JP2005326297A - レーダ装置 - Google Patents

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照幸 原
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Abstract

【課題】目標の振幅と位相情報を併用して、移動目標の検出性能を改善できるレーダ装置を得る。
【解決手段】受信信号からパワー、位相スペクトルを求める周波数分析回路101と、パワースペクトルを複数用いて周波数帯域毎にノンコヒーレント積分する電力積分回路102と、位相スペクトルの周波数帯域をドップラー速度に変換する速度変換回路103と、ドップラー速度から目標の移動距離を推定する移動距離計算回路104と、移動距離から位相変化量を求める位相変化量算出回路105と、位相変化量を用いて周波数帯域毎に位相スペクトルの位相を補償する位相補償回路106と、位相補償後の位相スペクトルの位相を複数用いて周波数帯域毎に位相分散値を求める位相分散計算回路107と、電力積分回路102の出力を同じ帯域の位相分散値で強調する強調回路108と、強調回路108の出力から目標の有無を判定する閾値検出回路109とを設けた。
【選択図】図1

Description

この発明は、パワーレベルを、目標の移動に伴う位相変化を補償した位相分散値で強調処理することにより、移動目標に対する検出性能を改善するレーダ装置に関するものである。
従来のレーダ装置は、信号電力を位相差分散値で強調処理することで検出性能を改善する(例えば、特許文献1参照)。
特許第2786154号公報
従来のレーダ装置は、目標信号の位相分散値および位相差分散値が、雑音信号のそれらと比較して小さい事を利用し、信号の平均パワーレベルをそれらで強調処理することによりS/N比を改善するものである。しかし、位相分散値で強調処理する従来方式は、静止目標に対しては有効であるが、移動目標に対しては目標信号の位相が時々刻々変化するため、その分散値は大きくなり、強調処理によるS/N改善効果は得られないという問題点があった。
一方、位相差分散値で強調処理する従来手法は、静止目標および移動目標の中でも等速移動目標に対しては有効であるが、加速度目標に対しては位相差が時々刻々変化するため、その分散値は大きくなり、強調処理によるS/N改善効果は得られないという問題点があった。
さらに、一般に位相差分散値は位相分散値と比較して大きくなるため、位相差分散値を用いる強調処理では、位相分散値を用いる強調処理よりもS/N改善効果が低下するという問題点があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、目標の振幅情報と位相情報を併用することで、移動目標に対しても検出性能を改善することができるレーダ装置を得るものである。
この発明に係るレーダ装置は、入力された受信信号に基づいてパワースペクトル、及び位相スペクトルを求める周波数分析手段と、前記パワースペクトルを複数用いて周波数帯域毎にノンコヒーレント積分する積分手段と、前記位相スペクトルの周波数帯域をドップラー速度に変換する速度変換手段と、前記ドップラー速度に基づいて目標の移動距離を推定する移動距離推定手段と、前記目標の移動距離に基づいて位相変化量を求める位相変化量算出手段と、前記位相変化量を用いて周波数帯域毎に前記位相スペクトルの位相を補償する位相補償手段と、前記位相補償手段により位相を補償された位相スペクトルの位相を複数用いて周波数帯域毎に第1の位相分散値を求める第1の位相分散計算手段と、前記積分手段の出力信号を同じ周波数帯域の前記位相分散値で強調する強調手段と、前記強調手段の出力信号と第1の閾値を比較して目標の有無を判定する閾値検出手段とを設けたものである。
