JP3506809B2 - 体腔内観察装置 - Google Patents

体腔内観察装置

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JP3506809B2 JP14213395A JP14213395A JP3506809B2 JP 3506809 B2 JP3506809 B2 JP 3506809B2 JP 14213395 A JP14213395 A JP 14213395A JP 14213395 A JP14213395 A JP 14213395A JP 3506809 B2 JP3506809 B2 JP 3506809B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は体腔内に挿入される内視
鏡を通して体腔内を観察する体腔内観察装置に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、処置具と内視鏡とがそれぞれ別
個に患者の体腔内に挿入され、体腔内に挿入された処置
具の先端部分の画像を内視鏡の観察視野内に捕らえ、処
置具による患部の処置状態を内視鏡によって観察しなが
らその処置作業を行う内視鏡下の手術が知られている。 【0003】また、例えば実開昭54−31390号公
報や、実開平1−172015号公報には1台の内視鏡
の観察光学系に拡大像を観察する拡大像観察部と、広角
像を観察する広角像観察部とを設けた構成のものが示さ
れている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記実開昭54−31
390号公報や、実開平1−172015号公報では内
視鏡下手術で求められる、体腔内の関心領域の拡大像
と、その周辺の広角像の同時観察は可能である。ところ
で、内視鏡下手術時には処置対象部位の変化が頻繁に起
こる。しかしながら、上記各公報の技術では処置対象部
位の変化に伴なう視野変換操作を行う場合には内視鏡保
持者がその操作を行うようにしているので、内視鏡保持
者の負担が大きくなる問題がある。 【0005】また、例えば処置具等の動く対象物を観察
し続ける場合には処置具等の動きに合わせて迅速に視野
変換操作を行う必要があるが、内視鏡による拡大観察を
行っている場合にはその操作が難しいので、拡大観察視
野内から処置具等の動く対象物が外れ易い問題がある。 【0006】なお、内視鏡による観察視野の変換操作を
自動化することにより、視野変換操作の簡略化、迅速性
の向上等を図り、内視鏡保持者の負担低減を図ることが
考えられるが、上記各公報の技術ではそれのみでは達成
されず、他のシステムと組み合わせる必要が生じる。そ
のため、内視鏡のシステム全体の大型化によるセットア
ップ、操作の煩雑化、コストアップを招く問題がある。 【0007】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、観察対象(関心領域)の拡大像とその
周辺の広角像の同時観察と、視野変換の自動化が可能で
あり、装置全体の構成がシンプルで、かつ操作性の良い
体腔内観察装置を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は体腔内の広角視
野を観察する広角視野観察と前記広角視野の一部を拡大
する拡大観察とを同時に行う観察手段と、前記観察手段
の視野内の目標物を識別する目標物識別手段と、前記観
察手段により得られた広角画像から前記目標物の位置を
検出する位置検出手段と、この位置検出手段により検出
された位置情報に基づいて、前記拡大観察の拡大画像の
視野を移動させる観察視野移動手段と、前記観察視野
動手段の動作を制御する操作手段とを具備したものであ
る。 【0009】 【作用】観察手段の広角視野観察によって体腔内の広角
視野を観察し、拡大観察によって広角視野の一部を拡大
することにより、体腔内の関心領域の拡大画像とその周
辺を含んだ広角画像の同時観察を行うとともに、観察手
段の視野内の目標物を目標物識別手段によって識別し、
広角視野観察により得られた広角画像から位置検出手段
によって目標物の位置を検出する。さらに、操作手段に
よって観察視野移動手段の動作を制御し、位置検出手段
により検出された目標物の位置情報に基づいて観察視野
移動手段によって拡大観察の拡大画像の視野を移動させ
ることにより、体腔内の関心領域の移動に応じた自動的
な視野変換が行えるようにしたものである。 【0010】 【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1乃至図3
を参照して説明する。図1は体腔内観察装置である内視
鏡装置全体の概略構成を示すものである。この内視鏡装
置には患者の体腔内を観察する例えば腹腔鏡等の直視型
の硬性鏡1が設けられている。 【0011】この硬性鏡1には患者の体腔内に挿入され
る挿入部2と、この挿入部2の基端部に配設された接眼
