JPH09266882A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JPH09266882A
JPH09266882A JP8080169A JP8016996A JPH09266882A JP H09266882 A JPH09266882 A JP H09266882A JP 8080169 A JP8080169 A JP 8080169A JP 8016996 A JP8016996 A JP 8016996A JP H09266882 A JPH09266882 A JP H09266882A
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endoscope
screen
monitor
treatment
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JP8080169A
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Hiroki Hibino
浩樹 日比野
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は内視鏡による観察画像のふらつきを抑
制するとともに、必要な場合には自動的に目標物の追尾
動作を行うことができる操作性のよい内視鏡装置を提供
することを最も主要な特徴とする。 【解決手段】TVモニタ32の画面を追尾エリアR3
非追尾エリアR4 とに分離するエリア分離帯Sを設け、
TVモニタ32の画面内の非追尾エリアR4 に目標物が
位置している状態ではXYステージ制御部の動作を停止
状態に切換えるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は体腔内に挿入される
内視鏡を通して体腔内を観察する内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、処置具と内視鏡とがそれぞれ別
個に患者の体腔内に挿入され、体腔内に挿入された鉗子
等の処置具の先端部分の画像を内視鏡の観察視野内に捕
らえ、処置具による患部の処置状態を内視鏡によって観
察しながらその処置作業を行う内視鏡下の手術が知られ
ている。
【0003】また、例えば特開平5−337118号公
報には内視鏡による観察画像を表示するモニタ装置に表
示される観察視野内の処置具の先端部分等の目標物を識
別する目標物識別手段を設けるとともに、目標物の位置
を検出する位置検出手段により検出された位置情報に基
づいて、内視鏡を支持するマニピュレータを駆動するこ
とにより、目標物を追尾する状態で内視鏡の視野の変換
操作を自動化する構成にした装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平5−337
118号公報の装置では鉗子の先端等の目標物を常時画
面の略中心に位置させるように追尾している。しかしな
がら、この場合にはモニタ装置に表示される内視鏡によ
る観察画像が鉗子の移動にともない常に移動することに
なるので、患部の治療や、検査等の作業にともない鉗子
を動かすたびにモニタ装置の表示画面がふらふら動くた
め、患部の観察や、処置がしにくい不具合がある。
【0005】さらに、同公報の装置では鉗子の移動を追
尾してモニタ装置の表示画面を切換える追尾機能をオン
・オフ操作する追尾スイッチを設け、この追尾スイッチ
をオン操作したときのみ、追尾動作を開始する点も開示
されている。しかしながら、この場合には追尾機能をオ
ン・オフ操作するたびに使用者が手指によって追尾動作
スイッチを押圧する面倒な操作が必要になるので、鉗子
使用時の患部の観察や、処置の作業性の向上を図るうえ
で問題がある。
【0006】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、内視鏡による観察画像のふらつきを抑
制することができるとともに、処置具使用時の患部の観
察や、処置の作業中に目標物の追尾動作スイッチを格別
にオン・オフ操作する必要がなく、必要な場合には自動
的に目標物の追尾動作を行うことができる操作性のよい
内視鏡装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は内視鏡と、この
内視鏡による観察視野内の画像を表示する画面を備えた
表示手段と、この表示手段に表示される前記観察視野内
の目標物を識別する目標物識別手段と、前記目標物の位
置を検出する位置検出手段と、この位置検出手段により
検出された位置情報に基づいて、前記目標物を追尾する
状態で前記内視鏡の視野を移動させる観察視野移動手段
と、前記表示手段の画面を追尾エリアとこの追尾エリア
以外の非追尾エリアとに分離するエリア分離手段と、前
記表示手段の画面内の前記非追尾エリアに前記目標物が
位置している状態では前記観察視野移動手段の動作を停
止状態に切換える動作切換え機能を備えた制御手段とを
具備したものである。
【0008】そして、本発明では内視鏡による観察視野
内の目標物が表示手段の画面内の追尾エリアに位置して
いる状態では観察視野移動手段の動作をオン状態で保持
することにより、目標物が表示手段の画面内から外れる
ことを防止するとともに、内視鏡による観察視野内の目
標物が表示手段の画面内の非追尾エリアに位置している
