JPH09149879A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JPH09149879A
JPH09149879A JP7312930A JP31293095A JPH09149879A JP H09149879 A JPH09149879 A JP H09149879A JP 7312930 A JP7312930 A JP 7312930A JP 31293095 A JP31293095 A JP 31293095A JP H09149879 A JPH09149879 A JP H09149879A
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image
forceps
center
optical system
endoscope
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JP7312930A
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Inventor
Kuniaki Kami
邦彰 上
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は装置全体を小形化し、大きな設置スペ
ースを設ける必要がないうえ、常に観察画面に、鉗子等
の処置具とその周辺画像を表示させ、観察画面が見易い
内視鏡装置を提供することを最も主要な特徴とする。 【解決手段】TVモニタに表示される拡大光学系による
撮影範囲内の矩形状のTM領域の中心Pから半径rの基
準円を設定し、その基準円が拡大光学系によって拡大さ
れた内視鏡像の中に配置されるように制御するXYステ
ージ制御部を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、患者の体腔内に処
置具を挿入して内視鏡で観察しながら生体内の患部組織
等に対する処置を行う内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、開腹、開胸等を伴う外科手術に比
べて患者への侵襲が小さい、いわゆる内視鏡下外科手術
が行われるようになってきた。特に、腹腔鏡下外科手術
は広く行なわれつつある。この内視鏡下外科手術におい
ては、内視鏡により得られる観察術野をTVモニタに映
し出し、この画面の術野を見ながら処置具を操作して患
者の体内で患部の摘出等の処置が行なわれる。
【0003】この処置具の操作中は術者の手がふさがっ
ているので、処置以外の他の作業のほとんどを術者に代
り、助手に操作してもらう必要がある。例えば、内視鏡
下外科手術の術中に、術者が処置具の操作と同時に内視
鏡のフォーカス調整、ズーム調整、明るさ調整、内視鏡
画像の録画等の各種の操作を行うことは困難であるの
で、これら処置具の操作以外の各種の操作を助手等に代
わりに行なってもらう必要がある。
【0004】また、内視鏡下外科手術の術中、例えば、
助手が内視鏡を手で保持し、術者の指示に従って術者が
処置を行ないやすい視野が得られるように、その内視鏡
の保持位置を変更させ、内視鏡の視野方向を変更させる
ことが行われる。ここで、術者が処置を行ないやすい視
野は術者によって異なる。例えば、多くの術者はモニタ
画面の画面中央に処置具の先端が表示されている状態が
処置を行ないやすい視野となり、術者によってはモニタ
画面の画面中央以外の他の任意の位置に処置具の先端が
表示されている状態が処置を行ないやすい視野となる。
【0005】また、特開平6−30896号公報には助
手が内視鏡を手で保持する負担をなくすために内視鏡等
の視野を自動的に変換する装置を設けた技術が示されて
いる。これは、内視鏡等を電気的に駆動するマニピュレ
ータ装置、またはロボット等の内視鏡自動操作装置を設
けるとともに、処置具等に目立つ色のマークを設けてい
る。そして、内視鏡画像から処置具等のマークの位置を
抽出することによって、観察したい体腔内の部位を決
め、その部位が視野中心となるように内視鏡自動操作装
置を電気的に駆動し、内視鏡等の視野を自動的に変換す
る機能を設けた装置である。
【0006】また、本出願人の出願による特願平7−1
42113号には、内視鏡像を拡大し、その像の一部を
切り出すように撮像手段を移動させることで処置具であ
る鉗子先端が画面中央に来るようにして観察用画面を表
示し、鉗子先端の移動に追尾する状態で内視鏡像の表示
画面を自動的に切換える装置が示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平6−30896
号公報では内視鏡等を電気的に駆動するマニピュレータ
装置、またはロボット等の内視鏡自動操作装置を設けて
いるので、装置全体が大形化し、大きな設置スペースが
必要になるとともに、コスト高になる問題がある。
【0008】また、撮像手段を動かして処置具である鉗
子先端の移動に追尾する状態で内視鏡像の表示画面を自
動的に切換える構成にした場合には、撮像手段をその移
動範囲の限界位置まで移動した際に、図11に示すよう
に観察画面上に内視鏡像の表示範囲aを越えて撮像手段
の画面bを切り出すおそれがある。この場合には、観察
画面上には鉗子cが映っているが、その周辺の映像(図
11中にハッチングで示す領域d)が欠けてしまうの
で、観察画面がみにくくなる問題がある。
【0009】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、装置全体を小形化し、格別に大きな設
