JP2003164081A - 回転電機のステータ - Google Patents

回転電機のステータ

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JP2003164081A
JP2003164081A JP2001363707A JP2001363707A JP2003164081A JP 2003164081 A JP2003164081 A JP 2003164081A JP 2001363707 A JP2001363707 A JP 2001363707A JP 2001363707 A JP2001363707 A JP 2001363707A JP 2003164081 A JP2003164081 A JP 2003164081A
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plate
stator
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tips
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Hirofumi Shimizu
宏文 清水
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐久性および出力を維持しつつ高周波を抑制で
きる回転電機を提供する。 【解決手段】回転軸を中心に回転自在のロータ2と回転
空隙を介して配置され、分割ステータコア22aを周方
向に複数並べることにより形成したステータコア22の
ティース部26に、集中巻きによりコイル24を形成し
たステータ5を備えた回転電機において、隣り合うティ
ース先端部26a間に周方向に予圧縮状態のプレート3
0を装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転電機に用いるステ
ータ、特にステータのティース支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の回転電機のステータは、例えば特
開2001−218429にあるように、組付け時には
ティース部の先端が組付治具により支えられていても、
組付け後には常に開放されるので、ロータが回転して磁
束が通過する毎に繰り返し磁力を受けるような構造にな
っている。これは、いわゆる片持ち梁の先端に上下繰り
返し荷重が加わった状態と同じである。ロータの回転数
が増加すると、この繰り返し荷重の周期は当然短くな
る。また、回転電機の発生トルク・電力が大きくなると
荷重の最大振幅も大きくなる。その結果、ティース先端
で高周波の振動を発生して、それが回転電機の高周波音
の原因となっている。
【0003】このような課題を解決する方法として、特
開2001−190038が提案されている。これは、
ステータのヨーク部とティース部を分割して形成し、ス
テータ組み立て時には、隣り合うティース同士の先端部
を接触させることにより振動を抑制している。
【0004】
【発明が解決しようとしている問題点】しかしながら、
特開2001−190038においては、ティース部本
体はヨーク部とティース先端部26aとの二重支持構造
となっており、ティース部を精度よく形成しなければテ
ィース部やヨーク部に無理なひずみを発生させて、ステ
ータの機械的耐久性を損なってしまう、または、組付け
時に部品を傷つけてしまうという問題がある。
【0005】また、隣り合うティース間を接触させた部
位がティ−ス本体に対して直角になっている形状といえ
ども、磁束が空気を介してロータに伝わるよりもティー
ス先端部に流れやすいため、回転電機の出力密度を低下
させるという問題がある。
【0006】そこで本発明は、耐久性および出力を維持
しつつ、ティース先端部に生じる振動による回転電機の
高周波音を抑制できる回転電機を提供することを目的と
する。
【0007】
【問題点を解決するための手段】第1の発明は、回転軸
を中心に回転自在のロータと回転空隙を介して配置さ
れ、ティース部に集中巻きによりコイルを形成したステ
ータを備えた回転電機において、周方向に予圧縮状態で
隣り合う前記各ティース部先端間にプレートを装着す
る。
【0008】第2の発明は、第1の発明において、前記
プレートを前記ティース部先端間に圧入により装着す
る。
【0009】第3の発明は、第1の発明において、前記
プレートを前記ティース部先端間に焼嵌め、あるいは、
冷やし嵌めにより装着する。
【0010】第4の発明は、第1の発明において、前記
プレートが折り曲げ可能となるように前記プレートに切
り込み部を形成し、前記プレートの幅が狭くなるように
折り曲げ状態で前記ティース部先端間に挿入し、挿入後
に外部から力を加えて折り曲げ状態を戻すことにより、
前記プレートを突っ張り状態で装着する。
【0011】第5の発明は、第4の発明において、前記
