JP3750098B2 - トイレブース用回転スライドドア - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はトイレブースに使用される回転式スライドドアに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トイレブースに取り付けられるドアにも色々あって、一般にはスライド式吊戸、折れ戸、開き戸が使用されているが、上記スライド式吊戸にあってはトイレ幅が大きくなり、少なくとも吊戸幅の2倍以上が必要である。又、吊戸はスライドする為に開閉時には左右方向の力が必要となり、押したり引いたりする場合に比べて面倒である。特に車椅子に乗っている身体障害者であれば、吊戸の開閉操作は容易でない。
【0003】
蝶番を介して取り付けした開き戸の場合も、ドアの幅が大きくなれば開閉操作が面倒であり、車椅子に乗る身体障害者にとっては不便な点が多い。その点、折れ戸は開閉操作が比較的容易であるが、中央の繋ぎ部が安定せず、閉じた場合であってもガタツキが生じる。折れ戸には繋ぎ部に落とし棒を取着して床面に設けた穴に嵌入しなくてはならず、トイレドアの開閉にこのような操作を伴うのでは一段と不便である。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】
このように従来のトイレ用ドアには上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこれら問題点であり、幅広のドアであっても容易に開閉操作が出来、衝撃を伴うことなく閉じることが出来ると共にガタ付くことなく安定してロックがなされ、更に傾きが是正出来るように調整可能に取り付けしたドアを有すトイレブース用回転スライドドアを提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のトイレブース用回転スライドドアは1枚の大きなドアパネルを回転しながらスライドして出入口を開閉するものであり、このドアパネルは出入口の片側に揺動可能に取り付けしたコ型アームの先端に軸支され、又ドアパネル上端には上レールにガイドされる走行する吊車を備えている。この場合、吊車に代わって上レールをガイドとしてスライドするスライダーを取り付けする場合もある。コ型アームの下アームには支持ピンが突出し、この支持ピンは高さ調整可能な取り付け構造としてドアパネル下端の穴に嵌入して該ドアパネルを支えている。従ってドアパネルの高さ並びに傾きは支持ピンの突出高さによって調整がなされる。
【0006】
大きなドアパネルがコ型アームに取り付けられる為に、僅かな寸法誤差に基づくドアパネルの傾きが大きく外観を損なうことになり、又ドアパネルの回転に支障を来すこともある。ここで支持ピンの高さ調整構造は特に限定せず、ネジ構造であったり、スぺーサーを介在した構造とすることも出来る。そして、ドアパネルが全開した際に衝撃を伴わないように上レール内の片端にはストッパーとなるクッション材を備えている。このクッション材は上レール内に設けている為に外観が損なわれることはない。又ロック装置を備えており、該ロック装置はドアパネルの両サイドへ突出するロック棒を有し、両ロック棒は1個のハンドル操作で突出する構造と成っている。以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0007】
【実施例】
図1はトイレブース用回転スライドドアの外観図であり、同図の1はドアパネル、2はコ型アーム、3は上レールを表している。コ型アーム2はトイレブースを構成する正面パネルの縁(側端)に取着した蝶番4、4に取り付けられて揺動することが出来、コ型アーム2の上アーム5はドアパネル1の上端に、下アーム6はドアパネル下端にそれぞれ連結し、下アーム6によって支持されている。
【0008】
そしてドアパネル1の上端には吊車7が取着されており、該吊車7は断面コ型の側片の下端を内側へ屈曲した走行片に載って走行することが出来る。吊車の形態は特に限定しないが、同図に示している吊車7は垂直車輪を本体の両側に取り付けしている。そして本体から下方へ延びる吊りボルト8によってドアパネル1を吊設した状態にある。
【0009】
そこで、コ型アーム2が蝶番4を中心として揺動するならば、上アーム5及び下アーム6に引っ張られてドアパネル1は回転し、同時に上レール3に沿ってスライドすることが出来る。すなわち、ドアパネル1の持ち手9を押圧するならば、該ドアパネル1は吊車7の吊りボルト8を中心として回転すると共に、コ型アーム2の揺動に伴ってスライドし、コ型アーム2の縦桟10側へ寄せられる。同図の11はトイレブースの正面パネル上端に取着している笠木であり、該笠木11に上レール3が取り付けられている。
