JPH07129126A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JPH07129126A
JPH07129126A JP27573793A JP27573793A JPH07129126A JP H07129126 A JPH07129126 A JP H07129126A JP 27573793 A JP27573793 A JP 27573793A JP 27573793 A JP27573793 A JP 27573793A JP H07129126 A JPH07129126 A JP H07129126A
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JP
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Application number
JP27573793A
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English (en)
Inventor
Hiroo Nomura
浩朗 野村
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 応答速度の遅い液晶表示体においても高品位
の画像を得ることのできる画像表示体の制御部を備えた
画像表示装置を得る。 【構成】 表示制御インターフェイス14には、連続し
た走査ラインを複数本ずつ連続して包含する複数の表示
ブロックを設け、アドレスカウンタ43が発生する線順
次の基準アドレスに対して、表示ブロック毎にその内部
のアドレスを不規則に配列させた変換アドレスを発生す
るアドレス変換回路44を備えている。このアドレス変
換回路44にはランダム走査のための複数の変換テーブ
ルが用意され、変換設定回路45により、画像情報や外
部操作手段で設定された設定値Sに応じて上記変換テー
ブルが選定される。この装置は特に2つの準安定状態を
もつカイラルネマチック液晶を用いた液晶表示体を駆動
する場合に適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像表示装置に係り、さ
らに詳しくは、応答速度の遅い表示素子に対してもフリ
ッカ等の画質の低下を防止できるものであって、特に2
つの準安定状態をもつカイラルネマティック液晶表示体
の表示制御に好適な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、種々のOA機器に用いられる画像
表示体としてはCRTが広く利用されており、このCR
T用の表示制御装置では、表示情報を変更する場合CP
U等から送信される表示データをビデオメモリに書込む
一方、これとは独立した画像表示体の表示タイミングで
ビデオメモリから表示データを読出して表示するように
構成されているため、例えば情報処理システムのプログ
ラムでは表示タイミング等を一切考慮せずに任意のタイ
ミングで表示データを書込みできるという利点があっ
た。
【0003】一方、近年その薄型化、小型化を図ること
ができるというメリットを生かして液晶ディスプレイ
(LCD)が急速に普及している。LCDを表示体とし
て用いる場合、その表示更新動作はCRTに比較して遅
く、カーソル移動等の高速書換えの要求される処理にお
いては、往々にしてCPUの送出する表示データの変化
にLCDが追従できず、また、フリッカや文字のばらけ
等が発生し、画質が低下するという問題点があった。
【0004】この点を解決する方法として、メモリ性を
有する強誘電性液晶を用いたLCDにおいて、書換えの
必要の高い表示画素を優先的に書換える部分書換えを行
う方法、表示データの設定情報や温度により表示ライン
をランダムアドレスによりランダムに走査する方法、表
示画像をブロックに分割し、ブロック毎にインターレー
ス駆動を行う方法等が特開平4−3118号または特開
平4−3119号に提唱されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カイラルネ
マティック液晶に一旦フレデリクス転移を生じさせるに
充分な高電界を印加した後、この高電圧を遮断するとと
もに所定の電界状態にすると、メモリ性を有する2つの
準安定状態のいずれか一方に緩和する現象が近年発見さ
れた。この2つの準安定状態は1秒前後のメモリ性を有
