JP3754606B2 - リラクタンス型レゾルバ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転型又は直動型電動機の可動部の運動速度及び運動位置を検出するためのセンサとしてのリラクタンス型レゾルバに係り、特に電動機回転子や電磁ブレーキ等からの漏れ磁束により発生する検出誤差の低減に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は従来のリラクタンス型レゾルバの一例をラジアル方向に切断した断面図である。また、図4は図3のリラクタンス型レゾルバから回転位置を検出するための検出装置の一例を示すブロック図である。図3において固定子1はその内周に等間隔に配置された、磁性体から成る8個の励磁歯2,3,4,5,6,7,8,9を有し、各励磁歯にはそれぞれ励磁巻線12,13,14,15,16,17,18,19が巻装されている。この励磁巻線は、励磁信号の入力時に励磁歯2,4,6,8と励磁歯3,5,7,9とにそれぞれ互いに逆向きの磁束が発生し、各励磁歯を通る磁束の総和が0となるように巻装されている。回転子(可動子)11は磁性体からなり、その外周に等間隔にそれぞれ18個の凸部を備え、各凸部が固定子1の励磁歯に対向するように配置されている。また、この回転子11は、入力軸10の回転可動に連動して回転するように入力軸10に固着されている。このようなリラクタンス型レゾルバでは、回転子11が回転運動すると回転子11側の凸部と固定子1の励磁歯とのギャップ変動により各励磁巻線のパーミアンスが回転子11の凸部ピッチの周期で変化する。また、隣の励磁巻線とのパーミアンスの変化の位相は凸部ピッチの1/4ピッチ異なる位相となる。
【0003】
図4の検出装置では図3のリラクタンス型レゾルバの励磁巻線12,16,14,18,13,17,15,19を励磁信号発生器20からの励磁信号電流SIN(ωt)により電流励磁している。また、励磁信号発生器20はタイミング発生器30からの矩形波信号EXPを波形整形して、正弦波状の励磁信号電流SIN(ωt)を生成し、出力する。対向する励磁歯に巻装され同位相でパーミアンス(磁気抵抗)変化する励磁巻線12と16,13と17,14と18,15と19は直列接続され、さらに電流検出抵抗21,22,23,24が直列接続されている。これにより、各組の励磁巻線に流れる電流をそれぞれ電圧信号VCP,VCN,VSP,VSNとして検出することができる。ここで対向する励磁歯に巻装され同位相のパーミアンス変化となる励磁巻線を直列接続しているのは、固定子と回転子の中心がずれた場合にも2つの励磁巻線の平均化効果によって位置検出の精度への影響を少なくするためである。
【0004】
各組の励磁巻線12と16,13と17,14と18,15と19に流れる電流は巻線パーミアンス変化に比例して変化するため、回転子11の回転角をθ,係数をα,βとすると、信号VCP,VCN,VSP,VSNは次の近似式で表現できる。
【0005】
【数1】
VCP=(α+βCOS(14θ))SIN(ωt) …(1)
VCN=(α−βCOS(14θ))SIN(ωt) …(2)
VSP=(α+βSIN(14θ))SIN(ωt) …(3)
VSN=(α−βSIN(14θ))SIN(ωt) …(4)
【0006】
信号VCPとVCN,VSPとVSNは差動増幅器25,26で減算処理され、それぞれ信号VC、VSに演算増幅される。信号VC,VSは式(5),(6)となる。
【0007】
【数2】
VC=2βCOS(14θ)SIN(ωt) …(5)
VS=2βSIN(14θ)SIN(ωt) …(6)
【0008】
信号VC,VSは、タイミング発生器30からの励磁信号に同期した変換指令信号CNVによってSIN(ωt)=1となるタイミングでAD変換器27,28によりデジタル信号DC,DSに変換される。したがって信号DC,DSは式(7),(8)となる。
【0009】
【数3】
DC=2βCOS(14θ) …(7)
