JP3753108B2 - 直線案内装置及びそれを用いたマスク検査装置 - Google Patents

直線案内装置及びそれを用いたマスク検査装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、直線案内装置に関し、さらに直線案内装置を用いたマスク検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体検査装置、LCD用検査装置、フォトマスク用検査装置等ではCCDカメラ等によりマスクをモニターし欠陥等の確認作業を行う。またマスク全面を検査するためにCCDカメラやマスクを精度よく移動させて検査を行う。これらの検査装置では被検査マスクを水平に保持する方法と鉛直に保持する方法がある。水平に保持する方法では、CCDカメラ又はマスク等の可動構造を有する構成物を容易に設計、製作できるという利点がある。なおマスク検査装置においては1つのCCDカメラのみにより検出を行いデータベースに記憶されているCADデータと比較し欠陥等の検査を行うDie To Database方式と一定間隔に離れた2つのCCDカメラのヘッドにより検出を行い、そのデータを比較して欠陥等の検査を行うDie to Die方式が用いられている。
【0003】
しかし近年の基板サイズの大型化によりマスクサイズも大きくなり、マスクを水平に保持すると自重によってマスクにたわみが生じる。また検査中にパーティクルが発生しマスク上に落ちることもある。これらにより検査にミスが生じることがあるため、マスクを鉛直に保持する方法がよく用いられるようになっている。鉛直に保持する方法では被検査マスクのたわみを最小限に抑えることができる。さらにパーティクルの影響を少なくすることが出来る。またマスクを縦置きにすることにより小型化、省スペース化、軽量化が図れるという利点もある。
【0004】
被検査マスクを鉛直に保持する方法では、検査用画像を撮影するためにCCDカメラのヘッド部を鉛直軸方向に駆動する必要がある。このヘッド部の移動の直進性(真直度、ヨーイング、ピッチング、ローリング)及び剛性は、検査装置の検査精度を決定する重要な要因であり、より高いレベルが要求されている。また近年の配線幅の微細化によりパターン形状が微細化され、さらに高いレベルの直進性が要求されるようになってきている。
【0005】
従来のマスク検査装置において、鉛直軸駆動機構を用いて上下にCCDカメラのヘッド部を移動する場合は、鉛直方向の直線案内装置としては直進型のリニアガイドを用いるものや、空気を微小隙間に吹き出して浮上量を維持するエアスライドを用いるものが一般的であった。
【0006】
このリニアガイドを用いた直線案内装置を備えるマスク検査装置について図13を用いて説明する。1は角柱、2は定盤、3はヘッド部、4はバランスウェイト(カウンターウェイト)、5はワイヤー、6はマスク、7はマスクホルダー、34は水平方向移動機構、51はリニアガイドである。
【0007】
定盤2の上に直方体の角柱1が鉛直に取り付けられており、その横にマスクホルダー7が鉛直に立てられている。このマスクホルダー7にはマスク6が取り付けられるようになっている。この角柱1の側面にリニアガイド51が取り付けられており、それにCCDカメラのヘッド部3が取り付けられている。このヘッド部3の上部にはワイヤーが取り付けられ、図13に示すように滑車を通じたその先にはヘッド部3と釣り合いが取れたバランスウェイト4が取り付けられている。ヘッド部3は後述する鉛直方向駆動機構によってリニアガイド51に沿って上下に移動する。そしてヘッド部3をマスク6の検査する位置に移動させる。
【0008】
ヘッド部3をこの位置で保持したまま、水平方向移動機構34によりマスクホルダー7を水平方向に一定速度で移動させ、マスク6をCCDカメラの前を通過させる。この水平方向移動機構34はレール、リニアモーター等で構成され、外部に設けられたFAコンピューター等により動作することができる。またマスク6を水平にするために、マスク6とマスクホルダー7の取り付け角度は調整できるようにしている。そしてヘッド部3が移動しているときに一定時間間隔でCCDカメラの画像を検出する。この画像により、マスク6に欠陥、異常がないか検査する。また装置内にはダウンフローが流れパーティクルの発生を抑制している。
【0009】
次にこの鉛直方向駆動機構とリニアガイド51の構成について図14を用いて説明する。図14は図13で示した角柱1をCCDカメラのヘッド部から見た平面図である。図13で付した符号と同一の符号は同一の構成を示すため説明を省略する。ここで3aはCCDカメラヘッド、3bはヘッドホルダー、8は鉛直方向駆動機構である。
【0010】
CCDカメラヘッド3aはヘッドホルダー3bに固定され、これらは図13で示したヘッド部3を構成している。そしてヘッドホルダー3bは角柱1の側面に設けられた2つのリニアガイド51に取り付けられている。これによりヘッド部3の鉛直方向の移動をガイドしている。そして2つのリニアガイド51の間にラックアンドピニオン又はボールネジ等からなる鉛直方向駆動機構8が設けられている。そしてモーターなどによって鉛直方向に移動させる。
【0011】
このようなリニアガイドを用いたマスク検査装置では以下のような問題点が生じていた。角柱1の平面度が良好(例えば2μm/1m程度)であっても、角柱1にリニアガイド51を取り付けるためにリニアガイドのガタ分が増加して鉛直方向の真直度が劣化する。また真直度はリニアガイド51のレールを固定する際の取り付け精度に依存し、装置の長期安定性は取り付けの際のねじの締め付けトルクや温度変化に依存し経時的に変化する可能性がある。剛性を維持するためには大型のリニアガイドや複数のリニアガイドを使用する必要がある。大型のリニアガイドを使用した場合は装置が大型になり、重量の増加、制御不安定化などの不具合が発生する。また複数のリニアガイドを使用した場合は、リニアガイドを精密に平行に取り付けるのは困難であるためにリニアガイドが互いに干渉して、真直度、ヨーイング、ローリング、ピッチングが劣化する。またその再現性は循環ボールの位置によるためにあまり良くない。またリニアガイドを取り付ける者は熟練を要する。