プレートにより閉塞された前記コイル周辺の空間を冷媒
を流す冷媒通路として形成し、前記折り曲げ状態で挿入
したプレートのロータ側から樹脂モールドを充填するこ
とにより前記ティース部間をシールすると共に、前記樹
脂モールド充填圧力により前記プレートの折り曲げ状態
を戻すようにした。
【0012】第6の発明は、第1の発明において、弾性
体により形成した前記プレートを前記ティース部先端間
に径方向に曲げた状態で装着した。
【0013】第7の発明は、第6の発明において、前記
プレートを、前記回転空隙に向かって凹形状となるよう
に曲げて装着した。
【0014】第8の発明は、第6または7の発明におい
て、前記プレートにより閉塞された前記コイル周辺の空
間を冷媒を流す冷媒通路として形成し、前記プレートを
熱膨張率のことなる複数のプレートを積層して構成し、
且つ、前記ロータ側のプレートには前記冷媒通路側より
熱膨張率が高い材質を用いる。
【0015】
【作用及び効果】第1の発明によれば、周方向に予圧縮
状態で隣り合う各ティース部先端間にプレートを装着す
ることで、プレートが突っ張り状態となり隣り合うティ
ース部先端が互いに固定されるので、回転電機の出力を
低下させることなくティース部先端に生じる振動による
回転電機の高周波音を抑制できる。
【0016】第2の発明によれば、ティース部先端にプ
レートを圧入することにより、周方向に予圧縮状態でプ
レートを装着することができる。
【0017】第3の発明によれば、焼嵌めまたは冷やし
嵌めによりプレートを装着することで、材料の収縮と膨
張によりステータとプレートの接触による損傷を最小限
に留めることができる。
【0018】第4の発明によれば、プレートの幅が狭く
なるように折り曲げ状態でティース部先端間に挿入し、
挿入後に外部から力を加えて折り曲げ状態を戻すことに
より、前記プレートを突っ張り状態で装着することで、
ステータとプレートの損傷を最小限に留めることができ
る。
【0019】第5の発明によれば、プレートの折り曲げ
状態を樹脂モールド充填圧力により戻すことで、特に突
っ張り工程を設ける必要がなくなり、コストアップする
ことなくティース部先端を固定することができる。
【0020】第6の発明によれば、弾性体により形成し
たプレートをティース部の先端間に径方向に曲げた状態
で装着することで、ティース先端の支持力を保持すると
ともに、ティース部先端の寸法のバラツキを容認するこ
とができる。
【0021】第7の発明によれば、プレートを回転空隙
に向かって凹形状となるように曲げて装着することで、
プレートがロータと干渉することを避けられる。
【0022】第8の発明によれば、プレートを熱膨張率
のことなる複数のプレートを積層して構成し、且つ、ロ
ータ側のプレートには冷媒通路側より熱膨張率が高い材
質を用いることで、特に高出力などの高温時にロータ側
の材料が伸びようとするので、ティース間に圧力を与え
て振動発生を低減することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】第1の実施形態の回転電機である
モータの縦断面を図1に、図1におけるモータのX−X
横断面を図2に示す。
【0024】回転電機のケース1は、円筒板1Aとこれ
の軸方向両端の開口を閉塞する側板1B、1Cから形成
する。ケース1内には円筒形のステータ5を配置し、そ
のさらに内側に円柱形のロータ2を配置する。
【0025】ロータ2には周方向に均等に複数の対とな
った永久磁石4を、ここでは6対の永久磁石4を埋め込
む。ロータ2は、その回転軸2Aの両端をそれぞれベア
リング3を介して側板1B、1Cに支持することによ
り、回転軸2Aを中心に回転自在となっている。
【0026】ステータ5は、電磁鋼板をロータ2の回転
軸方向に所定枚数積層して形成する。電磁鋼板により形
成されたティース部26とヨーク部27からなる略T字
形状の分割ステータコア22aを所定枚数積層した後、
ティース部26にコイル24を集中巻きにより形成す
る。このような分割ステータコア22aを用いることで
コイル24を形成する作業が容易になる。また後述する
プレート30で閉塞したコイル24周囲の空間は、過熱
したコイル24を冷却するための冷媒、例えば低温の油
を流す冷却通路23とする。
【0027】このように形成した分割ステータコア22
aを周方向に複数個、ここでは9個並べることで円筒状
のステータコア22を組み立てる。周方向に隣り合う分
割ステータコア22aはヨーク部27の嵌合部27aで
嵌合するように形成する。ここでは、隣り合う分割ステ
ータコア22aの一方に凸部を、他方に凹部を形成する
ことにより嵌合部27aとする。これにより、ステータ
5を径方向に固定するとともに、ステータ5の機械的強
度を向上することができる。
【0028】さらにステータ5を固定するために、その
外周に内周がステータ5の外周にほぼ等しいリング状の
ステータ支持部材21を設けてステータ5の外周部を押
さえる。
