JP3753662B2 - コイル挿入装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ステータコアの内歯に対応して配置された複数本のブレードに、予め巻線されたコイルを引き掛けておき、ストリッパによって該コイルをステータコアのスロットに押し込むようにしたコイル挿入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ステータコアへのコイル形成装置としては、ステータコアの内歯に直接巻付けてコイルを形成する直巻方式と、予め巻線されたコイルをブレードと呼ばれるガイド治具を介して、ストリッパによってステータコアのスロットに押し込むコイル挿入方式とが知られている。
【0003】
コイル挿入方式は、直巻方式に比べて生産性が高いが、スロットに高密度で挿入しにくいことと、ステータコアの端面から突出するコイルエンドが長くなることが欠点とされていた。
【0004】
しかしながら、例えば特公昭55−12827号に示されるように、ステータコアの内歯に対応して配置されるブレードとして、ステータコアに対して相対位置を変えないように固定配置された固定ブレードと、ストリッパと一緒に移動する可動ブレードとを設けることにより、コイルとブレードとの間の摩擦力を軽減し、スロットにコイルを高密度で挿入することができるようになってきた。
【0005】
この場合、一般的には、固定ブレードは、予め巻線されたコイルのループの内側に配置され、可動ブレードは、上記コイルのループの外側に配置される。すなわち、コイルは、そのループの内側に配置された固定ブレードと、外側に配置された可動ブレードとの隙間を通して引き掛けられ、該隙間からステータコアのスロットに押し込まれるようになっている。
【0006】
なお、コイルがステータコアのスロットの全長に挿入されて、そのループがステータコアの端面から突出すると、固定ブレードの先端をくぐり抜けて外径側に外れ、コイル挿入が完了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような固定ブレードと可動ブレードとを有するコイル挿入装置を用いた場合でも、ステータコアのスロットにコイルを更に高密度で挿入しようとすると、コイル挿入時にかかるコイルとブレードとの摩擦力によってブレードが変形して破損してしまうという問題があった。特に、両側にコイルが接触する可動ブレードにおいて、上記変形が生じやすい傾向があった。
【0008】
したがって、本発明の目的は、ステータコアのスロットにコイルを高密度で挿入しても、ブレードの変形を防止して耐久性を向上できるようにしたコイル挿入装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明によるコイル挿入装置は、予め巻線されたコイルをステータコアのスロットに案内すべくステータコアの内歯に対応して配列された複数本のブレードと、これらのブレード間に引き掛けられたコイルをステータコアの対応するスロットに押し込むストリッパとを備え、前記ブレードとして、前記コイルのループの内側に配置される固定ブレードと、前記コイルのループの外側に配置されて前記ストリッパと一体に移動する可動ブレードとを有するコイル挿入装置において、前記可動ブレードが、前記固定ブレードよりも、前記ステータコアの内径方向に厚い形状をなし、前記コイルのループの内側に配置される固定ブレード同士の間には、両側が前記固定ブレードに当接し、外径側の周面が前記内歯に当接する部材が配置されていることを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、固定ブレードと可動ブレードとの形状を変えて、可動ブレードが、前記固定ブレードよりも、前記ステータコアの内径方向に厚い形状をなすようにしたことにより、可動ブレードの強度が向上し、ステータコアのスロットにコイルを高密度で挿入しても、可動ブレードの変形による破損を防止できる。
【0011】
また、可動ブレードは、コイルのループの外側に配置されるので、ステータコアの内径方向に厚い形状にしても、コイルがステータコアの前方端面から突出したとき、コイルのループが可動ブレードをくぐり抜ける必要はないので、コイルのループ長を大きくとる必要がない。
【0012】
これに対して、固定ブレードと可動ブレードとを従来のように同じ形状とし、全部のブレードを内径方向に厚くした場合には、コイルがステータコアの前方端面から突出したとき、コイルのループが固定ブレードの先端をくぐり抜けて外径方向に外れるようにするため、コイルのループ長を長くする必要があり、その結果、ステータコアの端面から突出するコイルエンドの長さが長くなってしまう。
【0013】
