JP2001183169A - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JP2001183169A
JP2001183169A JP36625699A JP36625699A JP2001183169A JP 2001183169 A JP2001183169 A JP 2001183169A JP 36625699 A JP36625699 A JP 36625699A JP 36625699 A JP36625699 A JP 36625699A JP 2001183169 A JP2001183169 A JP 2001183169A
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Akihiko Takarada
明彦 宝田
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Oriental Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適用モータの磁極検出するとともに、少ない
信号線数で位置制御、速度制御用として高い検出分解能
を得られ、かつ、コストを安価にする。 【解決手段】 この位置検出装置1は、NおよびPが1
以上の整数のとき、1回転につき、P回周期的に変化す
る第1位置検出信号を出力する位置検出部10と、P−
N回周期的に変化する第2位置検出信号を出力する位置
検出部20とを、回転軸を共有して配設する。第1、第
2の位置検出信号を基に、第1、第2の演算部14,2
4により、1回転につき、各々P周期およびP−N周期
ののこぎり波状の電気的角度信号を出力させ、第3の演
算部34により、第1、第2の演算部14,24からの
前記両信号の差をとり、演算結果が正のときは、そのま
まの演算結果を使用し、演算結果が負のときは、電気角
360゜を該演算結果に加えることにより、機械的角度
1回転につき、N周期の位置検出信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位置または角度の
計測や制御などに使用される位置検出装置、および位置
制御用のリニアモータを含むモータに使用される位置検
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の位置検出装置としては、
角度検出信号(A,B相)と磁極検出信号(U,V,W相)
および原点信号(Z相)などをもつ光学式や磁気式のエン
コーダ、または軸倍角が1Xのレゾルバなどが、主に使
用されている。ここで、前記軸倍角とは、その検出装置
の実際の入力機械角に対する、出力電気角の比をいい、
通常、機械角θmは、出力電気角θeを、軸倍角で割算す
ることにより求められる。すなわち、n×機械角θm=
電気角θeのときを、軸倍角nとし、「nX」で表す。
【0003】前記光学式エンコーダは、例えば発光ダイ
オードと、フォトダイオードなどの光電変換素子との間
に、スリットが設けられた円板を配設したものである。
インクリメンタル形は相対位置を検出するもので、構造
が簡単で、安価であるが、アブソリュート形は絶対位置
を検出するもので、構造が複雑で、高価である。磁気式
エンコーダは、軸とともに回転する小磁石を多数配置し
たドラムと磁気抵抗素子を用いて位置検出する磁気検出
形と、例えば回転子の外周に形成させた小歯と外部の永
久磁石とを対向配置させ、歯と溝で生ずる磁束変化を検
出するリラクタンス形がある。他方、前記レゾルバは、
固定子に90°位相のずれた2相巻線を配置し、その軸
とともに回転する回転子巻線の電圧の位相により、位置
検出を行うものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の光学式や磁気式のエンコーダにおいては、磁
極検出信号や原点信号を付加することで信号数が多くな
り、信号線数が増えるという欠点があった。また、磁極
検出信号からは回転子磁極の極性の判別はできるが、正
確な位置を検出することはできずに、制御装置に電源を
投入してから原点検出信号を検出するまでの間は、不正
確な磁極位置情報に基づいて制御しなければならないと
いう問題点があった。
【0005】他方、軸倍角1Xのレゾルバにおいては、
1回転、1周期で90°位相のずれた正弦波状に変化す
る2相の信号を、RD変換(レゾルバ/デジタル変換)
することによって、角度検出、磁極検出および原点検出
が同時にできるメリットがある。しかし、高分解能を得
ようとすると、RD変換部の分解能をあげなければなら
ずコストが高くなってしまう。また、該レゾルバの検出
精度をあげるには、アナログ信号の精度をあげる必要が
あるが、信号に含まれる高調波成分や巻線精度、機械的
精度の影響により、高精度の角度検出が難しいという問
題点があった。また、軸倍角50X,100Xなどのレ
ゾルバも実用化されており、信号精度が同じであれば、
50倍、100倍の精度が得られるというメリットがあ
るが、回転子磁極数が50ないし100などの多極モー
タ(ハイブリッドステッピングモータなど)に用途が限
定されていた。
【0006】また、次のような問題点もある。極数の少
ないモータに使用するために、軸倍角の小さな位置検出
器と、軸倍角の大きな検出器とを組み合わせて、磁極検
出と高い角度検出を行う方法も考えられるが、一般的に
