JP3745252B2 - 表示制御装置および方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示制御装置および表示制御方法に関し、詳しくは、例えば強誘電性液晶を表示更新のための動作媒体として用い電界の印加等によって更新された表示状態を保持可能な表示素子を具えた表示装置のための表示制御装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、情報処理システムなどには、情報の視覚表示機能を果す情報表示手段として表示装置が接続されている。このような表示装置としてはCRTが広く利用されていたが、CRTは特に表示画面の厚み方向の長さをある程度必要とするため全体としてその容積が大きくなり、表示装置全体の小型化を図り難い。また、これにより、このようなCRTを表示器として用いた情報処理システムの使用にあたっての自由度、すなわち設置場所,携帯性等の自由度が損われる。
【0003】
この点を補うものとして液晶表示器(以下、LCDという)を用いることができる。すなわち、LCDによれば、表示装置全体の小型化(特に薄型化)を図ることができる。このようなLCDの中には、強誘電性液晶(以下、FLC:Ferroelectric Liquid Crystalという)の液晶セルを用いた表示器(以下、FLCD:FLCディスプレイという)があり、その特長の1つは、その液晶セルが電界の印加に対して表示状態の保存性を有することにある。そのため、FLCDを駆動する場合には、CRTや他の液晶表示器と異なり、表示画面の連続的なリフレッシュ駆動の周期に時間的な余裕ができ、また、その連続的なリフレッシュ駆動とは別に、表示画面上の変更に当たる部分のみの表示状態を更新する部分書き換え駆動が可能となる。したがって、このようなFLCDは他の液晶表示器と比較して大画面の表示器とすることができる。
【0004】
ここで、FLCDは、その液晶セルが充分に薄いものであり、その中の細長いFLCの分子は、電界の印加方向に応じて第1の安定状態または第2の安定状態に配向し、電界を切ってもそれぞれの配向状態を維持する。このようなFLCの分子の双安定性により、FLCDは記憶性を有する。このようなFLCおよびFLCDの詳細は、例えば特開昭63−243919号に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
かかるFLCDは、消費電力が異なる第1の動作モードと第2の動作モードとで表示機能を実現できるものと言い得る。すなわち、表示画面の表示状態を更新するために比較的高い消費電力を要して表示を行うモードと、表示画面の表示状態が更新されないために比較的消費電力が低くしても(あるいは電力供給を断っても)そのままの表示状態を維持できるモードとである。
【0006】
本発明は、このように消費電力が異なる第1の動作モードと第2の動作モードとを有するFLCD等の表示手段に対し、表示手段の特性を有効に活用しつつ動作モードの変更を適切に行なうことができる表示制御装置および表示制御方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明は、データ受信手段制御手段、表示部および表示駆動手段を有し、前記データ受信手段で受信した表示データおよび水平同期信号に基いて、前記制御手段が、第1の動作モードのとき、前記データ受信手段で受信した表示データに基づく表示を前記表示部に行うための駆動を前記表示駆動手段が行うように制御し、前記第1の動作モードとは消費電力が異なる第2の動作モードのとき、前記表示部の駆動を前記表示駆動手段が行わないように制御するようにして、前記第1の動作モードでの表示と前記第2の動作モードでの表示とを行う表示装置を制御するための表示制御装置であって、
前記表示装置に表示する表示データを記憶する記憶手段と、
前記表示装置の動作モードを、前記第1の動作モードから前記第2の動作モードへ変更するか否かを判断する判断手段と、
該判断手段により変更しないと判断した場合は、前記記憶手段に記憶された表示データと水平同期信号とを前記データ受信手段に転送し、前記判断手段により変更すると判断した場合は、前記水平同期信号の転送を停止する転送手段とを具え、