し、その後初期状態にゆっくりと緩和する。この液晶の
準安定状態を用いた液晶表示体の開発が試みられている
が、書込速度の向上がネックとなっている。
【0006】本願の発明者らは、この液晶に高速で書込
むことのできる新たな駆動方法を開発し、液晶表示体と
しての実用性を確保することができた。しかし、この液
晶は書込みに対する応答性が数msと上記強誘電性液晶
よりも遅いため、ランダムアドレスによって画像表示を
書換えてもフリッカや文字のばらけが発生し、また、長
い応答時間のためにブロック毎のインターレース駆動で
はブロック内の順次走査によりアドレスラインが線状に
視認されて波が寄せるような画像態様となることから、
従来のLCDに比して画質の劣化が大きいという問題点
があった。
【0007】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、従来よりも高品位の画質を得るこ
とのできる画像表示体の制御方法を実現することにあ
り、特に上記カイラルネマチック液晶を用いた液晶表示
体のような応答速度の遅い表示体であっても高品位の画
像を構成できる制御装置を構成することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、画像を形成するための複数の表示素子が配列された
画像表示体に対し、入力された表示データに基づいて該
表示素子の表示状態の更新を行うための制御部を備えた
画像表示装置において、本発明が講じた手段は、表示素
子に対応した基準アドレスを表示素子の配列の順序で発
生するアドレス発生手段と、複数の表示素子がその配列
順に所定数包含される複数の表示ブロックを構成し、該
表示ブロック内に存在するアドレスについて前記表示素
子の配列に対しほぼ不規則に対応づけた変換アドレス
を、基準アドレスの発生に応じて表示ブロック毎に連続
して発生するアドレス変換手段と、複数の表示素子の各
々に対応して当該表示素子の表示データを記憶するデー
タ記憶手段と、変換アドレスに対応する表示データを記
憶装置から画像表示体へ転送するデータ転送手段とを備
えるものである。
【0009】この場合、表示ブロックに包含される表示
素子の所定数を画像情報に応じて変更する表示ブロック
設定手段を設けることが望ましい。
【0010】また、表示ブロックに包含される表示素子
に対応する変換アドレスの不規則性を画像情報に応じて
変更するアドレス変換設定手段を設けることが好まし
い。
【0011】上記アドレス変換手段としては、基準アド
レスが包含される表示ブロックに変換アドレスが包含さ
れるように基準アドレスの発生に応じて変換アドレスを
発生する手段とする場合がある。また、アドレス変換手
段を、基準アドレスの包含される表示ブロックの順序に
対して所定ブロック間隔をおいて対応づけられた表示ブ
ロックに変換アドレスが包含されるように基準アドレス
の発生に応じて前記変換アドレスを発生する手段とする
場合があり、このとき、所定ブロック間隔を画像情報に
応じて変更するブロック間隔設定手段を設けることが望
ましい。さらに、アドレス変換手段を、基準アドレスの
包含される表示ブロックの順序に対してほぼ不規則に対
応づけられた表示ブロックに変換アドレスが包含される
ように基準アドレスの発生に応じて変換アドレスを発生
する手段とする場合があり、このとき、変換アドレスが
包含される表示ブロックの不規則性を画像情報に応じて
変更するブロック変換設定手段を設けることが望まし
い。
【0012】さらに、変換アドレスに基づいて画像表示
を更新する過程で、複数の表示ブロックのうち表示内容
に変更のある表示ブロックを優先的に更新するブロック
別更新手段を設けることが効果的である。
【0013】上記各手段は、特に画像表示体として、初
期状態においてねじれ角φのねじれ構造を有するカイラ
ルネマチック液晶を備え、初期状態にフレデリクス転移
を生じさせる電圧を印加した後の飽和状態として初期状
態とは異なる2つの準安定状態をもつ液晶表示体を用い
る場合に好適である。
【0014】
【作用】かかる手段によれば、画像を複数に分割した表
示ブロック毎に表示素子がランダムに走査されるので、
応答の遅い表示素子でもフリッカや文字のばらけ等が生
じにくいとともに、画像中に順次走査される部分が全く
ないため走査ラインの移動が認識されることもない。
【0015】また、画像情報に応じて表示ブロック内の
表示素子の数を変更することにより画像の種類や画質そ
の他の表示環境に応じて最適な走査を行うことができ