【0012】
次にエアスライドを用いた鉛直移動機構を備えたマスク検査装置について図15を用いて説明する。この場合の直線案内装置を除いたマスク検査装置の構成は図14に示した構成と略同一であり説明を省略する。ここで52はエアスライドである。図15に示すようにエアスライド52が角柱1の四辺を囲うように取り付けられている。またエアスライド52の内径は角柱1より数μm大きく製作されている。エアスライド52は全ての内側の面にエアの噴出口が設けられており、そこから均等にエア(空気)を噴出している。そしてバランスウェイト4とワイヤー5が取り付けられている。よって図16に示すように角柱1との間に数μmの隙間を保って浮上することができる。これにより直進性良く鉛直方向に移動することができる。そしてこのエアスライド52にはCCDカメラが取り付けられている。
【0013】
しかし、このエアスライド52による直線案内装置を備えたマスク検査装置には以下のような問題点があった。エアスライド52は角柱1に対する反発力しか有しないために図16に示すように角柱1を囲うように4面に設けなければ剛性が弱い。すなわち、囲うように設けられていない場合は外部から力が加わると、エアスライド52と角柱1の間の間隔が安定しなかった。よってエアスライド52は剛性を高くするために角柱1の四辺を囲むようにガイドしなければならない。従って、マスクサイズが大型化して角柱1の200mm程度より太くなった場合は、その構造自体が大型化してしまうために実用性が低い。さらに4面の全てについて平行度よく加工、製作するのは困難であった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような問題点を鑑みてなされたものであり、コンパクトな構成で直進性及び剛性が高い直線案内装置及びそれを用いたマスク検査装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる第1のマスク検査装置は鉛直方向に被検査対象のマスク(例えば、本発明の実施の形態におけるマスク6)を保持し、検出器(例えば、本発明の実施の形態におけるCCDカメラヘッド部3a)を鉛直方向に移動させて当該マスクを検査するマスク検査装置であって、ステージ(例えば、本発明の実施の形態における定盤2)の上に鉛直に立てられた角柱(例えば、本発明の実施の形態における角柱1)と、前記検出器が取り付けられ、前記角柱の少なくとも2面の基準面に対向する検出器用ステージ(例えば、本発明の実施の形態におけるヘッド用垂直ステージ12)と、前記検出器用ステージを一定の高さに保持する保持手段(例えば、本発明の実施の形態におけるバランスウェイト4)と前記検出器用ステージの各々の基準面側に設けられた軸受け(例えば、本発明の実施の形態におけるエアパッド11)を備え、前記軸受けは前記基準面側に気体を噴出する噴出部(例えば、本発明の実施の形態におけるエア噴出部13)と気体を吸引する吸引部(例えば、本発明の実施の形態における吸引部14)を備えるものである。これにより検出器を鉛直方向に真直性よく移動することができ、検査精度を高めることができる。
【0016】
本発明にかかる第2のマスク検査装置は、上記の本発明にかかる第1の検査装置であって、前記検出器用ステージを鉛直方向に移動させる鉛直方向駆動手段(例えば、本発明の実施の形態における鉛直方向駆動手段8)を備えるものである。これにより検出器を鉛直方向に真直性よく移動することができ、検査精度を高めることができる。
【0017】
本発明にかかる第3のマスク検査装置は、上記第1又は第2のマスク検査装置において前記鉛直方向駆動手段の駆動軸が前記軸受けの中央より前記基準面が交差する角の近傍に設けられているものである。これにより検出器を鉛直方向に真直性よく移動することができ、検査精度を高めることができる。
【0018】
本発明にかかる第4のマスク検査装置は第3のマスク検査装置において、さらに前記吸引部から吸引される気体の吸引量を調整する吸引量調整手段を備えているものである。これにより検出器を鉛直方向に真直性よく移動することができ、検査精度を高めることができる。
【0019】
本発明にかかる第5のマスク検査装置は、上記第1乃至第4のマスク検査装置において前記吸引部が複数に分割され、各々の当該吸引部に前記吸引量調整手段を備えているものである。これにより検出器を鉛直方向に真直性よく移動することができ、検査精度を高めることができる。
【0020】
本発明にかかる第6のマスク検査装置は上記の第1乃至第5のマスク検査装置において前記噴出部から噴出される気体の噴出量を調整する噴出量調整手段を備えるものである。これにより検出器を鉛直方向に真直性よく移動することができ、検査精度を高めることができる。
【0021】
本発明にかかる第7のマスク検査装置は第6のマスク検査装置であって前記噴出部が複数に分割され、各々の当該噴出部に前記噴出量調整手段を備えるものである。これにより検出器を鉛直方向に真直性よく移動することができ、検査精度を高めることができる。
【0022】
本発明にかかる第8のマスク検査装置は上記の第1乃至第7のマスク検査装置であって、前記保持手段が鉛直方向に移動可能なバランスウェイト(例えば、本発明の実施の形態におけるバランスウェイト4)と、前記バランスウェイトに連結されたワイヤー(例えば、本発明の実施の形態におけるワイヤー5)を備え、前記ワイヤーが前記検出器及び前記軸受けが取り付けられた検出器用ステージの重心位置に取り付けらいるものである。これにより検出器を鉛直方向に真直性よく移動することができ、検査精度を高めることができる。
【0023】
