JP2009177942A - コイル挿入装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェッジプッシャの移動量を少なくできると共に、ウェッジの挿入ミスが生じにくくしたコイル挿入装置を提供する。
【解決手段】コイル挿入装置は、アッパーツール200とウェッジ挿入装置100とを備える。アッパーツールは、複数のブレード207と、ウェッジガイド204と、ストリッパ209とを有する。ストリッパの後方に、第2ガイド溝に挿入されたウェッジを押してステータコアのスロットに挿入する第2ウェッジプッシャ212が取付けられている。ウェッジ挿入装置は、外周に第1ガイド溝120を有するウェッジマガジン105と、第1ガイド溝にウェッジを挿入するウェッジ供給装置110と、第1ガイド溝に挿入されたウェッジを、第2ガイド溝に挿入する第1ウェッジプッシャとを有する。第1ウェッジプッシャは、ウェッジを、第2ウェッジプッシャを乗り越えさせて、その前方に配置させるように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、予め巻線されたコイルをステータコアのスロットに挿入すると同時に、該スロットの内径側の開口部を塞ぐようにウェッジを挿入するのに用いられるコイル挿入装置に関し、特にウェッジを挿入する機構の改良に関する。
ステータコアにコイルを装着する方法の一つとして、コイル巻線装置によって導線を巻線してコイルを形成し、このコイルをコイル挿入装置によってステータコアのスロットに挿入する方法が知られている。コイル挿入装置は、ステータコアの内歯の内周に整合して環状に配列される複数のブレードと、このブレードの外周に配置されてウェッジを挿入するためのガイド溝を形成するウェッジガイドと、ブレードの間隙に挿入される押し歯を有し、ステータコアの軸心に沿って移動可能とされ、ブレードに引き掛けられたコイルをブレードの間隙からステータコアの対応するスロットに押し込むストリッパと、ウェッジガイドのガイド溝に挿入され、該ガイド溝に装填されたウェッジを押してステータコアの対応するスロットに挿入するウェッジプッシャとを備えている。
例えば、下記特許文献1には、円周上に配置してあり、固定子鉄心に挿入するコイルを保持する櫛歯状のブレードと、前記円周の中心からみて、前記ブレードの後に設けてあり、前記固定子鉄心に設けたスロットの開口部を塞ぐために前記スロット内へ挿入するウェッジを保持しガイドする多数のウェッジガイドと、隣接する前記ウェッジガイドの間に位置しており、これ等隣接するウェッジガイド間に位置する前記ウェッジを前記ウェッジガイドの伸びる方向へ押して、前記ウェッジを前記スロット内へ押し込むウェッジブツシャとを有するものに於いて、夫々の前記ウェッジプツシャは、隣接する前記ブレードの間に位置する部分を有していることを特徴とするウェッジ挿入機が開示されている。
また、従来の一般的なコイル挿入装置は、ブレードとウェッジガイドとストリッパとを有するアッパーツールと、ストリッパの駆動軸とウェッジプッシャとを有するロアーツールとに分かれて構成されている。アッパーツールは、パレットに載って移動可能とされ、巻線ステーションで、ブレードの所定の間隙にコイルを落とし込まれてコイルを装着された後、コイル挿入ステーションに移動し、ロアーツール上に配置される。そして、ブレードの先端部にステータコアを嵌合させ、ロアーツールからストリッパ駆動軸及びウェッジプッシャを上昇させて、ストリッパ駆動軸によりストリッパを押し上げて、ブレードに保持されたコイルをステータコアの所定のスロットに挿入すると共に、ウェッジプッシャによりウェッジを押し上げて、コイル挿入後のスロットの開口部を塞ぐようにウェッジをスロットに挿入する。なお、ロアーツール内には、ウェッジガイドのガイド溝に整合するガイド溝を外周に有するウェッジマガジンが配置されており、ウェッジプッシャは、ウェッジマガジンのガイド溝に打ち込まれたウェッジを押して、ウェッジガイドのガイド溝に挿入し、更にステータコアのスロットに挿入するようにしている。
一方、下記特許文献2には、ウェッジ供給機構として、ウェッジをステータコアのスロットに挿入する前方押込部と、ウェッジをステータコアのスロットに入る手前の途中位置まで挿入する後方押込部とを有するウェッジ挿入装置が開示されている。このウェッジ挿入装置では、前方押込部によりウェッジをステータコアのスロットに挿入する際、後方押込部が一体に移動して次に挿入するウェッジをウェッジガイドの途中まで挿入し、前方押込部及び後方押込部が後方に戻る際に、次に挿入するウェッジの内側を前方押込部が通過して、該ウェッジの基端側に係合するように構成されている。
特開昭61−73555号公報 米国特許3,968,556号公報
従来のコイル挿入装置では、ウェッジプッシャは、ロアーツール内に配置されたウェッジマガジンのガイド溝に打ち込まれたウェッジを押して、アッパーツールのウェッジガイドのガイド溝に挿入し、更にステータコアのスロットに挿入するようにしているので、ウェッジプッシャが著しく長くなり、ロアーツールは、その長いウェッジプッシャをウェッジマガジンのウェッジ挿入位置の下方まで引き込ませることができるだけの高さが必要とされるため、装置が大型化し、アッパーツールが配置されるテーブルが高くなってしまうという問題点があった。