この発明に係るレーダ装置は、目標の振幅情報と位相情報を併用することで、移動目標に対しても検出性能を改善することができるという効果を奏する。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係るレーダ装置について図1から図6までを参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係るレーダ装置の構成を示す図である。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
図1において、この実施の形態1に係るレーダ装置は、受信信号からパワースペクトルおよび位相スペクトルを求める周波数分析回路(周波数分析手段)101と、上記パワースペクトルを複数用いて周波数帯域毎にノンコヒーレント積分する電力積分回路(積分手段)102と、上記位相スペクトルの周波数帯域をドップラー速度に変換する速度変換回路(速度変換手段)103と、上記ドップラー速度から目標の移動距離を推定する移動距離計算回路(移動距離推定手段)104と、上記推定した移動距離から位相変化量を求める位相変化量算出回路(位相変化量算出手段)105と、上記位相変化量を用いて周波数帯域毎に上記位相スペクトルの位相を補償する位相補償回路(位相補償手段)106と、上記補償後の位相スペクトルの位相を複数用いて周波数帯域毎に位相分散値を求める位相分散計算回路(第1の位相分散計算手段)107と、上記電力積分回路102の出力信号を同じ帯域の上記位相分散値で強調する強調回路(強調手段)108と、上記強調回路108の出力信号に対して目標の有無を判定する閾値検出回路(閾値検出手段)109とが設けられている。
つぎに、この実施の形態1に係るレーダ装置の動作について図面を参照しながら説明する。
周波数分析回路101は、レーダの受信信号を入力とし、コヒーレント処理が可能な時間CPI(Coherent Processing Interval)毎にFFT(Fast Fourier Transform)処理等による周波数分析を行い、周波数ビン毎の信号の電力、すなわちパワースペクトルX(n)を電力積分回路102に、周波数ビン毎の信号の位相、すなわち位相スペクトルφ(n)を速度変換回路103および位相補償回路106に出力する。ただし、nはコヒーレント積分番号、kは周波数ビンの番号を表す。
電力積分回路102は、周波数分析回路101からコヒーレント処理が可能な時間CPI毎に入力されるN個のパワースペクトルX(n)(n=1,2,・・・,N)を用いて、式(1)に示すように各周波数ビンに対しPDI(Post Detection Integration)処理等のノンコヒーレント積分を行う。
図2は、この発明の実施の形態1に係るレーダ装置の電力積分回路の処理動作を示す図である。
Figure 2005326297
一方、速度変換回路103は、まず、式(2)に従い前記位相スペクトルの各周波数ビン番号kに対応するドップラー周波数fdを求める。
Figure 2005326297
ここで、PはFFTポイント数、ΔTはデータ取得間隔を表す。つぎに、式(3)に従い前記ドップラー周波数fdを速度vに変換する。
Figure 2005326297
ここで、λは送信キャリア信号の波長を表す。
移動距離計算回路104は、速度変換回路103の出力である速度vを入力とし、それぞれの速度の目標が存在すると仮定した場合のn(n=1,2,・・・,N)番目の位相スペクトルに対する目標の移動距離ΔR(n)(n=1,2,・・・,N)を式(4)により算出する。ただし、CPIはコヒーレント処理可能な時間を表す。
Figure 2005326297
位相変化量算出回路105は、移動距離計算回路104の出力であるn(n=1,2,・・・,N)番目の位相スペクトルに対する目標の移動距離ΔR(n)を入力とし、n(n=1,2,・・・,N)番目の位相スペクトルに対する位相変化量を式(5)より算出する。
Figure 2005326297
ここで、fは送信キャリア信号の周波数、cは光速を表す。
