JP3750855B2 - 目標追尾装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、レーダ等のセンサから得られる複数の移動体目標の追尾を行う目標追尾装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
センサによって得られる複数の目標を、その位置の観測値に基づいて追尾するために、各目標の前時刻の運動諸元にもとづく推定演算の結果により、現時刻における目標の位置を予測し、さらに各目標に対する現時刻の観測値の存在期待領域(ゲート)を算出して、上記ゲート内に実際に取得された観測値と各目標との対応を判定(得られた観測目標が真に予測した目標と一致しているか否か)する相関処理が行われる。
【0003】
ここで、実際の観測時には、センサが目標の観測値以外の誤信号を検出したり、逆に目標の観測に失敗して目標の観測値が得られなかったりすることがある。また、複数の目標が密集していると、一つの目標のゲート内に、複数の目標の観測値が得られる場合がある。このような状況においても、各目標を見失うことなく、正しく追尾を維持していくためには、どの観測値がどの目標のものであるかの判定(相関処理)を精度良く行う必要がある。
【0004】
図5は例えば、T.E.Fortmann, Y.Bar-Shalom and M.Scheffe,“Mul ti-Target Tracking Using Joint Probabilistic Data Association”,Proceedings of the 1980 IEEE Conference on Decision and Controlの中で“Joint Probabilistic Data Association”として示された従来の目標追尾装置の構成図である。
【0005】
図5において、1は目標を観測し目標の位置情報を観測値として出力(任意の時間間隔でデータをサンプリング)する目標観測装置(具体例としては例えばレーダ装置)、3は予測処理部2(後述)の算出した予測ベクトル(予測位置と予測速度ベクトル)と予測誤差共分散を使用して観測値から追尾目標の存在確率分布を表す残差共分散行列を算出し、目標の存在の可能性のある領域(目標存在領域)の中にある観測値を追尾目標と相関の可能性があるとして選択するゲート処理部である。
4は観測値と追尾目標との対応付けの相関仮説を生成し、追尾目標の存在確率分布に基づいて各相関仮説の成立する確率を仮説信頼度として算出し、さらに、各観測値が各追尾目標と相関する確率を探知データ相関信頼度として算出する相関処理部、5は上記探知データ相関信頼度と、上記ゲート処理部3からの残差ベクトル(目標の観測位置ベクトルと予測位置ベクトルの差ベクトル)および残差共分散行列と、予測処理部2からの予測誤差共分散行列とに基づいて、現サンプリング時刻の目標位置、速度等の推定値である平滑ベクトルおよび平滑誤差共分散行列を算出する平滑処理部で、これらは外部に出力され図示しない表示装置などで利用される。
【0006】
6は平滑ベクトルおよび平滑誤差共分散を次サンプリング時刻まで保持する遅延回路である。2は現サンプリング時刻より1サンプリング時刻前に算出し、遅延回路6から遅延して出力された平滑ベクトルと平滑誤差共分散行列を基に、現時刻の目標位置、速度の推定値である予測ベクトルと、予測誤差の評価量である予測誤差共分散行列を算出する予測処理部である。
【0007】
図5のものの動作を説明する前に、目標追尾装置7に実装された追尾アルゴリズムの理論的な前提となる運動モデルおよび観測モデルについて述べる。
今、L個の目標cを追尾しているとする。目標c(c=1,2,...,L)の運動モデルを次式で定義する。
【0008】
【数1】
Figure 0003750855
【0009】
状態ベクトルの真値は、例えばx-y-z直交座標系における位置と速度からなる場合、次式のように書くことが出来る。なお、Tは行列の転置を意味する。
【0010】
【数2】
Figure 0003750855
【0011】
状態ベクトルの推移行列は次式で与えられる。I(n)はn行n列の単位ベクトルである。
【0012】
【数3】
Figure 0003750855
【0013】
駆動雑音ベクトルは、平均と共分散行列が次式を満たす6変量白色正規分布に従う。
【0014】
【数4】
Figure 0003750855
【0015】
目標観測装置1による、目標cよりの探知データである観測ベクトルを表現した観測モデルを次式で定義する。
【0016】
【数5】
Figure 0003750855
【0017】
観測雑音ベクトルは、平均と共分散行列が次式を満たす3変量白色正規分布に従う。
【0018】
【数6】
Figure 0003750855
【0019】
時刻tkまでに得られた観測ベクトル全体の集合をZ kと表す。M kをZ kに対応する時刻tkまでの観測ベクトル数の情報とする。
【0020】
なお、誤信号(クラッタなどの追尾目標以外からの信号)は空間に一様分布し、誤信号から得られる観測ベクトルの個数はポアソン分布に従うとし、時刻tkにおける単位体積あたりの平均個数をβFT kと設定する。
【0021】
次に、図5のものの動作を説明する。
以下の説明で、Pr[.]は確率、Pr[.|.]は条件付き確率、E[.]は平均、
E[.|.]は条件付き平均を表す。
時刻tkにおいて、目標観測装置1から観測ベクトルzk,j (j = 1,2,...)が入力されると、予測処理部2に遅延回路6からすべての目標に対する前時刻tk-1の平滑ベクトルと平滑誤差共分散行列が入力され、次式に従って、各目標cの現時刻tkに対する予測ベクトルと予測誤差共分散行列を算出する。
【0022】
【数7】
Figure 0003750855
【0023】
次にゲート処理部3が、各目標の予測ベクトルと予測誤差共分散行列を入力とし、各目標対応の観測ベクトルの存在確率分布である残差共分散行列を算出する。存在確率分布に対して所定のしきい値を設定し、これを越える範囲より求めた目標存在領域をゲートと呼ぶ。
