JP2003130683A - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JP2003130683A
JP2003130683A JP2001324183A JP2001324183A JP2003130683A JP 2003130683 A JP2003130683 A JP 2003130683A JP 2001324183 A JP2001324183 A JP 2001324183A JP 2001324183 A JP2001324183 A JP 2001324183A JP 2003130683 A JP2003130683 A JP 2003130683A
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sensor
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signal
sensors
gear
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JP2001324183A
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Motosumi Yura
元澄 由良
Toshiaki Sato
俊明 佐藤
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Okuma Corp
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Okuma Corp
Okuma Machinery Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転軸への取り付けスペースを削減し、高精
度および加減速時間短縮による能率アップの要求に応え
ると共にコストを削減する。 【解決手段】 複数の歯の中の一つの歯のみ歯の高さを
低くした歯車1と、歯車1と対向して2つの磁気センサ
3a,4aから成る1組のセンサと、2つの磁気センサ
3b,4bから成る1組のセンサの2組のセンサ、を配
設し、2組のセンサの出力から原点位置を検出すると共
に、2組のセンサの出力を選択して使用し一回転位置を
求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転軸に取り付け
られた歯車に対向して配設したセンサの出力より、回転
軸の回転位置を検出するようにした位置検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】工作機械の加工工具、加工対象等の位置
を制御するための主軸等の回転軸には、回転軸の回転位
置を検出するための位置検出装置が備えられている。従
来の位置検出装置の一例として磁気抵抗素子を用いた磁
気センサを使用した位置検出装置を図5に示す。図5で
は、図示されない回転軸に透磁材で成る歯車1が取り付
けられている。図6(a)に歯車1の全体形状を示す。
歯車1に対向して、1組のセンサを形成する磁気センサ
3,4および磁石6が配設されている。また、回転軸に
は透磁材で成る円周部の一箇所に溝を設けた円板2が取
り付けられている。図6(b)に円板2の全体形状を示
す。円板2に対向して1組のセンサを形成する磁気セン
サ5および磁石7が配設されている。歯車1および円板
2は、回転軸と共に回転する。
【0003】磁気センサ5の出力信号Vzは、原点位置
検出部50内のコンパレータ51に入力される。コンパ
レータ51は一回転中の原点位置信号102を出力す
る。磁気センサ3,4の出力信号VaおよびVbは、そ
れぞれカウント部10内のコンパレータ11,12に入
力されると共に、内挿位置検出部30内のサンプルホー
ルド回路31,32に入力される。コンパレータ11,
12の出力と原点位置信号102は、パルスカウンタ1
3に入力され、計数された一回転内角度位置θ1は加算
手段40に入力される。サンプルホールド回路31,3
2の出力はA/D変換器33に入力され、A/D変換さ
れたディジタル瞬時値103がtan−1演算回路34
に入力されている。tan−1演算により求められた一