本発明にかかる第9のマスク検査装置は上記の第1乃至第7のマスク検査装置であって、前記保持手段が鉛直方向に移動可能なバランスウェイト(例えば、本発明の実施の形態におけるバランスウェイト4)と、前記バランスウェイトに連結された2本以上のワイヤー(例えば、本発明の実施の形態におけるワイヤー5)を備え、前記前記検出器及び前記軸受けが取り付けられた検出器用ステージの重心位置が前記角柱の内部にあり、重心位置にワイヤーを取り付けられない場合において、前記ワイヤーが以上の異なる位置に取り付けているものである。これにより検出器を鉛直方向に真直性よく移動することができ、検査精度を高めることができる。
【0024】
本発明にかかる第10のマスク検査装置は上記の第1乃至第9のマスク検査装置であって、前記検出器に設けられている配線を前記検出用ステージに追従させる追従手段(例えば、本発明の実施の形態におけるセンサーブラケット21、ケーブルベア25等)を備えるものである。これにより検出器を鉛直方向に真直性よく移動することができ、検査精度を高めることができる。
【0025】
本発明にかかる直線案内装置は移動体(例えば、本発明の実施の形態におけるエアパッド11)と固定体(例えば、本発明の実施の形態における角柱1)の間に微小隙間を設けて移動体を直進させる直線案内装置であって、前記移動体は前記固定体に対向する面に気体を噴出する複数の噴出部(例えば、本発明の実施の形態における噴出部13)及び気体を吸引する吸引部(例えば、本発明の実施の形態における吸引部14)を備え、各々の前記噴出部から噴出される気体の噴出量を調整する噴出量調整手段が設けられているものである。これにより直進性良く移動体を移動させることが出来る。
【0026】
本発明にかかる直線案内装置は(例えば、本発明の実施の形態におけるエアパッド11)と固定体(例えば、本発明の実施の形態における角柱1)の間に微小隙間を設けて移動体を直進させる直線案内装置であって、前記移動体は前記固定体に対向する面に気体を噴出する噴出部(例えば、本発明の実施の形態における噴出部13)及び気体を吸引する複数の吸引部(例えば、本発明の実施の形態における吸引部14)を備え、各々の前記吸引部から吸引される気体の吸引量を調整する吸引量調整手段が設けられているものである。これにより直進性良く移動体を移動させることが出来る。
【0027】
本発明にかかる直線案内装置は移動体(例えば、本発明の実施の形態におけるエアパッド11)と固定体(例えば、本発明の実施の形態における角柱1)の間に微小隙間を設けて移動体を直進させる直線案内装置であって、前記固定体は異なる角度を有する2面以上の基準面(例えば、本発明の実施の形態における第1基準面9、第2基準面10)を備え、前記移動体は前記固定体に前記基準面に対向するそれぞれの面に気体を噴出する複数の噴出部(例えば、本発明の実施の形態における噴出部13)及び気体を吸引する吸引部(例えば、本発明の実施の形態における吸引部14)を備え、各々の噴出部から噴出される気体の噴出量を調整する噴出量調整手段が設けられているものである。これにより直進性良く移動体を移動させることが出来る。
【0028】
本発明にかかる直線案内装置は移動体(例えば、本発明の実施の形態におけるエアパッド11)と固定体(例えば、本発明の実施の形態における角柱1)の間に微小隙間を設けて移動体を直進させる直線案内装置であって、前記固定体が2面以上の異なる角度を有する基準面(例えば、本発明の実施の形態における第1基準面9、第2基準面10)を備え、前記移動体は各々の基準面に対向するそれぞれの面に気体を噴出する噴出部(例えば、本発明の実施の形態における噴出部13)及び気体を吸引する複数の吸引部(例えば、本発明の実施の形態における吸引部14)を備え、各々の当該吸引部から吸引される気体の吸引量を調整する吸引量調整手段が設けられているものである。これにより直進性良く移動体を移動させることが出来る。
【0029】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態1.
本発明にかかる直線案内装置を用いたマスク検査装置について図1を用いて説明する。図1はマスク検査装置の構成を示す斜視図である。1は角柱、2は定盤、3はヘッド部、3aはCCDカメラヘッド、4はバランスウェイト(カウンターウェイト)、5はワイヤー、6はマスク、7はマスクホルダー、8は鉛直方向駆動機構、9は第1基準面、10は第2基準面、11はエアパッド、12はヘッド用直角ステージ、18はモーターステージ、34は水平方向移動機構である。また図13で示したリニアガイド等の直線案内装置を除いた部分の構成は従来のマスク検査装置と略同様の構成をしている。
【0030】
定盤2の上に直方体の角柱1が鉛直に取り付けられており、その横にマスクホルダー7が鉛直に立てられている。この角柱1は加工の容易さの観点及び平面度を出すために御影石からなる。また金属やセラミックなどの御影石以外の材質でもよい。マスクホルダー7にはマスク6が取り付けられるようになっている。検査時にはこのマスク6がX方向に移動する。そして角柱1の隣接する2面にヘッド用直角ステージ12が設けられており、それにCCDカメラヘッド3aが取り付けられている。そしてヘッド用直角ステージ12には角柱1のそれぞれの面との間にエアパッド11が取り付けられている。CCDカメラヘッド3a、ヘッド用直角ステージ12及びエアパッド11等からなる移動部が上下に移動する。説明のために、このエアパッド11が設けられている角柱1の面でX軸に垂直な面を第1基準面9、Z軸に垂直な面を第2基準面10とする。
【0031】
このヘッド用直角ステージ12の上部にはワイヤーが取り付けられ、図1に示すように滑車を通じたその先には移動部と釣り合いが取れたバランスウェイト4が設けられている。ヘッド用直角ステージ12はモーターステージ18とラックアンドピニオン等からなる鉛直方向駆動機構8によって上下に移動する。そのためワイヤー5はCCDカメラヘッド3a、ヘッド用直角ステージ12及びエアパッド11等からなる移動部の重心位置に設けられていることが望ましい。これにより、直進性よく鉛直方向の移動を行うことができる。この上下移動の制御は外部に設けられた制御用のFAコンピューター等により行われ、CCDカメラヘッド3aをマスク6の検査する位置に移動させることが可能となる。また装置内にはクリーンエアがダウンフローしておりパーティクルの発生を抑制している。