る。
【0016】表示内容に変更のある表示ブロックを優先
的に更新するブロック別更新手段により、実効的な書換
え速度が向上する。
【0017】
【実施例】次に、添付図面を参照して本発明に係る画像
表示体の制御装置の実施例を説明する。
【0018】図1は画像表示体であるLCD15を制御
装置である表示制御インターフェイス14により駆動す
るように構成した情報処理システムを示し、MPU11
は情報処理システム内の各種処理を実行するマイクロプ
ロセッサユニット、システムバス12はシステム内の各
機器を連絡するもので、周辺機器13はキーボード、マ
ウス、スキャナ、プリンタ等の入出力機器やハードディ
スク、CD−ROMドライブ等の外部記憶機器を示す。
【0019】表示制御インターフェイス14には、アド
レスバスドライバ21、コントロールバスドライバ22
及びデータバスドライバ23が設けられ、それぞれシス
テムバス12内のアドレスバス、コントロールバス、及
びデータバスに接続されている。
【0020】アドレスバスドライバ21は、MPU11
が表示データの書換えのためにビデオメモリ35にアク
セスする際送出するアドレスデータをアドレス選択回路
33に出力するとともに、後述するアドレスメモリ31
にも供給する。
【0021】コントロールバス22は、MPU11から
供給されるコントロール信号をメモリ制御回路34に出
力する。メモリ制御回路34は、コントロール信号に応
じてアドレス選択回路33とビデオメモリ35に制御信
号を送出する。
【0022】データバスドライバ23は、表示データを
ビデオメモリ35に出力するとともに、表示データのう
ちの画像情報を同期制御回路42及び画像情報レジスタ
46に送出する。
【0023】メモリ制御回路34は、MPU11からの
メモリアクセス要求に従ってアドレス選択回路33を切
換え、書込アドレスをビデオメモリ35に入力して表示
データをビデオメモリ35に書込む。また、メモリ制御
回路34は同期制御回路42からのデータ転送要求に従
ってアドレス選択回路33を切換え、読出アドレスをビ
デオメモリ35に入力してビデオメモリ35に記憶され
た表示データを読出すようになっている。
【0024】ドライバ36はビデオメモリ35の出力す
る表示データをLCD15に与え、LCD15は表示デ
ータに従って表示画像を構成する。LCD15から出力
される同期信号は、レシーバ41を介して同期制御回路
42に与えられる。
【0025】同期制御回路42は、LCD15から供給
される垂直同期信号に従ってアドレスカウンタ43をリ
セットするとともに、水平同期信号に従ってアドレスカ
ウンタ43をカウントアップし、また、上記メモリ制御
回路34にデータ転送要求を付与する。さらに、この同
期制御回路42は、アドレスメモリ31及びアドレス切
換回路32に上記同期信号に同期した切換信号を送出す
る。
【0026】アドレスメモリ31は、後述するように、
通常のライン走査(以下、リフレッシュ動作という。)
の間に行われる表示画像の部分書換え(以下、部分書換
え動作という。)のために、MPU11からアクセスさ
れた書込アドレスを一時記憶するとともに、この書込ア
ドレスを元に所望の変換アドレスを出力するものであ
る。
【0027】アドレス選択回路33は、メモリ制御回路
34から制御信号を受けて、アドレスバスドライバ21
から供給される書込アドレスと、アドレス切換回路32
から供給される変換アドレスとのいずれかを選択的にビ
デオメモリ35に出力することにより、ビデオメモリ3
5への表示データの書込みとビデオメモリ35からの表
示データの読出しとを実行させるものである。
【0028】画像情報レジスタ46は、データバスドラ
イバ23から供給された表示データのうち、キャラク
タ、グラフィックス、写真等の画像種類又は画質を示す
情報、表示文字の種類等を表すヘッダ情報、及び編集等
のための各種管理情報からなる画像情報を記憶保持する
ためのものである。
【0029】アドレスカウンタ43の出力はアドレス変
換回路44に入力され、アドレス変換回路44は、アド
レスカウンタ43の示す基準アドレスに所定の変換を施
して変換アドレスを生成する。この変換アドレスはアド
レス切換回路32に送出されて、リフレッシュ動作時に
おいてアドレス選択回路33に送られる。
【0030】変換設定回路45は、画像情報レジスタ4
6から入力される画像情報と、外部操作手段により設定
される設定値Sにより、アドレス変換回路44の変換方
