JP2602363Y2 - 嵌合構造 - Google Patents

嵌合構造

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JP2602363Y2
JP2602363Y2 JP1991093277U JP9327791U JP2602363Y2 JP 2602363 Y2 JP2602363 Y2 JP 2602363Y2 JP 1991093277 U JP1991093277 U JP 1991093277U JP 9327791 U JP9327791 U JP 9327791U JP 2602363 Y2 JP2602363 Y2 JP 2602363Y2
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Japan
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cylinder tube
cylindrical body
cylinder
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喜哲 高木
圭治 野村
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、被嵌合体と、この被嵌
合体に軸方向から抜き挿し可能な筒体との嵌合構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】図は、被嵌合体101と、この被嵌合
体101の外周に軸方向から抜き差し可能な筒体102
との嵌合構造を示す。その被嵌合体101は図中右方側
の端部が円筒部101aとされることで、筒体102が
右方側から抜き差し可能とされている。
【0003】その被嵌合体101の外周には複数の凹部
103が形成され、この凹部103に入り込む凸部10
4が筒体102の内周に成形されるように、筒体101
の外周部がかしめられる。そのかしめは一般に丸棒等の
円柱形部材105によりなされていた。また、その凹部
103の内周面103は鋳造により円周面に成形されて
いた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記のような嵌合構造
において、凹部103と凸部104との接触は、凹部1
03の内周面103aが円周面で凸部104の外周面1
04aが円錐面となるため、点接触であった。そのた
め、被嵌合体101から筒体102を引き抜こうとする
荷重が作用した場合、その接触点に集中して大きな応力
が作用し、小さな力で凸部104が変形し、被嵌合体1
01に対して筒体102が容易にがたつくという問題が
あった。
【0005】本考案は上記従来技術の問題を解決するこ
とのできる嵌合構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本件考案の特徴とすると
ころは、被嵌合体と、この被嵌合体の外周に軸方向から
抜き挿し可能な筒体との嵌合構造であって、その被嵌合
体の外周に筒体の周方向に沿う平面視で長孔状の凹部が
成形され、この凹部に入り込む凸部が筒体の内周に周方
向に沿い成形されるように、筒体の外周部がかしめら
れ、その凹部と凸部との接触が筒体の被嵌合体からの抜
け方向側において線接触とされている点にある。
【0007】
【0008】
【作用】本件考案の構成によれば、筒体に被嵌合体から
の抜け荷重が作用した場合、被嵌合体に成形された凹部
と筒体に成形された凸部との接触は線接触となるため、
従来のように点接触であるものに比べ、その接触部に応
力が分散して作用するため、凸部は容易に変形しない。
さらに、その凹部は筒体の周方向に沿う平面視で長孔状
とされ、その凸部は筒体の周方向に沿うので、その凹部
と凸部とを確実に線接触させることができる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例を説明
する。
【0010】図3に示すラックピニオン式油圧パワース
テアリング装置1は、車両のハンドル(図示省略)に連
結される入力軸2と、この入力軸2の回転により回転す
るピニオン3と、このピニオン3に噛み合うラック4
と、そのピニオン3とラック4を覆うハウジング(被嵌
合体)5と、このハウジング5に嵌合されると共にラッ
ク4を覆うシリンダチューブ(筒体)6とを備えてい
る。
【0011】そのラック4の一端部はハウジング5から
突出し、他端部はシリンダチューブ6から突出し、その
各端部にボールジョイント7を介してタイロッド17が
取付けられ、このタイロッド17を介して操向用車輪
(図示省略)が取付けられる。これにより、入力軸2の
回転によりピニオン3が回転するとラック4が車両幅方
向に移動して操舵がなされる。そのラック4の各端部と
ボールジョイント7は伸縮カバー18により覆われてい
る。
【0012】シリンダチューブ6の内周とラック4の外
周との間をシールする一対のシール部材12、13が設
けられ、このシール部材12、13の間において、ラッ
ク4にピストン8が設けられている。これにより、両シ
ール部材12、13の間にピストン8によって仕切られ
る一対の油室9、10が形成されている。各油室9、1
0に操向方向に応じた圧油を供給するため、前記入力軸
2の外周に公知のコントロールバルブ14が設けられて
いる。このバルブ14は圧油供給用のポンプとタンク
(図示省略)に配管接続されると共に各油室9、10に
配管15、16を介し接続される。これにより、操向方
向に応じて油室9、10の一方に高圧油が供給されると
