JP7103285B2 - コイル挿入装置 - Google Patents
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Description
コイルをステータコアのスロット内に挿入するコイル挿入部と、
前記スロットの前記ステータコアの径方向の開口を前記スロット内で閉塞する第1面部及び前記第1面部の両側で厚み方向に傾斜して延びる二つの第2面部を有するウェッジを、前記ステータコアの軸方向の一端側で支持するウェッジ支持部と、
前記ウェッジの前記第1面部の軸方向端面に接触する第1接触部と、前記第2面部のうち、前記コイルの外周側に位置する第2面部の軸方向端面に接触する第2接触部と、を有するウェッジ接触部材と、
前記ウェッジ接触部材を、前記ステータコアに対して、当該ステータコアの軸方向に相対移動させる移動機構と、
を備える。
<1.ステータ>
図1を用いて、ステータについて説明する。
図1は、ステータを一部断面視にて斜視図にて模式的に表している。なお、この模式図におけるステータコアのスロット数、ブレード数等は例示であり、また、他の図4等においても、ステータコアのスロット、ブレード等の数は例示であり、各図において、ステータコアのスロット、ブレード等の数は必ずしも同じではない。
ステータコア10は、中空の円柱形状である。ステータコア10は、厚み方向に重ねられた複数の珪素鋼板を有する。ステータコア10には、複数のティース13が放射状に配置される。隣り合うティース13間には、スロット11が位置する。スロット11は、径方向の内側に開口するスロットオープン(開口)12を有する。
コイルWは、巻かれた1本の導線を有する。本実施形態の導線は、丸線であるが、これに限定されない。コイルWは、ステータコア10の径方向の内側から外側に向かう矢印の向きに、ステータコア10に挿入される。
図2乃至図4を用いて、コイル挿入装置100について説明する。
なお、図2及び図3は、ステータコア10が設置されたコイル挿入装置100の一部を側面視にて模式的に表しており、ステータコア10及びコイルWについては、径方向での縦断面を模式的に表す。図4Aは、ステータコア10が設置されたコイル挿入装置100の一部を平面視にて模式的に表し、図4Bは図4Aの一部を拡大して表す。
ブレード1111は、ストリッパ120に引っ掛けられたコイルWを軸方向及び径方向に沿ってスロット11まで導く。図2に示すように、ブレード1111は、ステータコア10の径方向内側に周方向に並んで位置し、且つステータコア10の軸方向に延びる。より詳細には、コイル挿入装置100にステータコア10が設置された際には、ステータコア10の径方向の内側に複数のブレード1111が配置される。このとき、ステータコア10のティース13とブレード1111とが対向する。また、本実施形態では、隣り合うブレード1111間でコイルWの導線が1本に揃えられてスロット11内に導かれる。
コイル挿入部としてのストリッパ120は、コイルWの径方向の内側を引っ掛けて、ブレード1111の上端部まで引き上げる。ストリッパ120は、コイルWを軸方向に移動させる。なお、ストリッパ120は、例えば、半球状を有する。
コイル挿入部としてのプッシャ130は、径方向に移動し、ブレード1111間に差し込まれたコイルWを径方向の外側に向かって押し込むことによって、コイルWをスロット11に挿入する。なお、ストリッパ120の突起部120Aの突出長を長くする場合、プッシャ130を備えないコイル挿入部を構成することができる。
図2に示すように、シャフト140は、ストリッパ120を軸方向に押し上げる、または、押し下げる。シャフト140は、ストリッパ120の軸方向の下方に配置される。シャフト140は、拡径部140Aを備える。拡径部140Aは、軸方向の下方に向かって拡径する。拡径部140Aは、プッシャ130を押す歯部と歯部の間に、ブレード1111が入る凹部を有する。
ステータコア10の軸方向の下方には、ウェッジ20がセットされる。所定のスロットに対して、分布巻きによって2束のコイルWが挿入される場合、ウェッジ20のセット個数は4個とされる。ウェッジ20の下端側には、図3に示すように、ウェッジ挿入機構30のウェッジ接触部材301が配置される。
図12を用いて、コイル挿入工程S100について説明する。
なお、図12では、コイル挿入工程S100の流れを図にて表す。
設置工程S110では、コイル挿入装置100にステータコア10が設置される。このとき、ステータコア10の径方向の内側には、ブレード1111が配置される。また、ブレード1111の軸方向の下側にコイルWが配置される。さらに、複数のブレード1111の径方向の中央であって軸方向の下方には、ストリッパ120、プッシャ130及びシャフト140が配置される。
コイル引き上げ工程S120では、ストリッパ120が軸方向の上側に向かって上昇する。このとき、コイルWの内側がストリッパ120の突起部120Aに引っ掛けられた状態で軸方向の上方に向かって引き上げられる。
コイル保持工程S130では、コイルWの内側をブレード1111の上端部にて径方向に整列させる。
コイル押し込み工程S140では、プッシャ130によって、ブレード1111に保持されるコイルWをスロット11に押し込む。このとき、拡径部140Aが軸方向の上向きに移動することによって、プッシャ130がブレード1111間を径方向に移動する。
撤去工程S150では、ストリッパ120及びシャフト140が軸方向の下方に向かって移動する。このとき、クランプ131に保持されているプッシャ130が径方向内側に移動する。また、プッシャ130の係合凹部130Aに係合部141の係合凸部141Aが係合した後、クランプ131が径方向外側に移動してプッシャ130から離間する。