磁気や光を利用した位置検出装置において、細かいピッ
チで正弦波状の信号を得ることは比較的容易であるが、
大きなピッチについては、正弦波状に変化する信号を得
ることは非常に難しい。差動トランス形のレゾルバにお
いては、低い軸倍角は比較的容易であるが、軸倍角の大
きなものをつくるのは、巻線極数が増えてしまい、製作
が困難で形状も大きくなってしまう。。そして、異なる
検出原理に基づく検出器を組み合わせることは、全体の
形状が大きくなり、コスト的にも不利になる。
【0007】本発明はかかる点に鑑みなされたもので、
その目的は前記問題点を解決し、適用するモータの磁極
検出ができるとともに、少ない信号線数で位置制御、速
度制御用として高い検出分解能を得られ、かつ、コスト
が安価な位置検出装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の構成は、次のとおりである。
【0009】NおよびPが1以上の整数のとき、1回転
につき、P回周期的に変化する第1の位置検出信号を出
力する第1の位置検出部と、1回転につき、P−N回周
期的に変化する第2の位置検出信号を出力する第2の位
置検出部とを、回転軸を共有するように配設し、前記第
1の位置検出信号を基に、1回転につき、P周期でのこ
ぎり波状に変化する第1の電気的角度信号を出力する第
1の演算部と、前記第2の位置検出信号を基に、1回転
につき、P−N周期でのこぎり波状に変化する電気的角
度信号を出力する第2の演算部とを備え、前記第1の演
算部と前記第2の演算部から、それぞれ出力される前記
第1、第2の電気的角度信号の差を、第3の演算部を介
してとり、演算結果が正のときはそのままの演算結果を
使用し、演算結果が負のときは電気角360゜を該演算
結果に加えることにより、前記第3の演算部から、1回
転につき、N周期の位置検出信号が出力される位置検出
装置である。
【0010】また、NおよびPが1以上の整数のとき、
単位移動量につき、P回周期的に変化する第1の位置検
出信号を出力する第1の位置検出部と、単位移動量につ
き、P−N回周期的に変化する第2の位置検出信号を出
力する第2の位置検出部とを、軸を共有するように配設
し、前記第1の位置検出信号を基に、移動量に対して、
P周期でのこぎり波状に変化する第1の電気的角度信号
を出力する第1の演算部と、前記第2の位置検出信号を
基に、移動量に対して直線的、かつP−N周期で変化す
る電気的角度信号を出力する第2の演算部とを備え、前
記第1の演算部と前記第2の演算部から、それぞれ出力
される前記第1、第2の電気的角度信号の差を、第3の
演算部を介してとり、演算結果が正のときはそのままの
演算結果を使用し、演算結果が負のときは電気角360
゜を該演算結果に加えることにより、前記第3の演算部
から、単位移動量につき、N周期の位置検出信号が出力
される位置検出装置である。
【0011】さらに、NおよびPが1以上の整数のと
き、半径が機械的角度の関数として、1回転につき、P
回周期的に変化する第1の回転子部と、該回転子部に対
向配置され、それぞれに巻線が巻回された4a(ここ
で、aは、1以上の正の整数とする)個の固定子磁極を
有する第1の固定子とからなり、該第1の固定子の該巻
線からP周期で正弦波状に変化する、90゜位相のずれ
た2相の電気信号が出力される第1の位置検出部と、半
径が機械的角度の関数として、1回転につき、P−N回
周期的に変化する第2の回転子部と、該回転子部に対向
配置され、それぞれに巻線が巻回された4a個の固定子
磁極を有する第2の固定子とからなり、該第2の固定子
の該巻線からP−N周期で正弦波状に変化する、90゜
位相のずれた2相の電気信号が出力される第2の位置検
出部とを、回転軸を共有するように配設するとともに、
前記第1の位置検出部の前記2相の電気信号を基に、1
回転につき、P周期でのこぎり波状に変化する第1の電
気的角度信号を出力する第1の演算部と、前記第2の位
置検出部の前記2相の電気信号を基に、1回転につき、
P−N周期でのこぎり波状に変化する電気的角度信号を
出力する第2の演算部とを備え、前記第1の演算部と前
記第2の演算部から、それぞれ出力される前記第1、第
2の電気的角度信号の差を、第3の演算部を介してと
り、演算結果が正のときはそのままの演算結果を使用
し、演算結果が負のときは電気角360゜を該演算結果
に加えることにより、前記第3の演算部から、1回転に
つき、N周期の電気的角度信号が出力される位置検出装
置である。
【0012】また、回転子の円周に沿って、P個の小歯
が等ピッチで配設された第1の回転子部と、該回転子部
の小歯との対向面には、小歯が配設されたA個の固定子
磁極が、等しい磁極ピッチで放射状に配設され、かつ該
磁極のそれぞれには巻線が巻回された第1の固定子とか
らなり、該第1の固定子の該巻線からP周期で変化する
第1の位置検出信号を出力する第1の位置検出部と、回
転子の円周に沿って、Y個の小歯が等ピッチで配設され
た第2の回転子部と、該回転子部の小歯との対向面に
は、小歯が配設されたA個の固定子磁極が、等しい磁極
ピッチで放射状に配設され、かつ該磁極のそれぞれには
巻線が巻回された第2の固定子とからなり、該第2の固
定子の該巻線からY周期で変化する第2の位置検出信号
を出力する第2の位置検出部とを、回転軸を共有するよ
うに配設するとともに、前記固定子磁極数A,第1の位
