JP5177639B2 - 磁気式エンコーダ装置及びこれを用いた位置検出方法 - Google Patents

磁気式エンコーダ装置及びこれを用いた位置検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、産業用ロボット、NC工作機械等に用いられるモータの回転位置を検出するエンコーダ装置に関し、特にオフセット補正機能を備えた磁気式エンコーダ装置及びこれを用いた位置検出方法に関する。
(従来技術1)
従来、磁界検出素子を用い、回転体の回転軸に対して垂直方向の一方向に磁化され回転体に固定された永久磁石の磁界を磁界検出素子で検出し、1回転内の角度を検出する磁気式エンコーダ装置が開示されている。(例えば、特許文献1参照)。
図7は従来の磁気式エンコーダ装置の構成図である。
図において、4は検出部、5は駆動回路、6は信号処理回路である。
検出部4は、回転体10、回転体10の端部に固定された円板状の発磁体を構成する永久磁石20、永久磁石20の外周側に設けられたリング状の固定体30及び回転体10の回転中心に対し同心円状にして設けられ、且つ、固定体30の周方向に互いに等間隔に配設された磁界検出素子40から構成されている。磁界検出素子40は、互いに機械角で90度位相の異なるA1相検出素子41、B1相検出素子42、A2相検出素子43及びB2相検出素子44から構成され、駆動回路5により駆動されている。
また、信号処理回路6は差動増幅器62、63及び角度演算回路64から構成されている。
次に本従来技術における角度演算処理の動作について説明する。
図8は、角度演算処理を示すフローチャートである。
先ず、磁気式エンコーダ装置に電源が投入されると、信号処理回路6は各パラメータを初期値に設定する初期設定を行われ、ステップ301(以後s301と記す)で、差動増幅されたA相信号Va及びB相信号Vbが入力される。
次に、s302で、θ=tan−1(Va/Vb)の演算を行って回転角度θを導出し、s303でθを信号処理回路6に接続された上位機器(図示せず)に出力する。
このように、従来の装置は、永久磁石20が発する磁界を磁界検出素子40により検出して信号処理回路6により角度演算を行い、回転体10の位置信号である1回転以内の回転角度θを演算している。
(従来技術2)
また、磁界検出素子の出力信号の振幅値と温度との関係から温度を推定し、予め個々の素子のデータに基づいて記憶されている温度とオフセットの関係から出力信号のオフセットを補正し、回転角度を算出する発明が開示されている(例えば特許文献2参照)。
図を用いて演算処理の動作について説明する。
図9は、本従来技術における角度演算処理を示すフローチャートである。
先ず、s401にて、磁界検出素子から2相の出力信号Va、Vbを取得し、s402にて、振幅の正規化と位相補正を行う。
次に、s403にて、R=(Va+Vb1/2を用いて、振幅Rを算出し、s404 にて、予め記憶している温度Tとその温度における振幅R(T)の比較表に基づいて、素子の温度Tを推定する。次に、s405にて、個々の素子の特性データに基づいて予め記憶されている温度とオフセットの関係から、オフセット補正値を推定する。次に、s406にて、s402において振幅の正規化と位相補正された2相の信号にs405で得られたオフセット補正値をそれぞれ加算する。最後にs407にて、s406で求めた推定オフセット補正値を加えた出力信号から、arctanの演算によって回転角度θを得る。
このように、本従来例では、温度と振幅及び温度とオフセットの関係示す比較表を予め記憶しておき、出力信号の振幅値で比較表を参照することによってオフセット値を推定していた。
WO99/013296号公報 特開2004−340681号公報
第1従来技術に示した磁気式エンコーダ装置は、オフセットの温度ドリフトが発生しても修正することができないため精度が劣化していた。また素子を事前に選別することも考えられるが、コストが上がるため、従来の磁気式エンコーダ装置の適用範囲を狭めるという問題があった。
また、第2従来技術に示した磁気式エンコーダ装置は、温度と振幅及び温度とオフセットの関係示す比較表を記憶しておく必要があるため、大きな記憶エリアが必要となりまた、温度と振幅との一致を調べる必要があるためCPUの負担を大きくすることになる。このように、回路が大型化するため、コストが上がり、従来の磁気式エンコーダ装置の適用範囲を狭めるという問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、素子を選別することなく、 また、CPUに大きな負担を掛けずに磁界検出素子のオフセットの温度ドリフトを低減できる低コストで高精度の磁気式エンコーダ装置を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したのである。