【0029】このようなモータにおいて、ロータ2はテ
ィース先端部26aとロータ2に埋め込んだ永久磁石4
間で磁力が作用し合うことにより回転する。このとき、
ティース先端部26aにはその磁力の反作用が働く。テ
ィース先端部26aに働くこの反作用により、ステータ
5には半径方向に押し出したり引っ張ったり、あるいは
倒したり起こしたりする動きが生じる。このような動き
が生じると、ロータ2が回転するたびにティース先端部
26aが振動し、特に隣り合うティース間距離26が繰
り返し変化するので、高周波振動が発生することにな
る。
【0030】通常、隣り合うティース部26間の嵌合部
27aや外周に配置されたリング21によりこれらの動
きはある程度束縛されるものの、本実施形態では最も力
が作用しているティース先端部26aを各ティース先端
部26a間に予圧縮状態で装着されるプレート30によ
り拘束することで、さらに高周波の振動の発生を抑制す
る。
【0031】図3にプレート30を、図4にプレート3
0を各隣り合うティース先端部26a間に設置したステ
ータ5の詳細を示す。
【0032】プレート30は回転軸方向にステータ5と
同一の長さで、回転軸と直交する断面が略屋根形となる
ように形成する。プレート30のロータ2と対峙する内
周面30aは、ロータ2の外周と平行になるように形成
し、また外周側の外周面30bはコイル24が形成され
ているコイル形成部24aとある一定の距離を保つよう
に形成する。ここでは、外周面30bは外周側に凸形状
を成す屋根形の傾斜平面により形成する。
【0033】またプレート30の周方向の幅を各々隣り
合うティース先端部26a間の距離より僅かに大きく形
成する。例えば、プレート30の幅が弾性限界内の応力
で隣り合うティース先端部26a間の幅に変形されるよ
うにプレート30を形成する。これにより、後述するよ
うにプレート30をティース先端部26a間に予圧縮状
態で装着したときに、プレート30がティース先端部2
6aを支持する力を維持することができる。
【0034】プレート30を形成するのにティース部2
6の形成部材より大きな非磁性体、例えば、ステンレス
や樹脂を用いる。これにより、ティース先端部26aか
らの磁束の漏れを最小限にすることができ、ステータ5
の電磁性能を維持することができる。また、後述のよう
にプレート30の弾性力によりティース先端部26aを
支持するので、プレート30は弾性体により形成する。
【0035】プレート30をティース先端部26a間に
予圧縮状態で装着する方法として、外部からプレート3
0に圧力をかけてティース先端部26a間に圧入する方
法がある。この方法は、ヨーク部27が分割されている
分割型ステータや一体型ステータのどちらにも利用する
ことができる。
【0036】または、図3に示したプレート30を冷や
したり、ティース先端部26aあるいはステータコア2
2全体を温めたり、あるいはその両方を行う、いわゆる
焼嵌めや冷やし嵌めにて挿入することができる。この方
法で設置することで、ヨーク部27が分割されているヨ
ーク分割型ステータや一体型ステータのどちらにも適用
可能である上に、ステータコア22を温めたりとプレー
ト30を冷やしたりすることによって起こる材料の収縮
または膨張の影響で、プレート30の周方向の幅に対す
るティース先端部26a間距離が広くなる。そのため、
挿入時に積層構造のステータコア22とプレート30の
接触を最小限にできるので、接触する面を傷つけること
を最小限に留めることができる。
【0037】このようなプレート30をすべてのティー
ス先端部26a間の開口部分に装着することで、例えば
焼嵌めまたは冷やし嵌めにより設置したときにはプレー
ト30とティース先端部26aの温度差がなくなったと
きに、ティース先端部26aとプレート30に周方向の
弾性変形が発生する。このように予圧を与えた状態でプ
レート30をティース先端部26a間に狭持すること
で、ティース部26のそれぞれ隣り合うティース先端部
26aが互いに固定される。その結果、ロータ2が回転
したときに作用する磁力の作用反作用によるティース先
端部26aの動きが制限されるので、モータの高周波音
を低減することができる。
【0038】第2の実施形態におけるプレート31の断
面を図5、図6に示す。
【0039】プレート31に、中央のヒンジ部31fを
中心に折り曲げ可能にした切込み部31cを形成する。
プレート31の内周面31aの中央部でプレート形成部
31d、31eの端部が接続し、外周方向にいくにした
がって徐々に間隔を増加させる。つまりプレート形成部
31d、31eの端部間には内周側に向かって凸のくさ
び形空間である切込み部31cが形成されるようにす
る。
【0040】このようなプレート31をティース先端部
26a間に挿入する際には図6のようにヒンジ部31f
で折り曲げ、すなわち、ヒンジ部31fをロータ2側に
突出させた状態で挿入する。このようにプレート31を
折り曲げ状態で挿入することにより、プレート31全体