位相補償回路106は、周波数分析回路101からコヒーレント処理可能な時間CPI毎に入力されるN個の位相スペクトルφ(n)(n=1,2,・・・,N)と式(5)から求まるn(n=1,2,・・・,N)番目の位相スペクトルに対する位相変化量Δφ(n)を用い、式(6)に示すような処理を行うことによってn番目の位相スペクトルに対し目標の移動による位相変化を補償し、その結果を位相分散計算回路107に出力する。
Figure 2005326297
位相分散計算回路107は、位相補償回路106から入力されるN個の補償後の位相
(^)φ(n)(n=1,2,・・・,N)を用いて、その分散値σ を式(7)より求める。なお、(^)φ(n)は、φの上に^があることを表わす。
Figure 2005326297
ここで、( ̄)(^)φは補償後の位相(^)φ(n)の平均を表し、式(8)で定義される。なお、( ̄)(^)φ(n)は、φの上に^があり、さらにその上に ̄があることを表わす。
Figure 2005326297
また、図3(a)に示すように、目標+雑音信号の位相分布は、相対距離rによって変化するため、目標+雑音信号の位相分散値σ は、図4(△印)に示すように距離によって変動する。なお、図3(b)は、雑音信号のみの分散値を表わす。
この現象を避けるために、位相分布を一定間隔ずつ折り返した分布の分散値をそれぞれ計算し、それらのうちの最小値を真の位相分散値として強調回路108に出力する。
位相分布を例えば0、π/2、π、3π/2折り返した場合の例を図5に示す。
この場合はπ折り返したときに位相分散値が最小となるのでこの値を分散値として採用する。本処理後の位相分散値は図6(△印)に示すように相対距離rによって変動しなくなる。
強調回路108は、電力積分回路102の出力である式(1)で表されるノンコヒーレント積分後の平均パワー( ̄)Xと位相分散計算回路107の出力である式(7)で表される位相分散値σ を入力とし、例えば、式(9)のようにして前記パワーレベル( ̄)Xを前記位相分散値σ で強調する。なお、( ̄)Xは、Xの上に ̄があることを表わす。
Figure 2005326297
閾値検出回路109は、強調回路108の出力である強調処理後の信号Yを入力とし、あらかじめ設定した閾値レベルを超える周波数成分を目標の信号として検出する。
本実施の形態1によれば、パワーレベルを目標の移動に伴う位相変化を補償した位相分散値で強調処理するので、従来方式よりも等速移動目標に対する検出性能の改善を図ることが可能となる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係るレーダ装置について図7を参照しながら説明する。図7は、この発明の実施の形態2に係るレーダ装置の構成を示す図である。
図7において、この実施の形態2に係るレーダ装置は、さらに、閾値判定回路110と、位相分散計算回路111とが設けられ、これ以外については上記実施の形態1と同様である。
すなわち、この実施の形態2に係るレーダ装置は、受信信号からパワースペクトルおよび位相スペクトルを求める周波数分析回路(周波数分析手段)101と、1つ目の上記パワースペクトルに対し、あらかじめ設定された閾値を超えた信号を目標信号の候補とする閾値判定回路(閾値判定手段)110と、上記パワースペクトルを複数用いて周波数帯域毎にノンコヒーレント積分する電力積分回路(積分手段)102と、上記閾値を超えた信号(閾値以上の信号)の周波数帯域の位相スペクトルの周波数帯域をドップラー速度に変換する速度変換回路(速度変換手段)103と、上記ドップラー速度から目標の移動距離を推定する移動距離計算回路(移動距離推定手段)104と、上記推定した移動距離から位相変化量を求める位相変化量算出回路(位相変化量算出手段)105と、上記位相変化量を用いて上記閾値を超えた信号の周波数帯域の位相スペクトルの位相を補償する位相補償回路(位