【0024】
【数8】
Figure 0003750855
【0025】
次に、各目標ごとにその目標のゲート内に存在するすべての観測ベクトルを選びだすことにより、各目標に相関可能な観測ベクトルを決定する。すなわち、各目標cに対して次式を満たす観測ベクトルを選択する。
【0026】
【数9】
Figure 0003750855
【0027】
現時刻tkにおいて、全目標(L個)に対して、ゲート処理部3で選択された観測ベクトルの集合を次のように表す。
【0028】
【数10】
Figure 0003750855
【0029】
次に、相関処理部で各目標と観測ベクトルとの相関に関する仮説を洗い出す。複数の目標が近接していたり、目標以外からの不要信号も発生するような環境では、どの観測ベクトルがどの目標のものであるのかを判定する必要がある。
目標追尾におけるこの機能を相関と言う。ここで、相関の仮説とは、得られた観測ベクトルと追尾目標とを1対1に対応づけたものである。仮説の総数をIk個とし、仮説の全体を以下のように表す。
【0030】
【数11】
Figure 0003750855
【0031】
各仮説は、以下のように行列表示する。行列の各要素は1または0である。ただし、下記行列の第1列(L=0)は観測ベクトルが不要信号であることを示すための列である。
【0032】
【数12】
Figure 0003750855
【0033】
各仮説の行列は以下の3つの基準を同時に満たすものをすべて導出する。
1 観測ベクトルが目標のソフトウェアゲート内に存在する場合のみ両者を対応づけることができる。
2 各追尾目標には高々1つの観測ベクトルが相関する。
3 各観測ベクトルには1つの追尾目標または不要信号が対応する。
【0034】
例えば、2目標を追尾していて、時刻tkで、目標1のゲート内に観測ベクトルz1、z2を得て、目標2のゲート内にz2を得た場合を考える。なお。z2は目標1のゲート内にも目標2のゲート内にも入っているという状況である。この状況で相関の仮説を洗い出すと以下の4つの仮説が得られる。
【0035】
【数13】
Figure 0003750855
【0036】
仮説1が表しているのは、目標1が観測ベクトルz1と相関し、目標2が観測ベクトルz2と相関するという仮説である。
仮説2が表しているのは、目標1が観測ベクトルz2と相関し、目標2は相関する観測ベクトルがなく、観測ベクトルz1は不要信号であるという仮説である。
仮説3が表しているのは、目標1は相関する観測ベクトルがなく、目標2が観測ベクトルz2と相関し、観測ベクトルz1は不要信号であるという仮説である。
仮説4が表しているのは、2目標とも相関する観測ベクトルがなく、観測ベクトルはz1,z2とも不要信号であるという仮説である。
このようにして得られた各仮説に対して、追尾目標の識別を次式で定義する。
【0037】
【数14】
Figure 0003750855
【0038】
これは追尾目標が探知されたか否かの識別結果を示し、仮説における目標への観測ベクトルの関連付けに応じて次式の値となる。
【0039】
【数15】
Figure 0003750855
【0040】
また、仮説における観測ベクトルの識別を式(22)で定義する。
次式は、観測ベクトルが追尾目標からの信号であるか、不要信号であるかの識別結果を示し、仮説における観測ベクトルの関連付けに応じて次式の値となる。
【0041】
【数16】
Figure 0003750855
【0042】
また、各仮説において、不要信号よりの観測ベクトルの総数を式(24)で表す。
【0043】
【数17】
Figure 0003750855
【0044】
各仮説の成立する確率(仮説信頼度)を次式に基づいて算出する。
【0045】
【数18】
Figure 0003750855
【0046】
続いて、上記仮説信頼度を用いて、各観測ベクトルが追尾目標と相関する確率を探知データ相関信頼度として以下のように計算する。
【0047】
【数19】
Figure 0003750855
【0048】
次に、平滑処理部5において、予測処理部2より予測誤差共分散行列を入力し、ゲート処理部3より残差ベクトルと残差共分散行列を入力し、相関処理部4より探知データ相関信頼度を入力し、各目標の平滑ベクトルおよび平滑誤差共分散行列を次式に従い算出する。この結果は外部に出力されて図示しない表示装置などで利用される。
【0049】
【数20】
Figure 0003750855
【0050】
なお、ゲート内に探知データを捕えられなかった目標については、平滑処理部5において次式を実行し、予測処理の結果をそのまま平滑結果とする。この処理をメモリトラックと呼ぶ。
【0051】
【数21】
Figure 0003750855
【0052】
以上のように算出された平滑ベクトルおよび平滑誤差共分散行列は、外部へ出力され、図示しない表示システムなどにより追尾目標の特性として表示されるとともに、上記に説明した以後の処理に用いるため、遅延回路6に入力され保持される。
【0053】
目標観測装置1から全目標を観測した観測ベクトルが入力されるたびに、上記一連の動作を追尾終了まで繰り返す。
【0054】
【発明が解決しようとする課題】
従来の目標追尾装置においては、各サンプリング時刻において全追尾目標が同時に観測されることを想定してシステムが構成されている。しかし実際には、目標の存在する領域全体を同時には観測できない場合があり、その場合には、例えば、目標存在領域を覆うために目標存在領域を複数に分割して、レーダビームをこの分割領域ごとに照射し、その照射領域ごとに時分割に観測値が得られる。このように、全追尾目標の観測値が時分割に得られることは従来の目標追尾装置では想定していないので、このような場合には、精度よく追尾状態を維持することが出来ないと言う課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、追尾処理に必要な観測情報が同一時刻に得られない場合にも、精度良く追尾を維持できる目標追尾装置を得ることを目的としている。