【0032】
CCDカメラヘッド3aをこの位置で保持したまま、水平方向移動機構34によりマスクホルダー7をX方向に一定速度で移動させ、マスク6をCCDカメラヘッド3aの前を通過させる。水平方向移動機構34はレール、リニアモーター等により構成される。またマスク6を水平にするために、マスク6とマスクホルダー7の取り付け角度は調整できるようにしている。そして一定時間間隔でCCDカメラの画像を検出する。この画像により、マスク6に欠陥、異常がないか検査する。そしてCCDカメラヘッド3aを鉛直方向に一定距離移動させた後、再びX方向にマスクを移動させてマスク6の画像の検出を行う。この動作を繰り返し行うことにより、マスク6の全面が検査できる。この鉛直方向の移動ステップとマスク水平方向の移動速度はCCDカメラの視野範囲及び性能等により調整される。
【0033】
次に本発明にかかる直線案内装置の移動部について図2を用いて説明する。図2は鉛直方向の移動部の内側(角柱側から見た)の斜視図である。図1に示した符号と同一の符号は同一の構成を示すため説明を省略する。13はエア噴出部、14は吸引部、15はエア供給部、16は排気口、17は駆動機構用穴部である。なお図2では後述するモーターステージ18は取り付けられていないものとする。
【0034】
ヘッド用直角ステージ12の内側にエアパッド11が2個取り付けられており、このエアパッド11が軸受けの機能を果たしている。このエアパッド11はそれぞれ第1基準面9及び第2基準面10に対向するように取り付けられている。そして基準面側にはエア噴出部13と吸引部14が設けられている。そしてその上面にはエアを噴出するためのエア供給口15と空気を排気するためのエア排気口16が設けられている。エアパッド11の内部でエア供給口15はエア噴出部13と、排気口16は吸引部14とつながっている。このエア供給口15には配管(図示せず)によって加圧された空気が供給されエア噴出部13から噴出される。また排気口16には配管(図示せず)が取り付けられており、その先には真空排気ポンプ(図示せず)が設けられている。そして真空排気ポンプで排気することにより吸引部14から空気が吸引される。これらの配管はエアパッド11毎に別の配管を設けてもよいし、1系統の配管を途中で分岐しても良い。
【0035】
このエアパッド11には加工が容易であることからアルミナ等のセラミックが用いられる。エア噴出部13には空気を噴出する噴出孔が多数設けられている。吸引部14はそれぞれのエア噴出部13を囲むよう溝が形成されている。ここではエア噴出部13は4分割になっており、そのエア噴出部13を囲むように吸引部14が設けられている。その製造方法及び内部構成については例えば特開2002−106562号公報に詳細に記載されている。エアパッド11と基準面の間隔はエア噴出部13から噴出される空気による反発力と吸引部14から吸引される空気による吸引力の釣り合う場所で一定になる。従ってエアパッド11は角柱1との間に微小隙間を有し浮上する。
【0036】
外力や振動によってその隙間が狭くなった場合は、反発力の方が吸引力より強くなりもとの微小隙間に戻る。逆に外力や振動によってその隙間が広くなった場合には、吸引力の方が反発力より強くなるためもとの微小隙間に戻る。これにより外力や振動等による外乱があっても微小隙間の間隔を一定に保つことが出来る。
すなわち気体の噴出による反発力は水平方向のエアスライドに対する重力の役割を果たすことになる。
【0037】
また本発明ではこのエアパッド11をヘッド用直角ステージ12に2つ設け、角柱1の2つの基準面に対して空気の噴出、吸引を行う。従って第1基準面9側に設けられているエアパッド11によりX軸側の間隔を一定にすることができる。また第2基準面10側に設けられているエアパッド11によりZ軸側の間隔を一定に保つことが出来る。従って、直進性(真直度、ヨーイング、ピッチング、ローリング)の劣化を抑制することができる。また必要な剛性に合わせてヘッド用直角ステージ12を製作すれば、移動部の剛性を高くすることもできるためコンパクトな構造でよい。従って製造コストが低減される。さらに接触部がないために精度劣化要因が取り除かれ、経時変化も無くなる。また取り付けの際の調整技能は要求されないため、容易に製造することができる。
【0038】
また従来のエアスライドのように4面全てに対して空気を噴出する必要がなく、角柱の2面に対向するエアパッド11及びヘッド用直角ステージ12を設ければよい。これにより簡易な構成で製造することが出来る。さらに角柱1の基準面の微小部分における凸凹はエアパッド部の面積により平均化されて、基準面の平面度以上に真直度がよくなる。
【0039】
また上述のようにヘッド用直角ステージ12は微小な変位があった場合でも、基準面に対して一定の隙間間隔に復元することができる。そのため本発明において鉛直方向駆動機構8は水平方向(X方向、Z方向)に対して自由度を有していることが望ましい。以下に水平方向に自由度を有する鉛直方向駆動機構8の構成について図3を用いて説明する。図3は鉛直方向駆動機構8に備えられているモーターステージ18の構成を示す平面図である。このモーターステージ18は図1に示すように基準面10に対してヘッド用直角ステージ12の外側に設けられている。鉛直方向駆動機構8は通常用いられるラックアンドピニオンが用いられている。このラック35、ピニオン19、レール20、駆動機構用モーター26、モーターステージ18、ラック抑え36、ラック抑え用固定具37、バネ38等から鉛直方向駆動機構8は構成される。
【0040】
