JP3749582B2 - 真空脱炭精錬炉 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、溶鋼に酸素ガスを吹き込んで脱炭精錬を行う真空脱炭精錬炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、VOD等の真空脱炭精錬に際しては、酸素ガスを溶鋼に吹き込むことにより溶鋼中の炭素を燃焼除去して、炭素濃度等を所定の範囲に調整する処理が行なわれている。
このようなVOD等の真空脱炭精錬においては、ピット内に取鍋を設置し、フードで覆って、全体を真空に保持するか、あるいは取鍋とフードの全体を真空に保持して、脱炭精錬を行うために、真空処理装置の大型化、あるいは脱炭速度を高めることができないことからVODに供給される粗溶鋼の炭素濃度に制約があった。
このような真空脱炭精錬における粗溶鋼の炭素濃度の制約による真空脱炭精錬炉の脱炭負荷を軽減し、あるいは脱炭効率等の向上を図る方法として、例えば、特開平2−133510号公報には、溶融金属を収容する取鍋と、前記溶融金属に浸漬される浸漬管を下端に備えた真空槽と、該真空槽の内部を減圧する真空源に接続された排気管と、前記真空槽の内部に配置された遮蔽体とを備えており、前記浸漬管内にある湯面から2〜5mの高さに前記遮蔽体を維持した真空処理装置が記載されている。
また、特開昭61−37912号公報には、取鍋内の溶鋼を浸漬管を介して真空槽内に吸上げ、浸漬管の投影面下の取鍋内下位から不活性ガスを吹き込み、且つ真空槽内の溶鋼表面に上部ランス(酸素ランス)を介して酸化性ガスを吹き付ける溶鋼の真空精錬方法において、該浸漬管の内径D1 と取鍋の内径D0 との比D1 /D0 が0.4〜0.8の値となるよう浸漬管の内径を定め、取鍋内の溶鋼深さをH0 、不活性ガスの吹込位置を溶鋼表面からの深さH1 としたとき、H1 /H0 が0.5から1.0の値となるよう不活性ガス吹込位置を定める溶鋼の真空精錬方法が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特開平2−133510号公報に示されるように、真空槽内に遮蔽体を設けて酸素吹き込みによる脱炭速度を高め、高炭素域から脱炭精錬を行う方法では、以下のような問題があった。
▲1▼真空槽内の排気ガスが遮蔽体間を通過する際に、排気ガス中の溶鋼飛沫あるいはそれらの凝固してなる粉塵が遮蔽体間に付着、蓄積して、排気ガスの流動抵抗が大きくなり真空槽内の圧力損失を増大させる。
▲2▼排気ガスの流路となる遮蔽体間の間隔や、ダクト等の通路が狭くなるので、高真空度を達成するために高出力の真空排気装置が必要となる。
▲3▼遮蔽体間あるいは排気系ダクトの排気ガス流路に粉塵が付着堆積すると、構造が複雑であるためにこの粉塵の除去作業が困難であり多大の時間と手間を要する。
▲4▼温度が2000℃を越える酸素ランスの火点では、その輻射熱あるいは排ガスの流れによって火点近傍の耐火物の損傷が激しくなる。
【0004】
また、ガス吹き込み管位置、取鍋内径、及び浸漬管内径等の幾何学的配置を所定範囲に設定して脱炭精錬時におけるスプラッシュを抑止する特開昭61−37912号公報に記載の方法では、以下のような問題があった。
▲1▼脱炭精錬中のスプラッシュ自体は抑制できるものの、一旦粉塵等が発生すると、この粉塵を真空槽内で捕捉する手段がないために、粉塵を含むガスが真空排気ダクトに送入され、排気系を損傷させる原因となる。
▲2▼高速吹酸(2000m3 /hr以上)を行うと前記のスプラッシュ等の粉塵が天井部や排気系に付着堆積して真空度を阻害する。
