JP5036392B2 - 目標検出装置 - Google Patents

目標検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5036392B2
JP5036392B2 JP2007115960A JP2007115960A JP5036392B2 JP 5036392 B2 JP5036392 B2 JP 5036392B2 JP 2007115960 A JP2007115960 A JP 2007115960A JP 2007115960 A JP2007115960 A JP 2007115960A JP 5036392 B2 JP5036392 B2 JP 5036392B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
integration
target
signal processing
signal
integration path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007115960A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008275339A (ja
Inventor
洋志 亀田
正義 系
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2007115960A priority Critical patent/JP5036392B2/ja
Publication of JP2008275339A publication Critical patent/JP2008275339A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5036392B2 publication Critical patent/JP5036392B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Description

この発明は目標検出装置に関し、特に、レーダまたはセンサによる受信データを入力し、受信電力の微弱な目標を検出するための目標検出装置に関する。
従来の目標検出装置は、信号検出のためには、1CPI(Coherent Pulse Interval)内の積分処理では、パルスヒット方向にコヒーレント積分(FFT : Fast Fourier Transform)処理を実施し、CPI間の積分処理では複数のFFT結果をノンコヒーレント積分(振幅検波後の積分)する。ノンコヒーレント積分の際に目標の運動によっては信号処理セルの推移が発生するが、その移動量を考慮した積分路を探索する。積分路を探索後、ノンコヒーレント積分時に信号処理セルの移動量を補償し、ノンコヒーレント積分することで目標信号を抽出できる(例えば、非特許文献1参照)。
なお、CPIとは目標の運動が等速直線運動とみなせる時間間隔を意味しており、この区間では目標信号の位相変化はリニアとみなすことができ、位相を考慮した積分処理が実施可能である。
従来の目標検出装置では、CPI間の積分処理において、目標の積分路の探索処理を実施する。すなわち、図3で示されるようなCPI(Coherent Pulse Interval)間の信号処理セルの推移を、下式(1)で示される評価関数に従って探索する(以降、評価関数をtrack scoreと呼ぶ)。なお、1CPI内の受信データについてはコヒーレント積分(FFT)を実施する。一方、CPI間の積分処理についてはノンコヒーレント積分となる。
Figure 0005036392
ここで、Aは図3に示すCPI kにおける信号処理セルの集まりである。
式(1)において、右辺第1項はCPI k−1からkまでのtrack score増分、右辺第2項はCPI k−1までのtrack scoreを表す。したがって、CPI kまでのtrack scoreは、各CPIから次CPIに至るtrack score増分を算出し、それを累積することで得られる。
従来の目標検出装置では、各CPIから次CPIに至る際の検出セルの推移を式(2)で評価し、式(2)が最大または最小となる推移を抽出する。この処理を図3に示すCPI nまで繰り返すことで積分路を探索する。
目標の積分路探索後は、積分路に従いノンコヒーレント積分処理することで目標信号を抽出できる。
M. F. Fernandez, A. Aridgides and D. Bray: "Detecting and Tracking Low-Observable Targets Using IR, " SPIE Vol. 1305 Signal and Data Processing of Small Targets, 1990
上述のように、従来の目標検出装置の構成により、track scoreに基づき、CPI間の積分路の探索を繰り返すことでノンコヒーレント積分時における目標の積分路を抽出する。但し、コヒーレント積分後のSNR(Signal-to-Noise Ration:信号対雑音電力比)が極めて低い場合には、例えばSNRが0以下の場合等には、目標の積分路を抽出することはきわめて困難になってしまうという問題点があった。このため、信号対雑音電力比が極めて低い場合においても信号検出可能な積分処理が望まれている。
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、コヒーレント積分後のSNR(Signal-to-Noise Ration:信号対雑音電力比)が極めて低い場合においても、目標検出可能な信号処理を行う目標検出装置を得ることを目的とする。
この発明は、目標からの反射パルスを一定のサンプリング周期で受信し、パルスヒット毎の受信データをA/D変換する受信手段と、A/D変換後の上記受信データをサンプル毎に並び替え、上記パルスヒット分の複数種類の雑音系列を発生させて、並び替え後の上記受信データに当該雑音系列を付加し、雑音付加後の上記受信データの加算平均を算出することにより、上記受信データのデータ系列である受信ビデオに信号再現する信号再現手段と、信号再現後の上記受信ビデオに対して、サンプリングの同一時間の受信信号をパルス繰り返し方向にFFT処理を行うFFT処理手段と、上記FFT処理手段の演算結果を所定の閾値と比較して、上記閾値を超えた場合に目標検出として判定する閾値手段とを備えたことを特徴とする目標検出装置である。
この発明は、目標からの反射パルスを一定のサンプリング周期で受信し、パルスヒット毎の受信データをA/D変換する受信手段と、A/D変換後の上記受信データをサンプル毎に並び替え、上記パルスヒット分の複数種類の雑音系列を発生させて、並び替え後の上記受信データに当該雑音系列を付加し、雑音付加後の上記受信データの加算平均を算出することにより、上記受信データのデータ系列である受信ビデオに信号再現する信号再現手段と、信号再現後の上記受信ビデオに対して、サンプリングの同一時間の受信信号をパルス繰り返し方向にFFT処理を行うFFT処理手段と、上記FFT処理手段の演算結果を所定の閾値と比較して、上記閾値を超えた場合に目標検出として判定する閾値手段とを備えたことを特徴とする目標検出装置であるので、コヒーレント積分後のSNR(Signal-to-Noise Ratio:信号対雑音電力比)が極めて低い場合においても、目標検出可能な信号処理を行うことができる。
実施の形態1.
