JP3744974B2 - 内視鏡下外科手術装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、体腔内に処置具を挿入して内視鏡(スコープ)で観察しながら生体内の患部組織等に対する処置を行う内視鏡下外科手術装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、開腹、開胸等を伴う外科手術に比べて患者への侵襲が小さい、いわゆる内視鏡下外科手術が行われるようになってきた。特に、腹腔鏡下外科手術は広く行なわれつつある。この内視鏡下外科手術においては、内視鏡により得られる観察術野をTVモニタに映し出し、この画面の術野を見ながら処置具を操作して患部の摘出等の処置が行なわれる。この処置具の操作中は術者の手がふさがっているので、処置以外の他の作業のほとんどを術者に代り、助手に操作してもらう必要がある。
【0003】
例えば、内視鏡下外科手術の術中に、術者が内視鏡のフォーカス調整、ズーム調整、明るさ調整、内視鏡画像の録画等の各種の操作を行うことは困難であるので、これらの各種の操作を助手等に代わりに行なってもらう必要がある。
【0004】
また、内視鏡下外科手術の術中、例えば、助手が内視鏡を手で保持し、術者の指示に従って術者が処置を行ないやすい視野が得られるように、その内視鏡の保持の位置を変更させ、内視鏡の視野方向を変更させることが行われる。ここで、術者が処置を行ないやすい視野は術者によって異なり、例えば、多くの術者はモニタ画面の画面中央に処置具の先端が表示されている状態が処置を行ないやすい視野となり、術者によってはモニタ画面の画面中央以外の他の任意の位置に処置具の先端が表示されている状態が処置を行ないやすい視野となる。
【0005】
また、特開平6−30896号公報には内視鏡等の視野を自動的に変換する技術が示されている。これは、処置具等に目立つ色のマークを設け、内視鏡画像から処置具等のマークの位置を抽出することによってモニタ画面上での処置具の位置を求め、これに応じて内視鏡等を電気的に駆動し、内視鏡等の視野を自動的に変換する機能を設けた装置である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術のように内視鏡下外科手術の術中に、内視鏡のフォーカス調整、ズーム調整、明るさ調整、内視鏡画像の録画等の各種の操作を術者に代わり、助手等に行なってもらう場合には術者は行ないたい各種の操作をいちいち助手に指示しなければならない煩わしさがある。
【0007】
そこで、この問題を解決する1つの手段としては処置具等の手元部に術者が簡単に操作できる手元スイッチを設け、この手元スイッチの操作によって内視鏡のフォーカス調整、ズーム調整、明るさ調整、内視鏡画像の録画等の各種の操作を行わせることが考えられる。この場合には術者が処置具の操作中であっても、術者が把持している処置具等の手元部に配置されたスイッチを直接操作することにより、内視鏡のフォーカス調整、ズーム調整、明るさ調整、内視鏡画像の録画等の各種の操作を行わせることができる。
【0008】
しかしながら、この場合には処置具等の手元部の手元スイッチと外部の内視鏡の制御装置との間の配線が必要となるので、術者が処置具を使用する際に、その配線が邪魔になり、処置具の操作が行いにくくなり、操作性が低下する問題がある。
【0009】
また、内視鏡下外科手術の術中、内視鏡を手で保持している助手に術者の指示に従って内視鏡の視野方向を変更させる場合には術者が望む方向に内視鏡を的確に動かすためには助手にかなりの内視鏡操作の習熟が必要となる問題がある。さらに、長時間にわたる手術では、助手の負担が非常に大きくなり、途中で助手が交替する等の問題もある。
【0010】
また、内視鏡等の視野を自動的に変換する機能を設けた装置で内視鏡を安全に操作するためには視野変換の開始、終了を指示するためのスイッチが必要になる。このように視野変換の開始、終了を指示するためのスイッチを処置具等の手元部に設けた場合には処置具等の手元部のスイッチと外部の制御装置との間の配線が必要となるので、術者が処置具を使用する際に、その配線が邪魔になり、処置具の操作が行いにくくなり、操作性が低下する問題がある。
【0011】
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、術者が各種の操作をするためのスイッチを処置具の手元側の操作部に外部の内視鏡の制御装置との間の配線無しで設けることができ、操作性に優れた内視鏡下外科手術装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は体腔内を観察する内視鏡と、この内視鏡による観察像をモニタ画面に表示する表示装置と、を有する体腔内観察装置と、前記体腔内を処置する処置具と、前記処置具の処置部近傍に設けられ、表示内容を変更可能なマーカと、前記処置具の手元側の操作部に設けられ、前記マーカの表示内容を変更させるマーカ表示変更手段と、前記内視鏡により得られる観察像にもとづいて前記マーカの表示内容の変化を検出するマーカ表示変化検出手段と、このマーカ表示変化検出手段からの検出情報にもとづいて前記体腔内観察装置を操作する体腔内観察装置操作手段とを具備したものである。
【0013】
そして、本発明では処置具の手元側操作部のマーカ表示変更手段を操作することによって、処置具の処置部近傍のマーカの表示内容を変更させ、表示装置のモニタ画面に表示される内視鏡観察像にもとづいてマーカの表示内容の変化を検出し、このマーカの表示内容変化の検出情報にもとづいて体腔内観察装置操作手段によって体腔内観察装置を操作するようにしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図1乃至図4を参照して説明する。図1は内視鏡下外科手術装置である腹腔鏡下外科手術装置を使用して腹腔鏡下手術を行う際の手術部位の状態を示す図である。ここで、腹壁1の内側の腹腔(体腔)2は気腹針(図示せず)により、炭酸(CO2 )ガスが送り込まれて膨脹(気腹)されている。なお、図1中で、参照符号3は腹腔2の内側臓器等の生体組織の表面にできた患部で、この腹腔鏡下手術でこの患部3の摘出等の処置が行われるようになっている。
【0015】
さらに、腹壁1には内径約5mmの第1のトラカール4及び内径約10mmの第2のトラカール5がそれぞれ異なる場所から差込まれている。そして、第1のトラカール4の孔内には摘出等の処置を行う処置具6が挿入され、第2のトラカール5の孔内には腹腔鏡であるスコープ(内視鏡)7が挿入されている。
【0016】
また、スコープ7は3次元マニピュレータ(内視鏡操作手段)8を使用したスコープ保持装置9によって固定支持されている。なお、この3次元マニピュレータ8には回転制御される複数の関節からなる保持アーム部8aが設けられている。
【0017】
また、本実施の形態では処置具6として図2に示すように把持鉗子の例を示すが、別の処置具でもかまわない。この処置具6には細長いシャフト部10と、このシャフト部10の基端部に配設された手元側の操作部11と、シャフト部10の先端部に配設された処置部12とが設けられている。
【0018】
ここで、シャフト部10には筒状のシース13とこのシース13内に軸心方向に移動自在に挿通された操作軸14とが設けられている。さらに、操作部11には固定ハンドル15とこの固定ハンドル15に対して回動ピン16を介して回動可能に連結された可動ハンドル17とが設けられている。そして、可動ハンドル17に操作軸14の基端部が連結されている。
【0019】
また、処置部12には開閉可能な一対の把持部材18a,18bが設けられている。これらの把持部材18a,18bは操作軸14の先端部に図示しない駆動機構を介して連結されている。そして、操作部11の可動ハンドル17の回動操作にともない操作軸14がその軸心方向に移動され、この操作軸14の移動動作にともない駆動機構を介して処置部12の把持部材18a,18bが開閉駆動されるようになっている。
【0020】
また、シャフト部10のシース13の先端には表示内容を変更可能なマーカ19が設けられている。このマーカ19はシース13の先端に配設された発光窓20と、この発光窓20の内部に埋設された3つのLED21a,21b,21cとによって形成されている。ここで、3つのLED21a,21b,21cはそれぞれ発光波長が異なる状態に設定されている。
【0021】
さらに、シャフト部12のシース13の手元側にはマーカ19の表示内容を変更させるマーカ表示変更手段22が設けられている。このマーカ表示変更手段22はシース13の手元側の外面に配設された3つの(第1,第2,第3の)スイッチ23a,23b,23cと、シース13の内部側に配設された小型電池24とによって形成されている。
【0022】
また、図3に示すように3つのLED21a,21b,21cはそれぞれ小型電池24に並列に接続されている。さらに、LED21aと小型電池24との間にはスイッチ23a、LED21bと小型電池24との間にはスイッチ23b、LED21cと小型電池24との間にはスイッチ23cがそれぞれ介設されている。そして、第1,第2,第3のスイッチ23a,23b,23cを作動させることによってそれぞれLED21a,21b,21cが点灯するようになっている。
【0023】