▲3▼遮蔽体により真空槽の上部が真空精錬時の溶鋼からの輻射熱に対して遮蔽されていないので、酸素ランスあるいは真空槽上部の耐火物の損傷が大きくなり、耐火物コストが高くなる。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、排気ガスの流路抵抗を増大させることなく、真空槽上部、酸素ランスを真空脱炭精錬中の輻射熱から遮蔽すると共に、溶鋼のスプラッシュに伴う粉塵の真空排気系への侵入を抑止し、生産性の高い操業を行うことのできる真空脱炭精錬炉を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う請求項1記載の真空脱炭精錬炉は、溶鋼を保持する取鍋と、該溶鋼に浸漬される浸漬管と、該浸漬管の上部に配置される真空槽と、該真空槽を排気する真空排気装置と、酸素ガスを前記浸漬管内の溶鋼面に吹き付ける酸素ランスとを有する真空脱炭精錬炉において、前記真空槽がその下部に形成される拡径部及び該拡径部の上部に形成される縮径部を有し、しかも、前記真空槽の前記拡径部の内径D L と、前記酸素ランスの下端及び前記溶鋼面間の酸素ガス吹付け距離Lとの比(D L /L)が0.5〜1.2であり、かつ前記縮径部の内断面積S S と前記拡径部の内断面積S L との比(S S /S L )が0.5〜0.9である
真空槽の拡径部とは、浸漬管の内径部分よりも拡径して形成される真空槽の下部構造をいう。真空槽の縮径部とは、前記拡径部に続いてその上部に形成され、該拡径部よりも縮径した内径を有する真空槽の絞り部分をいう。酸素ランス下端及び溶鋼面間の酸素ガス吹付け距離Lとは、真空脱炭精錬時における酸素ランス下端の位置と、酸素ランスによる吹き込みが開始される前における静止状態の溶鋼面の位置との差をいう。
縮径部の内断面積SS と拡径部の内断面積SL との比(SS /SL )が0.5より小さくなると、排ガスの通過領域が狭くなって、真空槽内の真空度を高くすることが困難となり、脱炭酸素効率を低下させるので好ましくない。
また、SS /SL が0.9より高くなると、上昇してきたスプラッシュを捕捉する衝突面積が小さすぎるために天蓋部の地金付着及び排気ダクト内への粉塵の侵入防止効果が得られない問題がある。
拡径部の内径DL と、前記酸素ランスの下端及び前記溶鋼面間の酸素ガス吹付け距離Lとの比(DL /L)が0.5より小さくなる場合には、酸素ガスのジェット流により形成される火点、及び真空槽耐火物間の距離が近づき過ぎるために局部的な耐火物の損耗が著しく促進されるので好ましくない。
逆にDL /Lを1.2より大きくしても、耐火物損耗の抑制効果は少なく、むしろ過剰な真空槽の大径化に伴う耐火物ライニングコスト(耐火物コスト)の増大や設備取り合い制約等が問題となる。
【0007】
請求項記載の真空脱炭精錬炉は、溶鋼を保持する取鍋と、該溶鋼に浸漬される浸漬管と、該浸漬管の上端に配置される真空槽と、該真空槽を排気する真空排気装置と、酸素ガスを前記浸漬管内の溶鋼面に吹き付ける酸素ランスとを有する真空脱炭精錬炉において、前記真空槽がその下部に形成される拡径部及び該拡径部の上部に多段配置される複数の扇形遮蔽体を有すると共に、該拡径部の内径DL と、前記酸素ランスの下端及び前記溶鋼面間の酸素ガス吹付け距離Lとの比(DL /L)が0.5〜1.2であり、かつ前記扇形遮蔽体の前記溶鋼面へのそれぞれの投影により、酸素ランス周辺部を除く該溶鋼面の全てが覆われている。
扇形遮蔽体とは、その外円弧部が真空槽の側壁に配置され、酸素ランス側の内円弧部と酸素ランス間に所定の空隙を有して配置され、溶鋼の飛沫、あるいは火点からの輻射熱を遮るための水平断面が扇形となる遮蔽体である。また、扇形遮蔽体の配置される真空槽の円周上において、その非遮蔽部分が排ガス流路となるようになっている。
酸素ランス周辺部とは、複数の扇形遮蔽体の内円弧部と酸素ランス外周間の空隙部分が溶鋼面に投影されてなる略円形状の領域をいう。
なお、DL とLとの関係の設定理由は前記請求項1に示したものと同じ理由による。
【0008】