部3とが設けられている。さらに、この硬性鏡1には図
2(A)に示すように挿入部2の先端面に対物レンズ
4、接眼部3に接眼レンズ5がそれぞれ配設されている
とともに、挿入部2を形成する円筒状の筒体6内には複
数のリレーレンズ7がそれぞれ適宜の間隔を存して対物
レンズ4と接眼レンズ5との間に並設されている。な
お、硬性鏡1の光学系には図示しない歪み除去レンズが
設けられている。 【0012】また、硬性鏡1の挿入部2は予め例えば患
者の腹壁部8等に穿刺されたトラカール9内に挿通さ
れ、体腔内に挿入されている。ここで、硬性鏡1の挿入
部2の接眼部3側は多関節構造のスコープホルダー10
によって移動可能に保持されている。 【0013】さらに、硬性鏡1の挿入部2内には図示し
ない照明用ライトガイドファイバが配設されている。こ
の照明用ライトガイドファイバにはライトガイドケーブ
ル11の一端部が連結されている。このライトガイドケ
ーブル11の他端部は照明光を供給する外部の光源装置
12に接続されている。 【0014】また、患者の腹壁部8等には硬性鏡1の挿
入場所とは別の挿入場所から第2のトラカール9´が穿
刺されている。そして、このトラカール9´を通して処
置具である鉗子13が体腔内に挿入されている。 【0015】この鉗子13には体腔内に挿入される挿入
部14の先端部に処置部15が配設されている。さら
に、挿入部14の基端部には手元側のハンドル部16が
配設されている。そして、このハンドル部16の開閉操
作にともない処置部15が遠隔的に開閉操作されるよう
になっている。 【0016】また、鉗子13の処置部15の先端には色
マーカー(目標物識別手段)17が設けられている。こ
の色マーカー17は生体適合性を有する塗料であり、そ
の色には臓器にはない色、例えば緑、黄等が適する。な
お、処置具としては鉗子11の代わりに剥離鉗子、ハサ
ミ、レーザープローブ、縫合器、電気メス、持針器、超
音波吸引器等の他の構成の処置具を使用してもよい。 【0017】また、硬性鏡1の接眼部3にはこの硬性鏡
1の観察像を撮像するTVカメラユニット(観察手段)
18が着脱可能に取付けられている。このTVカメラユ
ニット18のケーシング19内には硬性鏡1の接眼部3
の接眼レンズ5に離間対向配置され、硬性鏡1の接眼部
3から出射される光学像を2つに分配するハーフミラー
20と、このハーフミラー20によって分配された片方
の像(ハーフミラー20を透過した光学像)が入射され
る拡大光学系(拡大手段)21と、ハーフミラー20に
よって分配された他方の像(ハーフミラー20によって
反射された光学像)が入射される広角光学系(広角視野
形成手段)22とが設けられている。なお、ハーフミラ
ー20はプリズム等の光学的反射素子でもよい。 【0018】ここで、拡大光学系21はズームレンズ2
3と、結像レンズ24と、モザイクフィルタ付きの単板
CCD(第1のCCD)25aとから構成されている。
さらに、広角光学系22は結像レンズ26と、モザイク
フィルタ付きの単板CCD(第2のCCD)25bとか
ら構成されている。 【0019】また、拡大光学系21の第1のCCD25
aは、拡大光学系21の光軸方向と直交する2方向(X
方向およびY方向)に移動可能な図示しないX,Yステ
ージに装着されている。このX,Yステージの駆動源と
してはこれも図示しないX,Yステージ駆動用アクチュ
エータ、例えばDCサーボモーター、ステッピングモー
ター、ボイスコイルモーター等が使用されている。 【0020】さらに、拡大光学系21のズームレンズ2
3の駆動源としては、図示しないズームレンズ駆動用ア
クチュエータ(DCサーボモーター、ステッピングモー
ター、ボイスコイルモーター等)が使用されている。 【0021】また、TVカメラユニット18は、映像信
号ケーブル27a,27bを介して2台のCCU28
a,28bと接続され、さらに制御信号ケーブル29を
介して視野変換制御ユニット30に接続されている。こ
こで、TVカメラユニット18内の拡大光学系21の第
1のCCD25aは映像信号ケーブル27aを介して一
方の第1のCCU28aに接続され、広角光学系22の
第2のCCD25bは映像ケーブル27bを介して第2
のCCU28bに接続される。さらに、TVカメラユニ
ット18内の図示しないX,Yステージ駆動用アクチュ
エータ、ズームレンズ駆動用アクチュエータは制御信号
ケーブル29を介して視野変換制御ユニット30に接続
される。 【0022】また、第1,第2のCCU28a,28b
はビデオミキサー31に接続され、このビデオミキサー
31はTVモニタ32に接続されている。さらに、第2
のCCU28bは視野変換制御ユニット30にも接続さ
れている。この視野変換制御ユニット30にはフットス
イッチ(操作手段)33が接続されている。このフット
スイッチ33には図示しない追尾用スイッチおよび図示
しないズーム用スイッチが設けられている。 【0023】また、図3は視野変換制御ユニット30の
