JP6996528B2 - コイル挿入装置 - Google Patents
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Description
前記ステータコアに対して、当該ステータコアの軸方向に相対移動する第1部材及び前記第1部材とは別の第2部材と、
前記スロットの前記ステータコアの径方向の開口を閉塞するウェッジを、前記第1部材及び前記第2部材の後に、前記第1部材及び前記第2部材の移動方向に挿入するウェッジ挿入機構と、
を備え、
前記ステータコアの軸方向から見て、
前記第1部材の少なくとも一部が、前記開口に位置し、
前記第2部材の少なくとも一部が、前記ステータコアのティースの径方向先端部から前記ステータコアの周方向に延びるアンブレラ部の前記スロット内の部分に径方向に対向して位置する。
<1.ステータ>
図1を用いて、ステータについて説明する。
図1は、ステータを一部断面視にて斜視図にて模式的に表している。なお、この模式図におけるステータコアのスロット数、ブレード数等は例示であり、また、他の図4等においても、ステータコアのスロット、ブレード等の数は例示であり、各図において、ステータコアのスロット、ブレード等の数は必ずしも同じではない。
ステータコア10は、中空の円柱形状である。ステータコア10は、厚み方向に重ねられた複数の珪素鋼板を有する。ステータコア10には、複数のティース13が放射状に配置される。隣り合うティース13間には、スロット11が位置する。スロット11は、径方向の内側に開口するスロットオープン(開口)12を有する。
コイルWは、巻かれた1本の導線を有する。本実施形態の導線は、丸線であるが、これに限定されない。コイルWは、ステータコア10の径方向の内側から外側に向かう矢印の向きに、ステータコア10に挿入される。
図2乃至図4を用いて、コイル挿入装置100について説明する。
なお、図2及び図3は、ステータコア10が設置されたコイル挿入装置100の一部を側面視にて模式的に表しており、ステータコア10及びコイルWについては、径方向での縦断面を模式的に表す。図4Aは、ステータコア10が設置されたコイル挿入装置100の一部を平面視にて模式的に表し、図4Bは図4Aの一部を拡大して表す。
ブレード110は、ストリッパ120に引っ掛けられたコイルWを軸方向及び径方向に沿ってスロット11まで導く。図4A及び図4Bに示すように、ブレード110は、ステータコア10の径方向内側に周方向に並んで位置し、且つステータコア10の軸方向に延びる。より詳細には、コイル挿入装置100にステータコア10が設置された際には、ステータコア10の径方向の内側に複数のブレード110が配置される。このとき、ステータコア10のティース13とブレード110とが対向する。
コイル挿入部としてのストリッパ120は、コイルWの径方向の内側を引っ掛けて、ブレード110の上端部まで引き上げる。ストリッパ120は、コイルWを軸方向に移動させる。ストリッパ120は、例えば、半球状を有する。
コイル挿入部としてのプッシャ130は、径方向に移動し、ブレード110間に差し込まれたコイルWを径方向の外側に向かって押し込むことによって、コイルWをスロット11に挿入する。なお、ストリッパ120の突起部120Aの突出長を長くする場合、プッシャ130を備えないコイル挿入部とすることができる。
図2に示すように、シャフト140は、ストリッパ120を軸方向に押し上げる、または、押し下げる。シャフト140は、ストリッパ120の軸方向の下方に配置される。シャフト140は、拡径部140Aを備える。拡径部140Aは、軸方向の下方に向かって拡径する。拡径部140Aは、プッシャ130を押す歯部と歯部の間に、ブレード110が入る凹部を有する。
図5を用いて、コイル挿入工程S100について説明する。
なお、図5では、コイル挿入工程S100の流れを図にて表す。
設置工程S110では、コイル挿入装置100にステータコア10が設置される。このとき、ステータコア10の径方向の内側には、ブレード110が配置される。ここで、コイル挿入装置100にステータコア10が設置された際には、第2部材50であるブレード突出部501がスロット11内に位置する。また、ブレード110の軸方向の下側にコイルWが配置される。さらに、複数のブレード110の径方向の中央であって軸方向の下方には、ストリッパ120、プッシャ130及びシャフト140が配置される。
コイル引き上げ工程S120では、ストリッパ120が軸方向の上側に向かって上昇する。このとき、コイルWの内側がストリッパ120の突起部120Aに引っ掛けられた状態で軸方向の上方に向かって引き上げられる。
コイル保持工程S130では、コイルWの内側をブレード110の上端部にて径方向に整列させる。
コイル押し込み工程S140では、プッシャ130によって、ブレード110に保持されるコイルWをスロット11に押し込む。この際には、拡径部140Aが軸方向の上向きに移動し、プッシャ130がブレード110間を径方向に移動する。
撤去工程S150では、ストリッパ120及びシャフト140が軸方向の下方に向かって移動する。このとき、クランプ131に保持されているプッシャ130が径方向内側に移動する。また、プッシャ130の係合凹部130Aに係合部141の係合凸部141Aが係合した後、クランプ131が径方向外側に移動してプッシャ130から離間する。
ウェッジ挿入工程160では、図3に示すように、ステータコア10とブレード110との相対移動として、例えば、ステータコア10をブレード110に対して軸方向の下方に移動させる。この相対移動により、第2部材50であるブレード突出部501が、スロット11内から軸方向の上方に抜け出ていく。また、第1部材40であるローラー401は、スプリングバックによってスロットオープン12から出るコイルWをスロット11内に押し戻す。