以下、図を用いて、この発明の実施の形態1に係る目標検出装置について説明する。
図1は、実施の形態1による目標検出装置の構成を示している。目標検出装置は、受信手段1と、信号再現手段2と、コヒーレント積分手段3と、閾値手段6とを備えて構成される。なお、この実施の形態は積分路探索の処理に特徴を有するので、センサを含む受信処理の説明は省略している。
図1において、受信手段1は、パルス発生装置(図示せず)から目標に向けて発射されたパルス信号が目標で反射して戻ってくる目標からの反射パルスを受信して、パルスヒット毎の受信データをA/D変換するものである。信号再現手段2は、A/D変換後の受信データのデータ系列からなる受信ビデオに複数通りのパルスヒット分の雑音系列を信号に付加し、雑音付加後の信号の加算平均をとるものである。コヒーレント積分手段3は、信号再現手段2の出力である信号再現処理後の受信ビデオに対してパルスヒット方向にFFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)処理を行うものである。また、閾値手段6は、コヒーレント積分手段3の積分結果と予め設定された閾値とを比較して、積分結果が閾値を超えた信号処理セルに対して目標検出とみなす判定を行うものである。
図2は、信号再現手段2の構成を示したブロック図である。また、図3は、信号再現手段2による信号再現処理の流れを説明する。これらの図に示されるように、まず、受信手段1からはパルスヒット毎にA/D変換後の受信ビデオが出力される。この受信ビデオは一定のサンプリング周期でサンプリングされたものであり、そのサンプリング数をLとおく。このサンプル毎のデータをレンジビンと呼び、レンジビンは番号毎に受信ビデオI(実部)、Q(虚部)の振幅データを含む。信号再現手段2では、1CPI分のパルスヒット毎の受信ビデオを集め、レンジビン番号毎にパルスヒット分のデータを取り出し、データ系列をレンジビン番号毎にM個のパルスヒットに並び替える。また、信号再現手段2では、パルスヒット分のN種類の雑音系列を発生させ、N種類の雑音系列毎に並び替え後の受信ビデオのデータ系列に加算平均する。
以下に、動作に関する説明をする。
信号再現手段2では、A/D変換後の受信ビデオに複数通りのパルスヒット分の雑音系列を信号に付加し、雑音付加後の信号の加算平均をとる。
受信手段1からは図3(a)のようにパルスヒット毎にA/D変換後の受信ビデオが出力される。この受信ビデオは一定のサンプリング周期でサンプリングされたものであり、そのサンプリング数をLとおく。このサンプル毎のデータをレンジビンと呼び、レンジビンは番号毎に受信ビデオI(実部)、Q(虚部)の振幅データを含む。
信号再現手段2では、まず、1CPI分のパルスヒット毎の受信ビデオを集め、図2に示すメモリ201に蓄える。
次に、受信ビデオ並び替え部202によって、レンジビン番号毎にパルスヒット分のデータをメモリ201から取り出し、データ系列をレンジビン番号毎にM個のパルスヒットに並び替える。その結果、受信ビデオのデータ系列としては図3(b)のようになる。
さらに、雑音発生部203によってパルスヒット分のN種類の雑音系列をランダムに発生させる。これらのN種類の雑音系列は雑音系列毎に雑音加算部204によって受信ビデオ並び替え部202の出力である並び替え後の受信ビデオのデータ系列に加算される。この加算処理は図3(c)のように雑音系列毎に実施し、雑音系列毎の加算結果は図2の加算平均部205に入力され、加算平均部205によって加算平均される。その結果、図3(d)のように加算平均後の信号が取り出され、コヒーレント積分手段3へ出力される。
信号再現処理はレンジビン番号毎に処理される。その際、付加する雑音系列はレンジビン番号毎に異なる系列を発生させても良いし、共通化させても良い。
コヒーレント積分手段3は、信号再現手段2の出力である信号再現後の受信ビデオを入力し、パルスヒット方向にFFT処理する。
以上の処理はレンジビン番号毎に処理される。全てのレンジビンに対してこの処理を適用する。
以上のように、本実施の形態においては、目標からの反射パルスを受信し、パルスヒット毎の受信データをA/D変換する受信手段1と、A/D変換後の受信ビデオに雑音系列を付加し信号再現する信号再現手段2と、パルスヒット方向にFFT処理をするコヒーレント積分手段3と、コヒーレント積分手段3の積分結果を閾値処理し、目標検出する閾値手段6とを備えて、コヒーレント積分処理前に信号再現手段2においてランダムな雑音系列を付加し、加算平均後に、コヒーレント積分処理を実施するようにしたので、コヒーレント積分後のSNR(Signal-to-Noise Ration:信号対雑音電力比)が極めて低い場合においても、目標検出可能な信号処理を行うことが出来る。
実施の形態2.
図4は、実施の形態2による目標検出装置の構成を示している。目標検出装置は、受信手段1と、信号再現処理2と、コヒーレント積分手段3と、積分路探索手段4と、ノンコヒーレント積分手段5と、閾値処理手段6とを備えて構成される。なお、この実施の形態は積分路探索の処理に特徴を有するので、センサを含む受信処理の説明は省略している。
図4において、受信手段1は上述の実施の形態1と同様の処理を行う。また、信号再現手段2はA/D変換後の受信ビデオに複数通りのパルスヒット分の雑音系列を信号に付加し、雑音付加後の信号の加算平均をとる。
図3は、信号再現手段2における処理の流れを示したものである。
受信手段1からはパルスヒット毎にA/D変換後の受信ビデオが出力される。
この受信ビデオは一定のサンプリング周期でサンプリングされたものであり、そのサンプリング数をLとおく。このサンプル毎のデータをレンジビンと呼び、レンジビンは番号毎に受信ビデオI(実部)、Q(虚部)の振幅データを含む。
信号再現手段2では、1CPI分のパルスヒット毎の受信ビデオを集め、レンジビン番号毎にパルスヒット分のデータを取り出し、データ系列をレンジビン番号毎にM個のパルスヒットに並び替える。
また、信号再現手段2では、パルスヒット分のN種類の雑音系列を発生させ、N種類の雑音系列毎に並び替え後の受信ビデオのデータ系列に加算平均する。
本実施の形態2における実施の形態1との相違点としては、付加する雑音系列数を低めにしている点である。その弊害として誤警報が頻発することを防止するため、本実施の形態においては、ノンコヒーレント積分手段により誤警報を抑圧する構成としている。
図4において、コヒーレント積分手段3は、信号再現手段2の出力である信号再現処理後の受信ビデオに対してパルスヒット方向にFFT処理をする。
FFT処理はCPI単位で実施し、CPI間はノンコヒーレント積分となるが、FFT結果を同一の信号処理セル同士で積分すると、図5のように信号処理セルがゆらぐ場合や目標の移動がCPI間で発生する場合は積分損失が発生する。そこで積分損失が無い様にノンコヒーレント積分処理前に積分路探索手段にて検出セルを探索する。
積分路探索手段4はコヒーレント積分手段3の出力を入力し、検出セルのゆらぎや目標の移動を考慮した積分路を探索する。すなわち、積分路探索手段4は、コヒーレント積分手段3の積分結果に基づいて信号処理セルの複数の推移を求め、それらの複数の推移の中から所定の評価関数で評価した評価値の最良のものを抽出することにより、検出対象の目標の積分路を探索する。以下に、積分路探索手段4の内部構成について説明する。
積分路探索手段4において、401は振幅検波部であり、コヒーレント積分後の信号処理セル毎の振幅値を算出する。その結果はCPI毎に第1のメモリ402に蓄えられる。
403は積分路探索部であり、信号処理セル毎にCPI間の推移の可能性を考慮した積分路を図6のように設定する。図6において、縦方向は信号処理セルを表しており、コヒーレント積分手段3によって得られたFFTの結果である。ここではFFTポイント数をMとおく。また、横方向はCPI番号を表している。積分路探索部403では全信号処理セルのCPI間の遷移を図5のように考える。
404は積分路評価部であり、積分路探索部403によって設定された積分探索路を評価する。積分路はtrack scoreで評価するが、現CPIにおける信号処理セルへの前CPIからの遷移についてはtrack scoreの最上位の信号処理セルを選択しておく。選択されたセルはCPI、信号処理セル毎に第2のメモリ407に蓄えられる。積分路評価部404の処理はノンコヒーレント積分するCPI数分実施する。
405は振幅用確率密度関数設定部であり、K通りの振幅期待値からなる複数の振幅期待値に基づき、積分路評価部404で用いるための目標の振幅期待値に対する確率密度関数を定義する。
406は信号処理セル間推移確率設定部であり、積分路評価部404で用いるための各信号処理セルから次信号処理セルに推移する確率を設定する。
408は状態量更新部であり、積分評価部404からの出力に基づいて各信号処理セルの状態変数ベクトルを算出し、信号処理セル間推移確率設定部406に入力する。
409は積分路抽出部であり、第2のメモリ407によって蓄えられたCPI、信号処理セル毎の積分路を逆方向に辿り、ノンコヒーレント積分時の積分路を抽出する。