本発明のコイル挿入装置のもう一つは、予め巻線されたコイルをステータコアのスロットに案内すべくステータコアの内歯に対応して配列された複数本のブレードと、これらのブレード間に引き掛けられたコイルをステータコアの対応するスロットに押し込むストリッパとを備え、前記ブレードとして、前記コイルのループの内側に配置される固定ブレードと、前記コイルのループの外側に配置されて前記ストリッパと一体に移動する可動ブレードとを有するコイル挿入装置において、前記可動ブレードは、前記ステータコアの内径方向に伸びて互いに結合して一体化され、放射状に等間隔で延出されたガイド片を有する形状とされており、このガイド片同士の谷間の下部に、複数のピースに分かれた前記ストリッパが取付けられていることを特徴とする。
【0014】
この態様によれば、前記可動ブレードが互いに連結されることにより、より強固な構造となり、耐久性を著しく高めることができる。
【0015】
本発明の更に好ましい態様によれば、前記固定ブレードのうち、挿入すべきコイルのループの内側に配置されたものどうしが互いに連結されており、この連結された固定ブレードは前記ステータコアのスロットに嵌合する凸部を外周に有している。
【0016】
この態様によれば、挿入すべきコイルのループの内側に配置される固定ブレードどうしを連結し、かつ、連結された固定ブレードの外周に設けた凸部をステータコアのスロットに嵌合させることにより、固定ブレードの強度も高めて、全てのブレードの変形を効果的に防止でき、ステータコアのスロットにコイルを更に高密度で挿入することが可能となる。
【0017】
なお、固定ブレードをステータコアの内径方向に厚くすることなく、隣接する固定ブレードどうしを連結する構造なので、コイルのループ長を長くする必要がなく、前記コイルエンドの長さが長くなってしまうことはない。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の一実施の形態を説明する。図1〜7には本発明によるコイル挿入装置の一実施形態が示されている。図1はコイル挿入装置の概略構成を示す縦断面図、図2は図1のA−A’矢示線に沿った断面図、図3は同装置で用いるストリッパを示す斜視図、図4は同ストリッパの縦断面図、図5は同装置で用いる可動ブレードを示し、(A)は正面図、(B)は内径側から見た側面図、(C)は横断面図、図6は同装置で用いる固定ブレードを示し、(A)は正面図、(B)は内径側から見た側面図、(C)は横断面図、図7はストリッパに対する固定ブレードと可動ブレードとの配置構造を示す分解斜視図である。
【0019】
図1に示すように、このコイル挿入装置10は、基板11と、この基板11上に設置された円筒状のホルダ12とを有している。基板11とホルダ12の下端に形成されたフランジ12aとは、ボルト13、14で固定されている。基板11の中央には、図示しないストリッパ駆動軸が挿通される駆動軸挿通孔15と、図示しないウェッジが挿通されるウェッジ挿通孔16が形成されている。
【0020】
ホルダ12の内周には、ステータコア20の内歯25に対応して複数本のウェッジガイド22が環状に配列され、ウェッジガイド22は、ホルダ12の外周から挿通されたボルト23によってホルダ12に固定されている。ウェッジガイド22は、横断面T字形をなす棒状部材からなり、その上端はステータコア20の下端面に達し、各ウェッジガイド22間に前記ウェッジ挿通孔16に連通する挿通路25を形成する。
【0021】
ウェッジガイド22の内側には、固定ブレード30と、可動ブレード40とが配置されている。固定ブレード30は、基板11の上面中央部に固定配置された下方スリーブ31にボルト32によって固定されている。下方スリーブ31上には、上方スリーブ33が連設されており、これらのスリーブ31、33の内周が前記基板11の前記駆動軸挿通孔15に連通する駆動軸挿通路34、35をなしている。
【0022】
上方スリーブ33上には、ストリッパ50が設置されている。図3、4を併せて参照すると、ストリッパ50は、円筒部51とコア部52とを有している。コア部51は、上方コア53と下方コア54とで構成され、各コア53、54は、それらの上下端面にフランジ53a、54aを有し、円筒部51の上下開口部内周に形成された段部52a、52bに、上記フランジ53a、54aを嵌合させている。また、上下のコア53、54は、下方コア54の下面から挿通された複数本のボルト55で連結されている。また、円筒部51と、コア部51との間には、環状の空隙56が形成されており、円筒部51には、半径方向に貫通するボルト孔57が形成されている。
【0023】
円筒部51の外周には、この実施形態の場合、ストリッパ50の軸心に対して放射状に、約90度間隔で4箇所に2つずつ、合計8つの押込み歯58が形成されている。近接した2つの押込み歯58の間には、横断面U字状の溝59が形成され、この溝59に可動ブレード40が適合するようになっている。そして、可動ブレード40は、前記円筒部51の内周から前記ボルト孔57を通して挿入されたボルト60(図1参照)によって、ストリッパ50に固着されている。
