JP3755728B2 - シリンダチューブに対するブラケットの取付構造および取付方法 - Google Patents

シリンダチューブに対するブラケットの取付構造および取付方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、車両用パワーステアリング装置のパワーシリンダにおけるシリンダチューブに対するブラケットの取付構造に関し、特に、ブラケット部分の軽量化技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シリンダチューブに対するブラケットの取付構造としては、例えば、特許第2946829号公報に記載のものが知られている。
この従来例は、シリンダチューブ内に所定範囲にて軸方向へ摺動可能に組み付けられるピストンと、該ピストンの摺動範囲外における前記シリンダチューブ内に組み付けられて前記ピストンとにより圧力室を形成するシール部材と、前記ピストンの摺動範囲外における前記シリンダチューブに設けた孔に対応して前記シリンダチューブの外周に溶接されてターンチューブが取り付けられるユニオンを備えてなる流体圧力シリンダにおいて、前記シリンダチューブの外周にブラケットを延在させると共に、同ブラケットを前記ユニオンと略同一円周上にて前記シリンダチューブの外周に溶接した構造とすることにより、シリンダチューブに歪みの生じる部位はピストンの摺動範囲外であって作動時にピストンが歪み等の生じる部位を摺動することはなくピストンの摺動が歪み等によって阻害されることがなくなり、従って、ピストンの摺動不良、ピストンの偏摩耗、ピストンによるシール不良等の不具合の発生を防止できるようになるというものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例のようにピストンストロークが短いシリンダであれば、それほど大きな問題を生じさせることはないが、ピストンストロークが長くなると、シリンダチューブの長さも長くなることから、以下に述べるような問題点がある。
【0004】
即ち、従来例では、シリンダチューブの外周にブラケットを延在させると共に、同ブラケットを前記左右両ユニオンと略同一円周上にて前記シリンダチューブの外周にそれぞれ溶接することによりシリンダチューブに対し安定良く取り付け固定するようにしたものであるため、シリンダチューブが長くなると、それに比例してブラケットの長さも長くなり、従って、ブラケット重量が重くなってしまう。
【0005】
本発明は、上述のような従来の問題点に着目してなされたもので、シリンダチューブに対しブラケットを安定良く取り付け固定できると共に、ピストンストロークの長さに係らず装置の軽量化が可能なシリンダチューブに対するブラケットの取付構造を提供すること目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために本発明請求項1記載のシリンダチューブに対するブラケットの取付構造では、シリンダチューブ内に所定範囲にて軸方向摺動自在に組み付けられるピストンを備えた流体圧力シリンダにおける前記シリンダチューブの外周にブラケットを取り付けるための取付構造において、前記ブラケットが前記シリンダチューブの外周円弧面に沿ってその半周以上を抱合する円弧状に形成されると共に、軸方向における一方の端部が前記ピストンの摺動範囲内の部位まで延在しもう一方の端部がピストンの摺動範囲外の部位まで延在し、前記ブラケットがピストンの摺動範囲外の部位で前記シリンダチューブに溶接固定されている手段とした。
【0007】
請求項2記載のシリンダチューブに対するブラケットの取付構造では、請求項1に記載のシリンダチューブに対するブラケットの取付構造において、前記ブラケットが前記シリンダチューブの外周円弧面に圧接する方向に所定の力で抱合させている手段とした。
【0008】
請求項3記載のシリンダチューブに対するブラケットの取付方法では、シリンダチューブ内に所定範囲にて軸方向摺動自在に組み付けられるピストンを備えた流体圧力シリンダにおける前記シリンダチューブの外周にブラケットを取り付けるための取付方法において、前記ブラケットを前記シリンダチューブの外周円弧面に沿ってその半周以上を抱合する円弧状に形成すると共に、軸方向における一方の端部を前記ピストンの摺動範囲内の部位まで延在させもう一方の端部をピストンの摺動範囲外の部位まで延在させ、前記ブラケットを前記シリンダチューブの外周円弧面に圧接する方向に所定の力で抱合させた状態で該ブラケットをピストンの摺動範囲外の部位で前記シリンダチューブに溶接固定するようにした。