前記水平同期信号の転送停止により、前記表示装置の前記制御手段に対して動作モードを前記第1の動作モードから前記第2の動作モードへ変更する指示を行うことを特徴とする。
【0008】
ここで、前記表示装置の前記制御手段に対して前記第1の動作モードから前記第2の動作モードへの変更を指示した後に、前記判断手段が、さらに、前記第2の動作モードから前記第1の動作モードへ変更するか否かを判断し、
前記判断手段の判断により前記表示装置の前記制御手段に対して動作モードを前記第2の動作モードから前記第1の動作モードへ変更すると判断した場合、前記転送手段が前記水平同期信号の転送を再開することにより、前記表示装置の前記制御手段に対して動作モードを前記第2の動作モードから前記第1の動作モードへ変更する指示を行うものとすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
【0012】
(1)概要
図1は本発明の第1実施形態の概要を示す説明図である。ここで、FLC素子を用いて構成した表示器(FLCパネル)1に対してホスト装置をなす表示データ供給手段(例えば図2のような情報処理システムを用いることができるが、これに限られるものではない)2は、データ表示,消去,更新等にあたってビデオメモリ3をアクセスする。表示駆動制御手段4では、ビデオメモリ3の内容について、表示器駆動手段5を介しFLCパネル1を駆動(部分書換えまたはリフレッシュ)する。本例の特徴の一つは、アクセス監視手段6を設けて表示データ供給手段2によるビデオメモリ3の非アクセス時間を監視し、ある時間以上のアクセスがなければ、すなわち現在の表示内容に変更がなければ、水平同期信号HSYNCの供給を停止して表示駆動制御手段4により表示器駆動手段5に対しFLCパネル1の駆動を禁止させることである。FLC素子は、前述のように、駆動を停止しても一方の配向状態を保持しているので、FLCパネル1上での表示データの消失等の不都合は生じず、いわゆるバックライト等の光源さえ確保されていればオペレータの視認性も損われることはない。
【0013】
そのようにFLCパネル1の駆動を停止する状態(以下その状態をスタティックモードという)を得ることで、連続的駆動によるFLC素子の劣化を遅らせ、FLCパネルの長寿命化を達成でき、かつ消費電力を低減できる訳である。また、スタティックモードではリフレッシュによるちらつき等も生じないために、オペレータの目の疲労度も低下できることが期待される。
【0014】
なお、スタティックモードに移行するまでの時間を、情報処理システムの使用状態、例えばアプリケーションの違いやオペレータの熟練度に応じて可変とすることができる。すなわち、使用しているアプリケーションによっては、またはオペレータの熟練度が高ければ、頻繁に表示内容が更新されることがあるので、スタティックモードに移行するまでの時間を長く設定し、表示内容の更新に迅速に対応できるようにする。逆に、表示内容の頻繁な変更が生じない場合やオペレータの熟練度が低い場合には、スタティックモードに移行するまでの時間を短く設定することにより比較的速やかにスタティックモードを得るようにする。もっとも、移行時間を可変とする必要性が少ないシステムであれば、固定の所定時間としてもよい。
【0015】
(2)情報処理システム
図2は本発明の一実施形態に係る表示制御装置を組み込んだ情報処理システム全体のブロック構成図である。
【0016】
図において、11は情報処理システム全体を制御するCPU、12はアドレスバス,コントロールバス,データバスからなるシステムバス、13はプログラムを記憶したり、ワーク領域として使われるメインメモリ、14はCPU11を介さずにメモリとI/O機器間でデータの転送を行うDMAコントローラ(Direct Memory Access Controller,以下DMACという)、15はイーサネット(登録商標)(XEROX社による)等のLAN(ローカルネットワーク)16との間のLANインターフェース、17はROM,SRAM,RS232C仕様のインタフェース等からなるI/O機器接続用のI/O装置、18はハードディスク装置、19はフロッピー(登録商標)ディスク装置、20はハードディスク装置18やフロッピー(登録商標)ディスク装置19のためのディスクインターフェース、21は例えばレーザビームプリンタ,インクジェットプリンタ等高解像度のプリンタ、22はプリンタ21のためのプリンタインターフェース、23は文字,数字等のキャラクタその他の入力を行うためのキーボード、24はポインティングデバイスであるマウス、25はキーボード23やマウス24のためのインターフェース、26は例えば本出願人により特開昭63−243993号等において開示された表示器を用いて構成できるFLCD(FLCディスプレイ)、27はFLCD26のためのFLCDインターフェースである。