また、スコープ7には図4に示すようにTVカメラ25が連結されている。このTVカメラ25にはTVモニタ(表示装置)26が接続されているとともに、色相関演算回路(マーカ表示変化検出手段)27が接続されている。さらに、色相関演算回路27には移動方向算出部28を介してマニピュレータ駆動回路29が接続されている。このマニピュレータ駆動回路29には3次元マニピュレータ8が接続されている。
【0024】
そして、スコープ7により検出された腹腔2内の映像情報はTVカメラ25により撮像される。このTVカメラ25からの出力信号はTVモニタ26に送られ、このTVモニタ26の画面に腹腔2内の観察像が表示されるようになっている。同時に、TVカメラ25からの出力信号は色相関演算回路27に入力される。この色相関演算回路27ではTVモニタ26の画面内の特定波長の位置情報を算出し、移動方向算出部28に出力するようになっている。さらに、移動方向算出部28では色相関演算回路27から送られる特定波長の位置情報をもとに3次元マニピュレータ8の移動量を計算し、これをマニピュレータ駆動回路29に出力するようになっている。そして、マニピュレータ駆動回路29ではこの移動量に基ずいて3次元マニピュレータ8を駆動するようになっている。
【0025】
次に、上記構成の腹腔鏡下外科手術装置の作用につて説明する。まず、術者がスコープ7の視野内で処置具6を使用している状態で、処置具6の3つのスイッチ23a,23b,23cのうちのいずれか1つ、例えば第1のスイッチ23aをオン操作させた場合には処置具6の先端部に設けられたLED21aが点灯する。このときの映像はスコープ7によって検出され、TVカメラ25を通してTVモニタ26に映し出される。
【0026】
また、このときTVカメラ25から出力される映像情報は、TVモニタ26に送られると同時に、色相関演算回路27に入力される。そして、この色相関演算回路27によってLED21aの発光が抽出され、TVモニタ26の画面内でのLED21aの位置が計算されて移動方向算出部28に出力される。この移動方向算出部28ではTVモニタ26の画面上での現在のLED21aの位置からどちらの方向に3次元マニピュレータ8を動かせば、LED21aが画面中央に移動するかを算出し、その移動方向および移動量の情報をマニピュレータ駆動回路29に出力する。
【0027】
さらに、マニピュレータ駆動回路29では移動方向算出部28から送られる移動方向および移動量の情報にもとづいて3次元マニピュレータをその方向にその移動量だけ駆動する。これによって、TVモニタ26の画面上のLED21aの位置が画面の中心に近づき、最終的にはTVモニタ26の画面の中央位置まで移動することになる。その結果、術者がスイッチ23aをオン操作させることによって、LED21a、すなわち処置具6の先端部をTVモニタ26の画面の中央位置まで移動させることが可能になる。
【0028】
また、術者が処置具6の他の1つのスイッチである第2のスイッチ23bをオン操作させた場合にはLED21aとは別の波長のLED21bが発光する。この時も同様にこの映像情報がTVカメラ25を通してTVモニタ26に映し出されると同時に、色相関演算回路27に入力される。
【0029】
ここで、色相関演算回路27はLED21bの発光波長を抽出し、このスイッチ23bが作動されたことを認識したのち、この情報を移動方向算出部28に出力する。このとき、移動方向算出部28はスコープ7がこのスコープ7の軸方向に沿って観察対象物である患部3から離れる方向を算出し、マニピュレータ駆動回路29はこの方向に3次元マニピュレータ8を移動させる。
【0030】
このように術者がスイッチ23bを押すことによってスコープ7を観察対象物である患部3から遠ざけることが可能になる。また、同様に術者が残りの第3のスイッチ23cをオン操作することによってスコープ7を観察対象物である患部3に近づく方向に移動させることが可能になる。
【0031】
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、処置具6の手元の3つのスイッチ23a,23b,23cを操作することによって、スコープ7をその軸心方向に移動させ、スコープ7の視野を術者が望む位置に移動させてスコープ7の視野調整をすることが可能になる。
【0032】
また、術者がスコープ7の視野調整等の各種の操作を行うためのスイッチ23a,23b,23cを処置具6の手元側の操作部11に外部のスコープ7の制御装置との間の配線無しで設けることができるので、従来のように処置具6のスイッチと外部のスコープ制御装置との間の配線が邪魔になり、術者が処置具6を使用する際に、処置具6の操作が行いにくくなることを防止して処置具6の操作性の向上を図ることができる。
【0033】
さらに、TVモニタ26の画面に表示されている観察像を目視し、3つのLED21a,21b,21cの点滅状態を確認することにより、術者自身が現在自分が3つのスイッチ23a,23b,23cのうちのどのスイッチを押している状態かをTVモニタ26の画面上で簡単に確認することができる。
【0034】
なお、本実施の形態においては、処置具6の先端部をTVモニタ26の画面中央位置に移動させるように設定されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、TVモニタ26の画面の中央位置以外の所望の位置に移動するように設定しても良い。
【0035】
また、本実施の形態においては、3つのスイッチ23a,23b,23cのうちの1つのスイッチのオン操作によってスコープ7をその軸心方向に移動させるズーム調整用に設定した構成のものを示したが、この発明はこれに限定されるものではなく、スコープ7のフォーカス調整、明るさ調整、スコープ7の観察画像の録画のON、OFF操作等の各種の操作を行う他のスイッチとして使用しても良い。
【0036】
また、本実施の形態では、処置具6の先端の発光窓20の3つのLED21a,21b,21cを用いて処置具6の3つのスイッチ23a,23b,23cのオン操作の情報と、処置具6の先端の位置情報をTVカメラ25側に配線無しで伝える構成にしているが、次のような構成にしても良い。すなわち、処置具6に設けた各種のスイッチ23a,23b,23cのオン操作の情報を制御装置まで伝達する手段として電波を用いてもよい。さらに、処置具6の先端の位置はTVモニタ26に表示される画像から処置具6の先端の色や、形状等の特徴を抽出して求めても良い。
【0037】
また、図5乃至図10(B)は本発明の第2の実施の形態を示すものである。図5は本実施の形態における腹腔鏡下外科手術装置の実施状況を示している。ここで、腹壁1に差込まれた第1のトラカール4の孔内には第1の実施の形態とは異なる構成の処置具31が挿入され、第2のトラカール5の孔内には第1の実施の形態と同様に腹腔鏡であるスコープ(内視鏡)32が挿入されている。
【0038】
このスコープ32は手術台33に固定されたスコープ支持具34によってある任意の適宜な位置において固定的に保持されている。ここで、スコープ支持具34には手術台33に対して図5中でA方向に移動自在に取り付けられた基台部35が設けられている。この基台部35には支柱36が上方向に向けて立設されている。
【0039】
さらに、支柱36の上端にはベースアーム37の基端部が支柱36を中心として矢印B方向に水平面上で回転自在に取り付けられている。ベースアーム37の先端部にはリンク機構保持アーム38の基端部が連結ピン39を中心に矢印Cに示すように上下方向に揺動自在に支持されている。
【0040】
また、リンク機構保持アーム38には平行リンク連鎖機構からなるリンク機構40が装着されている。このリンク機構40にはそれぞれ平行に配置された一対の縦方向リンク41a,41bと、一対の横方向リンク42a,42bとが設けられている。ここで、一対の縦方向リンク41a,41bの下端部側はリンク機構保持アーム38にそれぞれ回動可能に連結されている。さらに、両縦方向リンク41a,41bの上端部側には一対の横方向リンク42a,42bの一端部側がそれぞれ回動可能に連結されている。また、両横方向リンク42a,42bの他端部側はスコープ32を挾持して保持する装着具47に回動可能に連結されている。
【0041】
ここで、リンク機構40の移動自在な各連結部分は例えば締付けねじ48や、摩擦力によって各変位した位置に仮固定されるようになっている。したがって、手でスコープ支持具34に力を加えて回動または変形させれば、スコープ32の位置を変えることができるとともに、スコープ32をその移動位置に締付けねじ48や、摩擦力によって固定的に位置させることができる。
【0042】
また、本実施の形態の処置具31には図6に示すように細長いシャフト部50と、このシャフト部50の基端部に配設された手元側の操作部51と、シャフト部50の先端部に配設された処置部52とが設けられている。
【0043】
ここで、シャフト部50には筒状のシース53とこのシース53内に軸心方向に移動自在に挿通された操作軸54とが設けられている。さらに、操作部51には固定ハンドル55とこの固定ハンドル55に対して回動ピン56を介して回動可能に連結された可動ハンドル57とが設けられている。そして、可動ハンドル57に操作軸54の基端部が連結されている。
【0044】
また、処置部52には開閉可能な一対の把持部材58a,58bが設けられている。これらの把持部材58a,58bは操作軸54の先端部に図示しない駆動機構を介して連結されている。そして、操作部51の可動ハンドル57の回動操作にともない操作軸54がその軸心方向に移動され、この操作軸54の移動動作にともない駆動機構を介して処置部52の把持部材58a,58bが開閉駆動されるようになっている。