図1に示すようにラック35(板歯車)は角柱1に設けられている。図3に示すようにピニオン19(小歯車)はモーターステージ18に設けられており、駆動機構用穴部17を通ってラック35と接触する。図1に示すようにこの裏側には駆動機構用モーター26が設けられており、ピニオン19を回転させることができる。このピニオン19の横方向の幅によりX方向に自由度を有する。すなわちX方向に外力が加わった場合、ラック35とピニオン19の位置関係がずれることにより、ヘッド用直角ステージ12がX軸上で移動する。従って自由度を有することができ、エアパッド11による反発力及び吸引力により移動部が元の位置に復元する。
【0041】
次にZ軸方向の動作について説明する。図3に示すようにモーターステージ18には丸型のラック抑え36が設けられている。このラック抑え36とピニオン19でラック35を挟んでいる。そしてラック抑え36はラック抑え用固定具37により取り付けられている。ラック抑え用固定具37の上側はモーターステージ18に取り付けられている。このラック抑え36及びラック抑え用固定具37とピニオン19はバネ38によりつながっている。従ってピニオン19が回転した際に発生する力によりモーターステージ18及びヘッド用直角ステージ12がZ軸方向に移動するの防ぐことができる。モーターステージ18が上下移動する時はラック抑え36が回転する。モーターステージ18の裏側にはレール20が取り付けらており、このレール20によりヘッド用直角ステージ12に取り付けられる。よって、エアパッド11の吸引力又は反発力により移動部が元の位置に復元する。従って、X方向と同様にZ方向にも自由度を有する。また鉛直方向駆動機構8はラックアンドピニオン以外にもボールネジを用いたものでもよい。さらに図11に示すようなユニバーサルジョイントを用いて取り付けてもよい。図11に示すユニバーサルジョイントでは中心の穴にボールネジが挿入され、ボールネジの回転により上下に移動する。そして真ん中のドーナツ状の固定具の側面に支柱が4本取り付けられている。上下の固定具に設けられた穴にこの支柱を挿入し、結合させる。これにより水平方向に自由度を有することが出来る。さらにオルダムカップリング等の継手を用いることにより水平方向に自由度を有することが出来る。これによりZ軸方向に自由度を有するため、エアパッド11による反発力及び吸引力により移動部が元の位置に復元する。なお上述の継手に限られるものではない。
【0042】
また、各基準面に対するエアの噴出圧力(噴出流量)、吸引口の真空度(吸引量)を各々調整することにより、移動方向に対して直交する方向(X方向、Z方向)にそれぞれ±3μm程度の任意の位置移動することが可能である。なおエア供給口15に接続している配管の上流にレギュレーターを設け供給圧を制御したり、配管途中にコンダクタンスを可変できるバルブやオリフィスを設けることにより噴出流量及び吸引口の真空度等を容易に調整することが出来る。例えば、第2基準面10に対向するエアパッド11の圧力等を調整することによりZ軸方向の微調整を行うことができ、CCDカメラヘッド3aの微妙な焦点合わせや焦点位置ずれの調整に利用することができる。
【0043】
本発明において充分な剛性、直進性などの基本性能を得るためには各基準面に対してエアパッド11を出来るだけ角柱1の基準面に対して平行に設けることが望ましい。そのために重力に対して自重をキャンセルするようにバランスウェイト4を設置する場合にそのワイヤー5が移動部の重心位置に取り付けられ支持することが望ましい。これにより、移動部を1点で支持した場合でも水平が保たれ、CCDカメラヘッド3aを真直度よく鉛直方向に移動することができる。
【0044】
またCCDカメラヘッド3aが軽量で重心位置が基準面の内側となり1点で支持できない場合は図6に示すように基準面に垂直で重心位置を通る直線上に支持位置を2点設けることが望ましい。これにより水平が保たれ、CCDカメラヘッド3aを鉛直に上下移動することができる。なお1本のワイヤー5が1点に取り付けられているように図示しているが2本以上のワイヤー5が同じ点に取り付けられていても同様の効果を得ることが出来る。またここでワイヤー5はバランスウェイト4及び移動部を支えることができればよく、金属以外の材質による線や糸も含むものとする。また鉛直方向駆動機構8にはボールネジ、リニアモーター、ラックアンドピニオン等を用いることができるが駆動時に各パッド面に対してモーメントを発生する要因となってしまう場合がある。このため、モーメントを低減するために各エアパッド11の中央より基準面が交差する点の近傍にこれらの鉛直方向駆動機構8が設けられている方が望ましい。これにより、CCDカメラヘッド3aが傾くことなく移動させることができ、正確な検査を行うことができる。
【0045】
またCCDカメラヘッド3aからは信号配線や電圧を供給するための配線が出ている。さらにエアパッド11からは空気用に配管がでている。CCDカメラヘッド3aやエアパッドが上下に移動した際に、この配線によってCCDカメラヘッド3a等に力が加わってしまうと位置のずれやヘッドの傾きが生じてしまう。従って、この配線類をまとめてケーブルベア(登録商標)などによりCCDカメラヘッド3aと追従させて上下移動させることが望ましい。この配線の追従手段の一例について図4を用いて説明する。図4は角柱1をCCDカメラヘッドが設けられた面の背面から見た斜視図である。図1、図2で付した符号と同一の符号は同一の構成を示すため説明を省略する。ここで21はセンサーブラケット、22は配線、23はボールネジ、24はボールネジ用モーター、25はケーブルベア、27は配線導入部、41は配線取出し部である。
【0046】
CCDカメラヘッドからの配線22は図4に示すようにヘッド用直角ステージ12とセンサーブラケット21の横及びケーブルベア25の配線導入部27を通りケーブルベア25に組み込まれる。ここで配線22は配線の他、配管も含まれるものとする。この際、ヘッド用直角ステージ12及びセンサーブラケット21に配線22が固定されることが望ましい。そしてヘッド用直角ステージ12とセンサーブラケット21の間では配線22に少しのたわみを持たせている。センサーブラケット21はボールネジ23に取り付けられ、ボールネジ用モーター24により上下する。またケーブルベア25には配線導入部27を上下に移動させる駆動ユニット(図示せず)が取り付けられており、その駆動ユニットはボールネジ用モーター24と連動して動くように設定されている。よってケーブルベア25の配線導入部27及び屈曲部が上下に移動する。従って、配線22が固定されているセンサーブラケット21と配線導入部27との距離は一定のままであり、配線取出し部41の位置は動かない。そのため配線22が引っ張られることがなくなる。