【0017】
(3)FLCDインターフェース
図3は本発明表示制御装置の一実施形態としてのFLCDインターフェース27の構成例を示すブロック図である。
【0018】
図において、31はアドレスバスドライバ、32はコントロールバスドライバ、33,43,44はデータバスドライバである。CPU11からのアドレスデータは、アドレスバスドライバ31から、メモリコントローラ40およびアドレスセレクタ35の一方の入力部に与えられるとともに、第1のスイッチS1の切り換えによってFIFO形態のメモリ36または37に選択的に与えられて記憶される。すなわち、これらメモリ36および37(以下、それぞれFIFO(A)およびFIFO(B)ともいう)は、書き込んだ順番にデータを読み出すFIFO(First In First Out)メモリであり、これらのメモリ36および37に書き込まれたアドレスデータは、第2のスイッチS2の切り換えによって選択的に読み出される。
【0019】
これらのメモリ36または37から読み出されたアドレスデータと、後述するアドレスカウンタ38からのアドレスデータは、第3のスイッチS3の切り換えによって選択的にアドレスセレクタ35の他方の入力部に与えられる。アドレスカウンタ38は、画面全体をライン順次にリフレッシュするためのアドレスデータを発生するものであり、そのアドレスデータの発生タイミングは同期制御回路39によって制御される。この同期制御回路39は、前記スイッチS1,S2およびS3の切り換え制御信号や後述するメモリコントローラ40へのデータトランスファ要求信号をも発生する。
【0020】
CPU11からのコントロール信号は、コントロールバスドライバ32からメモリコントローラ40に与えられ、そのメモリコントローラ40は、サンプリングカウンタ34と、アドレスセレクタ10の制御信号、および後述するビデオメモリ41の制御信号を発生する。サンプリングカウンタ34は、メモリコントローラ40からの歩進信号に基づいて計数動作を行い、同期制御回路39の制御信号を発生する。また、アドレスセレクタ35は、メモリコントローラ40からの制御信号に基づいて、当該アドレスセレクタ35の入力部に与えられる2つのアドレスデータの一方を選択してビデオメモリ41に与える。
【0021】
ビデオメモリ41は表示データを記憶するものであり、デュアルポートのDRAM(ダイナミックRAM)で構成されていて、前記データバスドライバ33を介して表示データの書き込みと読み出しを行う。ビデオメモリ41に書き込まれた表示データは、ドライバ42を介してFLCD26に転送されて表示される。また、そのドライバ42は、同期制御回路39からの同期信号をFLCD26に与える。FLCD26には、FLCの温度を検出する温度センサ26aが組み込まれている。
【0022】
また、CPU11からの後述の設定データは、データバスドライバ43を介して同期制御回路39に与えられる。さらに、温度センサ26aの出力信号はデータバスドライバ44を介してCPU11に転送される。46はタイマであり、本例ではバスドライバ47を介してCPU11によりその計時時間を設定可能なものとした。そして、このタイマ46はCPU11によりアクセスされる度にメモリコントローラ40が発生するアクセス信号Aによりリセット/リスタートされ、当該アクセス信号入力時より設定時間を計数したときにタイムアップ信号Dを発生する。
【0023】
本例ではFLCDインターフェースが水平同期信号HSYNCをFLCDに向けて送出するようにするとともに、当該HSYNC信号を用いてスタティックモードへの移行が行われるようにする。すなわち、本例におけるFLCDはホストないしFLCDインターフェースに対して公知のLCDやCRTと同様HSYNC信号を受取って動作する受動デバイスとして機能させ、その機能の一部を用いてFLCパネルの非駆動状態が得られるようにする。