【0055】
【課題を解決するための手段】
この発明の目標追尾装置は、任意の時間間隔で複数の目標の位置を空間内で観測し、前記各観測ごとに前記目標の位置観測値を出力する目標観測手段、
入力されたデータを用いて前記空間内における前記目標の位置の存在確率分布を算出し、前記位置観測値の内から前記存在確率の高い領域の中にある前記位置観測値を選択して、その残差ベクトルと残差共分散行列とを出力するゲート処理手段、
前記選択した位置観測値と前記目標の位置との相関仮説を生成するとともに、前記残差共分散行列に基づいて各相関仮説の成立する確率を仮説信頼度として算出し、さらに、各観測値が各目標の位置と相関する確率を探知データ相関信頼度として算出する相関処理手段、
少なくとも前記探知データ相関信頼度と、前記残差ベクトルおよび残差共分散行列とを用いて、現観測時刻の前記目標の位置と速度の推定値である平滑ベクトルと、平滑誤差の評価量である平滑誤差共分散行列とを算出し、外部に出力する平滑処理手段、
前記平滑処理手段の出力を次の観測時刻まで保持し、遅延して出力する第1の遅延手段、
前記第1の遅延手段から出力される前記位置観測値の平滑ベクトルと前記平滑誤差共分散を基に、現観測時刻の予測ベクトル、および予測誤差共分散行列を算出する予測処理手段、
前記第1の遅延手段の出力した前記平滑ベクトルと前記平滑誤差共分散行列とを保持し遅延して出力する第2の遅延手段、
前記第2の遅延手段の出力した前記平滑ベクトルと前記平滑誤差共分散行列を現観測時刻まで外挿予測し、外挿予測ベクトルおよび外挿予測誤差共分散行列を算出する外挿処理手段、
前記予測処理手段の算出した前記予測ベクトルと予測誤差共分散行列、または前記外挿処理手段の算出した前記外挿予測ベクトルと外挿予測誤差共分散行列とのいずれか一方を前記ゲート処理手段と前記平滑処理手段とに入力する第2の入力手段とを備えたものである。
【0056】
また、任意の時間間隔で複数の目標の位置を空間内で観測し、前記各観測ごとに前記目標の位置観測値を出力する目標観測手段、
入力されたデータを用いて前記空間内における前記目標の位置の存在確率分布を算出し、前記位置観測値の内から前記存在確率の高い領域の中にある前記位置観測値を選択して、その残差ベクトルと残差共分散行列とを出力するゲート処理手段、
前記選択した位置観測値と前記目標の位置との相関仮説を生成するとともに、前記残差共分散行列に基づいて各相関仮説の成立する確率を仮説信頼度として算出し、さらに、各観測値が各目標の位置と相関する確率を探知データ相関信頼度として算出する相関処理手段、
少なくとも前記探知データ相関信頼度と、前記残差ベクトルおよび残差共分散行列とを用いて、現観測時刻の前記目標の位置と速度の推定値である平滑ベクトルと、平滑誤差の評価量である平滑誤差共分散行列とを算出し、外部に出力する平滑処理手段、
前記平滑処理手段の出力を次の観測時刻まで保持し、遅延して出力する第1の遅延手段、
前記第1の遅延手段から出力される前記位置観測値の平滑ベクトルと前記平滑誤差共分散を基に、現観測時刻の予測ベクトル、および予測誤差共分散行列を算出する予測処理手段、
前記第1の遅延手段から出力された前記平滑ベクトルと前記平滑誤差共分散行列とを分離して出力する第1の入力手段、
前記平滑誤差共分散行列を現サンプリング区間内の任意の時刻まで外挿処理を行い外挿予測誤差共分散行列を算出する誤差共分散外挿処理手段、
前記平滑ベクトルと前記誤差共分散行列とを保持し遅延して出力する第2の遅延手段、
前記第2の遅延手段の出力した前記平滑ベクトルを現観測時刻まで外挿予測し、外挿予測ベクトルを算出する位置外挿処理手段、
前記予測処理手段からの予測ベクトルと上記誤差共分散外挿処理手段からの外挿予測誤差共分散行列、または、上記位置外挿処理手段からの外挿予測ベクトルと上記第2の遅延手段からの外挿予測誤差共分散行列のいずれか一方を前記ゲート処理手段と前記平滑処理手段とに入力する第2の入力手段を備えたものである。
【0057】
また、任意の時間間隔で複数の目標の位置を空間内で観測し、前記各観測ごとに前記目標の位置観測値を出力する目標観測手段、
入力されたデータを用いて前記空間内における前記目標の位置の存在確率分布を算出し、前記位置観測値の内から前記存在確率の高い領域の中にある前記位置観測値を選択して、その残差ベクトルと残差共分散行列とを出力するゲート処理手段、
前記選択した位置観測値と前記目標の位置との相関仮説を生成するとともに、前記残差共分散行列に基づいて各相関仮説の成立する確率を仮説信頼度として算出し、さらに、各観測値が各目標の位置と相関する確率を探知データ相関信頼度として算出する相関処理手段、
少なくとも前記探知データ相関信頼度と、前記残差ベクトルおよび残差共分散行列とを用いて、現観測時刻の前記目標の位置と速度の推定値である平滑ベクトルと、平滑誤差の評価量である平滑誤差共分散行列とを算出し、外部に出力する平滑処理手段、
前記平滑処理手段の出力を次の観測時刻まで保持し、遅延して出力する第1の遅延手段、
前記第1の遅延手段から出力される前記位置観測値の平滑ベクトルと前記平滑誤差共分散を基に、現観測時刻の予測ベクトル、および予測誤差共分散行列を算出する予測処理手段、
前記平滑ベクトルと平滑誤差共分散行列とを現サンプリング区間内の任意の時刻まで外挿予測し、外挿予測ベクトルおよび外挿予測誤差共分散行列を算出する外挿処理手段、
前記外挿予測ベクトルおよび外挿予測誤差共分散行列を保持する第2の遅延手段、
前記外挿処理手段または前記第2の遅延手段のいずれか一方から出力した前記外挿予測ベクトルと前記外挿予測誤差共分散行列を前記ゲート処理手段および前記平滑処理手段に入力する第2の入力手段を備えたものである。
【0058】
また、前記目標観測手段が異なる時刻に観測した複数の観測値を蓄積してから出力する観測値蓄積手段、