DS=2βSIN(14θ) …(8)
【0010】
デジタル信号DC,DSは内挿演算器29により2変数の逆正接演算がデジタル処理により行なわれ、信号POが出力される。ここで、デジタル信号DC,DSの逆正接演算結果は14θとなり信号POは入力軸10の回転位置となる。
【0011】
以上のように、図3のリラクタンス型レゾルバは固定子側の1つの歯に1つの励磁巻線を巻くだけの簡単な巻線構造で、入力軸の位置θを14倍の感度で検出することができる。なお、このような可動子の位置を14倍の感度で検出できるレゾルバを一般的に軸倍角14Xのレゾルバという。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図3及び図4に示した従来のリラクタンス型レゾルバを用いて電動機回転子の運動速度や位置を検出する場合、図5の点線で示すような電動機回転子永久磁石や制動用電磁ブレーキからの漏れ磁束NFの影響により精密な測定が妨げられる。すなわち、この漏れ磁束NFは回転子側の凸部と固定子側の励磁歯とのギャップ変動により変化するため、各励磁巻線のパーミアンス変化に比例して変化する。このため、回転子11が回転すると各励磁巻線を通過する漏れ磁束が変化し、その微分量に比例して励磁巻線にノイズ電流が発生する。
【0013】
具体的に回転子の可動時の角速度をvとし、係数をγとするとこのノイズ電流も考慮した信号VCP,VCN,VSP,VSNは次の近似式で表現できる。
【0014】
【数4】
VCP=(α+βCOS(14θ))SIN(ωt)−14γvSIN(14θ) …(7)
VCN=(α−βCOS(14θ))SIN(ωt)+14γvSIN(14θ) …(8)
VSP=(α+βSIN(14θ))SIN(ωt)−14γvCOS(14θ) …(9)
VSN=(α−βSIN(14θ))SIN(ωt)+14γvCOS(14θ) …(10)
【0015】
また、信号VCPとVCN,VSPとVSNの差となる信号VC,VSは式(11),(12)となる。
【0016】
【数5】
VC=2βCOS(14θ)SIN(ωt)−28γvSIN(14θ) …(11)
VS=2βSIN(14θ)SIN(ωt)−28γvCOS(14θ) …(12)
【0017】
式(11),(12)からデジタル信号DC,DSは次の式であらわすことができる。
【0018】
【数6】
DC=2βCOS(14θ)−28γvSIN(14θ) …(13)
DS=2βSIN(14θ)−28γvCOS(14θ) …(14)
【0019】
式(13),(14)は、δ=SQRT(4β・β+728γ・γ・v・v)とおくと、三角関数の加法定理により次式のように変形することができる。
【0020】
【数7】
DC=δCOS(14θ+ATAN(14γv/β)) …(15)
DS=δSIN(14θ−ATAN(14γv/β)) …(16)
【0021】
式(15),(16)に示すデジタル信号DC,DSを内挿演算器28により2変数の逆正接演算を行うと信号POは次式となる。
【0022】
【数8】
PO≒14θ−ATAN(14γv/β)COS(28θ) …(17)
【0023】
ここで14γvはβよりも十分小さいため、
【0024】
【数9】
PO≒14(θ+γv/βCOS(28θ)) …(18)
【0025】
また、(18)式を軸倍角NXのレゾルバの一般式に変換すると
【0026】
【数10】
PO=N(θ+γv/βCOS(2Nθ)) …(19)
【0027】
で表すことができる。
【0028】
以上から、電動機からの漏れ磁束による位置検出誤差の影響は角速度vと軸倍角Nに比例して大きくなり、一回転あたり2N回脈動する位置検出誤差を生じる。この位置検出誤差はレゾルバ軸倍角が小さくかつ励磁信号の周波数ωが十分高く、そして可動速度が低い場合は式(11),(12)が示すように漏れ磁束によるノイズ成分は低域にあるため、低域カットフィルター等で除去可能である。しかし、近年は、位置検出の分解能を上げるため、レゾルバ軸倍角を大きくする傾向がある上、電動機の可動速度も高速化してきている。そのため、低域カットフィルターによる除去には限界がきている。また、位置検出誤差だけならほとんど問題とならないレベルであっても、近年の電動機の速度制御では位置検出値を微分演算により速度検出を行うため、速度誤差レベルでみると漏れ磁束による影響は回転速度の自乗に比例することになり、高速可動するほど漏れ磁束による影響は深刻となる。