【0024】
本例における同期制御回路39は、さらにHSYNC信号を発生するための発振器,分周器等を具備し、当該HSYNC信号をドライバ42を介してFLCD26に供給する。そして、タイマ46が発生するタイムアップ信号Dに応じ、HSYNC信号の供給を停止するように構成されている。このHSYNC信号停止のためには、信号Dに応じてHSYNC信号が消勢されるような論理ゲートを付加すればよい。
【0025】
(4)表示更新の動作
以上の構成において、CPU11が表示の変更を行う場合、所望するデータの書換えに対応するビデオメモリ41のアドレス信号がアドレスバスドライバ31を介してメモリコントローラ40に与えられ、ここでCPU11のメモリアクセス要求信号と同期制御回路39からのデータトランスファ要求信号とのアービトレーションが行われる。そしてCPUアクセス側が権利を得るとメモリコントローラ40はアドレスセレクタ35に対し、メモリ41へ与えるアドレスとしてCPUがアクセスしたアドレスを選択するよう切換えを行う。これと同時にメモリコントローラ40からビデオメモリ41の制御信号が発生され、データバスドライバ33を介してデータの読書きが行われる。このとき、CPUアクセスアドレス20はスイッチS1を介してFIFO(A)36またはFIFO(B)37に記憶され、後述する表示データの転送の際利用される。このようにCPU11から見た表示データのアクセス方法はCRTの場合と少しも変わらない。
【0026】
また、ビデオメモリ41からデータを読出し、FLCD26へ転送する場合、同期制御回路39からメモリコントローラ40へデータトランスファ要求が発生され、ビデオメモリ41に対するアドレスとしてアドレスカウンタ38またはFIFO側アドレスがアドレスセレクタ35において選択されるとともに、メモリコントローラ40よりデータトランスファ用の制御信号が生成されることで、メモリセルからシフトレジスタへ該当アドレスのデータが転送され、シリアルポートの制御信号によりドライバ42へ出力される。
【0027】
同期制御回路39では、自らが発生する水平同期信号HSYNCに基づいて複数ラインを単位として画面をライン順次に全面リフレッシュして行くサイクルとCPU11によりアクセスされたラインの書換えを行う部分書換えサイクルとを交互に生じさせるタイミングを生成する。ここで、全面リフレッシュのサイクルとは表示画面上一番上のライン(先頭ライン)から順次に下方へ向けて書換えを行っていき、一番下のラインまで至ると再び先頭ラインに戻って書換えを繰返して行くものである。また、アクセスラインの書換えサイクルとはそのサイクルの直前の所定時間内にCPU11からアクセスされたラインを書き換えるものである。
【0028】
このように、本例においては、基本的にはFLCディスプレイ26の画面全面を順次リフレッシュして行く動作と、表示内容の変更を行うべくCPU11によりアクセスされたラインの書換えを行う動作とを時分割に交互に行うが、さらにそれら動作の繰返し同期と1周期内におけるそれら動作の時間的比率とを設定可能とするとともに、ライン書換え(部分書換え)の動作期間をCPU11によりアクセスされたラインの数等に応じて調整するようにする。
【0029】
ここで、図4を用いてリフレッシュの動作とライン書換えの動作とを時分割に交互に行う本例の基本的動作について説明する。ここでは、リフレッシュのサイクルを4ラインを単位として、アクセスラインの書換えサイクルを3ラインを単位として行う場合の例を示す。
【0030】
図4において、REF/反転ACSは全面リフレッシュのサイクルとアクセスラインの書換えサイクルとを交互に生じさせるタイミングであり、“1”のときが全面リフレッシュのサイクルで、“0”のときがアクセスラインの書換えサイクルであることを示す。また、T は全面リフレッシュのサイクルの時間、T はアクセスラインの書換えサイクルの時間を表わす。この例においては、T :T =4:3としているが、要求されるリフレッシュレート等によって最適な値を選ぶことができる。すなわち、T の割合を大きくすればリフレッシュレートを上げることができ、T の割合を大きくすれば部分的な変更の応答性を良くすることができる。この態様については後述する。
【0031】