移動補償型ノンコヒーレント積分手段5は、積分路探索手段4の出力である積分路を入力し、当該積分路に基づいてコヒーレント積分手段3の積分結果を補償し、補償された積分結果をCPI間でノンコヒーレント積分する。
閾値手段6は、移動補償型ノンコヒーレント積分手段5の出力である積分結果を入力し、閾値処理を実施する。すなわち、ノンコヒーレント積分の積分結果が閾値を超えた信号処理セルを目標検出とみなす判定を行う。
以下に、動作に関する説明をする。
信号再現手段2では、A/D変換後の受信ビデオに複数通りのパルスヒット分の雑音系列を信号に付加し、雑音付加後の信号の加算平均をとる。
図2は、信号再現手段2の構成について示したものである。また、図3に信号再現手段2における処理の流れを示す。
受信手段1からは図3(a)のようにパルスヒット毎にA/D変換後の受信ビデオが出力される。この受信ビデオは一定のサンプリング周期でサンプリングされたものであり、そのサンプリング数をLとおく。このサンプル毎のデータをレンジビンと呼び、レンジビンは番号毎に受信ビデオI(実部)、Q(虚部)の振幅データを含む。
信号再現手段2では、まず、1CPI分のパルスヒット毎の受信ビデオを集め、図2に示すメモリ201に蓄えられる。
次に、受信ビデオ並び替え部202によって、レンジビン番号毎にパルスヒット分のデータを取り出し、データ系列をレンジビン番号毎にM個のパルスヒットに並び替える。その結果、受信ビデオのデータ系列としては図3(b)のようになる。
さらに、雑音発生部203によってパルスヒット分のN種類の雑音系列を発生させる。N種類の雑音系列は雑音系列毎に雑音加算部204によって受信ビデオ並び替え部202の出力である並び替え後の受信ビデオのデータ系列に加算する。この加算処理は図3(c)のように雑音系列毎に実施し、雑音系列毎の加算結果は図2の加算平均部205によって加算平均される。その結果、図3(d)のように加算平均後の信号が取り出され、コヒーレント積分手段3へ出力される。
信号再現処理はレンジビン番号毎に処理される。その際、付加する雑音系列はレンジビン番号毎に異なる系列を発生させても良いし、共通化させても良い。
コヒーレント積分手段3は、信号再現手段2の出力である信号再現後の受信ビデオを入力し、パルスヒット方向にFFT処理する。
積分路探索手段4では、コヒーレント積分手段3の出力を入力し、信号処理セルの推移を考慮する際に複数の推移を考慮して、ノンコヒーレント積分時における目標信号の積分路を探索する。
まず、振幅検波部401は、信号処理セル毎のコヒーレント積分結果V(j)から、下式(3)のように振幅値A(j)を算出する。その結果はCPI毎に第1のメモリ402に蓄えられる。
積分路探索部403は、信号処理セル毎にCPI間の移動を考慮した積分路を図6に示すように探索し、積分路評価部404により、その探索路を評価する。
探索路の評価は下式(4),(5)に示すtrack scoreを使用する。
ここで、Aは図6に示すCPI kにおける信号処理セルの集まりである。
式(4)において、右辺第1項はCPI k−1からkまでのtrack score増分、右辺第2項はCPI k−1までのtrack scoreを表す。したがって、CPI kまでのtrack scoreは、各CPIから次CPIに至るtrack score増分を算出し、それを累積することで得られる。
式(5)において、右辺第1項は目標が信号処理セルAk−1からAに推移する確率、右辺第2項は目標がθに存在した場合の受信信号の振幅値zの確率密度(目標の振幅モデルより算出)ならびに受信機雑音振幅値の確率密度の尤度比である。
図6の白丸印は信号処理セルを示している。縦方向が信号処理セル番号(FFTポイント番号)、横方向がCPI番号を意味する。
例えばCPI番号1から太線の白丸印で示したCPI番号2、信号処理セル番号1への推移を考える。
この信号処理セルへはCPI番号1の信号検出セルから3本の矢印が繋がっている。この矢印は、CPI番号1から太線の白丸印で示したCPI番号2、信号処理セル番号1への推移の可能性があることを示している。
積分路評価部404では、この3本の矢印で現される推移を式(4),(5)を用いて評価する。その結果、track scoreが最大(または最小)となる信号処理セルからの推移を最良の推移として、CPI番号2信号処理セル1へのCPI番号1からの推移結果として第2のメモリ407に記録する。この処理を全信号処理について適用する。
ここで、式(5)右辺第2項は信号処理セルの持つ振幅に対する尤度比を表しており、これが大きいほど目標である可能性が高い。
従来の信号検出装置においては、目標の振幅期待値に基づき唯一の確率密度関数を定義するが、この発明の本実施の形態においては信号再現処理によって振幅期待値が未知となる。
そこで、式(6)の如く、振幅用確率密度関数設定部405によってK通りの振幅期待値からなる複数の振幅期待値に基づき、目標の振幅期待値に対する確率密度関数p(z|A)を定義する。また、式(5)右辺第1項は、目標が信号処理セルAk−1からAに推移する確率を表すが、この発明の本実施の形態では、式(7),(8)に示すように、信号処理セル間推移確率設定部406によって推移確率P(A|Ak−1)を算出する。
なお、式(7)において、Pは設定パラメータ、Lは目標の運動を考慮して決まる次CPIへの信号処理セル最大推移数である。
Lの設定方法としては、例えば、式(8)のように目標の加速度を考慮して決める。
式(8)においてamaxは目標の最大加速度、Δaは信号処理における加速度分解能である。
推移確率の設定については2CPI目以降については以下とする。
信号処理セル毎のCPI番号1から2への遷移が求まった結果、各信号処理セルの状態変数ベクトルxk,jが状態量更新部408により式(9)のように導出可能である。
式(9)により状態変数ベクトルxk,jを得た後、1CPI先の状態変数ベクトルxk+1,lの予測処理を式(10)によって実施する。
この結果、CPI番号kからCPI番号(k+1)に対する信号処理セルの予測推移Ak+1(l)が式(12)によって決まる。
この結果を、信号処理セル間推移確率設定部406に戻し、推移確率P(A|Ak−1)を式(14)のように定義する。
CPI番号nまで処理が終了した場合、CPI番号n、信号処理セル1〜Mのtrack scoreを参照し、値が一定値以上の信号処理セルを抽出する。ここで、CPI番号nにおいて抽出された信号処理セルが複数ある場合は目標が複数存在することを意味する。
積分路抽出部409は、CPI番号nにおいてtrack scoreが一定値以上として抽出された信号処理セルに対し、第2のメモリ407に記録された推移情報を参照し、track scoreが積分路を逆方向に辿り、ノンコヒーレント積分時における目標の積分路を抽出する。
Figure 0005036392
移動補償型ノンコヒーレント積分手段5では、積分路探索手段4の出力である積分路を入力し、CPI間における信号処理セルの推移を補償したノンコヒーレント積分を実施する。
図7はCPI番号毎の信号処理セルを示している。縦方向が信号処理セル番号(FFTポイント番号)、横方向がCPI番号を意味する。図中の矢印が積分路探索手段4によって抽出された積分路を表す。
移動補償型ノンコヒーレント積分手段5では、抽出された積分路を参照し、最終CPI番号において抽出された信号処理セルに各CPI番号における信号処理セルを合わせるように図8のようにシフトさせる。
この処理を目標数分繰り返す。目標数とは、積分路探索手段3においてCPI番号nにおいて抽出された信号処理セルの数に相当する。
以上の処理はレンジビン番号毎に処理される。全てのレンジビンに対して処理を適用する。
なお、移動補償型ノンコヒーレント積分手段5の積分結果は閾値手段6に入力され、閾値処理される。すなわち、入力された積分結果が予め設定された閾値と比較され、閾値を超えた信号処理セルに対して目標検出とみなす判定が閾値手段6により行われる。
以上のように、本実施の形態においては、目標からの反射パルスを受信し、パルスヒット毎の受信データをA/D変換する受信手段1と、A/D変換後の受信ビデオに雑音系列を付加し信号再現する信号再現手段2と、パルスヒット方向にFFT処理をするコヒーレント積分手段3と、コヒーレント積分結果を入力し、信号処理セルの推移を考慮する際に複数の推移を考慮して目標の検出セルを探索する積分路探索手段4と、積分路探索手段4によって得られた積分路に従って、コヒーレント積分結果を信号処理セルの推移を補償後、積分する移動補償型ノンコヒーレント積分手段5と、移動補償型ノンコヒーレント積分手段5の積分結果を閾値処理し、目標検出する閾値処理手段6とを備えたため、従来においては極めて信号検出が困難であった信号対雑音電力比においても信号検出可能である。また、信号再現処理で必要とする雑音系列数を低めに設定することで処理負荷軽減可能となると共に、その結果、弊害となる誤警報を移動補償型ノンコヒーレント積分処理によって抑圧するため、誤警報を防止しながら精度よく目標検出することができる。
実施の形態3.