【0010】
図2はドアパネル1を閉じた場合の縦断面図であり、(a)は吊車7が位置する箇所を、(b)は上アーム5の先端が位置する箇所をそれぞれ表している。該ドアパネル1は笠木11の幅内に収まり、上下アーム5、6の先端に取り付けされている。吊車7は垂直車輪12、12…が上レール3の走行片13、13に載って転動し、本体14から垂下している吊りボルト8にドアパネル1が連結している。又ドアパネル1の上端からはクッション材15を備えたストッパー16が取着され、該ストッパー16はドアパネル1が閉じた際に上レール3の側面に当接する。
【0011】
同じくドアパネル1の上端に受け板17が取着され、上アーム5の先端に取り付けした連結ピン18は受け板17に形成している穴に嵌っている。この連結ピン18と下アーム6の先端に設けている支持ピンは同軸線上に位置していて、ドアパネル1はこれらを軸として回転することが出来る。又同図(b)の19はストッパーとして機能するクッション材であり、ドアパネル1が開いた際にコ型アーム2の縦桟10に当たらないように上レール3内の片端に設けている。このクッション材19には吊車7の本体14が当たって衝撃を生じることなくドアパネルを開くことが出来る。
【0012】
図3(a)、(b)は下アーム6によってドアパネル1を支持している場合を表している。(a)に示すように下アーム6には支持ピン20が上方へ突出し、支持ピン20はドアパネル1の下端に取着した受け板21の凹溝22に嵌っている。ところで、支持ピン20は下アーム6に取着されているが、下部に設けているネジが下アーム6のネジ穴に螺合していて、回転することで突出高さを調整することが出来る。従って下アーム6が傾いてドアパネル1の取り付けが正しく行われない場合には、この支持ピン20の突出高さを調整することで是正出来る。
【0013】
(b)はドアパネル1の下端を支える別の実施例であり、ドアパネル1の下端に取着した受け板23の凹溝にはピン24が嵌り、そして受け板23と下アーム6との間には2枚の座金25、25が嵌っている。従って、座金25の枚数を増減するならばドアパネル1の高さ並びに傾きを調整することが出来る。ここで、ドアパネル1はその重量の一部を作用しながら上記支持ピン20又はピン24を中心として回転することになる訳であるが、トイレブースでは掃除の際に水や薬品を使用することが多い為に、このような支持構造とすることでスラストベアリングを使用するよりもサビ等の問題もなくメンテが容易である。勿論、これら支持構造は単なる1具体例であり、同図に示す場合に限定しない。
【0014】
図4はドアパネル1が全開した際に上記クッション材19に当たっている場合である。ドアパネル1はコ型アーム2の揺動に伴って回転し、上レール3とほぼ垂直状態になって開くことが出来、この際、上レール3内の片端に設けているクッション材19に吊車7が当たって停止する。従って衝撃を伴うことなくドアパネル1は静かに開くことが出来、そして該クッション材19は上レール3の内部に取り付けしている為に、トイレブースの外観が損なわれない。吊車7の本体には前後にガイドローラ26、26が取着され、2個のガイドローラ26、26が上レール3にガイドされて走行し、又本体14から一方へ延びてクッション材19に当たる当たり部27を有している。
【0015】
図5はドアパネルに取り付けしているロック装置を表している。持ち手9は回転することが出来、回転軸28を中心として左右に取着軸29a、29bが設けられ、この取着軸にはロック棒30a、30bの基部が連結している。ロック棒30aの基部は取着軸29aに連結し、一方のロック棒30bの基部は取着軸29bに連結している。そこで、持ち手9を180度回転するならば両取着軸29a、29bの位置が入れ代わってロック棒30a、30bはドアパネル1の側端から突出することが出来る。
【0016】
突出したロック棒30aが嵌入する為のロック穴31がコ型アーム2の縦桟10に形成され、一方のロック棒30b先端が嵌入する為のロック穴32はトイレブースの正面パネル側端に設けられている。このようにドアパネル1の両側端から突出するロック棒30a、30bがロック穴31、32に嵌ることでドアパネル1は安定して閉じられる。以上述べたように、本発明のトイレブース用回転スライドドアはドアパネルが揺動するコ型アームに取り付けされて上レールに沿ってスライドし、ドアパネルの高さ並びに傾きを調整出来るように下端部の支持構造を有したものであり、次のような効果を得ることが出来る。