前記複数の観測値に対して、これらが同一時刻に得られたとみなすための1つの観測時刻を決定する観測時刻決定手段を備えたものである。
【0059】
【発明の実施の形態】
従来の目標追尾装置では、サンプリング時刻tkにおいて、全追尾目標を同一時刻に観測した観測ベクトルが同時に得られると想定していた。本発明の目標追尾装置は、これをより現実的な場合に対応するために、全追尾目標が時分割に観測され、観測値が入力されるたびに目標追尾装置が動作するように構成する。このために、時刻について以下の記述を導入する。
目標観測装置は、時刻tkから時刻tk+1の1サンプリング区間で全目標を観測する。1サンプリング区間は一定間隔でなくてもよい。追尾目標数や必要な追尾精度に応じて変えてもよい。目標観測装置は1サンプリング区間の間に全追尾目標を観測するために、目標が存在すると思われる領域(追尾目標の周辺)をUk個の領域に分けて順に観測するとする。このとき、時刻tkから時刻tk+1の間における各領域ごとの観測時刻をtk,u、(u=1,2,...,Uk)と書く。例えば、目標観測装置がレーダであれば、追尾目標の周辺にUk本のレーダビームを順に照射して全追尾目標を観測したと考える。このとき、時刻に関して次式が成立するとする。
なお、記述の都合上tk,0=tk-1,Uk-1とする。
【0060】
【数22】
Figure 0003750855
【0061】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1の目標追尾装置の構成を示す構成図である。
図1において、1は移動体の位置を観測するセンサである目標観測装置(目標観測手段)、17は目標追尾装置である。
目標追尾装置17内において、8は現観測時刻より1観測時刻前に算出しておいた第1の遅延回路からの平滑ベクトルおよび平滑誤差共分散を基に現観測時刻の目標位置、速度の推定値である予測ベクトルおよび予測誤差の評価量である予測誤差共分散を算出する予測処理部(予測処理手段)、9は第1の遅延回路16より入力される平滑ベクトルと平滑誤差共分散行列を第2の遅延回路10に入力する第1の入力部、10は第1の入力部9から送られてくる平滑ベクトルおよび平滑誤差共分散行列を保持する第2の遅延回路(第2の遅延手段)である。
11は第2の遅延回路10からの平滑ベクトルおよび平滑誤差共分散行列を現観測時刻まで外挿予測する外挿処理部(外挿処理手段)、12は、予測処理部8あるいは外挿処理部11のいずれかからの外挿予測ベクトルおよび外挿予測誤差共分散行列をゲート処理部13および平滑処理部15に入力する第2の入力部(第2の入力手段)、13は外挿予測ベクトルおよび外挿予測誤差共分散を使用して追尾目標の存在確率分布を表す残差共分散行列を算出し、目標の存在の可能性のある領域(目標存在領域)の中にある観測値を追尾目標と相関の可能性があるとして選択するゲート処理部(ゲート処理手段)である。
14は観測値と追尾目標との対応付けの相関仮説を生成し、追尾目標の存在確率分布に基づいて各相関仮説の成立する確率を仮説信頼度として算出し、さらに、各観測値が各追尾目標と相関する確率を探知データ相関信頼度として算出する相関処理部(相関処理手段)、15は上記探知データ相関信頼度と、ゲート処理部13からの残差ベクトル(目標の観測位置ベクトルと予測位置ベクトルの差ベクトル)および残差共分散行列と、予測処理部8からの予測誤差共分散行列と、第2の入力部12からの外挿予測誤差共分散行列とに基づいて、現観測時刻の目標位置、速度等の推定値である平滑ベクトルおよび平滑誤差の評価量である平滑誤差共分散行列を算出する平滑処理部(平滑処理手段)、16は平滑ベクトルおよび平滑誤差共分散を次の観測時刻まで保持する第1の遅延回路(第1の遅延手段)である。
【0062】
次に、動作について説明する。
運動モデルおよび観測モデルは従来技術で説明したものと同じ設定を使用する。ただし、サンプリング時刻tkのかわりに観測時刻tk,uを用いるため、従来技術の運動モデルと観測モデルにおける添字のkおよびk-1を、それぞれk,uおよびk,u-1と置き換える。
観測時刻tk,uにおいて、目標観測装置1から観測ベクトルzk,u,j (j = 1,2,...)が入力されると、予測処理部8に第1の遅延回路16からすべての目標に対する前観測時刻tk,u-1の平滑ベクトルと平滑誤差共分散行列が入力され、次式に従って、各目標cの現観測時刻tk,uに対する予測ベクトルと予測誤差共分散行列を算出する。
【0063】
【数23】
Figure 0003750855
【0064】
次に、第1の入力部9は、現観測時刻が現サンプリング区間tk〜tk+1において1回目の観測ベクトルの入力時刻である場合(u=1の場合)、第1の遅延回路16からの平滑ベクトルと平滑誤差共分散行列を第2の遅延回路10に入力する。2回目以降(u=2,3,...,Uk)の場合は、何も出力しない。すなわち、第2の遅延回路10の内容は変化しない。なお、第2の遅延回路10には前サンプリング区間の最後の観測時刻tk-1,uk-1における平滑ベクトルと平滑誤差共分散行列が格納されていることになる。
【0065】
次に、外挿処理部11に第2の遅延回路10からすべての目標の平滑ベクトルと平滑誤差共分散行列が入力され、次式に従って、各目標cの現観測時刻tk,uに対する外挿予測ベクトルと外挿予測誤差共分散行列を算出する。
【0066】
【数24】
Figure 0003750855
【0067】
次に、第2の入力部12は、現観測時刻が現サンプリング区間tk〜tk+1において、1回目の観測ベクトルの入力時刻である場合(u=1の場合)、予測処理部8からの予測ベクトルと予測誤差共分散行列を出力する。2回目以降(u=2,3,...,Ukの場合は、外挿処理部11からの外挿予測ベクトルと外挿予測誤差共分散行列を出力する。なお、u=1の場合の外挿予測ベクトルおよび外挿予測誤差共分散行列の式はu=1のときに出力する予測ベクトルおよび予測誤差共分散行列の式と同一となるので、ここで出力される予測ベクトルおよび予測誤差共分散行列をすべて外挿予測ベクトルおよび外挿予測誤差共分散行列と言うことにする。