請求項記載の真空脱炭精錬炉は、請求項記載の真空脱炭精錬炉において、前記酸素ランス周辺部の外半径と前記酸素ランスの外半径との差が100〜300mmである。
酸素ランス周辺部の外半径と前記酸素ランスの外半径との差が100mmより小さいと、酸素ランスに付着する地金によって酸素ランスと扇形遮蔽体とが固着して、酸素ランスの昇降等が不能となる等の生産障害を生じる。
また前記の差が300mmを越えると、扇形遮蔽体が溶鋼面に投影されて得られる投影面積の全溶鋼面積に対する被覆率が低下して、真空槽における天蓋部等の地金付着を生じるため好ましくない。
【0009】
請求項記載の真空脱炭精錬炉は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の真空脱炭精錬炉において、前記拡径部の垂直方向の長さが1〜3mである。
拡径部の垂直方向の長さが1mより短いと、火点からの輻射熱、あるいは溶鋼のスプラッシュ等から真空槽の側壁を実質的に保護することが困難となる。
また、拡径部の垂直方向の長さが3mより長くなると、所定の真空度を維持するための真空排気装置にかかる負荷が大きくなると共に、耐火物ライニングコストを含む設備費用等も増大するので好ましくない。
【0010】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここに図1は本発明の第1の実施の形態に係る真空脱炭精錬炉の側断面図、図2は同真空脱炭精錬炉の部分斜視図、図3は同真空脱炭精錬炉の平断面図、図4は本発明の第2の実施の形態に係る真空脱炭精錬炉の側断面図、図5は同真空脱炭精錬炉の部分斜視図、図6は同真空脱炭精錬炉の平断面図である。
【0011】
以下、本発明の第1の実施の形態に係る真空脱炭精錬炉について説明する。
真空脱炭精錬炉10は、図1〜図3に示すようにガス吹き込みノズル11が底部に配置され溶鋼12を保持する取鍋13と、取鍋13中の溶鋼12に浸漬される浸漬管14と、図示しない真空排気装置に繋がる排気孔15を備えた真空槽16と、真空槽16の上部に設けられた酸素ランス21とを有している。
前記の各構成要素について、さらに詳細に説明する。
取鍋13は略円筒状の鉄製容器であり、溶鋼12と接する内面壁は、例えばアルミナシリカ質あるいはアルミナジルコン質等の耐火物で内張りされている。
取鍋13のガス吹き込みノズル11を介して溶鋼12中に吹き込まれる不活性ガスの上昇、運動エネルギーにより、取鍋13内の溶鋼12を攪拌して、溶鋼12における真空精錬反応の効率が高められる。
【0012】
浸漬管14は内径DI (mm)を有する略円筒形であり、溶鋼12に浸漬される下部は、例えばアルミナシリカ質等の不定形耐火物を用いて流し込み施工されており、上部は例えばマグネシアクロミア質等の耐火れんがを積層することにより構成されている。
浸漬管14の上部に配置される真空槽16は、主としてマグネシアクロミア質等の耐火れんがで内張りされた真空精錬処理のための容器であり、その一部を不定形耐火物によって構成することもできる。
真空槽16には、下部に内径DL (mm)及び垂直方向の長さがA(mm)となる拡径部17が設けられ、この拡径部17で形成される真空槽16内の空間部分で溶鋼12のスプラッシュを分散させると共に、溶鋼面18あるいは火点からの輻射熱を抑制して、真空槽16の内壁部分の耐火物損耗を軽減できる。
また、拡径部17に続く上部には内径DS となる縮径部19(絞り部)が配置されていて、真空槽16の天蓋部20あるいは排気孔15に巻き込まれる排気ガス中の粉塵の侵入を阻止することができる。
従って、前記各内径(DI 、DL 、DS )間の大小関係はDL >DI 、DL >DS のようになっている。
真空槽16及び取鍋13は図示しない移動機構によりそれぞれの相対位置を変更して、浸漬管14の下部を取鍋13内の溶鋼12に浸漬させることができる。