法を設定するものである。
【0031】アドレス変換回路44の変換方法は、水平
同期信号の発生毎に加算されていくアドレスカウンタ4
3の基準アドレスに、規則性のない不規則な順序で変換
アドレスを対応させるものであり、例えば図2の変換テ
ーブルにより示される如く基準アドレスを変換する。こ
こで、走査ライン数n本のLCD15を駆動する場合、
走査ライン数をm本ずつ連続して包含する複数の表示ブ
ロックに分割し、それぞれの表示ブロック内をランダム
に走査するようにしている。
【0032】図2に示す例では各表示ブロック内の走査
順を表示ブロック間で同一の不規則性とし、しかも連続
した表示ブロックを順次走査するようにしている。ここ
で、表示ブロックのライン数mは、上記変換設定回路4
5により、表示データの画像情報や外部操作部材の設定
値Sにより適宜選定される。例えば、画像がキャラクタ
モードである場合には、表示ブロックのライン数mを文
字の表示周期に合致させることにより、文字の表示画質
の向上を図ることができる。
【0033】図3に示すものは、表示ブロック内のライ
ン走査の不規則性を変更可能とするために、複数種類の
変換テーブルを設けた例であり、基準アドレスに対して
異なる変換アドレスを対応させたものである。これらの
変換テーブルは、上記変換設定回路45により、画像情
報や操作設定に応じて変更される。例えば画像全体の種
類や画質によりこれらのテーブルのうちの一つを設定し
てもよく、或いは各表示ブロックの画像情報に応じて表
示ブロック毎に異なる変換テーブルが自動的に選定され
るようにしてもよい。
【0034】図4に示す例は、上記のように表示ブロッ
ク順に走査するのではなく、表示ブロック間をインター
レースモードで走査するようにした例である。ここで、
表示ブロック内のライン走査は上記と同様のランダム走
査である。表示ブロックのライン数m、表示ブロック数
K、全ライン数nの場合、図4(a)では2(ブロッ
ク)インターレース、同(b)では3(ブロック)イン
ターレースとしたものを示す。表示ブロック間をインタ
ーレースモードで走査するこのような場合でも、例え
ば、aブロック連続のbインターレース(a,bは自然
数)により走査できるように構成し、このaとbを上記
のように画像情報と外部操作部材に従って変換設定回路
45で設定できるようにしてもよい。
【0035】図5は上記と同様に表示ブロック内でラン
ダム走査が行われるように変換アドレスを生成するとと
もに、表示ブロック間の走査順についてもランダムにし
た例を示す。この場合でも変換設定回路44には、複数
の変換テーブルの中から選定できるようになっている。
【0036】図6は、画像のリフレッシュ動作の間に行
う部分書換え動作の様子を示す。上記図2乃至図5に示
す変換テーブルに従ってリフレッシュ動作が繰り返し実
行されるが、画像中には、特に表示データが頻繁に更新
される部分、例えばカーソル、マウスポインタ、スクロ
ール時のキャラクタライン等がある。このような部分で
は、画像を常に一定の周期で更新しているのみではMP
U11のアクセス速度に対して画像表示が追従できない
という問題が生じ、特に高精細且つ大画面の液晶表示体
においては重大である。そこで、切換制御信号φSによ
りリフレッシュ動作と部分書換え動作とを所定の時点に
おいて切り換え、表示データの書込み頻度の高いライン
を部分的に書き換える方法が採られている。本実施例で
は、ラインの部分書換えを行ってもよいが、より効率的
な方法として、表示ブロック毎の部分書換えを採用し
た。
【0037】リフレッシュ動作と部分書換え動作との切
り換えは、リフレッシュ動作が1サイクル終了して、垂
直同期信号がLCD15から出力されるか又はアドレス
カウンタ43からキャリーが出力された時に、同期制御
回路42からアドレス切換回路32に切換制御信号を送
出し、アドレス選択回路33に入力されていたアドレス
変換回路44からの変換アドレスを、アドレスメモリ3
1から出力されるアドレスに切り換えることにより実行
される。そして、直前のリフレッシュサイクルの間に書
換えられた表示データを全て更新すると再びリフレッシ
ュ動作に復帰するように構成される。この方法では、直
前のリフレッシュサイクルにおいて表示データの書換え
られたラインを包含する表示ブロックを全て書き換える
か、又は書換えライン数が所定値に達した表示ブロック
のみを部分書換えする。
【0038】また、別の切り換え方法としては、予め設