【0029】
本発明は上記実情に鑑みなされたもので、製造の容易な巻線構造を持ちながら、電動機回転子の永久磁石や制動用の電磁ブレーキからの漏れ磁束等に対して影響を受けづらい高精度な速度検出および位置検出を行うことができるリラクタンス型レゾルバを提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、励磁巻線を巻装した複数の励磁歯を有し、磁性体からなる固定子と、磁性凸部を備え、当該磁性凸部が前記励磁歯に対向するよう配置された可動子と、前記可動子の運動に応じて、異なる位相で変化する前記励磁巻線の電流又は電圧を検出して、前記可動子の位置を検出するリラクタンス型レゾルバにおいて、前記励磁巻線は、各励磁歯を通る磁束の向きが同一方向となるよう各励磁歯に巻装され、前記固定子は、励磁歯の磁束と逆向きの磁束を通すバイパス磁路歯を有することを特徴としている。これにより、バイパス磁路歯があるため、漏れ磁束の影響を受けにくい方向に励磁巻線を巻装でき、速度の検出精度を向上できる。
【0031】
また、上記従来例の問題点を解決するための本発明は、互いに隣接し、可動子の運動による磁気抵抗の変化が同位相になるように配置された励磁歯の組を備え、各組の励磁歯の各々に巻回された励磁巻線を直接接続することによって打ち消すことで、漏れ磁束の影響を低減し、速度及び位置の検出精度を向上できる。すなわち、本発明は、励磁巻線を巻装した複数の励磁歯を有し、磁性体からなる固定子と、磁性凸部を備え、当該磁性凸部が前記励磁歯に対向するよう配置された可動子と、前記可動子の運動に応じて、異なる位相で変化する前記励磁巻線の電流又は電圧を検出して、前記可動子の位置を検出するリラクタンス型レゾルバにおいて、前記励磁巻線は、互いに隣接する励磁歯の組ごとに、各励磁歯を通る磁束の向きが互いに逆向きとなるように各励磁歯に巻装されるとともに直列接続され、組ごとに、各励磁歯のピッチが可動子の磁性凸部のピッチの整数倍と等しくなるよう前記固定子上に励磁歯が配置されていることを特徴としている。
【0032】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るリラクタンス型レゾルバをラジアル方向に切断した断面図である。ここで、図3と同様の構成をとるものについては同一の符号を付して詳しい説明を省略する。固定子31は、その内周に磁性体からなる16個の歯が等間隔に配置され、そのうち8個の歯(励磁歯に相当する)42,43,44,45,46,47,48,49には、それぞれ励磁巻線32,33,34,35,36,37,38,39が巻装されている。また、残りの8個の歯(バイパス磁路歯に相当する)には巻線を巻装しない。さらに、固定子1では励磁巻線32と36,33と37,34と38,35と39の4組の励磁巻線が直列接続され、励磁巻線に励磁信号が入力されると歯42,43,44,45,46,47,48,49では回転子11に対して同一方向の磁束が発生するように励磁巻線が巻装されている。これにより、励磁巻線に励磁信号が入力されると、励磁歯間に配置され、巻線を巻装していない8個のバイパス磁路歯は、励磁歯42,43,44,45,46,47,48,49を通る磁束の向きと回転子11に対して逆向きの磁束が発生し、バイパス磁路の役目を果たす。
【0033】
