JP3751486B2 - 折り畳み式運搬用容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は物品を収納して保管や運搬などに用いる折り畳み式の容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は折り畳み式運搬用容器の一例を示している。この容器は、天板1と、底板2と、天板1の側壁内側に回動自在に取り付けられた上側板体31と底板2の側壁内側に回動自在に取り付けられた下側板体32とを連結部33で回動自在に連結してなる対向側板3,3とから構成され、対向側板3,3を底板2上に二つ折りに重ねて折り畳め、対向側板3,3を天板1及び底板2に対して略垂直に立ち上げて組み立てられ、天板1及び底板2の一側に取り付けられた回動板11,21を上下に回動して物品を収納できるようになっている。
【0003】
また、図5に示された運搬用容器は、枠形の天板1と、底板2と、前記と同様に天板1と底板2の側壁内側に回動自在に取り付けられた上側板体31と下側板体32とを連結部33で回動自在に連結してなる対向側板3,3と、天板1に回動自在に取り付けられた他の対向側板としてのあおり板4,4とから構成され、あおり板4,4を内方へ水平状に回動した状態で対向側板3,3を底板2上に二つ折りに重ねて畳め、対向側板3,3を立ち上げた状態であおり板4,4を外方へ回動して底板2上に立ち上げるとともに、対向側板3,3の内壁面間に嵌め入れることにより組み立てられるようになっている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本発明の折り畳み式運搬用容器は、天板(1)と、底板(2)と、天板(1)の側壁内側に回動自在に取り付けられた上側板体(31)の端部と底板(2)の側壁内側に回動自在に取り付けられた下側板体(32)の端部を回動自在に連結してなる対向側板(3、3)とを備え、対向側板(3、3)を底板(2)上に折り重ねて折り畳まれ、対向側板(3、3)を天板(1)及び底板(2)に対して略垂直に立ち上げて組み立てられるように構成された容器であって、天板(1)の側壁内面に天面側から外側へ傾斜する面を有する突起(1a)、底板(2)の側壁内面に底面側から外側へ傾斜する面を有する突起(2a)がそれぞれ設けられ、上側板体(31)の天板(1)との連結部近傍の外面と下側板体(32)の底板(2)との連結部近傍の外面にもそれぞれ突起(31a、32a)が設けられているとともに、これらの突起は、容器を組み立てた状態で、突起(1a)と突起(31a)、突起(2a)と突起(32a)がそれぞれ若干の隙間を開けて対向し合い、上側側板(31)と下側側板(32)が前記組み立て状態の位置よりも外方へ回動したときに、突起(1a)の傾斜面に突起(31a)、突起(2a)の傾斜面に突起(2a)がそれぞれ衝突するように設けられていることを特徴とする。
【0005】
一方、後者においては、底板2上に立ち上げたあおり板4,4が対向側板3,3の内壁面間に嵌め入れてあれば、あおり板4,4によって対向側板3,3の立設状態が保持されるため、上方から荷重がかかっても側板3が外側に折れ曲がるようなことはないが、容器取り扱い中に、あおり板4,4を内方へ回動して対向側板3,3間から外した際に一方の側板3が外側に折れ、その状態で前記と同様に上方から大きな荷重をかけて側板3の連結部33などを破損させてしまうことがあった。
【0006】
何れも容器の折り畳み作業を注意深く行えばこのような事故は防げるが、一度に多数の容器を短時間で扱わなければならない作業環境下では、勢い容器の取り扱いも乱暴となって破損させやすく、したがって、容器の取り扱い方に関わりなく、側板3が必要以上に外側に折れ曲がることのない構造とする必要がある。
【0007】