【0047】
なおケーブルベア25はチェーンブロック等から構成され、その動作は例えば、特開2002−112442号公報より詳しく説明されている。これによりケーブルベア25の配線導入部27はセンサーブラケット21に追従して上下移動を行う。これにより配線22が引っ張られることがなくなり、力が加わることなくヘッド用直角ステージ12等を移動することができる。
【0048】
次にセンサーブラケット21の詳細な構成について図5を説明する。図5はセンサーブラケット21の構成を示す平面図である。図1、図4で付した符号と同一の符号は同一の構成を示すため説明を省略する。ここで28は上センサー、29は下センサー、30はセンサーキッカー、31は上部リミットセンサー、32は下部リミットセンサー、33はリミットセンサー用キッカーである。
【0049】
ヘッド用直角ステージ12にはセンサーキッカー30とリミットセンサー用キッカーが取り付けられているため、FAコンピューター等でヘッド用直角ステージ12を移動させた場合、連動して両キッカーも移動する。センサーブラケット21には上センサー28と下センサー29及び上部リミットセンサー31と下部リミットセンサー32がそれぞれセンサーキッカー30及びリミットセンサー用キッカー33に対応する位置に取り付けられている。上センサー28及び下センサー29は例えば光センサーであり、これらの間の光が遮られるとセンサーがONされる。従って、ヘッド用直角ステージ12が上に移動すると、センサーキッカー30が上センサー28の間を遮り、上センサー28がONされる。するとボールネジ用モーター24が回転しセンサーブラケット21及び配線導入部27を上に移動させる。逆にヘッド用直角ステージ12が下に移動すると下センサー29を遮るので、ボールネジ用モーター24が反対に回転する。よってセンサーブラケット21及び配線導入部27は下に移動する。これにより配線22が固定されているセンサーブラケット21及びケーブルベア25の配線導入27がCCDカメラヘッド3aに追従して動くようになるために、配線22によってヘッド部に力が加わることがない。よってCCDカメラヘッド3aを直進性よく鉛直方向に移動させることができ、上下移動による位置ずれを抑制することができる。
【0050】
本発明では上下センサーの他に上下のリミットセンサーが設けられている。これは上下センサーが故障した場合や誤動作した場合に配線22を誤って切らないようにするものである。この上下のリミットセンサーは例えばリミットスイッチが用いられ、リミットセンサー用キッカー33がリミットスイッチを押すとセンサーがONする。例えば、上センサー28が故障中にヘッド用直角ステージ12が上に移動した場合は、センサーブラケット21は上に移動しないためヘッド用直角ステージ12とセンサーブラケット21の距離が離れてしまう。よって、この距離が配線22のたわみ分を超えてしまった場合は、配線22が断線する恐れがある。
【0051】
この断線を防ぐための動作を説明する。例えば、上センサー28が故障していて所定の位置(上センサーをONする位置)になってもセンサーブラケット21の移動が始まらない時はリミットセンサー用キッカー33が上部リミットセンサー31のスイッチを押す。スイッチが押された場合、鉛直方向駆動機構8の動作を停止させ、ヘッド用直角ステージ12の移動を中止させる。この際には検査装置用のFAコンピューターにアラーム等を出すことが望ましい。下方向に対しても同様の動作をするように下部リミットセンサー32を取り付けておく。これにより、上センサー28や下センサー29が故障した場合や誤動作した場合でも配線22が切断されることなく使用することが出来る。これらのセンサーの位置は配線の長さ、たわみ及びCCDカメラヘッドの移動距離、移動速度によって調整すればよい。また上記のセンサーやリミットスイッチは一例でありこれ以外のスイッチやセンサーを用いても、配線類がヘッド用直角ステージ12に追従して移動すればよい。
【0052】
発明の実施の形態2.
本発明の実施の形態2にかかる直線案内装置は実施の形態1にかかる直線案内装置を改良したものであり、より精度よく移動させることができるようにしたものである。この直線案内装置の移動部について図7を用いて説明する。図7は直線案内装置の移動部の構成を示した斜視図であり、図2に対応する図である。図1、図2で付した符号と同一の符号は同一の構成を示すために説明を省略する。
【0053】
基本的な構成は実施の形態1で示した直線案内装置と同様である。本実施の形態ではエアパッド11に設けられている4分割されているエア噴出部13に対して異なる噴出圧で空気を噴出できる点で異なる。この分割されているエア噴出部13は噴出圧に差を設けるためにそれぞれ異なるエア供給口15を有しており、エアパッド内部では接続されていない。エアパッド11は2つあるので、分割されているエア噴出部13及びエア供給口15は全部でそれぞれ8つある。図7に示すように、ここでは説明のため個々のエア噴出部13とエア供給口15の数字の後ろにa〜hまでの符号を付ける。また個々のエア噴出部13は同じアルファベットのエア供給口15のみの接続されているものとする。例えば、エア噴出部13aはエア供給口15aに対応しているものとする。
【0054】
ここで個々のエア供給口15に対応する配管(図示せず)にそれぞれレギュレーターを設けることにより、別々に空気の供給圧を調整できる。従ってエアパッド11の反発力は基準面に対して部分的に変化させることが出来る。また分岐した配管をそれぞれのエア供給口15に取り付け、分岐される空気の流量を調整してもよい。