状態では観察視野移動手段の動作を停止状態に切換える
ことにより、内視鏡による観察画像のふらつきを抑制す
るようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1乃至図5を参照して説明する。図1は体腔内観察
装置である内視鏡装置全体の概略構成を示すものであ
る。この内視鏡装置には患者の体腔内を観察する例えば
腹腔鏡等の直視型の硬性鏡(内視鏡)1が設けられてい
る。
【0010】この硬性鏡1には患者の体腔内に挿入され
る挿入部2と、この挿入部2の基端部に配設された接眼
部3とが設けられている。さらに、この硬性鏡1には図
2(A)に示すように挿入部2の先端面に対物レンズ
4、接眼部3に接眼レンズ5がそれぞれ配設されている
とともに、挿入部2を形成する円筒状の筒体6内には複
数のリレーレンズ7がそれぞれ適宜の間隔を存して対物
レンズ4と接眼レンズ5との間に並設されている。な
お、硬性鏡1の光学系には図示しない歪み除去レンズが
設けられている。
【0011】また、硬性鏡1の挿入部2は予め例えば患
者の腹壁部8等に穿刺されたトラカール9内に挿通さ
れ、体腔内に挿入されている。ここで、硬性鏡1の挿入
部2の接眼部3側は多関節構造のスコープホルダー10
によって移動可能に保持されている。
【0012】さらに、硬性鏡1の挿入部2内には図示し
ない照明用ライトガイドファイバが配設されている。こ
の照明用ライトガイドファイバにはライトガイドケーブ
ル11の一端部が連結されている。このライトガイドケ
ーブル11の他端部は照明光を供給する外部の光源装置
12に接続されている。
【0013】また、患者の腹壁部8等には硬性鏡1の挿
入場所とは別の挿入場所から第2のトラカール9´が穿
刺されている。そして、このトラカール9´を通して処
置具である鉗子13が体腔内に挿入されている。
【0014】この鉗子13には体腔内に挿入される挿入
部14の先端部に処置部15が配設されている。さら
に、挿入部14の基端部には手元側のハンドル部16が
配設されている。そして、このハンドル部16の開閉操
作にともない処置部15が遠隔的に開閉操作されるよう
になっている。
【0015】また、鉗子13の処置部15の先端には色
マーカー(目標物識別手段)17が設けられている。こ
の色マーカー17は生体適合性を有する塗料であり、そ
の色には臓器にはない色、例えば緑、黄等が適する。な
お、処置具としては鉗子13の代わりに剥離鉗子、ハサ
ミ、レーザープローブ、縫合器、電気メス、持針器、超
音波吸引器等の他の構成の処置具を使用してもよい。
【0016】また、硬性鏡1の接眼部3にはこの硬性鏡
1の観察像を撮像するTVカメラユニット18が着脱可
能に取付けられている。このTVカメラユニット18の
ケーシング19内には硬性鏡1の接眼部3の接眼レンズ
5に離間対向配置され、硬性鏡1の接眼部3から出射さ
れる光学像を2つに分配するハーフミラー20と、この
ハーフミラー20によって分配された片方の像(ハーフ
ミラー20を透過した光学像)が入射される拡大光学系
(拡大手段)21と、ハーフミラー20によって分配さ
れた他方の像(ハーフミラー20によって反射された光
学像)が入射される広角光学系(広角視野形成手段)2
2とが設けられている。なお、ハーフミラー20はプリ
ズム等の光学的反射素子でもよい。
【0017】ここで、拡大光学系21はズームレンズ2
3と、結像レンズ24と、モザイクフィルタ付きの単板
CCD(第1のCCD)25aとから構成されている。
さらに、広角光学系22は結像レンズ26と、モザイク
フィルタ付きの単板CCD(第2のCCD)25bとか
ら構成されている。
【0018】また、拡大光学系21の第1のCCD25
aは、拡大光学系21の光軸方向と直交する2方向(X
方向およびY方向)に移動可能な図示しないX,Yステ
ージに装着されている。このX,Yステージの駆動源と
しては、例えばDCサーボモーター、ステッピングモー
ター、ボイスコイルモーター等のX,Yステージ用の2
つのステージ用アクチュエータ18aが使用されてい
る。
【0019】さらに、拡大光学系21のズームレンズ2
3の駆動源としては、例えばDCサーボモーター、ステ
ッピングモーター、ボイスコイルモーター等のズーム用
アクチュエータ18bが使用されている。
【0020】また、TVカメラユニット18は、映像信
号ケーブル27a,27bを介して2台のCCU28
a,28bと接続され、さらに制御信号ケーブル29を
介して視野変換制御ユニット30に接続されている。こ
こで、TVカメラユニット18内の拡大光学系21の第
1のCCD25aは映像信号ケーブル27aを介して一
方の第1のCCU28aに接続され、広角光学系22の
第2のCCD25bは映像ケーブル27bを介して第2
のCCU28bに接続される。さらに、TVカメラユニ
ット18内の図示しないX,Yステージのステージ用ア
クチュエータ18a、ズーム用アクチュエータ18bは
制御信号ケーブル29を介して視野変換制御ユニット3
0に接続される。
【0021】また、第1,第2のCCU28a,28b
はビデオミキサー31に接続され、このビデオミキサー
31はTVモニタ(表示手段)32に接続されている。
さらに、第2のCCU28bは視野変換制御ユニット3
0にも接続されている。この視野変換制御ユニット30
にはフットスイッチ(操作手段)33が接続されてい
る。このフットスイッチ33にはオート追尾スイッチ3