【0045】
また、シャフト部50のシース53の先端には表示内容を変更可能なマーカ59が設けられている。このマーカ59はシース53の先端に配設された発光窓60と、この発光窓60の内部には1つのLED61が埋設されている。
【0046】
さらに、シャフト部50のシース53の手元側にはマーカ59の表示内容を変更させるマーカ表示変更手段62が設けられている。このマーカ表示変更手段62はシース53の手元側の外面に配設された3つの(第1,第2,第3の)スイッチ63a,63b,63cと、シース53の内部側に配設された3つの点滅回路64a,64b,64cと、小型電池65とによって形成されている。
【0047】
また、図7に示すようにマーカ59のLED61は小型電池65に接続されている。さらに、LED61と小型電池65との間には第1のスイッチ63aと点滅回路64aとからなる第1の直列回路66aと、第2のスイッチ63bと点滅回路64bとからなる第2の直列回路66bと、第3のスイッチ63cと点滅回路64cとからなる第3の直列回路66cとがそれぞれ並列に接続されている。ここで、3つの点滅回路64a,64b,64cはLED61の点滅動作を制御するもので、各点滅回路64a,64b,64cには図8に示すようにそれぞれLED61の点灯時間や、間隔が異なる3つの異なる点滅パターンが設定されている。すなわち、図8(A)は第1の点滅回路64aによるLED61の点滅動作の制御状態、図8(B)は第2の点滅回路64bによるLED61の点滅動作の制御状態、図8(C)は第3の点滅回路64cによるLED61の点滅動作の制御状態をそれぞれ示すものである。
【0048】
そして、第1のスイッチ63aのオン操作時には第1の点滅回路64aによってLED61の点滅動作が図8(A)に示す基準的な第1の点滅パターン状態に制御されるようになっている。さらに、第2のスイッチ63bのオン操作時には第2の点滅回路64bによってLED61の点滅動作が図8(A)の第1の点滅パターン状態よりも早く、1回の点滅時間が基準時間よりも小さい状態で保持される図8(B)の第2の点滅パターン状態に制御される。同様に、第3のスイッチ63cのオン操作時には第3の点滅回路64cによってLED61の点滅動作が図8(A)の第1の点滅パターン状態よりも遅く、1回の点滅時間が基準時間よりも大きい状態で保持される図8(C)の第3の点滅パターン状態に制御されるようになっている。
【0049】
なお、第1〜第3の各点滅回路64a,64b,64cは、2つ以上のスイッチ63a,63b,63cが同時に作動された場合には、全ての回路64a,64b,64cが遮断され、LED61の点滅が起こらないような回路構成になっている。
【0050】
また、スコープ32の手元側の接眼部にはTVアダプタ67が装着されている。このTVアダプタ67には固体撮像素子であるCCDが内蔵されている。そして、スコープ32を通じて伝送される体腔内の観察像がTVアダプタ67内のCCDで撮像されるようになっている。
【0051】
さらに、TVアダプタ67は信号コード68を通じて図9に示す画像プロセッサ69に接続されている。この画像プロセッサ69には画像移動手段70内の画像メモリ回路71を介してTVモニタ(表示装置)72が接続されている。そして、TVアダプタ67で得られる撮像信号は画像プロセッサ69に伝送され、さらにスコープ32の視野内の画像データが画像メモリ回路71によって記憶されるようになっている。
【0052】
また、画像移動手段70内には画像メモリ回路71によって記憶された画像データの一部を切出して抽出し、この切出し画像を追従的にTVモニタ72に映し出す画像切出し位置制御回路(内視鏡操作手段)73が設けられている。さらに、画像メモリ回路71と画像切出し位置制御回路73との間にはTVモニタ72に映し出される画像の移動速度を規制するための画像移動速度規制回路74が設けられている。
【0053】
また、画像プロセッサ69には輝度相関回路(マーカ表示変化検出手段)75が接続されている。そして、スコープ32の画像データは画像プロセッサ69を経て輝度相関回路75にも伝送されるようになっている。
【0054】
さらに、輝度相関回路75はパターンマッチング回路76を介して画像切出し位置制御回路73に接続されている。そして、スコープ32の画像データ中にLED61の発光の点滅を示す部分が存在する時には輝度相関回路75によってそれを抽出して画像切出し位置制御回路73にその位置を、点滅の時間的変化をパターンマッチング回路76に伝送するようになっている。ここで、パターンマッチング回路76ではスコープ32の画像データ中から検出されたLED61の発光の時間的変化から、内部に保存している3つの点滅回路64a,64b,64cの点滅パターンの照合を行い、どの点滅パターンかを選定し、その点滅パターンの種類を画像切出し位置制御回路73へ伝送するようになっている。
【0055】
また、画像切出し位置制御回路73では、この点滅パターンの種類と位置を検出して画像メモリ回路71から各種の画像抽出を行うようになっている。例えば、検出された点滅パターンが点滅回路64aのものであるときは、画像メモリ回路71からその点滅位置を中心とした周辺の画像を抽出し、TVモニタ72に拡大して映し出す等の処理を行うようになっている。ここで、検出された点滅パターンが他の点滅回路64bのものであるときは現在、映し出している画像の範囲よりも広い範囲を抽出して、TVモニタ72に映し出したり、点滅パターンが点滅64cのものであるときには、逆に現在よりも狭い範囲を抽出してTVモニタ72に映し出す等の処理を行うようになっている。
【0056】
また、この画像移動手段70の画像切出し位置制御回路73には作動停止制御回路77が接続されている。この作動停止制御回路77は例えば電気メス78等の生体処置装置に接続されている。そして、電気メス78等の生体処置装置によってエネルギーを利用して生体処理を行なう電気的な処置動作中は作動停止制御回路77によって画像移動手段70が作動しないように停止制御されるようになっている。
【0057】
次に、上記構成の腹腔鏡下外科手術装置の作用を説明する。まず、腹腔鏡下の外科手術中はスコープ32でとらえた体腔内の観察像はTVアダプタ67内のCCDにより撮像され、この撮像信号は画像プロセッサ69によりビデオ信号に変換された後、画像メモリ回路71に入力される。そして、スコープ32の視野内の画像データは画像メモリ回路71を通してTVモニタ72に映し出されるとともに、画像メモリ回路71によって記憶される。
【0058】
さらに、画像プロセッサ69からのビデオ信号は輝度相関回路75にも伝送される。この輝度相関回路75ではある輝度以上の明るさを抽出することによってLED61の点滅のみを抽出し、この点滅の時間的変化をパターンマッチング回路76に伝送する。
【0059】
すなわち、術者がスコープ32の視野内で処置具31を使用している状態で、処置具31の3つのスイッチ63a,63b,63cのうちのいずれか1つ、例えばスイッチ63aをオン操作させた場合には処置具31の先端部に設けられたLED61がある輝度以上の明るさで点滅パターン回路64aの点滅パターンで点滅する。このとき、スコープ32の画像データ中にLED61の発光の点滅を示す部分が存在する場合には輝度相関回路75によってこの点滅の時間的変化が検出され、パターンマッチング回路76に伝送される。このパターンマッチング回路76では、LED61の発光の時間的変化から、内部に保存している点滅回路64a,64b,64cのパターンとの照合が行われる。ここでは、パターンマッチング回路76によって第1の点滅回路64aの点滅パターンが選定され、その点滅パターンの種類が画像切出し位置制御回路73に伝送される。
【0060】
また、輝度相関回路75によって抽出されるLED61の点滅の位置は画像切出し位置制御回路73に伝送される。そして、画像切出し位置制御回路73では、パターンマッチング回路76から伝送される点滅パターンの種類と位置の検出結果に応じて画像メモリ回路71から各種の画像抽出を行う。ここで、検出された点滅パターンが点滅回路64aのものであるときは、図10(A)に示すように画像メモリ回路71からその点滅位置を中心とした周辺の画像G1 が抽出され、TVモニタ72の画面全体にその抽出画像G1 を拡大して映し出す処理が行われる。言い換えると、図10(B)に示すようにTVモニタ72での画像が処置具31の先端位置を基準として追尾する動作が行なわれる。
【0061】
また、第2のスイッチ63bを作動させた場合には処置具31の先端部のLED61が点滅回路64bの点滅パターンで点滅する。このときも同様に処理され、スコープ32の画像データ中から検出された点滅パターンがパターンマッチング回路76によって点滅回路64bの点滅パターンと一致することが認識される。この場合には画像切出し位置制御回路73はTVモニタ72に現在映し出されている画像の範囲よりも広い範囲を抽出して、TVモニタ72に映し出すように画像メモリ回路71が制御される。
【0062】
また、第3のスイッチ63cを作動させた場合には処置具31の先端部のLED61が点滅回路64cの点滅パターンで点滅する。このときも同様に処理され、スコープ32の画像データ中から検出された点滅パターンがパターンマッチング回路76によって点滅パターン回路64cの点滅パターンと一致することが認識される。この場合には画像切出し位置制御回路73はTVモニタ72に現在映し出されている画像の範囲よりも狭い範囲を抽出して、TVモニタ72に映し出すように画像メモリ回路71が制御される。