【0017】
【発明の効果】
本発明のトイレブース用回転スライドドアのドアパネルはコ型アームの揺動に伴って回転しながらスライドして開閉することが出来、該ドアパネルが大きくてもドアパネルの持ち手を軽く押圧することで容易に開口することが出来る。従って開口幅が大きな身体障害者用のトイレブースであっても開閉操作に支障を来すことはない。そして、コ型アームの下アームにはドアパネル下端を支えて高さを調整することが出来る構造としている為に、該ドアパネルの傾きを是正することが出来る。すなわち、コ型アームの取り付け誤差や寸法誤差等でドアパネルが傾斜することがあるが、本発明ではこの傾きを無くして外観的にも好ましく、しかもドアパネルの回転運動に支障を来すことはない。
【0018】
さらに全開した際にはドアパネルに当たるクッション材が衝撃を緩和し、ドアパネル面にキズを付けることはなく、しかも該クッション材は上レール内に取り付けしている為に外部には露出せず、外観が損なわれることはない。一方、ドアパネルにはその両側へ突出するロック棒が備えられ、両ロック棒は1個の持ち手を回転することで操作することが出来る為に安定したロックが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトイレブース用回転スライドドア。
【図2】本発明のトイレブース用回転スライドドアの上部側縦断面。
【図3】本発明のトイレブース用回転スライドドアの下部側縦断面。
【図4】ドアパネルが全開して上レールに設けたクッション材に当たった場合。
【図5】ドアパネルに備えているロック装置。
【符号の説明】
1 ドアパネル
2 コ型アーム
3 上レール
4 蝶番
5 上アーム
6 下アーム
7 吊車
8 吊りボルト
9 持ち手
10 縦桟
11 笠木
12 垂直車輪
13 走行片
14 本体
15 クッション材
16 ストッパー
17 受け板
18 連結ピン
19 クッション材
20 支持ピン
21 受け板
22 凹溝
23 受け板
24 ピン
25 座金
26 ガイドローラ
27 当たり部
28 回転軸
29 取着軸
30 ロック棒
31 ロック穴
32 ロック穴
【発明の属する技術分野】
本発明はトイレブースに使用される回転式スライドドアに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トイレブースに取り付けられるドアにも色々あって、一般にはスライド式吊戸、折れ戸、開き戸が使用されているが、上記スライド式吊戸にあってはトイレ幅が大きくなり、少なくとも吊戸幅の2倍以上が必要である。又、吊戸はスライドする為に開閉時には左右方向の力が必要となり、押したり引いたりする場合に比べて面倒である。特に車椅子に乗っている身体障害者であれば、吊戸の開閉操作は容易でない。
【0003】
蝶番を介して取り付けした開き戸の場合も、ドアの幅が大きくなれば開閉操作が面倒であり、車椅子に乗る身体障害者にとっては不便な点が多い。その点、折れ戸は開閉操作が比較的容易であるが、中央の繋ぎ部が安定せず、閉じた場合であってもガタツキが生じる。折れ戸には繋ぎ部に落とし棒を取着して床面に設けた穴に嵌入しなくてはならず、トイレドアの開閉にこのような操作を伴うのでは一段と不便である。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】
このように従来のトイレ用ドアには上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこれら問題点であり、幅広のドアであっても容易に開閉操作が出来、衝撃を伴うことなく閉じることが出来ると共にガタ付くことなく安定してロックがなされ、更に傾きが是正出来るように調整可能に取り付けしたドアを有すトイレブース用回転スライドドアを提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のトイレブース用回転スライドドアは1枚の大きなドアパネルを回転しながらスライドして出入口を開閉するものであり、このドアパネルは出入口の片側に揺動可能に取り付けしたコ型アームの先端に軸支され、又ドアパネル上端には上レールにガイドされる走行する吊車を備えている。この場合、吊車に代わって上レールをガイドとしてスライドするスライダーを取り付けする場合もある。コ型アームの下アームには支持ピンが突出し、この支持ピンは高さ調整可能な取り付け構造としてドアパネル下端の穴に嵌入して該ドアパネルを支えている。従ってドアパネルの高さ並びに傾きは支持ピンの突出高さによって調整がなされる。