図1のリラクタンス型レゾルバを図4の位置検出装置を用いて図3と同様に検出した場合について説明すると、励磁巻線32と36,33と37,34と38,35と39の4種類の巻線は、従来のリラクタンス型レゾルバの励磁巻線12と16,13と17,14と18,15と19の4種類の巻線に対応し、可動子としての回転子11の運動に対するパーミアンス変化は従来のものとほぼ同等となる。すなわち、図1のリラクタンス型レゾルバを図4の位置検出装置を用いた場合も図3のレゾルバと同様に位置検出することができる。一方、図5の点線で示すような漏れ磁束NFが発生した場合は、励磁巻線33,37,35,39と励磁巻線13,17,15,19では、漏れ磁束によって生じるノイズ電流の向きが異なるため、図1のリラクタンス型レゾルバを用い、図4の位置検出装置で位置等の検出をする場合は信号VSP,VSNは次の近似式となる。
【0034】
【数11】
VSP=(α+βSIN(14θ))SIN(ωt)+14γvCOS(14θ) …(20)
VSN=(α−βSIN(14θ))SIN(ωt)−14γvCOS(14θ) …(21)
【0035】
したがって、VSPとVSNの差である信号VSは式(22)となる。
【0036】
【数12】
VS=2βSIN(14θ)SIN(ωt)+28γvCOS(14θ) …(22)
【0037】
式(22)からSIN(ωt)=1の時のデジタル信号DSは式(23)となる。
【0038】
【数13】
DS=2βSIN(14θ)+28γvCOS(14θ) …(23)
【0039】
ここで、式(23)は三角関数の加法定理により次式のように変形することができる。
【0040】
【数14】
DS=δSIN(14θ+ATAN(14γv/β)) …(24)
【0041】
また信号DCは式(15)と同じであるため、デジタル信号DC,DSを内挿演算器28により2変数の逆正接演算を行うと信号POは式(25)となる。
【0042】
【数15】
PO=14θ+ATAN(14γv/β) …(25)
【0043】
ここで14γvがβよりも十分小さいと考えれば式(26)となる。
【0044】
【数16】
PO=14(θ+γv/β) …(26)
【0045】
この式(26)で示されるように、図1のリラクタンス型レゾルバで位置検出する場合の漏れ磁束による影響は、回転速度に比例した位置のオフセット誤差として生じ、脈動成分を生じることがない。したがって、この位置検出値を微分して求めた速度検出値には漏れ磁束による速度誤差の影響がない。なお、この速度に比例した位置のオフセット誤差は位置制御等による追従遅れと比較すれば十分小さいため、仮に14γvがβより非常に大きな場合でもATAN(14γv/β))は±π/2を越えることがなく、十分な精度を達成できる。
【0046】
次に、図面に基づいて本発明の別の実施形態を説明する。図2は本発明のもう一つの実施の形態に係るリラクタンス型レゾルバをラジアル方向に切断した断面図である。図2において、図3に示した従来のものと同様の構成をとるものについては、同じ符号を付して詳しい説明を省略する。本実施の形態の固定子51は、その内周に互いに隣接する2つの励磁歯を1組とする8組の励磁歯62と82,63と83,64と84,65と85,66と86,67と87,68と88,69と89を配置している。この励磁歯の組同士は等間隔に配置され、組となった2つの励磁歯の間隔(ピッチ)は、固定子11の凸部のピッチの整数倍である同ピッチとなるよう配置されている。これにより、組となった励磁歯と固定子11との間のパーミアンスが同位相で変化するようになる。8組の歯62と82,63と83,64と84,65と85,66と86,67と87,68と88,69と89にはそれぞれ励磁巻線52と72,53と73,54と74,55と75,56と76,57と77,58と78,59と79が巻装されている。また各組の2つの励磁巻線は直列に接続され、この励磁巻線に励磁信号が入力されると、組となった2つの励磁歯からは回転子側に向かって互いに逆向きの磁束が生じるようになっている。以上のことから、図2のレゾルバでは各組の2個の励磁歯は可動子としての回転子11の運動に対する磁気抵抗の変化が同位相となり、また組となった2つの励磁歯を通る磁束の総和は0となる。このようなリラクタンスレゾルバにおいても励磁巻線52と72と56と76,53と73と57と77,54と74と58と78,55と75と58と78,56と76と59と79の4種類の励磁巻線は従来の励磁巻線12と16,13と17,14と18,15と19の4種類の励磁巻線に相当し、その回転子11の運動に対するパーミアンス変化は、従来のものと同様となるため、図4に示した従来の位置検出装置を用いて位置検出を行うことができる。