置検出部の回転子小歯数P,第2の位置検出部の回転子
小歯数Yを下記のように設定するとき、前記第1の位置
検出信号を基に、1回転につき、P周期でのこぎり波状
に変化する第1の電気的角度信号を出力する第1の演算
部と、前記第2の位置検出信号を基に、1回転につき、
Y周期でのこぎり波状に変化する第2の電気的角度信号
を出力する第2の演算部を備え、前記第1の演算部と前
記第2の演算部から、それぞれ出力される前記第1、第
2の電気的角度信号の差を、第3の演算部を介してと
り、演算結果が正のときはそのままの演算結果を使用
し、演算結果が負のときは電気角360゜を該演算結果
に加えることにより、前記第3の演算部から、1回転に
つき、2m周期の位置検出信号が出力される位置検出装
置である。すなわち、その設定としては、 A=4m (ただし、mは、1以上の整数とする) P=4m・n+m (ただし、nは、1以上の整数とす
る) Y=4m・n−m である。
【0013】前記第1および第2の位置検出部が、それ
ぞれ可変磁気抵抗型位置検出部である位置検出装置であ
る。
【0014】本発明において、出力信号として90°位
相のずれた正弦波信号から、角度や位置を求める位置検
出装置の検出部としては、例えば、差動トランス形レゾ
ルバ、磁気エンコーダ、可変磁気抵抗形レゾルバ、ホー
ル素子やMR素子を使った磁気センサおよび光学式エン
コーダ(高分解能のもの)などが実用化されている。
【0015】今、該位置検出部として、可変磁気抵抗形
レゾルバの90°位相のずれた2相の正弦波状の出力信
号をVa,Vb、回転角θとすると、該出力信号をVa,
Vbは、回転角θに応じて正弦波または余弦波に振幅変
調された、下記の信号をそれぞれ出力する。 Va=K・Em・sinωt・cosθ Vb=K・Em・sinωt・sinθ ただし、EmおよびKは定数、ωは電源角速度
【0016】前記出力信号電圧Va,Vbを回転角θに
変換するための原理を図14を参照して説明する。原理
的には、Vb/Va=sinθ/cosθ=tanθで
あるから、回転角θは(Vb/Va)のアークタンジェ
ントを計算することにより求められる。しかし、実際に
は信号電圧Va,Vbの瞬時値をそのまま計算に用いな
い。すなわち、前記信号電圧Va,Vbを同期検波部1
01で同期検波して励磁周波数成分を除去した信号電圧
Va’=K’・cosθ,Vb’=K’・sinθ(た
だし、K’は定数)に変換し、これらの信号電圧V
a’,Vb’をA/D変換部102を介して演算部10
3に入力する。そして、該演算部103で(Vb’/V
a’)のアークタンジェントを求める計算を実行して電
気角θeを得る。回転子の実際の回転角θmは、電気角
θeを軸倍角で割算することにより求められる。図15
は、軸倍角が1Xにおける、実際の回転角θmと電気角
θeとの関係を示している。この場合、位置検出装置の
構造により決まり、軸倍角が1Xでは、θm=θe、図
16(a)は軸倍角が2Xで、2θm=θe、図16
(b)は軸倍角が50Xで、50θm=θeである。
【0017】本発明は、前述のように構成されているの
で、その基本原理については、位置検出装置から得られ
る軸倍角の大きな位置検出装置を2個用い、それぞれの
位置検出信号の軸倍角の差から軸倍角の小さい検出信号
を得る方法について述べる。一例として、軸倍角50X
の位置検出信号と、軸倍角49Xの検出信号より軸倍角
1Xの信号を得る方法を図1に示す。図1(a)は、軸
倍角50Xの第1の位置検出部から得られる位置検出値
A、図1(b)は、軸倍角49Xの第2位置検出部から
得られる位置検出値Bを示す。横軸θmは機械角で、縦
軸θeは電気角である。
【0018】図1(c)に、前記第1位置検出部の50
周期の位置検出値Aから、前記第2位置検出部の49周
期の位置検出値Bを引いた値Cを示す。全体として、回
転角θmに比例して増加する信号が得られるが、AとB
の位相関係により、電気角θeは360°変化する。図
1(d)に、前記Cの値に、以下の判別条件から得られ
る値Eを加えた値、Dを示す。すなわち、C≧0のと
き、E=0を、C<0のとき、E=360゜を加えて、
D=C+Eとする。このように、Dの電気角値θeは、
回転角θmに比例する値となる。前記計算により、軸倍
角50Xと軸倍角49Xの前記位置検出値A,Bから、
軸倍角1Xの位置検出値Dが求められる。
【0019】なお、前記第1、第2の位置検出部におい
て、図1(a)および図1(b)の機械的角度0゜が互
いに合うように、両者を調整しておけば、検出出力信号
から原点信号が、容易に検知できる。以上は、回転位置
の検出装置について説明したが、直動位置の検出装置に
ついても、同様である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の位
置検出装置の好適な発明の実施の形態を詳しく説明す
る。
【0021】(第1実施例)図2は、本発明の位置検出
装置の第1実施例を示す、レゾルバとしての機能を有す
る可変磁気抵抗形位置検出装置の縦断面図を含む構成図
で、図3および図4は、それぞれ図2のA−AおよびB
−B線による断面図である。
【0022】図2ないし図4において、本実施例におけ
る位置検出装置1は、第1の位置検出部10と第2の位
置検出部20とからなり、その中心に回動自在に回転子
30が配設され、該回転子30は、それぞれ第1の回転