相補償手段)106と、上記補償後の位相スペクトルの位相を複数用いて第1の位相分散値を求める位相分散計算回路(第1の位相分散計算手段)107と、上記閾値を超えなかった信号(閾値以下の信号)の周波数帯域の上記位相スペクトルの位相を複数用いて周波数帯域毎に第2の位相分散値を求める位相分散計算回路(第2の位相分散計算手段)111と、上記電力積分回路102の出力信号を同じ帯域の上記第1又は第2の位相分散値で強調する強調回路(強調手段)108と、上記強調回路108の出力信号に対して目標の有無を判定する閾値検出回路(閾値検出手段)109とが設けられている。
つぎに、この実施の形態2に係るレーダ装置の動作について図面を参照しながら説明する。
閾値判定回路110は、周波数分析回路101からコヒーレント処理が可能な時間CPI毎に入力されるN個のパワースペクトルX(n)(n=1,2,・・・,N)のうち、1回目のコヒーレント積分のパワースペクトルX(1)に対し、式(10)の関係を満たす周波数ビンを目標信号の存在する周波数帯域の候補として判定し、式(10)の関係を満たした信号と、式(10)の関係を満たさなかった信号に対し、それぞれ以降の処理を決定する。
Figure 2005326297
ここで、Thはあらかじめ設定される閾値レベルを表す。
式(10)を満たす信号の周波数ビン番号kX(1)≧Thを速度変換回路103に、その周波数ビンの位相φk:X(1)≧Th(n)を位相補償回路106に出力する。
速度変換回路103、移動距離計算回路104、位相変化量算出回路105、位相補償回路106および位相分散計算回路107については、上記実施の形態1と同様の動作を有するため説明は省略する。
一方、式(10)を満たさない信号、すなわち閾値を超えなかった信号の周波数ビン番号kX(1)<Thおよびその周波数ビンの位相φk:X(1)<Th(n)を位相分散計算回路111に出力する。
位相分散計算回路111は、上記閾値を超えなかった周波数ビンの位相φk:X(1)<Th(n)に対し、位相補償等の処理をせずに分散値を算出し、強調回路108に出力する。
強調回路108以降の動作は、上記実施の形態1と同様である。
本実施の形態2によれば、パワーレベルを目標の移動に伴う位相変化を補償した位相分散値で強調処理するので、従来方式よりも等速移動目標に対する検出性能の改善を図ることが可能となる。また、1つ目のパワースペクトルがあらかじめ定められた閾値を超えた信号に対してのみ速度変換回路103〜位相分散計算回路107により位相補償に関する処理を実施するため、上記実施の形態1よりも処理負荷を軽減できる。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係るレーダ装置について図8及び図9を参照しながら説明する。図8は、この発明の実施の形態3に係るレーダ装置の構成を示す図である。
図8において、この実施の形態3に係るレーダ装置は、閾値判定回路110に替えて、さらに、ピーク検出回路112と、積分路決定回路113とが設けられ、これ以外については上記実施の形態2と同様である。
すなわち、この実施の形態3に係るレーダ装置は、受信信号からパワースペクトルおよび位相スペクトルを求める周波数分析回路(周波数分析手段)101と、上記パワースペクトルのレベルが最大となるピーク信号をコヒーレント積分毎に検出するピーク検出回路(ピーク検出手段)112と、上記コヒーレント積分毎に得られるピーク信号の周波数帯域をつないだ経路を積分路として決定する積分路決定回路(積分路決定手段)113と、上記積分路に沿って複数のピーク信号をノンコヒーレント積分する電力積分回路(積分手段)102と、上記ピーク信号の周波数帯域の上記位相スペクトルの周波数帯域をドップラー速度に変換する速度変換回路(速度変換手段)103と、上記ドップラー速度から目標の移動距離を推定する移動距離計算回路(移動距離推定手段)104と、上記推定した移動距離から位