の幅を狭くすることができるので、ステータコア22と
接触するのを防ぐことができる。挿入後、内周側からプ
レート31の内周面31aの少なくともヒンジ部31f
に圧力をかけることにより、図5のように内周面31a
が連続する円弧を形成する突っ張り状態にする。これに
より、プレート31の幅がティース先端間距離よりも広
くなり、予圧縮したプレート31によって、隣り合うテ
ィース先端部26aの位置を固定することができる。
【0041】ここで、内周側から圧力をかける方法とし
て、図7に示すように樹脂モールド40を流し込む際の
充填圧力を使う方法がある。樹脂モールド40は、コイ
ル24付近に例えば低温の油を流通させる冷却通路23
を形成するためにティース先端部26a間の開口部をシ
ールするためのものである。ステータ5の内周側にステ
ータ5の内径とほぼ同径の外周をもつ円柱形の樹脂モー
ルド用金型41を配置し、この樹脂モールド用金型41
の周囲に樹脂を流し込むことによりティース先端部26
a間に樹脂モールド40を形成する。このときに、樹脂
モールド40の形成部の内側に図5に示した状態、つま
り内周側にプレート31が突出している折り曲げ状態で
挿入してから樹脂モールド40を形成部に流し込むこと
で、プレート31には外周方向に向かう力が働く。この
とき力は周方向全域にかかるが、ティース先端にプレー
ト31の外周側への移動を防止するためのストッパー部
28を形成することで、ストッパー部28を支点、中央
部を力点として設置することができる。
【0042】このように、突っ張り状態にする外力とし
て樹脂モールド40の充填時の圧力を利用することで、
特に突っ張り工程を設ける必要がなく大きなコストアッ
プをすることなくプレート31を設置することができ
る。また、ステータ5を構成する電磁鋼板を傷つけるの
を避けることができる。さらに、内周側から圧力をかけ
ることでプレート31は、いわゆる予圧を与えられるこ
とになりティース先端部26aを支持するので、ロータ
2が回転したときに作用する磁力の反作用によるティー
ス先端部26aの動きが制限され、その結果モータの高
周波音を低減することができる。
【0043】第3の実施形態のステータ5の形状、主に
プレート32の形状を図8に示す。
【0044】プレート32を、非磁性体であり弾性体で
ある、例えばステンレス鋼などの板状部材を周方向中央
部が内周側に凸となるように曲げて、板バネ状にしてテ
ィース先端部26aに設置する。
【0045】設置する際には、例えばプライア構造の専
用工具を用いて、プレート32を弾性変形内で曲げてお
き、この状態のままティース先端部26aに置いてから
工具が加えている力を抜く。このとき、プレート32は
板状に戻ろうとするので、その弾性力がティース先端部
26aに作用してティース先端部26aで突っ張り状態
となる。そのため、ロータ2が回転したときに作用する
磁力の作用反作用によるティース先端部26aの動きが
制限され、その結果モータの高周波が低減される。
【0046】このように、ティース先端部26aに非磁
性体の板状プレート32を曲げて配置すると、周方向に
弾性力が働くことによりティース先端部26aの支持力
が残っているだけでなく、板状のプレート32が組付け
後も曲がったままでいるのでティース先端部26aの寸
法のバラツキを精密に管理する必要がなくなる。
【0047】第4の実施形態に用いる主にプレート33
の形状を図9に示す。
【0048】第3の実施形態に用いたプレート32を周
方向中央部が外周側に凸となるように曲げる。これによ
り、ティース先端部26aの弧状と凹凸が合い、ロータ
2との距離は周方向に均等化される。このため、ティー
ス先端部26aのプレート33より内周側に突出してい
る出っ張り部29を極力小さくすることができる。その
結果、コイル24を形成するコイル形成部24aを最大
にとることができ、ステータ5の電磁力の密度を増加さ
せることができる。また、隣り合うティース先端部26
aの間隔が大きく開いていても、板状のプレート33の
曲がり方向が外側に凸であるので内側に設置されている
ロータ2との干渉を避けられる。
【0049】第5の実施形態に用いる主にプレート34
の形状を図10に示す。
【0050】プレート34は、熱膨張率の異なる複数の
非磁性・弾性体である板状部材を張り合わせることによ
り形成した一つの板状部材であり、第4の実施形態と同
様にティース先端部26a間に設置する。ここでは、2
種類の非磁性・弾性体である板状部材を張り合わせてプ
レート34を形成するが、熱膨張率の高い材質を曲げた
際の内側に、ここでは内周側34fに配置した。また、
前述のようにプレート34により閉塞されたコイル24
周囲の空間を、コイル24の冷却を行う低温の油を循環
させる冷却通路23とする。
【0051】このように形成することで、冷却通路23
側である外周側34gには熱膨張率の低い材質を、空気
層の温度の高い内周側34fでは熱膨張率の高い材質を