歯内角度位置θ2は加算手段40に入力される。加算手
段40は入力された一回転内角度位置θ1および一歯内
角度位置θ2を加算合成し、一回転位置データθを出力
する。
【0004】このような構成の位置検出装置の動作を説
明する。歯車1が回転すると、歯車1の外周部の歯車形
状により磁気センサ3,4を透過する磁束が変化するた
め、磁気センサ3,4から歯車1の回転位置に応じて図
7に示す様な正弦波の出力信号Vaと、出力信号Vaと
90°位相がずれたVbが出力される。また、歯車1と
共に円板2が回転すると、円周部の一箇所に設けられた
溝において磁気センサ5を透過する磁束が変化するた
め、磁気センサ5を溝が通過する時に図7に示す様な一
回転当たりに一つの原点信号Vzが出力される。
【0005】原点位置検出部50は原点信号Vzを比較
演算することにより、一回転当たりに一つ発生する原点
位置信号102を出力する。このようにして、円板2に
設けられた溝を原点位置として検出している。
【0006】カウント部10では、コンパレータ11,
12により信号Va,Vbをパルス化し、各パルス数を
パルスカウンタ13により計数し、原点位置信号102
によってパルスカウンタ13をクリアしている。このよ
うにして、磁気センサ3,4を通過した歯車1の歯型の
数、即ち一回転内角度位置θ1を検出する。
【0007】一方、内挿位置検出部30では、サンプル
ホールド回路31,32およびA/D変換器33によ
り、信号Va,Vbのディジタル瞬時値103が検出さ
れる。tan−1演算回路34は、ディジタル瞬時値1
03を元に式1の逆三角関数変換tan−1を行うこと
により、一歯内角度位置θ2を検出し出力する。
【0008】
【数1】θ2=tan−1(Va/Vb) ・・・式1 このようにして求めた一回転内角度位置θ1と一歯内角
度位置θ2を加算手段40において加算合成することに
より、歯車1を取り付けた回転軸の任意の位置を一回転
位置データθとして検出している。
【0009】上記従来の位置検出装置では、歯車1と円
板2の2枚で構成されているので、高精度の位置検出を
行うためには、歯車1と円板2を精度良く組み立てる必
要がありコストが高くなる問題点がある。このような問
題点を解決する手段として、原点位置検出用の円板2を
使用する代わりに、歯車の各歯のうちの1個の歯の一部
を除去して得られた周面部を原点位置とする構成が提案
されている(「特開平5−288568」)。
【0010】しかしながら、上記従来の位置検出装置で
は、一回転位置検出用の磁気センサと原点位置検出用の
磁気センサを軸方向に並べる必要があり、工作機械の主
軸に適用した場合、2つの用途の磁気センサの取り付け
スペース分主軸全体の長さが長くなる。主軸全体の長さ
が長くなると、主軸のたわみ剛性が低下し回転中の振動
が大きくなり精度が低下する問題点がある。また、主軸
の重量も大きくなり、歯車と円板の分のイナーシャも増
加するため、主軸の加減速時間が長くなる問題点があ
る。このため、工作機械の高精度化および主軸加減速時
間等の非切削時間の短縮による能率アップの要求に十分
応えられない。
【0011】そこで、原点位置検出用スペースを特別に
設けず、歯車の各歯のうちの1個を歯たけの大きな歯と
し、歯たけの大きな歯の有無を検出することにより、原
点位置を検出するようにした位置検出装置が提案されて
いる(「特開2000−234940」)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開2
000−234940に示される構成の位置検出装置で
は、歯たけの大きな歯の近辺で磁気センサの正弦波出力
の振幅が異なり、このような出力を使用してtan−1
演算を行い一歯内角度位置θ2を求めると、歯たけの大
きな歯の近辺で精度が悪化し、一定の精度で一歯内角度
位置θ2を求められない問題点がある。
【0013】本発明は上述のような事情から成されたも
のであり、本発明の目的は、コストおよび主軸への取り
付けスペースを削減し、高精度化および主軸加減速時間
短縮による能率アップの要求に応えた位置検出装置を提
供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る位置検出装置は、回転軸に取り付けられた歯車の歯