【0009】
請求項4記載のシリンダチューブに対するブラケットの取付構造では、シリンダチューブ内に所定範囲にて軸方向摺動自在に組み付けられるピストンを備えた流体圧力シリンダにおける前記シリンダチューブの外周にブラケットを取り付けるための取付構造において、前記ブラケットが前記シリンダチューブの外周円弧面に所定の力で圧入可能な筒状部を有し、前記シリンダチューブの外周に圧入された筒状部の軸方向における一方の端部が前記ピストンの摺動範囲内の部位まで延在しもう一方の端部がピストンの摺動範囲外の部位まで延在し、前記ブラケットにおける筒状部がピストンの摺動範囲外の部位で前記シリンダチューブに溶接固定されている手段とした。
【0010】
請求項5記載のシリンダチューブに対するブラケットの取付方法では、シリンダチューブ内に所定範囲にて軸方向摺動自在に組み付けられるピストンを備えた流体圧力シリンダにおける前記シリンダチューブの外周にブラケットを取り付けるための取付方法において、前記ブラケットとして前記シリンダチューブの外周円弧面に所定の力で圧入可能な筒状部を有したものを用い、前記筒状部の軸方向における一方の端部が前記ピストンの摺動範囲内の部位まで延在しもう一方の端部がピストンの摺動範囲外の部位まで延在する状態に前記シリンダチューブの外周に筒状部を圧入させ、前記ブラケットにおける筒状部をピストンの摺動範囲外の部位で前記シリンダチューブに溶接固定するようにした。
【0011】
【作用】
本発明請求項1に記載のシリンダチューブに対するブラケットの取付構造では、上述のように、ブラケットがその軸方向における一方の端部をピストンの摺動範囲外の部位でシリンダチューブに溶接することにより固定されると共に、ピストンの摺動範囲内の部位まで延在するもう一方の端部は溶接されないが、ブラケットがシリンダチューブの外周円弧面に沿ってその半周以上を抱合する円弧状に形成されることによりシリンダチューブとのガタ付きが防止されるため、ブラケットの軸方向両端部を溶接する必要がない。
従って、シリンダチューブに対しブラケットを安定良く取り付け固定できると共に、ピストンストロークの長さに係らず装置の軽量化が可能となる。
【0012】
請求項2記載のシリンダチューブに対するブラケットの取付構造では、上述のように、前記ブラケットがシリンダチューブの外周円弧面に圧接する方向に所定の力で抱合させることにより、シリンダチューブに対する抱合力が大きくなり、従って、シリンダチューブとブラケットとの間に作用するモーメントに対しても、更に安定性を高めることができるようになる。
【0013】
請求項3記載のシリンダチューブに対するブラケットの取付方法では、上述のような方法を採ることにより、前記請求項2と同様の作用が得られる。
【0014】
請求項4記載のシリンダチューブに対するブラケットの取付構造では、上述のように、ブラケットがその軸方向における一方の端部をピストンの摺動範囲外の部位でシリンダチューブに溶接することにより固定されると共に、ピストンの摺動範囲内の部位まで延在するもう一方の端部は溶接されないが、ブラケットの筒状部をシリンダチューブの外周円弧面に所定の力で圧入されることで、シリンダチューブとのガタ付きが防止されるため、ブラケットの軸方向両端部を溶接する必要がない。
従って、シリンダチューブに対しブラケットを安定良く取り付け固定できると共に、ピストンストロークの長さに係らず装置の軽量化が可能となる。
【0015】
請求項5記載のシリンダチューブに対するブラケットの取付方法では、上述のような方法を採ることにより、前記請求項4と同様の作用が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により詳述する。
なお、この発明の実施の形態1のシリンダチューブに対するブラケットの取付構造は、パワーステアリンダ装置におけるパワーシリンダに適用した例である。
【0017】