図9は、実施の形態3による目標検出装置の構成を示している。ここでは、この発明の要旨とする部分のみを説明する。
図9において、積分路探索手段7はコヒーレント積分手段3の出力を入力し、ノンコヒーレント積分時における信号処理セルのゆらぎや目標の加速度運動に伴う信号処理セルの推移を考慮した積分路を探索する。
他の構成については、実施の形態2と同様であるため、同一符号を付して示し、以下の説明においては、主に相違点について説明し、同一の動作については説明を省略する。
積分路探索手段7において、701は振幅検波部であり、コヒーレント積分後の信号処理セル毎の振幅値を算出する。その結果はCPI毎に第1のメモリ702に蓄えられる。
703は積分路探索部であり、信号処理セル毎にCPI間の推移の可能性を考慮した積分路を図6のように設定する。
図6において、縦方向は信号処理セルを表しており、コヒーレント積分手段3によって得られたFFTの結果である。ここではFFTポイント数をMとおく。また、横方向はCPI番号を表している。積分路評価部では全信号処理セルのCPI間の遷移を図6のように考える。
704は積分路評価部であり、積分路探索部703によって設定された積分探索路を評価する。積分路はtrack scoreで評価するが、現CPIにおける信号処理セルへの前CPIからの遷移についてはtrack scoreの最上位の信号処理セルを選択しておく。選択されたセルはCPI、信号処理セル毎に第2のメモリ707に蓄えられる。積分路評価部704の処理はノンコヒーレント積分するCPI数分実施する。
705は振幅用確率密度関数設定部であり、K通りの振幅期待値に基づき、積分路評価部704で用いるための信号処理セルの振幅に対する確率密度関数を定義する。
706は信号処理セル間推移確率設定部であり、積分路評価部704で用いるための各信号処理セルから次信号処理セルに推移する確率を設定する。
708は状態量更新部であり、積分路評価部704からの出力に基づいて各信号処理セルの状態変数ベクトルを算出し、信号処理セル間推移確率設定部706に入力する。
709は積分路抽出部であり、第2のメモリ707によって蓄えられたCPI、信号処理セル毎の積分路を逆方向に辿り、ノンコヒーレント積分時の積分路を抽出する。
以下に、動作に関する説明をする。
積分路探索手段7では、コヒーレント積分手段3の出力を入力し、ノンコヒーレント積分時における目標信号の積分路を探索する。なお、本実施の形態においては、信号処理セルの振幅値の尤度値を評価することにより、目標の積分路を探索する。
まず、振幅検波部701は、信号処理セル毎のコヒーレント積分結果V(j)を下式(15)のように振幅値A(j)を算出する。その結果はCPI毎に第1のメモリ702に蓄えられる。
積分路探索部703は、信号処理セル毎にCPI間の移動を考慮した積分路を図6に示すように探索し、積分路評価部704により、その探索路を評価する。
探索路の評価は、式(16),(17)に示すtrack scoreを使用する。
ここで、Aは図6に示すCPI kにおける信号処理セルの集まりである。
式(16)において、右辺第1項はCPI k−1からkまでのtrack score増分、右辺第2項はCPI k−1までのtrack scoreを表す。したがって、CPI kまでのtrack scoreは、各CPIから次CPIに至るtrack score増分を算出し、それを累積することで得られる。
式(17)において右辺第1項は目標が信号処理セルAk−1からAに推移する確率、右辺第2項は目標がθに存在した場合の受信信号の振幅値zの確率密度(目標の振幅モデルより算出)ならびに受信機雑音振幅値の確率密度の尤度比である。
図6の丸印は信号処理セルを示している。縦方向が信号処理セル番号(FFTポイント番号)、横方向がCPI番号を意味する。
例えばCPI番号1から太線の白丸印で示したCPI番号2、信号処理セル番号1への推移を考える。
この信号処理セルへはCPI番号1の信号検出セルから3本の矢印が繋がっている。この矢印は、CPI番号1から太線の白丸印で示したCPI番号2、信号処理セル番号1への推移の可能性があることを示している。
積分路評価部704では、この3本の矢印で現される推移を式(16),(17)を用いて評価する。その結果、track scoreが最大(または最小)となる信号処理セルからの推移を最良の推移として、CPI番号2信号処理セル1へのCPI番号1からの推移結果として第2のメモリ707に記録する。この処理を全信号処理について適用する。
ここで、式(17)右辺第2項は信号処理セルの持つ振幅に対する尤度比を表しており、これが大きいほど目標である可能性が高い。
従来の信号検出装置においては、目標の振幅期待値に基づき唯一の確率密度関数を定義するが、この発明の本実施の形態においては信号再現処理によって振幅期待値が未知となる。
そこで、式(18)の如く、振幅用確率密度関数設定部705によってK種類の振幅期待値に基づき、信号処理セルの振幅に対する確率密度関数p(z|A)を定義する。
また、式(17)右辺第1項は目標が信号処理セルAk−1からAに推移する確率を表すが、実施の形態1と同様な処理であるため省略する。
式(18)に示す振幅用確率密度関数設定部705によって定義される確率密度関数p(z|A)に関しては重み付け値εiを更新する。
確率密度関数更新周期A CPI毎にtrack score値が最大となる信号処理セルの振幅値を参照し、式(18)で示されるK種類の振幅期待値に基づく確率密度関数p(z|A)の尤度を評価する。
K種類の確率密度関数p(z|A)の尤度を評価し、式(19)のように尤度値が基準値B以上の場合は、その確率密度関数に対する重み付けを増やす。すなわち、重み付け値εiにΔεを加算する。
一方、式(20)のように尤度値が基準値B未満の場合はその確率密度関数に対する重み付けを減らす。すなわち、重み付け値εiからΔεを減算する。
なお、Δεの値は予め設定された所定の値であるが、諸条件等に基づいて適宜決定してよいものとする。
これらの処理をA CPI処理毎に実施することで確率密度関数に対する重み付けを更新する。
Figure 0005036392
以上のように、本実施の形態においては、実施の形態2と同様に、従来においては極めて信号検出が困難であった信号対雑音電力比においても信号検出可能であり、また、信号再現処理で必要とする雑音系列数を低めに設定することで処理負荷軽減可能となると共に、その結果、弊害となる誤警報を移動補償型ノンコヒーレント積分処理によって抑圧するため、誤警報を防止しながら精度よく目標検出することができる。さらに、本実施の形態においては、積分路評価部704において、積分路を評価する際に信号処理セルの振幅値の尤度を評価するが、振幅用確率密度関数設定部705によって設定する信号処理セルの振幅に対する確率密度関数の期待値の重みを結果により更新するようにしたので、より正確に積分路の評価を行うことができ、適切な積分路探索を図ることができる。
実施の形態4.