FIFO(A)36およびFIFO(B)37の状態を説明するに、スイッチS1がFIFO(A)36側に接続されると(状態A/反転B=1)、CPU11がアクセスするラインのアドレスはFIFO(A)36にサンプリングされて記憶される。一方スイッチS1がFIFO(B)37側に接続されると(A/反転B=0)、CPU11がアクセスするラインアドレスがFIFO(B)37に記憶される。また、スイッチS2がFIFO(A)36側に接続されると(A/反転B=1)、FIFO(A)36に記憶されたアドレスが出力され、スイッチS2がFIFO(B)37側に接続されると(A/反転B=0)、FIFO(B)37に記憶されたアドレスが出力される。
【0032】
画面全体の1回のリフレッシュが完了したり、あるいはアドレスカウンタ38にキャリーが生じるとアドレスカウンタ38がクリアされ、次の全面リフレッシュのサイクルで出力されるラインは第0ラインに戻り、同期制御回路39より与えられる水平同期信号HSYNC毎に“1”,“2”,“3”と順次カウントアップしていく。この間にCPU11よりラインL1,L2,L3のアドレスがアクセスされると、スイッチS1がFIFO(A)36に接続されているので、L1,L2,L3のアドレスがここに記憶され、その後スイッチS2がFIFO(A)36に接続された時点でL1,L2,L3のアドレスがここから出力され、出力ラインとしてL1,L2,L3が選ばれる。ここで、スイッチS3の切換え信号は同期制御回路39からのREF/反転ACSとして与えられ、ラインアクセスのサイクルでは出力ラインアドレスとしてFIFO(A),FIFO(B)側に切換えられる。
【0033】
そして、このときスイッチS1がFIFO(B)37側に接続されているのでFIFO(B)37側にアクセスアドレスが記憶される。REF/反転ACSが“1”となると、スイッチS3はアドレスカウンタ38側に切換えられ、リフレッシュ動作を前サイクルの続きのラインから行う。図4においては、L3のライン出力後に前サイクルの続きである“4”,“5”,“6”,“7”のラインが出力されている。以下同様にして、上述の動作を繰返すが、FIFOを2つ用意したのは、一方でメモリアクセスされたアドレスをサンプリングし、同時に他方でサンプリングしたアドレスを出力することを矛盾無く、かつ効率よく実行するためである。すなわち、アドレスのサンプリング期間は他方のFIFOのアクセスラインの出力開始から全面リフレッシュサイクルの終了までであり、全面リフレッシュサイクルの終了後、直前のサンプリング期間でサンプリングしたアドレスを出力するアクセスラインの書換えサイクルに入ると同時に、他方のFIFOのアドレスサンプリング期間が開始されることになる。
【0034】
以上のように、本例の基本的動作ではリフレッシュサイクルとライン書換えのサイクルとを交互に繰返し、図4ではその繰返し周期を7ラインを1単位としてT :T =4:3として説明したが、本例ではさらに温度等の環境条件や表示するデータの種類、あるいはさらにFLCDの表示デバイス素材の違い等に応じて要求されるリフレッシュレート等によってT とT との比率を変更可能とする。すなわち、T の割合(1リフレッシュサイクル内のライン数Mに対応。すなわちT =M×(HSYNCの周期))を大きくすればリフレッシュレートを向上することができ、例えば低温時等FLC素子の応答性が低い場合やイメージ画像を表示する場合においても良好な表示状態を得ることができる。逆に、T の割合(1つの部分書換えサイクル内のライン数Nに対応。すなわちT =N×(HSYNCの周期))を大とすれば部分的な表示の変更の応答性を高くすることができ、高温時や文字等キャラクタの表示時等、リフレッシュレートが高くなくてもよい場合に対応できることになる。
【0035】
また、本実施形態では繰返し周期のライン数をも設定可能とすることで、リフレッシュサイクルおよび部分書換えの割合をより細かく変えることができるようにし、より細やかな最適化を図るようにする。例えば、リフレッシュレートを優先させなければならない、もしくは優先したい場合に、繰返し周期のライン数を40ラインにしてT :T =4:1とすれば、全面リフレッシュを32ライン分行ってアクセスラインの書換えを8ライン行うことができる。また、部分書換えを優先できる、もしくは優先したい場合は繰返し周期のライン数を10ラインにしてT :T =3:2とすれば、全面リフレッシュを6ライン分行ってアクセスラインの書換えを4ライン行うことができる。