概略構成を示すものである。この視野変換制御ユニット
30には第2のCCU28bからの信号が入力される色
空間変換部34と、この色空間変換部34からの出力信
号が入力される抽出画像生成部(位置検出手段)35
と、この抽出画像生成部35からの出力信号が入力され
る重心位置演算部36と、この重心位置演算部36およ
びフットスイッチ33からの出力信号が入力される位置
指令部37と、この位置指令部37にそれぞれ接続され
たXYステージ制御部(観察視野移動手段)38および
ズーム制御部39とが設けられている。 【0024】ここで、XYステージ制御部38にはTV
カメラユニット18内のX,Yステージ駆動用アクチュ
エータが接続されている。そして、このXYステージ制
御部38から出力される制御信号がX,Yステージ駆動
用アクチュエータに入力されるようになっている。さら
に、ズーム制御部39にはTVカメラユニット18内の
ズームレンズ駆動用アクチュエータが接続されている。
そして、このズーム制御部39にはフットスイッチ33
からの出力信号が入力されるとともに、このズーム制御
部39から出力される制御信号が位置指令部37および
ズームレンズ駆動用アクチュエータにそれぞれ入力され
るようになっている。 【0025】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、本実施例の内視鏡装置の使用時には図1に示すよ
うに予め例えば患者の腹壁部8等に穿刺されたトラカー
ル9内にスコープホルダー10で保持された硬性鏡1の
挿入部2が挿通され、体腔内に挿入される。さらに、患
者の腹壁部8等には硬性鏡1の挿入場所とは別の挿入場
所から第2のトラカール9´が穿刺され、このトラカー
ル9´を通して鉗子13が体腔内に挿入される。このと
き、鉗子13の先端の処置部15が硬性鏡1の接眼部3
による視野範囲R1 内に挿入される状態にセットされ
る。 【0026】また、硬性鏡1の接眼部3にはTVカメラ
18が取付けられている。そして、この硬性鏡1によっ
て伝達された体腔内の観察像は、TVカメラユニット1
8内のハーフミラー20により、2つに分配される。さ
らに、このハーフミラー20によって分配された片方の
像(ハーフミラー20を透過した光学像)は拡大光学系
21に入射され、ハーフミラー20によって分配された
他方の像(ハーフミラー20によって反射された光学
像)は広角光学系22に入射される。 【0027】そして、広角光学系22では対物レンズ4
で結像される像と等倍の像が第2のCCD25bに結像
される。ここで、対物レンズ4を広角化すれば、広い範
囲の体腔内の観察像が得られる。 【0028】さらに、広角光学系22の第2のCCD2
5bからの出力信号は、第2のCCU28bに入力され
てこの第2のCCU28bによって映像化され、その映
像は視野変換制御ユニット30の色空間変換部34およ
びビデオミキサー31にそれぞれ入力される。そして、
視野変換制御ユニット30の色空間変換部34では、入
力された映像信号から、各画素毎の色成分を抽出し、そ
れぞれの色空間(色差、HSI、L*a*b*等)のデ
ータに変換する。 【0029】ここで、映像信号のフォーマットがNTS
Cであれば、Y,EQ ,EI 信号から色差信号(Y,B
−Y,R−Y)や、この色差信号から算出したRGB信
号に基いて算出可能な3刺激値(X,Y,Z)を用いた
HSI(色相:Hue、彩度:Saturation、
明度:Intensity)空間、L*a*b*空間等
の色空間に変換して出力する。また、映像信号のフォー
マットがRGBであれば、同様に色差、HSI、L*a
*b*等の色空間に変換して出力する。 【0030】この出力は、抽出画像生成部35に入力さ
れる。この抽出画像生成部35は、入力された色空間の
信号が、あらかじめ設定されている抽出対象色の範囲に
入っているかどうかを各画素毎に比較する。そして、入
力信号が、設定範囲に入っていればその画素を明度0
に、設定範囲外であればその画素の明度を1にして無彩
色で出力する。この結果、設定された色の部分が黒、そ
れ以外の部分が白である2値画像が出力される。なお、
この逆の出力でもよい。 【0031】ここで出力される2値画像は重心位置演算
部36に入力される。この重心位置演算部36では、設
定色が抽出されている部分である黒色部分の面積重心を
算出し、その画像上の画素データを出力する。 【0032】さらに、この重心位置演算部36から出力
される画素データは位置指令部37に入力される。この
位置指令部37では、あらかじめ設定されている抽出対
象点を位置させたいTVモニタ32の画面上の画素デー
タ、例えばTVモニタ32の画面中央と、算出した抽出
対象画素データとの差をとり、抽出対象点を、あらかじ
め設定されているTVモニタ32の画面上の点に移動さ
せるための指令位置を求める。 【0033】ここで、フットスイッチ33に設けられて
いる図示しない追尾用スイッチをONにすることによ
り、位置指令部37で算出した指令位置がXYステージ