3a、常時追尾スイッチ33b、スイッチON時追尾ス
イッチ33cの3種類の各追尾機能用スイッチおよびズ
ーム用スイッチ33dが設けられている。
【0022】また、TVモニタ32の画面全体には図2
(B)に示すように広角光学系22の第2のCCD25
bによる観察範囲R1 が表示されるようになっている。
なお、図2(B)中で、参照符号R2 は拡大光学系21
の第1のCCD25aの撮像範囲を示すものである。
【0023】さらに、TVモニタ32の拡大光学系21
の撮像範囲R2 内には図4および図5中に点線で示すよ
うに略矩形状のエリア分離帯(エリア分離手段)Sが設
定されている。そして、TVモニタ32の撮像範囲R2
内におけるエリア分離帯Sの外側領域によって追尾エリ
アR3 、エリア分離帯Sの内側領域によって非追尾エリ
アR4 とが分離されている。
【0024】また、図3は視野変換制御ユニット30の
概略構成を示すものである。この視野変換制御ユニット
30には第2のCCU28bからの信号が入力される色
空間変換部34と、この色空間変換部34からの出力信
号が入力される抽出画像生成部(位置検出手段)35
と、この抽出画像生成部35からの出力信号が入力され
る重心位置演算部36と、この重心位置演算部36およ
びフットスイッチ33からの出力信号が入力される位置
指令部(制御手段)37と、この位置指令部37にそれ
ぞれ接続されたXYステージ制御部(観察視野移動手
段)38およびズーム制御部39とが設けられている。
【0025】ここで、XYステージ制御部38にはTV
カメラユニット18内のステージ用アクチュエータ18
aが接続されている。そして、このXYステージ制御部
38から出力される制御信号がステージ用アクチュエー
タ18aに入力されるようになっている。さらに、ズー
ム制御部39にはTVカメラユニット18内のズーム用
アクチュエータ18bが接続されている。そして、この
ズーム制御部39にはフットスイッチ33からの出力信
号が入力されるとともに、このズーム制御部39から出
力される制御信号が位置指令部37およびズーム用アク
チュエータ18bにそれぞれ入力されるようになってい
る。
【0026】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、本実施の形態の内視鏡装置の使用時には図1に示
すように予め例えば患者の腹壁部8等に穿刺されたトラ
カール9内にスコープホルダー10で保持された硬性鏡
1の挿入部2が挿通され、体腔内に挿入される。さら
に、患者の腹壁部8等には硬性鏡1の挿入場所とは別の
挿入場所から第2のトラカール9´が穿刺され、このト
ラカール9´を通して鉗子13が体腔内に挿入される。
このとき、鉗子13の先端の処置部15が硬性鏡1の接
眼部3による視野範囲(広角光学系22の第2のCCD
25bによる観察範囲)R1 内に挿入される状態にセッ
トされる。
【0027】また、硬性鏡1の接眼部3にはTVカメラ
18が取付けられている。そして、この硬性鏡1によっ
て伝達された体腔内の観察像は、TVカメラユニット1
8内のハーフミラー20により、2つに分配される。さ
らに、このハーフミラー20によって分配された片方の
像(ハーフミラー20を透過した光学像)は拡大光学系
21に入射され、ハーフミラー20によって分配された
他方の像(ハーフミラー20によって反射された光学
像)は広角光学系22に入射される。
【0028】そして、広角光学系22では対物レンズ4
で結像される像と等倍の像が第2のCCD25bに結像
される。ここで、対物レンズ4を広角化すれば、広い範
囲の体腔内の観察像が得られる。
【0029】さらに、広角光学系22の第2のCCD2
5bからの出力信号は、第2のCCU28bに入力され
てこの第2のCCU28bによって映像化され、その映
像は視野変換制御ユニット30の色空間変換部34およ
びビデオミキサー31にそれぞれ入力される。そして、
視野変換制御ユニット30の色空間変換部34では、入
力された映像信号から、各画素毎の色成分を抽出し、そ
れぞれの色空間(色差、HSI、L*a*b*等)のデ
ータに変換する。
【0030】ここで、映像信号のフォーマットがNTS
Cであれば、Y,EQ ,EI 信号から色差信号(Y,B
−Y,R−Y)や、この色差信号から算出したRGB信
号に基いて算出可能な3刺激値(X,Y,Z)を用いた
HSI(色相:Hue、彩度:Saturation、
明度:Intensity)空間、L*a*b*空間等
の色空間に変換して出力する。また、映像信号のフォー
マットがRGBであれば、同様に色差、HSI、L*a
*b*等の色空間に変換して出力する。
【0031】この出力は、抽出画像生成部35に入力さ
れる。この抽出画像生成部35は、入力された色空間の
信号が、あらかじめ設定されている抽出対象色の範囲に
入っているかどうかを各画素毎に比較する。そして、入
力信号が、設定範囲に入っていればその画素を明度0
に、設定範囲外であればその画素の明度を1にして無彩
色で出力する。この結果、設定された色の部分が黒、そ
れ以外の部分が白である2値画像が出力される。なお、
この逆の出力でもよい。
【0032】ここで出力される2値画像は重心位置演算
部36に入力される。この重心位置演算部36では、設
定色が抽出されている部分である黒色部分の面積重心を
算出し、その画像上の画素データを出力する。
【0033】さらに、この重心位置演算部36から出力