本発明は従来技術のこのような問題点に鑑み、側板を底板上に折りに重ねて畳むことのできる運搬用容器において、側板を外側に折れ曲がり難くい構造とし、容器取り扱い中の側板などの破損を防止することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本発明の折り畳み式運搬用容器は、天板と、底板と、天板の側壁内側に回動自在に取り付けられた上側板体と底板の側壁内側に回動自在に取り付けられた下側板体とを折り重ね可能に連結してなる対向側板とを備え、対向側板を底板上に折り重ねて折り畳まれ、対向側板を天板及び底板に対して略垂直に立ち上げて組み立てられるように構成された容器であって、対向側板を立ち上げた状態で対向する上側板体の外面と天板の側壁内面、又は下側板体の外面と底板の側壁内面にそれぞれ突起が設けられ、これら対向位置の突起同士が上側板体又は下側板体が容器外側に回動したときに衝突し合うように構成されたことを特徴とする。
【0009】
これによれば、容器を折り畳む際、上側板体又は下側板体が容器外側に向かって回動すると、上側板体の外面と天板の側壁内面にそれぞれ設けられた突起同士、又は下側板体の外面と底板の側壁内面にそれぞれ設けられた突起同士が衝突し合うため、衝突位置よりもさらに外側へ回動することを妨げ、同時に衝突の反動によって上側板体又は下側板体が容器内方に反転回動し、正規の折り畳み位置に収まる。
【0010】
各部の突起は適宜な大きさに設けることができるが、突起同士の衝突時の反動を大きく作用させるため、上下両側板体と天板又は底板との取り付け軸の近傍に設けることが好ましい。また、突起は上側板体と天板の対応位置か、下側板体と底板の対応位置の何れかに設けることができるが、側板の外側への折れ曲がりを確実に防止するため、上側板体と天板及び下側板体と底板の双方に設けることが好ましい。さらに、前記衝突時の反動を側板全体に均等に作用させるため、突起は前記取り付け軸の長さ方向に沿った中央付近に設けることが好ましい。突起を複数設けるときは、取り付け軸の長さ方向に沿って等間隔毎の配置となるように設けることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な一実施例を図1〜図3を参照して説明する。なお、図中、従来例における部材と同一の部材には同一の符号を用いてある。
【0012】
図1は本例の運搬用容器の要部断面を構成部材を展開した状態で示しており、図示されているように、本例の運搬用容器は図4に示された従来例と同様、天板1と、底板2と、上側板体31と下側板体32を連結部33で回動自在に連結してなる対向側板3,3とからなり、上側板体31の上端部と下側板体32の下端部がピン接続によって天板1と底板2の側壁内側に形成された凹溝12,22にそれぞれ回動自在に取り付けられ、両取り付け軸12a,22aと連結部33で側板3を容器内方に二つ折りし、底板2上に重ねて畳めるように構成されている。
【0013】
さらに本例の運搬用容器には、側板3を天板1及び底板2に対して略垂直に立ち上げた状態で対向する上側板体31の外面と天板1の側壁内面、及び下側板体32の外面と底板2の側壁内面にそれぞれ突起が設けられている。
【0014】
詳しくは、上側板体31には取り付け軸12aの近傍となる上端部外面に突起31aが設けられ、下側板体32には取り付け軸22aの近傍となる下端部外面に突起32aが設けられている。また、天板1には側壁下端部内面に天面側から外側へ傾斜する面を有する突起1aが設けられ、底板2には側壁上端部内面に底面側から外側へ傾斜する面を有する突起2aが設けられている。これら突起の形成位置及び大きさは、側板3が天板1及び底板2に対して略垂直に立ち上がった状態で、突起31aと突起1aが若干の隙間を開けて、突起32aと突起2aが若干の隙間を開けてそれぞれ対向し合い、略垂直に立ち上がった側板3がさらに容器外側へ回動したときに衝突し合うように設定されている。なお、突起31aと突起32a、突起1aと突起2aはそれぞれ容器を折り畳んだときに衝突し合わないように配置してある。また、図示されない他側の側板3にも同様に突起を設けてある。
【0015】
このように構成された本例の運搬用容器は、対向側板3,3を天板1及び底板2に対して略垂直に立ち上げて組み立てられ、内部に物品を収納して搬送等することができる。この状態で、図2に示されているように、対応位置の突起32a,2a同士が対向し合うが、突起間に若干の隙間が保持されるので、容器組み立ての妨げとはならない。