【0063】
したがって、上述したように、第2,第3のスイッチ63b,63cを作動させることによって、TVモニタ72に映し出されるスコープ32の画像の範囲を拡大したり、縮小したりする制御を行うことができる。
【0064】
また、電気メス78を作動させて処置している間はこれのモニタ信号が作動停止制御回路77に制御信号として送られ、その間は、仮に第1,第2,第3の各スイッチ63a,63b,63cがオン操作されても画像切出し位置制御回路73の動作を停止状態で保持する停止制御が行われる。
【0065】
なお、画像移動速度規制回路74は画像切出し位置制御回路73からの単位時間当たりの位置制御情報が設定値を超えた場合、制御指令を設定値ごとに分けて出力する。よって、急激な処置具31の移動が起こった場合も、瞬時にTVモニタ72の画面が切換わることがなく、TVモニタ72の画面に映し出される画像を滑らかに、かつ連続的に移動させることができる。このため、急激な処置具31の移動が起こった場合等の状況を明確に把握できる。
【0066】
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態では第1の実施の形態と同様の効果が得られる他に、処置具31の先端に1つのLED61を設けるだけで表示内容を変更可能なマーカ59を構成することができるので、第1の実施の形態に比べて処置具31の先端部を一層小型にすることができる。
【0067】
また、本実施の形態では第1の実施の形態と異なり、スコープ32を動かさずにTVモニタ72に映し出される画面の視野範囲を拡大位置と、縮小位置とに切換えることができるので、腹腔鏡下外科手術中の安全性を一層高めることができる。
【0068】
また、本実施の形態ではTVモニタ72に映し出される切出し画面の処置具31を基準とした追尾動作を画像移動手段70によって電子的に行うことができる。そのため、TVモニタ72に映し出される切出し画面の処置具31を基準とした追尾動作を行う際に第1の実施の形態のように配線を有する3次元マニピュレータ8等の機械的な機構部を用いる必要がないので、現存のスコープ支持具34を用いてTVモニタ72に映し出される切出し画面の処置具31を基準とした追尾動作を実現できる。したがって、コンパクトな装置の構成が得られ、かつ安価な腹腔鏡下手術装置を提供することができる。また、腹腔鏡下手術装置全体のセッティングが容易であり、使い勝手がよい。
【0069】
さらに、画像移動手段70の画像切出し位置制御回路73に作動停止制御回路77を接続し、電気メス78等による処置と、TVモニタ72に映し出される画面の画像移動処理とを同時に行えないようにしたので、TVモニタ72に映し出される画面の画像移動動作の実行中に術者が誤って電気メス78等の処置装置を作動させたり、その逆の操作を行った場合であっても電気的なノイズによる誤動作が起きるおそれがない。
【0070】
また、図11乃至図17は本発明の第3の実施の形態を示すものである。図12(A)は本実施の形態の内視鏡下外科手術装置全体の概略構成を示すものである。この内視鏡下外科手術装置には患者の体腔内を観察する例えば腹腔鏡等の直視型の硬性のスコープ(内視鏡)81が設けられている。
【0071】
このスコープ81には患者の体腔内に挿入される挿入部82と、この挿入部82の基端部に配設された接眼部83とが設けられている。さらに、このスコープ81には図13に示すように挿入部82の先端面に対物レンズ84、接眼部83に接眼レンズ85がそれぞれ配設されているとともに、挿入部82を形成する円筒状の筒体86内には複数のリレーレンズ87がそれぞれ適宜の間隔を存して対物レンズ84と接眼レンズ85との間に並設されている。なお、スコープ81の光学系には図示しない歪み除去レンズが設けられている。
【0072】
また、スコープ81の挿入部82は予め例えば患者の腹壁部88等に穿刺されたトラカール89内に挿通され、体腔内に挿入されている。ここで、スコープ81の挿入部82の接眼部83側は多関節構造、本実施の形態では3関節構造のスコープ保持具90によって移動可能に保持されている。なお、このスコープ保持具90には定位置に固定される基台部90aと、この基台部90aに基端部が第1の関節部90bを介して回動可能に連結された第1のアーム90cと、この第1のアーム90cの先端部に基端部が第2の関節部90dを介して回動可能に連結された第2のアーム90eと、この第2のアーム90eの先端部に基端部が第3の関節部90fを介して回動可能に連結されたスコープホルダ90gとが設けられている。
【0073】
また、患者の腹壁部88等には処置具である鉗子91等の処置具がスコープ81の挿入場所とは別の挿入場所から体腔内に挿入されている。この鉗子91には体腔内に挿入される挿入部92の先端部に処置部93が配設されている。さらに、挿入部92の基端部には手元側のハンドル部94が配設されている。そして、このハンドル部94の開閉操作にともない処置部93が遠隔的に開閉操作されるようになっている。なお、処置具としては鉗子91の代わりに剥離鉗子、ハサミ、レーザープローブ、縫合器、電気メス、持針器、超音波吸引器等の他の構成の処置具を使用してもよい。
【0074】
また、鉗子91の挿入部92には図15に示すように細長いシャフト部95が設けられている。このシャフト部95には筒状のシース96とこのシース96内に軸心方向に移動自在に挿通された操作軸97とが設けられている。さらに、手元側のハンドル部94には固定ハンドル98とこの固定ハンドル98に対して回動ピン99を介して回動可能に連結された可動ハンドル100とが設けられている。そして、可動ハンドル100に操作軸97の基端部が連結されている。
【0075】
また、処置部93には開閉可能な一対の把持部材101a,101bが設けられている。これらの把持部材101a,101bは操作軸97の先端部に図示しない駆動機構を介して連結されている。そして、操作部94の可動ハンドル100の回動操作にともない操作軸97がその軸心方向に移動され、この操作軸97の移動動作にともない駆動機構を介して処置部93の把持部材101a,101bが開閉駆動されるようになっている。
【0076】
また、シャフト部95のシース96の先端には表示内容を変更可能なマーカ102が設けられている。このマーカ102にはシース96の先端に配設された先端発光部103が設けられている。この先端発光部103には細い光ファイバ束104の一端部が接続されている。この光ファイバ束104の他端部はシース96の手元側に埋設されている3つのLED105a,105b,105cにそれぞれ接続されている。ここで、3つのLED105a,105b,105cはそれぞれ発光波長が異なる状態に設定されている。そして、各LED105a,105b,105cの光は光ファイバ束104によって先端発光部103までそれぞれ導かれるようになっている。
【0077】
さらに、シャフト部95のシース96の手元側にはマーカ102の表示内容を変更させるマーカ表示変更手段106が設けられている。このマーカ表示変更手段106はシース96の手元側の外面に配設された3つの(第1,第2,第3の)スイッチ107a,107b,107cと、シース96の内部側に配設された小型電池108とによって形成されている。
【0078】
また、図11に示すように3つのLED105a,105b,105cはそれぞれ小型電池108に並列に接続されている。さらに、LED105aと小型電池108との間には第1のスイッチ107a、LED105bと小型電池108との間には第2のスイッチ107b、LED105cと小型電池108との間には第3のスイッチ107cがそれぞれ介設されている。そして、第1,第2,第3のスイッチ107a,107b,107cを作動させることによってそれぞれLED105a,105b,105cが点灯するようになっている。
【0079】
また、スコープ81の接眼部83にはこのスコープ81の観察像の一部又は全部を撮像するTVカメラ109が取付けられている。このTVカメラ109のケーシング110内には第1の部品収納室111と第2の部品収納室112とが設けられている。ここで、第1の部品収納室111内にはレンズ、プリズム、ミラー、図示しないモータで駆動されるズームレンズ等からなる光学素子113や、固体撮像素子であるCCD114等の撮像光学系の各光学部品が設けられている。そして、スコープ81の接眼部83で得られるスコープ81の観察像の一部又は全部が光学素子113を経てCCD114に撮像されるようになっている。
【0080】
さらに、第2の部品収納室112内にはCCD114をその光軸方向に対して直交する平面内に沿って直交する2方向、例えば上下方向および左右方向に駆動するCCD移動機構115が設けられている。このCCD移動機構115には図14(A)に示すように同図中で左右方向に移動する第1のプレート116aと、同図中で上下方向に移動する第2のプレート116bとが設けられている。ここで、第1のプレート116aはこの第1のプレート116aの上下に配設された4つのローラ117aによって左右方向に移動可能に支持されている。同様に、第2のプレート116bはこの第2のプレート116bの左右に配設された4つのローラ117bによって上下方向に移動可能に支持されている。
【0081】
