JP5675273B2 - 目標検出装置および目標検出方法 - Google Patents
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Description
前記尤度比算出部は、前記尤度比として、第kフレームの画素(i,j)の尤度比Lk(i,j)を、後述する式(6)〜(8)を用いて求め、前記トラック・スコア算出部は、前記トラック・スコアとして、第kフレームの画素(i,j)のトラック・スコアTs(i,j)を、後述する式(9)〜(13)を用いて求め、前記VSM算出部は、前記VSM値として、第k−1フレームから第kフレームに推移する場合のVSM値VSMk(i,j)を、後述する式(2)〜(5)を用いて求め、前記初探知化処理部は、VSM値が所定の下限閾値を超えた画素に対して、当該画素を含む軌跡の直近のVSM値の更新量が一定回数連続して所定の初探知化閾値未満であれば、速度ベクトルが安定していないと判断し、当該画素に対して初探知化を行い、前記トラック・スコア補正部は、前記補正処理された前記トラック・スコアとして、第kフレームの画素(i,j)の補正処理されたトラック・スコアTSck(i,j)を、後述する式(18)を用いて求める目標検出装置である。
図2は、本発明の実施の形態1による目標検出装置の構成を示したブロック図である。図2に示す目標検出装置100は、センサ部101、観測画像取得部102、尤度比算出部103、トラック・スコア算出部104、追尾処理部105、VSM算出部106、初探知化処理部107、トラック・スコア補正部108、遅延処理部109、検出処理部110を有しており、連続撮像された観測画像の各画素に対して想定する運動モデルに基づく追尾処理と、追尾予測およびVSM値に基づくトラック・スコア算出処理とを繰り返すことで、速度ベクトルが安定している画素に対するトラック・スコアの積み上がりを促進し、目標画素周辺へのトラック・スコアの広がりを抑制することにより複数目標(特に近接目標)の検出を可能とする。
なお、下限閾値は任意の値に設定可能であり、実際の運用に合わせて適切な値に適宜変更可能である。
図6は本発明の実施の形態2による目標検出装置の機能ブロック図である。図6において、目標検出装置200の構成は、トラック・スコア算出部204とVSM算出部206が、トラック・スコア算出部104とVSM算出部106の代わりに設けられている点が、実施の形態1による目標検出装置100と異なっている。他の構成については、実施の形態1による目標検出装置100と同じである。従って、実施の形態2による目標検出装置200の説明はトラック・スコア算出部204とVSM算出部206の動作のみとし、他の機能ブロックの説明は省略する。
図7は本発明の実施の形態3による目標検出装置の機能ブロック図である。図7において、目標検出装置300は、トラック・スコア算出部304と初探知化処理部307とトラック・スコア補正部308が実施の形態1および実施の形態2による目標検出装置と異なっている。他の構成は、実施の形態1および実施の形態2と同じである。従って、実施の形態3による目標検出装置300の説明は、トラック・スコア算出部304と初探知化処理部307とトラック・スコア補正部308の動作のみとし、他の機能ブロックの説明は省略する。
なお、安定化閾値は任意の値に設定可能であり、実際の運用に合わせて適切な値に適宜変更可能である。
図8は本発明の実施の形態4による目標検出装置の機能ブロック図である。図8において、目標検出装置400は、初探知化処理部407のみが実施の形態1〜3による目標検出装置と異なっている。他の構成は、実施の形態1〜3と同じである。従って、実施の形態4による目標検出装置400の説明は、初探知化処理部407の動作のみとし、他の機能ブロックの説明は省略する。
なお、初探知化閾値は任意の値に設定可能であり、実際の運用に合わせて適切な値に適宜変更可能である。
図9は本発明の実施の形態5による目標検出装置の機能ブロック図である。図9において、目標検出装置500は検出処理部510のみが実施の形態1〜4による目標検出装置と異なっている。他の構成は、実施の形態1〜4と同じである。従って、実施の形態5による目標検出装置500の説明は検出処理部510の動作のみとして、他の機能ブロックの説明は省略する。
Claims (3)
- 一定空間内をセンサにより観測し、連続するフレーム画像から構成される観測画像を生成するセンサ部と、
前記観測画像における現フレーム画像の各画素の持つ振幅値による尤度比を算出する尤度比算出部と、
前記尤度比算出部で算出した前記尤度比と、1フレーム前の前フレーム画像で算出した各画素のトラック・スコアと、前フレーム画像で算出した各画素軌跡の速度ベクトルの安定性を示すVSM値と、前フレーム画像の画素を予測速度ベクトルで外挿して得られる予測位置の行座標及び列座標とを用いて、現フレーム画像の各画素のトラック・スコアを算出するトラック・スコア算出部と、
