JP4772383B2 - 粘膜下層剥離処置具システム - Google Patents
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Description
その中でも「切開・剥離法」として、高周波メス等の高周波切開具を用い病変部の外側の正常粘膜を全周切開し、その後、粘膜下層を剥離して切除する方法が紹介されている(例えば、非特許文献1参照。)。また、粘膜下層を剥離させるために、バルーン等の粘膜下層剥離処置具を使用するものも提案されている。
なお、このような高周波メスの他の形態として、別の治療に使用するものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、高周波メスによる切開・剥離は、切開対象部分への高周波エネルギーによる熱損傷を防止しながら適度な切れ味を実現させるため、高周波メスを病変部に対して当てる強さ・角度、移動するスピード等を適切にコントロールする必要があり、手技が難しいという問題がある。バルーン等の粘膜下層剥離処置具を粘膜下層に挿入する際にも粘膜から粘膜下層に挿入する際に同様の問題が生じ得る。
本発明の粘膜下層剥離処置具システムは、管腔器官に挿入される内視鏡の挿入部に支持されて前記管腔器官の壁面に押し付けられた際に、前記管腔器官からの反発力に屈して変形して前記挿入部に支持される粘膜下層剥離処置具の先端側の挿入角度を変更する柔軟部を備えた挿入補助具と、可撓性を有し、前記挿入補助具及び前記挿入部に支持されながら前記管腔器官の粘膜下層の内部に先端側が挿入されて前記管腔器官の病変部を切除する粘膜下層剥離処置具と、前記挿入補助具の前記柔軟部を支持して前記管腔器官に挿入される挿入部を有する内視鏡と、を備え、前記挿入補助具の前記柔軟部に、該柔軟部に対する前記粘膜下層剥離処置具の向きを一定方向に維持するガイド部が配されていることを特徴とする。
さらに、この粘膜下層剥離処置具システムは、変形した柔軟部内に粘膜下層剥離処置具を挿通する際、粘膜下層から抵抗力を受けて粘膜下層剥離処置具が座屈等によって変形しようとしても、ガイド部がこの変形を規制することができる。従って、粘膜下層剥離処置具を進退移動させることができ、粘膜下層内に安定した状態で挿入することができる。
この場合、突出部を管腔器官の内壁に当接することによって、突出部を起点として柔軟部を容易に変形させることができる。
この粘膜下層剥離処置具システムは、高周波切開具によって病変部の切開を行うことができ、粘膜下層に粘膜下層剥離処置具を容易に挿入させることができる。
本実施形態に係る粘膜下層剥離処置具システム1は、図1に示すように、内部にチャンネル2が配されて図示しない管腔器官に挿入される挿入部3を有する内視鏡5と、内視鏡5を使用して管腔器官の病変部を切除するために粘膜下層を剥離させる内視鏡用粘膜下層剥離処置具システム1Aとを備えている。
剥離バルーン6は、図2に示すように、図示しない管路が軸方向に延びて設けられ基端側に管路と連通された注入口12が設けられた処置具本体13と、管路と連通した状態で処置具本体13の先端側の外周に配設され、注入口12から管路内に供給された気体又は液体(流体)によって膨張するバルーン15とを備えている。
処置具本体13の先端13Aは、先端13Aに向かって漸次外径が縮小された形状に形成されている。バルーン15よりも基端側の外周には、複数の目盛が所定の間隔で等間隔に配されて処置具本体13の先端13Aの挿入量を示す指標部17が配されている。
なお、この処置具本体13に配設された管路の先端は図示しない封止部材によって封止されている。
ナイフ操作部21は、操作管18と接続されたナイフ操作部本体22と、高周波ナイフ20の基端に接続されてナイフ操作部本体に対して進退可能なスライド部23とを備えている。スライド部23には、図示しない高周波電源と接続可能な高周波接続部23Aとスライド部23に対して進退操作するための指掛部23Bとが配されている。
外付けチャンネル26の基端には、外付けチャンネルを構成する材質よりも硬性の材質からなる挿入口31が接続されている。