配置するので、高温側の高熱膨張率の材質が余計に伸び
ようとする。プレート34内に温度差が生じるにつれ、
つまりモータが高出力状態であればあるほど伸びようと
するためにティース先端部26a間に予圧を加えてティ
ース先端部26aの動きを拘束し、振動発生を低減する
ことができる。
【0052】また、モータが高出力状態の時には、ティ
ース先端部26aも昇温して熱膨張するので、隣り合う
ティース先端部26a間の幅が狭くなり、さらにプレー
ト34の突っ張り力が大きくなるので、振動発生を低減
することができる。このとき、プレート34は、ティー
ス先端部26aの熱膨張による変形に対応できるような
弾性限界をもつ材料を用いることで、プレート34の機
械的強度を維持することができる。
【0053】なお、本実施形態は分割ステータコア22
aを組み合わせて形成されるステータ5に適用したが、
本発明は一体型ステータにも適用できる。このように、
本発明は、上記の実施形態に限定されるわけではなく、
特許請求の範囲に記載した技術思想の範囲以内で様々な
変更が成し得ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態におけるモータの縦断面図であ
る。
【図2】第1の実施形態におけるモータの横断面図であ
る。
【図3】第1の実施形態におけるプレートの形状を示す
図である。
【図4】第1の実施形態のプレートをティース部間に設
置したときの構成図である。
【図5】第2の実施形態における挿入後のプレートの断
面形状を示す図である。
【図6】第2の実施形態における挿入時のプレートの断
面形状を示す図である。
【図7】第2の実施形態のプレートに樹脂を充填すると
きの方法を示す図である。
【図8】第3の実施形態のプレートをティース部間に設
置したときの構成図である。
【図9】第4の実施形態のプレートをティース部間に設
置したときの構成図である。
【図10】第5の実施形態のプレートをティース部間に
設置したときの構成図である。
【符号の説明】 2 ロータ 5 ステータ 22 ステータコア 22a 分割ステータコア 23 冷却通路 24 コイル 26 ティース部 26a ティース先端部 30〜34 プレート 40 樹脂モールド

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸を中心に回転自在のロータと回転空
    隙を介して配置され、ティース部に集中巻きによりコイ
    ルを形成したステータを備えた回転電機において、 周方向に予圧縮状態で隣り合う前記各ティース部先端間
    にプレートを装着することを特徴とする回転電機のステ
    ータ。
  2. 【請求項2】前記プレートを前記ティース部先端間に圧
    入により装着する請求項1に記載の回転電機のステー
    タ。
  3. 【請求項3】前記プレートを前記ティース部先端間に焼
    嵌め、あるいは、冷やし嵌めにより装着する請求項1に
    記載の回転電機のステータ。
  4. 【請求項4】前記プレートが折り曲げ可能となるように
    前記プレートに切り込み部を形成し、 前記プレートの幅が狭くなるように折り曲げ状態で前記
    ティース部先端間に挿入し、挿入後に外部から力を加え
    て折り曲げ状態を戻すことにより、前記プレートを突っ
    張り状態で装着した請求項1に記載の回転電機のステー
    タ。
  5. 【請求項5】前記プレートにより閉塞された前記コイル
    周辺の空間を冷媒を流す冷媒通路として形成し、 前記折り曲げ状態で挿入したプレートのロータ側から樹
    脂モールドを充填することにより前記ティース部間をシ
    ールすると共に、 前記樹脂モールド充填圧力により前記プレートの折り曲
    げ状態を戻すようにした請求項4に記載の回転電機のス
    テータ。
  6. 【請求項6】弾性体により形成した前記プレートを前記
    ティース部先端間に径方向に曲げた状態で装着した請求
    項1に記載の回転電機のステータ。
  7. 【請求項7】前記プレートを、前記回転空隙に向かって
    凹形状となるように曲げて装着した請求項6に記載の回
    転電機のステータ。
  8. 【請求項8】前記プレートにより閉塞された前記コイル
    周辺の空間を冷媒を流す冷媒通路として形成し、 前記プレートを熱膨張率のことなる複数のプレートを積
    層して構成し、且つ、前記ロータ側のプレートには前記
    冷媒通路側より熱膨張率が高い材質を用いる請求項6ま
    たは7に記載の回転電機のステータ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005312277A (ja) * 2004-04-26 2005-11-04 Denso Corp 回転電機の集中巻き型ステータコイル
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