前記トラック・スコアの算出時に前フレーム画像から現フレーム画像へトラック・スコアが最大となるように画素を選択していった場合の各画素の推移方向に基づいて、現フレーム画像の各画素の次フレーム画像における予測位置を算出する追尾処理部と、
前記トラック・スコア算出時に得られる前フレーム画像から現フレーム画像への各画素の推移方向に基づいて、現フレーム画像の各画素のVSM値を算出するVSM算出部と、
前記トラック・スコア算出処理の結果、現フレーム画像における複数の画素が前フレーム画像における同一画素を選択する競合の状況が発生した場合に、競合関係にある画素の中で予め設定された初探知化条件を満たす画素に対して、トラック・スコア、VSM値、および、選択した画素の位置座標と推移速度ベクトルより構成される状態量を初期状態に戻す初探知化処理を行うとともに、前記初探知化条件を満たさない画像については、そのままトラック・スコア、VSM値、および、選択した画素の位置座標と推移速度ベクトルより構成される状態量を出力する初探知化処理部と、
前記初探知化処理部から出力される前記現フレーム画像の各画素のVSM値の大きさに基づき、トラック・スコアの補正処理を行うトラック・スコア補正部と、
前記補正処理された現フレーム画像の各画素のトラック・スコアに対して閾値処理を行って、トラック・スコアの平均値と標準偏差とから求める検出閾値を超える画素を目標画素として検出する検出処理部と
を備え、
前記尤度比算出部は、前記尤度比として、第kフレームの画素(i,j)の尤度比Lk(i,j)を、下記の数式を用いて求め、
前記トラック・スコア補正部は、前記補正処理された前記トラック・スコアとして、第kフレームの画素(i,j)の補正処理されたトラック・スコアTSck(i,j)を、下記の数式を用いて求める
- 前記検出処理部は、トラック・スコアの分布状況から目標画素に対する検出閾値を算出する際、今回の検出閾値が前回の検出閾値よりも小さくなる場合は、今回の検出閾値を前回の検出閾値で置き換え、検出閾値を低下させない
ことを特徴とする請求項1に記載の目標検出装置。 - 一定空間内をセンサにより観測し、連続する観測画像を定期的に生成する観測画像生成ステップと、
前記観測画像における現フレーム画像の各画素の持つ振幅値による尤度比を算出する尤度比算出ステップと、
前記尤度比算出ステップで算出した前記尤度比と、1フレーム前の前フレーム画像で算出した各画素のトラック・スコアと、前フレーム画像で算出した各画素軌跡の速度ベクトルの安定性を示すVSM値と、前フレーム画像の画素を予測速度ベクトルで外挿して得られる予測位置の行座標及び列座標とを用いて、現フレーム画像の各画素のトラック・スコアを算出するトラック・スコア算出ステップと、
前記トラック・スコア算出時に前フレーム画像から現フレーム画像へトラック・スコアが最大となるように画素を選択していった場合の各画素の推移方向に基づいて、現フレーム画像の各画素の、1フレーム後の次フレーム画像における予測位置を算出する追尾処理ステップと、
前記トラック・スコア算出時に得られる前フレーム画像から現フレーム画像への各画素の推移方向に基づいて、現フレーム画像の各画素のVSM値を算出するVSM算出ステップと、
前記トラック・スコア算出処理の結果、現フレーム画像における複数の画素が前フレーム画像における同一画素を選択する競合の状況が発生した場合に、競合関係にある画素の中で予め設定された初探知化条件を満たす画素に対して、トラック・スコア、VSM値、および、選択した画素の位置座標と推移速度ベクトルより構成される状態量を初期状態に戻す初探知化処理を行うとともに、前記初探知化条件を満たさない画像については、そのままトラック・スコア、VSM値、および、選択した画素の位置座標と推移速度ベクトルより構成される状態量を出力する初探知化処理ステップと、
前記初探知化処理ステップ後の前記現フレーム画像の各画素のVSM値の大きさに基づき、トラック・スコアの補正処理を行うトラック・スコア補正ステップと、
前記補正処理された現フレーム画像の各画素のトラック・スコアに対して閾値処理を行って、トラック・スコアの平均値と標準偏差とから求める検出閾値を超える画素を目標画素として検出する検出処理ステップと
を備え、
前記尤度比算出ステップは、前記尤度比として、第kフレームの画素(i,j)の尤度比Lk(i,j)を、下記の数式を用いて求め、
前記トラック・スコア補正ステップは、前記補正処理された前記トラック・スコアとして、第kフレームの画素(i,j)の補正処理されたトラック・スコアTSck(i,j)を、下記の数式を用いて求める
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