JP3749013B2 - コモンレールおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般にディーゼル内燃機関の蓄圧式燃料噴射システムにおける高圧燃料多岐管あるいはブロック・レールなどのようなコモンレールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のコモンレールとしては例えば図7に示すように、円形パイプからなる本管レール11側の軸方向の周壁部に間隔を置いて設けた複数個のボス部11−3に、本管レール11の流通路11−1に通じかつ外方に開口する受圧座面11−4を有する分岐孔11−2を穿設し、枝管12側の接続頭部12−2のなす押圧座面12−3を本管レール11側の受圧座面11−4に当接係合せしめ、予め枝管側にワッシャ14を介して組込んだ締付用袋ナット13を前記ボス部11−3に螺合することにより前記接続頭部12−2での押圧に伴って締着して接続構成する方式のものが知られている。図中、12−1は枝管12の流路である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、図7に示すような、円形パイプからなる本管レール11に設けたボス部11−3に分岐孔11−2を設けた構造のコモンレールの場合、本管レール11の高い内圧により分岐孔11−2の本管レール流通路開口端部Pに大きな応力が発生し、当該開口端部Pが起点となって亀裂が生じ易く、洩れを招く可能性があった。
【0004】
本発明は、上記した従来の問題を解決するためになされたもので、分岐孔の下端内周縁部に発生する最大引張応力値を下げて内圧疲労強度を向上させることが可能なコモンレールを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、その軸芯方向内部に流通路を有する本管レールの軸方向の周壁部に設けた少なくとも1つのボス部に、前記流通路に通じかつ外方に開口する受圧座面を有する分岐孔を設け、前記流通路に通ずる流路を有する枝管の端部に設けた接続頭部のなす押圧座面部を前記受圧座面に当接係合せしめ、前記ボス部と予め枝管側に組込んだ締付用袋ナットの螺合による前記接続頭部での押圧に伴って締着して接続してなるコモンレールにおいて、前記分岐孔の本管レール流通路開口端部周辺のみに圧縮残留応力が存在しているコモンレールを特徴とするものである。
【0006】
また、本発明に係るコモンレールの製造方法は、その軸芯方向内部に流通路を有する本管レールの軸方向の周壁部に設けた少なくとも1つのボス部に、前記流通路に通じかつ外方に開口する受圧座面を有する分岐孔を設け、前記流通路に通ずる流路を有する枝管の端部に設けた接続頭部のなす押圧座面部を前記受圧座面に当接係合せしめ、前記ボス部と予め枝管側に組込んだ締付用袋ナットの螺合による前記接続頭部での押圧に伴って締着して接続してなる本発明に係るコモンレールの製造方法において、外部より前記ボス部の軸方向に、好ましくはプレス方式にて押圧力を付与して、前記分岐孔の本管レール流通路開口端部周辺のみに圧縮残留応力を発生させることを特徴とし、また、前記の外部よりボス部の軸方向に外圧方式にて押圧力を付与すると同時に分岐孔を打抜くことを特徴とする。
【0007】
すなわち、本発明は分岐孔の本管レール流通路開口端部周辺のみに圧縮残留応力を存在させることにより、本管レールの高い内圧により分岐孔の下端内周縁部Pに発生する引張応力を前記圧縮残留応力にて相殺して、分岐孔の下端内周縁部に発生する最大引張応力値を下げるもので、その分岐孔の本管レール流通路開口端部周辺のみに圧縮残留応力を発生残留させる方法として、外部より当該ボス部の軸方向にプレス方式などにて押圧力を付与する方法を用いることを特徴とするものである。
【0008】