される画素データは位置指令部37に入力される。この
位置指令部37では、あらかじめ設定されている抽出対
象点を位置させたいTVモニタ32の画面上の画素デー
タ、例えばTVモニタ32の画面中央と、算出した抽出
対象画素データとの差をとり、抽出対象点を、あらかじ
め設定されているTVモニタ32の画面上の点に移動さ
せるための指令位置を求める。
【0034】ここで、フットスイッチ33のスイッチO
N時追尾スイッチ33cをオン操作することにより、位
置指令部37で算出した指令位置がXYステージ制御部
38に送られる。そして、このXYステージ制御部38
からTVカメラユニット18内のX,Yステージのそれ
ぞれのステージ用アクチュエータ18aに制御信号が出
力され、X,Yステージが駆動されて拡大光学系21の
第1のCCD25aが拡大光学系21の光軸方向と直交
する2方向(X方向およびY方向)に移動される。この
とき、XYステージ制御部38からの制御信号によって
TVカメラユニット18内のX,Yステージ用の2つの
ステージ用アクチュエータ18aを指令位置分だけ動か
し、抽出対象点が設定された画面上の位置にくるように
拡大光学系21の第1のCCD25aを移動させる。
【0035】また、ハーフミラー20を透過して拡大光
学系21に入射された光学像はズームレンズ23および
結像レンズ24を通して第1のCCD25aに結像され
る。このとき、接眼レンズ5で結像された体腔内の観察
像はズームレンズ23により拡大され、第1のCCD2
5aにはその拡大画像の1部のみが結像される。即ち、
第1のCCD25aに結像される体腔内の観察像によっ
て拡大観察が行えることになる。
【0036】ここで、鉗子13の処置部15の先端部に
予め色マーカー17を設け、そのマーカー17の色を抽
出対象色として設定するとともに、抽出対象点を位置さ
せたいTVモニタ32の画面上の位置をTVモニタ32
の画面中央として、それぞれ視野変換制御ユニット30
に設定した場合には、次の鉗子追尾動作が行われる。す
なわち、鉗子13の処置部15の色マーカー17の位置
が広角光学系22の第2のCCD25bによる観察範囲
1 に配置されている状態で、処置対象部位の位置が拡
大光学系21の撮像範囲R2 の中央からずれている場合
にはTVモニタ32の画面を目視しながら医師等の処置
者が処置を行ない難い状況となる。このような場合に
は、鉗子13の先端を処置対象部位の近傍位置に近づ
け、鉗子13の処置部15によって処置対象部位を把持
させた状態で、フットスイッチ33のスイッチON時追
尾スイッチ33cをオン操作すると、前述の動作により
図2(B)に示すように鉗子13の先端位置が拡大光学
系21の撮像範囲R2 の中央に来るように第1のCCD
25aが動く。言い換えれば、第1のCCD25aの画
像が鉗子13の先端を追尾するように視野変換が行なわ
れる。
【0037】次に、オート追尾スイッチ33aが押され
ると、図4、5に示すように制御される。すなわち、色
マーカー17が非追尾エリアR4 内に配置されている場
合(色マーカー17が追尾エリアR3 (撮像範囲R2
点線のエリア分離帯Sで挟まれた範囲)に位置しない場
合)は、位置指令部37は、XYステージ制御部38に
対して何の指示も出さない。そのため、この場合には鉗
子13の先端の処置部15を自動的に追尾する状態での
TVモニタ32の画面の視野変換が行われないので、処
置部15を微妙に移動させ、患部を処置する作業中にT
Vモニタ32の画面の視野変換が行われて画面がふらつ
くことが防止される。
【0038】また、1か所の患部の処置が終わり、続い
て鉗子13の先端の処置部15を他の場所の次の患部に
移動する際には鉗子13の先端の処置部15の移動量が
大きくなるので、図5に示すようにTVモニタ32の画
面の撮像範囲R2 から処置部15が外れそうになる。こ
のとき、処置部15の色マーカー17がTVモニタ32
の画面の追尾エリアR3 に入ると、鉗子13の先端の処
置部15を自動的に追尾する状態でのTVモニタ32の
画面の視野変換動作が開始される。そのため、この場合
には位置指令部37は、XYステージ制御部38に対し
て色マーカー17を撮像範囲R2 の中心部Cに移動させ
る状態に制御するので、次の患部がTVモニタ32の画
面のほぼ中央に位置された状態にTVモニタ32の画面
の視野変換動作が行われ、処置しやすい状態となる。
【0039】次に、常時追尾スイッチ33bが押される
と、位置指令部37は、色マーカー17がTVモニタ3
2の撮像範囲R2 の中心部Cに常に位置するようにXY
ステージ制御部38を制御する。
【0040】また、フットスイッチ33のズーム用スイ
ッチ33dをオン操作した場合にはズーム制御部39か
らズーム移動量の指令がTVカメラユニット18内の図
示しないズームレンズ駆動用アクチュエータに伝達さ
れ、第1のCCD25aの視軸(光軸)方向にズームレ
ンズ23が指令された分だけ移動される。このズームレ
ンズ23によるズーム比は、ズームレンズ駆動用アクチ
ュエータに取付けられた図示しないエンコーダ、ポテン
ショメータ等によりモニタされ、ズーム制御部39から
位置指令部37に送られる。
【0041】さらに、位置指令部37ではこのズーム比
によりXYステージ制御部38に与える指令位置までの
移動速度に線形の重み付け操作を行なう。この重み付け
操作は同一観察対象をズーム比を変えて観察した場合に
も、TVモニタ32の画面上の視野変換スピードが一定