【0024】
図7に示すように、可動ブレード40は、上記のように押込み歯58の間の溝59に適合するように取付けられ、固定ブレード30は、押込み歯58を挟んで可動ブレード40の両側に位置するように配置される。固定ブレード30は、前記のようにホルダ12内周のスリーブ31に固定され、ストリッパ50に対しては単に摺接しているだけである。
【0025】
図2に示すように、ステータコア20には、複数の内歯25と、各内歯25の間に形成されたスロット26とが設けられている。そして、固定ブレード30及び可動ブレード40は、対応する内歯25の端部にその外径側の面を嵌合させて配置される。予め巻線されたコイルCは、約90度離れて配置された一対の固定ブレード30の外側に引き掛けられており、隣接するコイルCどうしの間には、可動ブレード40が配置されている。
【0026】
すなわち、コイルCは、固定ブレード30と可動ブレード40との間隙を通るように保持されており、可動ブレード40の両側にはそれぞれコイルCが当接している。そして、ストリッパ50の押込み歯59は、上記固定ブレード30と可動ブレード40との間隙に挿入されるように配置されており、ストリッパ50を押上げることにより、押込み歯59が、コイルCを、固定ブレード30と可動ブレード40との間隙を通して、スロット26に挿入するようになっている。
【0027】
図6に示すように、固定ブレード30は、その横断面(図中C)において、リブ31、31と、これらのリブ31、31の間に形成された凹部32と、該凹部32に対向する凸面部33とを有している。そして、固定ブレード30の上記凹部32に、ステータコア20の対応する内歯25が嵌合するようになっている。また、固定ブレード30の基部には、前記スリーブ31にネジ止めするためのボルト挿通孔34が形成されている。固定ブレード30の上端は、ステータコア20の上端面からやや突出する程度の長さで設置される。
【0028】
図5に示すように、可動ブレード40は、その横断面(図中C)において、リブ41、41と、これらのリブ41、41の間に形成された凹部42と、該凹部42に対向する凸面部43とを有している。そして、可動ブレード40の上記凹部42に、ステータコア20の対応する内歯25が嵌合するようになっている。また、可動ブレード40には、複数のネジ孔44が形成されており、前述したようにボルト60によってストリッパ50に固着する際(図1参照)、前記ネジ孔44を選択することにより、ストリッパ50より上方へ伸びる長さの調整が可能とされている。
【0029】
そして、本発明では、前記固定ブレード30の内径方向の厚さaは、コイルCのループ長が長くならないように、できるだけ薄く形成されており、これに対して、前記可動ブレードの内径方向の厚さbは、上記固定ブレード30の厚さaよりも厚く形成されている。具体的には、bがaの2倍以上の厚さとなるようにすることが好ましい。
【0030】
また、図2に示すように、同じコイルCの内周に配置される固定ブレード30どうしの間には、両側が前記固定ブレードに当接し、外径側の周面が内歯25に当接する、断面が蒲鉾形の部材70が配置されている。この部材70は、図示しないボルトによってスリーブ31にネジ止めされており、その上端は固定ブレード30を超えることはないが、固定ブレード30とほぼ同じ高さで伸びている。ただし、部材70の長さは、固定ブレード30の基部側だけに接触する程度の長さであってもよい。
【0031】
なお、図1における71は、ステータコア20を固定ブレード30及び可動ブレード40の先端部に装着する際、ステータコア20の内歯25が、それぞれのブレード30、40の凹部32、42に嵌合するように案内するコアガイドである。このコアガイド71は、ステータコア20を上記ブレード30、40の先端に装着した後、ブレード30、40から取り外されて、以後のコイル挿入作業が行われるようになっている。
【0032】
次に、このコイル挿入装置10の作用について説明する。
巻線機によって巻線されたコイルCは、固定ブレード30と可動ブレード40との間隙を通して、ほぼ90度離れて配置された2本の固定ブレード30がループの内側に配置されるように引き掛けられる。可動ブレード40は、近接して配置された2本の固定ブレード30の間に配置され、可動ブレード40の両側の固定ブレード30との間には、それぞれ異なるコイルCが配置される。
【0033】
ステータコア20は、コイルガイド71を介して、固定ブレード30及び可動ブレード40の先端部に装着され、その下面がウェッジガイド22の上端に当接する位置で、図示しない支持部により支持される。ステータコア20が装着されたら、コイルガイド71を外してコイル挿入操作を行う。