また、前記特許文献2のウェッジ挿入装置では、後方押込部がウェッジを途中位置まで押し込み、前方押込部が途中位置まで押し込まれたウェッジをステータコアのスロットに挿入するようにしているので、ウェッジプッシャの移動量を少なくすることでき、装置をコンパクト化できるという利点が得られる。しかしながら、前方押込部及び後方押込部が後方に戻る際に、途中まで押し込まれたウェッジが、前方押込部の通過に伴って一緒に後方に移動してしまい、ウェッジが前方押込部の前方に係合せず、次の挿入時にウェッジが挿入されないというミスが生じる可能性があった。
したがって、本発明の目的は、ウェッジプッシャの移動量を少なくできると共に、ウェッジの挿入ミスが生じにくくしたコイル挿入装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、ステータコアの内歯の内周に整合して環状に配列される複数のブレードと、このブレードの外周に配置されてウェッジを挿入するための第2ガイド溝を形成するウェッジガイドと、前記ブレードの間隙に挿入される押し歯を有し、前記ステータコアの軸心に沿って移動可能とされ、前記ブレードに引き掛けられたコイルを前記ブレードの間隙から前記ステータコアの対応するスロットに押し込むストリッパとを有するアッパーツールと、
このアッパーツールが所定位置に移動したとき、その下方に同軸的にかつ回転可能に配置され、全体として円筒状をなし、その外周に前記ウェッジガイドの第2ガイド溝に整合する第1ガイド溝を有するウェッジマガジンと、このウェッジマガジンの第1ガイド溝にウェッジを挿入するウェッジ供給装置と、前記ウェッジマガジンの第1ガイド溝に挿入されたウェッジを、前記ウェッジガイドの第2ガイド溝に挿入する第1ウェッジプッシャとを有するウェッジ挿入装置とを備えたコイル挿入装置において、
前記ストリッパの後方に、該ストリッパと一体に移動して、前記第2ガイド溝に挿入されたウェッジを押して、前記ステータコアのスロットに挿入する第2ウェッジプッシャが取付けられており、
前記第1ウェッジプッシャは、前記ウェッジマガジンの第1ガイド溝に挿入されたウェッジを押して、前記ウェッジガイドの第2ガイド溝に挿入する際に、該ウェッジを、前記第2ウェッジプッシャを乗り越えさせて、該第2ウェッジプッシャの前方に配置させるように構成されていることを特徴とするコイル挿入装置を提供するものである。
本発明によれば、ウェッジ供給装置により、ウェッジマガジンの第1ガイド溝にウェッジを挿入し、この第1ガイド溝に挿入されたウェッジを第1ウェッジプッシャによって、ウェッジガイドの第2ガイド溝に挿入する際に、第2ウェッジプッシャを乗り越えさせて、該第2ウェッジプッシャの前方に配置させることができる。そして、コイル挿入時にストリッパによりコイルをステータコアのスロットに挿入する際、ストリッパの後方に取付けられた第2ウェッジプッシャによってウェッジをスロットに挿入することができる。このように、第1ウェッジプッシャは、ウェッジを第2ガイド溝に配置された第2ウェッジプッシャの前方に配置させるまで移動させればよいので、その移動量を少なくすることができ、ウェッジ挿入装置が配置されたロアーツールをコンパクト化することができる。また、第1ウェッジプッシャでウェッジを強制的に押しながら、第2ウェッジプッシャを乗り越えさせて、第2ウェッジプッシャの前方に配置させるようにしたので、ウェッジの挿入ミスが生じる可能性を極めて少なくすることができる。更に、ステータコアの厚さが変更された場合でも、第1ウェッジプッシャは、第2ウェッジプッシャの前方までウェッジを挿入できる長さであればよく、第1ウェッジプッシャの長さや移動量を変更する必要がなくなるので、アッパーツールの変更だけですみ、段取り変えに要する作業時間を軽減することができる。
本発明においては、前記ストリッパの後方に、前記ストリッパに対する距離を変更できるように連結部材が取付けられ、この連結部材の外周に前記第2ウェッジプッシャが設けられていることが好ましい。この態様によれば、ステータコアの厚さが変更されて、ウェッジの長さが変更された場合でも、そのウェッジの長さに適合するように、ストリッパと連結部材との距離を変更するだけで対応でき、ステータコアの厚さ変更に伴う段取り変えをスムーズに行うことができる。
また、本発明においては、前記第2ウェッジプッシャの後端部に、前記第2ガイド溝の溝底に向けて次第に高さが低くなるテーパ部が設けられていることが好ましい。この態様によれば、第1ウェッジプッシャによってウェッジを押して第2ガイド溝に挿入し、第2ウェッジプッシャを乗り越えさせる際、ウェッジが上記テーパ部に沿って移動することにより、第2ウェッジプッシャを乗り越えやすくすることができる。
更に、本発明においては、前記ウェッジマガジンの第1ガイド溝は、前記ウェッジガイドの第2ガイド溝よりも溝幅を広くされると共に、前記第2ガイド溝の溝底よりも外径側に溝底が位置するように形成されており、前記第1ガイド溝と前記第2ガイド溝とが連通する部分であって、前記第2ウェッジプッシャの待機位置近傍の溝壁には、前記第1ガイド溝の溝幅から前記第2ガイド溝の溝幅になるように、徐々に溝幅を狭くしたテーパ部が形成されていることが好ましい。この態様によれば、第1ガイド溝に挿入されたウェッジは、その両側部を幅方向に広げて緩やかに屈曲した形状となり、かつ、第1ガイド溝の溝底が第2ガイド溝の溝底よりも外径側に溝底が位置しているので、第2ガイド溝に配置された第2ウェッジプッシャに引きかかることなく通過しやすくすることができる。また、ウェッジが第2ウェッジプッシャを乗り越えると、溝幅の狭い第2ガイド溝によって両側をより大きく屈曲された形状とされるので、第2ガイド溝の溝底に当接しやすくなり、ストリッパと共に第2ウェッジプッシャが移動する際、ウェッジが第2ウェッジプッシャに係合しやすくすることができる。
