JP3746610B2 - 高温での耐摩耗性にすぐれるハイス系鋳鉄材 - Google Patents

高温での耐摩耗性にすぐれるハイス系鋳鉄材 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高温での耐摩耗性を具え、圧延用複合ロールの外層材として好適なハイス系鋳鉄材に関する。
【0002】
【従来の技術】
圧延用複合ロールの外層材として、従来より、硬度が高く耐摩耗性にすぐれるハイス系鋳鉄材が使用されている(特開平3−219047号等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ハイス系鋳鉄材の高硬度特性は、晶出する炭化物の寄与によるものであるが、遠心鋳造により圧延ロールを作製した際、遠心力作用を受けると、比重差により層状偏析を生じ易いという問題がある。この層状偏析は、ミクロ組織的には、炭化物の多い部分と少ない部分とが不均一に存在するため、ロール表面は肌荒れ或いは摩耗に微妙な差異が生じ、それが圧延製品に転写されて仕上がり表面を悪化させる不都合がある。
【0004】
また、ハイス系鋳鉄材の高硬度特性は常温でのことである。従って、高温の被圧延材と接触する熱間圧延時にはその高硬度特性が十分でないこともあり、基地部分が優先的に摩耗及び降伏を生ずる問題があった。
そこで、発明者らは、ハイス系鋳鉄材の鋳造後のミクロ組織について鋭意研究したところ、材料組織は基地と晶出炭化物とからなり、基地は初晶オーステナイトとして晶出したものと、一次共晶としてMC型炭化物と共に晶出したものが大部分であることがわかり、熱間圧延のような高温にさらされたとき、初晶オーステナイトの領域が優先的に摩耗及び降伏する傾向にあることをつきとめた。
【0005】
本発明の目的は、遠心鋳造時における層状偏析の発生を抑制すると共に、熱間圧延時においてすぐれた耐摩耗性を発揮するハイス系鋳鉄材を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載した本発明のハイス系鋳鉄材は、重量%にて、C:1.6〜3.0%、Si:1.0%未満、Mn:1.2%以下、Cr:1.5〜10.0%、Mo:2.0〜8.0%、W:1.0〜8.0%、V:2.0〜8.0%、さらに、Nb:3.0%以下及び/又はTi:2.0%以下と、ランタノイド元素群の中の少なくとも一種を合計量で0.68〜2.0%含有し、残部Fe及び不可避の不純物からなる。
【0007】
請求項2に記載した本発明のハイス系鋳鉄材は、重量%にて、C:1.6〜3.0%、Si:1.0%未満、Mn:1.2%以下、Cr:1.5〜10.0%、Mo:2.0〜8.0%、W:1.0〜8.0%、V:2.0〜8.0%、さらに、Ni:3.0%以下及び/又はCo:5.0%以下と、ランタノイド元素群の中の少なくとも一種を合計量で0.68〜2.0%含有し、残部Fe及び不可避の不純物からなる。
【0008】
請求項3に記載された本発明のハイス系鋳鉄材は、重量%にて、C:1.6〜3.0%、Si:1.0%未満、Mn:1.2%以下、Cr:1.5〜10.0%、Mo:2.0〜8.0%、W:1.0〜8.0%、V:2.0〜8.0%、さらに、Nb:3.0%以下/又はTi:2.0%以下と、Ni:3.0%以下及び/又はCo:5.0%以下と、ランタノイド元素群の中の少なくとも一種を合計量で0.21〜2.0%含有し、残部Fe及び不可避の不純物からなる。
【0009】
本発明のハイス系鋳鉄材は、必要に応じて、前記合金成分の他に、Al:0.01〜0.50%、Zr:0.01〜0.50%のうち一種又は二種、及び/又はB:0.01〜0.50%を含有することができる。
【0010】
【作用】