制御部38に送られる。そして、このXYステージ制御
部38からTVカメラユニット18のX,Yステージ駆
動用アクチュエータに制御信号が出力され、X,Yステ
ージが駆動されて拡大光学系21の第1のCCD25a
が拡大光学系21の光軸方向と直交する2方向(X方向
およびY方向)に移動される。このとき、XYステージ
制御部38からの制御信号によってTVカメラユニット
18内のXYステージ駆動用アクチュエータを指令位置
分だけ動かし、抽出対象点が設定された画面上の位置に
くるように拡大光学系21の第1のCCD25aを移動
させる。 【0034】また、ハーフミラー20を透過して拡大光
学系21に入射された光学像はズームレンズ23および
結像レンズ24を通して第1のCCD25aに結像され
る。このとき、接眼レンズ5で結像された体腔内の観察
像はズームレンズ23により拡大され、第1のCCD2
5aにはその拡大画像の1部のみが結像される。即ち、
第1のCCD25aに結像される体腔内の観察像によっ
て拡大観察が行えることになる。 【0035】ここで、鉗子13の処置部15の先端部に
予め色マーカー17を設け、そのマーカー17の色を抽
出対象色として設定するとともに、抽出対象点を位置さ
せたいTVモニタ32の画面上の位置をTVモニタ32
の画面中央として、それぞれ視野変換制御ユニット30
に設定した場合には、次の鉗子追尾動作が行われる。す
なわち、鉗子13の処置部15の色マーカー17の位置
が広角光学系22の第2のCCD25bによる観察範囲
1 に配置されている状態で、処置対象部位の位置が拡
大光学系21の撮像画像R2 の中央からずれている場合
にはTVモニタ32の画面を目視しながら医師等の処置
者が処置を行ない難い状況となる。このような場合に
は、鉗子13の先端を処置対象部位の近傍位置に近づ
け、鉗子13の処置部15によって処置対象部位を把持
させた状態で、フットスイッチ33の追尾用スイッチを
ONすると、前述の動作により図2(B)に示すように
鉗子13の先端位置が拡大光学系21の撮像画像R2
中央に来るように第1のCCD25aが動く。言い換え
れば、第1のCCD25aの画像が鉗子13の先端を追
尾するように視野変換が行なわれる。 【0036】また、フットスイッチ33のズーム用スイ
ッチをON操作した場合にはズーム制御部39からズー
ム移動量の指令がTVカメラユニット18内の図示しな
いズームレンズ駆動用アクチュエータに伝達され、第1
のCCD25aの視軸(光軸)方向にズームレンズ23
が指令された分だけ移動される。このズームレンズ23
によるズーム比は、ズームレンズ駆動用アクチュエータ
に取付けられた図示しないエンコーダ、ポテンショメー
タ等によりモニタされ、ズーム制御部39から位置指令
部37に送られる。 【0037】さらに、位置指令部37ではこのズーム比
によりXYステージ制御部38に与える指令位置までの
移動速度に線形の重み付け操作を行なう。この重み付け
操作は同一観察対象をズーム比を変えて観察した場合に
も、TVモニタ32の画面上の視野変換スピードが一定
になるように制御するものである。 【0038】また、色マーカー17の種類は複数設定可
能である。例えば、複数の鉗子13の処置部15の先端
にそれぞれ異なる色マーカー17が設けられている場合
には視野変換制御ユニット30にあらかじめ記憶させて
ある抽出対象色の設定を切り換えることで、任意の鉗子
13の処置部15の先端に第1のCCD25aの視野を
追尾させることができる。 【0039】また、ビデオミキサー31は第1,第2の
CCU28a,28bからの出力信号を受け、第1のC
CD25aによる拡大画像および第2のCCD25bに
よる広角画像の2画像を同時に表示する信号を生成し、
TVモニタ32に出力することで、関心領域の拡大画像
とその周辺を含んだ広角画像とをTVモニタ32の画面
上に同時に表示させ、観察することができる。このと
き、TVモニタ32の画面上には第1のCCD25aに
よる拡大画像、または第2のCCD25bによる広角画
像のいずれか一方のみの画像表示に切換えることも行な
える。 【0040】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、硬性鏡1のTVカメラユニット
18に関心領域の拡大画像を得る拡大光学系21と、関
心領域周辺の広角画像を得る広角光学系22とを設けた
ので、関心領域の拡大画像と関心領域周辺の広角画像と
を同時に撮像することができる。 【0041】さらに、関心領域の拡大画像を鉗子13の
処置部15の先端の色マーカー17の位置に追尾させた
状態でTVモニタ32の画面上に表示される第1のCC
D25aの拡大画像の視野変換を行なう視野変換制御ユ
ニット30を組み込んだことにより、TVモニタ32の
画面上に表示される第1のCCD25aの拡大画像の視
野変換を鉗子13の処置部15の動きに合わせて迅速に
行うことができる。そのため、TVモニタ32の画面上