置スペースを設ける必要がないうえ、常に観察画面に、
鉗子等の処置具とその周辺画像を表示させることがで
き、観察画面がみにくくなることを防止できる内視鏡装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は患者の体内に挿
入される内視鏡と、前記体内に挿入された処置具の先端
部の位置を検出する位置検出手段と、前記内視鏡によっ
て観察される内視鏡像を拡大する内視鏡像拡大手段と、
この内視鏡像拡大手段で拡大された内視鏡像の一部を撮
像する撮像手段と、前記位置検出手段の検出結果に応じ
て前記撮像手段を移動して前記内視鏡像の拡大画像の視
野を切換える視野切換え手段と、前記撮像手段内に中心
点が配置された基準円を設定し、その基準円が前記内視
鏡像拡大手段によって拡大された内視鏡像の中に配置さ
れるように制御する制御手段とを具備したものである。
【0011】そして、処置具の先端の移動に追尾する状
態で内視鏡像の表示画面を自動的に切換える動作を行な
う場合には撮像手段の観察画面上に処置具を配置させる
位置(通常は画面中心)を中心点として配置された基準
円の領域を設定し、その領域が内視鏡像内に入るように
制御するようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1乃至図6を参照して説明する。図1は内視鏡装置
全体の概略構成を示すものである。この内視鏡装置には
患者の体腔内を観察する内視鏡、例えば腹腔鏡等の直視
型の硬性鏡1が設けられている。
【0013】この硬性鏡1には患者の体腔内に挿入され
る挿入部2と、この挿入部2の基端部に配設された接眼
部3とが設けられている。さらに、この硬性鏡1には図
2(A)に示すように挿入部2の先端面に対物レンズ
4、接眼部3に接眼レンズ5がそれぞれ配設されている
とともに、挿入部2を形成する円筒状の筒体6内には複
数のリレーレンズ7がそれぞれ適宜の間隔を存して対物
レンズ4と接眼レンズ5との間に並設されている。な
お、硬性鏡1の光学系には図示しない歪み除去レンズが
設けられている。
【0014】また、硬性鏡1の挿入部2は予め例えば患
者の腹壁部8等に穿刺されたトラカール9内に挿通さ
れ、体腔内に挿入されている。ここで、硬性鏡1の挿入
部2の接眼部3側は多関節構造のスコープホルダー10
によって移動可能に保持されている。
【0015】さらに、硬性鏡1の挿入部2内には図示し
ない照明用ライトガイドファイバが配設されている。こ
の照明用ライトガイドファイバにはライトガイドケーブ
ル11の一端部が連結されている。このライトガイドケ
ーブル11の他端部は照明光を供給する外部の光源装置
12に接続されている。
【0016】また、患者の腹壁部8等には硬性鏡1の挿
入場所とは別の挿入場所から第2のトラカール9´が穿
刺されている。そして、このトラカール9´を通して処
置具である鉗子13が体腔内に挿入されている。
【0017】この鉗子13には体腔内に挿入される挿入
部14の先端部に処置部15が配設されている。さら
に、挿入部14の基端部には手元側のハンドル部16が
配設されている。そして、このハンドル部16の開閉操
作にともない処置具15が遠隔的に開閉操作されるよう
になっている。
【0018】また、鉗子13の処置部15の先端には色
マーカー(目標物識別手段)17が設けられている。こ
の色マーカー17は生体適合性を有する塗料であり、そ
の色には臓器にはない色、例えば緑、黄等が適する。な
お、処置具としては鉗子11の代わりに剥離鉗子、ハサ
ミ、レーザープローブ、縫合器、電気メス、持針器、超
音波吸引器等の他の構成の処置具を使用してもよい。
【0019】また、硬性鏡1の接眼部3にはこの硬性鏡
1の観察像を撮像するTVカメラユニット(観察手段)
18が着脱可能に取付けられている。このTVカメラユ
ニット18のケーシング19内には硬性鏡1の接眼部3
の接眼レンズ5に離間対向配置され、硬性鏡1の接眼部
3から出射される光学像を2つに分配するハーフミラー
20と、このハーフミラー20によって分配された片方
の像(ハーフミラー20を透過した光学像)が入射され
る拡大光学系(内視鏡像拡大手段)21と、ハーフミラ
ー20によって分配された他方の像(ハーフミラー20
によって反射された光学像)が入射される広角光学系
(広角視野形成手段)22とが設けられている。なお、
ハーフミラー20はプリズム等の光学的反射素子でもよ
い。
【0020】ここで、拡大光学系21はズームレンズ2
3と、結像レンズ24と、モザイクフィルタ付きの単板
CCDである第1のCCD(撮像手段)25aとから構
成されている。さらに、広角光学系22は結像レンズ2
6と、モザイクフィルタ付きの単板CCDである第2の
CCD25bとから構成されている。
【0021】また、拡大光学系21の第1のCCD25
aは、拡大光学系21の光軸方向と直交する2方向(X
方向およびY方向)に移動可能な図示しないXYステー
ジに装着されている。このXYステージの駆動源として
はこれも図3に示すXYステージ用アクチュエータ18
A、例えば、ステッピングモーターが使用されている。
このXYステージ用アクチュエータ18Aとしては他に
DCサーボモーター、ボイスコイルモーターを使用して
も良い。
【0022】また、拡大光学系21のズームレンズ23
の駆動源としてはズーム用アクチュエータ18Bとして
図示しないステッピングモータが使用されている。この
ズーム用アクチュエータ18Bとしては他にDCサーボ
モーター、ボイスコイルモーターを使用しても良い。
【0023】また、TVカメラユニット18は、映像信
