は、内視鏡を構成する内蔵物と隣接する方向に設けたことを特徴とする付記1′記載の内視鏡。
【0070】
3.内視鏡の大口径のチャンネルと組み合わされる処置具において、処置具のシース部先端側にシース幅がチャンネル内径より大きい屈曲部を設けた処置具。
(付記3の背景)
従来、処置具を挿通する内視鏡においては、大口径チャンネルと、組み合わされる処置具は、小口径チャンネルに使用される処置具を組合せた場合、処置具外径と、チャンネル内径の隙間が大きく、処置具がチャンネル内で遊んでしまい(図6中のクリアランスC)処置具を目的部位に誘導しにくいという欠点があった。このため、この欠点を解消して操作性の良い処置具を提供することを目的として、この目的を達成するために付記3の構成にした。
【0071】
4.内視鏡の大口径チャンネルを組み合わされる処置具において、処置具のシース部先端側にシース巾がチャンネル内径より大きい屈曲部と、先端部に傾きを設けた処置具。
【0072】
5.固体撮像素子を用いた撮像装置において、リード足の一部を固体撮像素子の前方に延出させ、このリード足に、回路基板を接続した撮像装置。
(付記5の背景)
従来技術として、例えば、特開平2−299629号公報があり、固体撮像素子の後方にリード足が延出し、そこに回路基板とケーブルが配置された構成が開示されている。
従来の構成においては、上記回路基板の配置が、撮像装置(結果として、内視鏡装置)の硬質長を伸ばす要因となっていた。このため、このため、硬質長短縮化が実現できる撮像装置を提供することを目的とし、この目的を達成するために付記5の構成にした。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、被覆チューブの締結固定部分の径を小さくでき、従って、内視鏡先端部の細径化を可能にする。また、切欠部を有する口金も低コストで実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における内視鏡先端部の断面図。
【図2】ライトガイド口金部を示す断面図。
【図3】図1のA−A断面図。
【図4】スリット部を設けた口金を示す斜視図。
【図5】本発明の第2の実施の形態における内視鏡の先端側の断面図。
【図6】処置具をチャンネルに挿通した状態を示す説明図。
【図7】図6の処置具とは異なる処置具をチャンネルに挿通した状態を示す説明図。
【図8】本発明の第3の実施の形態における内視鏡の先端側の断面図。
【図9】粘膜を傷つけることを解消する手段を有する内視鏡の先端側を示す斜視図。
【図10】図9のC−C断面による作用説明図。
【図11】粘膜を傷つけることを解消する手段を有する内視鏡の先端側を示す斜視図。
【図12】図11のD−D断面による作用説明図。
【図13】チャンネル孔にガイド溝を設けた内視鏡の先端面を示す正面図。
【図14】図13のE−E断面による内視鏡の先端部の断面図。
【図15】過剰吸引判断手段を設けた内視鏡吸引システムの概略構成図。
【図16】図15の作用説明図。
【符号の説明】
1…挿入部
2…先端部
3…送気・送水チャンネル
4…ノズル
5…ライトガイド
6…対物レンズ系
7…撮像装置
8…先端カバー
9…湾曲部
11…(ライトガイド)口金
11b…スリット部
12…外装チューブ
13…保護チューブ
14…糸縛り
16…チャンネル
17…被覆チューブ固定手段

Claims (1)

  1. 内部に複数の内臓物を備え、体腔内に挿入可能な挿入部と、
    内臓物の1つとして前記挿入部内に配置され、光を伝達するためのファイバ束からなる光ガイド部材と、
    前記光ガイド部材を充填する内周面を備えるとともに、先端側を前記挿入部の先端部に固定る外周面を備え、所定の肉厚によって形成された筒状の口金と、
    前記口金の後端側における他の内臓物に面する側でかつ周方向の所定の範囲を前記外周面から前記内周面にかけて切り欠いて形成されたスリットと、
    前記光ガイド部材に被覆され、先端を前記口金に被覆した被覆チューブと、
    前記スリットを覆った前記被覆チューブを前記スリットに落とし込むことによって他の内臓物に面した周方向範囲における外径を小さくするとともに、前記口金の周方向から前記被覆チューブを光ガイド部材及び口金締め付けて前記被覆チューブを前記スリット
    係止させる締結部材と、
    を具備することを特徴とする内視鏡。
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