(発明の実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1のシリンダチューブに対するブラケットの取付構造が適用されるラックピニオン式パワーステアリング装置、図2は同要部拡大図、図3は図2の III−III 線における縦断面図であり、これらの図において、1はパワーシリンダ、2はシリンダチューブ、3、4はターンチューブ、5、6はユニオン、7は制御弁、8はブラケット、9はピニオン軸である。
【0018】
前記シリンダチューブ2内には、図示を省略したラックバーの外周に固定されたピストンが、前記両各ターンチューブ3、4がそれぞれ接続された両ユニオン5、6間における所定摺動ストローク範囲S内において軸方向摺動自在に収容されている。
【0019】
前記ブラケット8は、図2および図3にその詳細を示すように、帯状板材を前記シリンダチューブ2の外周面に略沿わせる状態で一部切欠円状に湾曲させると共に、該湾曲部81の両端切欠部分に互いに略平行なフランジ部82、82が形成されている。なお、前記湾曲部81は、図3の拡大断面図に示すように、シリンダチューブ2の外周面の円周方向約80%の範囲を抱合する長さに形成されている。そして、前記湾曲部81には、予め軸方向両端部を残して中央部に円周方向に沿った長穴83が打ち抜き形成されることにより、ユニオン5の挿通部を形成すると共にブラケット8の軽量化を図っている。
【0020】
前記フランジ部82、82は、その一方の側縁部が湾曲部81の軸方向端部より突出する方向に偏心突出すると共に、該突出部には、一部に回り止め用の平坦部を有する取付穴84、84が形成されている。そして、この両取付穴84、84には、外周面の一部に回り止め用の平坦部を有すると共に軸心部に車体へ取り付け固定するためのボルト挿通穴85を有する連結固定部材86が挿通され、後に詳述するように、両フランジ部82、82がこの連結固定部材86に対し溶接固定されている。
【0021】
以上のように構成されるブラケット8は、次のようにしてシリンダチューブ2への取り付けが行われている。
まず、シリンダチューブ2に対するブラケット8の装着位置としては、ユニオン5を中心として装着されるもので、即ち、ブラケット8の軸方向における一方の端部が前記ピストンの摺動ストローク範囲S内の部位まで延在し、もう一方の端部がピストンの摺動ストローク範囲S外の部位まで延在する位置において、ブラケット8の湾曲部81がシリンダチューブ2の外周面を抱合する状態で装着する。
【0022】
次に、ブラケット8における両フランジ部82、82の両取付穴84、84を貫通する状態に連結固定部材86を挿通した状態で、さらに両フランジ部82、82を互いに近付ける方向に所定の力で挟持押圧することにより、ブラケット8の湾曲部81をシリンダチューブ2の外周円弧面に圧接する方向に所定の力で抱合させ、この状態で両フランジ部82、82を連結固定部材86に対し溶接固定することにより、前記抱合力を維持させた状態とする。
【0023】
そして、最後に、ブラケット8の湾曲部81をピストンの摺動ストローク範囲S外の部位まで延在した部分でシリンダチューブ2に対し溶接固定することにより、シリンダチューブ2に対するブラケット8の取り付け固定を完了する。
【0024】
この発明の実施の形態1のシリンダチューブに対するブラケットの取付構造では、上述のように、ブラケット8がその軸方向における一方の端部をピストンの摺動ストローク範囲S外の部位でシリンダチューブ2に溶接することにより固定されると共に、ピストンの摺動ストローク範囲S内の部位まで延在するもう一方の端部は溶接されないが、ブラケット8の湾曲部81がシリンダチューブ2の外周円弧面に沿ってその半周以上の約80%を抱合する円弧状に形成されると共に、所定の抱合力が付与された状態で取り付けられているため、シリンダチューブ2に対しブラケット8を安定良く強固に取り付け固定することができるようになる。
【0025】
従って、ブラケット8の軸方向両端部をシリンダチューブ2に溶接することなしに、シリンダチューブ2とのガタ付きが防止されるため、ピストンストロークの長さに係らずブラケット8の軸方向長さを短くすることができ、これにより、装置の軽量化が可能となる。
【0026】