図10は、実施の形態4による目標検出装置の構成を示している。ここではこの発明の要旨とする部分のみを説明する。
図10において、積分路探索手段8はコヒーレント積分手段3の出力を入力し、ノンコヒーレント積分時における信号処理セルのゆらぎや目標の加速度運動に伴う信号処理セルの推移を考慮した積分路を探索する。なお、本実施の形態においては、信号処理セルの振幅値の尤度値を評価することにより、目標の積分路を探索する。
他の構成については、実施の形態2と同様であるため、同一符号を付して示し、以下の説明においては、主に相違点について説明し、同一の動作については説明を省略する。
積分路探索手段8において、801は振幅検波部であり、コヒーレント積分後の信号処理セル毎の振幅値を算出する。その結果はCPI毎に第1のメモリ802に蓄えられる。
803は積分路探索部であり、信号処理セル毎にCPI間の推移の可能性を考慮した積分路を図6のように設定する。
図6において、縦方向は信号処理セルを表しており、コヒーレント積分手段3によって得られたFFTの結果である。ここではFFTポイント数をMとおく。また、横方向はCPI番号を表している。積分路評価部では全信号処理セルのCPI間の遷移を図6のように考える。
804は積分路評価部であり、積分路探索部803によって設定された積分探索路を評価する。積分路はtrack scoreで評価するが、現CPIにおける信号処理セルへの前CPIからの遷移についてはtrack scoreの最上位の信号処理セルを選択しておく。
選択されたセルはCPI、信号処理セル毎に第2のメモリ807に蓄えられる。
積分路評価部の処理はノンコヒーレント積分するCPI数分実施する。
805は振幅用確率密度関数設定部であり、K通りの振幅期待値に基づき、積分路評価部804で用いるための信号処理セルの振幅に対する確率密度関数を定義する。
806は信号処理セル間推移確率設定部であり、積分路評価部804で用いるための各信号処理セルから次信号処理セルに推移する確率を設定する。
808は状態量更新部であり、積分路評価部804からの出力に基づいて各信号処理セルの状態変数ベクトルを算出し、信号処理セル間推移確率設定部806に入力する。
809は積分路抽出部であり、第2のメモリ807によって蓄えられたCPI、信号処理セル毎の積分路を逆方向に辿り、ノンコヒーレント積分時の積分路を抽出する。
以下に、動作に関する説明をする。
積分路探索手段8では、コヒーレント積分手段3の出力を入力し、ノンコヒーレント積分時における目標信号の積分路を探索する。
まず、振幅検波部801は、信号処理セル毎のコヒーレント積分結果V(j)を式(21)のように振幅値A(j)を算出する。その結果はCPI毎に第1のメモリ802に蓄えられる。
積分路探索部803は、信号処理セル毎にCPI間の移動を考慮した積分路を図6に示すように探索し、積分路評価部804により、その探索路を評価する。
探索路の評価は、式(22),(23)に示すtrack scoreを使用する。
ここで、Aは図6に示すCPI kにおける信号処理セルの集まりである。
式(22)において、右辺第1項はCPI k−1からkまでのtrack score増分、右辺第2項はCPI k−1までのtrack scoreを表す。したがって、CPI kまでのtrack scoreは、各CPIから次CPIに至るtrack score増分を算出し、それを累積することで得られる。
式(23)において右辺第1項は、目標が信号処理セルAk−1からAに推移する確率、右辺第2項は目標がθに存在した場合の受信信号の振幅値zの確率密度(目標の振幅モデルより算出)ならびに受信機雑音振幅値の確率密度の尤度比である。
図6の白丸印は信号処理セルを示している。縦方向が信号処理セル番号(FFTポイント番号)、横方向がCPI番号を意味する。
例えばCPI番号1から太線の白丸印で示したCPI番号2、信号処理セル番号1への推移を考える。
この信号処理セルへはCPI番号1の信号検出セルから3本の矢印が繋がっている。この矢印は、CPI番号1から太い丸印で示したCPI番号2、信号処理セル番号1への推移の可能性があることを示している。
積分路評価部804では、この3本の矢印で現される推移を式(22),(23)を用いて評価する。その結果、track scoreが最大(または最小)となる信号処理セルからの推移を最良の推移として、CPI番号2信号処理セル1へのCPI番号1からの推移結果として第2のメモリ807に記録する。この処理を全信号処理について適用する。
ここで、式(23) 右辺第2項は、信号処理セルの持つ振幅に対する尤度比を表しており、これが大きいほど目標である可能性が高い。
振幅用確率密度関数設定部805では、K種類の振幅期待値に基づき、信号処理セルの振幅に対する確率密度関数を定義する。
また、式(23)右辺第1項は、目標が信号処理セルAk−1からAに推移する確率を表すが、実施の形態1と同様な処理であるため省略する。
式(24)に示す振幅用確率密度関数設定部805によって定義される確率密度関数に関しては実施の形態2同様に重み付け値εiを更新する。
確率密度関数更新周期A CPI毎にtrack score値が最大となる信号処理セルの振幅値を参照し、式(24)で示されるK種類の振幅期待値に基づく確率密度関数の尤度を評価する。
K種類の確率密度関数の尤度を評価し、式(25)のように尤度値が基準値B以上の場合はその確率密度関数に対する重み付けを増やす。すなわち、重み付け値εiにΔεを加算する。
一方、式(26)のように尤度値が基準値B未満の場合は、その確率密度関数に対する重み付けを減らす。すなわち、重み付け値εiからΔεを減算する。
これらの処理をA CPI処理毎に実施することで確率密度関数に対する重み付けを更新する。
なお、これらの処理により、ある確率密度関数に対する重み付け係数εiが所定の閾値C未満となった場合は、その確率密度関数は棄却し、式(27)のように重み付け係数値を強制的に0とする。
ここで、Δεの値は実施の形態3と同様に適宜予め決定しておくものとする。
Figure 0005036392
以上のように、本実施の形態においては、実施の形態2と同様に、従来においては極めて信号検出が困難であった信号対雑音電力比においても信号検出可能であり、また、信号再現処理で必要とする雑音系列数を低めに設定することで処理負荷軽減可能となると共に、その結果、弊害となる誤警報を移動補償型ノンコヒーレント積分処理によって抑圧するため、誤警報を防止しながら精度よく目標検出することができる。さらに、本実施の形態においては、積分路評価部804において、積分路を評価する際に信号処理セルの振幅値の尤度を評価するが、振幅用確率密度関数設定部805によって設定する信号処理セルの振幅に対する確率密度関数の期待値の重みを結果により更新し、さらに、更新した結果、所定の閾値未満となる確率密度関数は棄却するようにしたので、より正確に積分路の評価を行うことができ、適切な積分路探索を図ることができる。
実施の形態5.