【0068】
次にゲート処理部13が、各目標の外挿予測ベクトルと外挿予測誤差共分散行列を入力とし、各目標対応の観測ベクトルの存在確率分布である残差共分散行列を算出する。
【0069】
【数25】
Figure 0003750855
【0070】
次に、各目標ごとにその目標のゲート内に存在するすべての観測ベクトルを選びだすことにより、各目標に相関可能な観測ベクトルを決定する。すなわち、各目標cに対して次式を満たす観測ベクトルを選択する。
【0071】
【数26】
Figure 0003750855
【0072】
現観測時刻tk,u,jにおいて、全目標(L個とする)に対してゲート処理部13で選択された観測ベクトルの集合を次のように表す。
【0073】
【数27】
Figure 0003750855
【0074】
次に、相関処理部で各目標と観測ベクトルとの相関に関する仮説を洗い出す。仮説の総数をIk,u個とし、仮説の全体を以下のように表す。
【0075】
【数28】
Figure 0003750855
【0076】
各仮説は、以下のように行列表示する。行列の各要素は1または0である。ただし、下記行列の第1列(l=0)は観測ベクトルが不要信号であることを示すための列である。
【0077】
【数29】
Figure 0003750855
【0078】
各仮説の行列は以下の3つの基準を同時に満たすものをすべて導出する。
1 観測ベクトルが目標のソフトウェアゲート内に存在する場合のみ両者を対応づけることができる。
2 各追尾目標には高々1つの観測ベクトルが相関する。
3 各観測ベクトルには1つの追尾目標または不要信号が対応する。
【0079】
例えば、2目標を追尾していて、観測時刻tk,uで、目標1のゲート内に観測ベクトルz1,z2を得て、目標2のゲート内にz2を得た場合を考える。(即ち、z2は目標1のゲート内にも目標2のゲート内にも入っているという状況である)この状況で相関の仮説を洗い出すと以下の4つの仮説が得られる。
【0080】
【数30】
Figure 0003750855
【0081】
仮説1が表しているのは、目標1が観測ベクトルz1と相関し、目標2が観測ベクトルz2と相関するという仮説である。
仮説2が表しているのは、目標1が観測ベクトルz2と相関し、目標2は相関する観測ベクトルがなく、観測ベクトルz1は不要信号であるという仮説である。仮説3が表しているのは、目標1は相関する観測ベクトルがなく、目標2が観測ベクトルz2と相関し、観測ベクトルz1は不要信号であるという仮説である。仮説4が表しているのは、2目標とも相関する観測ベクトルがなく、観測ベクトルはz1,z2とも不要信号であるという仮説である。
このようにして得られた各仮説に対して、追尾目標の識別を次式で定義する。
【0082】
【数31】
Figure 0003750855
【0083】
これは追尾目標が探知されたか否かの識別結果を示し、仮説における目標への観測ベクトルの関連付けに応じて次式の値となる。
【0084】
【数32】
Figure 0003750855
【0085】
また、仮説における観測ベクトルの識別を次式で定義する。
【0086】
【数33】
Figure 0003750855
【0087】
これは観測ベクトルが追尾目標からの信号か不要信号かの識別結果を示し、仮説における観測ベクトルの関連付けに応じて次式の値となる。
【0088】
【数34】
Figure 0003750855
【0089】
また、各仮説において、不要信号よりの観測ベクトルの総数を次式で表す。
【0090】
【数35】
Figure 0003750855
【0091】
各仮説の成立する確率(仮説信頼度)を次式に基づいて算出する。
【0092】
【数36】
Figure 0003750855
【0093】
続いて、上記仮説信頼度を用いて、各観測ベクトルが追尾目標と相関する確率を探知データ相関信頼度として以下のように計算する。
【0094】
【数37】
Figure 0003750855
【0095】
次に、平滑処理部8において、予測処理部8より予測誤差共分散行列を入力し、ゲート処理部13より残差ベクトルと残差共分散行列を入力し、相関処理部14より探知データ相関信頼度を入力し、第2の入力部12から外挿予測共分散行列を入力し、現観測時刻における各目標の平滑ベクトルおよび平滑誤差共分散行列を次式に従い算出する。
【0096】
【数38】
Figure 0003750855
【0097】
なお、ゲート内に探知データを捕えられなかった目標については、平滑処理部15において次式を実行し、予測処理の結果をそのまま平滑結果とする。
この処理をメモリトラックと呼ぶ。
【0098】
【数39】
Figure 0003750855
【0099】
以上のように算出された平滑ベクトルおよび平滑誤差共分散行列は第1の遅延回路16に保持される。
目標観測装置1から観測ベクトルが入力されるたびに、上記一連の動作を追尾終了まで繰り返す。
【0100】
以上説明した本発明の実施の形態1の目標追尾装置によれば、観測時刻ごと、すなわち観測領域ごとに追尾処理を実行するようにしたので、全目標の観測ベクトルが同一時刻に得られない場合でも精度良く追尾処理を実行することが可能である。また、同一サンプリング区間であっても、観測時刻ごとに追尾処理を行うので、全目標の観測ベクトルが到着するのを待つ必要がない。
また、同一サンプリング区間では、ゲートを外挿処理により算出するようにしたので、ゲートの急激な変動を抑え、追尾維持の失敗を防ぐことができる。
【0101】
なお、実施の形態1では、観測時刻ごとに全追尾目標の追尾処理を行っているが、観測した領域の近傍に存在する目標のみを選んで追尾処理を実行するように構成することも容易に可能である。
【0102】
実施の形態2.