になるように制御するものである。
【0042】また、色マーカー17の種類は複数設定可
能である。例えば、複数の鉗子13の処置部15の先端
にそれぞれ異なる色マーカー17が設けられている場合
には視野変換制御ユニット30にあらかじめ記憶させて
ある抽出対象色の設定を切り換えることで、任意の鉗子
13の処置部15の先端に第1のCCD25aの視野を
追尾させることができる。
【0043】また、ビデオミキサー31は第1,第2の
CCU28a,28bからの出力信号を受け、第1のC
CD25aによる拡大画像および第2のCCD25bに
よる広角画像の2画像を同時に表示する信号を生成し、
TVモニタ32に出力することで、関心領域の拡大画像
とその周辺を含んだ広角画像とをTVモニタ32の画面
上に同時に表示させ、観察することができる。このと
き、TVモニタ32の画面上には第1のCCD25aに
よる拡大画像、または第2のCCD25bによる広角画
像のいずれか一方のみの画像表示に切換えることも行な
える。
【0044】そこで、上記構成の本実施の形態によれば
次の効果を奏する。すなわち、術者の好みにより、ある
いは手技の種類により、フットスイッチ33のオート追
尾スイッチ33a、常時追尾スイッチ33b、スイッチ
ON時追尾スイッチ33cの3種類の各追尾機能用スイ
ッチの追尾モードを適宜切換えて使用できるため、操作
性が非常によい。
【0045】さらに、本実施の形態によれば、オート追
尾スイッチ33aのオン操作時のオート追尾モードを選
択することにより、鉗子13の操作中に、鉗子13の先
端の処置部15がTVモニタ32の画面の非追尾エリア
4 内からエリア分離帯Sの外側の追尾エリアR3 に移
動した時点で、鉗子13の先端の処置部15を自動的に
追尾する状態でのTVモニタ32の画面の視野変換動作
が開始されるようにしたので、TVモニタ32の画面の
撮像範囲R2 から鉗子13の先端の処置部15が外れそ
うになっても従来のように使用者がいちいちスイッチO
N時追尾スイッチ33cをオン操作する面倒な操作が省
略でき、装置全体の操作性の向上を図ることができる。
【0046】また、硬性鏡1のTVカメラユニット18
に関心領域の拡大画像を得る拡大光学系21と、関心領
域周辺の広角画像を得る広角光学系22とを設けたの
で、関心領域の拡大画像と関心領域周辺の広角画像とを
同時に撮像することができる。
【0047】さらに、関心領域の拡大画像を鉗子13の
処置部15の先端の色マーカー17の位置に追尾させた
状態でTVモニタ32の画面上に表示される第1のCC
D25aの拡大画像の視野変換を行なう視野変換制御ユ
ニット30を組み込んだことにより、TVモニタ32の
画面上に表示される第1のCCD25aの拡大画像の視
野変換を鉗子13の処置部15の動きに合わせて迅速に
行うことができる。そのため、TVモニタ32の画面上
に表示される画像の視野変換を従来のように内視鏡保持
者が行う必要がないので、視野変換操作の簡略化、迅速
性の向上等を図り、内視鏡保持者の負担低減を図ること
ができる。
【0048】さらに、TVモニタ32の画面上に表示さ
れる第1のCCD25aの拡大画像の視野変換を従来の
ように電動マニピュレータを使用する他のシステムと組
み合わせることなく、簡単な構成によって実現でき、装
置全体の構成を簡素化することができる。
【0049】また、鉗子追尾機能の動作時にはTVモニ
タ32の画面上に表示される拡大光学系21の第1のC
CD25aによる拡大画像よりも広範囲の広角光学系2
2の第2のCCD25bによる広角画像の表示範囲内全
体に渡って鉗子13の処置部15の先端位置が検出で
き、TVモニタ32の画面上に表示される観察視野の変
換操作を自動化する際の視野変換範囲を広げることがで
きる。
【0050】なお、本実施の形態の視野変換動作によ
り、抽出対象点を位置させたいTVモニタ32の画面上
の位置の設定は適宜変更が可能である。さらに、第1,
第2のCCD25a,25bは3枚のCCDでそれぞれ
R・G・Bの画像を撮像する3板式CCDでもよい。ま
た、第1のCCD25aの代わりに結像レンズ24をX
Yステージに装着し、視野変換を行わせてもよい。ま
た、鉗子13の処置部15の先端位置の画像上の位置検
出手段としては、鉗子13の先端形状の特徴量(エッジ
等)抽出によるパターンマッチングによるものや、この
パターンマッチングと前記色抽出とを組合せたものでも
よい。
【0051】さらに、色マーカー17は鉗子13の処置
部15の先端に着脱自在な部材で、構成してもよい。ま
た、視野変換・ズームの動作スイッチとしては、フット
スイッチ33の他に、鉗子13のハンドル部16に着脱
可能に取付けられるハンドスイッチでもよい。
【0052】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、図4、図5に示すTVモニタ32の画
面の撮像範囲R2 の若干外側に追尾エリアR3 を設定し
てもよいし、或いは図4、図5に示すTVモニタ32の
画面の追尾エリアR3 をもう少し内側(中央側)に設定
するなど、適宜設定できることはいうまでもない。
【0053】また、図6乃至図8は本発明の第2の実施
の形態を示すものである。図6は本実施の形態における
内視鏡装置の実施状況を示している。同図中、101は
腹壁であり、腹壁101の内側の腹腔(体腔)102は
図示しない気腹針によって例えば炭酸ガスを送り込むこ
とにより膨脹(気腹)させられている。この腹腔102