子部である回転子鉄心13と第2の回転子部である回転
子鉄心23とを、回転軸4を共有する態様で軸方向に配
置している。
【0023】NおよびPを、1以上の整数とすると、前
記第1の位置検出部10の出力信号は、前記回転子30
の1回転につきP=50回周期的に変化するように、前
記回転子鉄心13には、その円周上で軸方向に延びるよ
うに、回転子小歯6が、50個、等ピッチで形成されて
いる。いま、所望の位置検出信号の軸倍角、すなわち該
検出信号の周期Nを1とすると、前記第2の位置検出部
20の出力信号は、前記回転子30の1回転につきP−
N=50−1=49回周期的に変化するように、前記回
転子鉄心23に、その円周上で軸方向に延びるように、
回転子小歯6が、49個、等ピッチで形成される。この
場合、それぞれの前記回転子小歯6の基準小歯の位置を
一致させている。
【0024】前記第1、第2の位置検出部10,20の
それぞれの第1の固定子11、第2の固定子21は、そ
れぞれ環状の固定子ヨーク部7と、このヨーク部7の内
側に向って、45°間隔で放射状に突出した4個の固定
子磁極P11,P12,P13,P14と、該各固定子
磁極にそれぞれ巻回された検出巻線W11,W12,W
13,W14と、前記同様に、環状の固定子ヨーク部7
と、このヨーク部7の内側に向って、90°間隔で放射
状に突出した4個の固定子磁極P21,P22,P2
3,P24と、該各固定子磁極にそれぞれ巻回された検
出巻線W21,W22,W23,W24とを備えてい
る。前記固定子11,21の磁極数は、前記4a(ここ
で、aは、1以上の整数とする)において、a=1に設
定すると、それぞれ4個の固定子磁極P11,P12,
P13,P14と、P21,P22,P23,P24と
なる。
【0025】図3において、4個の固定子磁極P11,
P12,P13,P14は、45°間隔で配置されてい
るので、その間隔は、360°に対して磁極が8個、等
分に配置された間隔と同じである。したがって、前記回
転子小歯6の数は50であるので、前記磁極間隔は、5
0/8=6.25個の回転子小歯数となる。このため、
各固定子磁極P11,P12,P13,P14の固定子
小歯8と、回転子小歯6の位置関係および回転子小歯6
との相対的なずれは、磁極P11の中心の小歯8と正対
している回転子小歯6を基準とすると、それぞれ下記の
ようになる。なお、回転子小歯6との相対的なずれは、
括弧内に示す。
【0026】すなわち、 磁極P11:基準位置からの回転子小歯数0(回転子小
歯の0/4ピッチ); 磁極P12:基準位置からの回転子小歯数6.25(回
転子小歯の1/4ピッチ); 磁極P13:基準位置からの回転子小歯数12.5(回
転子小歯の2/4ピッチ); 磁極P14:基準位置からの回転子小歯数18.75
(回転子小歯の3/4ピッチ)である。 各固定子磁極は回転子小歯6に対して1/4ピッチずつ
ずれた位置となる。
【0027】また、図4において、4個の固定子磁極P
21,P22,P23,P24は、90゜(360゜/
4)間隔で配置されており、回転子小歯6の数は49で
あるので、前記磁極間隔は、49/4=12.25個の
回転子小歯数となる。このため、各固定子磁極P21,
P22,P23,P24の固定子小歯8と、回転子小歯
6の位置関係および回転子小歯6との相対的なずれは、
磁極P21の中心の小歯8と正対している回転子小歯6
を基準とすると、それぞれ下記のようになる。なお、回
転子小歯6との相対的なずれは、括弧内に示す。
【0028】すなわち、 磁極P21:基準位置からの回転子小歯数0(回転子小
歯の0/4ピッチ); 磁極P22:基準位置からの回転子小歯数12.25
(回転子小歯の1/4ピッチ); 磁極P23:基準位置からの回転子小歯数24.5(回
転子小歯の2/4ピッチ); 磁極P24:基準位置からの回転子小歯数36.75
(回転子小歯の3/4ピッチ)である。 各固定子磁極は回転子小歯6に対して1/4ピッチずつ
ずれた位置となる。
【0029】前記固定子11,21は、それぞれ回転子
鉄心13,23の周囲に空隙を介して対向配置され、該
回転子鉄心13,23とともに、それぞれ軸倍角50X
の第1の位置検出部10と、軸倍角49Xの第2の位置
検出部20とを構成する。なお、前記固定子11,21
にそれぞれ設けられた前記各固定子磁極および検出巻線
は、図1に示すそれぞれの固定子磁極部12,22を構
成している。
【0030】次いで、前記第1の固定子11の巻線W1
1,W12,W13,W14からP=50周期で正弦波
状に変化する、90゜位相のずれた2相の電気信号が、
そして、前記第2の固定子21の巻線W21,W22,
W23,W24からP−N=50−1=49周期で正弦
波状に変化する、90゜位相のずれた2相の電気信号
が、それぞれ出力されるように接続する。すなわち、前
記第1の位置検出部10の固定子11について、その巻
線W11,W12,W13,W14を、図5のように接
続して、例えば100kHzの2個、同一の正弦波高周
波電源V0により、前記巻線を励磁すると、前記回転子
鉄心13の外周に形成させた小歯6と前記固定子磁極と
の間で、小歯6と溝で生ずる磁束変化によるインダクタ
ンスの変化により、90゜位相のずれた2相の電気信号
VaおよびVbが得られる。前記第2の固定子21の巻
線W21,W22,W23,W24においても、同様で
ある。
【0031】前記第1、第2の固定子11,21の、そ