以下に、実施の形態2の目標追尾装置を図2により説明する。
実施の形態1の図1と同様の構成部分は同じ符合を付して、再度の説明を省略する。
【0103】
18は、第1の遅延回路16より入力される平滑ベクトルと平滑誤差共分散行列とを分離して出力し、平滑ベクトルを第2の遅延回路20に入力し、平滑誤差共分散行列を誤差共分散外挿処理部19に入力する第1の入力部(第1の入力手段)、19は第1の入力部18より送られてくる平滑誤差共分散行列の外挿処理を行う誤差共分散外挿処理部(誤差共分散外挿処理手段)、20は第1の入力部18および誤差共分散外挿処理部19からそれぞれ送られてくる平滑ベクトルおよび外挿予測誤差共分散行列を保持する第2の遅延回路、21は第2の遅延回路20からの平滑ベクトルを現観測時刻まで外挿予測する位置外挿処理部(位置外挿処理手段)、22は予測処理部8からの外挿予測ベクトルと誤差共分散外挿処理部19からの外挿予測誤差共分散行列、あるいは位置外挿処理部21からの外挿予測ベクトルと第2の遅延回路20からの外挿予測誤差共分散行列のいずれかをゲート処理部13および平滑処理部15に入力する第2の入力部である。
【0104】
次に動作について説明する。
第1の入力部18、誤差共分散外挿処理部19、第2の遅延回路20、位置外挿処理部21、第2の入力部22以外のものは実施の形態1の図1のものと動作が同じなので、その説明を省略する。
【0105】
第1の入力部18は、現観測時刻が現サンプリング区間tk〜tk+1において1回目の観測ベクトルの入力時刻である場合(u=1の場合)、第1の遅延回路16からの平滑ベクトルを第2の遅延回路20に入力し、平滑誤差共分散行列を誤差共分散外挿処理部19に入力する。2回目以降(u=2,3,...,Ukの場合)は、何も出力しない。すなわち、第2の遅延回路20の内容は変化しない。
【0106】
誤差共分散外挿処理部19は、第1の入力部18からの平滑誤差共分散行列を現サンプリング区間tk〜tk+1のある時刻(例えば以下のように設定する)まで外挿し、第2の入力部22および第2の遅延回路20に出力する。
本誤差共分散外挿処理部19は第1の入力部18より平滑誤差共分散行列が入力された場合のみ動作する。
【0107】
【数40】
Figure 0003750855
【0108】
第2の遅延回路20は第1の入力部18から送られてくる平滑ベクトルと誤差共分散外挿処理部19から送られてくる外挿予測誤差共分散行列を1サンプリング期間保持する。
【0109】
位置外挿処理部21は、第2の遅延回路から送られてくる平滑ベクトルを運動モデルに従って現観測時刻まで外挿し、外挿予測ベクトルを算出する。算出式は実施の形態1の式(38)と同じである。
【0110】
第2の入力部22は、現観測時刻が現サンプリング区間tk〜tk+1において1回目の観測ベクトルの入力時刻である場合(u=1の場合)、予測処理部8からの予測ベクトルと誤差共分散外挿処理部19からの外挿予測誤差共分散行列とを出力する。2回目以降(u=2,3,...,Ukの場合)は、位置外挿処理部21からの外挿予測ベクトルと第2の遅延回路20からの外挿予測誤差共分散行列を出力する。
【0111】
以降の処理では、現サンプリング区間(tk〜tk+1)における外挿予測誤差共分散行列および残差共分散行列は観測時刻によらず一定の値を持つ。よって、それぞれの実施の形態1の式を以下のように読み替える。
【0112】
【数41】
Figure 0003750855
【0113】
以上説明した本発明の実施の形態2の目標追尾装置によれば、観測時刻ごと、すなわち観測領域ごとに追尾処理を実行するようにしたので、全目標の観測ベクトルが同一時刻に得られない場合でも精度良く追尾処理を実行することが可能である。また、同一サンプリング区間であっても、観測時刻ごとに追尾処理を行うので、全目標の観測ベクトルが到着するのを待つ必要がない。
【0114】
同一サンプリング区間では、ゲートの大きさを固定するようにしたので、ゲートあるいはゲインの急激な変動により追尾維持の失敗が起こることを防ぐことができる。
【0115】
観測時刻ごとに実行する外挿処理を状態ベクトルの外挿のみとしたので、演算量を減らすことができる。
【0116】
なお、実施の形態2でも、観測時刻ごとに全追尾目標の追尾処理を行っているが、観測した領域の近傍に存在する目標のみを選んで追尾処理を実行するように構成することも容易に可能である。
【0117】
実施の形態3.
以下に、実施の形態3の目標追尾装置を図3により説明する。
実施の形態1の図1と同じ構成部分は同じ符合を付して、再度の説明を省略する。
【0118】
24は、第1の遅延回路16より入力される平滑ベクトルと平滑誤差共分散行列を外挿処理部25に入力する第1の入力部、25は第1の入力部24からの平滑ベクトルおよび平滑誤差共分散行列を現サンプリング区間のある時刻まで外挿予測し、外挿予測ベクトルおよび外挿予測誤差共分散行列を算出する外挿処理部、26は外挿処理部25から送られてくる外挿予測ベクトルおよび外挿予測誤差共分散行列を保持する第2の遅延回路、27は外挿処理部25からの外挿予測ベクトルと外挿予測誤差共分散行列、あるいは第2の遅延回路26からの外挿予測ベクトルと外挿予測誤差共分散行列のいずれかをゲート処理部13および平滑処理部15に入力する第2の入力部である。
【0119】
次に動作について説明する。第1の入力部24、外挿処理部25、第2の遅延回路26、第2の入力部27以外は実施の形態1と動作が同じであるため、第1の入力部24、外挿処理部25、第2の遅延回路26、第2の入力部27についてのみ説明する。
【0120】
第1の入力部24は、現観測時刻が現サンプリング区間tk〜tk+1において1回目の観測ベクトルの入力時刻である場合(u=1)の場合、第1の遅延回路16からの平滑ベクトルと平滑誤差共分散行列を外挿処理部25に入力する。2回目以降(u=2,3,...,Ukの場合)は、何も出力しない。
【0121】
外挿処理部25は第1の入力部24からのすべての目標の平滑ベクトルと平滑誤差共分散行列を現サンプリング区間tk〜tk+1のある時刻(例えば以下のように設定する)まで外挿して外挿予測ベクトルと外挿予測誤差共分散行列を算出し、第2の入力部27および第2の遅延回路26に出力する。本外挿処理部25は第1の入力部24からの入力があった場合のみ動作する。
【0122】
【数42】
Figure 0003750855
【0123】
なお、第2の遅延回路26には外挿予測ベクトルと外挿予測誤差共分散行列が格納されていることになる。
【0124】
次に、第2の入力部27は、現観測時刻が現サンプリング区間tk〜tk+1において1回目の観測ベクトルの入力時刻である場合(u=1)の場合、外挿処理部25からの外挿予測ベクトルと外挿予測誤差共分散行列を出力する。2回目以降(u=2,3,...,Uk)の場合は、第2の遅延回路26からの外挿予測ベクトルと外挿予測誤差共分散行列を出力する。
【0125】
実施の形態3の目標追尾装置によれば、観測時刻ごと、すなわち観測領域ごとに追尾処理を実行するようにしたので、全目標の観測ベクトルが同一時刻に得られない場合でも精度良く追尾処理を実行することが可能である。また、同一サンプリング区間であっても、観測時刻ごとに追尾処理を行うので、全目標の観測ベクトルが到着するのを待つ必要がない。
また、同一サンプリング区間では、ゲートの位置と大きさを固定するようにしたので、ゲートあるいはゲインの変動により追尾維持の失敗が起こることを防ぐことができる。
【0126】
外挿処理の実行を1サンプリング区間に1回にしたので、演算量を減らすことができる。
【0127】
なお、実施の形態3でも、観測時刻ごとに全追尾目標の追尾処理を行っているが、観測した領域の近傍に存在する目標のみを選んで追尾処理を実行するように構成することも容易に可能である。
【0128】
実施の形態4.
