JP3755015B2 - 底充填型繰り出し容器用型枠 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、棒状化粧料を収納する収納筒と、この収納筒内を摺動しながら昇降変位して化粧料の出し入れを行う受皿体とを成形型の一部として化粧料を成形すると同時に、成形した化粧料の受皿体に対する強固な組付きを達成する底充填型繰り出し容器に、化粧料の成形時に成形型の一部として組付けられる一般に“オジーブ”と呼ばれている型枠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
外筒体と、この外筒体内から上方に突出した収納筒との相対回動により、収納筒内の受皿体を摺動昇降変位させて、この受皿体に保持した棒状化粧料を収納筒から出し入れする繰り出し容器において、収納筒と受皿体とを化粧料の成形型の一部として、溶融化粧料をこの収納筒と受皿体とが形成する成形空間内に直接注入充填し、この充填した溶融化粧料を冷却固化させて、化粧料の成形と、この成形された化粧料の受皿体への組付けを同時に達成する手法を採用すべく構成したものとして底充填型繰り出し容器がある。
【0003】
この底充填型の繰り出し容器1(以下、図1参照)における化粧料13の成形は、収納筒11の上端(図においては下端)開口部をオジーブと称される型枠で密閉すると共に、受皿体12を後退限(図においては上昇限)に位置させた状態で、外筒体10の底部(図においては上端部)の開口部から一定量の溶融した化粧料13を注入充填し、そのまま強制冷却することにより達成され、この化粧料13の成形達成と同時に、化粧料13の受皿体12に対する強固で安定した組付きを達成するものとなっている。
【0004】
化粧料13の成形に使用された型枠は、化粧料13の成形達成後に繰り出し容器9から取り外されるのであるが、従来の型枠は、収納筒11の上端部全体を覆う有頂円筒形状をしていて、その筒体部分で収納筒に対する強固で安定した組付きを達成維持し、また金属製の収納筒11表面を傷付けないためと、安価で成形し易いことと、充分な機械的強度を発揮して取扱いが安易である等の理由から合成樹脂で製造されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術にあっては、収納筒の上端部全体を、決して熱伝導率の良くない合成樹脂製の型枠で覆ってしまうので、露出した収納筒部分に比べて型枠で覆われた収納筒部分の冷却効率が低下することになり、これにより化粧料全体の冷却固化、すなわち化粧料の成形に要する冷却時間が長くなり、生産効率を充分に高めることができないと共に、省エネの大きな弊害となると云う問題があった。
【0006】
また、上記したように、収納筒の露出した部分と型枠で覆われた部分との間に冷却程度の差が発生するので、成形される化粧料の部分間に冷却固化に時間差が生じ、このため成形された化粧料に僅かな“引け”とか“曲がり”等の成形不良が発生するため、商品イメージを損なうと云う問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、底充填型繰り出し容器における化粧料冷却成形時に、繰り出し容器の収納筒全体に冷却力が均等に作用させることを技術的課題とし、もって化粧料の冷却成形を効率良く達成すると共に、化粧料の良好な冷却成形を達成することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の手段は、
収納筒と、この収納筒内を摺動しながら昇降変位する受皿体とを成形型の一部として化粧料の成形と同時に、受皿体への組付けを達成する底充填型繰り出し容器に組付けられる化粧料成形用の型枠であること、
成形型面を形成する内面の周端縁面を繰り出し容器の収納筒の開口端面に密接させる型板片を有すること、
この型枠片の外周端から、内面に繰り出し容器の収納筒の外周面に小さい接触面積で圧接する圧接縦条を突設した複数の枠柱片を間隔を開けて垂下設すること、この枠柱片の下端間を繰り出し容器の収納筒の外径よりも大きい内径の結合リング片で連結すること、
にある。
【0009】
【作用】
型枠が繰り出し容器の収納筒に、この収納筒の上端開口部を密閉して外嵌状に組付いた状態では、型板片の周端縁面が収納筒の上端開口部に密接して、この収納筒が形成する化粧料の成形空間の底部を密閉し、収納筒の外周面に対しては、枠柱片の圧接縦条が小さい接触面積で圧接して、型枠の収納筒に対する組付きを強固に達成維持する。
【0010】
繰り出し容器の収納筒外周面に対する型枠の組付きは、枠柱片の圧接縦条が小さい接触面積で圧接しているだけで、この枠柱片の圧接縦条が圧接している箇所以外の収納筒外周面は、枠柱片間に形成されている窓を介して開放されている。
【0011】
窓で外方に開放された枠柱片間の空間は、周端縁面に収納筒の開口端面を密接させている枠板片の外周面から枠柱片が垂下設されていることにより、上方に開放しており、また係合リング片の内径が収納筒の外径にりも大きいので、結合リング片と収納筒との間には空隙が形成される。
【0012】
このため、化粧料冷却固化のために収納筒表面に供給される冷気は、枠柱片間の窓から収納筒表面に確実にかつ円滑に接触することになり、またこの冷気の収納筒外表面への移動接触流動は、窓および空隙を通って良好に達成される。
【0013】
このように、型枠が外嵌組付けされた繰り出し容器の収納筒外周面は、枠柱片の圧接縦条が圧接している僅かな部分を除いて、化粧料冷却固化のための冷気による冷却を良好に受けることになり、また枠柱片の圧接縦条が圧接している僅かな部分は、熱伝導率の良い金属製の収納筒に点在する状態であるので、収納筒内の化粧料の冷却が不均一となることはない。
【0014】
【実施例】
以下、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明による型枠1を、繰り出し容器9の収納筒11開口部に外嵌組付けして、注入充填した化粧料13の冷却成形状態を示すもので、収納筒11の上端(図1においては下端)開口部に型枠1を密に外嵌組付けすると共に、受皿体12を後退限(図1においては上昇限)に位置させた状態で、一定量の溶融化粧料13は繰り出し容器9の外筒体10の下端(図1においては上端)に形成された開口部から収納筒11内に注入充填し、この状態のままその全体を強制冷却して化粧量13の冷却固化を達成する。