【0036】
さらに、そのように設定された部分書換えのライン数の範囲内において、CPU11にアクセスされたライン数およびラインアクセス状態に応じ、リフレッシュサイクル間に行われる実際の部分書換えライン数Pを調整するようにすることもできる。すなわち、CPU11がアクセスしたラインの数等に応じて動的にT 時間を調整することで、例えばCPU11からあまりアクセスされないときの無駄なライン書換えサイクルを省き、リフレッシュレートを向上するようにする。これによって、動作の追従性とリフレッシュレートとの関係を動的に最適化できるようになる。これらについては本出願人による特願平2−105626号において開示されている。
(5)FLCD26の構成
図5はFLCD26の構成例を示す。ここで、261はFLCパネルであり、例えば特開昭63−243919号に開示されたもののように、間にFLCを封入した偏向子付きの上下一対のガラス基板、および上下のガラス基板上に設けた透明電極配線群等から成っている。上部ガラス基板上の配線群および下部ガラス基板上の配線群の配線方向は互いに直交する方向であり、表示画面の大きさ,解像度に応じて配線数は適宜定めることができる。本例では4pelの密度にて水平走査方向に960本、垂直走査方向に1312本の配線を設けており、配線の交叉部分に生じさせる電界の極性および強さによってその部分でのFLCの配向状態を変えることができるので、本例のFLCパネルの表示画素数は1312×960となる。
【0037】
本例では水平走査方向に延在する1312本の配線群をコモン側配線と称し、これらに上記した順次のラインアドレスが割当てられる。また、垂直走査方向に延在する960本の配線群をセグメント側配線と称し、あるコモン側配線(ライン)を選択してこれを駆動するときにセグメント側配線群を駆動することにより当該ラインの表示,消去,更新が行われる。
【0038】
図5において、263および265は、それぞれ、コモン側配線群およびセグメント側配線を駆動するための駆動部(それぞれコモン駆動部,セグメント駆動部という)であり、表示データに応じて適切な波形の電圧信号にて各配線を駆動する。その波形等については、例えば特開昭63−243919号に開示されている。
【0039】
表示データ信号は、表示ラインに関し、そのラインアドレスを示す部分とそれに続くデータ群(960ドット分のデータ)とから構成されるシリアル信号Address/Dataとしてビデオメモリ41から入力される。また、当該信号のアドレス部分とデータ群とを識別するために、アドレス部分でH、データ群部分でLとなる識別信号AH/DLが供給される。データ変換部1267では当該識別信号AH/DLに基づいて表示データ信号Address/Dataからアドレス(ラインアドレス)Adressおよびデータ群Dataを分離し、それぞれコモン駆動部263およびセグメント駆動部265にセットする。また、水平走査信号HSYNCは、このデータ変換部1267に対してFLCDインタフェース側より送出されてくる。
【0040】
さらに、1269は制御部であり、データ変換部1267に対する水平同期信号の非入力時にはコモン駆動部263およびセグメント駆動部265に対しFLCパネルの駆動を停止させる。これによりスタティックモードに移行する。この駆動停止のためには種々の方式が考えられるが、例えば両駆動部に対しその出力電圧を一定値に保持させるようにすることができる。この場合コモンラインとセグメントラインとの間に電位差が無くなるので、FLC素子は駆動されず、従って本発明の主目的である長寿命化が達成できる。また、そのときの出力電圧を低いものとすれば、省電力化が達成できる。そして、このように駆動を止めても、FLC素子の特性により配向状態には変化が生じないので、表示機能が阻害されることはない。むしろ、非駆動状態とすることで表示の更新(リフレッシュ)も行われないために、ちらつきのない表示状態が得られることになる。
(6)スタティックモード
本例においては、スタティックモード移行までの時間をタイマ46にセットする時間を変更することにより可変としている。タイマ46への時間設定は、図6のような手順にて実行できる。すなわち、まずステップS1にて、時間設定のための条件判別を行い、そしてステップS3にてこれを基にバスドライバ47を介しCPU11によりタイマのセットを行うことである。