内には腹壁101を穿刺貫通する別々のトラカール10
3,104を通じて硬性の内視鏡105と処置具106
が挿入されている。
【0054】前記内視鏡105は手術台107に固定さ
れた内視鏡支持具(手段)108によってある任意の適
宜な位置において固定的に保持されている。つまり、内
視鏡支持具108は手術台107に対してA方向に移動
自在に取り付けられた基台部111を有し、基台部11
1には支柱112が立設されている。
【0055】支柱112の上端には基部アーム113が
支柱112を中心として水平方向Bにおいて回転自在に
取り付けられている。基部アーム113の回動端にはリ
ンク機構を保持する保持アーム114が上下方向Cにお
いて回転自在に取り付けられている。リンク機構115
は複数のリンク116を平行に連結して構成した平行リ
ンク連鎖機構からなり、その一端側の一対のリンク11
6aが前記基部アーム113に対して揺動自在に支持さ
れている。リンク機構115の他端には前記内視鏡10
5を挾持して保持する装着具117が設けられている。
【0056】また、移動自在な各連結部分は例えば締付
けねじ118や、摩擦力によって各変位した位置に仮固
定されるようになっている。したがって、手で内視鏡支
持具108に力を加えて回動または変形させれば、前記
内視鏡105の位置を変えることができるとともに、そ
の位置に締付けねじ118や、摩擦力によって固定的に
位置させておける。
【0057】前記内視鏡105の接眼部にはTVアダプ
タ121が装着されており、このTVアダプタ121は
これに内蔵したCCDにより内視鏡105を通じての体
腔内視野像を撮像する。このTVアダプタ121で得ら
れる撮像信号は信号コード122を通じて図8に示す後
述する画像プロセッサ123に伝送される。さらに内視
鏡画像のデータは画像メモリ回路124によって記憶さ
れる(記憶手段)。
【0058】また、内視鏡105はその体外に位置する
部分に磁気式3次元位置センサ(装置)125の構成要
素の1つである磁気ソース126が着脱自在に取り付け
られており、一方、トラカール104の体外に位置する
部分には同じく磁気式3次元位置センサ125を構成す
る他の構成要素である磁気センサ127が着脱自在に取
り付けられている。
【0059】磁気ソース126と磁気センサ127は例
えばそれぞれ直角に交わる3つの軸x,y,zに対応し
た3つのコイル部を有している。磁気ソース126のコ
イル部には時間的にずれたパルスの通電がなされること
により3軸に異なる磁界を発生する。磁気センサ127
はその磁界を各コイル部で検出する。
【0060】磁気センサ127の検出信号は位置検出回
路128によって演算され、それ自身の3次元位置が求
められる。この場合、磁気ソース126を仮の不動点と
見なし、これに対する磁気センサ127の3次元的な位
置、つまり、x,y,zの3軸位置データとその各軸ま
わりの回転移動量を求める。さらに、体外に位置する磁
気センサ127の設置位置から体内に位置する処置具1
06の処置用先端部129の位置を回転・並進の座標変
換方式によって算出し、体腔内に位置する処置具106
の先端部129の位置情報を求める。これらによって位
置検出手段を構成している。
【0061】さらに、画像メモリ回路124によって記
憶された内視鏡画像のデータは画像の一部を切り出して
抽出し、この画面部を追従的にTVモニタ(映像表示手
段)131に映し出すようになっている。このための画
像移動手段132は画像切出し位置制御回路133を備
える。
【0062】この画像切出し位置制御回路133は前記
位置検出回路128によって検出した処置具106の特
定部位、例えばその先端部129の位置情報から画像メ
モリ回路124に記憶した画像データから処置具先端部
付近の画像データを抽出し、TVモニタ131に拡大し
て映し出す。画像移動手段132には、抽出してTVモ
ニタ131に映し出される画像の移動速度を規制するた
めの画像移動速度規制回路134が設けられている。ま
た画像移動手段132の動作は、操作スイッチ、例えば
ハンドスイッチ136の操作によって開始されるように
なっている。
【0063】また、この画像移動手段132の動作は電
気的な処置動作中、エネルギーを利用して生体処理を行
なう生体処置装置(手段)の動作を、例えば電気メス1
37の動作中には作動しないように作動停止制御回路1
35に接続されている。
【0064】次に、この内視鏡装置の作用を説明する。
まず、磁気式3次元位置センサ125における磁気ソー
ス126に内視鏡画像上での位置と、磁気センサ127
で得られた位置との関係を付けるため、内視鏡105の
視軸に座標軸の1つを一致させるようにして磁気ソース
126を内視鏡105の手元側に着脱自在に取り付け
る。
【0065】一方、処置具106の手元側部分に着脱自
在に取り付けられている磁気センサ127は、磁気ソー
ス126についての基準座標系に対する各軸の位置と回
転角が検出されるため、この検出した情報を用いて位置
検出回路128にて回転・並進の座標変換演算を行い、
処置具106の先端部の位置を算出する。
【0066】内視鏡観察下で処置具106を用いて処置
を行う場合等に処置具106の先端部の位置が変わる
と、画像移動手段132が次のように動作する。まず、
内視鏡1でとらえた体腔内の観察視野像はその接眼部に
装着したTVアダプタ121に内蔵したCCDにより撮