また、前記取り付け軸12a,22aを支軸として対向側板3,3を容器内方へ回動すれば、両側板は連結部33で二つ折りされ、底板2上に重ねて折り畳めることができる。
【0016】
折り畳みなどの容器取り扱い中に、天板1及び底板2に対して略垂直に立ち上がった側板3が取り付け軸12a,22aを支軸としてさらに外方へ回動し、図3に示されているように容器外側に折れ曲がると、上側板体31と天板1とで対向した突起31a,1aと下側板体32と底板2とで対向した突起32a,2aとが衝突し合って衝突位置よりもさらに外側へ折れ曲がることを防止し、これと同時に、衝突の反動によって側板3は容器内方へ反転回動され、底板2上の折り重ね位置に自動的に収められる。
したがって、容器取り扱い中に側板3が外側に折れ曲がるなどの中途半端に折り畳まれた状態となることはなく、利用者の取り扱い方に関わりなく、側板3が外側に折れ曲がることに伴う容器の破損を防止することができる。
【0017】
なお、実施例は図4に示された従来例と同構造の容器に適用したが、本発明は、図5に示された枠形の天板及びあおり板を有する構造の容器にも適用できるものである。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、側板が容器外側に折れ曲がったときに突起同士が衝突し合い、その反動によって側板が容器内方へ反転回動されるので、容器取り扱い中に側板が外側に折れ曲がった状態となることがなく、従来、側板が外側に折れ曲がることに伴って生じていた容器の破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の運搬用容器の一実施例の要部断面を構成部材を展開した状態で示した図である。
【図2】図1の容器の側板を立ち上げた状態の要部断面を拡大して示した図である。
【図3】図1の容器の側板が外側に折れ曲がった状態の要部断面を拡大して示した図である。
【図4】従来の運搬用容器の一例の組み立て状態と折り畳み状態の外観図である。
【図5】従来の運搬用容器の他の例の組み立て状態と折り畳み状態の外観図である。
【図6】図4の容器の側板が外側に折れ曲がった状態を示した側面図である。
【符号の説明】
1 天板
1a 突起
2 底板
2a 突起
3 側板
31 上側板体
31a 突起
32 下側板体
32a 突起
33 連結部
4 あおり板
Claims (1)
- 天板(1)と、底板(2)と、天板(1)の側壁内側に回動自在に取り付けられた上側板体(31)の端部と底板(2)の側壁内側に回動自在に取り付けられた下側板体(32)の端部を回動自在に連結してなる対向側板(3、3)とを備え、対向側板(3、3)を底板(2)上に折り重ねて折り畳まれ、対向側板(3、3)を天板(1)及び底板(2)に対して略垂直に立ち上げて組み立てられるように構成された折り畳み式運搬用容器において、
天板(1)の側壁内面に天面側から外側へ傾斜する面を有する突起(1a)、底板(2)の側壁内面に底面側から外側へ傾斜する面を有する突起(2a)がそれぞれ設けられ、上側板体(31)の天板(1)との連結部近傍の外面と下側板体(32)の底板(2)との連結部近傍の外面にもそれぞれ突起(31a、32a)が設けられているとともに、
これらの突起は、容器を組み立てた状態で、突起(1a)と突起(31a)、突起(2a)と突起(32a)がそれぞれ若干の隙間を開けて対向し合い、上側側板(31)と下側側板(32)が前記組み立て状態の位置よりも外方へ回動したときに、突起(1a)の傾斜面に突起(31a)、突起(2a)の傾斜面に突起(2a)がそれぞれ衝突するように設けられていることを特徴とする折り畳み式運搬用容器。
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---|---|---|---|
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