れぞれの巻線から出力される90゜位相のずれた2相の
電気信号VaおよびVbは、それぞれの巻線に接続され
た第1、第2の演算部14,24を介して、図1(a)
および図1(b)に示すように、1回転の機械的角度に
つき、P=50およびP−N=50−1=49周期で、
のこぎり波状に変化する第1、第2の電気的角度信号
A,Bとして、それぞれ出力される。
【0032】そして、図1(c)に示すように、前記第
1、第2の演算部14,24から、それぞれ出力される
前記第1、第2の電気的角度信号A,Bの差Cを、第3
の演算部34を介してとるとともに、図1(d)に、前
記Cの値に、以下の判別条件から得られる値Eを加えた
値、Dを示す。すなわち、C≧0のとき、E=0を、C
<0のとき、E=360゜を加えて、D=C+Eとす
る。Dの値は、回転角(機械角)θmに比例する値とな
り、1回転につき、N=1周期の、のこぎり波状の電気
的角度信号が出力される。
【0033】(第2実施例)次に、図面に基づいて、本
発明の位置検出装置の第2実施例を説明する。図7は、
本発明の位置検出装置の第2実施例を示す、レゾルバと
しての機能を有する可変磁気抵抗型位置検出装置の縦断
面図を含む構成図で、図8および図9は、それぞれ図7
のA−AおよびB−B線による断面図である。図7ない
し図9において、第1実施例の図1ないし図3と同一ま
たはそれに相当する部材には、便宜上、同一符号を付し
て、その説明を省略する。
【0034】図7ないし図9において、本実施例におけ
る位置検出装置51は、第1の位置検出部60と第2の
位置検出部70とからなり、その中心に回動自在に回転
子30が配設され、該回転子30は、それぞれ第1の回
転子部である回転子鉄心13と第2の回転子部である回
転子鉄心23とを、回転軸4を共有する態様で軸方向に
配置されている。
【0035】前記第1、第2の位置検出部60,70の
それぞれの第1の固定子11、第2の固定子21は、そ
れぞれ環状の固定子ヨーク部7と、このヨーク部7の内
側に向って、等ピッチで放射状に突出した下記の8個の
固定子磁極P11,P12,P13,‥‥‥,P18
と、該各固定子磁極にそれぞれ巻回された検出巻線W1
1,W12,W13,‥‥‥,W18と、同様に、環状
の固定子ヨーク部7と、このヨーク部7の内側に向っ
て、等ピッチで放射状に突出した8個の固定子磁極P2
1,P22,P23,‥‥‥,P28と、該各固定子磁
極にそれぞれ巻回された検出巻線W21,W22,W2
3,‥‥‥,W28とを備えている。そして、一方の固
定子磁極のそれぞれは、他方の固定子磁極のそれぞれの
中間位置になるように、互いにずれて配置されている。
前記固定子11の磁極数Aは、前記式A=4m(ただ
し、mは、1以上の整数とする)において、m=2に設
定すると、8個の前記固定子磁極P11,P12,P1
3,‥‥‥,P18となる。
【0036】前記固定子11,21のそれぞれの磁極P
11,P12,P13,‥‥‥,P18とP21,P2
2,P23,‥‥‥,P28の内周面(前記それぞれの
回転子部の対向面)には、固定子小歯8(小歯数が3で
あるが、任意の数でよい)が形成されている。この場
合、固定子小歯8の基準小歯の位置は、一致させてい
る。
【0037】前記第1の位置検出部60の前記回転子鉄
心13には、その円周に沿って軸方向に延びるように、
回転子小歯6が、下記のP=50個、等ピッチで形成さ
れている。すなわち、回転子小歯数Pは、前記式P=4
m・n+mにおいて、前記n=6とし、前記m=2を代
入すると、P=4×2×6+2=50個となる。前記第
2の位置検出部70の前記回転子鉄心23には、その円
周に沿って軸方向に延びるように、回転子小歯が、下記
のY=46個、等ピッチで形成されている。すなわち、
回転子小歯数Yは、前記式Y=4m・n−mにおいて、
前記n,mを代入すると、Y=4×2×6−2=46個
となる。この場合、それぞれの前記回転子小歯6の基準
小歯の位置を一致させている。
【0038】前記固定子11,21は、それぞれ回転子
鉄心13,23の周囲に空隙を介して対向配置され、該
回転子鉄心13,23とともに、それぞれ、軸倍角50
Xの第1の位置検出部60と、軸倍角46Xの第2の位
置検出部70とを構成することになる。なお、前記固定
子11,21にそれぞれ設けられた前記各固定子磁極お
よび検出巻線は、図7に示すそれぞれの固定子磁極部1
2,22を構成している。
【0039】次いで、前記第1の固定子11の、図10
(図5と同一部材には、同一符号を付して、その説明を
省略する。)のように接続された巻線W11,W12,
W13,‥‥‥,W18からP周期、すなわちP=50
周期で正弦波状に変化する、90゜位相のずれた2相の
電気信号VaおよびVbが、それぞれ出力される。そし
て、前記第2の固定子21の、同様に接続された巻線W
21,W22,W23,‥‥‥,W28からY周期、す
なわちY=46周期で正弦波状に変化する、90゜位相
のずれた2相の電気信号VaおよびVbが、それぞれ出
力される。
【0040】前記第1、第2の固定子11,21の、そ
れぞれの巻線から出力される90゜位相のずれた2相の
電気信号VaおよびVbは、それぞれに配設された第
1、第2の演算部14,24を介して、図6(a)およ
び図6(b)のように、1回転の機械的角度につき、P
=50およびY=46周期でのこぎり波状に変化する第