本発明のハイス系鋳鉄材は、Cと、Cr、Mo、W、V、Fe、さらにはNb、Tiとが相互に結合した高硬度の複合炭化物が晶出しており、常温における硬度が高く、耐摩耗性にすぐれている。また、Ni、Coを含有することにより、基地が強化され強靱性にすぐれている。
【0011】
本発明のハイス系鋳鉄材に含まれるランタノイド元素は、鋳造時、MC型炭化物を微細分散させると共にオーステナイトの共晶領域を増やす作用があり、この共晶領域はMC型炭化物の骨格構造の存在によって高強度を付与する。しかも、共晶領域が増えた分だけ初晶オーステナイト量が低減されるので高温での硬度低下を小さく抑えることができ、高温でも高硬度を確保することができる。従って、熱間圧延ロールの外層材として用いられたとき、高温ですぐれた耐摩耗性を発揮する。
また、ランタノイド元素は、溶湯の粘性を高める作用があり、遠心力鋳造中、凝固粒子が遠心力作用を受けて溶湯中を移動するのを抑制する。この結果、遠心鋳造時における層状偏析の発生は抑制される。
【0012】
【成分限定理由の説明】
C:1.6〜3.0%
Cは、主としてFe及びCrと結合してM73型の高硬度複合炭化物を形成すると共に、Mo、W、V、Nb、Tiなどと結合して、MC型、M6C型、M2C型等の高硬度複合炭化物を形成する。Cの含有量が1.6%に満たないと炭化物量が少なくなる一方、含有量が3.0%を超えると炭化物量が過多となり、材質が脆くなる傾向があるため、Cの含有量は、1.6〜3.0%に規定する。
【0013】
Si:1.0%未満
Siは、湯流れ性を確保するために必要な元素である。また、耐焼付性の改善にも有効である。含有量が1.0%以上になると靱性の低下を招くため、含有量は1.0%未満に規定する。
【0014】
Mn:1.2%以下
Mnは、硬化能を増す働きがある。また、Sと結合してMnSを生成し、Sによる脆化を防止するのに有効な元素である。一方、含有量が多くなりすぎると靭性の低下を招くため、含有量の上限を1.2%に規定する。
【0015】
Cr:1.5〜10.0%
Crは、Fe、Mo、W、V、Nb、Tiなどと共にCと結合して、高硬度複合炭化物を形成し耐摩耗性の向上に寄与する。また、一部は基地中に固溶して焼入れ性及び耐摩耗性を改善する。含有量が1.5%に満たないとその効果が少なく、一方10.0%を超えると複合炭化物の晶出量が多くなりすぎて、耐熱性を劣化させる。このため、含有量は1.5〜10.0%に規定する。
【0016】
Mo:2.0〜8.0%
Moは、Fe、Cr、V、Nb、Tiなどと共にCと結合して、主としてM7C型、M6C型、M2C型の複合炭化物を形成し、常温及び高温硬度を高めて耐摩耗性の向上に寄与する。しかし、2.0%に満たないとその効果を十分に得られず、一方、8.0%を超えると、複合炭化物の晶出量が多くなりすぎて炭化物が偏析を起こし易くなり好ましくない。このため、含有量は、2.0〜8.0%に規定する。
【0017】
W:1.0〜8.0%、
Wも同様に、Fe、Cr、Mo、V、Nb、Tiなどと共にCと結合し複合炭化物を形成し、常温及び高温硬度を高めて耐摩耗性の向上に寄与する。1.0%未満では、その効果を十分に得られず、一方、8.0%を超えると、靱性の低下をきたし、耐ヒートクラック性を悪化させる。また、遠心鋳造の際、マクロ偏析を生成し易くなる。このため、上限は8.0%に規定する。
【0018】
V:2.0〜8.0%
Vは、Fe、Cr、Mo、Wなどと共にCと容易に結合して、主としてMC型の炭化物を形成し、常温及び高温硬度を高めて耐摩耗性の向上に寄与する。また、このMC型炭化物は、厚さ方向に枝状に生成するから、基地の塑性変形を抑制し、機械的性質、さらには耐クラック性の向上にも寄与する。このため、少なくとも2.0%以上含有させる。一方、あまりに多く含有すると、炭化物が偏析を起こし易くなるため、上限は8.0%に規定する。