また、第1のプレート116aの板面には上下方向に伸びるガイド用の2つのスリット118aが設けられている。同様に、第2のプレート116bの板面には左右方向に伸びるガイド用の2つのスリット118bが設けられている。
【0082】
さらに、第1のプレート116aの一側部には第1の係合ピン119aが突設されている。この係合ピン119aは第1のステッピングモータ120aにより回転する送りネジ121aのミゾにはめ込まれている。そして、第1のステッピングモータ120aの駆動時には第1のステッピングモータ120aの回転運動が送りネジ121aのミゾと係合ピン119aとの係合部によって直動運動に変換され、第1のプレート116aが左右方向に移動されるようになっている。
【0083】
同様に、第2のプレート116bの一側部には第2の係合ピン119bが突設されている。この係合ピン119bは第2のステッピングモータ120bにより回転する送りネジ121bのミゾにはめ込まれている。そして、第2のステッピングモータ120bの駆動時には第2のステッピングモータ120bの回転運動が送りネジ121bのミゾと係合ピン119bとの係合部によって直動運動に変換され、第2のプレート116bが上下方向に移動されるようになっている。
【0084】
また、ケーシング110の第1の部品収納室111と第2の部品収納室112との間の仕切り壁122の中央部位にはCCD114の台座123よりも大径な開口部124が形成されている。
【0085】
さらに、CCD114の台座123はCCD移動機構115のスライダ125に固定されている。このスライダ125はポリアセタールや、超高分子量ポリエチレン等の摺動性の良い材料でできている。
【0086】
また、スライダ125の下面には4本の操作ピン126が突設されている。これらの操作ピン126はCCD移動機構115の第1のプレート116aの2つのスリット118aと第2のプレート116bの第2のスリット118bとの間の交点に挿入されている。ここで、スライダ125は第1のプレート116aの上に板バネ127を介して重ねられた状態で配設されている。そして、スライダ125は板バネ127のバネ力によりTVカメラ109内の仕切り壁122に移動可能に押し当てられた状態で圧接されている。
【0087】
したがって、CCD114が装着されたスライダ125は第1のステッピングモータ120aの動作により図14(A)中の左右方向に移動操作され、第2のステッピングモータ120bの動作により同図中の上下方向に移動操作されるようになっている。そして、第1のステッピングモータ120aおよび第2のステッピングモータ120bによってTVカメラ109の撮像用の光学部品、本実施の形態ではCCD114を移動させ、TVカメラ109の撮像範囲を変更させるアクチュエータ128が形成されている。なお、このアクチュエータ128としてはステッピングモータの他、DCサーボモータ、ボイスコイル、圧電振動子を使用したアクチュエータ、超音波モータ、形状記憶合金等が使用できる。
【0088】
また、CCD114には図14(B)に示すようにフレキシブルプリント板129の一端が接続されている。このフレキシブルプリント板129の他端はTVカメラ109内の適宜の固定部に固定されたCCD制御回路130に接続されている。なお、フレキシブルプリント板129の中間部には略U字状に折り返された折り返し部131が形成されており、CCD114の移動に対応できるようになっている。
【0089】
また、TVカメラ109には鉗子追尾装置132が接続されている。この鉗子追尾装置132には、例えばTVモニタ、HMD(HEAD MOUTED DISPLAY:頭部装着型ディスプレー)等の表示モニタ133がそれぞれ接続されている。
【0090】
さらに、鉗子追尾装置132には図16に示すように映像信号回路134、画像演算処理回路135、アクチュエータ制御回路136が設けられている。ここで、映像信号回路134にはCCD114および表示モニタ133がそれぞれ接続されている。そして、CCD114の映像信号は映像信号回路134に送られるようになっている。この映像信号回路134はCCD114で得られた信号をNTSCや、RGB等の映像信号に変換するものである。また、映像信号回路134からの出力信号は表示モニタ133に入力されるとともに、画像演算処理回路135に入力されるようになっている。
【0091】
さらに、画像演算処理回路135は、映像信号回路134からの出力信号にもとづいて画像演算処理を行い、鉗子91の先端の位置を求め、さらに、CCD114の位置、移動量を求め、アクチュエータ128の位置、移動量に関する指令をアクチュエータ制御回路136に送るもので、この画像演算処理回路135によって鉗子91の位置を検出する位置検出手段が形成されている。
【0092】
また、アクチュエータ制御回路136にはCCD114のアクチュエータ128が接続されている。このアクチュエータ制御回路136では、画像演算処理回路135で求められた位置、移動量に関する指令通りにアクチュエータ128が動作するようにこのアクチュエータ128の制御を行うものである。すなわち、このアクチュエータ制御回路136によって画像演算処理回路135により検出された位置情報に基づいてアクチュエータ128を制御してTVカメラ109の撮像範囲を変更する制御手段が形成されている。
【0093】
ここで、アクチュエータ128が本実施の形態のようにステッピングモータの場合はオープンループ制御を行い、DCモータの場合にはエンコーダからの帰還信号を使用したクローズドループ制御を行うようになっている。
【0094】
次に、上記構成の作用について説明する。まず、本実施の形態の内視鏡装置の使用時には図12(A)に示すように予め例えば患者の腹壁部88等に穿刺されたトラカール89内にスコープ81の挿入部82が挿通され、体腔内に挿入される。さらに、患者の腹壁部88等にはスコープ81の挿入場所とは別の挿入場所から鉗子91が体腔内に挿入される。このとき、鉗子91の先端の処置部93がスコープ81の接眼部83による視野範囲R1 内に挿入される状態にセットされる。
【0095】
また、スコープ81の接眼部83にはTVカメラ109が取付けられている。そして、このスコープ81の観察像の一部がTVカメラ109によって撮像され、表示モニタ133に表示される。ここで、TVカメラ109の光学素子113を経てCCD114に撮像される観察像の視野範囲R2 はスコープ81の接眼部83による視野範囲R1 より小さくなっており、スコープ81の接眼部83による視野範囲R1 の一部の観察像がCCD114によって撮像される。
【0096】
また、CCD114の映像信号は、映像信号回路134を介して画像演算処理回路135に送られ、図17のフローチャートで示す画像演算が行われる。ここでは、鉗子91の発光を検出する位置検出手段として、画像演算処理回路135には色相関演算回路を設けている。そして、この画像演算処理回路135による画像演算は次の通り行われる。
【0097】
まず、TVカメラ109で撮像された手術部位の観察画像の取込み(ステップS1)が行われ、色相関演算回路に入力される。そして、この色相関演算回路で観察画像の中から発光点の検出が行われる(ステップS2)。この色相関演算回路で発光点が検出されないときは追尾機能は動作しない。
【0098】
ここで、鉗子91の例えば第1のスイッチ107aを作動させることによって、LED105aが発光する。この光は光ファイバ束104によって鉗子91の先端側の先端発光部103に伝達され、この先端発光部103がLED105aの波長で発光する。
【0099】
また、色相関演算回路で発光点が検出された場合には次のステップS3〜S5で発光色の分類処理が行われる。すなわち、画像演算処理回路135の色相関演算回路によってLED105aの波長の発光色が抽出された場合には、次のステップS6でその発光位置が算出される。続いて、次のステップS7でこの発光点を表示モニタ133の画面中心に移動させるためのCCD114の移動量を計算し、これをアクチュエータ制御回路136に出力する。
【0100】
このアクチュエータ制御回路136では画像演算処理回路135で求められた鉗子91の先端位置およびCCD114の移動量に関する指令通りにアクチュエータ128が動作するようにアクチュエータ128の制御信号がアクチュエータ128に出力される(ステップS8)。
【0101】
そして、このアクチュエータ制御回路136からの制御信号によってアクチュエータ128の第1のステッピングモータ120aおよび第2のステッピングモータ120bがそれぞれ駆動され、CCD移動機構115のスライダ125上のCCD114の位置がその光軸方向と直交する方向に移動される。したがって、鉗子追尾装置132による鉗子91の先端の追尾機能の作動中は、TVカメラ109によって撮像される鉗子91の先端の処置部93を追尾する状態でTVカメラ109の撮像範囲を変更する鉗子91の先端の追尾動作が行なわれる。
【0102】
この鉗子91の先端の追尾動作中は、鉗子追尾装置132により検出された鉗子91の先端の処置部93の位置が表示モニタ133の概ね中央に表示されるように制御される。
【0103】
また、鉗子91の先端の処置部93が表示モニタ133の概ね中央に表示されていない場合には鉗子91の第1のスイッチ107aを押すことにより、鉗子91の先端の処置部93が予め指定された速度で表示モニタ133の中央に移動するように、CCD移動機構115の移動制御が行われる。
【0104】