定された数の表示ブロックがリフレッシュされた後に、
その数の表示ブロックの走査中に所定回数以上書換えら
れた表示ブロックのみを部分書換えするという方法があ
る。
【0039】さらにリフレッシュ動作中のある表示ブロ
ックの走査が終了した時点で、前回の部分書換え動作後
に表示データの更新されたラインを包含する表示ブロッ
クを全て、又はその表示ブロックのうち所定の更新ライ
ン数に達した表示ブロックのみを部分的に書換える方法
もある。
【0040】図6は上記方法のうち最後の方法で部分書
換え動作を行う場合の様子を示したものである。この方
法では、同期制御回路42からアドレス切換回路32に
付与されている切換制御信号φSが「H」のとき、各々
ランダムに走査される表示ブロックのリフレッシュ動作
が表示ブロックの配列順に若しくは所定の順番で次々と
行われていく(B1〜B4)が、この間に表示データの
更新が3回以上あった表示ブロックB1が発生した時点
で、切換信号φSは「L」になり、部分書換え動作に移
行する。
【0041】このとき、アドレスメモリ31はアドレス
切換回路32を介してアドレス選択回路33に表示ブロ
ックB1の変換アドレス(このアドレスはアドレス変換
回路44の発生する変換アドレスと同一パターンでも異
なるパターン、例えば基準アドレスと同様に配列順のア
ドレスでもよい。)を送出し、表示ブロックB1が更新
される。このとき、他に3回以上表示データの更新のあ
った表示ブロックが存在しなければ再び切換制御信号φ
Sが「H」となり、前回中断後(表示ブロックB5)か
らリフレッシュ動作が再開される。
【0042】この場合、リフレッシュ動作と部分書換え
動作の割合は、LCDの液晶特性や環境温度等による表
示素子の応答性を考慮して適宜変更するべきである。例
えばグラフィック画像を表示する場合や低温時等の液晶
素子の応答性が低い場合には、リフレッシュレートを上
げて画質を高めるためにリフレッシュ動作の連続走査す
る表示ブロック数を高めたり、また、図6の例では部分
書換えのための更新回数を引き上げたりすればよい。一
方、キャラクタを表示する場合や高温時等の応答性の高
い場合にはリフレッシュレートが高くなくてもよいの
で、上記各数値を低減させることにより高速書換えに対
応できる。
【0043】図7及び図8は本実施例における画像表示
の動作をフローチャートで示したものである。図7はリ
フレッシュ動作の部分を示す。まず、アドレスカウンタ
をリセットし、初期値として切換制御信号φS=H、ブ
ロック数BN=1、ライン数LN=1にセットする。ア
ドレスカウンタのキャリーが発生するか又は垂直同期信
号が送出された場合には再びスタートに戻る。次に、水
平同期信号を待ってライン出力により表示の更新を行
い、ライン数LNがm未満であればアドレスカウンタの
値及びライン数LNを1アップし、水平同期信号の待機
位置に戻る。ライン数LNがmに達すると、ブロック数
がL未満であることを確認してアドレスカウンタの値及
びブロック数BNを1アップし、ライン数LNの初期値
設定に戻る。ブロック数がLに達すると図8の部分書換
え動作に移行する。
【0044】ここで、ライン数LNは、図2又は図3の
変換テーブルにおける基準アドレスの番号として認識さ
れ、ライン出力では、同図において対応する変換アドレ
スが指定される。また、ブロック数BNは、表示ブロッ
ク間の走査方法に応じて、表示ブロックを配列順に走査
する場合には表示ブロック番号として認識され、表示ブ
ロックをインターレース走査する場合には図4のテーブ
ルの配列順として認識されてその配列順に対応するテー
ブルに記載された番号の表示ブロックが呼び出され、表
示ブロック間をランダムに走査する場合には図5のブロ
ック番号として認識されてテーブル上の対応する番号の
表示ブロックが呼び出される。
【0045】図8は部分書換え動作を示すもので、ま
ず、図7のリフレッシュ動作中に入力された書込アドレ
スを包含する表示ブロックにセットされるフラグが存在
するか否かを確認し、フラグがない場合には図7のリフ
レッシュ動作に戻る。フラグが存在する場合には、切換
制御信号φS=Lに設定し、ブロック数BN及びライン
数LNを初期値に設定する。次に、フラグセットされた
表示ブロックの先頭アドレスに設定した後、水平同期信
号を待って表示ブロック内の各ラインの走査を所定の変
換アドレスの順番に従って行う。当該表示ブロックの走
査が終了してライン数がmに達するとブロック数BNが