像され、この撮像信号は画像プロセッサ123によりビ
デオ信号に変換された後、画像メモリ回路124に入力
される。
【0067】この画像メモリ回路124に記憶された内
視鏡画像のデータにおける、その画像の一部を、画像切
出し位置制御回路133からの制御信号により切り出
し、この抽出した画像をTVモニタ131に拡大して表
示する(図7の(a)を参照)。この画像切出し位置制
御回路133は位置検出回路128で得られた処置具1
06の先端位置に画像中の処置具先端位置を不変とする
係数を掛けることで制御情報を求め、この制御情報を画
像メモリ回路124に送る。すると処置具106の先端
位置の移動に応じて画像の切り出し位置が制御され、画
像中の処置具106の先端位置が不変となる。言い換え
るとTVモニタ131での画像が処置具106の先端を
基準として追尾して移動する(図7の(b)を参照)。
【0068】この場合、画像移動速度規制回路134は
画像切出し位置制御回路133からの単位時間当たりの
位置制御情報が設定値を超えた場合、制御指令を設定値
ごとに分けて出す。よって、急激な処置具106の移動
が起こった場合も、瞬時に画面が切り換わることがな
く、滑らかにかつ連続的に画像が移動する。このため、
その状況を明確に把握できる。なお、この追尾動作は、
ハンドスイッチ136がオンされている間のみ、画像切
出し位置制御回路133に動作制御信号を送りその動作
を行わせる。
【0069】一方、電気メス137を作動させて処置し
ている間はこれのモニター信号が作動停止制御回路13
5に制御信号として送られ、その間は、仮にハンドスイ
ッチ136がオン操作されても画像切出し位置制御回路
133の動作を停止させ続ける。
【0070】なお、ハンドスイッチ136はフットスイ
ッチまたは音声認識入力装置に置き換え、または併用し
てもよい。また、電気メス等の処置としては電気メス1
37に限らず、レーザー装置やマイクロ波メスでもよ
い。また、磁気ソース126は磁気センサ127の検出
可能範囲内であれば、内視鏡105以外の任意の場所に
設置することが可能である。但し、内視鏡支持具108
の基準座標位置との位置関係がわかり、かつ内視鏡支持
具108の基準座標系に基づいた内視鏡105の処置先
端の位置が算出可能なように内視鏡支持具108に角度
センサなどの姿勢検出手段を設ける必要がある。
【0071】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、処置具106を基準とした切出
し画面の追尾を電子的に行うことができ、従前のように
機械的な機構部や配線を有する電動ホルダやマニュピレ
ーターを用いる必要がない。現存の内視鏡支持具108
を用いて実現できる。このため、コンパクトな装置の構
成が得られ、かつ安価な内視鏡下手術装置を提供するこ
とができる。また、そのセッティングが容易であり、使
用勝手がよい。
【0072】さらに、電気メス等の処置と画像移動処理
を同時に行えないようにする規制手段を設けたことによ
り、術者が誤って画像移動実行中に処置装置を作動させ
たり、その逆を行ってしまってもノイズによる誤動作が
起きない。
【0073】また、本実施の形態によれば、トラカール
104の体外に位置する部分に磁気式3次元位置センサ
125の磁気センサ127を取り付けたので、処置具1
06を複数本入れ替えて使用する場合でも、複数本の処
置具106の全てに磁気センサ127を設ける必要がな
く、また体腔内への出し入れの度に磁気センサ127を
処置具106に付け替える必要がないため、操作性が非
常によい。
【0074】なお、本実施の形態でも第1の実施の形態
と同様にフットスイッチ33のオート追尾スイッチ33
a、常時追尾スイッチ33b、スイッチON時追尾スイ
ッチ33cの3種類の追尾用スイッチを設けてもよい。
【0075】また、図9は本発明の第3の実施の形態を
示すものである。本実施の形態は第2の実施の形態の内
視鏡105、TVアダプタ121の代わりに以下のよう
にしたものである。
【0076】すなわち、本実施の形態では内視鏡141
の後部に立体TVアダプタ142を設け、使用者の目に
付けるメガネ状のフェースマウンティッドディスプレイ
143に内視鏡141による観察像を立体画像として表
示する構成にしたものである。
【0077】ここで、立体TVアダプタ142には内視
鏡141の対物光学系から送られる観察像の光路を左右
に分割するミラー144と、左右の結像レンズ145
a,145bと、横長(例えば縦横比16:9のハイビ
ジョン用)のCCD146とが内蔵されている。
【0078】また、フェースマウンティッドディスプレ
イ143には液晶(LCD)モニタ147が設けられて
いる。なお、この液晶モニタ147も横長(例えば縦横
比16:9のハイビジョン用)のもので構成されてい
る。さらに、CCD146はカメラコントロールユニッ
ト(以下CCU)148を介して液晶モニタ147の液
晶(LCD)駆動回路149に接続されている。
【0079】そして、CCD146の出力信号は、CC
U148にて映像信号に変換され、LCD駆動回路14
9を介してフェースマウンティッドディスプレイ143
の液晶モニタ147に表示される。このとき、内視鏡1
41の観察画像は、ミラー144で左右像に分割された
のち、1枚のCCD146の左目部分146a、右目部
分146bにそれぞれ結像される。そのため、フェース
マウンティッドディスプレイ143の1枚の液晶モニタ