に表示される画像の視野変換を従来のように内視鏡保持
者が行う必要がないので、視野変換操作の簡略化、迅速
性の向上等を図り、内視鏡保持者の負担低減を図ること
ができる。 【0042】さらに、TVモニタ32の画面上に表示さ
れる第1のCCD25aの拡大画像の視野変換を従来の
ように電動マニピュレータを使用する他のシステムと組
み合わせることなく、簡単な構成によって実現でき、装
置全体の構成を簡素化することができる。 【0043】また、鉗子追尾機能の動作時にはTVモニ
タ32の画面上に表示される拡大光学系21の第1のC
CD25aによる拡大画像よりも広範囲の広角光学系2
2の第2のCCD25bによる広角画像の表示範囲内全
体に渡って鉗子13の処置部15の先端位置が検出で
き、TVモニタ32の画面上に表示される観察視野の変
換操作を自動化する際の視野変換範囲を広げることがで
きる。 【0044】なお、本実施例の視野変換動作により、抽
出対象点を位置させたいTVモニタ32の画面上の位置
の設定は適宜変更が可能である。さらに、第1,第2の
CCD25a,25bは3枚のCCDでそれぞれR・G
・Bの画像を撮像する3板式CCDでもよい。また、第
1のCCD25aの代わりに結像レンズ24をXYステ
ージに装着し、視野変換を行わせてもよい。また、鉗子
13の処置部15の先端位置の画像上の位置検出手段と
しては、鉗子13の先端形状の特徴量(エッジ等)抽出
によるパターンマッチングによるものや、このパターン
マッチングと前記色抽出とを組合せたものでもよい。 【0045】さらに、色マーカー17は鉗子13の処置
部15の先端に着脱自在な部材で、構成してもよい。ま
た、視野変換・ズームの動作スイッチとしては、フット
スイッチ33の他に、鉗子13のハンドル部16に着脱
可能に取付けられるハンドスイッチでもよい。 【0046】また、図4および図5は本発明の第2の実
施例を示すものである。本実施例は第1の実施例の内視
鏡装置の硬性鏡1を保持するスコープホルダー10とし
て少なくとも2自由度を有する電動マニピュレータ41
を設けたものである。 【0047】この電動マニピュレータ41には基台42
と、この基台42に上向きに突設された昇降動作可能な
支軸43と、この支軸43の上端部に支軸43を中心に
回動可能に連結された回動アーム44と、この回動アー
ム44の先端部に伸縮可能に設けられた移動アーム45
と、この移動アーム45の先端部に回動可能に連結され
た内視鏡保持リング46とが設けられている。 【0048】また、電動マニピュレータ41の基台42
にはマニピュレータ制御信号ケーブル47の一端部が連
結されている。このマニピュレータ制御信号ケーブル4
7の他端部は視野変換制御ユニット30に接続されてい
る。ここで、視野変換制御ユニット30には図5に示す
ように新たに電動マニピュレータ41の動作を制御する
マニピュレータ制御部48が設けられている。このマニ
ピュレータ制御部48の入力側は位置指令部37に接続
され、出力側はマニピュレータ制御信号ケーブル47を
介して電動マニピュレータ41に接続されている。それ
以外の構成は第1の実施例と同じであり、ここでは第1
の実施例と同一部分には同一の符号を付してその説明を
省略する。 【0049】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施例の内視鏡装置の使用時には広角光学系22の第
2のCCD25bにより撮像される観察像がTVモニタ
32の画面上に表示されている状態で、第2のCCD2
5bの観察範囲R1 の広角領域から鉗子13の先端の処
置部15の色マーカー17が外に出てしまった場合、術
者がフットスイッチ33の図示しない追尾用スイッチを
ONすればよい。この場合には、位置指令部37では色
マーカー17が第2のCCD25bの撮像領域(観察範
囲R1 )外に出る直前のTVモニタ32の画面上に表示
されている画像中の位置から、鉗子13の先端の処置部
15がある方向を推定し、その方向を観察できるように
マニピュレータ制御部48に位置指令を出す。このと
き、マニピュレータ制御部48から出力される制御信号
によって電動マニピュレータ41を動かし、色マーカー
17が第2のCCD25bの撮像領域(観察範囲R1
内に捕らえられるまでこの電動マニピュレータ41によ
って硬性鏡1を移動させる。 【0050】そして、第2のCCD25bの撮像領域
(観察範囲R1 )内に色マーカー17が撮像された後
は、拡大光学系21のXYステージ駆動用アクチュエー
タを動かす状態に切換えられる。さらに、この時点以後
は第1の実施例と同様の鉗子追尾動作が行われる。 【0051】そこで、上記構成の本実施例にあっては次
の効果を奏する。すなわち、第1の実施例の硬性鏡1を
保持する電動マニピュレータ41を設け、広角光学系2
2の第2のCCD25bにより撮像される観察像がTV
モニタ32の画面上に表示されている状態で、第2のC
CD25bの観察範囲R1 の広角領域から鉗子13の先