【0034】
すなわち、図示しない駆動軸が上昇し、駆動軸挿通孔15に連通する駆動軸挿通路34、35を通して、ストリッパ50の下端面に当接する。その状態で駆動軸が更に上昇すると、ストリッパ50が押上げられる。
【0035】
ストリッパ50は、固定ブレード30と可動ブレード40との間に挟まれたコイルCを押上げ、両ブレード30、40の隙間を通して、コイルCをステータコア20のスロット26に下方から順次押し込んでいく。
【0036】
このとき、可動ブレード40は、ストリッパ50と共に移動するため、コイルCとブレードとの間に作用する摩擦力が低減される。また、可動ブレード40の内径方向の厚さbは、固定ブレード30の内径方向の厚さaに比べて厚く形成されているので、コイルCをスロット26に高密度で挿入する場合でも、可動ブレード40が変形して前記リブ41が破損することを防止できる。
【0037】
更に、コイルCをスロット26に挿入するとき、コイルCがストリッパ50により引っ張られて、そのループが絞られるようになるため、同じコイルCの内側に配置された一対の固定ブレード30の間には互いに近接する方向に応力がかかる。しかしながら、この実施形態の場合、同じコイルCの内側に配置された一対の固定ブレード30の間に、断面が蒲鉾形の部材70が配置されており、この部材70の両側に固定ブレード30が当接しているので、固定ブレード30どうしが近接する方向に変形することが防止される。
【0038】
ストリッパ50が完全に上昇すると、コイルCのコイルエンドがステータコア20の上端面から抜け出し、コイルCはスロット26の全長に亘って挿入されると共に、コイルエンドが固定ブレード30の上端から外径方向に外れる。このとき、固定ブレード30の内径方向の厚さaが、可動ブレード40に比べて薄く形成されているので、コイルエンドが固定ブレード30の上端から外れやすく、コイル長を長くする必要がない。また、可動ブレード40は、その内径方向の厚さbが厚く形成されていても、コイルCのループの外側に配置されるので、コイル長に影響を与えることはない。
【0039】
なお、上記コイルCの挿入とほぼ同時に、各ウェッジガイド22間に形成された挿通路25を通して、図示しないウェッジ(絶縁紙)がスロット26内に挿入され、スロット26の内径側の開口を塞ぐように配置される。
【0040】
図8〜9には、本発明の他の実施形態が示されている。図8は同コイル挿入装置に用いられる可動ブレード及びストリッパを示す斜視図、図9は同可動ブレード間に固定ブレードを配置した状態を示す斜視図、図10はステータコアに固定ブレードと可動ブレードとストリッパとを挿入した状態の横断面図である。
【0041】
このコイル挿入装置においては、図8に示すように、可動ブレード80が、互いに結合して一体化されている。すなわち、この可動ブレード80は、放射状に等間隔で延出された6つのガイド片81を有し、各ガイド片81の外径方向端面には、両側にリブ82が設けられ、リブ82の間が凹部83をなしている。そして、図10に示すように、上記凹部83にステータコア20の内歯25の内径側の端部が嵌合するようになっている。
【0042】
ガイド片81どうしの間には、V字状の谷間84が形成されており、この谷間84の下部に、複数のピースに分かれたストリッパ90が取付けられている。ストリッパ90は、両側に外径方向に突出する押込み歯91を有し、内径側周面92は、上記谷間84の内周に密着している。そして、ボルト93によって可動ブレード80に固着されている。
【0043】
また、図9、10を併せて参照すると、固定ブレード100は、コイルCの内周に配置されるのであるが、従来の装置のように、ステータコア20の各内歯25に対応して1本ずつ設けられるのではなく、1つのコイルCの内側に配置されるものが全て一体化されて、幅広の板状の部材で構成されている。
【0044】
そして、固定ブレード100の外径側の周面には、ステータコア20の対応する内歯25の内径側端部が嵌合するように、複数本の縦溝101とが所定間隔で平行に形成され、縦溝101の間はステータコア20のスロット26に挿入される凸部102をなしている。
【0045】
この実施形態によれば、コイルCは、各固定ブレード100をループの内側に配置して、可動ブレード80のガイド片81と、固定ブレード100の両側との隙間を通るように引き掛けられて保持される。
【0046】
そして、ステータコア20を固定ブレード100及び可動ブレード80の外周に装着して、可動ブレード80をストリッパ90と一緒に上昇させると、コイルCは、ストリッパ90の押込み歯91に押されて、固定ブレード100と可動ブレード80のガイド片81との隙間を通って、ステータコア20のスロット26に挿入される。