号ケーブル27a,27bを介して2台のCCU28
a,28bと接続され、さらに制御信号ケーブル29を
介して視野変換制御ユニット30に接続されている。こ
こで、TVカメラユニット18内の拡大光学系21の第
1のCCD25aは映像信号ケーブル27aを介して一
方の第1のCCU28aに接続され、広角光学系22の
第2のCCD25bは映像ケーブル27bを介して第2
のCCU28bに接続される。さらに、TVカメラユニ
ット18内のXYステージ用アクチュエータ18A、ズ
ームレンズ用アクチュエータ18Bは制御信号ケーブル
29を介して視野変換制御ユニット30に接続される。
【0024】また、第1、第2のCCU28a,28b
にはビデオミキサー31に接続され、このビデオミキサ
ー31はTVモニタ32に接続されている。さらに、第
2のCCU28bは視野変換制御ユニット30にも接続
されている。この視野変換制御ユニット30にはフット
スイッチ(操作手段)33が接続されている。このフッ
トスイッチ33には図示しない追尾用スイッチおよび図
示しないズーム用スイッチが設けられている。
【0025】また、図3は視野変換制御ユニット30の
概略構成を示すものである。この視野変換制御ユニット
30には第2のCCU28bからの信号が入力される色
空間変換部34と、この色空間変換部34からの出力信
号が入力される抽出画像生成部35と、この抽出画像生
成部35からの出力信号が入力される重心位置演算部
(位置検出手段)36と、この重心位置演算部36およ
びフットスイッチ33からの出力信号が入力される位置
指令部37と、この位置指令部37にそれぞれ接続され
たXYステージ制御部(制御手段)38およびズーム制
御部39とが設けられている。
【0026】ここで、XYステージ制御部38にはTV
カメラユニット18内のXYステージ用アクチュエータ
(視野切換え手段)18Aが接続されている。そして、
このXYステージ制御部38から出力される制御信号が
XYステージ用アクチュエータ18Aに入力されるよう
になっている。さらに、ズーム制御部39にはTVカメ
ラユニット18内のズームレンズ用アクチュエータ18
Bが接続されている。そして、このズーム制御部39に
はフットスイッチ33からの出力信号が入力されるとと
もに、このズーム制御部39から出力される制御信号が
位置指令部37およびズームレンズ用アクチュエータ1
8Bにそれぞれ入力されるようになっている。
【0027】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態の内視鏡装置の使用時には図1に示すよう
に予め例えば患者の腹壁部8等に穿刺されたトラカール
9内にスコープホルダー10で保持された硬性鏡1の挿
入部2が挿通され、体腔内に挿入される。さらに、患者
の腹壁部8等には硬性鏡1の挿入場所とは別の挿入場所
から第2のトラカール9´が穿刺され、このトラカール
9´を通して鉗子13が体腔内に挿入される。このと
き、図1に示すように鉗子13の先端の処置部15が硬
性鏡1の接眼部3による視野範囲R1 内に挿入される状
態にセットされる。
【0028】また、硬性鏡1の接眼部3にはTVカメラ
18が取付けられている。そして、この硬性鏡1によっ
て伝達された体腔内の観察像は、TVカメラユニット1
8内のハーフミラー20により、2つに分配される。さ
らに、このハーフミラー20によって分配された片方の
像(ハーフミラー20を透過した光学像)は拡大光学系
21に入射され、ハーフミラー20によって分配された
他方の像(ハーフミラー20によって反射された光学
像)は広角光学系22に入射される。
【0029】そして、広角光学系22では対物レンズ4
で結像される像と等倍の像が第2のCCD25bに結像
される。ここで、対物レンズ4を広角化すれば、図2
(B)に示すように広い範囲R1 の体腔内の観察像(広
角画像)が得られる。
【0030】さらに、広角光学系22の第2のCCD2
5bからの出力信号は、第2のCCU28bに入力され
てこの第2のCCU28bによって映像化され、その映
像は画像処理ユニット30の色空間変換部34およびビ
デオミキサー31にそれぞれ入力される。そして、画像
処理ユニット30の色空間変換部34では、入力された
映像信号から、各画素毎の色成分を抽出し、それぞれの
色空間(色差、HSI、L*a*b等)のデータに変換
する。
【0031】ここで、映像信号のフォーマットに応じて
色差信号(Y,B−Y,R−Y)や、この色差信号から
算出したRGB信号に基づいて算出可能な3刺激値
(X,Y,Z)を用いたHSI(色相:Hue、彩度:
Saturation、明度:Intensity)空
間、L*a*b*空間等の色空間に変換して出力する。
また、映像信号のフォーマットがRGBであれば、同様
に色差、HSI、L*a*b*等の色空間に変換して出
力する。
【0032】この出力は、抽出画像生成部35に入力さ
れる。この抽出画像生成部35は、入力された色空間の
信号が、あらかじめ設定されている抽出対象色の範囲に
入っているかどうかを各画素毎に比較する。そして、入
力信号が、設定範囲に入っていればその画素を明度1
に、設定範囲外であればその画素の明度を0にして無彩
色で出力する。この結果、設定された色の部分が白、そ
れ以外の部分が黒である2値画像が出力される。なお、
この逆の出力でもよい。
【0033】ここで出力される2値画像は重心位置演算
部36に入力される。この重心位置演算部36では、設
定色が抽出されている部分である白色部分の面積、及び
面積重心位置の画素データを出力する。