【0041】
ここで、ステップS1の条件判別としては種々の態様が考えられる。例えば、システムに時間変更を指示するためのボリウム,スイッチ等が設けられていればそれらの操作に応じて、あるいは所定のキー操作を受容可能であれば当該操作に応じて、その操作状態を判別するものとすることができる。また、アプリケーションによっても表示内容の更新の頻度は異なることから、現在使用しているアプリケーションを判別するものとすることもできる。さらに、カーソル移動などのグラフィックイベントを判別するものであってもよい。加えて、オペレータの習熟度によっても表示内容の更新のためのキー操作,マウス操作の速度が異なることから、表示更新のインターバル等を判別するなどしてもよい。あるいは、以上の組合せを採ることも可能である。
【0042】
そして、以上のような条件に対応してタイマ設定値を所定のメモリ上にテーブル化しておき、ステップS3にて適切な値がタイマ46にセットされるようにすることができる。
【0043】
なお、図6の手順はオペレータの操作に応じて、もしくは定期的に、あるいはアプリケーションの変更に応じて、適宜起動することができるものである。
【0044】
図7および図8は、それぞれ、本例でのスタティックモードでの動作を説明するためのフローチャートおよびタイミングチャートである。すなわち、CPU11から表示領域内へのアクセスがある場合には(動作OP11)、前回のアクセス時からの計時動作の停止、現在からの計時開始、およびスタティックモード移行のための信号Dの消勢、およびHSYNC発生再開を行う(動作OP13)。
【0045】
逆に、アクセスがなければ計時動作を続行させる(動作OP15)。そして図6のステップS3と同様に設定された時間Tが経過した場合には(動作OP17)、スタティックモードへの移行のための信号Dを付勢して、HSYNC信号の発生を停止させる(動作OP19)。
【0046】
これらの動作は具体的には図3におけるメモリコントローラ40,タイマ46、および同期制御回路39の動作として行われるものである。すなわち、メモリコントローラ40はCPU11によるビデオメモリ41のアクセスをタイマ46に通知し、タイマ46は当該通知に応じて計時している時間のリセットおよび計時動作のリスタートを行い、設定時間のタイムアップとともにこれを信号Dとして同期制御回路39に通知する。同期制御回路39ではこれに応じてHSYNC信号のFLCD26への供給を停止し、さらにこれに伴ってFLCパネル26の駆動が停止される。そして、スタティックモードであってもCPU11によるビデオメモリ41のアクセスがあれば、タイマのリセット/リスタートが行われて信号Dが消勢され、HSYNC信号の供給が再開されてFLCD26のスタティックモードが解除されるのは勿論である。
【0047】
本例においては、上述したFLCDの長寿命化,省電力化,ちらつきの低減などの効果に加え、さらにスタティックモードを得るべくFLCD側に供給する特殊な信号が不要となるので、接続部の構成を簡単化できる。また、HSYNC信号をFLCDインターフェース側で発生するようにしたのでFLCDインターフェースないしホスト側でのHSYNC信号の監視やFLCD側でのHSYNC信号の発生回路が不要となるとともに、公知のLCDやCRTとのインターフェースの共通化も促進できる。さらに、図5におけるAddress/Data信号をData信号のみとし、FLCパネルのアクセス方式を例えば固定のインタレース走査のみとすれば、公知のLCDともインタフェースを共通化することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、表示装置の特性を有効に活用した動作モードの変更を適切に行なうことができる一方、その変更を指示するために特殊な信号を必要としないので表示装置と表示制御装置との接続部の構成を簡単化でき、また、同期信号を表示制御装置側で発生するようにしたことにより、公知のLCDやCRTとのインターフェースの共通化も促進できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