ウェッジ挿入工程160では、図3に示すように、ステータコア10とブレード1111との相対移動として、本実施形態では、ステータコア10をブレード1111に対して軸方向下側に移動させる。この相対移動により、第1部材40であるローラー403は、スプリングバックによってスロットオープン12から出るコイルWを押し部材503に先行してスロット11内に押し戻す。また、第2部材50である押し部材503が、スロット11内に入る。
次に、図13A及び図13Bを用いて実施形態2のコイル挿入装置の構成を説明する。なお、先の実施形態と同一または相当部分については同一の符号を付してその説明は繰り返さない。
次に、図14A及び図14Bを用いて実施形態3のコイル挿入装置の構成を説明する。なお、先の実施形態と同一または相当部分については同一の符号を付してその説明は繰り返さない。
図13A及び図13Bに示したブレード110は、軸方向の略全長に渡って第2部材50を有したが、例えば、ブレード110の軸方向下側にステータコア10の軸方向長さよりも短い長さで、ブレード突出部501と同様の形状を有する第2部材50を備えてもよい。かかる構造の場合は、ウェッジ20が挿入される隙間は、第2部材50が、スロット11内のコイルWを押し分けていくことにより形成される。また、前記短い長さの第2部材50に先行して第1部材40がスロット11内に入る構成としてもよい。
11 :スロット
12 :スロットオープン(開口)
13 :ティース
13A :アンブレラ部
20 :ウェッジ
20A :第1面部
20B :第2面部
20B1 :第2面部
20B2 :第2面部
30 :ウェッジ挿入機構
40 :第1部材
50 :第2部材
100 :コイル挿入装置
110 :ブレード
120 :ストリッパ
120A :突起部
130 :プッシャ
130A :係合凹部
130B :内端面
130C :外端面
131 :クランプ
140 :シャフト
140A :拡径部
141 :係合部
141A :係合凸部
160 :ウェッジ挿入工程
301 :ウェッジ接触部材
301A :第1接触部
301B :第2接触部
301C :第3接触部
302 :連結棒
303 :連結板
305 :ウェッジ支持部
305A :内側部材
305B :外側部材
306 :ピン
307 :孔
308 :保持部
401 :ローラー
401A :軸受け
403 :ローラー
501 :ブレード突出部
502 :突出部
502A :対向部位
502B :対向部位
503 :押し部材
503A :対向部位
503B :対向部位
601 :リング状支持部材
601A :薄板
1110 :ブレード
1111 :ブレード
5020 :本体部
5021 :連結部
5022 :ボルト
W :コイル
Claims (8)
- コイルをステータコアのスロット内に挿入するコイル挿入部と、
前記スロットの前記ステータコアの径方向の開口を前記スロット内で閉塞する第1面部及び前記第1面部の両側で厚み方向に傾斜して延びる二つの第2面部を有するウェッジを、前記ステータコアの軸方向の一端側で支持するウェッジ支持部と、
前記ウェッジの前記第1面部の軸方向端面に接触する第1接触部と、前記第2面部のうち、前記コイルの外周側に位置する第2面部の軸方向端面に接触する第2接触部と、を有するウェッジ接触部材と、
前記ウェッジ接触部材を、前記ステータコアに対して、当該ステータコアの軸方向に相対移動させる移動機構と、
を備え、
前記ウェッジ支持部は、前記ウェッジの径方向の内側に位置する内側部材と、前記径方向の外側に位置する外側部材とを脱着可能に備え、前記内側部材と前記外側部材とを互いに位置決めする位置決め部を備える、
コイル挿入装置。 - 請求項1に記載のコイル挿入装置において、前記ウェッジ接触部材は、前記第2面部のうち、前記コイルの内周側に位置する前記第2面部の軸方向端面の少なくとも一部に接触する第3接触部を備える、コイル挿入装置。
- 請求項1に記載のコイル挿入装置において、前記ウェッジ接触部材は、連結された前記第1接触部及び前記第2接触部を備える、コイル挿入装置。
- 請求項2に記載のコイル挿入装置において、前記ウェッジ接触部材は、連結された前記第1接触部、前記第2接触部及び前記第3接触部を備える、コイル挿入装置。
- 請求項1~4のいずれか1項に記載のコイル挿入装置において、
前記ウェッジ支持部に支持され、前記ウェッジ接触部材に軸方向端面で接触する前記ウ
ェッジが、前記ウェッジ接触部材と前記ステータコアとの相対移動により、前記ステータ
コアの軸方向に移動し、前記スロット内に挿入される、
コイル挿入装置。 - 請求項5に記載のコイル挿入装置において、
前記ウェッジ支持部に支持される前記ウェッジの軸方向の断面形状が、軸方向について前記ステータコア側に向かうに従って変形する、コイル挿入装置。 - 請求項6に記載のコイル挿入装置において、
前記ウェッジ支持部に支持される前記ウェッジの軸方向断面において、前記コイルの内周側に位置する前記第2面部と前記第1面部とのなす角度αが、前記ステータコアの軸方向について前記ステータコア側に向かうに従って狭くなる、コイル挿入装置。 - 請求項1~7のいずれか1項に記載のコイル挿入装置において、
前記ステータコアに対して、当該ステータコアの軸方向に相対移動する、第1部材及び
前記第1部材とは別の第2部材を、
さらに備え、
前記ステータコアの軸方向から見て、
前記第1部材の少なくとも一部が、前記開口に位置し、
前記第2部材の少なくとも一部が、前記ステータコアのティースの径方向先端部から周方向に延びるアンブレラ部の前記スロット内の部分に対向して位置し、
前記ウェッジが、前記第1部材および前記第2部材の後に、前記スロットに挿入される、コイル挿入装置。
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