ここで、外部よりボス部の軸方向にプレス方式などにて押圧力を付与する方法としては、例えばレール本体を下型に固定した状態で、ポンチまたはロッドを用いて加圧、あるいは加圧と分岐孔の打抜きを同時に行う方法を用いることができる。
【0009】
上記のごとく、本発明では分岐孔の本管レール流通路開口端部周辺のみに圧縮残留応力を存在させることにより、使用時の流通路内への高圧燃料畜圧時に分岐孔の下端内周縁部Pにおける引張応力の発生を前記圧縮残留応力により相殺して効果的に抑制することができ、枝管接続部における内圧疲労強度を向上できることとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の本管レールと一体のボス部を有するコモンレールの製造方法の一実施例を示す概略図、図2は同上第1の実施例の変形例を示す概略図、図3は同上の製造方法における押圧力付与手段を例示したもので、(A)は押圧面を逆凹形に形成したポンチを用いてプレスする方式を一部破断して示すボス部の縦断面図、(B)はボス部の内底部に環状突起を設けて押圧面がフラットのポンチを用いてプレスする方式を示すボス部の縦断面図、(C)はボス部の内底部を凹形に形成して押圧面が球面となしたポンチを用いてプレスする方式を示すボス部の縦断面図、(D)はボス部の内底部を山形に突設して押圧面がフラットのポンチを用いてプレスする方式を示すボス部の縦断面図、(E)はボス部の内底部中央に分岐孔とほぼ同一径の有底孔を設け、この有底孔に嵌入し得る直径の突起を押圧面に設けたポンチを用いてプレスする方式を示すボス部の縦断面図、図4は同上実施例の製造方法において、押圧力付与と同時に分岐孔を打抜く方式の一例を示す概略図、図5は同上実施例における他の変形例を示す概略図、図6は本管レールと一体のボス部を有するコモンレールの製造方法による枝管接続構造例を示す縦断面図であり、1は本管レール、2は枝管、3は締付用袋ナット、4はスリーブ・ワッシャ、5は下型、6はポンチである。
【0011】
コモンレールとしての本管レール1は、例えば直径28mm、肉厚9mmの比較的厚肉の管状部を有するような材質S45Cなどの鍛造品であって、ボーリングやガンドリルなどの機械加工によってその軸芯内部を流通路1−1となして軸方向の周壁部に間隔を保持して複数個のボス部1−3が設けられている。
【0012】
図1に示す方法は、本管レール1と一体のボス部1−3に本管レール1の流通路1−1に連通する所定径の分岐孔1−2と、該分岐孔に通ずる大径の分岐孔1−2aを穿設するとともに、前記分岐孔1−2aの外側開口端部に円形の外方に開口する受圧座面1−4を形成し、さらにボス部1−3の外周に雄ねじ1−5を加工する。なお、分岐孔を小径孔と大径孔とで構成したのは、所定径の分岐孔1−2の周辺部にポンチやロッドにて押圧力を付与できるようにするためである。
【0013】
次に、前記本管レール1のボス部1−3付近を下型5にて固定する。この下型5は図示のごとく、本管レール1の外周面とほぼ同一曲率半径の曲面5−1を有する断面凹形の金型からなり、この下型5に本管レール1のほぼ下半周を拘束できるように固定する。これはプレスの効果が十分に得られるようにするためである。
【0014】
本管レール1を下型5に固定すると、前記大径の分岐孔1−2aに該分岐孔の内径より若干小径で、プレス装置(図面省略)に取付けられたポンチ6にて当該分岐孔1−2aの底部に押圧力を付与する。この時の押圧力としては、特に限定するものではないが、分岐孔1−2周辺の本管レール流通路1−1の内周面が僅かに突出して偏平部1−6が形成される程度でよい。このポンチ6による押圧力により、本管レール流通路1−1の内周面が僅かに突出して偏平化するとともに、その押圧力を加えた時に塑性変形部と弾性変形部を生じ、押圧力を除去した時の戻り量の差により生じた変形のために圧縮残留応力が発生する。
【0015】