【0006】
大きなドアパネルがコ型アームに取り付けられる為に、僅かな寸法誤差に基づくドアパネルの傾きが大きく外観を損なうことになり、又ドアパネルの回転に支障を来すこともある。ここで支持ピンの高さ調整構造は特に限定せず、ネジ構造であったり、スぺーサーを介在した構造とすることも出来る。そして、ドアパネルが全開した際に衝撃を伴わないように上レール内の片端にはストッパーとなるクッション材を備えている。このクッション材は上レール内に設けている為に外観が損なわれることはない。又ロック装置を備えており、該ロック装置はドアパネルの両サイドへ突出するロック棒を有し、両ロック棒は1個のハンドル操作で突出する構造と成っている。以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0007】
【実施例】
図1はトイレブース用回転スライドドアの外観図であり、同図の1はドアパネル、2はコ型アーム、3は上レールを表している。コ型アーム2はトイレブースを構成する正面パネルの縁(側端)に取着した蝶番4、4に取り付けられて揺動することが出来、コ型アーム2の上アーム5はドアパネル1の上端に、下アーム6はドアパネル下端にそれぞれ連結し、下アーム6によって支持されている。
【0008】
そしてドアパネル1の上端には吊車7が取着されており、該吊車7は断面コ型の側片の下端を内側へ屈曲した走行片に載って走行することが出来る。吊車の形態は特に限定しないが、同図に示している吊車7は垂直車輪を本体の両側に取り付けしている。そして本体から下方へ延びる吊りボルト8によってドアパネル1を吊設した状態にある。
【0009】
そこで、コ型アーム2が蝶番4を中心として揺動するならば、上アーム5及び下アーム6に引っ張られてドアパネル1は回転し、同時に上レール3に沿ってスライドすることが出来る。すなわち、ドアパネル1の持ち手9を押圧するならば、該ドアパネル1は吊車7の吊りボルト8を中心として回転すると共に、コ型アーム2の揺動に伴ってスライドし、コ型アーム2の縦桟10側へ寄せられる。同図の11はトイレブースの正面パネル上端に取着している笠木であり、該笠木11に上レール3が取り付けられている。
【0010】
図2はドアパネル1を閉じた場合の縦断面図であり、(a)は吊車7が位置する箇所を、(b)は上アーム5の先端が位置する箇所をそれぞれ表している。該ドアパネル1は笠木11の幅内に収まり、上下アーム5、6の先端に取り付けされている。吊車7は垂直車輪12、12…が上レール3の走行片13、13に載って転動し、本体14から垂下している吊りボルト8にドアパネル1が連結している。又ドアパネル1の上端からはクッション材15を備えたストッパー16が取着され、該ストッパー16はドアパネル1が閉じた際に上レール3の側面に当接する。
【0011】
同じくドアパネル1の上端に受け板17が取着され、上アーム5の先端に取り付けした連結ピン18は受け板17に形成している穴に嵌っている。この連結ピン18と下アーム6の先端に設けている支持ピンは同軸線上に位置していて、ドアパネル1はこれらを軸として回転することが出来る。又同図(b)の19はストッパーとして機能するクッション材であり、ドアパネル1が開いた際にコ型アーム2の縦桟10に当たらないように上レール3内の片端に設けている。このクッション材19には吊車7の本体14が当たって衝撃を生じることなくドアパネルを開くことが出来る。
【0012】
図3(a)、(b)は下アーム6によってドアパネル1を支持している場合を表している。(a)に示すように下アーム6には支持ピン20が上方へ突出し、支持ピン20はドアパネル1の下端に取着した受け板21の凹溝22に嵌っている。ところで、支持ピン20は下アーム6に取着されているが、下部に設けているネジが下アーム6のネジ穴に螺合していて、回転することで突出高さを調整することが出来る。従って下アーム6が傾いてドアパネル1の取り付けが正しく行われない場合には、この支持ピン20の突出高さを調整することで是正出来る。
【0013】