すなわち、本発明の一の観点による磁気式エンコーダ装置は、移動体の変位に応じて正弦波状の信号を出力する少なくとも2つの磁界検出素子を有する検出部と、前記磁界検出素子を駆動する駆動回路と、前記磁界検出素子からの信号を処理し前記移動体の位置信号を出力する信号処理回路を備えた磁気式エンコーダ装置において、 前記信号処理回路は、前記正弦波状の信号のオフセット値を検出するオフセット検出回路と、前記オフセット値の変動を検出するための比較基準となるオフセット基準値を記憶するオフセット記憶回路と、前記オフセット値と前記オフセット基準値の差分値を演算する差分演算回路と、前記差分値と所定の閾値を比較する比較回路とを備え、前記差分値が前記閾値を超えた場合、前記オフセット記憶回路に記憶するオフセット値を前記オフセット検出回路の出力で更新することを特徴としている。
また、上記一の観点による磁気式エンコーダ装置は、前記検出部は、回転体と垂直方向の一方向に磁化され、回転体に固定された永久磁石と、前記永久磁石に空隙を介して対向し、固定体に取り付けられた少なくとも2つの磁界検出素子とを備えたことを特徴としてもよい。
また、上記一の観点による磁気式エンコーダ装置は、前記永久磁石は、円板形状であることを特徴としてもよい。
また、上記一の観点による磁気式エンコーダ装置は、前記永久磁石は、リング形状であることを特徴としてもよい。
また、上記一の観点による磁気式エンコーダ装置は、更に前記信号処理回路が、前記比較回路の出力をカウントする計数回路を備え、前記計数回路のカウント値が2回以上の所定の設定数を超えたとき、前記オフセット基準値を前記オフセット値で更新することを特徴としてもよい。
また、本発明の他の観点による磁気式エンコーダ装置による位置検出方法は、移動体の変位に応じて正弦波状の信号を出力する少なくとも2つの磁界検出素子を有する検出部と、前記磁界検出素子を駆動する駆動回路と、前記磁界検出素子からの信号を処理し前記移動体の位置信号を出力する信号処理回路を備えた磁気式エンコーダ装置による位置検出方法において、起動時に予め設定されたオフセット基準値を記憶し、起動後の動作時に前記磁界検出素子のオフセット値を検出し、前記オフセット基準値と前記オフセット値の差である差分値を演算し、前記差分値と所定の閾値を比較し、前記差分値が所定の閾値を超えた場合前記オフセット基準値を前記動作時のオフセット値で更新し、動作時において、前記更新されたオフセット基準値とオフセット値の差である差分値が、所定の閾値を超えた場合、前記オフセット基準値を前記動作時のオフセットで更新し、前記更新されたオフセット値を前記磁界検出素子のオフセット値として、前記位置信号を演算することを特徴としている。
また、本発明の更に他の観点によるサーボモータは、上記一の観点による磁気式エンコーダ装置を備えたことを特徴としている。
本発明の一の観点による磁気式エンコーダ装置によると、オフセット値とオフセット基準値の差分値が閾値を超えた場合、オフセット基準値をオフセット値で更新しているので、頻繁にオフセット値を求めない。従って、CPUへの負担の小さい小規模の回路で位置検出できるので、低コストで高精度の磁気式エンコーダ装置を提供することができる。
また、上記一の観点による磁気式エンコーダ装置によると、検出部が、回転体と垂直方向の一方向に磁化され、回転体に固定された永久磁石、永久磁石に空隙を介して対向し、固定体に取り付けられた少なくとも2つの磁界検出素子とを備えれば、温度変動の小さい絶対値エンコーダが実現できる。
また、上記一の観点による磁気式エンコーダ装置によると、検出部の永久磁石を円板形状とすれば小型で温度変動の小さい絶対値エンコーダが実現できる。
また、上記一の観点による磁気式エンコーダ装置によると、検出部の永久磁石をリング形状とすれば、固定子を永久磁石の内部に配置できるので、アウターロータ型の温度変動の小さい絶対値エンコーダが実現できる。
また、上記一の観点による磁気式エンコーダ装置によると、差分値が前記閾値を2回以上超えたとき、オフセット基準値をオフセット値で更新すれば更新すれば、ノイズに強い磁気式エンコーダ装置が実現できる。
また、本発明の一の観点による磁気式エンコーダ装置による位置検出方法によると、オフセット基準値とオフセット値の差である差分値を演算し、差分値と所定の閾値を比較し、差分値が所定の閾値を超えた場合前記オフセット基準値を動作時のオフセット値で更新しているので、頻繁にオフセット値を求めない。従って、CPUの負担を加えずに位置検出できるので適用範囲の広い磁気式エンコーダ装置の位置検出方法を提供することができる。