また、図2に示す方法は、まず前加工工程(切削工程)において、この本管レール1のボス部1−3に前記大径の分岐孔1−2aを例えばエンドミルにて切削して形成した後、プレス工程において、この本管レール1のボス部1−3付近を下型5にて固定し、前記と同じポンチ6にて当該分岐孔1−2a底部に押圧力を付与する。この時の押圧力も、前記と同様、分岐孔1−2a底部の真下に位置する本管レール流通路1−1の内周面が僅かに突出して偏平部1−6が形成される程度でよい。このポンチ6による押圧力により、本管レール流通路1−1の内周面が僅かに突出して偏平化するとともに、その押圧力を加えた時に塑性変形部と弾性変形部を生じ、押圧力を除去した時の戻り量の差により生じた変形のために圧縮残留応力が発生する。しかる後、大径の分岐孔1−2aの底部に所定孔径の分岐孔1−2を穿設する。
【0016】
なお、図3は分岐孔1−2の本管レール流通路の開口端部周辺に圧縮残留応力を存在させるためのプレス方式による押圧力付与手段を例示したもので、(A)はポンチ6の先端部(押圧面)に断面三角形状の凹部6aを形成し、このポンチにてボス部1−3の大径の分岐孔1−2aの内底部に押圧力を付与する方法である。この方法の場合は、当該底部の中央部だけでなく内周壁側にも大きな押圧力が付与されるので、当該部分に設ける分岐孔1−2の周辺の比較的広い範囲にわたって圧縮残留応力を効果的に残存させることができる。
【0017】
また、(B)はボス部1−3の分岐孔1−2aの内底部に環状突起1−2bを設け、この環状突起1−2bの上面を押圧面がフラットのポンチ6にて押圧することによって、前記(A)と同様、後で設ける分岐孔1−2の周辺の比較的広い範囲にわたって圧縮残留応力を残存させる方法である。
【0018】
(C)はボス部1−3の分岐孔1−2aの内底部を断面逆三角形状の凹部1−2cとなし、この凹部1−2cからなる底部を押圧面が球面または楕円面となしたポンチ6にて押圧する方法である。この方法では、ポンチ6にて底部の斜面が先に押圧されるので、この場合も後で設ける分岐孔1−2の周辺に圧縮残留応力が残存する効果が大きい。
【0019】
(D)はボス部1−3の分岐孔1−2aの内底部に断面山形の突起1−2dを設け、この突起1−2dからなる底部を押圧面がフラットのポンチ6にて押圧する方法である。この方法では、ポンチ6にて断面山形の突起1−2dの頂部が先に押圧されるので、底部中央部に大きな押圧力が付与される。したがってこの場合も後で設ける分岐孔1−2の周縁付近に集中して大きな圧縮残留応力が残存する。
【0020】
(E)はボス部1−3の分岐孔1−2aの内底部中央に後で設ける分岐孔1−2とほぼ同一径で適当深さの有底孔1−2eを設け、この有底孔1−2eに嵌入し得る直径を有しかつ該有底孔の深さより多少長尺の突起6aを押圧面に設けたポンチ6により押圧する方法である。この方法の場合は、突起6aにて有底孔1−2eが押圧されると同時にその周辺も押圧されるので、後で設ける分岐孔1−2の部分に押圧力が集中的に付与されると共に、必然的に分岐孔1−2の周辺にも圧縮残留応力が残存する。
【0021】
また、図4に示す押圧力付与と同時に分岐孔を打抜く方式は、ボス部1−3に設けた有底の分岐孔1−2aに嵌入し得る直径を有しかつ先端に分岐孔1−2と同一径でかつ有底の分岐孔1−2aの底部の残存肉厚より長寸の突起6bを設けたポンチ6を用い、分岐孔1−2aの底部を押圧しながら分岐孔1−2を打抜く方法である。この方法の場合は、突起6bにて分岐孔1−2aの底部が押圧されるので、同時に打抜かれた分岐孔1−2の部分に押圧力が集中的に付与され、必然的に分岐孔1−2の周辺にも圧縮残留応力が残存する。
【0022】
本発明によるプレス方式で押圧力を付与し、圧縮残留応力を発生させる方法としては、前記方法のみならず図5のような方法を用いることもできる。