を、歯に対向する位置に配設されたセンサで検出するこ
とにより、回転軸の回転位置を検出する位置検出装置で
あって、歯の高さが他の歯の高さと異なる原点歯を有す
る歯車と、所定の歯数分ずれた位置に配設され、歯の高
さに応じた値を出力する2つのセンサと、歯車の原点位
置となる前記原点歯を検出し、原点位置信号を出力する
原点位置検出部と、前記回転軸の回転時に前記2つのセ
ンサのいずれかの出力に基づいて、通過した歯数を計数
し、前記原点位置信号によってクリアされるカウンタを
有し、前記歯車の一回転内角度位置θ1を出力するカウ
ント部と、前記2つのセンサのうち、前記原点歯と対向
していないセンサを選択するセンサ信号切換手段と、前
記センサ信号切換手段により選択されたセンサの出力に
基づいて、一歯内角度位置θ2を演算し出力する内挿位
置検出部と、前記一回転内角度位置θ1と一歯内角度位
置θ2を加算合成し、回転位置を演算する加算手段と、
を備えた位置検出装置である。
【0015】請求項1の特徴的な構成により、他の歯と
高さが異なる原点歯を検出することで原点位置を認識す
る位置検出装置であっても、精度を悪化させずに一歯内
角度位置を検出することができる効果がある。
【0016】この発明の請求項2に係る位置検出装置
は、請求項1に記載の位置検出装置であって、前記2つ
のセンサの一方のセンサは、信号Va1を出力するセン
サAと、センサAと歯車の回転方向に所定の間隔ずらし
て配置された、信号Vb1を出力するセンサBを含むセ
ンサユニットとして構成され、他方のセンサは、センサ
A、センサBとそれぞれ前記所定の歯数分ずれた位置に
配設された、信号Va2を出力するセンサCと、信号V
2を出力するセンサDを含むセンサユニットとして構
成され、前記センサ信号切換手段により選択されたセン
サユニットに含まれる2つのセンサの出力に基づいて、
一歯内角度位置θ2を演算する位置検出装置において、
前記原点位置検出部は、(Va1−Va2)が所定値より
大きく又は小さくなったとき、出力が変化する第1のコ
ンパレータと、(Vb1−Vb2)が所定値より大きく又
は小さくなったとき、出力が変化する第2のコンパレー
タと、第1、第2のコンパレータの出力の両方が変化し
た場合に原点位置信号を出力するAND回路と、を有す
ることを特徴とする位置検出装置である。
【0017】請求項2の特徴的な構成により、歯車が正
回転で回転するときに検出される原点位置と、逆回転で
回転するときに検出される原点位置のずれを小さくし、
検出される回転位置の精度を良くすることができる効果
がある。
【0018】この発明の請求項3に係る位置検出装置
は、請求項1に記載の位置検出装置であって、前記2つ
のセンサの一方のセンサは、センサAと、センサAと歯
車の回転方向に所定の間隔ずらして配置されたセンサB
を含むセンサユニットとして構成され、他方のセンサ
は、センサA、センサBとそれぞれ前記所定の歯数分ず
れた位置に配設されたセンサCとセンサDを含むセンサ
ユニットとして構成され、前記センサ信号切換手段によ
り選択されたセンサユニットに含まれる2つのセンサの
出力に基づいて、一歯内角度位置θ2を演算する位置検
出装置において、前記2つのセンサユニットのそれぞれ
に対応するオフセット誤差補正値または振幅誤差補正値
または位相誤差補正値の少なくとも一つを保持する誤差
補正値記憶部を備え、センサユニットの出力に含まれる
誤差を補正することを特徴とする位置検出装置である。
【0019】請求項3の特徴的な構成により、それぞれ
のセンサユニットのオフセット誤差、振幅誤差、位相誤
差を補正できる効果がある。また2つのセンサユニット
間で生じる誤差も補正できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図1を参照して説明する。図1は本実施例の構成図で
ある。図1において、図5と符号が同一の構成について
は、ほぼ機能が同じである。
【0021】図1に示すように、本実施形態では複数の
歯の中の一つの歯のみ歯の高さを低くした原点歯を備え
る歯車1を設けている。図2に歯車1の全体形状を示
す。また、歯車1に対向して磁気センサ3a,4aおよ
び磁石6aで構成される1組と、磁気センサ3b,4b
および磁石6bで構成される1組との合計2組のセンサ