【0019】
Nb:3.0%以下及び/又はTi:2.0%以下
Nb及びTiは、Vと同様に、Cと容易に結合してMC型炭化物を形成し、常温及び高温硬度を高めて耐摩耗性の向上に寄与するので、Vと共に添加することが効果的である。しかし、添加量が多すぎると溶解が困難になるため、上限はそれぞれ3.0%以下、2.0%以下とする。
【0020】
Ni:3.0%以下及び/又はCo:5.0%以下
Ni、Coは、基地に固溶して強靱性を増すと共に、高温硬度を高めて耐摩耗性の向上に寄与する。また、炭化物生成元素のオーステナイト中への固溶量を増大させるため、基地の硬度と焼戻し抵抗が増大する硬化があるため、必要に応じて含有させる。一方、あまりに多く含有すると残留オーステナイトが増加し、後の熱処理で強靱組織を得ることが困難になる。このため、含有量の上限は、それぞれ3.0%以下及び5.0%以下とする。
【0021】
ランタノイド元素:少なくとも一種を合計量で0.21〜2.0%
ランタノイド元素とは、原子番号57から71までの15種類の希土類元素、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Luを意味し、各元素は外側の電子配置が類似しており、互いによく似た性質を有している。
La、Ce、Nd、Prなどのランタノイド元素は、鋳造の際、過冷状態を生じさせる作用があり、MC型炭化物とオーステナイトの共晶領域を増やす効果がある。この共晶領域は、MC型炭化物の骨格により補強されるため、材質に高強度をもたらす。また、共晶領域の増加分だけ、初晶オーステナイト量が減少するので、高温での硬度低下は小さく抑えられ、高温でも高硬度を確保することができる。
これらの効果を発揮させるために、La、Ce、Nd、Prなどのランタノイド元素は、少なくとも0.21%(複数種類を含有するときは合計量で)以上含有させるが、その含有量は0.25%以上がより望ましく、0.3%以上がさらに望ましい。しかし、含有量があまり多くなると、介在物が増えて材料の清浄度が低下し、鋳造欠陥の原因となる虞れがある。このため、上限は2.0%(複数種類を含有するときは合計量で)に規定するが、清浄度の点からは1.8%以下がより望ましく、1.6%以下がさらに望ましい。
ところで、鋳鉄材の溶製に際しては、ランタノイド元素の原料として、通常はミッシュメタルが使用される。ミッシュメタルを使用する場合、ランタノイド元素は、CeとLaが約60〜80%を占め、残部にはNd、Prを含む他、微量のPm、Sm、Eu、Gd、Tbなどが含まれる。
なお、ランタノイド元素は溶湯の粘性を高める効果もある。圧延用複合ロールを鋳造する場合、一般的には遠心力鋳造を用いて行われるが、溶湯中の粘性が高くなると、遠心分離による重量偏析が少なくなるため、ロールの外層表面側での層状偏析が軽減される利点を有する。
【0022】
Al、Zr:各々0.01〜0.50%
Al、Zrは、溶湯中で酸化物を生成して、溶湯中の酸素含有量を低下させ、製品の健全性を向上させると共に、生成した酸化物が結晶核として作用するために凝固組織の微細化に効果がある。このため、必要に応じて、含有することが望ましい。各元素は、含有量が0.01%に満たないと、その効果は十分でなく、一方、0.50%を超えて含有すると介在物となって残留し、好ましくない。なお、Al、Zrの添加は、前述のように主として鋳造組織の微細化による耐摩耗性改善のために添加されるものであり、単に脱ガスを目的として添加されるものではない。
【0023】
B:0.01〜0.50%