また、撮像中に、鉗子91の第2のスイッチ107bを作動させた場合にはLED105bが発光する。この光は光ファイバ束104によって鉗子91の先端側の先端発光部103に伝達され、この先端発光部103がLED105bの波長で発光する。このとき、色相関演算回路によってこの発光色が抽出される(ステップS4)と、ズームアップの指示をアクチュエータ制御回路136に出力し(ステップS9)、これによってズームを駆動するモータ(図示しない)を一定速度で像を拡大する方向に移動させる。この動作によって画像のズームアップが行われる。
【0105】
また、撮像中に、第3のスイッチ107cを作動させた場合には同様の処理が行われ、鉗子91の先端側の先端発光部103がLED105cの波長で発光するとともに、画像演算処理回路135の色相関演算回路によってLED105cの発光色が抽出される(ステップS5)と、ズームダウンの指示がアクチュエータ制御回路136に出力され(ステップS10)、これによってズームダウンが行われる。
【0106】
そこで、本実施の形態では次の効果を奏する。すなわち、第1の実施の形態と同様の効果が得られる他、第1の実施の形態の効果に加えて、鉗子91のシース96の手元側に埋設されている3つのLED105a,105b,105cからの光を鉗子91の先端まで、光ファイバ束104で伝達しているので、鉗子91の先端にLED105a,105b,105cを設ける必要がなく、鉗子91の先端部を小型化することができる。
【0107】
また、表示モニタ133に表示されるTVカメラ109の表示画面にはCCD114の画素が全て使用されるので、表示モニタ133に表示される表示画面は第2の実施の形態と比べて良好な画質が得られる。
【0108】
また、図18乃至図20は本発明の第4の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態の腹腔鏡下外科手術装置における処置具6の構成を次のように変更したものである。すなわち、本実施の形態の処置具141には細長いシャフト部142と、このシャフト部142の基端部に配設された手元側の操作部143と、シャフト部142の先端部に配設された処置部144とが設けられている。
【0109】
ここで、シャフト部142には筒状のシース145とこのシース145内に軸心方向に移動自在に挿通された操作軸146とが設けられている。さらに、操作部143には固定ハンドル147とこの固定ハンドル147に対して回動ピン148を介して回動可能に連結された可動ハンドル149とが設けられている。そして、可動ハンドル149に操作軸146の基端部が連結されている。
【0110】
また、処置部144には開閉可能な一対の把持部材150a,150bが設けられている。これらの把持部材150a,150bは操作軸146の先端部に図示しない駆動機構を介して連結されている。そして、操作部143の可動ハンドル149の回動操作にともない操作軸146がその軸心方向に移動され、この操作軸146の移動動作にともない駆動機構を介して処置部144の把持部材150a,150bが開閉駆動されるようになっている。
【0111】
また、シャフト部142のシース145の先端には色マーカ151が設けられている。この色マーカ151はシース145の先端部外周面に適宜の色を塗布したリング状の色塗布面によって形成されている。
【0112】
さらに、シャフト部142のシース145の外周面にはシース145を覆うカバー152がシャフト部142の軸方向に移動可能に装着されている。このカバー152はシース145の長さよりも長さが短い筒体によって形成されている。また、カバー152の後端部外周面には略L字状に屈曲された操作レバー153が設けられている。
【0113】
さらに、シース145の外周面にはカバー152と操作部143の固定ハンドル147との間に圧縮コイルばね154が装着されている。そして、この圧縮コイルばね154のばね力によってカバー152がシース145の色マーカ151を覆う色マーカ閉塞位置に前進した状態で保持されるようになっている。ここで、圧縮コイルばね154のばね力に抗して操作レバー153を引っ張り操作することにより、カバー152全体がシース145の後方側にスライド移動し、シース145の先端の色マーカ151が外部側に露出されるようになっている。また、このレバー153を放したときにはカバー152が元の位置、すなわち色マーカ151を覆う位置に戻るようになっている。そして、このカバー152のスライド移動によって色マーカ151をカバー152で閉塞する状態と、色マーカ151を外部側に露出させた状態とに切換え、色マーカ151の表示内容を変更させるマーカ表示変更手段155が形成されている。
【0114】
また、本実施の形態ではスコープ7や、その周辺機器が、スコープ7の観察光学系の電動フォーカス機能、スコープ7の視野内の明るさ変更機能、録画機能、送気、送水機能等を有する。さらに、TVモニタ26にはこのTVモニタ26の画面を図20に示すように例えば8つの区域156a〜156hに区分する8つの第2のマーカ157が設けられている。
【0115】
また、TVカメラ25に接続された色相関演算回路27にはTVモニタ26の画面内における色マーカ151の有無を検出する機能とともに、TVモニタ26の画面内に色マーカ151が検出された場合には色マーカ151のTVモニタ26の画面上での位置、すなわちTVモニタ26の画面内の8つの区域156a〜156h内における色マーカ151が配置されている位置(区域)を検出し、その画面上の色マーカ151の位置によってそれに対応する機能駆動回路を駆動する機能が設けられている。
【0116】
ここで、色相関演算回路27には図19に示すようにフォーカス駆動回路158、明るさ調節回路159、録画ON,OFF回路160、送気送水駆動回路161がそれぞれ接続されている。そして、TVカメラ25で撮像された映像が色相関演算回路27に入力され、色相関演算回路27で色マーカ151の有無が検出されるとともに、TVモニタ26の画面上での色マーカ151の位置が検出されることにより、その画面上の位置によってそれに対応する機能の機能駆動回路を駆動されるようになっている。例えば、TVモニタ26の画面上の第1の区域156aで色マーカ151が検出されている場合にはスコープ7の観察光学系のフォーカスを近点側に動かすようにフォーカス駆動回路158に指令する信号が出力される。同様に、色マーカ151が検出されている場所がTVモニタ26の画面上の第2の区域156bの場合にはフォーカスを遠点側に、第3の区域156cの場合には明るさUP、第4の区域156dの場合には明るさDOWN、第5の区域156eの場合には録画ON、第6の区域156fの場合には録画OFF、第7の区域156gの場合には送気、第8の区域156hの場合には送水が起こるようにそれぞれの回路が調節されている。
【0117】
次に、本実施の形態の作用について説明する。まず、本実施の形態の処置具141は通常は圧縮コイルばね154のばね力によってカバー152がシース145の色マーカ151を覆う色マーカ閉塞位置で保持された状態で使用される。そして、腹腔鏡下外科手術装置の使用時に体内に挿入された処置具141を操作しながら、スコープ7の各機能を操作する場合にはTVモニタ26の画面上の8つの区域156a〜156hのいずれか1つの区域、すなわち所望の機能を動作させる区域に処置具141の先端を移動させ、ここで操作レバー153を引く。
【0118】
これによって処置具141の先端部の色マーカ151が露呈され、これがTVカメラ25によって撮像されるので、色相関抽出回路27によってその位置が検出されることによって、所望の機能を動作させることが可能になる。
【0119】
なお、マーカ表示変更手段155によって動作させる機能は、ここで述べた機能に限らず、画面のハードコピー、吸引等の操作でもよい。また、TVモニタ26の画面上で区分される区域の数、或いは各区域の区切り方も本実施の形態の方法に限らず、TVモニタ26の画面上で区分される区域の数を幾つにわけてもよく、さらに各区域の区切り方もどのように分けてもかまわない。
【0120】
そこで、本実施の形態では次の効果を奏する。すなわち、TVモニタ26の画面上の8つの区域156a〜156hのいずれか1つの区域、すなわち所望の機能を動作させる区域に処置具141の先端を移動させた状態で、操作レバー153を引いて処置具141のカバー152を引っ張り、色マーカ151を外部に露呈させることによって、スコープ7の各種の動作を行っているので、前述の各実施の形態のように発光体を用いるマーカを使用する場合に比べて処置具141の先端部を小型化しやすい特徴がある。また、TVモニタ26の画面を区切って各機能を割り付けることにより、1つの色マーカ151で数多くの機能を操作できる。
【0121】
また、図21および図22は本発明の第5の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態の腹腔鏡下外科手術装置における処置具6およびスコープ7の制御回路の構成を次のように変更したものである。すなわち、本実施の形態では処置具6のマーカ19として1つのLED21aのみが使用されるとともに、このLED21aのオン、オフ操作を行なう1つのスイッチ23aのみが使用される。
【0122】