そして、水蒸気エジェクター、真空ポンプ等の図示しない真空排気装置に排気孔15が連結されていて該真空排気装置を作動させることにより真空槽16内の真空度を必要なレベルに維持することができる。
【0013】
酸素ランス21は酸素ガス、精錬剤等の供給路が内部に形成された図示しない水冷構造の多重管からなり、その先端部には酸素ガス、及び精錬剤等を溶鋼に吹き付けるためのノズルが設けてある。
酸素ランス21の真空槽16内への挿入位置を変更して、酸素ガスの吹付け前における静止状態の溶鋼面18の位置と酸素ランス21の下端位置との差である酸素ガス吹付け距離L(mm)を必要に応じて調整することができるようになっている。
【0014】
続いて、前記説明した本発明の第1の実施の形態に係る真空脱炭精錬炉10を用いる真空精錬方法について説明する。
まず、転炉等の精錬炉において溶鋼成分の濃度、溶鋼温度等を所定の範囲に設定した溶鋼12を取鍋13に収容する。
次に、前記の取鍋13の底部からガス吹き込みノズル11を介して不活性ガスを吹き込みつつ、真空槽16の下部に配置された浸漬管14の下端部を溶鋼12に浸漬させると共に、真空槽16内を減圧して、浸漬管14内の溶鋼面18を引き上げる。
そして、このような減圧状態を維持したまま、引き続きガス吹き込みノズル11を介してアルゴンガスを吹き込むことにより溶鋼12を攪拌すると共に、酸素ランス21から酸素ガスを浸漬管14内の溶鋼12に供給して、溶鋼12の真空脱炭精錬を行う。
【0015】
このような真空下での脱炭精錬に際しては、溶鋼12に直接浸漬されることのない真空槽側壁部(フリーボード部)における耐火物の溶損は、耐火物の表面温度、雰囲気ガスの温度及び耐火物稼働面に衝突するガスの流速により支配される。
従って、フリーボード部の耐火物寿命の延長のためには、吹酸、脱炭反応により発生する高温火点から前記耐火物をできるだけ遠ざけること、さらには耐火物稼働面に衝突するガスの流速を抑制することが重要である。
酸素ランス21から吐出される酸素ガスのジェット流と溶鋼12との衝突面(火点)においては、溶鋼中の炭素が酸素ガスによって酸化され、COガスを発生すると共に、火点近傍の温度はこの脱炭反応に伴う発生熱量により約2400℃と高温になる。
さらに、発生するCOガスが雰囲気中で燃焼する二次燃焼反応(CO+(1/2)O2 →CO2 )を起こすために、火点直上部のガス温度(雰囲気温度)も極めて高くなる。
また、COガス流速も発生直後における火点直上部の領域で最大となる。
このように、真空脱炭精錬におけるフリーボード部においては、高温の火点及び火点直上部から、輻射熱、あるいはガス流等による損耗作用を被るために、火点及びフリーボード部間の幾何学的配置を適正に保つことが重要である。
本実施の形態においては、このような火点〜真空槽耐火物間の幾何学的配置を特定範囲に設定することにより、フリーボード部及び酸素ランス等の耐火物溶損を最少限度に抑制すると共に、溶鋼12のスプラッシュに伴う粉塵の真空排気系への侵入を抑止して生産性の高い真空脱炭精錬の操業を行うことができる。
【0016】
ここで、表1、表2に示す実施例1〜6は、前記説明したフリーボード部に相当する拡径部17の内径DL 、及び内断面積SL (m2 )、拡径部の長さA、酸素ガス吹付け距離L、内径DS である縮径部19の内断面積SS (m2 )等の真空脱炭精錬条件を種々の値に設定して、真空脱炭精錬を行ったときの結果を示したものである。
【0017】
【表1】
Figure 0003749582
【0018】
【表2】
Figure 0003749582
【0019】
同表から明らかなように、真空精錬における真空槽16の幾何学的配置を規定する(DL /L)比及び(SS /SL )比をそれぞれ0.5〜1.2、0.5〜0.9の範囲に設定した実施例1〜6においては、真空槽内地金付着及び、溶鋼面直上部(火点直上部)の水平位置に対応する耐火物溶損はそれぞれ微小(無)であり、耐火物コストが表中の○印で示すように所定水準内に維持される状態であり、評価結果は良好(○)となることが分かる。