また、本発明の更に他の観点によるサーボモータによると、上記一の観点による磁気式エンコーダ装置を備えているので、温度による特性への影響の小さいサーボモータが実現できる。

以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施例を示す磁気式エンコーダ装置のブロック図である。
図において、4は検出部、5は駆動回路、6は信号処理回路である。
検出部4は、回転体10、回転体10の端部に固定された円板状の発磁体を構成する永久磁石20、永久磁石20の外周側に設けられたリング状の軟磁性体からなる固定体30及び回転体10の回転中心に対し同心円状にして設けられ、且つ、固定体30の周方向に互いに等間隔に配設された磁界検出素子40から構成され、駆動回路5により駆動される。
また、信号処理回路6は差動増幅器62、63、角度演算回路64及びオフセット補正回路65、66から構成される。
オフセット補正回路65は、差動増幅器62の出力であるA相信号Va及び差動増幅器63の出力であるB相信号Vbから、それぞれオフセット補正されたA相信号Va’及びB相信号Vb’を演算し、角度演算回路64に出力する。
図2は、本実施例におけるオフセット補正回路の構成を示すブロック図である。
なお、オフセット補正回路は、A相信号用のオフセット補正回路65とB相信号用のオフセット補正回路66があるが、同一の構成であるのでA相信号用のオフセット補正回路65を用いて説明する。
図において651はA相信号Vaのオフセット値を演算するオフセット演算回路、652は予め設定されたオフセット基準値又は所定の演算によって更新されたオフセット基準値を記憶するオフセット記憶回路である。オフセット基準値は角度演算回路において、角度演算を行なうとき必要となる入力信号の中心電圧を与えるためのもので、予め実験データ等を基に得られた代表的な数値を入れておく。また、653はオフセット値とオフセット基準値との差分値を演算する差分演算器、654はオフセット変動分の閾値を設定する閾値設定回路である。閾値の設定は、オフセット変動分による角度検出誤差が所定の範囲内となるように設定されるが、閾値をあまり小さくするとオフセット基準値の更新動作が行なわれ、CPUに負担をかけるためこの点についても考慮して設定される。また、655は前記差分値と前記閾値を比較する比較器、656は、A相信号Vaから更新されたオフセット基準値を差し引くことによって、オフセット補正されたA相信号Va’を’得るオフセット除去回路である。
本実施例が第1従来技術と異なる点は、信号処理回路6にオフセット補正回路65、66を備えた点である。また、本実施例が第2従来技術と異なる点は、オフセット補正回路6が、オフセット記憶回路652、差分演算器653、閾値設定回路654、比較器及655及びオフセット除去回路656を備え、オフセット記憶回路652に記憶しているオフセット基準値とオフセット演算回路で算出されたオフセット値との差である差分値が、所定の閾値を超えた場合、オフセット基準値を更新し、更新されたオフセット基準値で、A相信号及びB相信号のオフセット値を補正している点である。
次に本発明の動作について説明する。
検出部の動作については第1従来技術と同じであるのでその説明を省略し、オフセット補正動作について説明する。
図3は、本発明の第1実施例におけるオフセット補正動作を示すフローチャートである。
磁気式エンコーダ装置に電源が投入されると、ステップ101(以後s101と記す)において、オフセット基準値Voffn及び閾値dVcが設定される。
次に、s102で磁界検出素子4の信号が差動増幅されたA相信号VaおよびB相信号Vbを入力し、s103で入力信号の最大値及び最小値を検出し、s104でオフセット値Voffmを演算する。なお、最大値及び最小値の検出方法については、公知であるのでその説明を省略する。
オフセット値は、Vaの最大値Vamax、最小値Vamin、及びVbの最大値Vbmax、最小値Vbminから、A相オフセット値Voffma及びB相オフセット値Voffmbを1式によって演算する。
Voffm*=V*max−((V*max−V*min)/2) (1)
ただし、*=a又は*=b
次に、s105であらかじめ設定されているオフセット値Voffnとの差である差分値dVoffを2式によって算出する。
dVoff*=Voffn*−Voffm* (2)
ただし、*=a又は*=b