また、前記ブラケット8の湾曲部81をシリンダチューブ2の外周円弧面に圧接する方向に所定の力で抱合させることにより、シリンダチューブ2に対する抱合力が大きくなり、従って、シリンダチューブ2とブラケット8との間に作用するモーメントに対しても、更に安定性を高めることができるようになる。
【0027】
なお、図4は、ピニオン軸9におけるステアリング軸側への接続部分を示す拡大断面図、図5は図4R>4のA矢視図であり、両図に示すように、ピニオン軸9におけるギアハウジング10から外部に突出するセレーション部分9aの基部に嵌合されたシールカバーを兼ねた位置決め部材1を備えている。この位置決め部材11は、ギアハウジングの開口面を覆う蓋状に形成されたシールカバー11aからセレーション方向に沿って突出する位置決め用プレート11bが一体に突出形成された構成となっていて、この位置決め用プレート11bにはボルト挿通用切欠部11cが形成された構造となっている。
【0028】
以上のような位置決め部材11を備えることにより、ステアリング軸との組み付け工程において、位置合わせの目印が見づらい位置での位置決め作業も、位置決め用プレート11bを頼りに手探りで行うことができるようになり、これにより、作業性を向上させることができるようになる。
【0029】
また、シールカバー11a部分により、ピニオン軸9とギアハウジング10との間のシール部に雨水やゴミが侵入するのを防止することができ、これによりシール部の耐久性を向上させることができるようになる。
【0030】
(発明の実施の形態2)
次に、発明の実施の形態2について説明する。なおこの他の発明の実施の形態2の説明に当たっては、前記発明の実施の形態1と同様の構成部分には同様の符号を付けて説明する。
【0031】
この発明の実施の形態2のシリンダチューブに対するブラケットの取付構造は、図6にその要部拡大断面図、図7に図6の VII−VII 線における断面図を示すように、ブラケット8が、シリンダチューブ2の外周円弧面に所定の力で圧入可能な筒状部87と、前記連結固定部材86に予め固定された両フランジ部82、82とで構成されている。
【0032】
前記筒状部87には、前記発明の実施の形態1における長穴83に相当する円形穴88が形成されることにより、ユニオン5の挿通部を形成すると共にブラケット8の軽量化を図っている。
【0033】
前記フランジ部82、82は、その各取付穴84、84に連結固定部材86を予め挿通した状態で溶接固定され、フランジ部82、82の基部には前記筒状部87の円弧状外面に沿って湾曲した取付基部89、89が延設されていて、この両取付基部89、89を筒状部87の外周面に溶接固定することにより筒状部87と一体化されている。
【0034】
この発明の実施の形態2のブラケット8は、以上のように構成されるため、シリンダチューブ2への取り付けは、まず、筒状部87をシリンダチューブ2の外周に圧入することにより行われる。そして、シリンダチューブ2に対するブラケット8の圧入装着位置としては、ユニオン5を中心として装着されるもので、即ち、筒状部87の軸方向における一方の端部が前記ピストンの摺動ストローク範囲S内の部位まで延在し、もう一方の端部がピストンの摺動ストローク範囲S外の部位まで延在するような位置まで圧入し、この位置において、ブラケット8の筒状部87をピストンの摺動ストローク範囲S外の部位まで延在した部分でシリンダチューブ2に対し溶接固定することにより、シリンダチューブ2に対するブラケット8の取り付け固定を行う。
【0035】
この発明の実施の形態2のシリンダチューブに対するブラケットの取付構造では、上述のように、ブラケット8がその軸方向における一方の端部をピストンの摺動ストローク範囲S外の部位でシリンダチューブ2に溶接することにより固定されると共に、ピストンの摺動ストローク範囲S内の部位まで延在するもう一方の端部は溶接されないが、筒状部87がシリンダチューブ2の外周面に圧入されることで、シリンダチューブ2に対しブラケット8を安定良く強固に取り付け固定することができるようになる。
【0036】
従って、ブラケット8の軸方向両端部をシリンダチューブ2に溶接することなしに、シリンダチューブ2とのガタ付きが防止されるため、ピストンストロークの長さに係らずブラケット8の軸方向長さを短くすることができ、これにより、装置の軽量化が可能となる。