相変化量を求める位相変化量算出回路(位相変化量算出手段)105と、上記位相変化量を用いて上記ピーク信号の周波数帯域の位相スペクトルの位相を補償する位相補償回路(位相補償手段)106と、上記補償後の位相スペクトルの位相を複数用いて第1の位相分散値を求める位相分散計算回路(第1の位相分散計算手段)107と、上記ピーク信号以外の信号の周波数帯域の上記位相スペクトルの位相を複数用いて周波数帯域毎に第2の位相分散値を求める位相分散計算回路(第2の位相分散計算手段)111と、上記電力積分回路102の出力信号を同じ帯域の上記第1又は第2の位相分散値で強調する強調回路(強調手段)108と、上記強調回路108の出力信号に対して目標の有無を判定する閾値検出回路(閾値検出手段)109とが設けられている。
つぎに、この実施の形態3に係るレーダ装置の動作について図面を参照しながら説明する。
ピーク検出回路112は、周波数分析回路101からコヒーレント処理が可能な時間CPI毎に入力されるN個のパワースペクトルX(n)(n=1,2,・・・,N)を用いて、コヒーレント積分処理毎にパワーレベルが最大となるピーク信号Xk=peak(n)を検出する。
積分路決定回路113は、コヒーレント積分毎にピーク検出回路112から入力されるピーク信号Xk=peak(n)の周波数ビン番号kpeak(n)をつないだ経路を積分路として決定し、ピーク信号Xk=peak(n)に対する周波数ビン番号kpeak(n)を速度変換回路103に、その周波数ビンの位相φk=peak(n)を位相補償回路106に出力する。
一方、ピーク以外の信号Xk≠peak(n)に対する周波数ビン番号k≠peak(n)およびその位相φk≠peak(n)を位相分散計算回路111に出力する。
図9は、この発明の実施の形態3に係るレーダ装置の積分路決定回路の加速度目標に対する処理動作を示す図である。
速度変換回路103は、式(11)に従いコヒーレント積分毎に検出される前記ピーク信号Xk=peak(n)に対する周波数ビンkpeak(n)に対応するドップラー周波数fd(n)を求める。
Figure 2005326297
ここで、PはFFTポイント数、ΔTはデータ取得間隔を表す。つぎに、式(12)に従い前記ドップラー周波数fd(n)を速度v(n)に変換する。
Figure 2005326297
ここで、λは送信キャリア信号の波長を表す。
移動距離計算回路104は、速度変換回路103の出力である速度v(n)を入力とし、コヒーレント積分毎に目標の速度が変化、すなわち目標が加速度運動を行う場合のn(n=1,2,・・・,N)番目の位相スペクトルに対する目標の移動距離ΔR(n)(n=1,2,・・・,N)を式(13)より算出する。ただし、CPIはコヒーレント処理可能な時間を表す。
Figure 2005326297
位相変化量算出回路105、位相補償回路106および位相分散計算回路107については、上記実施の形態1と同様の動作を有するため説明は省略する。
一方、位相分散計算回路111は、積分路決定回路113の出力であるピーク以外の信号Xk≠peak(n)の位相φk≠peak(n)に対し、位相補償等の処理をせずに分散値を算出し、強調回路108に出力する。
強調回路108以降の動作は、上記実施の形態1と同様である。
本実施の形態3によれば、パワーレベルを目標の移動に伴う位相変化を補償した位相分散値で強調処理するので、従来方式よりも等速移動目標に対する検出性能の改善を図ることが可能となる。また、コヒーレント積分毎に得られるパワースペクトルからピーク信号を検出し、ピーク信号の周波数ビンをつないだ経路を積分路とするため、コヒーレント積分毎に目標の周波数ビンが変化する加速度運動目標に対しても検出性能の改善が可能となる。さらに、速度変換回路103〜位相分散計算回路107による位相補償に関する処理をピーク信号に対してのみ行えばよいため、上記実施の形態1よりも処理負荷を軽減できる。
実施の形態4.