1、第2の電気的角度信号A,Bとして、それぞれ出力
される。
【0041】そして、図6(c)に示すように、前記第
1、第2の演算部14,24から、それぞれ出力される
前記第1、第2の電気的角度信号A,Bの差を、第3の
演算部34を介してとるとともに、図6(d)に、前記
Cの値に、以下の判別条件から得られる値Eを加えた
値、Dを示す。すなわち、C≧0のとき、E=0を、C
<0のとき、E=360゜を加えて、D=C+Eとす
る。Dの値は、回転角(機械角)θmに比例する値とな
り、1回転につき、4m周期、すなわち4×1=4周期
の、のこぎり波状で、軸倍角4Xの電気的角度信号が出
力される。
【0042】本実施例における前記位置検出装置51
は、固定子磁極数が4の倍数のモータの制御にも使用で
きる。本実施例で、前記第1の位置検出部60の前記固
定子磁極P11,‥‥,P18の8個の磁極の中心と、
前記第1の位置検出部60の50個の回転子小歯6との
位置関係は、 50/8=6.25 により、各磁極毎の位置関係が1/4ピッチずれてい
る。また前記第2の位置検出部70の固定子磁極P1
1,‥‥,P18の8個の磁極の中心と、前記第2の位
置検出部70の46個の回転子小歯6との位置関係は、 46/8=5.75 により、各磁極毎の位置関係が1/4ピッチずれてい
る。
【0043】このように、1つの固定子磁極数に対し
て、各磁極の中心と回転子小歯の位置関係が、1/4ピ
ッチずれるような2種類の回転子小歯数を設定すること
により、2つの位置検出器60,70の固定子形状を同
じにすることができ、その金型費用を節約できる。さら
に、前記2個の位置検出部60,70の固定子11,2
1を1/16回転ずらして配置することにより、互いの
巻き線が重ならなくなり、スペースの節約になってい
る。
【0044】固定子形状を同一にするためには、固定子
磁極数A、第1の検出器の回転子小歯数P,第2の検出
器の回転子小歯数Yの関係を以下のように保てばよい。 A=4m (ただし、mは、1以上の整数とする) P=4m・n+m (ただし、nは、1以上の整数とす
る) Y=4m・n−m
【0045】本実施例は、前記関係式において、m=
2,n=6の場合であり、図8および図9に示すよう
に、A=8,P=50,Y=46で、P/A=6.2
5,Y/A=5.75になっている。なお、本実施例を
含めて、前記関係式において、m=1,2,3,‥‥,
12、n=1,2,3,4,5,6,‥‥,25のそれ
ぞれ場合が好適であり、この場合の前記A,P,Y,P
/A,Y/Aのそれぞれの値は、前記mおよびnの値
を、それぞれ前記関係式に代入して算出することができ
る。
【0046】(第3実施例)本発明の位置検出装置の第
3実施例として、光学式エンコーダへの実施について、
説明する。
【0047】一般的な2極(磁極数4)の3相モータ用
の光学式エンコーダへ応用した場合、位置を検出する
A,B相と、モータ磁極を検出するU,V,W相と、原
点を検出するZ相との6種の信号が用いられ、図11
(a)に示すように、エンコーダ円板106上にA,B
相用のスリット107と、U,V,Wの各相用のスリッ
ト108と、Z相用スリット109との5組のスリット
が、設けられている。また、図11(b)に示すよう
に、前記A相、B相の信号は、前記スリット107に対
して90°位相のずれた位置に、受光素子110,11
1を設け、発光素子112からの光が、前記円板106
のスリット107と、固定スリット板113を通って前
記受光素子110,111で受光し、出力信号を送出す
る。この場合、最低6個の受光素子を必要とする。
【0048】これに対して、本発明の位置検出装置によ
れば、前記図11(a)に対応する図12に示すよう
に、光学式エンコーダの円板80上に、基準スリットを
一致させ、P周期のスリット81とP−N周期のスリッ
ト82の2つ群のスリットを同心円上に設けて、それぞ
れ90°位相の異なる位置に受光素子を配置し、前記第
1実施例に示すようにすれば、軸倍数NXの信号が得ら
れるとともに、該Nを、N=1に設定すると、軸倍角1
Xの信号から、モータ回転子の磁極位置や原点(Z相)が
演算で得られるので、前記従来のU,V,Wの各相、Z
相の信号は不要になる。この場合、前記P周期のスリッ
ト81と前記P−N周期のスリット82とを介し、それ
ぞれの受光素子から得られる、互いに90°位相の異な
るA,B相の出力信号は、図13に示すとおりである。
このため、受光素子の数を、従来の6個から4個に減ら
すことができる。
【0049】従来、実際は、A,B,Z相は、信号精度
を上げるためそれぞれ2個ずつ使用しているので、9個
使用しているが、同様に、本発明の前記エンコーダにも
それぞれ2個ずつの受光素子を使うと、8個必要とな
る。また、該エンコーダは、一回転のアブソリュート信
号をとれるので、従来のアブソリュートエンコーダと比
較すると、大幅に受光素子数を減らすことができる。以
上は、回転位置の検出装置について説明したが、直動位
置の検出装置についても、同様である。
【0050】なお、本発明の技術は前記実施例における
技術に限定されるものではなく、同様な機能を果たす他
の態様の手段によってもよく、また本発明の技術は前記
構成の範囲内において種々の変更、付加が可能である。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の位置検出装置によれば、NおよびPが1以上の整数の