が、センサの出力Va1とVa2、Vb1とVb2の信号位
相がそれぞれ同位相となり、また、出力Va1とVb1
Va2とVb2の信号位相がそれぞれ90°ずれた位置に
配設されている。さらに、一回転内角度位置θ1が入力
されセンサ信号選択指令104を出力するセンサ信号選
択指令回路21と、センサ信号選択指令104に応じて
入力された2組のセンサの出力Va1とVb1の組、また
はVa2とVb2の組を選択して出力する選択回路22
と、2組のセンサにそれぞれ対応する2組のオフセット
誤差補正値または振幅誤差補正値または位相誤差補正値
を保持する誤差補正値記憶部35を設けている。また、
原点位置検出部50は、センサの出力Va1とVa2が入
力されVa1<Va2となるとき出力がアクティブとなる
第1のコンパレータ51と、センサの出力Vb1とVb2
が入力されVb1<Vb2となるとき出力がアクティブと
なる第2のコンパレータ52と、第1および第2のコン
パレータ51,52の出力が同時にアクティブの場合に
原点位置信号を検出するAND回路53で構成されてい
る。
【0022】本実施形態では複数の歯の中の一つの歯の
み歯の高さを低くした歯車1を設けている。また、セン
サの出力Va1とVa2、Vb1とVb2の信号位相が同位
相となる位置に、2組のセンサが配設されている。この
ため、図3に示すように、2組のセンサの出力Va1
Vb1の組、Va2,Vb2の組は、歯の高さを低くした
歯が通過する回転位置において、それぞれ個別に振幅が
低下する。このため、磁気センサ3aを歯の高さを低く
した歯が通過している区間、即ち図3におけるθaにお
いてVa1<Va2となり、第1のコンパレータ51は出
力がアクティブとなり図3に示すような信号100を出
力する。同様にして第2のコンパレータは、図3に示す
ような信号101を出力する。AND回路53は、第1
のコンパレータの出力信号100と第2のコンパレータ
の出力信号101のAND演算を行い、図3に示すよう
な信号102を原点位置信号として検出し出力する。原
点位置検出部50で、このような処理を行うことによ
り、第1のコンパレータ51のみで原点歯を検出する場
合に比べて、信号102のようにアクティブになる幅が
狭くなるので、歯車が正回転で回転するとき検出される
原点位置と、逆回転するときに検出される原点位置との
ずれを小さくし、検出する回転位置を制度良くできる効
果がある。
【0023】ところで、上述のように歯の高さを低くし
た歯が各センサを通過する回転位置においてセンサの出
力の振幅が低下するため、この振幅が低下しているセン
サの出力を使用してtan−1演算を行い一歯内角度位
置θ2を求めると精度が低下する。そこで、本実施形態
では下記の動作を行う。センサ信号選択指令回路21
は、一回転内角度位置θ1とあらかじめ定めた所定値と
を比較し、その比較結果に応じてセンサ信号選択指令1
04を出力する。この動作を図3、図4にて説明する。
図3において原点位置信号102は、前述の通りセンサ
の出力Va1,Vb1の組の振幅が低下している位置で発
生している。この原点位置信号102により、この位置
でパルスカウンタ13がクリアされ、一回転内角度位置
θ1の値は0となる。つまり、一回転内角度位置θ1の値
が0の位置でセンサの出力Va1,Vb1の組の振幅が低
下している。また、センサの出力Va2,Vb2の組は、
2組のセンサ間に存在する歯数分だけ一回転内角度位置
θ1の値が変化した位置(本実施例では2パルス)で振
幅が低下している。ここで、歯車1の歯数をθmaxで
表し、2組のセンサ間に存在する歯数をαとし、式2の
条件を満たす任意の正の整数βをあらかじめ定める。
【0024】
【数2】α<β<θmax ・・・式2 歯車1が一回転内角度位置θ1の増加方向に回転する場
合、Va2,Vb2の振幅が低下する位置αは0からβま
での間に存在する。そこで、図4(a)に示すように、
一回転内角度位置θ1が1からβの間は、センサの出力
Va1,Vb1を選択する。また、一回転内角度位置θ1
がβを過ぎ、クリアされて0に戻る間はセンサの出力V
2,Vb2を選択する。センサ信号選択指令回路21は
このようなセンサ信号選択指令104を出力する。一
方、歯車1が一回転内角度位置θ1の減少方向に回転す
る場合は、Va2,Vb2の振幅が低下する位置が、−