(b)はドアパネル1の下端を支える別の実施例であり、ドアパネル1の下端に取着した受け板23の凹溝にはピン24が嵌り、そして受け板23と下アーム6との間には2枚の座金25、25が嵌っている。従って、座金25の枚数を増減するならばドアパネル1の高さ並びに傾きを調整することが出来る。ここで、ドアパネル1はその重量の一部を作用しながら上記支持ピン20又はピン24を中心として回転することになる訳であるが、トイレブースでは掃除の際に水や薬品を使用することが多い為に、このような支持構造とすることでスラストベアリングを使用するよりもサビ等の問題もなくメンテが容易である。勿論、これら支持構造は単なる1具体例であり、同図に示す場合に限定しない。
【0014】
図4はドアパネル1が全開した際に上記クッション材19に当たっている場合である。ドアパネル1はコ型アーム2の揺動に伴って回転し、上レール3とほぼ垂直状態になって開くことが出来、この際、上レール3内の片端に設けているクッション材19に吊車7が当たって停止する。従って衝撃を伴うことなくドアパネル1は静かに開くことが出来、そして該クッション材19は上レール3の内部に取り付けしている為に、トイレブースの外観が損なわれない。吊車7の本体には前後にガイドローラ26、26が取着され、2個のガイドローラ26、26が上レール3にガイドされて走行し、又本体14から一方へ延びてクッション材19に当たる当たり部27を有している。
【0015】
図5はドアパネルに取り付けしているロック装置を表している。持ち手9は回転することが出来、回転軸28を中心として左右に取着軸29a、29bが設けられ、この取着軸にはロック棒30a、30bの基部が連結している。ロック棒30aの基部は取着軸29aに連結し、一方のロック棒30bの基部は取着軸29bに連結している。そこで、持ち手9を180度回転するならば両取着軸29a、29bの位置が入れ代わってロック棒30a、30bはドアパネル1の側端から突出することが出来る。
【0016】
突出したロック棒30aが嵌入する為のロック穴31がコ型アーム2の縦桟10に形成され、一方のロック棒30b先端が嵌入する為のロック穴32はトイレブースの正面パネル側端に設けられている。このようにドアパネル1の両側端から突出するロック棒30a、30bがロック穴31、32に嵌ることでドアパネル1は安定して閉じられる。以上述べたように、本発明のトイレブース用回転スライドドアはドアパネルが揺動するコ型アームに取り付けされて上レールに沿ってスライドし、ドアパネルの高さ並びに傾きを調整出来るように下端部の支持構造を有したものであり、次のような効果を得ることが出来る。
【0017】
【発明の効果】
本発明のトイレブース用回転スライドドアのドアパネルはコ型アームの揺動に伴って回転しながらスライドして開閉することが出来、該ドアパネルが大きくてもドアパネルの持ち手を軽く押圧することで容易に開口することが出来る。従って開口幅が大きな身体障害者用のトイレブースであっても開閉操作に支障を来すことはない。そして、コ型アームの下アームにはドアパネル下端を支えて高さを調整することが出来る構造としている為に、該ドアパネルの傾きを是正することが出来る。すなわち、コ型アームの取り付け誤差や寸法誤差等でドアパネルが傾斜することがあるが、本発明ではこの傾きを無くして外観的にも好ましく、しかもドアパネルの回転運動に支障を来すことはない。
【0018】
さらに全開した際にはドアパネルに当たるクッション材が衝撃を緩和し、ドアパネル面にキズを付けることはなく、しかも該クッション材は上レール内に取り付けしている為に外部には露出せず、外観が損なわれることはない。一方、ドアパネルにはその両側へ突出するロック棒が備えられ、両ロック棒は1個の持ち手を回転することで操作することが出来る為に安定したロックが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトイレブース用回転スライドドア。
【図2】本発明のトイレブース用回転スライドドアの上部側縦断面。
【図3】本発明のトイレブース用回転スライドドアの下部側縦断面。
【図4】ドアパネルが全開して上レールに設けたクッション材に当たった場合。
【図5】ドアパネルに備えているロック装置。
【符号の説明】
1 ドアパネル
2 コ型アーム
3 上レール
4 蝶番
5 上アーム
6 下アーム
7 吊車
8 吊りボルト
9 持ち手
10 縦桟
11 笠木
12 垂直車輪
13 走行片
14 本体
15 クッション材
16 ストッパー
17 受け板
18 連結ピン
19 クッション材
20 支持ピン
21 受け板
22 凹溝
23 受け板
24 ピン
25 座金
26 ガイドローラ
27 当たり部
28 回転軸
29 取着軸
30 ロック棒