更に、本発明においては、前記第1ウェッジプッシャの先端部は、前記第2ガイド溝の待機位置に配置された前記第2ウェッジプッシャの前方まで挿入できるように、基部側よりも幅狭な形状とされていることが好ましい。この態様によれば、第1ウェッジプッシャの先端部によって、ウェッジが第2ウェッジプッシャを乗り越えるまで、強制的に押し込まれるので、ウェッジを第2ウェッジプッシャに、より確実に係合させることができる。
本発明によれば、ウェッジマガジンの第1ガイド溝に挿入されたウェッジを、第1ウェッジプッシャによって、ウェッジガイドの第2ガイド溝に挿入する際に、ストリッパの後方に取付けられた第2ウェッジプッシャを乗り越えさせて、該第2ウェッジプッシャの前方に配置させ、コイル挿入時にストリッパによりコイルをステータコアのスロットに挿入する際、第2ウェッジプッシャによってウェッジをスロットに挿入することができる。これにより、第1ウェッジプッシャは、ウェッジを第2ガイド溝に配置された第2ウェッジプッシャの前方に配置させるまで移動させればよいので、その移動量を少なくすることができる。
その結果、第1ウェッジプッシャ及びその駆動機構を小さくして、ウェッジ挿入装置が配置されたロアーツールの高さを低くすることができる。そのため、アッパーツールの支持高さを低くすることができ、アッパーツールを移動するためのターンテーブル等も低い位置に設置することができる。それによって、コイル挿入前のワイヤー処理作業等を行う際のテーブルの高さが低くなり、作業がやりやすくなる。
また、第1ウェッジプッシャでウェッジを強制的に押しながら、第2ウェッジプッシャを乗り越えさせて、第2ウェッジプッシャの前方に配置させるようにしたので、ウェッジの挿入ミスが生じる可能性を極めて少なくすることができる。
更に、ステータコアの厚さが変更された場合でも、第1ウェッジプッシャは、第2ウェッジプッシャの前方までウェッジを挿入できる長さであればよく、第1ウェッジプッシャの長さや移動量を変更する必要がなくなるので、アッパーツールの変更だけですみ、段取り変えに要する作業時間を軽減することができる。
以下、図面を参照して本発明によるコイル挿入装置の一実施形態を説明する。
図1は、このコイル挿入装置のアッパーツール200が、ウェッジ挿入ステーションに配置された状態を示している。すなわち、ウェッジ挿入ステーションに配置されたアッパーツール200の下方には、ウェッジ挿入装置100が配置されている。ウェッジ挿入装置100は、アッパーツール200を支持するテーブル101と、その下方に配置された中間フレーム102と、その更に下方に配置された基台103とによって支持されている。テーブル101と、中間フレーム102との間には、ベアリング104を介して全体として円筒状をなすウェッジマガジン105が回転可能に支持されている。
図2を併せて参照すると、ウェッジマガジン105の上端部外周には、従動ギヤ106が装着されている。また、この従動ギヤ106の側方にサーボモータ107が配置され、その駆動ギヤ108が従動ギヤ106と歯合している。そして、従動ギヤ106の下方に配置されたセンサ109により、ウェッジマガジン105の回転角度が検出されるようになっている。
ウェッジマガジン105の側方には、ウェッジ供給装置110が配置されている。ウェッジ供給装置110は、テープ状のウェッジを挿通させるガイド通路111を有している。そして、ガイド通路111の途中に一対のローラ112,113が配置され、テープ状のウェッジを挟んで送り出すことにより、ガイド通路111に沿ってウェッジを供給するようになっている。ガイド通路111の下流側は、ウェッジマガジン105の側面に沿って、ウェッジマガジン105の軸方向と平行に上方に伸びている。
ウェッジマガジン105の側面に沿って上方に伸びるガイド通路111の下方部分に、カッタ114が配置されている。カッタ114は、図2の矢印Aで示すように、往復動作し、ガイド通路111を通るテープ状のウェッジを所定位置でカットするようになっている。
ウェッジマガジン105の側面に沿って上方に伸びるガイド通路111の上記カッタ114の上部には、パンチ板115が配置されている。パンチ板115は、図示しないモータにより回転する一対のクランク116と、該クランク116に連動するリンク117とにより、図2中の矢印Bで示すように往復動作する。
そして、パンチ板115によりガイド通路111に挿入された所定長さのウェッジが、後述する態様によりウェッジマガジン105の第1ガイド溝120に打ち込まれるようになっている。すなわち、図3に示すように、ウェッジマガジン105は、環状に配列された複数のガイド棒118と、これらのガイド棒118の間において、外周側に形成されたウェッジ挿入口119と、このウェッジ挿入口119に連通し、その内周側に形成された第1ガイド溝120とを有している。
第1ガイド溝120は、打ち込まれたウェッジを台形状に折り曲げて保持するように、その断面が台形状をなしている。第1ガイド溝120の更に内周側には、後述する第1ウェッジプッシャ135が挿入される、第1ウェッジプッシャ挿入口121が設けられている。
環状に配列された複数のガイド棒118は、それらの上端部を上方保持リング122に保持され、それらの下端部を下方保持リング123に保持されて、全体として円筒状に形成されている(図2参照)。