【0034】ここで得られた重心位置が抽出対象点であ
る。この抽出対象点を関心領域として視野変換の対象点
としてもよいし、関心領域を抽出対象点に対して所定の
方向及び距離を有する位置としてもよい。後者の場合、
関心領域の抽出対象点に対する方向及び距離は、あらか
じめ術者が設定できる。
【0035】さらに、この重心位置演算部36から出力
される画素データは位置指令部37に入力される。この
位置指令部37では、あらかじめ設定されている抽出対
象点を位置させたい広角画像R1 の画面上の画素デー
タ、例えば広角画像R1 の画面中央と、算出した抽出対
象画素データとの差をとり、抽出対象点を、あらかじめ
設定されている広角画像R1 の画面上の点に移動させる
ための指令位置を求める。
【0036】ここで、フットスイッチ33に設けられて
いる図示しない追尾用スイッチをONにすることによ
り、位置指令部37で算出した指令位置がXYステージ
制御部38に送られる。そして、このXYステージ制御
部38からTVカメラユニット18のXYステージ用ア
クチュエータ18Aに制御信号が出力され、XYステー
ジが駆動されて拡大光学系21の第1のCCD25aが
拡大光学系21の光軸方向と直交する2方向(X方向お
よびY方向)に移動される。このとき、XYステージ制
御部38からの制御信号によってTVカメラユニット1
8内のXYステージ用アクチュエータ18Aを指令位置
分だけ動かし、抽出対象点が設定された画面上の位置に
くるように拡大光学系21の第1のCCD25aを移動
させる。
【0037】また、ハーフミラー20を透過して拡大光
学系21に入射された光学像はズームレンズ23および
結像レンズ24を通して第1のCCD25aに結像され
る。このとき、接眼レンズ5で結像された体腔内の観察
像はズームレンズ23により拡大され、第1のCCD2
5aにはその観察像の1部のみが拡大画像として結像さ
れる。即ち、第1のCCD25aに結像される体腔内の
観察像によって拡大観察が行えることになる。これによ
り、図2(B)に示すように内視鏡像の1部のみを拡大
した狭い視野範囲R2 の体腔内の観察像(拡大画像)が
得られ、TVモニタ32で観察しながら処理を行うこと
ができる。
【0038】ここで、鉗子13の処置部15の先端部に
予め色マーカー17を設け、そのマーカー17の色を抽
出対象色として設定するとともに、抽出対象点を位置さ
せたいTVモニタ32の画面上の位置をTVモニタ32
の画面中央として、それぞれ画像処理ユニット30に設
定した場合には、次の鉗子追尾動作が行われる。すなわ
ち、鉗子13の処置部15の色マーカー17の位置が広
角光学系22の第2のCCD25bによる観察範囲R1
に配置されている状態で、処置対象部位の位置が拡大光
学系21の撮像画像R2 の中央からずれている場合には
TVモニタ32の画面を目視しながら医師等の処置者が
処置を行い難い状況となる。このような場合には、鉗子
13の先端の処置部15を処置対象部位の近傍位置に近
づけ、フットスイッチ33の追尾用スイッチをONする
と、前述の動作により図2(B)に示すように鉗子13
の先端位置が拡大光学系21の撮像画像R2 の中央に来
るように第1のCCD25aが動く。言い換えれば、第
1のCCD25aの画像が鉗子13の先端を追尾するよ
うに視野変換が行われる。
【0039】また、フットスイッチ33のズーム用スイ
ッチをON操作した場合にはズーム制御部39からズー
ム移動量の指令がTVカメラユニット18内のズーム用
アクチュエータ18Bに伝達され、第1のCCD25a
の視軸(光軸)方向にズームレンズ23が指令された分
だけ移動される。このズームレンズ23によるズーム比
は、ズーム用アクチュエータ18Bに取付けられた図示
しないエンコーダ、ポテンショメータ等によりモニタさ
れ、ズーム制御部39から位置指令部37に送られる。
【0040】さらに、位置指令部37ではこのズーム比
によりXYステージ制御部38に与える指令位置までの
移動速度に線形の重み付け操作を行う。この重み付け操
作は同一観察対象をズーム比を変えて観察した場合に
も、TVモニタ32の画面上の視野変換スピードが一定
になるように制御するものである。
【0041】次に、鉗子13の先端部がTVモニタ32
の画面の中央に配置されるように第1のCCD25aを
移動させる制御について説明する。ここで、内視鏡像の
全景は広角光学系22の第2のCCD25bにて撮像さ
れる。そして、上述したように第2のCCU28bを介
して視野変換制御ユニット30内の色空間変換部34に
入力され(Y,I,Q)、(L*,a*,b*)等の色抽
出に適した色空間に変換される。その後、抽出画像生成
部35にて鉗子13の処置部15の先端の色マーカー1
7を抽出する。
【0042】また、広角光学系22での内視鏡像は図4
のRWで示される領域となる。このとき、第2のCCD
25bはその領域RWに内接する長方形TWをTVモニ
タ32上に表示できるように配置されている。
【0043】今、広角光学系22での内視鏡像上に図4
に示すような画面中心を原点Oとするx,yの座標軸を
設け、TWの範囲をx方向に±320、y方向に±24
0と仮定する。重心位置演算部36では、抽出画像生成
部35で抽出した色マーカー17の重心位置を上記の座
標系での値として出力する。
【0044】また、拡大光学系21での内視鏡像は、広
角光学系像RWをk倍の倍率で拡大したものであり、図
4のRNで示される。ここで、拡大光学系21にも広角
光学系22と同様に図4に示すような画面中心を原点O
とするx,yの座標軸を設けると広角光学系22でのx
=320の点が拡大光学系21の座標上で320×kの