Bは、溶湯中の酸素と結合して脱酸効果を示す。その他、生成した酸化物を核とする凝固組織の微細化効果、及び基地中に溶け込んだBによる焼入れ性の改善効果を有する。圧延ロールのような大質量の鋳物の場合、冷却温度を速くすることが困難な場合があるが、Bの添加により、焼入れ性の増大により良好な焼入れ組織を得易くなる。このため、必要に応じて含有させるものとするが、含有量が0.01%に満たないとその効果が十分でなく、一方0.50%を超えると材質が脆くなり好ましくない。
【0024】
本発明のハイス系鋳鉄材は、上記成分を含有し、残部はFe及び不可避的に混入する不純物からなる。例えば、P、Sは原料より不可避的に混入するが、材質を脆くするので少ない程好ましく、P:0.2%以下、S:0.1%以下にするのがよい。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明のハイス系鋳鉄材は、外層が中実状内層又は円筒状内層に、溶着又は焼き嵌めされた二層複合ロール、あるいは外層と内層との間に中間層を鋳造形成した三層複合ロールの外層材として好適に使用される。
内層材として、高級鋳鉄、ダクタイル鋳鉄、黒鉛鋼等の強靱性を有する材料が使用され、中間層材としてアダマイト材が使用される。
中実複合ロールは、金型遠心力鋳造法により外層、必要に応じて中間層を鋳造した後、その内部に内層が静置鋳造することにより作製できる。スリーブ状のロールの場合、内層も遠心力鋳造により作製される。遠心力鋳造法には、金型の回転軸が水平方向の横型、斜め方向の傾斜型、鉛直方向の縦型の各種の方法を用いることができる。また、遠心力鋳造法以外にも、公知の連続肉盛溶接法(Continuous Pouring Process)を用いることもできる。
【0026】
本発明のハイス系鋳鉄材を外層に用いた圧延用複合ロールの場合、鋳造後、外層に所定の熱処理が施される。例えば、オーステナイト化温度から650〜400℃までの温度域を100℃/Hr以上の冷却速度で急冷し、良好な焼入れ組織を得た後、500〜600℃の温度で1回乃至数回の焼戻しが行なわれる。
【0027】
【実施例】
高周波誘導溶解炉にて、表1に示す各種成分組成の合金溶湯を溶製し、遠心力鋳造に付して供試用の中空円筒体を得た。遠心力鋳造時の金型回転数はGナンバーが140、鋳込み温度は1355℃であり、 得られた供試材は外径240mm、内径140mm、長さ200mmである。表1中、供試 No. 2、 No. 3、 No. 6〜 No. 10及び No. 12は本発明の実施例であり、 No. 1、 No. 4、 No. 5及び No. 11は、参考例である。また、No.21はCe、Laを全く含まない比較例、No.22はCeとLaの含有量が本発明の規定よりも少ない比較例である。なお、本発明の実施例中、Pm、Sm、Eu、Gd、Tbを含有するものがあるが、その量は極く微量であるため、測定対象から除外している。
【0028】
各供試材を1100℃で1時間加熱し、強制空冷により600℃/Hrの冷却速度で焼入れし、550℃で10時間の焼戻しを3回繰り返した後、ビッカース硬度計を用いて、常温での表面硬度を測定した。
次に、各試料を再び500℃の温度に加熱し、ビッカース硬度計を用いて、500℃の温度での表面硬度を測定した。
供試材の合金化学成分及び硬度測定結果を表1に示す。
【0029】

【表1】
Figure 0003746610
【0030】
表1の結果から明らかなように、本発明の供試材No. 2、 No. 3、 No. 6〜 No. 10及びNo.12は、比較例の供試材No.21〜No.22と比べて、特に500℃の温度で高い硬度を具えていることがわかる。これは、Cr、Mo、W、V、Nb及び/又はTi等の高硬度複合炭化物形成元素とLa、Ce、Nd、Prなどのランタノイド元素の含有による相乗効果により、高硬度複合炭化物によって補強された共晶領域が増大したこと、初晶オーステナイト量の低減により高温での硬度低下を少なく抑えられたことによるものと推察される。高温における高硬度を具えた鋳鉄材は、熱間圧延用複合ロールの外層材として使用されたとき、ロール表面は高温圧延材との接触による摩耗抵抗性が大きく、すぐれた耐摩耗性を発揮する。