I未満である場合には他にフラグが存在するか否かを確
認する。フラグが他にない場合にはリフレッシュ動作に
復帰するが、他のフラグがある場合にはブロック数BN
を1アップして再びライン数LNの初期設定に戻る。ブ
ロック数がIに達すると他のフラグの有無に拘わらず強
制的にリフレッシュ動作に復帰する。
【0046】ここで、上記のLは、1回のリフレッシュ
動作で連続して走査する最低の表示ブロック数を示し、
上記Iは、1回の部分書換え動作時に書換えできる最大
の表示ブロック数を示し、共にリフレッシュレートの最
低値を確保するためのものである。双方の値は上述のよ
うに変換設定回路45により適宜設定される。
【0047】上記の部分書換え動作を実現するアドレス
メモリ31の例を図9に示す。図9(a)は、入力側に
切換回路部S1を、出力側に切換回路部S2を各々接続
した2つのFIFOメモリ回路部M1,M2を有するア
ドレスメモリ31Aを示す。アドレスメモリ31Aは、
アドレスバスから入力された書込アドレスをFIFOメ
モリ回路部M1又はM2に入来順に記憶保持し、同時に
FIFOメモリ回路部M2又はM1に記憶保持した書込
アドレスを入来順に順次読出せるようになっている。表
示ブロック毎に部分書換えを行う場合には、アドレス変
換回路部SAにより書込アドレスに対応した表示ブロッ
クの先頭アドレスを初期値として順次所定の順番で当該
表示ブロック内の変換アドレスを出力する。
【0048】このアドレスメモリ31Aはリフレッシュ
動作の1サイクル毎に部分書換えをする場合に適してお
り、部分書換え動作中にはFIFOメモリ回路部M1,
M2の一方に入来する書込アドレスを記憶させ、他方か
ら記憶させたアドレスを読出すように上記切換回路部S
1,S2が同期制御回路42によって制御される。
【0049】図9(b)は、上記とは異なる構成のアド
レスメモリ31Bを示す。このアドレスメモリ31B
は、書込アドレスを受けると該アドレスを包含する表示
ブロックに対応した出力ラインに選択信号を出力するア
ドレス選択回路MSと、アドレス選択回路からの選択信
号に基づいてカウントアップするカウンタC1,C2,
・・・CKと、該カウンタの積算出力が所定値を越えた
場合にフラグセットされるレジスタR1,R2,・・・
RKと、切換制御信号によりフラグのセットされたレジ
スタに対応する表示ブロックを示すブロック信号を出力
するとともに、そのブロック信号の出力時に、対応する
カウンタ及びレジスタをリセットするように構成された
ブロック信号発生回路BGと、ブロック信号に基づき当
該表示ブロックに含まれる読出アドレスを所定の順番で
順次出力するアドレス変換回路部SBとを有する。
【0050】同期制御回路42の切換制御信号によりブ
ロック信号発生回路BGはフラグのセットされたブロッ
ク信号を出力し、同時にアドレス変換回路部SBが対応
する表示ブロックのアドレスを例えば図3のテーブルに
記載された順番で発生し、同切換制御信号により同時に
切り換えられたアドレス切換回路32を介してアドレス
選択回路33、ビデオメモリ35に出力する。
【0051】このように、本実施例では画像を複数の表
示ブロック毎にランダム走査するため、光学応答の遅い
表示体においてもフリッカや文字のばらけ等が発生せ
ず、高品位の画像を構成できる。特に、画像内に順次走
査される部分が全くないので、アドレスラインの移動が
視認されるような不具合を生じない。
【0052】また、表示ブロック毎に変換テーブルの設
定が可能であるので、画像内のブロック毎に画像の最適
化を行いうるから、複数種類の画像を同時に表示する場
合に最適である。
【0053】本実施例では、表示ブロック毎にランダム
走査を行うと共に、更新回数の多い表示ブロックを優先
的に書換えられるようにしたので、応答速度の遅い表示
素子であっても、表示画質と書換速度とを高い次元で両
立できる。特に、表示ブロック毎に書換えを行うので、
部分書換えによる画質の劣化を抑制できるという効果が
ある。
【0054】本発明は、特にメモリ性を有する液晶表示
体、例えば強誘電性液晶やカイラルネマチック液晶を用
いた双安定性の単純マトリクス型液晶表示体を制御する
場合に最も適している。
【0055】特に、カイラルネマチック液晶を用いた表
示体については、2つの準安定状態を備え、初期状態に
フレデリクス転移を起こさせるに足る高電圧(リセット
パルス)を印加し、その後、所定の閾値を基準とする所
定電圧(選択パルス)を印加することにより、2つの準