端の処置部15の色マーカー17が外に出てしまった場
合、術者がフットスイッチ33の図示しない追尾用スイ
ッチをONすることにより、マニピュレータ制御部48
から出力される制御信号によって電動マニピュレータ4
1を動かし、色マーカー17が第2のCCD25bの撮
像領域(観察範囲R1 )内に捕らえられるまでこの電動
マニピュレータ41によって硬性鏡1を移動させるよう
にしたので、硬性鏡1の観察範囲外に鉗子13の先端が
位置されてしまった場合であっても格別なマニュアル操
作を必要とせず、鉗子13の先端をTVモニタ32の観
察画面内に収めることができ、より操作性を上げること
ができる。 【0052】また、図6乃至図9(B)は本発明の第3
の実施例を示すものである。図6は体腔内観察装置であ
る内視鏡装置全体の概略構成を示すものである。図6
中、51は手術台であり、この手術台51上には患者5
2が載る。手術台51の側面にはベッドサイドレール5
3が設けられている。このベッドサイドレール53には
多関節構造のスコープホルダー54が取付けられてい
る。このスコープホルダー54には基台54aと、この
基台54aの上端部に第1関節54bを介して回動可能
に連結された第1アーム54cと、この第1アーム54
cの先端部に第2関節54dを介して回動可能に連結さ
れた第2アーム54eと、この第2アーム54eの先端
部に第3関節54fを介して回動可能に連結された第3
アーム54gと、この第3アーム54gの先端部に配設
された内視鏡保持部54hとが設けられている。そし
て、内視鏡保持部54hに患者52の体腔内を観察する
硬性鏡55が着脱自在に連結され、このスコープホルダ
ー54によって硬性鏡55が移動可能に支持されてい
る。なお、硬性鏡55は患者52の腹壁部等に予め穿刺
されたトラカール9(図1参照)を通して体腔内に挿入
されている。 【0053】硬性鏡55の概略構成を図7に示す。この
硬性鏡55は例えば腹腔鏡等の直視型の内視鏡によって
形成されている。この硬性鏡55には患者の体腔内に挿
入される挿入部56と、この挿入部56の基端部に配設
された接眼部57とが設けられている。 【0054】また、この硬性鏡55には図7に示すよう
に挿入部56の先端面に2つの対物レンズ(第1,第2
の対物レンズ)58,59が並設されている。ここで、
第1,第2の対物レンズ58,59はそれぞれ倍率の等
しいレンズが使用されている。 【0055】さらに、挿入部56のシースを形成する筒
体60内には2組のリレーレンズ61,62が配設され
ている。ここで、一方のリレーレンズ61の先端面は第
1の対物レンズ58に、他方のリレーレンズ62の先端
面は第2の対物レンズ59にそれぞれ離間対向配置され
ている。 【0056】また、硬性鏡55の接眼部57には挿入部
56と連結される連結部63と、この連結部63に並設
された状態で平行に突設された2つの鏡筒64,65と
が設けられている。そして、一方の鏡筒64に第1の接
眼レンズ66、他方の鏡筒65に第2の接眼レンズ67
がそれぞれ装着されている。ここで、第1の接眼レンズ
66の倍率は等倍に設定され、第2の接眼レンズ67の
倍率はそれよりも高く、例えば2〜3倍に設定されてい
る。 【0057】さらに、接眼部57の連結部63内には第
1の対物レンズ58から入射され、リレーレンズ61を
通して伝送される観察像を第1の接眼レンズ66側に導
く第1の導光光学系68と、第2の対物レンズ59から
入射され、リレーレンズ62を通して伝送される観察像
を第2の接眼レンズ67側に導く第2の導光光学系69
とが配設されている。ここで、第1の導光光学系68に
は2つのプリズム70,71が設けられ、同様に第2の
導光光学系69にも2つのプリズム72,73が設けら
れている。そして、第1の対物レンズ58、リレーレン
ズ61、第1の導光光学系68の2つのプリズム70,
71、第1の接眼レンズ66によって広角な視野の観察
像を観察可能な広角光学系74が形成され、第2の対物
レンズ59、リレーレンズ62、第2の導光光学系69
の2つのプリズム72,73、第2の接眼レンズ67に
よって上記広角光学系74での観察範囲R3 のほぼ中央
部の観察範囲R4 を拡大して観察する拡大光学系75が
形成されている。 【0058】また、硬性鏡55の接眼部57の広角光学
系74側の鏡筒64には第1のTVカメラユニット7
6、拡大光学系75側の鏡筒65には第2のTVカメラ
ユニット77がそれぞれ着脱可能に取付けられている。
ここで、第1のTVカメラユニット76には広角光学系
74を通して伝送される観察像を撮像する第1のCCD
78が内蔵されている。さらに、第2のTVカメラユニ
ット77には拡大光学系75を通して伝送される観察像
を撮像する第2のCCD79およびこの第2のCCD7
9をその光軸方向と直交する平面上で、直交する2方向
(X方向およびY方向)に動かす図示しないXYステー
ジが内蔵されている。 【0059】また、拡大光学系75側の第2のTVカメ