(θmax−β)を過ぎた位置に存在する。そこで、図
4(b)に示すように、0から−(θmax−β)へ減
少している間は、センサの出力Va2,Vb2を選択す
る。また、一回転内角度位置θ1が−(θmax−β)
を過ぎ、−θmaxまではセンサの出力Va1,Vb1
選択する。センサ信号選択指令回路21はこのようなセ
ンサ信号選択指令104を出力する。つまり、センサ信
号選択指令回路21は、歯車1がいずれの方向に回転し
ても、高さの低い歯に対向しない一組のセンサを選択
し、センサ信号選択指令104を出力する。なお、回転
方向が途中で変わる場合も、同様に一回転内角度位置θ
1に応じて、センサ信号選択指令回路21がセンサ信号
選択指令104を出力する。
【0025】このようなセンサ信号選択指令104に応
じて、選択回路22は入力された2組のセンサの出力V
1,Vb1の組とVa2,Vb2の組のいずれかを選択し
て出力する。このような動作を行うセンサ信号選択指令
回路21並びに選択回路22を使用することにより、振
幅が低下しているセンサの出力の使用を避け、位置検出
精度の低下を防止することが出来る。
【0026】また、2組のセンサから出力される2相正
弦波信号には、磁気センサ毎に直流オフセット又は直流
オフセットの変動が生じることによるオフセット誤差、
または各磁気センサの歯車からの距離のばらつき等に起
因する振幅誤差、または各磁気センサが配置される位置
の回転方向のずれ等に起因する位相誤差が含まれてい
て、理想的な2相正弦波信号になっていない場合が多
い。このような場合、この2相正弦波信号に含まれる誤
差成分について考慮していないと精度が低下する。本出
願人らは先に「特願平4−89391」において、2相
正弦波のオフセット誤差または振幅誤差または位相誤差
を補正する機能を有する位置検出装置を提案している。
誤差補正値記憶部35は、センサの出力Va1,Vb1
組とVa2,Vb2の組、それぞれに対して、「特願平4
−89391」で示される手段で求められたオフセット
誤差補正値または振幅誤差補正値または位相誤差補正値
を保持し、センサ信号選択指令104により選択された
センサに対するオフセット誤差補正値105または振幅
誤差補正値105または位相誤差補正値105を出力す
る。tan−1演算回路34は誤差補正値記憶部35の
出力105を使用して、「特願平4−89391」に基
づきオフセット誤差または振幅誤差または位相誤差を補
正する。このような動作により、2相正弦波信号に含ま
れる誤差成分の補正を行い、常に高精度な位置検出を行
う。
【0027】尚、本実施形態では、原点歯は他の歯より
高さが低い構成であるが、これはセンサから歯車の歯ま
での距離が近い方が回転位置の検出精度が良いためであ
る。精度が多少悪化するが、原点歯の高さが他の歯より
高い構成でも良い。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の位置検出
装置によれば、コストおよび主軸への取り付けスペース
を削減し、高精度化および主軸加減速時間短縮による能
率アップの要求に応えた位置検出装置を提供することが
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の位置検出装置の一実施形態を示す構
成図である。
【図2】 本発明の位置検出装置における歯車の全体形
状を示す概略図である。
【図3】 本発明の位置検出装置における各部信号の例
を示す説明図である。
【図4】 一回転内角度位置θ1とセンサ信号選択指令
との関係の例を示す説明図である。
【図5】 従来の位置検出装置の構成図である。
【図6】 従来の位置検出装置における歯車、円板の全
体形状を示す概略図である。
【図7】 従来の位置検出装置における各部信号の例を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 歯車、3a,3b,4a,4b 磁気センサ、6
a,6b 磁石、10カウント部、20 センサ信号切
換手段、30 内挿位置検出部、40 加算手段、50
原点位置検出部。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年10月30日(2001.10.