位置に対応する。同様に、広角光学系22でのy=24
0の点が240×kの位置に対応する。
【0045】そして、上記拡大光学系21の拡大画像は
第1のCCD25aにより撮像されてTVモニタ32上
に表示される。このときTVモニタ32上に表示される
拡大画像は、図4に示す拡大光学系21で、x方向に6
40,y方向に480の領域である(図4中でハッチン
グで示すTM領域)。
【0046】ここで、第1のCCD25aの移動範囲は
機械的に次のように制限されている。すなわち、第1の
CCD25aの中心が図4中でXMAX+とXMAX−
との間、およびYMAX+とYMAX−との間の領域内
で移動できるように設定されている。
【0047】今、重心位置演算部36の出力が広角光学
系22の座標値でx=−320,y=240の点(P
A )とすると、鉗子13の処置部15先端の色マーカー
17を観察するTVモニタ32の画面中央に入れるため
には拡大光学系21の第1のCCD25aの中心が拡大
光学系21の座標値でx=−320×k,y=240×
kの点(PB )にくるようにXYステージ制御部38に
よりXYステージ用アクチュエータ18Aに指令を出せ
ば良いが、この場合にはTVモニタ32の表示画面の左
上方には映像が出なくなる。
【0048】従って、本実施の形態では次の手順で拡大
光学系21の第1のCCD25aの動作範囲を制限す
る。まず、図5に示すようにTVモニタ32に表示され
る矩形状のTM領域の中心Pから半径rの基準円を設定
する。
【0049】このときの重心位置演算部36の出力を
X,Yとし、 X2 +Y2 ≦(400×k−r)2 ‥‥‥(1) のときにはX,Yの位置に第1のCCD25aの中心が
配置されるようにXYステージを動かす。
【0050】また、 X2 +Y2 >(400×k−r)2 ‥‥‥(2) のときは θ=tan-1(Y/X) ‥‥‥(3) とし、かつ X´=(400×k−r)×cosθ ‥‥‥(4−1) Y´=(400×k−r)×sinθ ‥‥‥(4−2) とし、X´,Y´の位置に第1のCCD25aの中心が
配置されるようにXYステージを動かす。
【0051】このように拡大光学系21の第1のCCD
25aの動作範囲を制限することで、鉗子13の先端の
色マーカー17がTVモニタ32の画面中央に来ると共
に鉗子13の先端から距離rの範囲には必ず内視鏡像が
存在するようにTVモニタ32上に表示することができ
る。なお、鉗子13の位置は広角光学系22を用いずに
拡大光学系21によって検出するようにしても良い。
【0052】次に、XYステージ制御部38の動作につ
いて、図6のフローチャートに基づいて説明する。今、
第1のCCD25aの中心が図5の点Pの位置にあるも
のとする。ここで、XYステージ用アクチュエータ18
Aとしてステッピングモータを使う場合には、原点Oか
ら点PまでXYステージを動かすために必要となる駆動
パルス数PLSx0 、PLSy0 がXYステージ制御部
38のメモリに記憶されている。
【0053】この状態で、鉗子13の先端部が図5の点
0 まで移動されたのち、フットスイッチ33の追尾用
スイッチがONされる(ステップS1)と、重心位置演
算部36の出力X,Yが(2)式の条件を満たすか否か
が判断される(ステップS2)。ここで、図5の点P1
の場合には(2)式の条件を満たすので、(3)式、
(4−1)式,(4−2)式により、X1 ,Y1 を算出
する(ステップS3)。
【0054】次に、第1のCCD25aの中心が原点O
からX1 ,Y1 の点P1 に移動するのに必要なパルス数
PLSx1 ,PLSy1 が算出される(ステップS
4)。ここで、座標値とXYステージの位置との関係は
あらかじめ定まっており、第1のCCD25aの移動に
必要なスッテッピングモータのパルス数は容易に算出可
能となっている。
【0055】次に、実際の移動に必要なパルス数PLS
x,PLSyを PLSx=PLSx1 −PLSx0 (5) PLSy=PLSy1 −PLSy0 (6) によって算出する(ステップS5)。このとき、x方
向、y方向の移動時間が同じとなるように、XYステー
ジ用アクチュエータ18AのXY各方向の各モーターの
スピードを設定する(ステップS6)。
【0056】続いて、XYステージ用アクチュエータ1
8AのXY各方向の各モーターを動かす(ステップS
7)。このとき、原点Oから移動後の第1のCCD25
aの中心位置までのパルス数を PLSx0 =PLSx0 +PLSx (7) PLSy0 =PLSy0 +PLSy (8) としてXYステージ制御部38のメモリに記憶する(ス
テップS8)。
【0057】なお、XYステージ用アクチュエータ18
AのXY方向の各モーターの動作は鉗子13の手元側に
取り付けた図示しないスイッチが押されたときに行う構
成にしてもよい。また、上記鉗子13の手元側のスイッ
チとフットスイッチ33とをOR接続し、どちらか一方
がONとなったときにXYステージ用アクチュエータ1
8Aが動作するようにしても良い。
【0058】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、図5に示すようにTVモニタ3
2に表示される拡大光学系21による撮影範囲内の矩形
状のTM領域の中心Pから半径rの基準円を設定し、そ
の基準円が拡大光学系21によって拡大された内視鏡像
の中に配置されるように拡大光学系21の第1のCCD
25aの動作範囲を制限する状態に制御するXYステー
ジ制御部38を設けたので、色マーカー17のある鉗子
13の先端をTVモニタ32の画面中央に表示すること