さらに、図22は本実施の形態におけるスコープ7の制御回路を示すものである。すなわち、スコープ7に取付けられたTVカメラ25には色相関演算回路170が接続され、この色相関演算回路170にはメニュー操作回路171および画像合成装置172がそれぞれ接続されている。また、画像合成装置172には画像処理装置173、検出装置174および表示装置175がそれぞれ接続されている。さらに、画像処理装置173には画像記憶装置176および位置計算装置177がそれぞれ接続され、位置計算装置177には第1の実施の形態の腹腔鏡下外科手術装置における3次元マニピュレータ8が接続されている。
【0123】
また、図21に示すように表示装置175の画面内には4つに分割された第1〜第4の各分割領域178a〜178dが形成されている。そして、例えば、第1の分割領域178aの範囲にはTVカメラ25で撮影される像が表示され、第2の分割領域178bの範囲には補助画面が表示され、また、第3の分割領域178cの範囲には各種の検出装置174の情報が表示され、第4の分割領域178dの範囲にはメニューの項目が表示されるように画像を合成するようになっている。
【0124】
ここで、第4の分割領域178dに表示されるメニュー項目としては第1の分割領域178aの大きさを変えるための拡大項目179、縮小項目180、表示装置175の画面の右上の第1の子画面(第2の分割領域178b)の表示内容を変える第1の子画面送り項目181、表示装置175の画面の右下の第2の子画面(第3の分割領域178c)の表示内容を変える第2の子画面送り項目182、表示装置175の画面全体を予め記憶していた配置に変えるための第1,第2のメモリ項目183,184およびメニューの項目表示(メニュー機能)を終了させる終了項目185などがあげられる。
【0125】
また、色相関演算回路170は表示装置175の画面内で発光点を検出し、表示装置175の画面内で発光点が検出された場合にその検出信号をメニュー操作回路171に出力する機能を有する。
【0126】
さらに、メニュー操作回路171は色相関演算回路170から出力される制御信号にもとづいて表示装置175の画面上の第4の分割領域178dにメニューの項目を重ねて表示させるとともに、表示装置175の画面内にメニューの項目が重ねて表示されている状態で、所望のメニューの項目が選択する作業が行なわれた際に、表示装置175の画面上のメニュー内で処置具6のLED21aが発光した場合にメニュー内のLED10aのある位置の項目の色を変化させ、その項目が選ばれたことを示す機能を有する。
【0127】
また、画像記憶装置176は、術前に撮影したMRI,CT等の画像を記憶し、位置計算装置177は、3次元マニピュレータ8の出力信号よりスコープ7の現在位置を計算する機能を有する。さらに、画像処理装置17は画像記憶装置176および位置計算装置177からの出力信号にもとづいてスコープ7の現在位置をMRI,CTの画像に重ね合わせる処理や、現在のスコープ7の向きから観察したときの向きにMRI,CTの画像を変換する計算等を行い、これらの補助画像を画像合成装置172に出力する機能を有する。
【0128】
また、検出装置174は、超音波画像、心電図、血圧計等、術中に必要となる各種の情報を検出し、これを画像合成装置172に出力する機能を有する。さらに、画像合成装置172は、TVカメラ25によって撮影された映像、画像処理装置173より出力される補助画面、各種の検出装置174の情報等を取り込んで、表示装置175の表示画面に割り付けて表示させる機能を有する。
【0129】
次に、本実施の形態の作用について説明する。本実施の形態の腹腔鏡下外科手術装置の使用時にはスコープ7に取り付けられたTVカメラ25によって撮像された映像は色相関演算回路170に入力される。そして、この色相関演算回路170から画像合成装置172を経て表示装置175の画面にスコープ7による観察像が表示される。このとき、通常は、表示装置175の第1の分割領域178aの範囲にはTVカメラ25で撮影される観察像が表示され、第2の分割領域178bの範囲には補助画面が表示され、また、第3の分割領域178cには各種の検出装置174の情報が表示されるように画像合成装置172によって表示装置175の画面上の画像が合成される。
【0130】
また、処置具6の先端がTVカメラ25の撮像領域内に挿入されている状態で、処置具6のスイッチ23aをオン操作させた場合には処置具6の先端部のLED21aが発光する。そして、この光が色相関演算回路170によって検出された場合にはメニュー操作回路171が駆動され、表示装置175の画面の第4の分割領域178dにメニューが表示される。このとき、メニューの項目は表示装置175の画面に表示されている観察像の上に重ねて表示される。
【0131】
続いて、表示装置175の画面上のメニュー項目の選択作業が行なわれる。このメニュー項目の選択作業は表示装置175の画面に表示されている複数のメニュー項目の中から、処置具6の先端部を所望のメニュー項目上に移動したのち、処置具6のスイッチ23aを操作して処置具6のLED21aを点灯させることによって、スコープ7の制御用の複数の操作の1つを選択することにより行なわれる。このとき、メニュー内の特定項目内でLED21aが発光された場合にはその項目の色が変わり、このメニュー内の特定項目が選択されたことを示し、続いてこの信号が画面合成装置172に出力される。
【0132】
このように、メニュー内の特定項目が選択され、色相関演算回路170からの出力信号、すなわちメニュー内の特定項目が選択された情報を示す信号が画像合成装置172に入力された場合にはそれに従って表示装置175の各画面の大きさや位置が変化される。
【0133】
例えば、メニュー内の拡大項目179が選択された場合には第1の分割領域178aを拡大して第1の分割領域178aに表示されているTVカメラ25の映像を大きくし、代りに第2,第3の分割領域178b,178cを小さくする操作が行なわれる。ここで、メニュー内の縮小項目180が選ばれた場合にはこの逆の操作が行なわれる。また、子画面送り1の項目181が選ばれた場合には、第1の子画面(第2の分割領域178b)に表示される映像を順次変化させ、同様に子画面送り2の項目182が選ばれた場合には、第2の子画面(第3の分割領域178c)に表示される映像を順次変化させる操作がそれぞれ行なわれる。さらに、メモリー1の項目183またはメモリー2の項目184が選択された場合には、予め記憶させておいた配置状態に画面を移動操作する操作がそれぞれ行なわれる。そして、終了の項目185が選ばれた場合には、これらのメニューの表示を終了させる操作が行なわれる。
【0134】
そこで、本実施の形態では次の効果を奏する。すなわち、処置具6のスイッチ23aを操作することにより、表示装置175の複数の画面(第1〜第4の各分割領域178a〜178d)の切換えを、術者の手元で、しかもスコープ7の制御用の外部機器との配線なしで行うことができるので、操作性に優れている。
【0135】
また、表示装置175の画面に複数のメニュー項目を表示させた状態で、処置具6の先端部を所望のメニュー項目上に移動したのち、処置具6のスイッチ23aを操作して処置具6のLED21aを点灯させることによって、スコープ7の制御用の複数の操作の1つを選択するようにしたので、処置具6に1つのLED21aを設けるだけでスコープ7の制御用の複数の操作を選択操作することが可能になる。そのため、処置具6の先端部の構成を簡素化し、小型化を図ることができる。
【0136】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
次に、本出願の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。
【0137】

(付記項1) 体腔内を観察する内視鏡と、この内視鏡による像を撮像してモニタに表示する映像表示装置と、を有する体腔内観察装置と、前記体腔内を処置する処置具と、前記映像表示装置の画像を処理する画像処理装置とを有する内視鏡下外科手術装置において、
前記処置具の先端部近傍に設けたマーカと、このマーカの表示内容を変更させるマーカ表示変更手段と、前記画像処理装置に設けた前記マーカの表示内容の変化を撮像装置を通して検出するマーカ表示変化検出手段とを具備したことを特徴とする内視鏡下外科手術装置。
【0138】
(付記項2) 前記マーカは、処置具先端部付近のある領域に特徴的な色を外部に呈示する特徴色呈示手段である付記項1記載の内視鏡下外科手術装置。
(付記項3) 前記特徴色呈示手段は、処置具に設けた特徴色で発光する発光体であることを特徴とする付記項2記載の内視鏡下外科手術装置。
【0139】
(付記項4) 前記処置具に前記発光体に電力を供給する電力供給手段を設けたことを特徴とする付記項3記載の内視鏡下外科手術装置。
(付記項5) 前記処置具は、二つ以上の波長の異なる発光体を具備したことを特徴とする付記項3記載の内視鏡下外科手術装置。
【0140】
(付記項6) 前記処置具は、各種のパターンで点滅する発光部を有することを特徴とする付記項3記載の内視鏡下外科手術装置。
(付記項7) 前記特徴色呈示手段は、処置具先端部付近に設けた色マーカと、前記色マーカを露出および収納させるカバーであることを特徴とする付記項2記載の内視鏡下外科手術装置。
【0141】
(付記項8) 前記処置具先端部付近に特徴色を呈示することによって、前記体腔内観察装置は、処置具先端付近の特徴色の位置が画面のほぼ中央にくるように追尾して観察する視野変更手段を有することを特徴とする付記項2記載の内視鏡下外科手術装置。
【0142】