【0047】
また、図2のレゾルバにおいて漏れ磁束の影響を考えると、各組の2つの励磁歯は回転子11の運動に対して同位相のパーミアンス変化となるため、各組の励磁歯には、それぞれほぼ同じ漏れ磁束が通過する。したがって、各組の2つの励磁巻線に生じるノイズ電流は同レベルであり、かつ逆位相で励磁巻線が直列接続されていることになる。このため、ノイズ電流は打ち消し合って、各組の励磁巻線に流れる漏れ磁束によるノイズ電流が除去される。
【0048】
なお、これまで4つの位相がずれた信号VCP,VCN,VCP,VSNを出力するリラクタンス型レゾルバについて説明したが、このようなレゾルバでは2以上の位相差のある信号が得られれば位置検出を行うことができるため、4相出力型のリラクタンス型レゾルバに限らず、2つまたは3つの位相がずれた信号を出力するリラクタンス型レゾルバとしてもよい。また、ここまでの説明では回転型のリラクタンス型レゾルバについて説明したが、固定子と回転子(可動子)を直線に展開した直線型のリラクタンス型レゾルバとしてもよい。
【0049】
【発明の効果】
本発明のリラクタンス型レゾルバによれば、一つの励磁歯に1つの巻線を巻く、製造の容易な構造を持ちながら、電動機回転子の永久磁石や制動用の電磁ブレーキからの漏れ磁束等に対して影響を受けづらい高精度な速度検出および位置検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るリラクタンス型レゾルバのラジアル方向の断面図である。
【図2】 本発明のもう一つの実施の形態に係るリラクタンス型レゾルバのラジアル方向の断面図である。
【図3】 従来のリラクタンス型レゾルバをラジアル方向に切断した断面図である。
【図4】 リラクタンス型レゾルバの検出装置の構成ブロック図である。
【図5】 リラクタンス型レゾルバに対し軸方向から到来する漏れ磁束の例を表す説明図である。
【符号の説明】
1,31,51 固定子、10 入力軸、11 回転子、20 励磁信号発生器、25,26 差動増幅器、27,28 AD変換器、29 内挿演算器、30 タイミング発生器。

Claims (2)

  1. 励磁巻線を巻装した複数の励磁歯を有し、磁性体からなる固定子と、
    磁性凸部を備え、当該磁性凸部が前記励磁歯に対向するよう配置された可動子と、
    前記可動子の運動に応じて、異なる位相で変化する前記励磁巻線の電流又は電圧を検出して、前記可動子の位置を検出するリラクタンス型レゾルバにおいて、
    前記励磁巻線は、各励磁歯を通る磁束の向きが同一方向となるよう各励磁歯に巻装され、前記固定子は、励磁歯の磁束と逆向きの磁束を通すバイパス磁路歯を有することを特徴とするリラクタンス型レゾルバ。
  2. 励磁巻線を巻装した複数の励磁歯を有し、磁性体からなる固定子と、
    磁性凸部を備え、当該磁性凸部が前記励磁歯に対向するよう配置された可動子と、
    前記可動子の運動に応じて、異なる位相で変化する前記励磁巻線の電流又は電圧を検出して、前記可動子の位置を検出するリラクタンス型レゾルバにおいて、
    前記励磁巻線は、互いに隣接する励磁歯の組ごとに、各励磁歯を通る磁束の向きが互いに逆向きとなるように各励磁歯に巻装されるとともに直列接続され、
    組ごとに、各励磁歯のピッチが可動子の磁性凸部のピッチの整数倍と等しくなるよう前記固定子上に励磁歯が配置されていることを特徴とするリラクタンス型レゾルバ。
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