31 ロック穴
32 ロック穴
Claims (1)
- トイレブースの出入口に装着されるドアであって、出入口の片側にはコ型アームを揺動出来るように取付けし、このコ型アームの上下アーム先端にはドアパネルの上下端を連結し、そしてドアパネル上端に取着したスライダー又は吊車を上レールに遊嵌して該ドアパネルが回転しながらスライドして開閉する回転スライドドアにおいて、上記下アームの先端にドアパネルの傾きを是正する高さ調整機能を備えた支持構造にてドアパネル下端を支え、上レール内の一方端には全開した際のストッパーとなるクッション材を該上レールから露出しないように取着し、そしてドアパネルには両側端に突出するロック棒を備え、両ロック棒は1個の持ち手の回転軸の左右に設けた取着軸に基部を連結し、持ち手を180度回転することで突出するロック棒の先端が嵌るロック穴をコ型アームの縦桟及び正面パネル側端に設けたことを特徴とするトイレブース用回転スライドドア。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36783897A JP3750098B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | トイレブース用回転スライドドア |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36783897A JP3750098B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | トイレブース用回転スライドドア |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11193666A JPH11193666A (ja) | 1999-07-21 |
JP3750098B2 true JP3750098B2 (ja) | 2006-03-01 |
Family
ID=18490328
Family Applications (1)
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JP36783897A Expired - Fee Related JP3750098B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | トイレブース用回転スライドドア |
Country Status (2)
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JP (1) | JP3750098B2 (ja) |
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DE10157805A1 (de) * | 2001-11-26 | 2003-07-10 | Dorma Gmbh & Co Kg | Verschiebbares und verschwenkbares Türflügelelement |
WO2006120742A1 (ja) * | 2005-05-12 | 2006-11-16 | Takamatsu, Toshiro | スライド・スイング式ドア及びドア用支持装置 |
KR200483060Y1 (ko) * | 2016-04-01 | 2017-03-31 | 박준표 | 슬라이딩 여닫이문 |
KR102341334B1 (ko) * | 2020-02-21 | 2021-12-21 | 최원겸 | 양방향 자동 발란스 도어 |
-
1997
- 1997-12-26 JP JP36783897A patent/JP3750098B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-06-12 TW TW087209401U patent/TW359304U/zh unknown
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
TW359304U (en) | 1999-05-21 |
JPH11193666A (ja) | 1999-07-21 |
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Legal Events
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