以下に、この発明の実施の形態4の目標追尾装置について説明する。
図4はこの発明の実施の形態4を示す構成図である。ここでは例として実施の形態1の図1の構成に適用した場合を説明するが、本実施の形態は図2、図3の構成のものにも同様に適用することが出来る。図4において実施の形態1の図1と同様の構成部分は同じ符合を付して、再度の説明を省略する。
【0129】
29は目標観測装置1から送られてくる観測値をある程度蓄積してから目標追尾装置に入力する観測値蓄積部(観測値蓄積手段)である。
30は観測値蓄積部29から送られてくる観測値に対して、これらが同一時刻に得られたとみなし、その1つの観測時刻を決定する観測時刻決定部(観測時刻決定手段)である。
【0130】
次に動作について説明する。観測値蓄積部29、観測時刻決定部30以外の部部は実施の形態1の図1のものと構成/動作が同じであるため、観測値蓄積部29、観測時刻決定部30についてのみ説明する。
【0131】
観測値蓄積部29は、目標観測装置1から送られてくる観測値を複数の観測時刻分蓄積しておいて目標追尾装置に入力する。なお、いつ観測されたものかの観測時刻も観測値といっしょに蓄積する。サンプリング区間をまたがっては蓄積しないものとする。蓄積する観測値の数は、観測時刻の数で決めてもよいし、観測値自体の数で決めてもよい。
【0132】
観測時刻決定部30は、観測値蓄積部29から送られてくる観測値を受けて、複数の観測時刻にまたがる観測値をある1時刻に得られたとみなし、そのみなしの観測時刻を決定する。以後、目標追尾装置31はこの観測時刻に従って動作する。みなしの観測時刻は、例えば、複数の観測時刻の平均値や中間値とする。
【0133】
実施の形態4の目標追尾装置31によれば、観測時刻ごと、すなわち観測領域ごとに追尾処理を実行するようにしたので、全目標の観測ベクトルが同一時刻に得られない場合でも精度良く追尾処理を実行することが可能である。
【0134】
複数の観測時刻にまたがる観測値をまとめて処理するようにしたので、蓄積する観測値の数を決めることで演算量を調整することが可能となる。
【0135】
なお、実施の形態4では、観測時刻ごとに全追尾目標の追尾処理を行っているが、観測した領域の近傍に存在する目標のみを選んで追尾処理を実行するように構成することも容易に可能である。
【0136】
【発明の効果】
実施の形態1の目標追尾装置によれば、観測時刻ごと、すなわち観測領域ごとに追尾処理を実行するようにしたので、全目標の観測ベクトルが同一時刻に得られない場合でも精度良く追尾処理を実行することが可能である。また、同一サンプリング区間であっても、観測時刻ごとに追尾処理を行うので、全目標の観測ベクトルが到着するのを待つ必要がない。
また、同一サンプリング区間では、ゲートを外挿処理により算出するようにしたので、ゲートの急激な変動を抑え、追尾維持の失敗を防ぐことができる。
【0137】
実施の形態2の目標追尾装置によれば、観測時刻ごと、すなわち観測領域ごとに追尾処理を実行するようにしたので、全目標の観測ベクトルが同一時刻に得られない場合でも精度良く追尾処理を実行することが可能である。また、同一サンプリング区間であっても、観測時刻ごとに追尾処理を行うので、全目標の観測ベクトルが到着するのを待つ必要がない。また、同一サンプリング区間では、ゲートの大きさを固定するようにしたので、ゲートあるいはゲインの急激な変動により追尾維持の失敗が起こることを防ぐことができる。更に、観測時刻ごとに実行する外挿処理を状態ベクトルの外挿のみとしたので、演算量を減らすことができる。
【0138】
実施の形態3の目標追尾装置によれば、観測時刻ごと、すなわち観測領域ごとに追尾処理を実行するようにしたので、全目標の観測ベクトルが同一時刻に得られない場合でも精度良く追尾処理を実行することが可能である。また、同一サンプリング区間であっても、観測時刻ごとに追尾処理を行うので、全目標の観測ベクトルが到着するのを待つ必要がない。
また、同一サンプリング区間では、ゲートの位置と大きさを固定するようにしたので、ゲートあるいはゲインの変動により追尾維持の失敗が起こることを防ぐことができる。更に、外挿処理の実行を1サンプリング区間に1回にしたので、演算量を減らすことができる。
【0139】
実施の形態4の目標追尾装置によれば、観測時刻ごと、すなわち観測領域ごとに追尾処理を実行するようにしたので、全目標の観測ベクトルが同一時刻に得られない場合でも精度良く追尾処理を実行することが可能である。また、複数の観測時刻にまたがる観測値をまとめて処理するようにしたので、蓄積する観測値の数を決めることで演算量を調整することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の目標追尾装置の構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態2の目標追尾装置の構成図である。
【図3】 本発明の実施の形態3の目標追尾装置の構成図である。
【図4】 本発明の実施の形態4の目標追尾装置の構成図である。
【図5】 従来の目標追尾装置の構成図である。
【符号の説明】
1 目標観測装置、 8 予測処理部、
9、18、24 第1の入力部、
10、20、26 第2の遅延回路、
11、25 外挿処理部、 12、22 第2の入力部、
13 ゲート処理部、 14 相関処理部、
15 平滑処理部、 16 第1の遅延回路、
29 観測値蓄積部、 30 観測時刻決定部。

Claims (4)

  1. 任意の時間間隔で複数の目標の位置を空間内で観測し、前記各観測ごとに前記目標の位置観測値を出力する目標観測手段、
    入力されたデータを用いて前記空間内における前記目標の位置の存在確率分布を算出し、前記位置観測値の内から前記存在確率の高い領域の中にある前記位置観測値を選択して、その残差ベクトルと残差共分散行列とを出力するゲート処理手段、