ウェッジ供給装置110のガイド通路111は、外側ガイド板124と、内側ガイド板125とによって挟まれた溝によって構成されている。そして、このガイド通路111の幅方向中央に、該ガイド通路111と直交する打ち込み通路126が、外側ガイド板124及び内側ガイド板125を貫通して形成されている。この打ち込み通路126にパンチ板115が挿入され、ガイド通路111に挿入されたウェッジを、ウェッジ挿入口119を通して、第1ガイド溝120に打ち込むようになっている。こうして、打ち込まれたウェッジ130は、第1ガイド溝120の内周形状に沿って、その幅方向両側部を台形状に折り曲げられて配置される。
図4(a)は、打ち込み通路126を外側ガイド板124側から見た説明図である。外側ガイド板124及び内側ガイド板125の下端部には、図2に示したカッタ114に連結されたカットブロック127が配置されている。カットブロック127は、図4の(b)及び(d)に示すように、図2に示したガイド通路111に連通する通路128を内部に有しており、上端面が摺接部129をなしている。摺接部129は、山形に突出した形状をなし、外側ガイド板124及び内側ガイド板125の下端部と摺接して、ウェッジ130をその形状に切断するようになっている。
図4(c)で示すように、こうして切断されたウェッジ130は、その下端部が凹部130aをなし、上端部が凸部130bをなす形状とされる。切断されたウェッジ130の長さは、適用されるステータコア206の厚さに適合するように、ローラ112,113による送り量を調整することにより定められる。
再び図2を参照すると、ウェッジマガジン105の上端面にはテーブル101と一体の端板131が配置されている。そして、端板131と基台103との間に、複数本のガイド棒132が平行に支持されている。そして、ウェッジマガジン105の内部には、これらのガイド棒132に沿って上下移動可能なスライド板133が配置されている。スライド板133の中心には、端板131と、基台103とによって上下端部を回転可能に支持されたボールネジ134が螺挿されている。そして、ボールネジが図示しない駆動モータによって回転することにより、スライド板133が上下移動するようになっている。
スライド板133の外周には、ウェッジマガジン105の第1ガイド溝120に対応する、複数の第1ウェッジプッシャ135が周方向に所定間隔で取付けられている。図5に示すように、第1ウェッジプッシャ135は、基部136と、先端部137とを有している。基部136は、幅狭の内壁136aと、外周側に向けてテーパ状に拡径する両側壁136bと、幅広の外壁136cとを有し、第1ガイド溝120の断面形状にほぼ適合する形状をなしている。基部136の下端部には、内壁136aから延出された連結片136dが設けられ、この連結片136dを介してスライド板133に連結されている。
第1ウェッジプッシャ135の先端部137は、基部136の内壁136aとほぼ同じ幅の内壁137aと、両側壁137bと、基部136の外壁136cよりも幅狭の外壁137cとを有している。外壁137cは、基部136の外壁136cよりも幅狭であると共に、内壁137aに対する高さが低くなっている。先端部137は、更に外壁137cから先端部に向けて次第に高さが低くなる傾斜面137dを有している。このような形状をなす先端部137は、後述するアッパーツール200の第2ガイド溝205に挿入可能な形状とされている。
次に、アッパーツール200について説明する。図6に示すように、アッパーツール200は、ほぼ円形状の基板201と、この基板201の外周上部に立設された円筒状の本体ケース202と、この本体ケース202の上部に更に連結されたアッパーケース203とを有している。本体ケース202及びアッパーケース203の内周には、ステータコア206の内歯に対応して配列された複数本のウェッジガイド204が取り付けられている。各ウェッジガイド204の間には、第1ガイド溝120に連通する第2ガイド溝205が形成されている。すなわち、ウェッジマガジン105の第1ガイド溝120の打ち込まれたウェッジ130は、第1ウェッジプッシャ135により、アッパーツール200の第2ガイド溝205に挿入されるようになっている。
ウェッジガイド204の内周には、ステータコア206の内歯の内周に摺接する複数本のブレード207が配設されている。ブレード207は、本体ケース202の下部内周に配置されたブレードホルダ208に取付けられた第1ブレード207aと、ストリッパ209に取付けられた第2ブレード207bとで構成されている。ブレードホルダ208の上部には、プッシャホルダ210が接離可能に配置されている。プッシャホルダ210は、円筒状の下端部周縁がフランジ状に広がった形状をなしている。プッシャホルダ210の上部には、第2ウェッジプッシャ212が配置され、更にその上に配置された押え板211により、第2ウェッジプッシャ212はプッシャホルダ210に固定されている。
ブレードホルダ208、プッシャホルダ210、第2ウェッジプッシャ212、及び、押え板211を貫通して、ガイド棒216が挿通配置されており、これらの部材の取付け角度を規制している。図7に示すように、第2ウェッジプッシャ212は、円盤状部分213と、その外周から放射状に伸びた後、更に軸方向に沿って板状に伸びるフィン状部分214と、このフィン状部分214の先端部に形成された爪部215とを有している。円盤状部分213には、前記ガイド棒216が挿通される挿通孔217と、後述するネジ軸218が挿通される中心孔219とを有している。