次に、図7A及び図7Bを用いて実施形態2のコイル挿入装置100の構成を説明する。なお、先の実施形態と同一または相当部分については同一の符号を付してその説明は繰り返さない。
次に、図8を用いて実施形態3のコイル挿入装置の構成を説明する。なお、先の実施形態と同一または相当部分については同一の符号を付してその説明は繰り返さない。
次に、図9乃至図12を用いて他の実施形態を説明する。なお、先の実施形態と同一または相当部分については同一の符号を付してその説明は繰り返さない。
図2及び図3に示したブレード110は、軸方向の全長に渡って第2部材50を有したが、例えば、ブレード110の軸方向下側にステータコア10の軸方向長さよりも短い長さで、ブレード突出部501と同様の形状を有する第2部材50を備えてもよい。かかる構造の場合は、ウェッジ20が挿入される隙間は、第2部材50が、スロット11内のコイルWを押し分けていくことにより形成される。また、前記短い長さの第2部材50に先行して第1部材40がスロット11内に入る構成としてもよい。
10 :ステータコア
11 :スロット
12 :スロットオープン(開口)
13 :ティース
13A :アンブレラ部
20 :ウェッジ
30 :ウェッジ挿入機構
30A :ウェッジ接触部材
40 :第1部材
50 :第2部材
60 :支持部材
100 :コイル挿入装置
110 :ブレード
110A :アンブレラ部
111 :ブレード
120 :ストリッパ
120A :突起部
130 :プッシャ
130A :係合凹部
130B :内端面
130C :外端面
131 :クランプ
140 :シャフト
140A :拡径部
141 :係合部
141A :係合凸部
160 :ウェッジ挿入工程
301 :ウェッジ接触部材
302 :連結棒
303 :連結板
305 :ウェッジ支持部
305A :内側部材
305B :外側部材
306 :ピン
307 :孔
308 :保持部
401 :ローラー
401A :軸受け
403 :ローラー
501 :ブレード突出部
501A :対向部位
501B :対向部位
502 :突出部
502A :対向部位
502B :対向部位
503 :押し部材
503A :対向部位
503B :対向部位
601 :リング状支持部材(支持部材)
1110 :ブレード
1111 :ブレード
5020 :本体部
5021 :連結部
5022 :ボルト
W :コイル
Claims (11)
- 複数のスロットを有するステータコア内にコイルを挿入するコイル挿入装置であって、
前記ステータコアに対して、当該ステータコアの軸方向に相対移動する第1部材及び前記第1部材とは別の第2部材と、
前記スロットの前記ステータコアの径方向の開口を閉塞するウェッジを、前記第1部材及び前記第2部材の後に、前記第1部材及び前記第2部材の移動方向に挿入するウェッジ挿入機構と、
を備え、
前記ステータコアの軸方向から見て、
前記第1部材の少なくとも一部が、前記開口に位置し、
前記第2部材の少なくとも一部が、前記ステータコアのティースの径方向先端部から前記ステータコアの周方向に延びるアンブレラ部の前記スロット内の部分に径方向に対向して位置する、
コイル挿入装置。 - 請求項1に記載のコイル挿入装置において、
前記ステーコアの径方向内側に周方向に並んで位置し且つ前記ステータコアの軸方向に延びる、複数のブレードと、
前記ブレードの周方向の間に位置する前記コイルを、前記スロット内に挿入するコイル挿入部と、
をさらに備え、
前記第2部材が前記スロット内に位置する状態で、前記コイルが前記開口から前記スロット内に挿入される、コイル挿入装置。 - 請求項2に記載のコイル挿入装置において、前記第2部材は、前記ブレードの一部であり、前記ブレードから前記ステータコアの径方向外側に延びて前記スロット内に位置する、コイル挿入装置。
- 請求項2に記載のコイル挿入装置において、前記第2部材は、前記ブレードと別の部材であり、前記ブレードに取り付けられて前記スロット内に位置する、コイル挿入装置。
- 請求項1に記載のコイル挿入装置において、
前記ステーコアの径方向内側に周方向に並んで位置し且つ前記ステータコアの軸方向に延びる、複数のブレードを、さらに備えており、
前記ブレードが前記第1部材及び前記第2部材を備える、コイル挿入装置。 - 請求項1に記載のコイル挿入装置において、前記ステータコアの径方向の内側で当該ステータコアに対して前記軸方向に相対移動する支持部材をさらに備えており、前記第1部材及び前記第2部材は前記支持部材に支持される、コイル挿入装置。
- 請求項6に記載のコイル挿入装置において、前記支持部材は、前記ステータコアの内径よりも小さな外径のリング形状を有する、コイル挿入装置。
- 請求項2~5のいずれか1項に記載のコイル挿入装置において、前記第1部材は、前記ステータコアの軸方向及び径方向に直交する回転軸の周りに回転自在に、前記ブレードに取り付けられるローラーである、コイル挿入装置。
- 請求項6又は7に記載のコイル挿入装置において、前記第1部材は、前記ステータコアの軸方向及び径方向に直交する回転軸の周りに回転自在に、前記支持部材に取り付けられるローラーである、コイル挿入装置。
- 請求項1~9のいずれか1項に記載のコイル挿入装置において、前記第2部材は、前記ステータコアの軸方向から見て、前記アンブレラ部の前記スロット内の形状に沿う形状を有する、コイル挿入装置。
- 請求項1~10のいずれか1項に記載のコイル挿入装置において、前記ステータコアの軸方向から見て、前記第1部材における前記スロット内に位置する部位と前記第2部材とを合わせた形状に、前記第1部材と前記第2部材との隙間を加えた形状の輪郭内に、前記ウェッジの前記スロットへの挿入方向端面の形状が含まれる、コイル挿入装置。
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