【0015】
型枠1の型板片2は、成形型面となる内面の周端縁に、収納筒11の開口端面に密接する周端縁面3を周設した薄皿状となっていて、その全体形状は、円筒体を斜めにカットした収納筒11の開口端面に合わせて楕円状となっている。
【0016】
この型板片2の周端から垂下設された六本の枠柱片4は、周方向に沿って等間隔に設けられ、間に等しい大きさの窓7を形成していると共に、圧接縦条5の突出高さ分だけ、型板片2の周端から外方に突出した状態で型板片2に連結されている。
【0017】
この枠柱片4に突設された圧接縦条5は、平断面が略半円状の突条構造となっており、その下端縁は、型枠1の収納筒11に対する外嵌組付けを円滑に行うことができるように円弧状に角取りされている。
【0018】
各枠柱片4の下端間を連結することにより、収納筒11に対する強固で安定した組付き力を枠柱片4に発揮させる結合リング片6は、枠柱片4と同じ厚さの短円筒片状となっているので、収納筒1外周面との間に形成される空隙8の幅は、圧接縦条5の突出高さと等しいことになる。
【0019】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
繰り出し容器の収納筒外周面に対する接触面積が小さいので、型枠を組付けることによる収納筒外周面の冷却用冷気との接触面積を殆ど減少させず、もって型枠が冷気による化粧料の冷却作用を劣化させることはない。
【0020】
型枠が組付くことにより収納筒外周面に形成する凹部空間は、外方および上下方向に開放された状態となっているので、冷却用冷気の収納筒外周面での流動が円滑に達成されることになり、もって組付けられた型枠が冷気の冷却動作の邪魔となることがない。
【0021】
型枠の収納筒に対する外嵌組付きは、型板片と結合リング片との間に架設状に設けられた各枠柱片の圧接縦条の突出端の圧接により達成維持されるので、この圧接縦条の収納筒外周面に対する圧接を充分に弾性的なものとすることができ、もって美しい外観体裁を必要とする収納筒に対する安全な着脱と強固な組付きとを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を組付けた繰り出し容器の化粧料冷却成形操作状態を示す、一部破断した説明図。
【図2】図1に示した実施例の全体側面図。
【図3】図1に示した実施例の全体平面図。
【図4】図1に示した実施例の全体底面図。
【図5】図1に示した実施例の全体縦断側面図。
【図6】図1に示した実施例の、枠柱片部分での全体平断面図。
【符号の説明】
1 ; 型枠
2 ; 型板片
3 ; 周端縁面
4 ; 枠柱片
5 ; 圧接縦条
6 ; 結合リング片
7 ; 窓
8 ; 空隙
9 ; 繰り出し容器
10; 外筒体
11; 収納筒
12; 受皿体
13; 化粧料
Claims (1)
- 収納筒(11)と、該収納筒(11)内を摺動しながら昇降変位する受皿体(12)とを成形型の一部として化粧料(13)の成形と同時に、前記受皿体(12)への組付けを達成する底充填型繰り出し容器(9) に組付けられる化粧料成形用の型枠(1) であって、成形型面を形成する内面の周端縁面(3) を前記収納筒(11)の開口端面に密接させる型板片(2) の外周端から、内面に前記収納筒(11)の外周面に小さい接触面積で圧接する圧接縦条(5) を突設した複数の枠柱片(4) を間隔を開けて垂下設し、該枠柱片(4) の下端間を前記収納筒(11)の外径よりも大きい内径の結合リング片(6) で連結した底充填型繰り出し容器用型枠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15361996A JP3755015B2 (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | 底充填型繰り出し容器用型枠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15361996A JP3755015B2 (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | 底充填型繰り出し容器用型枠 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10117A JPH10117A (ja) | 1998-01-06 |
JP3755015B2 true JP3755015B2 (ja) | 2006-03-15 |
Family
ID=15566458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15361996A Expired - Fee Related JP3755015B2 (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | 底充填型繰り出し容器用型枠 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3755015B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4678397A (en) * | 1983-06-15 | 1987-07-07 | Nissan Motor Co., Ltd. | Variable-capacitance radial turbine having swingable tongue member |
-
1996
- 1996-06-14 JP JP15361996A patent/JP3755015B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH10117A (ja) | 1998-01-06 |
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