粘膜下層剥離処置具システム1による粘膜下層32を剥離するための方法は、粘膜下局注針9を用いて粘膜下層32に液体を注入して病変部33を膨隆させる膨隆ステップと、膨隆した粘膜下層32に高周波メス16を用いて粘膜35に孔35Aを開ける孔開けステップと、剥離バルーン6の処置具本体13の先端13Aを孔35Aに挿入する挿入ステップと、剥離バルーン6の粘膜下層32への挿入角度を調整する角度調整ステップと、バルーン15の位置を指標部17を視認しながら粘膜下層32の剥離位置に合わせる長さ調整ステップと、剥離バルーン6のバルーン15に気体又は液体を供給して膨張させ、粘膜下層32を剥離する剥離ステップと、高周波メス16を用いて孔35Aの周囲の粘膜35或いは粘膜下層32の少なくとも何れか一つを切開する切開ステップと、剥離した病変部33を分離する分離ステップとを備えている。
この状態の内視鏡5の挿入部3を患者の管腔器官に挿入する。
膨隆後、針体9Aを粘膜下局注針9内に没入してチャンネル2から抜去する。
まず、剥離バルーン6を挿入補助具8の外付けチャンネル26に挿入し、剥離バルーン6の先端を柔軟部7から外部に突出させる。そして、ナイフ操作部本体22に対してスライド部23を先端側に移動して、高周波ナイフ20を操作管18に対して移動して処置具本体13から突出させる。この状態で高周波接続部23Aに図示しないケーブルを介して接続された図示しない高周波電源から高周波を供給する。そして、指掛部23Bに指を掛けてスライド部23をナイフ操作部本体22に対して進退操作して、図5に示すように、高周波ナイフ20を前進させながら粘膜35に孔35Aを開ける。
孔35Aを開けた後は、高周波の供給を停止し、スライド部23を基端側に移動して高周波ナイフ20を操作管18内に没入させ、さらに、高周波メス16を処置具本体13内に収納する。
そして、角度調整ステップに移行する。挿入ステップにおける剥離バルーン6の先端は、通常、管腔器官の壁面37に対してある程度の角度範囲内の角度で挿入されるが、粘膜下層32を剥離させるために粘膜下層32の内部まで挿入する場合には、固有筋層38と略平行になるように所定の挿入角度を要する。
このとき、柔軟部7に挿入された剥離バルーン6の先端側も可撓性を有しているので、柔軟部7の内面に沿って湾曲する。こうして、図7に示すように、処置具本体13の先端13A側と固有筋層38とが略平行状態となるまで挿入部3を湾曲操作して柔軟部7を変形させる。
この状態で剥離ステップに移行する。
気体又は液体の流入を止めて気体又は液体を注入口12から放出させてバルーン15を収縮させると、粘膜35表面から所望の深さまで粘膜下層32が剥離して図11に示す第1の空洞部32Aが形成される。
剥離バルーン6を孔35Aの外に引き戻し、高周波メス16を先端から突出させて高周波ナイフ20の先端を孔35Aに挿入し、高周波ナイフ20の先端で粘膜を横方向に引掛けるように持上げる。この状態で高周波電源から高周波を供給しながら、図10に示すように、高周波ナイフ20を孔35Aから病変部33の周囲に沿って移動して、孔35Aの周囲の粘膜35を切開する。
病変部33の大きさに応じて第1の空洞部32Aのみでは分離させることができない場合、図11に示すように、上述した長さ調整ステップから剥離ステップまでを再度繰り返して行う。そして、図12に示すように、第1の空洞部32Aの先端にさらに第2の空洞部32Bを形成する。
すなわち、出血を確認した場合、出血部分近傍に剥離バルーン6の先端を近づけ、バルーン15を膨張して出血部分を圧迫して止血する。若しくは、出血点に高周波ナイフ20をあて、高周波電流を通電することによって凝固止血を行う。
従って、複雑な手技を要さずに剥離バルーン6を孔35Aから粘膜下層32内に確実に挿入することができる。
また、挿入補助具8の柔軟部7に突出部28が配されているので、突出部28を管腔器官の壁面に当接することによって、突出部28を通じて柔軟部7をより容易に変形させることができる。
また、内視鏡5の挿入部3に2つ以上の処置具を挿通させる必要がないので、このような例えば2チャンネルを有する挿入部の径よりも外径を小さくすることができ、挿入部の湾曲操作性を向上させることができる。