図11は、実施の形態4による目標検出装置の構成を示している。ここではこの発明の要旨とする部分のみを説明する。
図11において、積分路探索手段9はコヒーレント積分手段3の出力を入力し、ノンコヒーレント積分時における信号処理セルのゆらぎや目標の加速度運動に伴う信号処理セルの推移を考慮した積分路を探索する。なお、本実施の形態においては、信号処理セルの振幅値の尤度値を評価することにより、目標の積分路を探索する。
他の構成については、実施の形態2と同様であるため、同一符号を付して示し、以下の説明においては、主に相違点について説明し、同一の動作については説明を省略する。
積分路探索手段9において、901は振幅検波部であり、コヒーレント積分後の信号処理セル毎の振幅値を算出する。その結果はCPI毎に第1のメモリ902に蓄えられる。
903は積分路探索部であり、信号処理セル毎にCPI間の推移の可能性を考慮した積分路を設定する。
904は積分路評価部であり、積分路探索部903によって設定された積分探索路を評価する。積分路はtrack scoreで評価するが、現CPIにおける信号処理セルへの前CPIからの遷移についてはtrack scoreの最上位の信号処理セルを選択しておく。
選択されたセルはCPI、信号処理セル毎に第2のメモリ907に蓄えられる。
積分路評価部の処理はノンコヒーレント積分するCPI数分実施する。
905は振幅用確率密度関数設定部であり、K通りの振幅期待値に基づき、積分路評価部904で用いるための信号処理セルの振幅に対する確率密度関数を定義する。
906は信号処理セル間推移確率設定部であり、積分路評価部904で用いるための各信号処理セルから次信号処理セルに推移する確率を設定する。
908は状態量更新部であり、積分路評価部904からの出力に基づいて各信号処理セルの状態変数ベクトルを算出し、信号処理セル間推移確率設定部906に入力する。
909は積分路抽出部であり、第2のメモリ907によって蓄えられたCPI、信号処理セル毎の積分路を逆方向に辿り、ノンコヒーレント積分時の積分路を抽出する。
以下に、動作に関する説明をする。
積分路探索手段9では、コヒーレント積分手段3の出力を入力し、ノンコヒーレント積分時における目標信号の積分路を探索する。
まず、振幅検波部901は、信号処理セル毎のコヒーレント積分結果V(j)を式(28)のように、振幅値A(j)を算出する。その結果はCPI毎に第1のメモリ902に蓄えられる。
積分路探索部903は、信号処理セル毎にCPI間の移動を考慮した積分路を探索し、その探索路を評価する。
探索路の評価は、式(29),(30)に示すtrack scoreを使用する。
ここで、AはCPI番号kにおける信号処理セルの集まりである。
式(29)において、右辺第1項はCPI k−1からkまでのtrack score増分、右辺第2項はCPI k−1までのtrack scoreを表す。したがって、CPI kまでのtrack scoreは、各CPIから次CPIに至るtrack score増分を算出し、それを累積することで得られる。
式(30)において右辺第1項は目標が信号処理セルAk−1からAに推移する確率、右辺第2項は目標がθに存在した場合の受信信号の振幅値zの確率密度(目標の振幅モデルより算出)ならびに受信機雑音振幅値の確率密度の尤度比である。
積分路評価部904では、積分路探索部903で設定された積分路をCPI毎に、式(29),(30)を用いて評価する。その結果、track scoreが最大(または最小)となる信号処理セルからの推移を最良の推移として、CPI番号2信号処理セル1へのCPI番号1からの推移結果として第2のメモリ907に記録する。この処理を全信号処理セルについて適用する。
ここで、式(30)右辺第2項は、信号処理セルの持つ振幅に対する尤度比を表しており、これが大きいほど目標である可能性が高いが、信号再現手段2によって目標信号の振幅期待値が未知である。
そこで、振幅用確率密度関数設定部905では、K種類の振幅期待値に基づき信号処理セルの振幅に対する確率密度関数を定義する。
K種類の振幅期待値の設定方法としては、振幅期待値の平均をM、その標準偏差をRとする正規乱数に従い、K種類の振幅期待値を図12の如く発生させる。
なお、標準偏差については一定値σを与える。
図12における曲線は、平均がM、標準偏差がRの正規分布関数を表しており、振幅用確率密度関数設定部905では、この分布に従って正規乱数を発生させ、それによりK種類の振幅期待値を決定する。
式(31)に示す振幅用確率密度関数設定部905によって定義される確率密度関数p(z|A)に関しては重み付け値εiの初期値としては全関数間で均等な値を設定する。
但し、確率密度関数更新周期A CPI毎にtrack score値が最大となる信号処理セルの振幅値を参照し、式(31)で示されるK種類の振幅期待値に基づく確率密度関数p(z|A)の尤度を評価する。
図13の複数の曲線はK種類の振幅期待値ならびに標準偏差σに従う正規分布関数を示している。確率密度関数更新周期A CPI毎にtrack score値が最大となる信号処理セルの振幅値を参照し、式(31)で示されるK種類の振幅期待値に基づく確率密度関数の尤度を評価した結果、図13の中段に示す尤度を得る。
K種類の確率密度関数の尤度を評価し、その尤度が基準値B未満の場合はその確率密度関数の期待値を図13の下段に示す如く尤度の高い確率密度関数期待値に統合し、再度正規乱数を発生させ期待値を作成する。
Figure 0005036392
以上のように、本実施の形態においては、実施の形態2と同様に、従来においては極めて信号検出が困難であった信号対雑音電力比においても信号検出可能であり、また、信号再現処理で必要とする雑音系列数を低めに設定することで処理負荷軽減可能となると共に、その結果、弊害となる誤警報を移動補償型ノンコヒーレント積分処理によって抑圧するため、誤警報を防止しながら精度よく目標検出することができる。さらに、本実施の形態においては、積分路評価部904において、積分路を評価する際に信号処理セルの振幅値の尤度を評価するが、信号処理セルの振幅に対する確率密度関数の期待値を正規乱数で決定して、最良経路の確率密度の尤度比から尤度の低い確率密度関数を棄却し、尤度の高い確率密度関数と統合後、再度乱数による確率密度関数を生成するようにしたので、より正確に積分路の評価を行うことができ、適切な積分路探索を図ることができる。
実施の形態6.