ここで、脱炭酸素効率とは酸素ランスにより供給される酸素ガスの全量に対して、脱炭素反応に寄与した酸素ガスの量の比率をいい、実施例1〜6においては脱炭酸素効率は68〜78%のレベルであった。
また、均一混合時間とは、真空精錬における溶鋼12の攪拌結果の程度を示す指標であり、例えば溶鋼中に標識となる金属元素等を投入して、その金属元素の濃度が一様、又は一定になるまでに要する時間で表示される値であり、実施例1〜6においては、38〜51秒の範囲となっている。
【0020】
因みに、表3の比較例1〜4は、前記(DL /L)比及び(SS /SL )比のいずれかが適正範囲を外れる例を示している。
比較例1は(DL /L)比が0.4と適正範囲を外れていて溶鋼面直上部の水平位置に対応する耐火物溶損が大となるために評価結果は不良(×)となっている。
比較例2は(DL /L)比が1.5と適正範囲を大きく外れていて、吹酸される酸素が溶鋼面に吹付けられる力が弱く、脱炭反応の大幅な低下のために評価結果は不良(×)となっている。
比較例3は(SS /SL )比が0.4と適正範囲より低いので、排ガスの流路抵抗が大きくなって、真空度が悪化し評価結果は不良(×)となっている。
比較例4は(SS /SL )比が1.0と適正範囲より大きいために真空槽内地金付着が大となって不良(×)となる結果を示している。
【0021】
【表3】
Figure 0003749582
【0022】
次に、本発明の第2の実施の形態に係る真空脱炭精錬炉について説明する。
第2の実施の形態に係る真空脱炭精錬炉30は、第1の実施の形態に示した真空脱炭精錬炉10における真空槽16の縮径部19の構造を扇形遮蔽体31、32、33による構造に変えたものであり、その他の構成は略同一であるので、これらについては同一の符号を付して、その詳しい説明を省略する。
真空脱炭精錬炉30は、図4〜図6に示すように溶鋼12を保持する取鍋13と、取鍋13中の溶鋼12に浸漬される浸漬管14と、図示しない真空排気装置に繋がる排気孔15を備えた真空槽34と、真空槽34の上部に設けられた酸素ランス21とを有している。
【0023】
真空槽34には、下部に内径DL (mm)である拡径部17aが形成されていて、その始点から上部に配置された扇形遮蔽体31の下端までの長さBが2300mmとなっている。
このため、拡径部17aの空間で溶鋼12のスプラッシュを分散させると共に、溶鋼面18あるいは精錬中の火点からの輻射熱を抑制して、真空槽34の内壁部分の耐火物損耗を軽減できるようになっている。
また、図4に示すように、真空槽34の拡径部17aに続く上部には拡径部17aに吸い上げられるスプラッシュ及び溶鋼面18からの輻射熱等を遮るための3つの扇形遮蔽体31、32、33が互いに垂直位置を異ならせて配置されて、図6に示すように、扇形遮蔽体31、32、33の溶鋼面18への投影により酸素ランス周辺部35を除く全ての溶鋼面18が覆われるようになっている。
【0024】
そして、扇形遮蔽体31は、図5に示されるように、その外周側の部分が真空槽34の側壁に取付けられ、その酸素ランス21側は酸素ランス21に対して空隙Gを有して配置される。
各扇形遮蔽体31、32、33は、例えば真空槽34の鉄皮36の内側部分に冷却用空気流路39を内蔵する芯金37を固定して、芯金37に取付けられたY型スタッド38を介して、例えばアルミナ系キャスタブル等の不定形耐火物40を芯金37上に固定することにより得られる。
このような扇形の角度θを有する扇形遮蔽体31、32、33を拡径部17aの上部に互いに垂直方向の距離を有して配置して、それぞれの空隙部分の溶鋼面18への垂直方向の投影により酸素ランス周辺部35が形成される。