再び図6を参照すると、本体ケース202の中心部には、ストリッパ209を貫通して上下に配置されたネジ軸218が設けられている。ネジ軸218は、下方に配置された軸218aと、上方に配置された軸218bとを連結部221で一体に連結した構造をなし、上方の軸218bの外周にネジ溝が形成されている。そして、ストリッパ209は、このネジ軸218に螺合して、ネジ軸218の外周に取り付けられている。
前記プッシャホルダ210の上部には、ネジ軸218及びその連結部221を回転可能に保持するブロック220が設置されている。ブロック220は、押え板211、第2ウェッジプッシャ212及びプッシャホルダ210と一体に連結されている。ストリッパ209の内部には、雌ネジ部材222が配設されており、この雌ネジ部材222がネジ軸218に螺合している。また、ネジ軸218の下端面には、工具挿入孔223が形成されており、この工具挿入孔223に図示しない工具を挿入して、ネジ軸218を回転させると、ストリッパ209がブロック220に対して軸方向に移動するようになっている。したがって、ネジ軸218を回すことによって、第2ウェッジプッシャ212の爪部215と、ストリッパ209との距離を変更し、ステータコア206の厚さの変更に対応できるようになっている。
図14は、アッパーツール200がコイル挿入ステーションに配置された状態を示している。このコイル挿入ステーションにおいては、アッパーツール200の下方にブレード駆動筒224と、ストリッパ駆動筒226とが、二重円筒状をなして配置されている。また、アッパーツール200のブレードホルダ208の内周には、ブレード駆動筒224が押し上げられたとき、ブレード駆動筒224の先端が嵌合するブレード駆動筒嵌合部225が設けられている。更に、プッシャホルダ210の内周には、ストリッパ駆動筒226が押し上げられたとき、ストリッパ駆動筒226の先端が嵌合する、ストリッパ駆動筒嵌合部227が設けられている。なお、ストリッパ209には、ネジ軸218の外周を覆うガイド筒228が立設して取り付けられている。
前述したように、ウェッジガイド204の間には、第2ガイド溝205が形成されており、この第2ガイド溝205はウェッジマガジン105の第1ガイド溝120に連通するように配置される。そして、第2ガイド溝205の下端部には、第1ガイド溝120から第2ガイド溝205へのウェッジ130の移行をスムーズに行わせるためのガイド連結部229が配設されている。
ガイド連結部229は、ウェッジガイド204の下端部を図8に示すような形状に加工することによって形成することができるが、ウェッジガイド204の下端部に、図8に示すようなガイド棒を連接させることによって形成することもできる。このガイド連結部229においては、第2ガイド溝205の通路幅が上方に向かって次第に狭められるように、その内周壁に下方から第1テーパ部230、第2テーパ部231、規定幅とされたストレート部232が順次形成されている。
図9には、図8におけるA−A矢視線、B−B矢視線、C−C矢視線にそれぞれ沿った断面図が(a)、(b)、(c)として記載されている。A−A矢視線に沿った図9(a)に示されるように、ガイド連結部229の下部においては、ガイド溝205aの両側壁の傾斜角が大きく、すなわち、角度θ1が小さくなるように形成されており、かつ、ガイド溝205aの深さD1も比較的短い長さとされている。
次にB−B矢視線に沿った断面図である図9(b)に示されるように、ガイド連結部229の中間部においては、ガイド溝205bが大きく傾斜した両側部と、小さく傾斜した両側部とを有しており、大きく傾斜した両側部の深さはD2、小さく傾斜した両側部の深さはD3とされている。大きく傾斜した両側部の傾斜角は、(a)のガイド溝205aの両側部よりは小さくなっている。すなわち、(b)の角度θ2は、(a)の角度θ1よりやや大きくなっている。また、ガイド溝205bの深さとなる、D2+D3の長さは、ガイド溝205aの深さであるD1の長さよりも長くされている。
C−C矢視線に沿った断面を表す図9(c)は、ガイド連結部229の上方部分の断面を表している。この上方部分のガイド溝205cは、両側の傾斜角がより小さくなっており、図中のθ3の角度は、θ1及びθ2の角度よりも大きくなっている。また、ガイド溝205cの深さであるD4の長さは、下方部分のガイド溝205bの深さであるD2+D3の長さよりも短くされている。このガイド溝205cは、そのままの形状で第2ガイド溝205として、ステータコア206の下端面まで達している。
このようにガイド連結部229は、図9(a)に示す断面形状の第1テーパ部230と、図9(b)に示す断面形状の第2テーパ部231と、図9(c)に示す断面形状のストレート部232とで構成されている。ただし、ガイド連結部229を連続的に変化するテーパ部で構成することもできる。
図10〜図13は、アッパーツール200がウェッジ挿入ステーションに配置された状態におけるウェッジマガジン105の第1ガイド溝120と、ウェッジガイド204の第2ガイド溝205との連通部分の構造を拡大して示したものである。
図10に示すように、ウェッジマガジン105の第1ガイド溝120は、アッパーツール200の基板201に設けられた連通孔201aと連通している。更に連通孔201aは、ウェッジガイド204の間に形成された第2ガイド溝205に連通されている。第2ガイド溝205の下端部には、前述したように、下方から第1テーパ部230、第2テーパ部231及び規定幅のストレート部232が設けられている。