なお、上述した第1の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第2の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る粘膜下層剥離処置具システム40係る内視鏡用粘膜下層剥離処置具40Aの挿入補助具41の柔軟部42に、柔軟部42に対する剥離バルーン6の向きを一定方向に維持するガイド部43が配されているとした点である。
ガイド部43は剥離バルーン6の進退方向と同一の方向に延びて筒状に形成され、外付けチャンネル26の先端に外付けチャンネル26と一体に接続されて柔軟部42の内面に配されている。ガイド部43の先端は、柔軟部42が変形した際に、ガイド部43に挿通された剥離バルーン6が外方に突出しやすいように、ガイド部43の中心軸線C1に対して斜め方向に切断されている。
本実施形態に係る粘膜下層剥離処置具システム40においても、第1の実施形態と同様に、膨隆ステップ、孔開けステップ、挿入ステップ、角度調整ステップ、長さ調整ステップ、剥離ステップ、切開ステップ、及び分離ステップを備えている。
この状態の内視鏡5の挿入部3を患者の管腔器官に挿入する。
次に、膨隆ステップにて、第1の実施形態と同様に粘膜下層32内に局注液を注入して病変部33に人工的な隆起36をつくる。
膨隆後、針体9Aを粘膜下局注針9内に没入してチャンネル2から抜去する。
孔35Aを開けた後は、高周波の供給を停止し、スライド部23を基端側に移動して高周波ナイフ20を操作管18内に没入させる。
まず、図15に示すように、挿入補助具41の柔軟部42を隆起36近傍の壁面37に当接させた状態で、内視鏡5の操作部10を湾曲操作して挿入部3の先端側を湾曲させる。この際、挿入補助具41の柔軟部42が管腔器官の壁面37から反発力を受ける。しかしながら柔軟部42は、この反発力に屈して変形する程度の硬さとされているので、柔軟部42が壁面37に沿って屈曲して変形する。
柔軟部42の湾曲状態を維持しながら剥離バルーン6の先端側を外付けチャンネル26から柔軟部42内に挿入する。このとき、剥離バルーン6の先端側も可撓性を有しているので、剥離バルーン6が柔軟部42の内面に沿って湾曲しながら前進する。こうして、図16に示すように、剥離バルーン6の先端側と固有筋層38とが略平行状態となって柔軟部42から剥離バルーン6が突出する。
そして必要に応じてさらに、第1の実施形態と同様に、長さ調整ステップから剥離ステップまでの処置を繰り返して連接する図示しない空洞部を次々に形成させ、最後の分離ステップにて病変部33を管腔器官から分離する。
しかしながら、本実施形態に係る粘膜下層剥離処置具システム40、内視鏡用粘膜下層剥離処置具40A、及び挿入補助具41によれば、ガイド部43が剥離バルーン6の進退方向と同一の方向に延びて配されているので、図18に示すように、剥離バルーン6の変形を規制することができる。従って、剥離バルーン6の進退移動をスムーズに行うことができ、粘膜下層32内に安定した状態で挿入することができる。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第3の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る粘膜下層剥離処置具システム50に係る内視鏡用粘膜下層剥離処置具50Aが把持鉗子51を備え、内視鏡52の挿入部53に配されたチャンネル55が、把持鉗子51が挿通する第1チャンネル55Aと、剥離バルーン6が挿通する第2チャンネル55Bとを備えているとした点である。
なお、剥離バルーン6は第2チャンネル55Bに挿入したままで、第1チャンネル55Aに粘膜下局注針を挿入して使用した後、把持鉗子51と入れ替えて使用しても構わない。
従って、剥離バルーン6を粘膜下層32に容易に挿入することができ、手技を短時間で確実に行うことができる。また、切開時の正確性が増すことによって手技を確実に行うことができる。