安定状態を選択的に出現させうるという、実用的な液晶
駆動法を本願発明者らが開発している。この液晶表示体
は強誘電性液晶に比して応答速度(数msec)におい
て劣っているが、上記制御装置によれば、CRT等に対
しても遜色のない高画質と充分な書換え速度が得られ
る。
【0056】この液晶表示体としては、市販のネマチッ
ク液晶(E.Merck社製ZLI−3329)に光学
活性剤(E.Merck社製S−811)を添加してヘ
リカルピッチを3.5μmに調整したものをラビング方
向を反平行にした配向膜を被着した基板間に厚さ1.8
μmで収容し、プレチルト角数度、ねじれ角180度の
初期状態としたセルに透明電極を配備して単純マトリク
ス型の液晶表示体としたものを用いた。リセットパルス
としては±25Vの電圧を印加する。選択パルスのデュ
ーティー比は1/240、パルス幅40μsである。選
択時間の走査電位は2.4V、信号電位は1.2Vの交
流波形として、両電位の位相を逆相、同相とすることに
より選択パルスの電圧値を変化させ、オンオフ状態を切
り換えるものである。この液晶表示体は、1秒前後の充
分なメモリ性、100以上の高コントラスト比、広視野
角という特性をもつものである。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、画
像を複数の表示ブロックに分割して当該表示ブロック毎
にランダム走査を行うので、アドレスラインの順次走査
による表示劣化を防止できるとともに、応答速度の遅い
表示素子であってもフリッカや文字のばらけを防止でき
る。
【0058】表示ブロック間のインターレース又はラン
ダム走査等の非順次走査により、さらに画質の向上を図
ることができる。
【0059】部分書換え動作を表示ブロック毎に行うこ
とにより、上記効果を維持したまま書換え速度を向上さ
せることができる。この場合、表示ブロック毎に更新が
行われるので、部分書換えによるフリッカや文字のばら
け等の画質劣化が発生しないという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像表示装置の実施例を含む情
報処理システムを示す構成ブロック図である。
【図2】 同実施例におけるアドレスの変換テーブルの
一例を示す説明図である。
【図3】 同実施例における異なる複数の変換テーブル
を示す説明図である。
【図4】 別の実施例における表示ブロック間の走査順
を示す説明図である。
【図5】 さらに別の実施例における表示ブロック間の
走査順を示す説明図である。
【図6】 部分書換え動作の一例を示すタイミングチャ
ートである。
【図7】 各実施例における画像のリフレッシュ動作中
の動作手順を示すフローチャートである。
【図8】 各実施例における画像の部分書換え動作中の
動作手順を示すフローチャートである。
【図9】 各実施例に使用するアドレスメモリの回路例
を示す構成ブロック図である。
【符号の説明】
11 MPU 15 LCD 31 アドレスメモリ 32 アドレス切換回路 33 アドレス選択回路 34 メモリ制御回路 35 ビデオメモリ 42 同期制御回路 43 アドレスカウンタ 44 アドレス変換回路 45 変換設定回路 46 画像情報レジスタ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を形成するための複数の表示素子が
    配列された画像表示体に対し、入力された表示データに
    基づいて該表示素子の表示状態の更新を行うための制御
    部を有する画像表示装置において、 前記表示素子に対応した基準アドレスを前記表示素子の
    配列の順序で発生するアドレス発生手段と、 前記複数の表示素子がその配列順に所定数包含される複
    数の表示ブロックを構成し、該表示ブロック内に存在す
    るアドレスについて前記表示素子の配列に対しほぼ不規
    則に対応づけた変換アドレスを、前記基準アドレスの発
    生に応じて前記表示ブロック毎に連続して発生するアド
    レス変換手段と、 前記複数の表示素子の各々に対応して当該表示素子の表
    示データを記憶するデータ記憶手段と、 前記変換アドレスに対応する表示データを前記記憶装置
    から前記画像表示体へ転送するデータ転送手段とを備え
    たことを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記表示ブロックに