ここでは、酸素ランス周辺部35の外半径と内半径(酸素ランスの外半径)との差が適正範囲(100〜300mm)内である250mmに設定されている。
従って、溶鋼面18上の火点からの輻射熱、及びスプラッシュを有効に遮ることができると共に、真空槽34の排気流路を確保し排気抵抗を増大させることなく真空脱炭精錬を行うことができる。
【0025】
続いて、前記第2の実施の形態に係る真空脱炭精錬炉30を用いる真空精錬方法について説明する。
まず、真空槽34の下部に配置された浸漬管14の下端部を溶鋼12に浸漬させ、真空槽34内を減圧して浸漬管14内の溶鋼面18を引き上げる。
そして、このような減圧状態を維持したまま、ガス吹き込みノズル11を介してアルゴンガスを吹き込むことにより溶鋼12を攪拌すると共に、酸素ランス21から酸素ガスを浸漬管14内の溶鋼12に供給して、溶鋼12の真空脱炭精錬を行う。
【0026】
このような真空下での脱炭精錬に際しては、溶鋼12の攪拌に加えて、精錬反応に伴うCOガスの発生により、溶鋼12のスプラッシュが激しくなる。
そして、このようなスプラッシュ(飛沫)あるいはこの飛沫の凝固してなる鉄粉を含む粉塵が排気ガスと共に真空槽34内を上昇するが、真空槽34の上部に形成される扇形遮蔽体31、32、33に衝突して、その上昇運動を抑制することができる。
また、火点からの輻射熱も3つの扇形遮蔽体31、32、33によって阻止され、特に真空槽34の天蓋部20における耐火物の損傷を少なくできる。
【0027】
表2に示す実施例7は(DL /L)比を0.9として、扇形の角度(θ)がそれぞれ約120〜180゜である3個の扇形遮蔽体31、32、33を上下に150mmの間隔を有して、しかも、溶鋼面18への各投影により酸素ランス周辺部35を除く全ての溶鋼面18を覆うように配置した例である。
表に示すように、真空槽内地金付着及び、溶鋼面直上部(火点直上部)の水平位置に対応する耐火物溶損はそれぞれ微小(無)であり、耐火物コストが所定水準内に維持される状態(○)であり、評価結果は良好(○)となる。
【0028】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
本実施の形態においては、扇形遮蔽体を不定形耐火物で形成させる場合について述べたが、例えばマグネシアクロミア質の耐火れんが等の定形耐火物によって扇形遮蔽体を構成することもできる。
また、酸素ランス周辺部を除く溶鋼面の全てが、各扇形遮蔽体のそれぞれの投影によって覆われていさえすれば、各扇型遮蔽体における扇形の角度θを全て同一の値とする必要はなく、扇形遮蔽体の数も3個に限定されるものではない。
さらに、溶鋼面における扇形遮蔽体の各投影に重複する部分が生じても操業上の問題はなく、このような場合も本発明の適用範囲である。
【0029】
【発明の効果】
請求項1及び4記載の真空脱炭精錬炉においては、真空槽がその下部に形成される拡径部及び拡径部の上部に形成される縮径部を有するので、スプラッシュ又は粉塵の真空槽上部への移動が阻止されると共に、真空精錬を効果的に行うことができる。
そして、拡径部の内径DL と酸素ガス吹付け距離Lとの比(DL /L)、及び縮径部の内断面積SS と拡径部の内断面積SL との比(SS /SL )をそれぞれ特定範囲としているので、真空槽から排気される排気ガスの流路が適正に確保され、真空槽内の真空度を維持して、脱炭酸素効率を低下させることなく、しかもスプラッシュの天蓋部への付着及び排気ダクトへの粉塵の侵入を防止することができる。
【0030】
請求項2〜4記載の真空脱炭精錬炉においては、真空槽がその下部に形成される拡径部及び拡径部の上部に多段配置される複数の扇形遮蔽体を有するので、排気ガスの流路抵抗を増大させることなく、排気ガスの流路を確保することができ、真空精錬を効率的に行うことができる。