さらに、処置具の入れ替えを行う回数を削減することができ、患者の負担を減らすことができる。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第4の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る粘膜下層剥離処置具システム60に係る内視鏡用粘膜下層剥離処置具60Aの挿入補助具61が、第1の実施形態に係る挿入補助具8の接続部25の代わりに、柔軟部62を挿入部3に対して支持するための支持部63を備え、柔軟部62と支持部63とが、ともにチャンネル内を挿通可能な外径に形成されているとした点である。
柔軟部62は、例えば、ポリエチレン(PE)等の柔軟な材料から構成されており、支持部63と接着されている。柔軟部62の内径は、湾曲した状態でも剥離バルーン6が挿通可能な大きさを確保することができる大きさとされている。
本実施形態に係る粘膜下層剥離処置具システム60においても、第1の実施形態と同様に、膨隆ステップ、孔開けステップ、挿入ステップ、角度調整ステップ、長さ調整ステップ、剥離ステップ、切開ステップ、及び分離ステップを備えている。
次に、膨隆ステップにて、第1の実施形態と同様に粘膜下層32内に局注液を注入して病変部33に人工的な隆起36をつくる。
膨隆後、針体9Aを粘膜下局注針9内に没入して図示しない内視鏡のチャンネル2から抜去する。そして図示しない内視鏡の鉗子口からチャンネル内に粘膜下局注針9の代わりに挿入補助具61を挿入し、さらに挿入補助具61の処置具操作部65から剥離バルーン6を挿入する。
孔35Aを開けた後は、高周波の供給を停止し、スライド部23を基端側に移動して高周波ナイフ20を操作管18内に没入させる。
そして、角度調整ステップに移行する。
このとき、柔軟部62に挿入された剥離バルーン6の先端側も可撓性を有しているので、柔軟部62の内面に沿って湾曲する。こうして、図24に示すように、剥離バルーン6の先端側と固有筋層38とが略平行状態となるまで挿入部3を湾曲操作して柔軟部62を変形させる。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第5の実施形態と第4の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る粘膜下層剥離処置具システム70に係る内視鏡用粘膜下層剥離処置具70Aの挿入補助具71の柔軟部72と支持部73とが一体に形成されているとした点である。
即ち、支持部73の先端側の肉厚が基端側よりも薄肉とされて柔軟部72が形成されており、支持部73のほうが柔軟部72よりも高い剛性に形成されている。
即ち、角度調整ステップにて柔軟部72の先端をあてた状態とし、内視鏡5を操作して、図30に示すように、柔軟部72を壁面37に当接し変形して角度調整を行う。そして、剥離バルーン6の先端を押出して、図31に示すように挿入ステップに移行する。
特に、柔軟部72と支持部73とが一体に形成されているので、柔軟部と支持部とを同時に作製することができ、製造コストを低減することができる。
例えば、上記第1の実施形態では、挿入補助具8が外付けチャンネル26を備えているとしているが、図32に示すように、粘膜下層剥離処置具システム80に係る内視鏡用粘膜下層剥離処置具80Aが、柔軟部7のみで外付けチャンネルを具備しない挿入補助具81を備えているとしても構わない。
この場合、剥離バルーン6を使用する粘膜下層剥離手技において、剥離バルーン6を内視鏡の挿入部に配されたチャンネルに挿通して行うことによって、第1の実施形態と同様の作用・効果を奏することができる。
さらに、上記第3の実施形態に係る粘膜下層剥離処置具システム50が、把持鉗子51と、第1チャンネル55Aと第2チャンネル55Bとからなるチャンネル55を有する内視鏡52とを備えているとしているが、他の実施形態に係る内視鏡5を上記内視鏡52として、さらに把持鉗子51を具備する粘膜下層剥離処置具システムとしても構わない。
さらに、粘膜下層剥離処置具システムによる手技は上述したものに限定されるものではなく、一部のステップのみを実施しても構わない。
請求項3から7の何れか一つに記載の粘膜下層剥離処置具システムに係る粘膜下層剥離処置具を膨隆した粘膜下層に挿入する挿入ステップと、前記挿入補助具が支持された前記内視鏡の前記挿入部を湾曲操作して前記粘膜下層剥離処置具の前記粘膜下層への挿入角度を調整する角度調整ステップと、前記粘膜下層剥離処置具の先端側に配され、流体が流入されて膨張する膨張部の位置を粘膜下層の剥離位置に合わせる長さ調整ステップと、前記膨張部に気体又は液体を供給して膨張させ、前記粘膜下層を剥離する剥離ステップとを備えていることを特徴とする粘膜下層を剥離するための方法。