147の左目部分147a、右目部分147bには上記
CCD146で撮像された左右像がそれぞれ表示され
る。
【0080】そこで、上記構成のものにあっては内視鏡
141の後部に立体TVアダプタ142を設け、使用者
の目に付けるフェースマウンティッドディスプレイ14
3の液晶モニタ147に内視鏡141による観察像を立
体画像として表示するようにしたので、処置具の自動追
尾動作が、立体画像下で得られる。さらに、CCD14
6,CCU148、液晶モニタ147が各1台で立体画
像が得られる。
【0081】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
変形実施できることは勿論である。次に、本出願の他の
特徴的な技術事項を下記の通り付記する。
【0082】記 (付記項1) 画面の1部領域に設けられた追尾エリア
と、追尾エリア以外の非追尾エリアに目標物識別手段が
位置すると追尾しないように制御する手段を有すること
を特徴とする内視鏡装置。
【0083】(付記項2) 付記項1の非追尾エリアは
画面の中心部を含む領域であることを特徴とする内視鏡
装置。 (付記項3) 付記項1の非追尾エリアを設定選択する
手段を有することを特徴とする内視鏡装置。
【0084】(付記項4) 付記項1の非追尾エリアは
画面とほぼ同一または、若干小さい領域であることを特
徴とする内視鏡装置。 (付記項5) 付記項1の目標物識別手段は、処置具の
少なくとも一部に設けられた色マーカであることを特徴
とする内視鏡装置。
【0085】(付記項6) 付記項5の色マーカは処置
具の処置部先端に設けられることを特徴とする内視鏡装
置。 (付記項7) 体腔内に挿入されるトラカールと、トラ
カールに固定されたセンサと、トラカール内に挿脱可能
に固定された処置具と、上記センサの位置及び姿勢を検
出する手段よりなることを特徴とする内視鏡装置。
【0086】(付記項7の解決課題) 従来、特開平5
−337118では、鉗子に磁気センサを取り付けて、
鉗子の位置と向きを検出しているが、鉗子は通常複数の
鉗子を必要に応じ体内から出し入れして使用するため、
鉗子の数分の磁気センサを用意するか、出し入れのたび
に磁気センサを付けかえるかしなければならなかった。 (付記項7の目的) 複数の処置具に対して1つのセン
サで対応できる内視鏡装置を提供することにある。
【0087】
【発明の効果】本発明によれば表示手段の画面を追尾エ
リアとこの追尾エリア以外の非追尾エリアとに分離する
エリア分離手段を設け、表示手段の画面内の非追尾エリ
アに目標物が位置している状態では観察視野移動手段の
動作を停止状態に切換えるようにしたので、内視鏡によ
る観察画像のふらつきを抑制することができるととも
に、処置具使用時の患部の観察や、処置の作業中に目標
物の追尾動作スイッチを格別にオン・オフ操作する必要
がなく、必要な場合には自動的に目標物の追尾動作を行
うことができる操作性のよい内視鏡装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す内視鏡装置
全体の概略構成図。
【図2】 (A)は第1の実施の形態の硬性鏡とTVカ
メラユニットの内部構成を示す概略構成図、(B)はT
Vモニタの画面を示す平面図。
【図3】 第1の実施の形態の視野変換制御ユニットの
概略構成図。
【図4】 第1の実施の形態のTVモニタの画面の非追
尾エリアに鉗子の先端の処置部が挿入されている状態を
示す平面図。
【図5】 第1の実施の形態のTVモニタの画面の追尾
エリアに鉗子の先端の処置部が移動した状態を示す平面
図。
【図6】 本発明の第2の実施の形態を示す内視鏡装置
全体の概略構成図。
【図7】 第2の実施の形態のTVモニタの映像の説明
図。
【図8】 第2の実施の形態の内視鏡装置内の電気系の
概略構成を示すブロック図。
【図9】 本発明の第3の実施の形態を示す要部の概略
構成図。
【符号の説明】
1 硬性鏡(内視鏡) 17 色マーカー(目標物識別手段) 32 TVモニタ(表示手段) 35 抽出画像生成部(位置検出手段) 37 位置指令部(制御手段) 38 XYステージ制御部(観察視野移動手段) S エリア分離帯(エリア分離手段) R3 追尾エリア R4 非追尾エリア

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡と、 この内視鏡による観察視野内の画像を表示する画面を備
    えた表示手段と、 この表示手段に表示される前記観察視野内の目標物を識
    別する目標物識別手段と、 前記目標物の位置を検出する位置検出手段と、 この位置検出手段により検出された位置情報に基づい
    て、前記目標物を追尾する状態で前記内視鏡の視野を移
    動させる観察視野移動手段と、 前記表示手段の画面を追尾エリアとこの追尾エリア以外
    の非追尾エリアとに分離するエリア分離手段と、 前記表示手段の画面内の前記非追尾エリアに前記目標物
    が位置している状態では前記観察視野移動手段の動作を
    停止状態に切換える動作切換え機能を備えた制御手段と
    を具備したことを特徴とする内視鏡装置。
JP8080169A 1996-04-02 1996-04-02 内視鏡装置 Withdrawn JPH09266882A (ja)

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