第1ガイド溝120を通って上昇する第1ウェッジプッシャ135は、第2ガイド溝205内に配置された第2ウェッジプッシャ212の爪部215と干渉しないように、第1ガイド溝120は第2ガイド溝205に対してやや外径側にオフセットして配置されている。更に詳しく言えば、第1ガイド溝120の外径側の面が、第2ガイド溝205の第1テーパ部230の外径側の面と一致するように配置されており、そのとき第1ガイド溝120の内径側の面が第2ガイド溝205に配置された第2ウェッジプッシャ212の爪部215の外径側の面と、ほぼ一致するように配置されている。なお、爪部215の下端外周角部には、面取りしてなるテーパ部215aが形成されている。
次に、このコイル挿入装置の作用について説明する。
まず、図示しない巻線装置により、アッパーツール200のブレード207の所定の間隙に巻線されたコイルが挿入され、ブレード207に引き掛けられた状態で保持される。こうして、コイルを挿入されたアッパーツール200は、次にウェッジ挿入ステーションに配置される。
ウェッジ挿入ステーションにおいては、コイルを装着されたアッパーツール200が配置される前に、図1及び図2に示すウェッジ挿入装置100によりウェッジマガジン105の各第1ガイド溝120にウェッジ130が打ち込まれる。すなわち、ガイド通路111を通してテープ状のウェッジが、ローラ112及び113の回転により供給され、カッタ114によって所定の長さに切断される。
そして、パンチ板115が作動し、図3に示すように、ガイド通路111に配置されたウェッジ130を、ウェッジマガジン105の第1ガイド溝120に打ち込む。ウェッジ130はその両側を台形状に折り曲げられて、第1ガイド溝120内に挿入配置される。一つの第1ガイド溝120にウェッジ130が打ち込まれると、サーボモータ107の作動によりウェッジマガジン105が所定角度回動し、隣接する次の第1ガイド溝120がパンチ板115による打ち込み通路126に整合し、前記と同様にウェッジ130を打ち込まれる。
このような操作を繰り返して、ウェッジマガジン105の、コイルを挿入しようとするスロットに対応した全ての第1ガイド溝120に、ウェッジ130が装着される。
図6は、コイルCを装着されたアッパーツール200が、ウェッジ挿入ステーションに配置された状態を示している。前述したように、アッパーツール200のストリッパ209の後方には、ネジ軸218を介して第2ウェッジプッシャ212が連結されている。そして、図6の状態においては、ストリッパ209及び第2ウェッジプッシャ212は、ブレードホルダ208上の最も下方位置に配置されている。
そして、ウェッジマガジン105の第1ガイド溝120と、ウェッジガイド204の第2ガイド溝205が、それぞれ整合する位置に配置されている。この状態で図1及び図2に示した第1ウェッジプッシャ135が上昇し、第1ガイド溝120に打ち込まれたウェッジ130を押し上げて、基板201の連通孔201aを通し、ウェッジガイド204の第2ガイド溝205に挿入する。
図10は、ウェッジ130の先端部が第2ガイド溝205の下方部分に挿入された状態を示している。第1ウェッジプッシャ135で押されたウェッジ130は、第2ウェッジプッシャ212の爪部215の外周側に乗り上げて、爪部215の上方に移動する。このとき、ウェッジマガジン105の第1ガイド溝120が、ウェッジガイド204の第2ガイド溝205に対して外径側にオフセットされたおり、かつ、第2ウェッジプッシャ212の爪部215にテーパ部215aを設けたことにより、ウェッジ130は爪部215に引き掛かることなく、スムーズに上方に移動する。
図11は、第1ウェッジプッシャ135により、ウェッジ130を更に上方に押し上げた状態を示している。第1ウェッジプッシャ135の先端部137が、第2ウェッジプッシャ212の爪部215の外周に摺接して更に上昇する。
図12は、第1ウェッジプッシャ135が最大限まで上昇して、ウェッジ130の第2ガイド溝205への挿入操作が完了した状態を示している。このとき、第1ウェッジプッシャ135の先端部137は、ガイド連結部229の第1テーパ部230及び第2テーパ部231を通過し、ストレート部232に挿入された状態にある。しかしながら、第1ウェッジプッシャ135の先端部137は、図5に示したように、基部136に対して幅狭で、かつ、半径方向の厚さを薄くされているので、ガイド連結部229のストレート部232近傍までスムーズに挿入することができる。
こうして、第1ウェッジプッシャ135により押し上げられたウェッジ130は、第2ウェッジプッシャ212の爪部215を乗り越えて、その上方に配置される。その後、第1ウェッジプッシャ135は下降し、初期位置に戻る。そして、アッパーツール200のウェッジガイド204の第2ガイド溝205に、ウェッジ130を挿入した後、アッパーツール200はコイル挿入ステーションに移動する。
図14は、アッパーツール200がコイル挿入ステーションに移動した状態を示している。この状態でブレード駆動筒224及びストリッパ駆動筒226が共に上昇し、ブレード駆動筒224はブレード駆動筒嵌合部225に嵌合し、ストリッパ駆動筒226はストリッパ駆動筒嵌合部227に嵌合する。そして、図15に示すように、ブレード駆動筒224によりブレードホルダ208が上昇し、ストリッパ駆動筒226によりストリッパ209及び第2ウェッジプッシャ212が上昇する。
図15はこうして押し上げられたブレード207が、ステータコア206の上端面より先端をやや突出させた位置になった状態を示している。これ以降は、ブレード駆動筒224の上昇が停止され、ストリッパ駆動筒226のみが上昇する。その結果、ブレードホルダ208に固定されている第1ブレード207aは、それ以上上昇しない。しかしながら、ストリッパ209に固定されている第2ブレード207bは更に上昇を続ける。第1ブレード207aは、装着されたコイルCのループの内側に配置されており、第2ブレード207bはコイルCの外側に配置されている。