【0055】
このエアパッド11に対応する角柱1を図8に示す。図8は角柱1の斜視図である。ここエア噴出部13a〜hに対応する箇所にa〜hのアルファベットを付した。個々の噴出圧を調整すれば、反発力に差が生じ図8に示すようにローリング、ピッチング、ヨーイングのずれの調整を行うことが可能になる。
【0056】
例えばエア噴出部13a、エア噴出部13cとエア噴出部13b、エア噴出部13dの間に圧力差(反発力の差)を設ければピッチング方向のずれを調整することができる。またエア噴出部13e、エア噴出部13gとエア噴出部13f、エア噴出部13hの間に圧力差(反発力の差)を設ければ、ヨーイング方向のずれを調整することが出来る。すなわち図9(a)に示す様にピッチング又はヨーイング方向にずれが生じている場合は図9(b)に示すように噴出圧に差を設けてずれ(傾き)を調整することができる。
【0057】
さらにエア噴出部13a、エア噴出部13bとエア噴出部13c、エア噴出部13dの間に圧力差(反発力の差)を設ければローリング方向のずれを調整できる。同様にエア噴出部13e、エア噴出部13fとエア噴出部13g、エア噴出部13hの間に圧力差(反発力の差)を設ければローリング方向のずれを調整できる。すなわち図10(a)に示す様にローリング方向にずれが生じている場合は図10(b)に示すように噴出圧に差を設けてずれ(傾き)を調整することが出来る。従って個々のエア噴出部13に圧力差を設けることにより、任意の方向のずれを調整することができ直進性を向上することが出来る。
【0058】
また本発明の実施の形態では個々の噴出圧に差を設けることにより、反発力を調整したが、噴出する空気の流量に差を設けても良い。またエア噴出部13を個々に分割するのではなく、吸引部14を分割して個々の吸引力に差を設けてもよい。また1つのエアパッド11のみに上述の調整手段を設けて調整を行ってもよい。この場合、調整方向は限られるが簡易な構成で調整手段を設けることが出来る。さらには吸引力と反発力の両方を調整できるようにしてもよい。これにより細かな調整を行うことができる。このような直線案内装置は鉛直方向以外にも利用することができ、特にマスク検査装置に用いることが好適である。
【0059】
また本発明にかかる直線案内装置のさらなる利用方法について以下に説明する。
例えば、図1に示すようなマスク検査装置において角柱1の基準面の平面度が悪い場合や水平方向移動機構34が傾いており直進性が悪い場合は、実施の形態2にかかる直線案内装置を用いることによりそれらを吸収することができる。
【0060】
すなわち、角柱1が傾いて設けられている場合において、その傾きを吸収するようにCCDカメラヘッド3aを鉛直方向に移動させることができる。具体的にはX方向に角柱1が傾いている場合は第1基準面9に対するエアパッド11の供給圧又は噴出圧を調整して傾きによるずれを吸収できる。例えば、角柱1がバランスウェイト4側に傾いている場合は、CCDカメラヘッド3aが上に行った際にその供給圧を上げれば角柱1とエアパッド11の距離を離すことが出来る。これにより角柱1の傾きを吸収することが出来る。
【0061】
また水平方向移動機構34が傾いている場合にも同様に調整することが出来る。例えば、角柱1がマスク1側に傾いている場合はCCDカメラヘッド3aが上に上がった際に空気の供給圧を上げて角柱1とエアパッド11の間隔を離すことができる。これにより水平方向移動機構のずれを吸収することができる。さらにはマスク6のパターンがあらかじめ直角以外の角度で設けられており、傾いたパターン形状のマスク6の検査に用いることもできる。
【0062】
このような傾きの吸収はDie to Die方式の検査方法に有効である。Die to Die方式では一定の間隔だけ鉛直方向に離れた2つのCCDカメラヘッドによりマスク内の同一のパターンを検出して、その比較により欠陥等の検査を行う。従って、角柱1や水平方向移動機構34が傾いている場合や、あらかじめ傾いたパターン形状のマスク6を検査する場合は誤って検査をしてしまう。すなわち、マスク6に欠陥がなくても配線等の位置が各々のCCDカメラヘッドで異なり、パターン形状に差が生じてしまう。これにより、欠陥有りと誤認識することがある。従って、供給圧等を制御してこの傾きを吸収、補正するように反発力又は吸引力を鉛直方向の位置によって変化させることにより、正確に検査を行うことができる。さらに角柱1や水平方向移動機構34が傾いている場合に限らず、基準面や定盤2がうねっており真直度が悪い場合等にも応用することが出来る。これにより基準面の真直性等を補正することができ、より正確な検査を行うことが出来る。
【0063】
上述の様に角柱1が傾いている場合や、基準面の平面度が悪い場合は基準となる真直度の劣化を補正できるように供給圧等を制御することが望ましい。例えば、装置を製造した後にまず基準となるマスクのパターンを測定する。この基準パターンはそのパターンがあらかじめ正確に直交していることが望ましい。この基準パターンの測定により傾きや位置ずれを求める。もともとの基準マスクのパターンは正確に直交しているのでその差がこの装置の傾きや平面度となる。そしてこのずれをCCDカメラヘッドの位置によって吸収するように供給圧等を制御する。この制御は検査装置の制御用FAコンピューターにより制御できることが望ましい。
【0064】
この場合は、まずFAコンピューターに基準パターンの測定結果を記憶させ、CCDカメラヘッド部の位置ずれを求めさせる。この位置ずれを吸収するようにFAコンピューターがリモートコントロールにより供給圧等を変化させる。この供給圧の変化等はレギュレーターによる圧の調整や、バルブの開閉によってなされる。そして補正した供給圧でもう一度基準パターンの測定を行う正確に測定ができたか否かを確認する。これにより、正確な検査を行うことができる。またこれらの基準面の平面度等は検査装置毎に個体差がある場合でも、それぞれの検査装置に対して行えば検査装置間の個体差を少なくすることが出来る。
【0065】
その他の実施の形態.