図5では、ボス部1−3の大径の分岐孔1−2aの内底部を押圧するのではなく、ボス部1−3の自由端部に外部から軸方向の押圧力を付与するもので、ボス部1−3全体を軸方向に押圧するよう構成したものである。すなわち例えばエンドミルなどで切削して所定孔径に形成された分岐孔1−2を有し、かつ外周面に雄ねじ1−5が加工されたボス部1−3を設けた本管レール1のボス部1−3付近を拘束する下型5に固定し、次いで左右の可動型5−2、5−3をアクチュエータによりボス部1−3付近を両側から拘束し、プレス装置に取付けられたポンチ6にて当該ボス部の自由端部に押圧力を付与する。この実施例の場合本管レール1のボス部1−3付近のほぼ外周全体を下型5で拘束したのは、分岐孔1−2を穿設したボス部1−3を押圧すると該ボス部付近が外周方向に膨出する傾向があるので、これを抑制するためである。
このようなポンチによる押圧力により、本管レール1の流通路1−1の内周面が僅かに突出して偏平部1−6が形成されるとともに、圧縮残留応力が発生することになる。その後分岐孔1−2に連なって外方に開口する受圧座面1−4を形成して本管レールが製造される。なお上記の説明においては、ボス部1−3の外周に予め雄ねじ1−5および分岐孔1−2を加工したものについて押圧力を付与した例について説明したが、押圧力を付与後に雄ねじ1−5および分岐孔1−2を加工することもできる。
【0023】
またポンチなどによるプレス方式によって押圧力を付与し、圧縮残留応力を発生させる方法としては、分岐孔を設ける箇所からやや偏心して押圧し、該分岐孔の少なくとも一部、すなわち亀裂の起点となる分岐孔の下端の本管レール1の軸方向側内周縁部Pに圧縮残留応力を集中させて発生・残留させることも可能である。
【0024】
上記のごとく、本発明では、ポンチなどによるプレス方式(外圧方式)により分岐孔の本管レール流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を発生させることにより、本管レールの高い内圧による分岐孔の下端内周縁部Pに発生する引張応力を前記圧縮残留応力との相殺作用により大幅に低減できる。また、本管レール流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を発生させる手段にポンチなどによるプレス方式を採用した場合には、分岐孔付近の本管レール流通路の内周面をプレスにより僅かに突出させて偏平部を形成することにより、この偏平化作用と圧縮残留応力とにより分岐孔の下端内周縁部Pに発生する引張応力をより一層低減できる。
【0025】
なお、上記の実施例におけるコモンレールはいずれも本管レールの流通路の中心とボス部の分岐孔の中心が一致した構造のものであるが、本発明は特願平9−13141号に示したようにボス部の分岐孔の中心を本管レール流通路の径方向に偏心させたコモンレールにも適用できることはいうまでもなく、また有底の分岐孔1−2aの径はボス部1−3の機械的強度が損なわれない限り、図示のように細径とする必要は必ずしもなく、接続頭部2−2の径方向の寸法や該接続頭部2−2でのスリーブ・ワッシャ4の大きさなどにより適宜大径とすることができる。
【0026】
一方、枝管2は、分岐枝管あるいは分岐金具からなるものであって、その内部に本管レール1の流通路1−1に通ずる流路2−1を有してその端部に例えば先細状の接続頭部2−2のなす押圧座面2−3を設けてなるもので、その接続構造は、図9に示す枝管接続構造の場合は、分岐管2側の接続頭部2−2のなす押圧座面2−3を本管レール1側の受圧座面1−4に当接係合せしめ、予め枝管側にスリーブ・ワッシャ4を介して締付用袋ナット3を前記ボス部1−3の雄ねじ1−5に螺合することにより、前記接続頭部2−2でのスリーブ・ワッシャ4の押圧に伴って締着して接続構成するものである。