図16は、ストリッパ駆動筒226の上昇によりストリッパ209及び第2ウェッジプッシャ212が更に上昇して、コイルCをステータコア206のスロットの途中まで挿入した状態を示している。ストリッパ209は、ブレード207に引き掛けられたコイルCを、ステータコア206の対応するスロットに挿入し、第2ウェッジプッシャ212の爪部215は、ウェッジガイド204の第2ガイド溝205を通して、ウェッジ130をステータコア206の対応するスロットに挿入する。その結果、ウェッジ130は、ステータコア206の内歯どうしの間隙となる入口部を閉塞するように挿入される。この挿入時、第2ブレード207bがストリッパ209と共に上昇することによって、コイルCとブレード207との間にかかる摩擦力を軽減することができる。
図17は、ストリッパ209が最大高さまで上昇して、ステータコア206のスロットにコイルCが完全に挿入された状態が示されている。スロットに挿入されたコイルCは、第2ブレード207bの上端部から抜けて、外径側に配置される。こうして、コイル挿入操作が終了した後、ストリッパ駆動筒226が下降し、更にブレード駆動筒224も下降する。そして、ストリッパ駆動筒226及び ブレード駆動筒224がそれぞれの嵌合部227、225から離れて、テーブルの下方に後退する。このようにして、ステータコア206へのコイルCの挿入操作が終了する。
次に、ステータコア206の厚さが変更された場合の操作について、図18により説明する。
図18では、ステータコア206の厚さが厚くされている。このため、ステータコア206のスロットに挿入されるウェッジ130の長さもそれに合わせて長くする必要がある。しかし、ウェッジ130の上端は、ストリッパ209よりも下方に位置していなければならないため、第2ウェッジプッシャ212に対してストリッパ209をより高い位置に設置しなければならない。
このような場合、この実施形態では、ネジ軸218の下端面に形成された工具挿入孔223等にレンチ等を挿入して、ネジ軸218を回転させる。ネジ軸218は、ストリッパ209に螺挿されているため、ネジ軸218が回転すると、ストリッパ209は軸方向にネジ移動する。こうして、ストリッパ209を第2ウェッジプッシャ212に対して上方に離し、ステータコア206の厚さに適合するように、第2ウェッジプッシャ212の爪部215の位置と、ストリッパ209との位置とを引き離すことができる。なお、この後のコイルCの挿入操作は、図14〜図17で説明した操作と同じであるため、その説明を省略することにする。
このように、ステータコア206の厚さの変更等があっても、アッパーツール200の構造を変えるだけでよく、ウェッジ挿入装置100の構造は変える必要がない。したがって、ステータコアの厚さが変更されたときの段取り変え作業を容易に、かつ、迅速に行うことができる。
また、第1ウェッジプッシャ135によりウェッジ130を押し上げて、ストリッパ209の後方に取付けられた第2ウェッジプッシャ212の爪部215を乗り越えて、その前方に配置させるようにしたので、ストリッパ209及び第2ウェッジプッシャ212を上昇させて、コイルC及びウェッジ130のステータコア206のスロットへの挿入を行う際に、ウェッジ130の挿入ミスが生じることを、より確実に防止することができる。
更に、第1ウェッジプッシャ135は、ウェッジ130を第2ウェッジプッシャ212の爪部215を乗り越える位置まで押し上げればよいので、第1ウェッジプッシャ135の長さは比較的短くて済み、ロアーツールの高さを低くして、コイル挿入装置コンパクトにすることができる。
本発明の一実施形態によるコイル挿入装置において、アッパーツールをウェッジ挿入ステーションに配置した状態を示す正面断面図である。 同コイル挿入装置のウェッジ挿入装置を示す正面断面図である。 ウェッジ挿入装置におけるウェッジマガジンの平面断面図である。 ウェッジ挿入装置のパンチ板のガイド板及びカットブロックを示し、(a)は同ガイド板及びカットブロックの正面図、(b)はカットブロックの正面図、(c)はカットされたウェッジの形状説明図、(d)は(a)のd−d矢示線に沿ったカットブロックの断面図である。 ウェッジ挿入装置のウェッジマガジンの第1ガイド溝及び第1ウェッジップッシャを示し、(a)は内径側から見た斜視図、(b)は外径側から見た斜視図である。 アッパーツールがウェッジ挿入ステーションに配置された状態を示す正面断面図である。 同アッパーツールの第2ウェッジプッシャを示す斜視図である。 同アッパーツールにおける第2ガイド溝下部にあるガイド連結部の形状を示す説明図である。 同ガイド連結部の断面形状を示し、(a)は図8のA−A矢視線に沿った断面図、(b)は図8のB−B矢示線に沿った断面図、(c)は図8のC−C矢示線に沿った断面図である。 ウェッジをウェッジマガジンの第1ガイド溝から、ウェッジガイドの第2ガイド溝に挿入する状態を示し、ウェッジ先端部が第2ウェッジプッシャの爪部に到達した状態の説明図である。 図10の状態からウェッジが、第1ウェッジプッシャによって更に押し上げられ、第1ウェッジプッシャの先端部が第2ウェッジプッシャの爪部と摺接した状態を示す説明図である。 ウェッジが第2ウェッジプッシャの爪部を乗り越えた状態を示す説明図である。 ウェッジが第2ウェッジプッシャによって押し上げられる状態を示す説明図である。 アッパーツールがコイル挿入ステーションに配置された状態を示す正面断面図である。 ブレード駆動筒及びストリッパ駆動筒が押し上げられ、第1ブレードの先端部がステータコアの上端面からやや突出した位置まで上昇した状態を示す説明図である。 ストリッパ駆動筒のみが押し上げられ、ストリッパ及び第2ブレードが更に上昇し、コイルがステータコアのスロットに途中まで挿入された状態を示す説明図である。 ストリッパ駆動筒が最後まで押し上げられて、コイルがステータコアのスロットに完全に挿入された状態を示す説明図である。 ステータコアの厚さが変更されたことに伴い、第2ウェッジプッシャとストリッパとの距離を広げた状態を示す説明図である。