この発明の実施の形態4に係るレーダ装置について図10を参照しながら説明する。図10は、この発明の実施の形態4に係るレーダ装置の構成を示す図である。
図10において、この実施の形態4に係るレーダ装置は、閾値検出回路109A、109Bと、統合判定回路114とが設けられ、これ以外については上記実施の形態1と同様である。
すなわち、この実施の形態4に係るレーダ装置は、受信信号からパワースペクトルおよび位相スペクトルを求める周波数分析回路(周波数分析手段)101と、上記パワースペクトルを複数用いて周波数帯域毎にノンコヒーレント積分する電力積分回路(積分手段)102と、上記位相スペクトルの周波数帯域をドップラー速度に変換する速度変換回路(速度変換手段)103と、上記ドップラー速度から目標の移動距離の推定値を求める移動距離計算回路(移動距離推定手段)104と、上記移動距離の推定値から位相変化量を求める位相変化量算出回路(位相変化量算出手段)105と、上記位相変化量を用いて周波数帯域毎に上記位相スペクトルの位相を補償する位相補償回路(位相補償手段)106と、上記補償後の位相スペクトルの位相を複数用いて周波数帯域毎に位相分散値を求める位相分散計算回路(第1の位相分散計算手段)107と、上記電力積分回路102の出力信号に対して目標信号の有無を判定する閾値検出回路(第1の閾値検出手段)109Aと、上記位相分散計算回路107の出力信号に対して目標信号の有無を判定する閾値検出回路(第2の閾値検出手段)109Bと、上記閾値検出回路109A、109Bの出力を統合し目標の有無を判定する統合判定回路(統合判定手段)114とが設けられている。
つぎに、この実施の形態4に係るレーダ装置の動作について図面を参照しながら説明する。
閾値検出回路109Aは、電力積分回路102の出力であるノンコヒーレント積分後の平均パワー( ̄)Xを入力とし、あらかじめ設定した閾値レベルを超えれば「1」を、閾値レベルを超えなければ「0」を出力する。
閾値検出回路109Bは、位相分散計算回路107の出力である位相分散値σ を入力とし、あらかじめ設定した閾値レベルより小さければ「1」を、閾値レベルより大きければ(等しい場合も含む)「0」を出力する。
統合判定回路114は、閾値検出回路109Aと閾値検出回路109Bの出力を入力し、入力が、例えば「1、1」ならば目標が存在、「0、0」ならば目標は存在しない、「0、1」もしくは「1、0」ならば、目標が存在する可能性があるとして判定を保留し、観測を継続する等の処理を行う。
本実施の形態4によれば、目標の有無をパワーレベルによる閾値検出判定と目標の移動に伴う位相変化を補償した位相分散値による閾値検出判定を統合して判定するため、従来方式よりも等速移動目標に対する検出性能の改善を図ることが可能となり、かつ上記実施の形態1に比べ状況に応じた柔軟な目標の検出が可能となる。なお、本実施の形態4は、上記実施の形態1だけでなく上記実施の形態2および3に対しても適用することが可能である。上記実施の形態2および3において、閾値検出回路109Bは、位相分散計算回路111からの位相分散値について、位相分散計算回路107からの位相分散値と同様の処理を行う。
この発明の実施の形態1に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係るレーダ装置の電力積分回路の処理動作を示す図である。 この発明の実施の形態1に係るレーダ装置の相対距離と位相の関係を示す図である。 この発明の実施の形態1に係るレーダ装置の距離と位相分散の関係を示す図である。 この発明の実施の形態1に係るレーダ装置の位相分布を折り返す例を示す図である。 この発明の実施の形態1に係るレーダ装置の距離と位相分散の関係を示す図である。 この発明の実施の形態2に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3に係るレーダ装置の積分路決定回路の処理動作を示す図である。 この発明の実施の形態4に係るレーダ装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
101 周波数分析回路、102 電力積分回路、103 速度変換回路、104 移動距離計算回路、105 位相変化量算出回路、106 位相補償回路、107 位相分散計算回路、108 強調回路、109、109A、109B 閾値検出回路、110 閾値判定回路、111 位相分散計算回路、112 ピーク検出回路、113 積分路決定回路、416 統合判定回路。