ができると共に、鉗子13の先端の周囲には必ず体腔内
の処置部周辺部位の映像が表示されている状態で鉗子1
3の先端を追尾する制御を行なうことができる。そのた
め、常にTVモニタ32の観察画面に、鉗子13等の処
置具とその周辺画像を表示させることができるので、T
Vモニタ32の観察画面がみにくくなることを防止でき
る。
【0059】また、図7は第1の実施の形態のXYステ
ージ制御部の動作の変形例を示すものである。一般に、
手で持っている鉗子13を同じ位置に保持することは難
しく、小さく動く場合がある。この場合には第1のCC
D25aの移動に必要なパルスPLSx,PLSyが小
さなときにはXYステージ用アクチュエータ18Aが動
かないように設定することにより、TVモニタ32の画
面の揺らぎが少なくなると共に、XYステージ用アクチ
ュエータ18Aのモーターの不要な回転を防止できる。
【0060】図7の変形例はこのときのXYステージ制
御部38の制御を示すフローチャートである。例えば、
今、第1のCCD25aの移動に必要なパルスPLS
x,PLSyの大きさのリミット値をLMTとし、 |PLSx|<LMT、かつ |PLSy|<LMT を判断する(図7のステップS12)。
【0061】ここで、パルスPLSx,PLSyの大き
さがリミット値LMTよりも小さい場合には、XYステ
ージ用アクチュエータ18AのXY各方向の各モーター
を動かさないように制御する。
【0062】なお、リミット値は拡大光学系21の倍率
kに応じて、変えても良い。ここで、拡大光学系21の
倍率kが大きなときには鉗子13の先端の小さな動きに
対しても第1のCCD25aは大きく動くので、拡大光
学系21の倍率kが大きくなるに従って LMT=A×k(Aは定数) に設定しても良い(図7のステップS11)。
【0063】また、図8(A),(B)はXYステージ
制御部38の動作のさらに別の変形例を示すものであ
る。すなわち、図8(A)に示すように拡大光学系21
の拡大画像のTM領域に設定される半径rの基準円の中
心0c は必ずしも拡大光学系21の拡大画像のTM領域
の中心01 にある必要はなく、TM領域の中心01 から
△x,△yずらして配置しても良い。
【0064】この場合にはXYステージ用アクチュエー
タ18AのXY各方向の各モーターを動かすパルス数に
拡大光学系21の拡大画像のTM領域の中心01 からの
変位量△x,△yに相当するパルス数を増減してモータ
ーを動かす。
【0065】また、拡大光学系21の拡大画像のTM領
域に設定される基準円の半径rは拡大光学系21の拡大
画像のTM領域に内接する円の半径ではなく、任意に設
定しても良い。
【0066】また、広角光学系22での内視鏡像RWに
対する拡大光学系21による内視鏡像RNの倍率kを変
えた場合にはTVモニタ32の画面上に同一のターゲッ
トが表示されるようにするために拡大光学系21の拡大
画像のTM領域を移動する必要がある。
【0067】例えば、今、図8(B)に示すように倍率
1 のとき第1のCCD25aの中心が点Pz1 (x
1 ,y1 )にあった状態から、倍率をk2 に変更した場
合には、PZ1 に対応する画像上の点Pz2 (x2 ,y
2 )は拡大光学系21の座標系上で x2 =(x1 /k1 )×k2 , y2 =(x1 /k1 )×k2 となる。
【0068】従って、この場合には第1のCCD25a
の中心の移動先をx2 ,y2 として図6に示すフローチ
ャートに従ってXYステージ用アクチュエータ18Aの
XY方向の各モータを動かせば良い。
【0069】また、図9(A)〜(C)および図10は
本発明の第2の実施の形態を示すものである。本実施の
形態では第1の実施の形態の硬性鏡1と組合せて使用さ
れる2つの処置用鉗子41,42を設けたものである。
【0070】ここで、第1の鉗子41には図9(B)に
示すように患者の体腔内に挿入される細長い挿入部43
と、この挿入部43の基端部に連結された手元側のハン
ドル部44とが設けられている。さらに、ハンドル部4
4には操作スイッチ45が着脱自在に取り付けられてい
る。この操作スイッチ45にはズームイン,ズームアウ
ト,追尾ONに対応する3つの押しボタン等のスイッチ
要素46a,46b,46cがそれぞれ設けられてい
る。
【0071】また、挿入部43の先端部には処置部47
が配設されている。そして、ハンドル部44の開閉操作
にともない処置部47が遠隔的に開閉操作されるように
なっている。さらに、挿入部43の先端部には処置部4
7の近傍部位に第1の色マーカー48が設けられてい
る。そして、この第1の鉗子41は患者の腹壁部8等に
硬性鏡1の挿入場所とは別の挿入場所から穿刺されたト
ラカール49を通して体腔内に挿入されている。
【0072】また、第2の鉗子42には図9(C)に示
すように患者の体腔内に挿入される細長い挿入部50
と、この挿入部50の基端部に連結された手元側のハン
ドル部51とが設けられている。さらに、ハンドル部5
1には操作スイッチ52が着脱自在に取り付けられてい
る。この操作スイッチ52にはズームイン,ズームアウ
ト,追尾ONに対応する3つの押しボタン等のスイッチ
要素53a,53b,53cがそれぞれ設けられてい
る。
【0073】また、挿入部50の先端部には処置部54
が配設されている。そして、ハンドル部51の開閉操作
にともない処置部54が遠隔的に開閉操作されるように
なっている。さらに、挿入部50の先端部には処置部5
4の近傍部位に第2の色マーカー55が設けられてい
る。この第2の色マーカー55は第1の鉗子41の第1
の色マーカー48とは異なる色に設定されている。そし