30)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】磁気センサ5の出力信号Vzは、原点位置
検出部50内のコンパレータ51に入力される。コンパ
レータ51は一回転中の原点位置信号102を出力す
る。磁気センサ3,4の出力信号VaおよびVbは、そ
れぞれカウント部10内のコンパレータ11,12に入
力されると共に、内挿位置検出部30内のサンプルホー
ルド回路31,32に入力される。コンパレータ11,
12の出力と原点位置信号102は、パルスカウンタ1
3に入力され、計数された一回転内角度位置θ1は加算
手段40に入力される。サンプルホールド回路31,3
2の出力はA/D変換器33に入力され、A/D変換さ
れたディジタル瞬時値103がtan -1 演算回路34に
入力されている。tan -1 演算により求められた一歯内
角度位置θ 2は加算手段40に入力される。加算手段4
0は入力された一回転内角度位置θ1および一歯内角度
位置θ2を加算合成し、一回転位置データθを出力す
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】一方、内挿位置検出部30では、サンプル
ホールド回路31,32およびA/D変換器33によ
り、信号Va,Vbのディジタル瞬時値103が検出さ
れる。tan -1 演算回路34は、ディジタル瞬時値10
3を元に式1の逆三角関数変換tan -1 を行うことによ
り、一歯内角度位置θ2を検出し出力する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【数1】θ2=tan -1 (Va/Vb) ・・・式1 このようにして求めた一回転内角度位置θ1と一歯内角
度位置θ2を加算手段40において加算合成することに
より、歯車1を取り付けた回転軸の任意の位置を一回転
位置データθとして検出している。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開2
000−234940に示される構成の位置検出装置で
は、歯たけの大きな歯の近辺で磁気センサの正弦波出力
の振幅が異なり、このような出力を使用してtan -1
算を行い一歯内角度位置θ2を求めると、歯たけの大き
な歯の近辺で精度が悪化し、一定の精度で一歯内角度位
置θ2を求められない問題点がある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】ところで、上述のように歯の高さを低くし
た歯が各センサを通過する回転位置においてセンサの出
力の振幅が低下するため、この振幅が低下しているセン
サの出力を使用してtan -1 演算を行い一歯内角度位置
θ2を求めると精度が低下する。そこで、本実施形態で
は下記の動作を行う。センサ信号選択指令回路21は、
一回転内角度位置θ1とあらかじめ定めた所定値とを比
較し、その比較結果に応じてセンサ信号選択指令104
を出力する。この動作を図3、図4にて説明する。図3
において原点位置信号102は、前述の通りセンサの出
力Va1,Vb1の組の振幅が低下している位置で発生し
ている。この原点位置信号102により、この位置でパ
ルスカウンタ13がクリアされ、一回転内角度位置θ1
の値は0となる。つまり、一回転内角度位置θ1の値が
0の位置でセンサの出力Va1,Vb1の組の振幅が低下
している。また、センサの出力Va2,Vb2の組は、2
組のセンサ間に存在する歯数分だけ一回転内角度位置θ
1の値が変化した位置(本実施例では2パルス)で振幅
が低下している。ここで、歯車1の歯数をθmaxで表
し、2組のセンサ間に存在する歯数をαとし、式2の条
件を満たす任意の正の整数βをあらかじめ定める。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】また、2組のセンサから出力される2相正
弦波信号には、磁気センサ毎に直流オフセット又は直流
オフセットの変動が生じることによるオフセット誤差、
または各磁気センサの歯車からの距離のばらつき等に起
因する振幅誤差、または各磁気センサが配置される位置
の回転方向のずれ等に起因する位相誤差が含まれてい
て、理想的な2相正弦波信号になっていない場合が多
い。このような場合、この2相正弦波信号に含まれる誤
差成分について考慮していないと精度が低下する。本出
願人らは先に「特願平4−89391」において、2相
正弦波のオフセット誤差または振幅誤差または位相誤差
を補正する機能を有する位置検出装置を提案している。
誤差補正値記憶部35は、センサの出力Va1,Vb1