図14は、実施の形態5による目標検出装置の構成を示している。ここではこの発明の要旨とする部分のみを説明する。
実施の形態6では、実施の形態1〜4までの処理を複数回繰り返すことで異なる信号処理フレームで複数フレームでの信号検出結果を得る。
複数フレームでの信号検出結果より、目標の測位を行うことを目的とする。
図14において、相関手段10は、閾値手段6によって得られた閾値を超えた信号について、前フレームと同一の目標からの信号であるか否かを判定する。
また、図14において、測位手段11は、相関手段10によって同一目標と判定された信号検出結果を入力し、6フレーム以上の信号処理結果を利用し、最小二乗法に基づいて目標の測位を実施する。
他の構成については、実施の形態1または2と同様であるため、同一符号を付して示し、以下の説明においては、主に相違点について説明し、同一の動作については説明を省略する。
以下に、動作に関する説明をする。
相関手段10では、フレーム毎の閾値手段6の出力を入力し、信号処理フレーム毎に得られた検出信号が同一目標からのものであるかを判定し、複数フレーム分の検出信号に対して目標番号を付与する。
なお、相関の方法としては、例えば、電波源に対するアンビギュイティについてはGNN(Global Nearest Neighbour)により相関処理を実施するようにすればよいが、これについては、”Multiple-Target Tracking with Radar Application”、 Artech House、 1986等において公知の技術であるため説明は省略する。
測位手段11では、相関手段10によって同一目標からの信号とみなされた検出信号について、非線形最小二乗法によって直交座標系における目標の位置、速度ベクトルを算出する。以下にこれについて説明する。
基準時刻tにおける北基準直交座標系における目標の位置、速度ベクトルを未知数とし、検出信号の出力として信号処理フレーム時刻tにおけるドップラ周波数と仮定する。これらの関係は下式(32)〜(39)のように記述できる。
式(32)において、tは信号処理フレーム時刻を表し、tは基準時刻を表す。
いま、目標の未知数を、基準時刻tにおける北基準直交座標系での位置、速度の6次元ベクトルと定義し、目標の運動モデルとして等速直線運動を仮定すると、信号処理フレーム時刻tにおける目標の位置、速度は、式(34)〜(39)で記述できる。
従って、信号処理フレーム時刻tで閾値手段6で得られた目標の検出信号をfd(t)とおくと、その関係は式(33)のように記述できる。
ここで、(x、y、z、ドット(x)、ドット(y)、ドット(z))が受信手段1の目標の位置および速度で既知であると仮定すると、未知数は北基準直交座標における目標の位置および速度ベクトルの6つであるから、6フレーム以上の検出信号が得られれば、非線形最小二乗法によって未知数である目標の位置および速度ベクトルを得ることが可能である。非線形最小二乗法については公知の方法であるため説明は省略する。
Figure 0005036392
以上のように、本実施の形態においては、実施の形態2と同様に、従来においては極めて信号検出が困難であった信号対雑音電力比においても信号検出可能であり、また、信号再現処理で必要とする雑音系列数を低めに設定することで処理負荷軽減可能となると共に、その結果、弊害となる誤警報を移動補償型ノンコヒーレント積分処理によって抑圧するため、誤警報を防止しながら精度よく目標検出することができる。さらに、本実施の形態においては、閾値手段6によって探知されるのは検出信号のドップラ周波数とするとともに、電波源に対するアンビギュイティについてGNNにより相関処理を実施して、閾値手段6からの検出信号が同一目標からのものか否かを判定する相関手段10と、相関手段10によって同一目標からの信号と判定された検出信号を6フレーム以上用いて、最小二乗法により、直交座標系における目標の位置および速度ベクトルを算出する測位手段11とをさらに備えるようにしたので、より正確に積分路の評価を行うことができ、適切な積分路探索を図ることができる。
この発明の実施の形態1に係る目標検出装置の構成を示した構成図である。 この発明の実施の形態1に係る目標検出装置における信号再現手段の構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る目標検出装置における信号再現手段の処理の流れを示す説明図である。 この発明の実施の形態2に係る目標検出装置の構成を示した構成図である。 この発明の実施の形態2に係る目標検出装置におけるノンコヒーレント積分時における目標信号の遷移を示す説明図である。 この発明の実施の形態2に係る目標検出装置における積分路探索を示す説明図である。 この発明の実施の形態2に係る目標検出装置におけるノンコヒーレント積分を示す説明図である。 この発明の実施の形態2に係る目標検出装置における移動補償型ノンコヒーレント積分を示す説明図である。 この発明の実施の形態3に係る目標検出装置の構成を示した構成図である。 この発明の実施の形態4に係る目標検出装置の構成を示した構成図である。 この発明の実施の形態5に係る目標検出装置の構成を示した構成図である。 この発明の実施の形態5に係る目標検出装置における振幅期待値生成方法を示す説明図である。 この発明の実施の形態5に係る目標検出装置における振幅期待値更新方法を示す説明図である。 この発明の実施の形態6に係る目標検出装置の構成を示した構成図である。
符号の説明
1 受信手段、2 信号再現手段、3 コヒーレント積分手段、4 積分路探索手段、5 移動補償型ノンコヒーレント積分手段、6 閾値手段、7 積分路探索手段、8 積分路探索手段、9 積分路探索手段、10 相関手段、11 測位手段、201 メモリ、202 受信ビデオ並び替え部、203 雑音発生部、204 雑音加算部、205 加算平均部、401 振幅検波部、402 第1のメモリ、403 積分路探索部、404 積分路評価部、405 振幅用確率密度関数設定部、406 信号処理セル間推移確率設定部、407 第2のメモリ、408 状態量更新部、409 積分路抽出部、701 振幅検波部、702 第1のメモリ、703 積分路探索部、704 積分路評価部、705 振幅用確率密度関数設定部、706 信号処理セル間推移確率設定部、707 第2のメモリ、708 状態量更新部、709 積分路抽出部、801 振幅検波部、802 第1のメモリ、803 積分路探索部、804 積分路評価部、805 振幅用確率密度関数設定部、806 信号処理セル間推移確率設定部、807 第2のメモリ、808 状態量更新部、809 積分路抽出部、901 振幅検波部、902 第1のメモリ、903 積分路探索部、904 積分路評価部、905 振幅用確率密度関数設定部、906 信号処理セル間推移確率設定部、907 第2のメモリ、908 状態量更新部、909 積分路抽出部。

Claims (6)

  1. 目標からの反射パルスを一定のサンプリング周期で受信し、パルスヒット毎の受信データをA/D変換する受信手段と、
    A/D変換後の上記受信データをサンプル毎に並び替え、上記パルスヒット分の複数種類の雑音系列を発生させて、並び替え後の上記受信データに当該雑音系列を付加し、雑音付加後の上記受信データの加算平均を算出することにより、上記受信データのデータ系列である受信ビデオに信号再現する信号再現手段と、
    信号再現後の上記受信ビデオに対して、サンプリングの同一時間の受信信号をパルス繰り返し方向にFFT処理を行うFFT処理手段と、
    上記FFT処理手段の演算結果を所定の閾値と比較して、上記閾値を超えた場合に目標検出として判定する閾値手段と
    を備えたことを特徴とする目標検出装置。
  2. 目標からの反射パルスを一定のサンプリング周期で受信し、パルスヒット毎の受信データをA/D変換する受信手段と、
    A/D変換後の上記受信データをサンプル毎に並び替え、上記パルスヒット分の複数種類の雑音系列を発生させて、並び替え後の上記受信データに当該雑音系列を付加し、雑音付加後の上記受信データの加算平均を算出することにより、上記受信データのデータ系列である受信ビデオに信号再現する信号再現手段と、
    信号再現後の上記受信ビデオに対して、サンプリングの同一時間の受信信号をパルス繰り返し方向にFFT処理を行うFFT処理手段と、
    上記FFT処理手段の演算結果に基づいて信号処理セルの複数の推移を求め、上記複数の推移の中から、上記目標の積分路を探索する積分路探索手段と、
    上記積分路探索手段によって得られた積分路に基づいて、上記FFT処理手段の演算結果を補償し、補償された演算結果に対してノンコヒーレント積分を行う移動補償型ノンコヒーレント積分手段と、
    上記移動補償型ノンコヒーレント積分手段の積分結果を所定の閾値と比較して、上記閾値を超えた場合に目標検出として判定する閾値手段と
    を備えたことを特徴とする目標検出装置。
  3. 上記積分路探索手段は、信号処理セルの振幅値の尤度値を評価することにより上記目標の積分路を探索するものであって、