て、この第2の鉗子42は患者の腹壁部8等に硬性鏡
1、第1の鉗子41の挿入場所とは別の挿入場所から穿
刺されたトラカール56を通して体腔内に挿入されてい
る。
【0074】なお、第1の鉗子41の3つのスイッチ要
素46a,46b,46cおよび第2の鉗子42の操作
スイッチ52の3つのスイッチ要素53a,53b,5
3cと、ズームイン,ズームアウト,追尾ONの機能の
対応は図示しない制御装置により任意に変更可能となっ
ている。
【0075】また、図10に示すように視野変換制御ユ
ニット30内には第1の鉗子41の操作スイッチ45お
よび第2の鉗子42の操作スイッチ52に接続されたス
イッチ検知部57が設けられている。そして、第1の鉗
子41の操作スイッチ45および第2の鉗子42の操作
スイッチ52のON/OFFの状態はスイッチ検知部5
7により検出され、その結果は色空間変換部34,抽出
画像生成部35および位置指令部37に入力されるよう
になっている。
【0076】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、第1の鉗子41の操作スイッチ45および第2の
鉗子42の操作スイッチ52のON/OFFの状態を示
す情報はスイッチ検知部57に入力される。
【0077】今、術者が左手で操作している鉗子42の
操作スイッチ52上の追尾ONの機能に対応するスイッ
チ要素53aが押されたとすると、色空間変換部34,
抽出画像生成部35では、鉗子42の先端の色マーカー
55の抽出に最適なパラメーターにて色マーカー55を
抽出する。
【0078】また、逆に右手で操作している鉗子41上
の追尾ONの機能に対応するスイッチ要素46cが押さ
れると鉗子41の先端の色マーカー48を抽出するのに
最も適したパラメータが選択されて色マーカー48が抽
出される。以下、色マーカー55,48の重心位置の演
算、XYステージの制御は第1の実施の形態と同じであ
る。
【0079】また、各スイッチ45,52のズームイ
ン,ズームアウトの機能に対応するスイッチが押された
ときには、ズーム制御部39にてズームレンズが動かさ
れる。但し、ズームイン,ズームアウトはスイッチ4
5,52のどちらが押されても動作するようにしても良
いし、片方のみ有効としても良い。
【0080】また、色空間変換部34,抽出画像生成部
35にてあらかじめ色マーカー48,55を抽出し、各
色マーカー48,55の重心を重心位置演算部36にて
演算しておき、追尾ONのスイッチが押された方の鉗子
41または42の先端の色マーカー48,55に対応す
る重心位置のみを用いてXYステージを動かすようにし
ても良い。
【0081】そこで、上記構成のものにあっては患者の
体腔内に硬性鏡1とは別の位置から挿入される2つの処
置用鉗子41,42を設け、各鉗子41,42にそれぞ
れ異なる色の色マーカー48,55を設けたので、術者
が操作している2つの処置用鉗子41,42のどちらで
も先端を追尾することができる。
【0082】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
変形実施できることは勿論である。次に、本出願の他の
特徴的な技術事項を下記の通り付記する。
【0083】記 (付記項1) 体腔内に挿入された処置具先端部の位置
を検出する手段と、内視鏡像を拡大する手段と、その一
部を撮像する手段と、上記位置を検出する手段の結果に
応じて上記撮像手段を移動する手段と、を有する内視鏡
システムにおいて、上記撮像する手段内に中心を持つ円
を定義し、その円が上記拡大する手段にて拡大された内
視鏡像の中にあるように制御する制御手段を有すること
を特徴とする内視鏡システム。
【0084】(付記項1の目的) 常に観察画面に、鉗
子とその周辺画像が表示されるようにすることを目的と
する。 (付記項1の作用) 観察画面(撮像手段)上の鉗子を
位置させる位置(通常は画面中心)を中心とする領域を
定義し、その領域が内視鏡像内に入るように制御するよ
うにした。
【0085】(付記項1の効果) 鉗子先端を観察する
TV画面の任意の位置に常に位置するように追尾ができ
ると共に鉗子の周辺画像が表示される。 (付記項2) 付記項1において、円の中心は撮像手段
の中心である内視鏡システム。
【0086】(付記項3) 付記項1において、円の半
径は撮像手段で撮像された映像をモニターに表示したと
きの画面に内接する半径である内視鏡システム。 (付記項4) 付記項1において、位置を検出する手段
は、内視鏡像を分配し、上記分配した像から処置具先端
部の位置を検出することを特徴とする内視鏡システム。
【0087】(付記項4´) 付記項1において、位置
を検出する手段は、拡大した内視鏡像の一部を撮像した
像から処置具先端部の位置を検出することを特徴とする
内視鏡システム。
【0088】(付記項5) 付記項4において、分配し
た像と拡大した像に各々座標系を設定し、各座標径を倍
率kで関係付けて処置具先端位置を決めることを特徴と
する内視鏡システム。
【0089】(付記項6) 付記項1において、処置具
先端部の移動量が小さい場合には撮像手段を移動させな
いことを特徴とする内視鏡システム。 (付記項7) 付記項6において、移動させない限界値
を拡大率に応じて変えることを特徴とする内視鏡システ
ム。
【0090】(付記項8) 付記項1において、拡大倍
率が変わったときに倍率が変わる前と同一点が撮像手段
中心に来るように撮像手段を移動することを特徴とする
内視鏡システム。
【0091】(付記項9) 付記項1において、撮像手