次に、s106で、A相信号のオフセット差分値dVoffaがA相信号の閾値dVcaを超えているかどうかの閾値判定をし、dVoffaがdVcaを超えた場合、s107でVoffnaにVoffma代入することによってオフセット基準値を更新し、s108に進む。超えていない場合は、直接s108に進む。
次に、s108及びs109でB相信号Vbに対してA相信号と同様の閾値判定及びオフセット更新処理が進められ、ステップs110に進む。
次に、s110で、Va’にVa−Voffnaを、Vb’にVb−Voffnbを代入することによってオフセット除去処理を行う。
次に、s111で角度信号θをtan−1(Va’/ Vb’)によって導出し、s112で角度信号θを信号処理回路6に接続された図示しない上位機器に出力する。
以上のオフセット更新処理は、温度変動によるオフセットの変動に対してオフセット値を更新すればよいのでゆっくりとしたタイミングで実行すればよい。
なお、上記オフセット更新処理と並行してs102からs110へ飛び、s110〜s112を実行する通常の角度演算処理が高速(例えば5μS周期)で行われていることは言うまでもない。
このように、本実施例ではオフセット値Voffnを複数記憶させる必要がないので、記憶エリアを小さくすることが出来、記憶容量が小さい素子を用いることが出来る。また多くのオフセット値をスキャンする必要が無いので、CPUの負担を軽くした磁気式エンコーダ装置を提供できる。
図4は、本発明の第2実施例を示す磁気式エンコーダ装置のブロック図である。
図において、4は検出部、5は駆動回路、6は信号処理回路である。
検出部4は、リング形状の回転体11、回転体11の内部に固定された発磁体を構成するリング状の永久磁石21、永久磁石21の内周側にギャップを介して設けられた軟磁性体からなる固定体31及び回転体11の回転中心に対し同心円状にして設けられ、且つ、固定体31の外周に周方向に互いに等間隔に配設された磁界検出素子40から構成され、駆動回路5により駆動される。
また、信号処理回路6は差動増幅器62、63、角度演算回路64及びオフセット補正回路65、66から構成される。
オフセット補正回路65は、差動増幅器62の出力であるA相信号Va及び差動増幅器63の出力であるB相信号Vbから、それぞれオフセット補正されたA相信号Va’及びB相信号Vb’を演算し、角度演算回路64に出力する。
図5はオフセット補正回路の構成を示すブロック図である。
図において、657は差分値が閾値を超えた回数をカウントする計数回路である。
本実施例が第1実施例と異なる点は、リング形状の永久磁石21から成る検出部を備えていることと、オフセット補正回路が計数回路657を備えている点である。
次に、動作について説明する。
図6は、本実施例におけるオフセット補正動作を示すフローチャートである。
s105までの動作については、第1実施例とほぼ同じである。すなわち、第1実施例ではs101において、閾値dVc及びオフセット基準値Voffnが設定されるが、本実施例ではさらに、差分値が閾値を超えた回数を示す閾値チェック用のパラメータNa,Nbに0が代入され初期化される。これ以外のs105までの動作と、s110以後の動作については第1実施例と同じであるのでその説明を省略する。
s105が実行された後、s201において、A相のオフセットの差分値dVoffaが閾値dVcaを超えるか判断する。超えた場合、s202に進みNaに1を足して再度Naに代入し、s203に進む。超えない場合s205に進む。s203ではNaが設定数を超えていないか判定される。
本実施例では設定数は2としている。Naが2以下の場合はそのまま、次のs205に進む。Naが2を超える場合はs204に進みVoffnaにVoffmaが入力される。さらにNaに0が入力されて初期化され、次のステップs205に進む。s205〜s208ではs201〜s204と同様の判定と処理がdVoffbに対して進められ、s110に進む。
本実施例では、中空形状を成した状態で閾値に達した回数をチェックし、予め設定した所定の設定回数超えた場合に補正用のオフセット値Voffnを変更するので、閾値判定におけるチャタリングによるオフセットの変更が頻発することを防ぐことが出来る。従って、ノイズに強くCPUの負担を軽くした適用温度範囲の広い中空形状の磁気式エンコーダ装置を提供できる。
このように、起動時もしくは変更設定されたオフセット値と毎時計測されるオフセット値との差であるオフセット値の差分があらかじめ記録された閾値を超えたか判定して、磁界検出素子のオフセット値を再設定し角度演算を行う信号処理回路を備えているので、閾値となるオフセット値を大量に記憶させる必要がないので、容量の小さな記憶素子を用いることが出来、CPUに負担を加えずに位置検出できるので適用範囲の広い磁気式エンコーダ装置の位置検出方法を提供することができる。