請求項3から7の何れか一つに記載の粘膜下層剥離処置具システムに係る挿入補助具が支持された前記内視鏡の前記挿入部を湾曲操作して前記挿入補助具を変形させる角度調整ステップと、変形した前記挿入補助具の前記柔軟部に、流体が流入されて膨張する膨張部が先端側に配された前記粘膜下層剥離処置具を挿通することによって前記粘膜下層剥離処置具の前記粘膜下層への挿入角度を調整した後、膨隆した粘膜下層に前記粘膜下層剥離処置具を挿入する挿入ステップと、前記膨張部の位置を粘膜下層の剥離位置に合わせる長さ調整ステップと、前記膨張部に気体又は液体を供給して膨張させ、前記粘膜下層を剥離する剥離ステップとを備えていることを特徴とする粘膜下層を剥離するための方法。
請求項8に記載の粘膜下層剥離処置具システムにおける前記高周波切開具を使用して、前記粘膜に孔を開け、該孔の周囲の前記粘膜及び前記粘膜下層の少なくとも一つを切開する切開ステップを備えていることを特徴とする付記項1又は2に記載の粘膜下層を剥離するための方法。
請求項9に記載の粘膜下層剥離処置具システムにおける前記把持鉗子を使用して前記病変部を把持する支持ステップを備えていることを特徴とする付記項1から3の何れか一つに記載の粘膜下層を剥離するための方法。
1A、40A、50A、60A、70A、80A 内視鏡用粘膜下層剥離処置具システム
2、55 チャンネル
3、53 挿入部
5、52 内視鏡
6 剥離バルーン(粘膜下層剥離処置具)
7、42、62、72 柔軟部
8、41、61、71、81 挿入補助具
16 高周波メス(高周波切開具)
26 外付けチャンネル
28 突出部
43 ガイド部
51 把持鉗子
55A 第1チャンネル
55B 第2チャンネル
63、73 支持部
Claims (6)
- 管腔器官に挿入される内視鏡の挿入部に支持されて前記管腔器官の壁面に押し付けられた際に、前記管腔器官からの反発力に屈して変形して前記挿入部に支持される粘膜下層剥離処置具の先端側の挿入角度を変更する柔軟部を備えた挿入補助具と、
可撓性を有し、前記挿入補助具及び前記挿入部に支持されながら前記管腔器官の粘膜下層の内部に先端側が挿入されて前記管腔器官の病変部を切除する粘膜下層剥離処置具と、
前記挿入補助具の前記柔軟部を支持して前記管腔器官に挿入される挿入部を有する内視鏡と、
を備え、
前記挿入補助具の前記柔軟部に、該柔軟部に対する前記粘膜下層剥離処置具の向きを一定方向に維持するガイド部が配されている
ことを特徴とする粘膜下層剥離処置具システム。 - 前記挿入補助具の前記柔軟部に、前記管腔器官の壁面に当接されて前記柔軟部の形状を変形させる突出部が配されていることを特徴とする請求項1に記載の粘膜下層剥離処置具システム。
- 前記挿入部にチャンネルが配され、
前記挿入補助具が、前記柔軟部と挿通されて前記チャンネルとは別の外付けチャンネルを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の粘膜下層剥離処置具システム。 - 前記挿入部にチャンネルが配され、
前記挿入補助具が、前記柔軟部を前記挿入部に対して支持するための支持部をさらに備え、
前記柔軟部と前記支持部とが、前記チャンネル内を挿通可能な外径に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の粘膜下層剥離処置具システム。 - 前記病変部を切除する高周波切開具をさらに備えていることを特徴とする請求項1から4の何れか一つに記載の粘膜下層剥離処置具システム。
- 前記病変部を把持する把持鉗子をさらに備え、
前記内視鏡の前記チャンネルが、前記把持鉗子が挿通する第1チャンネルと、前記粘膜下層剥離処置具が挿通する第2チャンネルとを備えていることを特徴とする請求項1から5の何れか一つに記載の粘膜下層剥離処置具システム。
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