共に油室9、10の他方からタンクに油が還流し、ピス
トン8を介してラック4に油圧が作用して操向補助力が
生じる。
【0013】図1〜図3に示すように、ハウジング5の
図中右端は円筒部5aとされ、この円筒部5aの図中左
方は径大部5bとされている。これにより、その円筒部
5aの外周にシリンダチューブ6が図中右方から抜き挿
し可能とされている。そして円筒部5aの外周に、2か
所の凹部31が機械加工により成形されている。
【0014】その凹部31に入り込む凸部32がシリン
ダチューブ6の内周に成形されている。この凸部32
は、シリンダチューブ6の外周部をかしめることで成形
される。
【0015】そのハウジング5に成形される凹部31は
平面視で筒体の周方向に沿う長孔状とされ、そのシリン
ダチューブ6の内周に成形される凸部32も周方向に沿
う形状とされ、凹部31と凸部32との接触はシリンダ
チューブ6のハウジング5からの抜け方向側において線
接触となる。このように凹部31と凸部32との接触を
線接触とすることによって、従来点接触であったものに
比べ接触部における応力の分散がなされ、ハウジング5
に対するシリンダチューブ6のがたつきを防止できる。
【0016】上記構成によれば、操向操作により油室1
0に油圧が作用した場合、シリンダチューブ6をハウジ
ング5から図中右方に引き抜こうとする荷重が作用す
る。この際、凹部31と凸部32との接触によりシリン
ダチューブ6のハウジング5からの抜けが阻止される。
その凹部31と凸部32との接触は接触となるため、
従来点接触であったものに比べ接触部における応力が分
散され、凸部32は容易に変形することがなく、ハウジ
ング5に対するシリンダチューブ6のがたつきの発生が
防止される。
【0017】図4は、ハウジング5を固定し、シリンダ
チューブ6に抜け荷重を作用させた場合の荷重とシリン
ダチューブ6の変位との関係を示す。図中実線は図
示す従来例構造を採用した場合における関係を示し、破
線は本実施例構造における関係を示す。また、図中A点
は従来の構造においてシリンダチューブが動き始める点
を示し、B点は本実施例構造においてシリンダチューブ
6が動き始める点を示す。いずれの構造においても、抜
け荷重を作用させた当初において変位が増大するのは、
シリンダチューブ自体の伸びや、ハウジングを固定する
治具の伸び等によるものである。しかる後にA点もしく
はB点に至ることにより、変位の増加にも拘わらず引き
抜き荷重は一時的に低下する。これは、凸部32、10
4の変形により凹部31、103から凸部32、104
が離脱を開始してシリンダチューブが動き始めることに
よる。そして、凹部31、103から凸部32、104
が完全に離脱するC点において引き抜き荷重が最大値と
なり、その後引き抜き荷重は次第に低下する。これよ
り、本実施例の構造によればシリンダチューブ6の動き
始めの引き抜き荷重が従来の構造に比べ大きくなること
から、凸部32が容易に変形しないことが確認され、ハ
ウジング5に対するシリンダチューブ6のがたつきの発
生を防止できることがわかる。
【0018】なお、本考案は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、上記実施例では本考案を油圧パワ
ーステアリング装置のシリンダチューブとハウジングと
の嵌合構造に適用したが、被嵌合体と、この被嵌合体の
外周に軸方向から抜き差し可能な筒体との嵌合構造であ
れば本考案を適用することができる。
【0019】
【考案の効果】本考案による嵌合構造によれば、筒体に
被嵌合体からの引き抜き荷重が作用した場合、その抜け
を阻止する凹部と凸部との接触は線接触とされるため、
その凸部の変形による被嵌合体に対する筒体のがたつき
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るラックピニオン式油圧パ
ワーステアリング装置の要部の断面図
【図2】図1のII−II線断面図
【図3】本考案の実施例に係るラックピニオン式油圧パ
ワーステアリング装置の断面図
【図4】嵌合構造の作用説明図
【図5】従来例に係る嵌合構造の横断面図
【符号の説明】
5 ハウジング(被嵌合体) 6 シリンダチューブ(筒体)31 凹部32 凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 7/00 - 7/22 F16B 17/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被嵌合体と、この被嵌合体の外周に軸方
    向から抜き挿し可能な筒体との嵌合構造であって、その
    被嵌合体の外周に筒体の周方向に沿う平面視で長孔状の
    凹部が成形され、この凹部に入り込む凸部が筒体の内周
    に周方向に沿い成形されるように、筒体の外周部がかし
    められ、その凹部と凸部との接触が筒体の被嵌合体から
    の抜け方向側において線接触とされていることを特徴と
    する嵌合構造。
JP1991093277U 1991-10-16 1991-10-16 嵌合構造 Expired - Lifetime JP2602363Y2 (ja)

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JPS5919129Y2 (ja) * 1982-05-31 1984-06-02 池田物産株式会社 段付きシヤフトとブラケツトのヒンジ構造

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