ラユニット77は第1のカメラコントロールユニット
(CCU)80に接続され、広角光学系74側の第1の
TVカメラユニット76は第2のカメラコントロールユ
ニット(CCU)81に接続されている。 【0060】さらに、拡大光学系75に対応する第1の
CCU80は観察用のTVモニタ82に接続されてい
る。そして、第1のCCU80の出力はTVモニタ82
に入力され、術者がTVモニタ82を目視することによ
り、拡大光学系75を通して伝送される観察像を内視鏡
像として観察可能になっている。 【0061】また、広角光学系74に対応する第2のC
CU81は制御装置83に接続されている。この制御装
置83には特徴量抽出部84と、位置算出部85と、制
御部86と、XYステージ制御部87とがそれぞれ設け
られている。ここで、特徴量抽出部84は第2のCCU
81に接続されているとともに、位置算出部85および
制御部86にそれぞれ接続されている。さらに、制御部
86にはこの特徴量抽出部84、位置算出部85および
XYステージ制御部87がそれぞれ接続されているとと
もに、例えば、フットスイッチや、ハンドスイッチ等の
外部の操作スイッチSが接続されている。また、XYス
テージ制御部87には第2のTVカメラユニット77内
の第2のCCD79を動かすXYステージの図示しない
駆動モーターが接続されている。 【0062】また、患者52の腹壁部等には硬性鏡55
の挿入場所とは別の挿入場所から第2のトラカール9´
(図1参照)が穿刺され、このトラカール9´を通して
処置具である鉗子88が体腔内に挿入されている。 【0063】この鉗子88には体腔内に挿入される挿入
部89の先端部に処置部90が配設されている。さら
に、挿入部89の基端部には手元側のハンドル部91が
配設されている。そして、このハンドル部91の開閉操
作にともない処置部90が遠隔的に開閉操作されるよう
になっている。また、鉗子88の処置部90の近傍には
設定の色、又はパターンを有する特徴部(目標物識別手
段)92が設けられている。 【0064】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、本実施例の内視鏡装置の使用時には図6に示すよ
うに予め例えば患者52の腹壁部等に穿刺されたトラカ
ール9内にスコープホルダー54で保持された硬性鏡5
5の挿入部56が挿通され、腹腔内に挿入される。 【0065】この状態で、硬性鏡55の拡大光学系75
を通して伝送される患者52の腹腔内の観察像が第2の
TVカメラユニット77内の第2のCCD79に撮像さ
れ、このとき第2のCCD79によって撮像される拡大
観察像が第1のCCU80を経て観察用のTVモニタ8
2に表示される。そのため、術者は観察用のTVモニタ
82を目視することにより、硬性鏡55の拡大光学系7
5を通して伝送される患者52の腹腔内の拡大観察像を
観察することができる。 【0066】さらに、患者52の腹壁部等には硬性鏡5
5の挿入場所とは別の挿入場所から第2のトラカール9
´が穿刺され、このトラカール9´を通して鉗子88が
腹腔内に挿入される。この鉗子88の挿入作業時には、
術者は観察用のTVモニタ82を目視し、硬性鏡55の
拡大光学系75を通して伝送される拡大観察像を観察し
ながら鉗子88を腹腔内に挿入する。このとき、鉗子8
8の先端の処置部90が硬性鏡55の拡大光学系75に
よる視野範囲R4 内に挿入される状態にセットされる。 【0067】また、硬性鏡55の広角光学系74を通し
て伝送される広角観察像は第1のTVカメラユニット7
6の第1のCCD78によって撮像され、電気信号に変
換されて第2のCCU81に入力される。さらに、この
第2のCCU81のTV信号出力は制御装置83内の特
徴量抽出部84に入力される。そして、この特徴量抽出
部84では第1のCCD78によって撮像される広角観
察像から鉗子88の処置部90の近傍の特徴部92を抽
出し、2値画像に変換する。 【0068】さらに、この特徴量抽出部84からの出力
信号は位置算出部85に入力される。この位置算出部8
5では第1のCCD78によって撮像される広角観察像
上から抽出された上記2値画像の特徴量の重心等を計算
し、TV画面の広角観察像上での重心位置を制御部86
へ入力する。 【0069】今、TVモニタ82に表示されている鉗子
88の特徴部92が図8(A)に示すように表示画面の
片隅に偏心された偏心位置にある場合には広角光学系7
4側の第2のCCU81に撮像される広角観察像では図
8(B)に示す位置に表示される。 【0070】この状態で、術者がスイッチSを押すと、
制御部86では鉗子88の特徴部92の重心位置が図8
(B)に示す広角観察像の画面中心点Oと一致するよう
にXYステージ制御部87に指令を出す。これにより、
第2のTVカメラユニット77の図示しないXYステー
ジの駆動モーターが駆動され、図8(C)に示すように
鉗子88の特徴部92がTVモニタ82に表示されてい
る画面の中央部に配置されるようにXYステージによっ