(付記項8の従来技術) 例えば助手は内視鏡を手で保持し、術者の指示に従って処置を行ないやすい視野(処置具の先端が画面中央、術者によっては画面の他の任意の位置)が得られるように、その内視鏡の保持の位置を変更させる。しかし、術者が望む方向に内視鏡を的確に動かすにはかなりの習熟が必要であった。また、長時間にわたる手術では、助手の負担が非常に大きくなり途中で交替する必要がある等の問題があった。
【0143】
この問題を解決するものとして、従来、特開平6−30896号公報で示されるものがある。これは、処置具等に目立つ色の点を設け、これを抽出することによって画面上での処置具の位置を求めて、これに応じて内視鏡等を電気的に駆動し、視野を変換する機能を設けた装置である。
【0144】
(付記項8の技術課題) 前述した従来技術は、内視鏡を安全に操作するためには視野変換の開始、終了を指示するためのスイッチが必要になる。術者がこのスイッチを直接操作するにはスイッチは処置具等の手元部につけられることが望ましい。しかし、このスイッチのために手元部から制御装置への配線が必要となり、処置具を使用するときに配線が邪魔になり煩わしいという欠点がある。
【0145】
(付記項8の目的) 術者が視野を変換するための動作の開始、終了を指示するためのスイッチを、配線無しで手元に設けたことを特徴とする内視鏡下外科手術装置を提供することにある。
【0146】
(付記項8の作用) 処置具の操作部を操作することによって、処置具先端部の特徴点を表示し、これを体腔内観察装置が撮像し、この画像より画像処置装置が特徴点の有無、位置を検出し、視野変換動作の指示情報とすることである。
【0147】
(付記項9) 前記体腔内観察装置は、撮像された画面の一部を選択的に切り出す抽出手段を持ち、前記処置具の特徴色の位置が画面のほぼ中央にくるように追従してその周辺の画面部を切り出す手段を具備することを特徴とする付記項8記載の内視鏡下外科手術装置。
【0148】
(付記項10) 前記内視鏡は、レンズ系と撮像素子によって構成されており、前記抽出手段は、前記撮像素子を移動させることによって行なう付記項9記載の内視鏡下外科手術装置。
【0149】
(付記項11) 前記内視鏡は、レンズ系と撮像素子によって構成されており、前記抽出手段は、前記レンズ系を移動させることによって行なう付記項9記載の内視鏡下外科手術装置。
【0150】
(付記項12) 前記体腔内観察装置は、内視鏡と前記内視鏡の画像を記憶する記憶手段からなり、前記抽出手段は、前記記憶手段で記憶された画像の一部を取り出すことによって行なう付記項9記載の内視鏡下外科手術装置。
【0151】
(付記項13) 前記体腔内観察装置は、内視鏡と前記内視鏡を駆動する駆動装置からなり、前記駆動装置は、前記内視鏡の撮像範囲が前記処置具の特徴色の位置が画面のほぼ中央にくるように駆動することを特徴とする付記項8記載の内視鏡下外科手術装置。
【0152】
(付記項14) 前記処置具先端部付近に特徴色を呈示することによって、前記体内観察装置は、ズーム、送気、送水、吸引、フォーカス調整、明るさ調整、録画等の手段を動作させることを特徴とする付記項2記載の内視鏡下外科手術装置。
【0153】
(付記項15) 前記処置具先端部の特徴色を呈示させることによって、前記映像表示装置を操作することを特徴とする付記項2記載の内視鏡下外科手術装置。
【0154】
(付記項16) 前記映像表示装置は、複数の画面を表示する手段を持ち、前記処置具の特徴色を呈示することによって前記映像表示装置の画面の切換を操作することを特徴とする付記項15記載の内視鏡下外科手術装置。
【0155】
(付記項17) 前記映像表示装置は、複数の画面を様々な大きさで同時に表示する手段を持ち、前記処置具の特徴色を呈示することによって前記画面の位置や大きさを変化させることを特徴とする付記項15記載の内視鏡下外科手術装置。
【0156】
(付記項18) 前記処置具の特徴色を呈示することによって、各種の周辺機器を操作することを特徴とする付記項2記載の内視鏡下外科手術装置。
(付記項19) 前記処置具の特徴色の画面上での位置によって、操作される対象が異なることを特徴とする付記項2記載の内視鏡下外科手術装置。
【0157】
(付記項20) 前記処置具の特徴色を呈示させることによって、画面上にメニューを現し、特徴色の位置によってこのメニューを選択することを特徴とする、付記項2記載の内視鏡下外科手術装置。
【0158】
(付記項19、20の技術課題) 各種の操作(画像の録画、フォーカス、ズーム、明るさ等)を操作するスイッチを複数設けると、操作する時にいちいちスイッチを確認する必要があり、術中の画面から視線をそらしてしまうという欠点がある。
【0159】
(付記項19、20の目的) 術者が術中に用いる各種の機能を1つの手元スイッチで操作することが可能となる内視鏡下外科手術装置を提供することにある。
【0160】
(付記項19、20の作用) 処置具の操作部を操作することによって、処置具先端部の特徴点を表示し、これを体腔内撮像装置が撮像し、この画像より画像処理装置が特徴点の有無、位置を検出する。このときに特徴点の画面上の位置を異なる機能を動作させるための指示情報とすることである。
【0161】
【発明の効果】
本発明によれば処置具の処置部近傍に表示内容を変更可能なマーカを設けるとともに、処置具の手元側の操作部にマーカの表示内容を変更させるマーカ表示変更手段を設け、表示装置のモニタ画面に表示される内視鏡からの観察像にもとづいてマーカの表示内容の変化を検出し、この検出情報にもとづいて体腔内観察装置操作手段によって体腔内観察装置を操作するようにしたので、術者が各種の操作をするためのスイッチを処置具の手元側の操作部に外部の内視鏡の制御装置との間の配線無しで設けることができ、操作性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態における腹腔鏡下手術時の手術部位の状態を示す概略構成図。
【図2】 第1の実施の形態の処置具の構成を示す側面図。
【図3】 第1の実施の形態のスイッチの接続状態を示す概略構成図。
【図4】 第1の実施の形態の腹腔鏡下外科手術装置の各構成機器の接続状態を示すブロック図。
【図5】 本発明の第2の実施の形態における腹腔鏡下外科手術装置の実施状況を示す概略構成図。
【図6】 第2の実施の形態の処置具の構成を示す側面図。
【図7】 第2の実施の形態のスイッチの接続状態を示す概略構成図。
【図8】 第2の実施の形態のLEDの点滅状態を示す特性図。
【図9】 第2の実施の形態の内視鏡下外科手術装置の各構成機器の接続状態を示すブロック図。
【図10】 (A)は第2の実施の形態のTVモニタの画面に拡大画像が表示される状態を説明するための説明図、(B)はTVモニタの画面での画像が処置具の先端位置を基準として追尾する状態を説明するための説明図。
【図11】 本発明の第3の実施の形態のスイッチの接続状態を示す概略構成図。
【図12】 (A)は第3の実施の形態の内視鏡下外科手術装置全体の概略構成図、(B)は第3の実施の形態の硬性鏡の観察像を示す平面図。
【図13】 第3の実施の形態の硬性鏡の概略構成図。
【図14】 (A)は第3の実施の形態のCCD移動機構の概略構成を示す平面図、(B)は第3の実施の形態のCCDとCCD制御回路との間のフレキシブルプリント板の接続状態を示す正面図。
【図15】 第3の実施の形態の処置具の構成を示す側面図。
【図16】 第3の実施の形態の内視鏡下外科手術装置の各構成機器の接続状態を示すブロック図。
【図17】 第3の実施の形態の内視鏡下外科手術装置の鉗子追尾動作を説明するためのフローチャート。
【図18】 本発明の第4の実施の形態の処置具の構成を示す側面図。
【図19】 第4の実施の形態の内視鏡下外科手術装置の各構成機器の接続状態を示すブロック図。
【図20】 第4の実施の形態のTVモニタの画面を示す平面図。
【図21】 本発明の第5の実施の形態のTVモニタの画面を示す平面図。
【図22】 第5の実施の形態の内視鏡下外科手術装置の各構成機器の接続状態を示すブロック図。
【符号の説明】
6,31,91,141…処置具、7,32,81…スコープ(内視鏡)、8…3次元マニピュレータ(内視鏡操作手段)、11,51,94,143…操作部、19,59,102…マーカ、22,62,106…マーカ表示変更手段、26,72…TVモニタ(表示装置)、27…色相関演算回路(マーカ表示変化検出手段)、73…画像切出し位置制御回路(内視鏡操作手段)、75…輝度相関回路(マーカ表示変化検出手段)、128…アクチュエータ(内視鏡操作手段)、133…表示モニタ(表示装置)、135…画像演算処理回路(マーカ表示変化検出手段)、151…色マーカ、155…マーカ表示変更手段。

Claims (1)

  1. 体腔内を観察する内視鏡と、この内視鏡による観察像をモニタ画面に表示する表示装置と、を有する体腔内観察装置と、前記体腔内を処置する処置具と、前記処置具の処置部近傍に設けられ、表示内容を変更可能なマーカと、前記処置具の手元側の操作部に設けられ、前記マーカの表示内容を変更させるマーカ表示変更手段と、前記内視鏡により得られる観察像にもとづいて前記マーカの表示内容の変化を検出するマーカ表示変化検出手段と、このマーカ表示変化検出手段からの検出情報にもとづいて前記体腔内観察装置を操作する体腔内観察装置操作手段とを具備したことを特徴とする内視鏡下外科手術装置。
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