    包含される前記表示素子の所定数を画像情報に応じて変
    更する表示ブロック設定手段を備えていることを特徴と
    する画像表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記表示ブロックに
    包含される前記表示素子に対応する前記変換アドレスの
    不規則性を画像情報に応じて変更するアドレス変換設定
    手段を備えていることを特徴とする画像表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記アドレス変換手
    段は、前記基準アドレスが包含される前記表示ブロック
    に前記変換アドレスが包含されるように、前記基準アド
    レスの発生に応じて前記変換アドレスを発生する手段で
    あることを特徴とする画像表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記アドレス変換手
    段は、前記基準アドレスの包含される前記表示ブロック
    の順序に対して所定ブロック間隔をおいて対応づけられ
    た前記表示ブロックに前記変換アドレスが包含されるよ
    うに、前記基準アドレスの発生に応じて前記変換アドレ
    スを発生する手段であることを特徴とする画像表示装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記所定ブロック間
    隔を画像情報に応じて変更するブロック間隔設定手段を
    備えていることを特徴とする画像表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、前記アドレス変換手
    段は、前記基準アドレスの包含される前記表示ブロック
    の順序に対してほぼ不規則に対応づけられた前記表示ブ
    ロックに前記変換アドレスが包含されるように、前記基
    準アドレスの発生に応じて前記変換アドレスを発生する
    手段であることを特徴とする画像表示装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記変換アドレスが
    包含される表示ブロックの不規則性を画像情報に応じて
    変更するブロック変換設定手段を備えている。ことを特
    徴とする画像表示装置。
  9. 【請求項9】 請求項1において、前記変換アドレスに
    基づいて画像表示を更新する過程で、前記複数の表示ブ
    ロックのうち表示内容に変更のある前記表示ブロックを
    優先的に更新するブロック別更新手段を備えていること
    を特徴とする画像表示装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項9のいずれか1項
    に記載の画像表示装置において、前記画像表示体とし
    て、初期状態においてねじれ角φのねじれ構造を有する
    カイラルネマチック液晶を備え、初期状態にフレデリク
    ス転移を生じさせる電圧を印加した後の飽和状態として
    初期状態とは異なる2つの準安定状態をもつ液晶表示体
    を用いたことを特徴とすることを特徴とする画像表示装
    置。
JP27573793A 1993-11-04 1993-11-04 画像表示装置 Pending JPH07129126A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1035535A1 (en) * 1999-03-11 2000-09-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Liquid crystal display apparatus and method for driving the same
JP2001282203A (ja) * 2000-03-31 2001-10-12 Minolta Co Ltd 表示装置、その駆動方法、携帯情報端末及び携帯通信端末
JP2005284060A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Seiko Epson Corp 画像表示装置、画像処理装置、画像表示システム、画像表示装置制御プログラム及び画像処理装置制御プログラム

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