とき、1回転につき、P回周期的に変化する第1の位置
検出信号を出力する第1の位置検出部と、1回転につ
き、P−N回周期的に変化する第2の位置検出信号を出
力する第2の位置検出部とを、回転軸を共有するように
配設し、前記第1、第2の位置検出信号を基に、第1、
第2の演算部により、1回転につき、それぞれP周期、
およびP−N周期ののこぎり波状の電気的角度信号を出
力させ、第3の演算部により、前記両電気的角度信号の
差をとり、1回転につき、N周期の位置検出信号が出力
されるので、適用するモータの磁極検出ができるととも
に、少ない信号線数で位置制御、速度制御用として高い
検出分解能を得られる。さらに、装置全体のコストを安
価にすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位置検出装置の基本原理と、図2の第
1実施例に示す位置検出装置の動作を説明する図で、図
1(a)は、軸倍角50の第1位置検出部から得られる
位置検出値Aの機械角に対する電気角の波形を示す図、
図1(b)に軸倍角49の第2位置検出部から得られる
位置検出値Bの機械角に対する電気角の波形を示す図、
図1(c)は、第1位置検出部の位置検出値Aから、第
2位置検出部の位置検出値Bを引いた値Cを示す波形
図、図1(d)は、図1(c)のCの値に、判別条件か
ら得られる値Eを加えた位置検出値Dで、軸倍角1Xを
示す波形図である。
【図2】本発明の位置検出装置の第1実施例を示す、レ
ゾルバとしての機能を有する可変磁気抵抗形位置検出装
置の縦断面図を含む構成図である。
【図3】図1のA−A線による断面図である。
【図4】図1のB−B線による断面図である。
【図5】図3の第1の位置検出部10から、互いに90
゜位相のずれた2相の電気信号を得るための接続図であ
る。
【図6】図7の第2実施例に示す位置検出装置の動作位
置検出装置の動作を説明する図で、図6(a)は、50
周期で変化する第1の演算部から得られる位置検出値A
の機械角に対する電気角の波形を示す図、図6(b)
は、46周期で変化する第1の演算部から得られる位置
検出値Bの機械角に対する電気角の波形を示す図、図6
(c)は、第1の演算部からの位置検出値Aから、第2
の演算部からの位置検出値Bを引いた値Cを示す波形
図、図6(d)は、図6(c)のCの値に、判別条件か
ら得られる値Eを加えた位置検出値Dで、4周期の検出
値を示す波形図である。
【図7】本発明の位置検出装置の第2実施例を示す、レ
ゾルバとしての機能を有する可変磁気抵抗形位置検出装
置の縦断面図を含む構成図である。
【図8】図7のA−A線による断面図である。
【図9】図7のB−B線による断面図である。
【図10】図8の第1の位置検出部60から、互いに9
0゜位相のずれた2相の電気信号を得るための接続図で
ある。
【図11】一般的な光学式エンコーダを示す図で、図1
1(a)は、各種のスリットが設けられた円板を示す
図、図11(b)は、位置検出の説明図である。
【図12】本発明の位置検出装置の第3実施例を示す、
光学式エンコーダの位置検出スリットが設けられた円板
を示す図である。
【図13】図12の光学式エンコーダから、それぞれ出
力される互いに90°位相の異なるA,B相の電気信号
を示す波形図である。
【図14】位置検出部からの出力信号電圧を回転角に変
換するための原理ブロック図である。
【図15】軸倍角が1Xにおける回転角θmと電気角θ
eとの関係を示す図である。
【図16】回転角θmと電気角θeとの関係を示す図
で、図16(a)は軸倍角が2Xの場合、図16(b)
は軸倍角が50Xの場合をそれぞれ示す図である。
【符号の説明】
1,51 位置検出装置 4 回転軸 6 回転子小歯 8 固定子小歯 10,60 第1の位置検出部 11 第1の固定子 12,22 固定子磁極部 13,23 回転子鉄心 14 第1の演算部 20,70 第2の位置検出部 21 第2の固定子 24 第2の演算部 30 回転子 34 第3の演算部 80 光学式エンコーダの円板 81,82 スリット P11,P12,‥‥,P18,P21,P22,‥
‥,P28 固定子磁極 W11,W12,‥‥,W18,W21,W22,‥
‥,W28 検出巻線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F063 AA35 CA09 DA06 DD07 EA03 GA07 GA22 GA34 GA47 GA52 GA68 GA69 JA04 KA02 LA03 LA23 NA02 2F077 AA25 AA43 FF03 FF34 JJ02 JJ09 NN04 NN21 PP14 PP26 QQ05 QQ10 TT21 TT38 TT42 TT81 TT83 WW08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 NおよびPが1以上の整数のとき、1回
    転につき、P回周期的に変化する第1の位置検出信号を
    出力する第1の位置検出部と、1回転につき、P−N回
    周期的に変化する第2の位置検出信号を出力する第2の
    位置検出部とを、回転軸を共有するように配設し、 前記第1の位置検出信号を基に、1回転につき、P周期
    でのこぎり波状に変化する第1の電気的角度信号を出力