段の移動を規制するスイッチを設けたことを特徴とする
内視鏡システム。 (付記項10) 付記項9において、スイッチは処置具
手元側のハンドスイッチである内視鏡システム。
【0092】(付記項11) 付記項9において、スイ
ッチはフットスイッチである内視鏡システム。 (付記項12) 付記項9において、スイッチは処置具
手元側のハンドスイッチとフットスイッチをOR接続し
たものである内視鏡システム。
【0093】(付記項13) 体腔内に挿入された処置
具先端部の位置を検出する手段と、内視鏡像を拡大する
手段と、その一部を撮像する手段と、上記位置を検出す
る手段の結果に応じて上記撮像手段を移動する手段と、
を有する内視鏡システムにおいて、複数の処置具先端位
置を識別する手段と、識別された処置具先端の位置に応
じて撮像手段を移動させることを特徴とする内視鏡シス
テム。
【0094】(付記項14) 付記項13において、識
別する手段は各処置具の手元側に取り付けたハンドスイ
ッチである内視鏡システム。 (付記項15) 付記項13において、識別する手段は
フットスイッチである内視鏡システム。
【0095】(付記項16) 付記項13において、識
別する手段は手元側に取り付けたハンドスイッチとフッ
トスイッチをOR接続したものである内視鏡システム。 (付記項17) 付記項13において、識別する手段は
画像処理である内視鏡システム。
【0096】(付記項18) 付記項17において、画
像処理は色抽出である内視鏡システム。 (付記項19) 付記項17において、識別は画像処理
のパラメータを変更する事により行うことを特徴とする
内視鏡システム。
【0097】(付記項20) 付記項19において、パ
ラメータの変更はスイッチ操作により行うことを特徴と
する内視鏡システム。 (付記項21) 付記項20において、スイッチは各処
置具の手元側に取り付けたハンドスイッチである内視鏡
システム。
【0098】(付記項22) 付記項20において、ス
イッチはフットスイッチである内視鏡システム。 (付記項23) 付記項20において、スイッチは手元
側に取り付けたハンドスイッチとフットスイッチをOR
接続したものである内視鏡システム。
【0099】
【発明の効果】本発明によれば装置全体を小形化し、格
別に大きな設置スペースを設ける必要がないうえ、常に
観察画面に、鉗子等の処置具とその周辺画像を表示させ
ることができ、鉗子先端を観察するTV画面の任意の位
置に常に位置するように鉗子の追尾ができると共に、観
察画面がみにくくなることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す内視鏡装置
全体の概略構成図。
【図2】 (A)は第1の実施の形態の硬性鏡とTVカ
メラユニットの内部構成を示す概略構成図、(B)はT
Vモニタの画面を示す平面図。
【図3】 第1の実施の形態の画像処理ユニットの概略
構成図。
【図4】 第1の実施の形態の第1のCCDの移動制御
動作を説明するための説明図。
【図5】 第1の実施の形態の第1のCCDの動作範囲
の制限状態を説明するための説明図。
【図6】 第1の実施の形態のXYステージ制御部の動
作を説明するためのフローチャート。
【図7】 第1の実施の形態のXYステージ制御部の動
作の変形例を説明するためのフローチャート。
【図8】 XYステージ制御部の動作のさらに別の変形
例を説明するための説明図。
【図9】 (A)は本発明の第2の実施の形態の概略構
成図、(B)は本実施の形態の第1の鉗子を示す側面
図、(C)は、本実施の形態の第2の鉗子を示す側面
図。
【図10】 第2の実施の形態の画像処理ユニットの概
略構成図。
【図11】 従来例を説明するための説明図。
【符号の説明】
1…硬性鏡(内視鏡)、10…スコープホルダー(内視
鏡保持手段)、18A…XYステージ用アクチュエータ
(視野切換え手段)、21…拡大光学系(撮像光学
系)、22…広角光学系(撮像光学系)、25a…第1
のCCD(撮像手段)、25b…第2のCCD(撮像手
段)、32…TVモニタ(映像表示手段)、36…重心
位置演算部(位置検出手段)、38…XYステージ制御
部(制御手段)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者の体内に挿入される内視鏡と、前記
    体内に挿入された処置具の先端部の位置を検出する位置
    検出手段と、前記内視鏡によって観察される内視鏡像を
    拡大する内視鏡像拡大手段と、この内視鏡像拡大手段で
    拡大された内視鏡像の一部を撮像する撮像手段と、前記
    位置検出手段の検出結果に応じて前記撮像手段を移動し
    て前記内視鏡像の拡大画像の視野を切換える視野切換え
    手段と、前記撮像手段内に中心点が配置された基準円を
    設定し、その基準円が前記内視鏡像拡大手段によって拡
    大された内視鏡像の中に配置されるように制御する制御
    手段とを具備したことを特徴とする内視鏡装置。
JP7312930A 1995-11-30 1995-11-30 内視鏡装置 Withdrawn JPH09149879A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6490490B1 (en) 1998-11-09 2002-12-03 Olympus Optical Co., Ltd. Remote operation support system and method
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