【0031】
参考例である供試材No.4と、比較例である供試材No.21について、前述の焼入れ焼戻し後の金属組織の顕微鏡写真を夫々、図1及び図2に示す。図1及び図2中、片状に現れているのがMC型炭化物である。図1では、微細なMC型炭化物がほぼ均一に分布しているのに対し、図2では、粗大なMC型炭化物が局部的に密集していることがわかる。本発明の鋳鉄材では、共晶領域が均一に分布したMC型炭化物の骨格により補強されており、材質に高強度がもたらされる。
【0032】
【発明の効果】
本発明のハイス系鋳鉄材は、高温において高い硬度を具えている。従って、外層に本発明の鋳鉄材を用いたロールは、熱間圧延に際して、非常にすぐれた耐摩耗性を発揮する。
また、本発明のハイス系鋳鉄材は、遠心鋳造時における層状偏析の発生は抑制されるため、本発明の鋳鉄材を用いた熱間圧延ロールは、圧延量が増大してもロール表面に層状偏析による模様が生じない。このため、1回のロール組込み当たりの圧延量を増加でき、圧延の生産性向上が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例である供試材No.4の金属組織を示す図面代用顕微鏡写真である。
【図2】比較例である供試材No.21の金属組織を示す図面代用顕微鏡写真である。

Claims (7)

  1. 重量%にて、C:1.6〜3.0%、Si:1.0%未満、Mn:1.2%以下、Cr:1.5〜10.0%、Mo:2.0〜8.0%、W:1.0〜8.0%、V:2.0〜8.0%、さらに、Nb:3.0%以下及び/又はTi:2.0%以下、ランタノイド元素群の中の少なくとも一種を合計量で0.68〜2.0%含有し、残部Fe及び不可避の不純物からなり、高温での耐摩耗性にすぐれるハイス系鋳鉄材。
  2. 重量%にて、C:1.6〜3.0%、Si:1.0%未満、Mn:1.2%以下、Cr:1.5〜10.0%、Mo:2.0〜8.0%、W:1.0〜8.0%、V:2.0〜8.0%、さらに、Ni:3.0%以下及び/又はCo:5.0%以下、ランタノイド元素群の中の少なくとも一種を合計量で0.68〜2.0%含有し、残部Fe及び不可避の不純物からなり、高温での耐摩耗性にすぐれるハイス系鋳鉄材。
  3. 重量%にて、C:1.6〜3.0%、Si:1.0%未満、Mn:1.2%以下、Cr:1.5〜10.0%、Mo:2.0〜8.0%、W:1.0〜8.0%、V:2.0〜8.0%、さらに、Nb:3.0%以下及び/又はTi:2.0%以下、Ni:3.0%以下及び/又はCo:5.0%以下、ランタノイド元素群の中の少なくとも一種を合計量で0.68〜2.0%含有し、残部Fe及び不可避の不純物からなり、高温での耐摩耗性にすぐれるハイス系鋳鉄材。
  4. Al:0.01〜0.50%及び/又はZr:0.01〜0.50%を含有している請求項1乃至3の何れかに記載のハイス系鋳鉄材。
  5. B:0.01〜0.50%を含有している請求項1乃至4の何れかに記載のハイス系鋳鉄材。
  6. ハイス系鋳鉄材に含有されるランタノイド元素の少なくとも一種は、Ce又はLaである請求項1乃至5の何れかに記載のハイス系鋳鉄材。
  7. ハイス系鋳鉄材に含有されるランタノイド元素は、少なくともCeとLaを含んでいる請求項1乃至5の何れかに記載のハイス系鋳鉄材。
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