Claims (5)

  1. 入力された受信信号に基づいてパワースペクトル、及び位相スペクトルを求める周波数分析手段と、
    前記パワースペクトルを複数用いて周波数帯域毎にノンコヒーレント積分する積分手段と、
    前記位相スペクトルの周波数帯域をドップラー速度に変換する速度変換手段と、
    前記ドップラー速度に基づいて目標の移動距離を推定する移動距離推定手段と、
    前記目標の移動距離に基づいて位相変化量を求める位相変化量算出手段と、
    前記位相変化量を用いて周波数帯域毎に前記位相スペクトルの位相を補償する位相補償手段と、
    前記位相補償手段により位相を補償された位相スペクトルの位相を複数用いて周波数帯域毎に第1の位相分散値を求める第1の位相分散計算手段と、
    前記積分手段の出力信号を同じ周波数帯域の前記位相分散値で強調する強調手段と、
    前記強調手段の出力信号と第1の閾値を比較して目標の有無を判定する閾値検出手段と
    を備えたことを特徴とするレーダ装置。
  2. 位相スペクトルの位相を複数用いて周波数帯域毎に第2の位相分散値を求める第2の位相分散計算手段と、
    前記周波数分析手段から出力される複数のパワースペクトルのうち1つ目のパワースペクトルが、あらかじめ設定された第2の閾値を超えた場合は、前記周波数分析手段から出力される前記位相スペクトルを前記速度変換手段、及び前記位相補償手段に出力し、前記第2の閾値を超えない場合には、前記周波数分析手段から出力される前記位相スペクトルを前記第2の位相分散計算手段に出力する閾値判定手段とをさらに備え、
    前記強調手段は、前記積分手段の出力信号を同じ周波数帯域の前記第1又は第2の位相分散値で強調する
    ことを特徴とする請求項1記載のレーダ装置。
  3. 入力された受信信号に基づいてパワースペクトル、及び位相スペクトルを求める周波数分析手段と、
    前記パワースペクトルのレベルが最大となるピーク信号をコヒーレント積分毎に検出するピーク検出手段と、
    コヒーレント積分毎に得られるピーク信号の周波数帯域をつないだ経路を積分路として決定する積分路決定手段と、
    前記積分路に沿って複数のピーク信号をノンコヒーレント積分する積分手段と、
    前記ピーク信号の周波数帯域に対応する前記位相スペクトルの周波数帯域をドップラー速度に変換する速度変換手段と、
    前記ドップラー速度に基づいて目標の移動距離を推定する移動距離推定手段と、
    前記目標の移動距離に基づいて位相変化量を求める位相変化量算出手段と、
    前記位相変化量を用いて前記ピーク信号の周波数帯域の前記位相スペクトルの位相を補償する位相補償手段と、
    前記位相補償手段により位相を補償された位相スペクトルの位相を複数用いて第1の位相分散値を求める第1の位相分散計算手段と、
    前記ピーク信号以外の信号の周波数帯域の前記位相スペクトルの位相を複数用いて周波数帯域毎に第2の位相分散値を求める第2の位相分散計算手段と、
    前記積分手段の出力信号を同じ周波数帯域の前記第1又は第2の位相分散値で強調する強調手段と、
    前記強調手段の出力信号と所定の閾値を比較して目標の有無を判定する閾値検出手段と
    を備えたことを特徴とするレーダ装置。
  4. 前記強調手段及び前記閾値検出手段の代りに、
    前記積分手段の出力信号と第3の閾値を比較し前記出力信号が前記第3の閾値を超えれば第1の値、超えなければ第2の値を出力する第1の閾値検出手段と、
    前記第1又は第2の位相分散計算手段の出力信号と第4の閾値を比較し前記出力信号が前記第4の閾値より小さければ第1の値、以上のときには第2の値を出力する第2の閾値検出手段と、
    前記第1及び第2の閾値検出手段の出力を統合して目標の有無を判定する統合判定手段とを備えた
    ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のレーダ装置。
  5. 前記第1又は第2の位相分散計算手段は、位相の分布をあらかじめ定めた間隔ずつ折り返した分布の分散値を複数計算し、複数の分散値のうちの最小値を真の位相分散値として選択する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載のレーダ装置。
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