そして、拡径部の内径DL と、酸素ガス吹付け距離Lとの比(DL /L)を特定範囲内として、かつ扇形遮蔽体の溶鋼面へのそれぞれの投影により、酸素ランス周辺部を除く溶鋼面の全てが覆われるようにしているので、天蓋部及び真空槽の耐火物へのスプラッシュ、及び輻射熱を効果的に遮ることができ、耐火物の損耗を抑制して、耐火物コストを適正に維持することができる。
【0031】
また、請求項記載の真空脱炭精錬炉においては、酸素ランス周辺部の外半径と酸素ランスの外半径との差を特定範囲とするので、真空槽天蓋部における地金付着を抑止すると共に、酸素ランスに付着するスプラッシュによる酸素ランスと扇型遮蔽体との固着あるいは衝突を回避して、酸素ランスの交換等に伴う生産障害を防止することができる。
【0032】
特に、請求項記載の真空脱炭精錬炉においては、拡径部の垂直方向の長さを特定範囲とするので、火点からの輻射熱、あるいは溶鋼のスプラッシュ等から真空槽の側壁部分及び酸素ランスの耐火物をさらに効果的に保護することができ、必要以上に設備費用を増加させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る真空脱炭精錬炉の側断面図である。
【図2】同真空脱炭精錬炉の部分斜視図である。
【図3】同真空脱炭精錬炉の平断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る真空脱炭精錬炉の側断面図である。
【図5】同真空脱炭精錬炉の部分斜視図である。
【図6】同真空脱炭精錬炉の平断面図である。
【符号の説明】
10 真空脱炭精錬炉 11 ガス吹き込みノズル
12 溶鋼 13 取鍋
14 浸漬管 15 排気孔
16 真空槽 17 拡径部
17a 拡径部 18 溶鋼面
19 縮径部 20 天蓋部
21 酸素ランス 30 真空脱炭精錬炉
31 扇形遮蔽体 32 扇形遮蔽体
33 扇形遮蔽体 34 真空槽
35 酸素ランス周辺部 36 鉄皮
37 芯金 38 Y型スタッド
39 冷却用空気流路 40 不定形耐火物

Claims (4)

  1. 溶鋼を保持する取鍋と、該溶鋼に浸漬される浸漬管と、該浸漬管の上部に配置される真空槽と、該真空槽を排気する真空排気装置と、酸素ガスを前記浸漬管内の溶鋼面に吹き付ける酸素ランスとを有する真空脱炭精錬炉において、
    前記真空槽がその下部に形成される拡径部及び該拡径部の上部に形成される縮径部を有し、しかも、前記真空槽の前記拡径部の内径D L と、前記酸素ランスの下端及び前記溶鋼面間の酸素ガス吹付け距離Lとの比(D L /L)が0.5〜1.2であり、かつ前記縮径部の内断面積S S と前記拡径部の内断面積S L との比(S S /S L )が0.5〜0.9であることを特徴とする真空脱炭精錬炉。
  2. 溶鋼を保持する取鍋と、該溶鋼に浸漬される浸漬管と、該浸漬管の上端に配置される真空槽と、該真空槽を排気する真空排気装置と、酸素ガスを前記浸漬管内の溶鋼面に吹き付ける酸素ランスとを有する真空脱炭精錬炉において、
    前記真空槽がその下部に形成される拡径部及び該拡径部の上部に多段配置される複数の扇形遮蔽体を有すると共に、該拡径部の内径DL と、前記酸素ランスの下端及び前記溶鋼面間の酸素ガス吹付け距離Lとの比(DL /L)が0.5〜1.2であり、かつ前記扇形遮蔽体の前記溶鋼面へのそれぞれの投影により、酸素ランス周辺部を除く該溶鋼面の全てが覆われることを特徴とする真空脱炭精錬炉。
  3. 前記酸素ランス周辺部の外半径と前記酸素ランスの外半径との差が100〜300mmであることを特徴とする請求項記載の真空脱炭精錬炉。
  4. 前記拡径部の垂直方向の長さが1〜3mであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の真空脱炭精錬炉。
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