の概要を説明するためのブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態の表示制御装置を組み込んだ情報処理装置全体のブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態としてのFLCDインターフェースの構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示すFLCDインターフェースの基本的動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図5】本発明の一実施形態におけるFLCDの構成例を示すブロック図である。
【図6】スタティックモード移行時間設定のための手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】同じくタイミングチャートである。
【符号の説明】
1,261 FLCパネル
2 表示データ供給手段
3 ビデオメモリ
4 表示駆動制御手段
5 表示駆動手段
6 アクセス監視手段
11 CPU
12 アドレスバス
13 システムバス
14 DMAコントローラ
15 LANインターフェース
16 LAN
17 I/O装置
18 ハードディスク装置
19 フロッピー(登録商標)ディスク装置
20 ディスクインターフェース
21 プリンタ
22 プリンタインターフェース
23 キーボード
24 マウス
25 キーインターフェース
26 FLCD(FLCDディスプレイ)
26a 温度センサ
27 FLCDインターフェース
31 アドレスドライバ
32 コントロールバスドライバ
33,43,44 データバスドライバ
34 サンプリングカウンタ
35 アドレスセレクタ
36 FIFO(A)メモリ
37 FIFO(B)メモリ
38 アドレスカウンタ
39 同期制御回路
40 メモリコントローラ
41 ビデオメモリ
42 ドライバ
46 タイマ
263 コモン駆動部
265 セグメント駆動部
1267 データ変換部
1269 制御部
S1,S2,S3 スイッチ

Claims (2)

  1. データ受信手段制御手段、表示部および表示駆動手段を有し、前記データ受信手段で受信した表示データおよび水平同期信号に基いて、前記制御手段が、第1の動作モードのとき、前記データ受信手段で受信した表示データに基づく表示を前記表示部に行うための駆動を前記表示駆動手段が行うように制御し、前記第1の動作モードとは消費電力が異なる第2の動作モードのとき、前記表示部の駆動を前記表示駆動手段が行わないように制御するようにして、前記第1の動作モードでの表示と前記第2の動作モードでの表示とを行う表示装置を制御するための表示制御装置であって、
    前記表示装置に表示する表示データを記憶する記憶手段と、
    前記表示装置の動作モードを、前記第1の動作モードから前記第2の動作モードへ変更するか否かを判断する判断手段と、
    該判断手段により変更しないと判断した場合は、前記記憶手段に記憶された表示データと水平同期信号とを前記データ受信手段に転送し、前記判断手段により変更すると判断した場合は、前記水平同期信号の転送を停止する転送手段とを具え、
    前記水平同期信号の転送停止により、前記表示装置の前記制御手段に対して動作モードを前記第1の動作モードから前記第2の動作モードへ変更する指示を行うことを特徴とする表示制御装置。
  2. 前記表示装置の前記制御手段に対して前記第1の動作モードから前記第2の動作モードへの変更を指示した後に、前記判断手段が、さらに、前記第2の動作モードから前記第1の動作モードへ変更するか否かを判断し、
    前記判断手段の判断により前記表示装置の前記制御手段に対して動作モードを前記第2の動作モードから前記第1の動作モードへ変更すると判断した場合、前記転送手段が前記水平同期信号の転送を再開することにより、前記表示装置の前記制御手段に対して動作モードを前記第2の動作モードから前記第1の動作モードへ変更する指示を行うことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
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