本発明によってCPUに負担をかけずに位置検出を高精度で補正することができるようになるので、基板が小さくなり、温度適用範囲が広がるので、高温対応のサーボモータや、さらに小型サーボモータという用途にも適用できる上、中空形状のアウターロータ型サーボモータへ広い温度適用範囲を維持して適用できる。
本発明の第1実施例を示す磁気式エンコーダ装置のブロック図 本発明の第1実施例におけるオフセット補正回路の構成を示すブロック図 本発明の第1実施例におけるオフセット補正動作を示すフローチャート 本発明の第2実施例を示す磁気式エンコーダ装置のブロック図 本発明の第2実施例を示すオフセット補正回路の構成を示すブロック図 本発明の第2実施例におけるオフセット補正動作を示すフローチャート 従来の磁気式エンコーダ装置の構成を示すブロック図 従来の角度演算処理を示すフローチャート 従来の角度演算処理を示すフローチャート
符号の説明
10、11 回転体
20 永久磁石
21 リング形状永久磁石
30、31 固定体
4 検出部
40 磁界検出素子
41 A1相検出素子
42 B1相検出素子
43 A2相検出素子
44 B2相検出素子
5 駆動回路
6 信号処理回路
62、63 差動増幅器
64 角度演算回路
65 オフセット補正回路
651 オフセット演算回路
652 オフセット記憶回路
653 差分演算回路
654 閾値設定回路
655 比較回路
656 オフセット除去回路
657 計数回路

Claims (7)

  1. 移動体の変位に応じて正弦波状の信号を出力する少なくとも2つの磁界検出素子を有する検出部と、
    前記磁界検出素子を駆動する駆動回路と、
    前記磁界検出素子からの信号を処理し前記移動体の位置信号を出力する信号処理回路と
    を備え、
    前記信号処理回路は、
    前記正弦波状の信号のオフセット値を演算するオフセット演算回路と、
    前記オフセット値の変動を検出するための比較基準となるオフセット基準値を記憶するオフセット記憶回路と、
    前記オフセット値と前記オフセット基準値の差分値を演算する差分演算回路と、
    所定の閾値を設定する閾値設定回路と、
    前記差分値と前記閾値を比較する比較回路と
    を有し、
    前記差分値が前記閾値を超えた場合、前記オフセット基準値を前記オフセット値で更新する磁気式エンコーダ装置。
  2. 前記検出部は、
    回転体と垂直方向の一方向に磁化され、回転体に固定された永久磁石と、
    前記永久磁石に空隙を介して対向し、固定体に取り付けられた少なくとも2つの磁界検出素子と
    を備えた請求項1記載の磁気式エンコーダ装置。
  3. 前記永久磁石は、円板形状である請求項2記載の磁気式エンコーダ装置。
  4. 前記永久磁石は、リング形状である請求項2記載の磁気式エンコーダ装置。
  5. 前記信号処理回路は、
    更に前記比較回路の出力をカウントする計数回路を備え、
    前記計数回路のカウント値が2回以上の所定の設定数を超えたとき、前記オフセット基準値を前記オフセット値で更新する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の磁気式エンコーダ装置。
  6. 移動体の変位に応じて正弦波状の信号を出力する少なくとも2つの磁界検出素子を有する検出部と、前記磁界検出素子を駆動する駆動回路と、前記磁界検出素子からの信号を処理し前記移動体の位置信号を出力する信号処理回路と、を備えた磁気式エンコーダ装置を使用して、
    起動時に予め設定されたオフセット基準値を記憶し、
    起動後の動作時に前記磁界検出素子のオフセット値を演算し、
    前記オフセット基準値と前記オフセット値の差である差分値を演算し、
    前記差分値と所定の閾値を比較し、
    前記差分値が所定の閾値を超えた場合前記オフセット基準値を前記動作時のオフセット値で更新し、
    動作時において、前記更新されたオフセット基準値と動作時のオフセット値の差である差分値が、所定の閾値を超えた場合、前記オフセット基準値を前記動作時のオフセットで更新し、
    前記更新されたオフセット値を前記磁界検出素子のオフセット値として、前記位置信号を演算する磁気式エンコーダ装置による位置検出方法。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の磁気式エンコーダ装置を備えたサーボモータ。
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