【0047】
このとき、可動ブレード80は、ガイド片81が連結されて一体化されているので、従来装置における棒状のブレードに比べて非常に強固である。また、固定ブレード100も複数の内歯25に亘って一体化されているので、非常に強固であり、コイルCを高いスペースファクタでスロット25内に挿入するときでも、変形等を起こすことがない。
【0048】
なお、固定ブレード100は、内径方向に薄い厚さでも強度があるため、コイルCの周長を短くすることができ、ステータコア20の端面から突出するコイルエンドの長さを短くすることができる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、固定ブレードと可動ブレードとの形状を変えて、可動ブレードが、前記固定ブレードよりも、前記ステータコアの内径方向に厚い形状をなすようにしたことにより、可動ブレードの強度が向上し、ステータコアのスロットにコイルを高密度で挿入しても、可動ブレードの変形を防止し破損を防ぐことができる。また、可動ブレードは、コイルのループの外側に配置されるので、ステータコアの内径方向に厚い形状にしても、コイルの周長を長くとる必要がないので、コイルエンドの長さを短く維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコイル挿入装置の一実施形態を示す縦断面図である。
【図2】図1のA−A’矢示線に沿った断面図である。
【図3】同装置で用いるストリッパを示す斜視図である。
【図4】同ストリッパの縦断面図である。
【図5】同装置で用いる可動ブレードを示し、(A)は正面図、(B)は内径側から見た側面図、(C)は横断面図である。
【図6】同装置で用いる固定ブレードを示し、(A)は正面図、(B)は内径側から見た側面図、(C)は横断面図である。
【図7】同装置におけるストリッパに対する固定ブレードと可動ブレードとの配置構造を示す分解斜視図である。
【図8】本発明の他の実施形態によるコイル挿入装置に用いられる可動ブレード及びストリッパを示す斜視図である。
【図9】同可動ブレード間に固定ブレードを配置した状態を示す斜視図である。
【図10】ステータコアに固定ブレードと可動ブレードとストリッパとを挿入した状態の横断面図である。
【符号の説明】
10 コイル挿入装置
11 基板
12 ホルダ
15 駆動軸挿通孔
20 ステータコア
22 ウェッジガイド22
25 内歯
26 スロット
30 固定ブレード
40 可動ブレード
34、35 駆動軸挿通路
50 ストリッパ
58 押込み歯
70 断面が蒲鉾形の部材
80 可動ブレード
81 ガイド片
90 ストリッパ
91 押込み歯
100 固定ブレード
101 縦溝
C コイル
a 固定ブレード30の内径方向の厚さ
b 可動ブレードの内径方向の厚さ

Claims (3)

  1. 予め巻線されたコイルをステータコアのスロットに案内すべくステータコアの内歯に対応して配列された複数本のブレードと、これらのブレード間に引き掛けられたコイルをステータコアの対応するスロットに押し込むストリッパとを備え、前記ブレードとして、前記コイルのループの内側に配置される固定ブレードと、前記コイルのループの外側に配置されて前記ストリッパと一体に移動する可動ブレードとを有するコイル挿入装置において、前記可動ブレードが、前記固定ブレードよりも、前記ステータコアの内径方向に厚い形状をなし、前記コイルのループの内側に配置される固定ブレード同士の間には、両側が前記固定ブレードに当接し、外径側の周面が前記内歯に当接する部材が配置されていることを特徴とするコイル挿入装置。
  2. 予め巻線されたコイルをステータコアのスロットに案内すべくステータコアの内歯に対応して配列された複数本のブレードと、これらのブレード間に引き掛けられたコイルをステータコアの対応するスロットに押し込むストリッパとを備え、前記ブレードとして、前記コイルのループの内側に配置される固定ブレードと、前記コイルのループの外側に配置されて前記ストリッパと一体に移動する可動ブレードとを有するコイル挿入装置において、前記可動ブレードは、前記ステータコアの内径方向に伸びて互いに結合して一体化され、放射状に等間隔で延出されたガイド片を有する形状とされており、このガイド片同士の谷間の下部に、複数のピースに分かれた前記ストリッパが取付けられていることを特徴とするコイル挿入装置。
  3. 前記固定ブレードのうち、挿入すべきコイルのループの内側に配置されたもの同士が互いに連結されており、この連結された固定ブレードは前記ステータコアのスロットに嵌合する凸部を外周に有している請求項2記載のコイル挿入装置。
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