【0037】
また、前記ブラケット8の筒状部87をシリンダチューブ2の外周面に所定の圧力で圧入させることにより、シリンダチューブ2に対する抱合力は極めて大きく、従って、シリンダチューブ2とブラケット8との間に作用するモーメントに対しても、更に安定性を高めることができるようになる。
【0038】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこれらの発明の実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0039】
例えば、発明の実施の形態では、流体圧力シリンダとして、復動式の車両用パワーステアリング装置の油圧シリンダに適用した例を示したが、単動式の油圧シリンダ、および、単動式および復動式のエアシリンダ等にも本発明を適用することができる。
【0040】
また、ブラケットの用途も発明の実施の形態で示したようにシリンダを所定の個所に取り付ける場合に限られず、シリンダに対し各種の機器や配線・配管等を装着しもしくは固定するために用いられる場合等にも本発明を適用することができる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明請求項1に記載のシリンダチューブに対するブラケットの取付構造にあっては、ブラケットがシリンダチューブの外周円弧面に沿ってその半周以上を抱合する円弧状に形成されると共に、軸方向における一方の端部が前記ピストンの摺動範囲内の部位まで延在しもう一方の端部がピストンの摺動範囲外の部位まで延在し、前記ブラケットがピストンの摺動範囲外の部位で前記シリンダチューブに溶接固定されている手段としたことで、前記シリンダチューブに対しブラケットを安定良く取り付け固定できると共に、ピストンストロークの長さに係らず装置の軽量化が可能になるという効果が得られる。
【0042】
請求項2記載のシリンダチューブに対するブラケットの取付構造では、請求項1に記載のシリンダチューブに対するブラケットの取付構造において、前記ブラケットが前記シリンダチューブの外周円弧面に圧接する方向に所定の力で抱合させている手段としたことで、前記シリンダチューブに対する抱合力が大きくなり、従って、前記シリンダチューブとブラケットとの間に作用するモーメントに対しても、更に安定性を高めることができるようになる。
【0043】
請求項3記載のシリンダチューブに対するブラケットの取付方法では、ブラケットをシリンダチューブの外周円弧面に沿ってその半周以上を抱合する円弧状に形成すると共に、軸方向における一方の端部を前記ピストンの摺動範囲内の部位まで延在させもう一方の端部をピストンの摺動範囲外の部位まで延在させ、前記ブラケットを前記シリンダチューブの外周円弧面に圧接する方向に所定の力で抱合させた状態で該ブラケットをピストンの摺動範囲外の部位で前記シリンダチューブに溶接固定するようにしたことで、前記請求項2と同様の効果が得られる。
【0044】
請求項4記載のシリンダチューブに対するブラケットの取付構造では、ブラケットがシリンダチューブの外周円弧面に所定の力で圧入可能な筒状部を有し、前記シリンダチューブの外周に圧入された筒状部の軸方向における一方の端部が前記ピストンの摺動範囲内の部位まで延在しもう一方の端部がピストンの摺動範囲外の部位まで延在し、前記ブラケットにおける筒状部がピストンの摺動範囲外の部位で前記シリンダチューブに溶接固定されている手段としたことで、前記請求項2と同様の効果が得られる。
【0045】
請求項5記載のシリンダチューブに対するブラケットの取付方法では、ブラケットとしてシリンダチューブの外周円弧面に所定の力で圧入可能な筒状部を有したものを用い、前記筒状部の軸方向における一方の端部が前記ピストンの摺動範囲内の部位まで延在しもう一方の端部がピストンの摺動範囲外の部位まで延在する状態に前記シリンダチューブの外周に筒状部を圧入させ、前記ブラケットにおける筒状部をピストンの摺動範囲外の部位で前記シリンダチューブに溶接固定するようにしたことで、前記請求項4と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のシリンダチューブに対するブラケットの取付構造が適用されたパワーステアリング装置を示す図である。