    前記選択した位置観測値と前記目標の位置との相関仮説を生成するとともに、前記残差共分散行列に基づいて各相関仮説の成立する確率を仮説信頼度として算出し、さらに、各観測値が各目標の位置と相関する確率を探知データ相関信頼度として算出する相関処理手段、
    少なくとも前記探知データ相関信頼度と、前記残差ベクトルおよび残差共分散行列とを用いて、現観測時刻の前記目標の位置と速度の推定値である平滑ベクトルと、平滑誤差の評価量である平滑誤差共分散行列とを算出し、外部に出力する平滑処理手段、
    前記平滑処理手段の出力を次の観測時刻まで保持し、遅延して出力する第1の遅延手段、
    前記第1の遅延手段から出力される前記位置観測値の平滑ベクトルと前記平滑誤差共分散を基に、現観測時刻の予測ベクトル、および予測誤差共分散行列を算出する予測処理手段、
    前記第1の遅延手段の出力した前記平滑ベクトルと前記平滑誤差共分散行列とを保持し遅延して出力する第2の遅延手段、
    前記第2の遅延手段の出力した前記平滑ベクトルと前記平滑誤差共分散行列を現観測時刻まで外挿予測し、外挿予測ベクトルおよび外挿予測誤差共分散行列を算出する外挿処理手段、
    前記予測処理手段の算出した前記予測ベクトルと予測誤差共分散行列、または前記外挿処理手段の算出した前記外挿予測ベクトルと外挿予測誤差共分散行列とのいずれか一方を前記ゲート処理手段と前記平滑処理手段とに入力する第2の入力手段とを備え、各観測時刻ごとに追尾処理を実行するようにしたことを特徴とする目標追尾装置。
  2. 任意の時間間隔で複数の目標の位置を空間内で観測し、前記各観測ごとに前記目標の位置観測値を出力する目標観測手段、
    入力されたデータを用いて前記空間内における前記目標の位置の存在確率分布を算出し、前記位置観測値の内から前記存在確率の高い領域の中にある前記位置観測値を選択して、その残差ベクトルと残差共分散行列とを出力するゲート処理手段、
    前記選択した位置観測値と前記目標の位置との相関仮説を生成するとともに、前記残差共分散行列に基づいて各相関仮説の成立する確率を仮説信頼度として算出し、さらに、各観測値が各目標の位置と相関する確率を探知データ相関信頼度として算出する相関処理手段、
    少なくとも前記探知データ相関信頼度と、前記残差ベクトルおよび残差共分散行列とを用いて、現観測時刻の前記目標の位置と速度の推定値である平滑ベクトルと、平滑誤差の評価量である平滑誤差共分散行列とを算出し、外部に出力する平滑処理手段、
    前記平滑処理手段の出力を次の観測時刻まで保持し、遅延して出力する第1の遅延手段、
    前記第1の遅延手段から出力される前記位置観測値の平滑ベクトルと前記平滑誤差共分散を基に、現観測時刻の予測ベクトル、および予測誤差共分散行列を算出する予測処理手段、
    前記第1の遅延手段から出力された前記平滑ベクトルと前記平滑誤差共分散行列とを分離して出力する第1の入力手段、
    前記平滑誤差共分散行列を現サンプリング区間内の任意の時刻まで外挿処理を行い外挿予測誤差共分散行列を算出する誤差共分散外挿処理手段、
    前記平滑ベクトルと前記誤差共分散行列とを保持し遅延して出力する第2の遅延手段、
    前記第2の遅延手段の出力した前記平滑ベクトルを現観測時刻まで外挿予測し、外挿予測ベクトルを算出する位置外挿処理手段、
    前記予測処理手段からの予測ベクトルと上記誤差共分散外挿処理手段からの外挿予測誤差共分散行列、または、上記位置外挿処理手段からの外挿予測ベクトルと上記第2の遅延手段からの外挿予測誤差共分散行列のいずれか一方を前記ゲート処理手段と前記平滑処理手段とに入力する第2の入力手段を備え、各観測時刻ごとに追尾処理を実行するようにしたことを特徴とする目標追尾装置。
  3. 任意の時間間隔で複数の目標の位置を空間内で観測し、前記各観測ごとに前記目標の位置観測値を出力する目標観測手段、
    入力されたデータを用いて前記空間内における前記目標の位置の存在確率分布を算出し、前記位置観測値の内から前記存在確率の高い領域の中にある前記位置観測値を選択して、その残差ベクトルと残差共分散行列とを出力するゲート処理手段、
    前記選択した位置観測値と前記目標の位置との相関仮説を生成するとともに、前記残差共分散行列に基づいて各相関仮説の成立する確率を仮説信頼度として算出し、さらに、各観測値が各目標の位置と相関する確率を探知データ相関信頼度として算出する相関処理手段、
    少なくとも前記探知データ相関信頼度と、前記残差ベクトルおよび残差共分散行列とを用いて、現観測時刻の前記目標の位置と速度の推定値である平滑ベクトルと、平滑誤差の評価量である平滑誤差共分散行列とを算出し、外部に出力する平滑処理手段、
    前記平滑処理手段の出力を次の観測時刻まで保持し、遅延して出力する第1の遅延手段、
    前記第1の遅延手段から出力される前記位置観測値の平滑ベクトルと前記平滑誤差共分散を基に、現観測時刻の予測ベクトル、および予測誤差共分散行列を算出する予測処理手段、
    前記平滑ベクトルと平滑誤差共分散行列とを現サンプリング区間内の任意の時刻まで外挿予測し、外挿予測ベクトルおよび外挿予測誤差共分散行列を算出する外挿処理手段、
    前記外挿予測ベクトルおよび外挿予測誤差共分散行列を保持する第2の遅延手段、
    前記外挿処理手段または前記第2の遅延手段のいずれか一方から出力した前記外挿予測ベクトルと前記外挿予測誤差共分散行列を前記ゲート処理手段および前記平滑処理手段に入力する第2の入力手段を備え、各観測時刻ごとに追尾処理を実行するようにしたことを特徴とする目標追尾装置。
  4. 前記目標観測手段が異なる時刻に観測した複数の観測値を蓄積してから出力する観測値蓄積手段、
    前記複数の観測値に対して、これらが同一時刻に得られたとみなすための1つの観測時刻を決定する観測時刻決定手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の目標追尾装置。
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