    上記信号処理セルの振幅値の確率密度関数の期待値の重みは上記尤度値の結果に基づいて更新される
    ことを特徴とする請求項2に記載の目標検出装置。
  4. 上記積分路探索手段は、信号処理セルの振幅値の尤度値を評価することにより上記目標の積分路を探索するものであって、
    上記信号処理セルの振幅値の確率密度関数の期待値の重みは上記尤度値の結果に基づいて更新され、
    重みを更新した結果、当該重みが閾値未満となった場合に、当該確率密度関数は棄却される
    ことを特徴とする請求項2に記載の目標検出装置。
  5. 上記積分路探索手段は、信号処理セルの振幅値の尤度値を評価することにより上記目標の積分路を探索するものであって、
    上記信号処理セルの振幅値の確率密度関数の期待値は正規乱数で決定され、
    最良経路の確率密度の尤度比から尤度の低い確率密度関数を棄却し、尤度の高い確率密度関数と統合後、再度乱数による確率密度関数を生成する
    ことを特徴とする請求項2に記載の目標検出装置。
  6. 上記閾値手段からの検出信号が入力され、それらの検出信号が同一目標からのものか否かを判定する相関手段と、
    上記相関手段によって同一目標からの信号と判定された検出信号を用いて、最小二乗法により直交座標系における上記目標の位置および速度ベクトルを算出する測位手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項2ないし5のいずれか1項に記載の目標検出装置。
JP2007115960A 2007-04-25 2007-04-25 目標検出装置 Expired - Fee Related JP5036392B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007115960A JP5036392B2 (ja) 2007-04-25 2007-04-25 目標検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007115960A JP5036392B2 (ja) 2007-04-25 2007-04-25 目標検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008275339A JP2008275339A (ja) 2008-11-13
JP5036392B2 true JP5036392B2 (ja) 2012-09-26

Family

ID=40053478

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007115960A Expired - Fee Related JP5036392B2 (ja) 2007-04-25 2007-04-25 目標検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5036392B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5267184B2 (ja) * 2009-02-13 2013-08-21 Toto株式会社 人体検知装置及びそれを備えた小便器
JP5675273B2 (ja) * 2010-10-28 2015-02-25 三菱電機株式会社 目標検出装置および目標検出方法
CN102608590B (zh) * 2012-03-21 2013-07-17 电子科技大学 一种基于动态规划和后像投影算法的相参积累方法
JP6207376B2 (ja) * 2013-12-17 2017-10-04 三菱電機株式会社 目標検出装置
JP6699904B2 (ja) * 2017-06-06 2020-05-27 株式会社東芝 レーダ装置及びそのレーダ信号処理方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2967672B2 (ja) * 1993-07-28 1999-10-25 三菱電機株式会社 レーダ信号処理装置
JP3080589B2 (ja) * 1996-08-28 2000-08-28 防衛庁技術研究本部長 レーダ装置
JPH1138120A (ja) * 1997-07-22 1999-02-12 Mitsubishi Electric Corp 不要信号抑圧方法及び装置
JP3613112B2 (ja) * 2000-01-21 2005-01-26 三菱電機株式会社 レーダ装置及びその制御方法
JP4001745B2 (ja) * 2001-12-27 2007-10-31 三菱電機株式会社 目標検出装置
JP2003344527A (ja) * 2002-05-29 2003-12-03 Mitsubishi Electric Corp レーダ装置
JP2005326297A (ja) * 2004-05-14 2005-11-24 Mitsubishi Electric Corp レーダ装置
JP4602179B2 (ja) * 2005-02-15 2010-12-22 三菱電機株式会社 レーダ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008275339A (ja) 2008-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7286079B2 (en) Method and apparatus for detecting slow-moving targets in high-resolution sea clutter
CN108490410B (zh) 一种两坐标雷达对海目标联合检测跟踪方法
Shang et al. Radar detection based on compound-Gaussian model with inverse gamma texture
CN107576959B (zh) 一种基于区域映射解模糊的高重频雷达目标检测前跟踪方法
JP2006516728A (ja) 目標検出方法
WO2015173891A1 (ja) レーダ装置
CN107356922B (zh) 一种扩表辅助法解模糊的多重频雷达目标检测前跟踪方法
JP5036392B2 (ja) 目標検出装置
JP6053436B2 (ja) 検出装置及びコンピュータプログラム及び検出方法
JP2014106133A (ja) 目標検出装置及び目標検出方法
Grossi et al. A heuristic algorithm for track-before-detect with thresholded observations in radar systems
JP4912762B2 (ja) 目標検出装置
Yan et al. Intelligent and fast two-dimensional CFAR procedure
JP2009236720A (ja) 移動目標検出装置
CN106772299A (zh) 一种基于距离匹配的pd雷达微弱目标动态规划检测方法
Davey Probabilistic multihypothesis trackerwith an evolving poisson prior
Tugac et al. Radar target detection using hidden Markov models
JP4994769B2 (ja) レーダ装置
CN108196238A (zh) 高斯背景下基于自适应匹配滤波的杂波图检测方法
CN105353353B (zh) 多重搜索粒子概率假设密度滤波的多目标跟踪方法
CN108828584B (zh) 基于航迹折叠因子解模糊的多重频目标检测前跟踪方法
US7439900B2 (en) Radar system with resampling features
Feng et al. Cardinality balanced multi-target multi-Bernoulli filter for target tracking with amplitude information
JP6400251B1 (ja) 電波探知装置
JP2012247272A (ja) 追尾装置及びコンピュータプログラム及び追尾方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120321

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120517

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120605

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120703

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5036392

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees