JP5656526B2 - 内視鏡用処置具 - Google Patents

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本発明は、内視鏡の先端部に装着される内視鏡用処置具に関する。
近年、食道、胃、小腸、大腸等の消化管の表層における初期癌の治療方法として、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術、Endoscopic Submucosal Dissection)と呼ばれる方法が提案されている。
ESDでは、切除すべき範囲を特定するために、腫瘍の周りを高周波ナイフ等のマーキングデバイスでマーキングする。その際には、腫瘍の取り残しや正常組織の過剰切除を防止するために、正確なマーキングを行うことが必須とされる。
図5(a)に示すように、このマーキングをするための内視鏡用処置具100として、患者の処置部にマーキングを行うマーキング用ワイヤー104と、前記マーキング用ワイヤー104を先端部から突出自在に挿通するガイドチューブ103と、内視鏡106の先端部外周に着脱自在に装着され前記ガイドチューブ103が軸方向に沿って固定される筒状のフード102であって、内視鏡の前方に向けて延出した内周面と前記内視鏡の先端面とによって形成される作業空間123に向けて、前記ガイドチューブ103を湾曲させて斜めに挿入する挿入孔124を有する筒状フード102とを備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、前記内視鏡では、図5(a)に示すとおり、一般的に内視鏡の先端に搭載されたレンズによって、撮影される画面を、相対的に画角の大きい通常画面Wと相対的に画角の小さい拡大画面Tとに切り替えることが可能である。
そして、図5(b)に示すように、マーキングを行う場合おいて腫瘍組織と正常組織の境目が明確であり比較的容易に判断できるときには、例えば、内視鏡106を前記腫瘍組織から一定の距離を持たせた状態で、前記通常画面W下において前記ガイドチューブ103から前記マーキング用ワイヤー104の先端を突出させ、前記通常画面Wで撮影可能な領域内に突出してきた当該先端を確認しながら前記境目にマーキングをする場合がある。
一方、図5(c)に示すように、腫瘍組織と正常組織の境目が明確でなく精密な判断を要求されるときには、例えば、内視鏡106の前記フード102が前記腫瘍組織近傍の表面に接触するほど内視鏡106を前記腫瘍組織に接近させた状態で、前記通常画面Wを前記拡大画面Tに切り替えて前記境目を厳密に確認する場合がある。
特開2008−93247号公報
しかしながら、前記マーキング用ワイヤー104は、内視鏡106のレンズから離れた位置にある前記ガイドチューブ103から、前記レンズによって撮影される通常画面Tの撮影可能領域に向かって斜めに突出されるものである。
そのため、図5(c)に示すように、前記腫瘍組織に接近させた状態における拡大画面T下では、前記マーキング用ワイヤー104は、拡大画面Tの撮影可能な領域にその先端が突出する前に、当該先端が腫瘍組織または正常組織の表面に接触してしまう。
したがって、腫瘍組織と正常組織の境目が明確でない場合に、従来の内視鏡用処置具100でマーキングを行うときには、拡大画面Tに切り替えて術者が前記境目の位置を目測で覚え、通常画面Wに切り替えてからマーキング操作をし、さらに、拡大画面Tに切り替えて意図したところにマーキングされているか否か確認をする必要があり、手技が煩雑であり時間がかかるという問題がある。
本発明は、かかる不都合を解消して、内視鏡の通常画面W下及び拡大画面T下のいずれの場合にも、的確にマーキングできる内視鏡用処置具を提供することを目的とする。
本発明の内視鏡用処置具は、患者の処置部にマーキングを行うマーキング用ワイヤーと、前記マーキング用ワイヤーを先端部から突出自在に挿通するガイドチューブと、通常画面と拡大画面との切替可能な内視鏡の先端部外周に着脱自在に装着され前記ガイドチューブが軸方向に沿って固定される筒状のフードであって、内視鏡の軸先端方向に向けて延出した延出部の内周面と前記内視鏡の先端面とによって形成される作業空間に向けて、内視鏡の通常画面における撮影可能領域内に前記マーキング用ワイヤーの先端部を突出可能とする軸先端方向からみて第1突出角度で、前記ガイドチューブを湾曲させて挿入する挿入孔を有する筒状フードと、前記筒状フードの先端部から筒状フードの内径方向に延び、前記マーキング用ワイヤーの先端を滑動可能な表面に沿って前記処置部近傍に案内する案内部材であって、前記案内部材が前記処置部と接触しない場合には、前記マーキング用ワイヤーの先端部を前記第1突出角度で突出させるように案内し、前記案内部材が前記処置部と接触する場合には、前記接触により前記案内部材が圧迫されることで、内視鏡の前記拡大画面における撮影可能領域内に前記マーキング用ワイヤーの先端部を突出可能とする第1突出角度より鈍角な第2突出角度を形成し、前記マーキング用ワイヤーの先端部を前記第2突出角度で突出させるように案内する案内部材とを備え、前記案内部材は、前記筒状フードの内径方向に設けられた前記マーキング用ワイヤーより剛性の低い部材であり、前記案内部材が前記処置部と接触しない場合には、前記第1突出角度でガイドチューブから突出した前記マーキング用ワイヤーの剛性により前記案内部材が変形されることで、前記マーキング用ワイヤーの先端部を前記第1突出角度で突出させるように案内し、前記案内部材が前記処置部と接触する場合には、前記マーキング用ワイヤーの剛性よりも前記接触による前記案内部材の圧迫が優先されることで、前記変形が制限されて前記第2突出角度を形成し、前記マーキング用ワイヤーを作業空間内で作業できるように前記マーキング用ワイヤーの先端部を前記第2突出角度で突出させるように案内することを特徴とする。
また、前記筒状フードにおいて、前記挿入孔の前記湾曲している箇所の外周部は、マーキング用ワイヤーを押し込んだときに変形しない硬質性の合成樹脂によって形成され、前記内視鏡の先端部外周に装着される部分は、可撓性の合成樹脂によって形成されていてもよい。
本発明の内視鏡用処置具では、前記ガイドチューブが前記作業空間に向けて第1突出角度で湾曲して筒状フードの挿入孔に挿入されており、当該ガイドチューブの先端部から前記マーキング用ワイヤーを当該第1突出角度で突出させることができる。
そして、前記案内部材は、前記案内部材が前記処置部と接触しない場合には、前記マーキング用ワイヤーの先端を表面で滑動させながら、前記第1突出角度で前記マーキング用ワイヤーを突出させるように案内する。ここで、前記第1突出角度は、軸先端方向からみて、内視鏡の通常画面における撮影可能領域内に前記マーキング用ワイヤーの先端部を突出させるために必要とされる角度として定義される。
また、前記案内部材は、前記案内部材が前記処置部と接触する場合には、前記接触により前記案内部材が圧迫されることで、前記マーキング用ワイヤーの先端を表面で滑動させながら前記第2突出角度で突出させるように案内する。ここで、前記第2突出角度は、軸先端方向からみて、内視鏡の拡大画面における撮影可能領域内に前記マーキング用ワイヤーの先端部を突出させることができる角度として定義される。なお、軸先端方向からみて、第1突出角度より第2突出角度の方が鈍角となる。
したがって、本発明の内視鏡用処置具によれば、前記案内部材が前記処置部と接触しない、すなわち内視鏡と前記処置部とに一定の距離があり内視鏡の通常画面で撮影するときには、内視鏡の通常画面において前記マーキング用ワイヤーの先端部を確認してマーキングすることができる。
また、本発明の内視鏡用処置具によれば、前記案内部材が前記処置部と接触する、すなわち内視鏡と前記処理部が近接しており内視鏡の拡大画面で撮影するときには、内視鏡の拡大画面において前記マーキング用ワイヤーの先端部を確認してマーキングすることができる。
この結果、本発明の内視鏡用処置具によれば、内視鏡の通常画面下及び拡大画面下のいずれの場合にも、的確にマーキングすることができる。
あるいは、本発明の内視鏡用処置具において前記案内部材は、前記筒状フードに前記第1突出角度で設けられ、前記案内部材が前記処置部と接触しない場合には、前記第1突出角度でガイドチューブから突出した前記マーキング用ワイヤーの先端部を、当該第1突出角度を保持して突出させるように案内し、前記案内部材が前記処置部と接触する場合には、前記接触による圧迫で前記案内部材が変形されることで前記第2突出角度を形成し、前記マーキング用ワイヤーの先端部を前記第2突出角度で突出させるように案内するように構成されていてもよい。
本発明の実施形態の内視鏡用処置具を示す全体図。 本発明の実施形態の内視鏡用処置具の先端部を示す図であって、(a)は(b)に示したII−II線に沿う断面図、(b)は正面図、(c)は平面図、(d)は案内部材を拡大した背面図。 本発明の実施形態の内視鏡用処置具の使用状態の断面を示す説明図であって、(a)は処置部と接触しない場合の説明図、(b)は処置部と接触する場合の説明図。 本発明の実施形態の内視鏡用処置具の変形例を示す説明図。 従来の内視鏡用処置具の使用状態の断面を示す説明図であって、(a)は内視鏡の撮影可能領域を示す説明図、(b)は処置部と接触しない場合の説明図、(c)は処置部と接触する場合の説明図。
(本実施形態における内視鏡用処置具1の構成)
図1に示すように、本実施形態の内視鏡用処置具1は、筒状のフード2と、フード2に接続されるガイドチューブ3と、ガイドチューブ3内を進退自在に挿通されたマーキング用ワイヤー4と、マーキング用ワイヤー4の後端部に接続されたスライダー5とを備えている。
内視鏡用処置具1は、フード2を内視鏡6の先端部に装着し、ガイドチューブ3を内視鏡6に沿ってテープで固定した状態で、患者の体腔内に挿入される。また、スライダー5は、患者の体腔外に配置され、術者が次の操作することでマーキング用ワイヤー4をガイドチューブ3内において進退自在に移動させ、マーキング用ワイヤー4の先端部をフード2の先端部から突出させる。
スライダー5は、スライダー本体部7とスライダー操作部8とを備え、術者が、スライダー本体部7を把持し、スライダー操作部8を軸方向に前後させることで、前記操作を行う。
また、スライダー5は、高周波発生装置に接続するための端子10を備えており、この接続を行うことで、マーキング用ワイヤー4は高周波ナイフとして機能する。
図2に示すように、本実施形態のフード2は、内視鏡6の先端部の外周に装着される装着部21と、内視鏡6の先端部の前方に突出する延出部22とを備える。延出部22の内周は、内視鏡6の先端面とで作業空間23を形成している。
フード2は、装着部21の後端部から延出部22の先端部に向かって、挿入孔24が貫通されている。具体的には、挿入孔24は、装着部21の後端部から先端部近傍まで装着部21の軸方向と平行に形成されている。そして、挿入孔24は、装着部21と延出部22との中間地点付近で湾曲され、作業空間23に貫通している。貫通孔24の前記湾曲前後の成す角度を第1突出角度αと定義する。なお、その具体的内容は後述する。
そして、フード2は、ガイドチューブ3の先端部を、挿入孔24内に収納した状態で固定している。
本実施形態では、フード2は、フード本体26とフードヘッド27との2つの部品から形成され、それぞれの部品の対向する部分に溝を設け、その溝を組み合わせることにより挿入孔24を容易に形成している。なお、フード2は、1つの部品で形成することもできる。
フード本体26は、例えば、ポリ塩化ビニルなどの可撓性の合成樹脂によって、円筒状の装着部21と延出部22との一部とを形成する。可撓性の合成樹脂製なので、フード本体26は、内視鏡6の先端部に嵌着することができる。
フードヘッド27は、例えば、ABS樹脂などの硬質性の合成樹脂によって、延出部22の一部を形成する。この延出部22の一部には、挿入孔24の前記湾曲箇所の外周部も含まれるため、前記湾曲箇所の外周部も硬質性の合成樹脂によって形成されている。したがって、本実施形態における内視鏡用処置具1は、マーキング用ワイヤー4を押し込んでも、その圧力により前記湾曲箇所の外周部が変形することはなく、マーキング用ワイヤー4をスムーズに湾曲させ操作することができる。
本実施形態のフード2は、延出部22の先端部に内径方向に延びる板状の案内部材28を備えている。案内部材28は、延出部22においてガイドチューブ3の先端部より先端方向に存在し、前記挿入孔24の先端に配置されたガイドチューブ3から突出してくるマーキング用ワイヤー4と衝突するように配置されている。
本実施形態では、案内部材28は、フード本体26と一体成型されているため、可撓性の合成樹脂によって形成されている。また、案内部材28は、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂で形成すれば、マーキング用ワイヤー4が衝突しても、マーキング用ワイヤー4は表面で滑動することができる。なお、案内部材28のマーキング用ワイヤー4を衝突する面に別途滑動可能とする加工をしてもよい。
また、図2(d)に示すように、案内部材28のマーキング用ワイヤー4が衝突する面には、マーキング用ワイヤー4が表面を滑動しても確実にガイドするために、長手方向に沿って溝部(図示しない)、突条部29、又は突起部30の少なくとも1つを有することが好ましい。特に、後述するように案内部材28は変形させるために強度を高くしたくないという要望があるため、長手方向の両端まで連続する溝部や一対の突条部29を設けるよりも、図2(d)に示すように不連続な1対の突条部29を複数設ける、あるいは、突起部30を設けることが特に好ましい。
なお、本実施形態の案内部材28は、板状であるがこれに限られるものではなく、半円筒状、布状、三角柱状等であってもよい。
マーキング用ワイヤー4は、ガイドチューブ3に進退自在に挿通されている。そのため、マーキング用ワイヤー4は、ガイドチューブ3の基端部側から先端部側に向かって進むときは、挿入孔24の前記湾曲箇所の外径部に沿って曲げられ、ガイドチューブ3の先端から延出部22の作業空間23に向けて突出する。
(本実施形態における内視鏡用処置具1の使用方法)
次に、本実施形態の内視鏡用処置具1の使用方法について説明する。
まず、術者は、内視鏡6の先端にフード2を装着し、ガイドチューブ3を内視鏡6の軸に沿って、テープで固定する。
次に、マーキング用ワイヤー4をスライダー5に備えられた端子10を介して高周波発生装置(図示しない)に接続する。
次に、術者は、マーキング用ワイヤー4がフード2の先端部から突出しないようにスライダー5を調整したうえで、内視鏡6によって通常画面Wを表示した状態で、内視鏡用処置具1が取り付けられた内視鏡6の先端部を腫瘍組織付近に配置する。
そして術者は、図3(a)に示すように、通常画面でマーキングを行う手技の際には、内視鏡6によって通常画面Wを表示し、内視鏡6の先端部と前記腫瘍組織とに一定の距離を持たせた状態で、前記ガイドチューブ3からマーキング用ワイヤー4の先端部を突出させる。
この場合に、案内部材28は、マーキング用ワイヤー4よりも剛性が低い可撓性の合成樹脂で形成されているため、マーキング用ワイヤー4の突出を妨げないように変形される。この結果、マーキング用ワイヤー4は、挿入孔24によって湾曲されたガイドチューブ3の先端の角度と同じ角度である第1突出角度αで作業空間23の外部に案内される。
ここで第1突出角度αは、フード2の軸先端方向からみて、内視鏡6の通常画面Wにおける撮影可能領域内にマーキング用ワイヤー4の先端部を突出させるために必要とされる、マーキング用ワイヤー4を湾曲させる角度として定義される。
したがって、本実施形態の内視鏡用処置具1によれば、マーキング用ワイヤー4の先端部は、通常画面Wで撮影可能な領域内に突出され、通常画面Wに表示されることになる。そして術者は、この通常画面Wでマーキング用ワイヤー4の先端部を確認しながら、腫瘍組織と正常組織の境目にマーキングをすることができる。
一方、拡大画面でマーキングを行う手技の際には、術者は、フード2の先端が前記境目の表面に接触するほど内視鏡6を前記腫瘍組織に接近させ、前記通常画面Wを前記拡大画面Tに切り替えた状態で、前記ガイドチューブ3からマーキング用ワイヤー4の先端を突出させる。
図3(b)に示すように、前記境目の表面と接触した状態でマーキング用ワイヤー4が突出した場合、マーキング用ワイヤー4の前記剛性は、案内部材28よりも高いものの、前記表面からの圧迫を排除できるほどではないため、マーキング用ワイヤー4の突出による案内部材28の変形は妨げられ、マーキング用ワイヤー4の先端部は、案内部材28の表面を滑りながら、第2突出角度βで前記境目に案内される。
ここで第2突出角度βは、フード2の軸先端方向からみて、内視鏡6の拡大画面Tにおける撮影可能領域内にマーキング用ワイヤー4の先端部を突出させるために必要とされる、マーキング用ワイヤー4を湾曲させる角度として定義される。
したがって、本実施形態の内視鏡用処置具1によれば、マーキング用ワイヤー4の先端部は、拡大画面Tで撮影可能な領域内に突出され、拡大画面Tに表示されることになる。術者は、この拡大画面Tでマーキング用ワイヤー4の先端部を確認しながら、腫瘍組織と正常組織の境目を厳密に判断しながらマーキングをすることができる。
この結果、本実施形態の内視鏡用処置具1によれば、案内部材28が、内視鏡6と腫瘍組織との距離に応じてマーキング用ワイヤー4を案内することができるため、内視鏡6の通常画面W下及び拡大画面T下のいずれの場合にも、的確にマーキングすることができる。
なお、本実施形態の案内部材28は、フード本体26と一体成型されているが、本発明はこれに限られるものではなく、それぞれ独立した部品として成形してもよい。そして、例えば、案内部材28を可撓性の合成樹脂で形成しフード2に固定してもよく、あるいは、案内部材28を硬質性の合成樹脂で形成しフード2に揺動自在に取り付けてもよい。
また、図4(a)に示すように、本実施形態の案内部材28は、延出部22の先端部において内径方向に設けられているが、本発明はこれに限られるものではなく、図4(b)に示すように、延出部22の先端部において第3突出角度γで設けられていてもよい。
ここで第3突出角度γは、フード2の軸先端方向からみて、内視鏡6の通常画面Wにおける撮影可能領域内に案内部材28の先端部を投影させないために必要とされる、案内部材28の取付角度として定義される。
この変形例によれば、内視鏡6によって通常画面Wを表示した状態で内視鏡6の先端部を腫瘍組織付近に配置するときなど、マーキング用ワイヤー4を突出させる前の段階において、通常画面Wに案内部材28が写り込むのを防止することができる。
1…内視鏡用処置具、 2…フード、 3…ガイドチューブ、 4…マーキング用ワイヤー、 6…内視鏡、 23…作業空間、 24…挿入孔、 28…案内部材、 W…通常画面、 T…拡大画面、 α…第1突出角度、 β…第2突出角度。

Claims (2)

  1. 患者の処置部にマーキングを行うマーキング用ワイヤーと、
    前記マーキング用ワイヤーを先端部から突出自在に挿通するガイドチューブと、
    通常画面と拡大画面との切替可能な内視鏡の先端部外周に着脱自在に装着され前記ガイドチューブが軸方向に沿って固定される筒状のフードであって、内視鏡の軸先端方向に向けて延出した延出部の内周面と前記内視鏡の先端面とによって形成される作業空間に向けて、内視鏡の通常画面における撮影可能領域内に前記マーキング用ワイヤーの先端部を突出可能とする軸先端方向からみて第1突出角度で、前記ガイドチューブを湾曲させて挿入する挿入孔を有する筒状フードと、
    前記筒状フードの先端部から筒状フードの内径方向に延び、前記マーキング用ワイヤーの先端を滑動可能な表面に沿って前記処置部近傍に案内する案内部材であって、
    前記案内部材が前記処置部と接触しない場合には、前記マーキング用ワイヤーの先端部を前記第1突出角度で突出させるように案内し、
    前記案内部材が前記処置部と接触する場合には、前記接触により前記案内部材が圧迫されることで、内視鏡の前記拡大画面における撮影可能領域内に前記マーキング用ワイヤーの先端部を突出可能とする第1突出角度より鈍角な第2突出角度を形成し、前記マーキング用ワイヤーの先端部を前記第2突出角度で突出させるように案内する案内部材とを備え
    前記案内部材は、前記筒状フードの内径方向に設けられた前記マーキング用ワイヤーより剛性の低い部材であり、
    前記案内部材が前記処置部と接触しない場合には、前記第1突出角度でガイドチューブから突出した前記マーキング用ワイヤーの剛性により前記案内部材が変形されることで、前記マーキング用ワイヤーの先端部を前記第1突出角度で突出させるように案内し、
    前記案内部材が前記処置部と接触する場合には、前記マーキング用ワイヤーの剛性よりも前記接触による前記案内部材の圧迫が優先されることで、前記変形が制限されて前記第2突出角度を形成し、前記マーキング用ワイヤーを作業空間内で作業できるように前記マーキング用ワイヤーの先端部を前記第2突出角度で突出させるように案内することを特徴とする内視鏡用処置具。
  2. 請求項1記載の内視鏡用処置具において、
    前記筒状フードにおいて、前記挿入孔の前記湾曲している箇所の外周部は、マーキング用ワイヤーを押し込んだときに変形しない硬質性の合成樹脂によって形成され、
    前記内視鏡の先端部外周に装着される部分は、可撓性の合成樹脂によって形成されていることを特徴とする内視鏡用処置具。
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