【図2】図1における要部拡大図である。
【図3】図2における III−III 線における断面図である。
【図4】本発明の実施の形態1におけるピニオン軸のステアリング軸側への接続部分を示す拡大断面図である。
【図5】図4におけるA矢視図である。
【図6】本発明の実施の形態2のシリンダチューブに対するブラケットの取付構造を示す要部拡大図である。
【図7】図6における VII−VII 線における断面図である。
【符号の説明】
S ピストンの摺動ストローク範囲
1 パワーシリンダ
2 シリンダチューブ
3 ターンチューブ
4 ターンチューブ
5 ユニオン
6 ユニオン
7 制御弁
8 ブラケット
9 ピニオン軸
9a セレーション部分
10 ギアハウジング
11 位置決め部材
11a シールカバー
11b 位置決め用プレート
11c ボルト挿通用切欠部
81 湾曲部
82 フランジ部
83 長穴
84 取付穴
85 ボルト挿通穴
86 連結固定部材
87 筒状部
88 円形穴
89 取付基部

Claims (5)

  1. シリンダチューブ内に所定範囲にて軸方向摺動自在に組み付けられるピストンを備えた流体圧力シリンダにおける前記シリンダチューブの外周にブラケットを取り付けるための取付構造において、
    前記ブラケットが前記シリンダチューブの外周円弧面に沿ってその半周以上を抱合する円弧状に形成されると共に、軸方向における一方の端部が前記ピストンの摺動範囲内の部位まで延在しもう一方の端部がピストンの摺動範囲外の部位まで延在し、前記ブラケットがピストンの摺動範囲外の部位で前記シリンダチューブに溶接固定されていることを特徴とするシリンダチューブに対するブラケットの取付構造。
  2. 前記ブラケットが前記シリンダチューブの外周円弧面に圧接する方向に所定の力で抱合させていることを特徴とする請求項1に記載のシリンダチューブに対するブラケットの取付構造。
  3. シリンダチューブ内に所定範囲にて軸方向摺動自在に組み付けられるピストンを備えた流体圧力シリンダにおける前記シリンダチューブの外周にブラケットを取り付けるための取付方法において、
    前記ブラケットを前記シリンダチューブの外周円弧面に沿ってその半周以上を抱合する円弧状に形成すると共に、軸方向における一方の端部を前記ピストンの摺動範囲内の部位まで延在させもう一方の端部をピストンの摺動範囲外の部位まで延在させ、前記ブラケットを前記シリンダチューブの外周円弧面に圧接する方向に所定の力で抱合させた状態で該ブラケットをピストンの摺動範囲外の部位で前記シリンダチューブに溶接固定するようにしたことを特徴とするシリンダチューブに対するブラケットの取付方法。
  4. シリンダチューブ内に所定範囲にて軸方向摺動自在に組み付けられるピストンを備えた流体圧力シリンダにおける前記シリンダチューブの外周にブラケットを取り付けるための取付構造において、
    前記ブラケットが前記シリンダチューブの外周円弧面に所定の力で圧入可能な筒状部を有し、前記シリンダチューブの外周に圧入された筒状部の軸方向における一方の端部が前記ピストンの摺動範囲内の部位まで延在しもう一方の端部がピストンの摺動範囲外の部位まで延在し、前記ブラケットにおける筒状部がピストンの摺動範囲外の部位で前記シリンダチューブに溶接固定されていることをを特徴とするシリンダチューブに対するブラケットの取付構造。
  5. シリンダチューブ内に所定範囲にて軸方向摺動自在に組み付けられるピストンを備えた流体圧力シリンダにおける前記シリンダチューブの外周にブラケットを取り付けるための取付方法において、
    前記ブラケットとして前記シリンダチューブの外周円弧面に所定の力で圧入可能な筒状部を有したものを用い、前記筒状部の軸方向における一方の端部が前記ピストンの摺動範囲内の部位まで延在しもう一方の端部がピストンの摺動範囲外の部位まで延在する状態に前記シリンダチューブの外周に筒状部を圧入させ、前記ブラケットにおける筒状部をピストンの摺動範囲外の部位で前記シリンダチューブに溶接固定するようにしたことを特徴とするシリンダチューブに対するブラケットの取付方法。
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