    する第1の演算部と、 前記第2の位置検出信号を基に、1回転につき、P−N
    周期でのこぎり波状に変化する電気的角度信号を出力す
    る第2の演算部とを備え、 前記第1の演算部と前記第2の演算部から、それぞれ出
    力される前記第1、第2の電気的角度信号の差を、第3
    の演算部を介してとり、該第3の演算部から、1回転に
    つき、N周期の位置検出信号が出力されることを特徴と
    する位置検出装置。
  2. 【請求項2】 NおよびPが1以上の整数のとき、単位
    移動量につき、P回周期的に変化する第1の位置検出信
    号を出力する第1の位置検出部と、単位移動量につき、
    P−N回周期的に変化する第2の位置検出信号を出力す
    る第2の位置検出部とを、軸を共有するように配設し、 前記第1の位置検出信号を基に、移動量に対して、P周
    期でのこぎり波状に変化する第1の電気的角度信号を出
    力する第1の演算部と、 前記第2の位置検出信号を基に、移動量に対して直線
    的、かつP−N周期で変化する電気的角度信号を出力す
    る第2の演算部とを備え、 前記第1の演算部と前記第2の演算部から、それぞれ出
    力される前記第1、第2の電気的角度信号の差を、第3
    の演算部を介してとり、該第3の演算部から、単位移動
    量につき、N周期の位置検出信号が出力されることを特
    徴とする位置検出装置。
  3. 【請求項3】 NおよびPが1以上の整数のとき、半径
    が機械的角度の関数として、1回転につき、P回周期的
    に変化する第1の回転子部と、該回転子部に対向配置さ
    れ、それぞれに巻線が巻回された4a(ここで、aは、
    1以上の正の整数とする)個の固定子磁極を有する第1
    の固定子とからなり、該第1の固定子の該巻線からP周
    期で正弦波状に変化する、90゜位相のずれた2相の電
    気信号が出力される第1の位置検出部と、 半径が機械的角度の関数として、1回転につき、P−N
    回周期的に変化する第2の回転子部と、該回転子部に対
    向配置され、それぞれに巻線が巻回された4a個の固定
    子磁極を有する第2の固定子とからなり、該第2の固定
    子の該巻線からP−N周期で正弦波状に変化する、90
    ゜位相のずれた2相の電気信号が出力される第2の位置
    検出部とを、回転軸を共有するように配設するととも
    に、 前記第1の位置検出部の前記2相の電気信号を基に、1
    回転につき、P周期でのこぎり波状に変化する第1の電
    気的角度信号を出力する第1の演算部と、 前記第2の位置検出部の前記2相の電気信号を基に、1
    回転につき、P−N周期でのこぎり波状に変化する電気
    的角度信号を出力する第2の演算部とを備え、 前記第1の演算部と前記第2の演算部から、それぞれ出
    力される前記第1、第2の電気的角度信号の差を、第3
    の演算部を介してとり、該第3の演算部から、1回転に
    つき、N周期の電気的角度信号が出力されることを特徴
    とする位置検出装置。
  4. 【請求項4】 回転子の円周に沿って、P個の小歯が等
    ピッチで配設された第1の回転子部と、該回転子部の小
    歯との対向面には、小歯が配設されたA個の固定子磁極
    が、等しい磁極ピッチで放射状に配設され、かつ該磁極
    のそれぞれには巻線が巻回された第1の固定子とからな
    り、該第1の固定子の該巻線からP周期で変化する第1
    の位置検出信号を出力する第1の位置検出部と、 回転子の円周に沿って、Y個の小歯が等ピッチで配設さ
    れた第2の回転子部と、該回転子部の小歯との対向面に
    は、小歯が配設されたA個の固定子磁極が、等しい磁極
    ピッチで放射状に配設され、かつ該磁極のそれぞれには
    巻線が巻回された第2の固定子とからなり、該第2の固
    定子の該巻線からY周期で変化する第2の位置検出信号
    を出力する第2の位置検出部とを、回転軸を共有するよ
    うに配設するとともに、 前記固定子磁極数A,第1の位置検出部の回転子小歯数
    P,第2の位置検出部の回転子小歯数Yを下記のように
    設定するとき、 前記第1の位置検出信号を基に、1回転につき、P周期
    でのこぎり波状に変化する第1の電気的角度信号を出力
    する第1の演算部と、 前記第2の位置検出信号を基に、1回転につき、Y周期
    でのこぎり波状に変化する第2の電気的角度信号を出力
    する第2の演算部を備え、 前記第1の演算部と前記第2の演算部から、それぞれ出
    力される前記第1、第2の電気的角度信号の差を、第3
    の演算部を介してとり、該第3の演算部から、1回転に
    つき、2m周期の位置検出信号が出力されることを特徴
    とする位置検出装置。 A=4m (ただし、mは、1以上の整数とする) P=4m・n+m (ただし、nは、1以上の整数とす
    る) Y=4m・n−m
  5. 【請求項5】 前記第1および第2の位置検出部が、そ
    れぞれ可変磁気抵抗型位置検出部であることを特徴とす
    る請求項3または請求項4に記載の位置検出装置。
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