組とVa2,Vb2の組、それぞれに対して、「特願平4
−89391」で示される手段で求められたオフセット
誤差補正値または振幅誤差補正値または位相誤差補正値
を保持し、センサ信号選択指令104により選択された
センサに対するオフセット誤差補正値105または振幅
誤差補正値105または位相誤差補正値105を出力す
る。tan -1 演算回路34は誤差補正値記憶部35の出
力105を使用して、「特願平4−89391」に基づ
きオフセット誤差または振幅誤差または位相誤差を補正
する。このような動作により、2相正弦波信号に含まれ
る誤差成分の補正を行い、常に高精度な位置検出を行
う。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F077 AA11 CC02 NN04 NN21 PP05 QQ11 TT42 TT62 VV01 3C029 AA29

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に取り付けられた歯車の歯を、歯
    に対向する位置に配設されたセンサで検出することによ
    り、回転軸の回転位置を検出する位置検出装置であっ
    て、 歯の高さが他の歯の高さと異なる原点歯を有する歯車
    と、 所定の歯数分ずれた位置に配設され、歯の高さに応じた
    値を出力する2つのセンサと、 歯車の原点位置となる前記原点歯を検出し、原点位置信
    号を出力する原点位置検出部と、 前記回転軸の回転時に前記2つのセンサのいずれかの出
    力に基づいて、通過した歯数を計数し、前記原点位置信
    号によってクリアされるカウンタを有し、前記歯車の一
    回転内角度位置θ1を出力するカウント部と、 前記2つのセンサのうち、前記原点歯と対向していない
    センサを選択するセンサ信号切換手段と、 前記センサ信号切換手段により選択されたセンサの出力
    に基づいて、一歯内角度位置θ2を演算し出力する内挿
    位置検出部と、 前記一回転内角度位置θ1と一歯内角度位置θ2を加算合
    成し、回転位置を演算する加算手段と、を備えた位置検
    出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の位置検出装置であっ
    て、 前記2つのセンサの一方のセンサは、信号Va1を出力
    するセンサAと、センサAと歯車の回転方向に所定の間
    隔ずらして配置された、信号Vb1を出力するセンサB
    を含むセンサユニットとして構成され、 他方のセンサは、センサA、センサBとそれぞれ前記所
    定の歯数分ずれた位置に配設された、信号Va2を出力
    するセンサCと、信号Vb2を出力するセンサDを含む
    センサユニットとして構成され、 前記センサ信号切換手段により選択されたセンサユニッ
    トに含まれる2つのセンサの出力に基づいて、一歯内角
    度位置θ2を演算する位置検出装置において、 前記原点位置検出部は、 (Va1−Va2)が所定値より大きく又は小さくなった
    とき、出力が変化する第1のコンパレータと、 (Vb1−Vb2)が所定値より大きく又は小さくなった
    とき、出力が変化する第2のコンパレータと、 第1、第2のコンパレータの出力の両方が変化した場合
    に原点位置信号を出力するAND回路と、を有すること
    を特徴とする位置検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の位置検出装置であっ
    て、 前記2つのセンサの一方のセンサは、センサAと、セン
    サAと歯車の回転方向に所定の間隔ずらして配置された
    センサBを含むセンサユニットとして構成され、他方の
    センサは、センサA、センサBとそれぞれ前記所定の歯
    数分ずれた位置に配設されたセンサCとセンサDを含む
    センサユニットとして構成され、前記センサ信号切換手
    段により選択されたセンサユニットに含まれる2つのセ
    ンサの出力に基づいて、一歯内角度位置θ2を演算する
    位置検出装置において、 前記2つのセンサユニットのそれぞれに対応するオフセ
    ット誤差補正値または振幅誤差補正値または位相誤差補
    正値の少なくとも一つを保持する誤差補正値記憶部を備
    え、センサユニットの出力に含まれる誤差を補正するこ
    とを特徴とする位置検出装置。
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