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したごとく本発明のコモンレールは、分岐孔の下端内周縁部における引張応力の発生を圧縮残留応力により相殺して効果的に抑制することができ、枝管接続部における内圧疲労強度を向上できるので、耐久性に優れ、亀裂の発生による流体洩れをなくして確実にして安定した機能を発揮することができるという優れた効果を有する。また、本発明のコモンレール製造方法によれば、通常の製造工程に押圧力付与工程を付加するだけで済み、かつ複雑な設備を必要とするものではないから、工程増による設備コストのアップや生産性の低下などの問題はほとんどなく、高品質のコモンレールを安価に提供できるという大きな効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の本管レールと一体のボス部を有するコモンレールの製造方法の一実施例を示す概略図である。
【図2】同上実施例の変形例を示す概略図である。
【図3】同上実施例の製造方法における押圧力付与手段を例示したもので、(A)は押圧面を逆凹形に形成したポンチを用いてプレスする方式を一部破断して示すボス部の縦断面図、(B)はボス部の内底部に環状突起を設けて押圧面がフラットのポンチを用いてプレスする方式を示すボス部の縦断面図、(C)はボス部の内底部を凹形に形成して押圧面が球面となしたポンチを用いてプレスする方式を示すボス部の縦断面図、(D)はボス部の内底部を山形に突設して押圧面がフラットのポンチを用いてプレスする方式を示すボス部の縦断面図、(E)はボス部の内底部中央に分岐孔とほぼ同一径の有底孔を設け、この有底孔に嵌入し得る直径の突起を押圧面に設けたポンチを用いてプレスする方式を示すボス部の縦断面図である。
【図4】同上実施例の製造方法において、押圧力付与と同時に分岐孔を打抜く方式の一例を示す概略図である。
【図5】同上実施例における他の変形例を示す概略図である。
【図6】本管レールと一体のボス部を有するコモンレールの製造方法による枝管接続構造例を示す縦断面図である。
【図7】本発明の対象とする従来のコモンレールの枝管接続構造部を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1、 本管レール
1−1 流通路
1−2、1−2a 分岐孔
1−3 ボス部
1−4 受圧座面
1−5 雄ねじ
1−6 偏平部
2 枝管
3 締付用袋ナット
4 スリーブ・ワッシャ
5 下型
6 ポンチ
Claims (3)
- その軸芯方向内部に流通路を有する本管レールの軸方向の周壁部に設けた少なくとも1つのボス部に、前記流通路に通じかつ外方に開口する受圧座面を有する分岐孔を設け、前記流通路に通ずる流路を有する枝管の端部に設けた接続頭部のなす押圧座面部を前記受圧座面に当接係合せしめ、前記ボス部と予め枝管側に組込んだ締付用袋ナットの螺合による前記接続頭部首下での押圧に伴って締着して接続してなるコモンレールにおいて、前記分岐孔の本管レール流通路開口端部周辺のみに圧縮残留応力が存在していることを特徴とするコモンレール。
- その軸芯方向内部に流通路を有する本管レールの軸方向の周壁部に設けた少なくとも1つのボス部に、前記流通路に通じかつ外方に開口する受圧座面を有する分岐孔を設け、前記流通路に通ずる流路を有する枝管の端部に設けた接続頭部のなす押圧座面部を前記受圧座面に当接係合せしめ、前記ボス部と予め枝管側に組込んだ締付用袋ナットの螺合による前記接続頭部首下での押圧に伴って締着して接続してなるコモンレールの製造方法において、外部より前記ボス部の軸方向に外圧方式にて押圧力を付与して、前記分岐孔の本管レール流通路開口端部周辺のみに圧縮残留応力を発生させることを特徴とするコモンレールの製造方法。
- 外部よりボス部の軸方向に外圧方式にて押圧力を付与すると同時に分岐孔を打抜くことを特徴とする請求項2記載のコモンレールの製造方法。
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