符号の説明
100 ウェッジ挿入装置
101 テーブル
102 中間フレーム
103 基台
104 ベアリング
105 ウェッジマガジン
106 従動ギヤ
107 サーボモータ
108 駆動ギヤ
109 センサ
110 ウェッジ供給装置
111 ガイド通路
112,113 ローラ
114 カッタ
115 パンチ板
116 クランク
117 リンク
118 ガイド棒
119 ウェッジ挿入口
120 ガイド溝
121 ウェッジプッシャ挿入口
122 上方保持リング
123 下方保持リング
124 外側ガイド板
125 内側ガイド板
126 打ち込み通路
127 カットブロック
128 通路
129 摺接部
130 ウェッジ
130a 凹部
131 端板
132 ガイド棒
133 スライド板
134 ボールネジ
135 ウェッジプッシャ
136 基部
136a 内壁
136b 両側壁
136c 外壁
136d 連結片
137 先端部
137a 内壁
137b 両側壁
137c 外壁
137d 傾斜面
200 アッパーツール
201 基板
201a 連通孔
202 本体ケース
203 アッパーケース
204 ウェッジガイド
205 第2ガイド溝
206 ステータコア
207 ブレード
207a 第1ブレード
207b 第2ブレード
208 ブレードホルダ
209 ストリッパ
210 プッシャホルダ
211 押え板
212 ウェッジプッシャ
213 円盤状部分
214 フィン状部分
215 爪部
215a テーパ部
216 ガイド棒
217 挿通孔
218 ネジ軸
218a 軸
218b 軸
219 中心孔
220 ブロック
221 連結部
222 雌ネジ部材
223 工具挿入孔
224 ブレード駆動筒
225 ブレード駆動筒嵌合部
226 ストリッパ駆動筒
227 ストリッパ駆動筒嵌合部
228 ガイド筒
229 ガイド連結部
230 第1テーパ部
231 第2テーパ部
232 ストレート部
C コイル

Claims (5)

  1. ステータコアの内歯の内周に整合して環状に配列される複数のブレードと、このブレードの外周に配置されてウェッジを挿入するための第2ガイド溝を形成するウェッジガイドと、前記ブレードの間隙に挿入される押し歯を有し、前記ステータコアの軸心に沿って移動可能とされ、前記ブレードに引き掛けられたコイルを前記ブレードの間隙から前記ステータコアの対応するスロットに押し込むストリッパとを有するアッパーツールと、
    このアッパーツールが所定位置に移動したとき、その下方に同軸的にかつ回転可能に配置され、全体として円筒状をなし、その外周に前記ウェッジガイドの第2ガイド溝に整合する第1ガイド溝を有するウェッジマガジンと、このウェッジマガジンの第1ガイド溝にウェッジを挿入するウェッジ供給装置と、前記ウェッジマガジンの第1ガイド溝に挿入されたウェッジを、前記ウェッジガイドの第2ガイド溝に挿入する第1ウェッジプッシャとを有するウェッジ挿入装置とを備えたコイル挿入装置において、
    前記ストリッパの後方に、該ストリッパと一体に移動して、前記第2ガイド溝に挿入されたウェッジを押して、前記ステータコアのスロットに挿入する第2ウェッジプッシャが取付けられており、
    前記第1ウェッジプッシャは、前記ウェッジマガジンの第1ガイド溝に挿入されたウェッジを押して、前記ウェッジガイドの第2ガイド溝に挿入する際に、該ウェッジを、前記第2ウェッジプッシャを乗り越えさせて、該第2ウェッジプッシャの前方に配置させるように構成されていることを特徴とするコイル挿入装置。
  2. 前記ストリッパの後方には、前記ストリッパに対する距離を変更できるように連結部材が取付けられ、この連結部材の外周に前記第2ウェッジプッシャが設けられている請求項1記載のコイル挿入装置。
  3. 前記第2ウェッジプッシャの後端部には、前記第2ガイド溝の溝底に向けて次第に高さが低くなるテーパ部が設けられている請求項1又は2記載のコイル挿入装置。
  4. 前記ウェッジマガジンの第1ガイド溝は、前記ウェッジガイドの第2ガイド溝よりも溝幅を広くされると共に、前記第2ガイド溝の溝底よりも外径側に溝底が位置するように形成されており、前記第1ガイド溝と前記第2ガイド溝とが連通する部分であって、前記第2ウェッジプッシャの待機位置近傍の溝壁には、前記第1ガイド溝の溝幅から前記第2ガイド溝の溝幅になるように、徐々に溝幅を狭くしたテーパ部が形成されている請求項1〜3のいずれか1つに記載のコイル挿入装置。
  5. 前記第1ウェッジプッシャの先端部は、前記第2ガイド溝の待機位置に配置された前記第2ウェッジプッシャの前方まで挿入できるように、基部側よりも幅狭な形状とされている請求項4記載のコイル挿入装置。
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