本発明にかかる直線案内装置は鉛直方向に限らず、水平方向に対しても用いることが出来る。また鉛直方向は必ずしも完全な鉛直方向であることを意味せず、部品製作上の誤差や組立上の誤差により微小な傾斜が生じた場合も含まれる。鉛直方向に用いる場合は実施の形態1で示したバランスウェイト4を用いることが望ましい。これにより簡易な構成で鉛直方向に対する直線案内装置を製作することが出来る。また上述の実施の形態で示した全ての駆動機構(水平方向、鉛直方向及びセンサーブラケット用)は図示したものに限らず、ボールネジ、ラックアンドピニオン、タイミングベルト、リニアガイド等のいずれの直線駆動機構でも利用することができる。また空気の供給圧の調整は吸引流量や噴出流量の調整、吸引口の真空度の調整、排気速度の調整などによっても同様の効果が得られるためこれらは特に区別しなくてもよい。本発明の効果はエアパッドに噴出部と吸引部を備え、角柱1との間の吸引力又は反発力を調整すれば得ることが出来る。従って上記の実施の形態に限られるものではない。また供給する気体は空気以外の気体でもよい。また気体の噴出流量や吸引流量のみで調整を行えるため経時的な変化に対応することも可能である。
【0066】
また本発明にかかる直線案内装置で用いた角柱1は直方体でなくてもよく、三角柱や直方体以外の四角柱でもよい。当然に5角柱以上の角柱でもよい。また基準面の角度及びヘッド用のステージの角度は実施の形態では直角で図示したが特に直角に限られるものではなく、任意の角度でよい。なお直角にすれば間隔の調整を容易に行うことが出来る。さらにステージの製作を容易に製造することができ、製作に熟練を要しない。
【0067】
直線案内装置及びマスク検査装置には上述の実施の形態で示した以外にも図12に示すようなエアパッド11を用いてもよい。図12に示すエアパッド11には図2で説明したエアパッド11にさらに大気放出溝39と大気放出用排気口40が設けられている。大気放出溝39はエア噴出部13の周りに設けられている。この大気放出溝39は大気放出用排気口40とエアパッド内でつながっている。これによりエア噴出部13から噴出されたエアは大気放出溝39により回収される。従って、エア噴出部13に供給流量を変えても吸引部14に影響を与えることがない。これにより吸引力及び反発力の制御を正確に行うことが出来る。またこのエアパッド11は図7に示したエアパッド11に対しても用いることができる。なお大気放出用排気口40、エア供給口15、排気口16は図示した位置に限られるものではない。これらは構造上、エアパッド11の側面に設けることが望ましい。
【0068】
さらに本発明にかかる直線案内装置はマスク検査装置にのみ利用できるものではなく、高い直進性を必要とする装置に利用できることができる。測定物(被検査物)がマスク以外である他の検査装置や測定装置、製造装置、評価装置、光学装置、顕微鏡や位置ずれや傾きを測定する装置等に用いることが出来る。さらに移動部はCCDカメラに限らず、他の検出手段や試料台、光学部品、光検出器、レーザー等の発光機器のように高い直進性を必要とするものに利用することが出来る。もちろんこれ以外にも利用方法は多々考えられる。本発明にかかる直線案内装置を用いれば高い直進性及び剛性を有する直線案内装置を簡易な構成で製造することが出来る。
【0069】
【発明の効果】
本発明により高い直進性及び剛性を有する直線案内装置を提供することが出来る。この鉛直方向に被検査マスクを保持するマスク検査装置に好適である。これによりコンパクトな構成で検査精度の高いマスク検査装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるマスク検査装置の構成を示す斜視図である。
【図2】図1で示したマスク検査装置の移動部の構成を示す斜視図である。
【図3】図2で示した移動部にとりつけるモーターステージの構成を示す平面図である。
【図4】本発明にかかるマスク検査装置の鉛直方向の移動を背面から見た斜視図である。
【図5】本発明にかかるマスク検査装置の追従機構の構成を示す平面図である。
【図6】本発明にかかるマスク検査装置の移動部の断面図である。
【図7】本発明の実施の形態2にかかる直線案内装置の移動部の構成を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態2にかかる直線案内装置のずれ方向を示す斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態2にかかる直線案内装置の水平方向の動作を示す平面図である。
【図10】本発明の実施の形態2にかかる直線案内装置の鉛直方向の動作を示す平面図である。
【図11】ユニバーサルジョイントの分解斜視図である。
【図12】本発明にかかるエアパッドの別の実施の形態を示す斜視図である。
【図13】従来のマスク検査装置の構成を示す斜視図である。
【図14】従来のマスク検査装置に用いられているリニアガイドの構成を示す平面図である。
【図15】従来のマスク検査装置に用いられているエアスライドの構成を示す斜視図である。
【図16】マスク検査装置に用いられているエアスライドの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 角柱
2 定盤
3 ヘッド部
3a CCDカメラヘッド
3b ヘッドホルダー
4 バランスウェイト(カウンターウェイト)
5 ワイヤー
6 マスク
7 マスクホルダー
8 鉛直方向駆動機構
9 第1基準面
10 第2基準面
11 エアパッド
12 ヘッド用直角ステージ
13 エア噴出部
14 吸引部
15 エア供給口
16 排気口
17 駆動機構用穴部
18 モーターステージ
19 ピニオン
20 レール
21 センサーブラケット
22 配線
23 ボールネジ
24 ボールネジ用モーター
25 ケーブルベア
26 駆動機構用モーター
27 配線導入部
28 上センサー
29 下センサー
30 センサー用キッカー
31 上部リミットセンサー
32 下部リミットセンサー
33 リミットセンサー用キッカー
34 水平方向移動機構
35 ラック
36 ラック抑え
37 ラック抑え用固定具
38 バネ
39 大気放出溝
40 大気放出溝用排気口
41 配線取出し部

Claims (2)

  1. 鉛直方向に被検査対象のマスクを保持し、検出器を鉛直方向に移動させて当該マスクを検査するマスク検査装置であって、
    ステージの上に鉛直に立てられた角柱と、
    前記検出器が取り付けられ、前記角柱の少なくとも2側面の基準面に対向する検出器用ステージと、
    前記検出器用ステージにワイヤーを介して接続され、前記検出器用ステージを一定の高さに保持するバランスウェイトと、
    前記検出器用ステージの各々の基準面側に設けられた軸受けを備え、
    前記軸受けは前記基準面側に気体を噴出する噴出部と気体を吸引する吸引部とを備えているマスク検査装置。
  2. 前記ワイヤーが前記バランスウェイトに2本以上連結され、
    前記バランスウェイトが鉛直方向に移動可能に設けられ、
    前記ワイヤーが基準面に垂直で前記検出器及び前記軸受けが取り付けられた前記検出器用ステージの重心位置を通る直線上において前記検出器用ステージと取り付けられている請求項1に記載のマスク検査装置。
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