て第2のCCD79の位置が移動される。その結果、術
者は図8(C)に示すようにTVモニタ82の表示画面
の中央部に鉗子88が配置された状態で硬性鏡55の拡
大光学系75を通して伝送される患者52の腹腔内の拡
大観察像を観察することができる。 【0071】また、図9(A)に示すように鉗子88の
特徴部92が拡大光学系75の視野(観察範囲R4 )か
ら外れている場合でも広角光学系74の画像(観察範囲
3)上では鉗子88の特徴部92を抽出可能である。
この場合には、術者がスイッチSを押すことで、鉗子8
8の特徴部92の重心が広角観察像の画面中心点Oと一
致するように第2のTVカメラユニット77の第2のC
CD79を移動させることができる。 【0072】また、第1のCCU80および第2のCC
U81から出力される映像信号を図示しないビデオミキ
サに入力し、第1のTVカメラユニット76の第1のC
CD78によって撮像された広角光学系74側の広角観
察像と、第2のTVカメラユニット77の第2のCCD
79によって撮像された拡大光学系75側の拡大観察像
との2画像を合成した信号を作成することにより、TV
モニタ82に拡大光学系75からの拡大観察像と広角光
学系74からの広角観察像とを同時に表示することがで
きる。 【0073】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、広角光学系74からの広角観察
像に基づいて鉗子88の特徴部92の位置を検出するよ
うにしたので、観察用TVモニタ82の表示画面から鉗
子88の特徴部92が消えた場合には広角光学系74か
らの広角観察像に基づいて第2のTVカメラユニット7
7の図示しないXYステージを駆動し、XYステージに
よって第2のCCD79の位置を鉗子88の特徴部92
の位置を広角光学系74からの広角観察像の画面中央に
来るように移動させることにより、拡大光学系75から
の拡大観察像の視野変換を行うことができる。 【0074】また、硬性鏡55側に広角光学系74およ
び拡大光学系75の2系統の光学系を設けてあるため、
第1のTVカメラユニット76および第2のTVカメラ
ユニット77の構成を簡略化できる。 【0075】また、図10は本発明の第4の実施例を示
すものである。本実施例は第3の実施例の内視鏡装置の
硬性鏡55を保持するスコープホルダー54として電動
マニピュレータ101を設けたものである。 【0076】この電動マニピュレータ101には基台1
02と、この基台102に矢印A方向に回動可能に、か
つ矢印B方向に昇降動作可能に連結されたL字状部材1
03と、このL字状部材103の上端水平部に水平方向
(矢印C方向)に伸縮可能に設けられた移動アーム10
4と、この移動アーム104の先端部に連結された内視
鏡保持リング105とが設けられている。 【0077】さらに、制御装置83には電動マニピュレ
ータ101に接続されたマニピュレータ制御部106が
設けられている。このマニピュレータ制御部106は制
御部86に接続されている。そして、このマニピュレー
タ制御部106によって電動マニピュレータ101内の
図示しない各駆動モーターを動かし、電動マニピュレー
タ101のL字状部材103を矢印A方向に回動させ、
かつ矢印B方向に昇降動作させるとともに、移動アーム
104を矢印C方向に伸縮させるようになっている。 【0078】また、電動マニピュレータ101内の図示
しないエンコーダの情報はマニピュレータ制御部106
を介して制御部86へ伝わり、制御部86は電動マニピ
ュレータ101の姿勢及び硬性鏡55の先端部の位置を
算出可能となっている。それ以外の構成は第3の実施例
と同じであり、ここでは第3の実施例と同一部分には同
一の符号を付してその説明を省略する。 【0079】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施例の内視鏡装置の使用時には硬性鏡55の広角光
学系74を通して伝送される広角観察像の撮像範囲R3
から鉗子88の処置部90の近傍の特徴部92が外れて
しまった場合、術者がスイッチSを押すと、制御部86
は鉗子88の特徴部92が広角光学系74の撮像範囲R
3 から外れる直前の画像上の位置から、現在の鉗子88
の特徴部92の方向を推定し、その方向に硬性鏡55を
動かす様にマニピュレータ制御部106に指令を出す。
これにより、電動マニピュレータ101を動かし、鉗子
88の特徴部92が広角光学系74の撮像範囲R3 に挿
入させた後、電動マニピュレータ101への制御指令を
やめ、XYステージの方を制御する状態に切換えられ
る。さらに、この時点以後は第3の実施例と同様の拡大
光学系75からの拡大観察像の視野変換動作が行われ
る。 【0080】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、硬性鏡55を保持する電動マニ
ピュレータ101を設けたので、第3の実施例のように
第2のTVカメラユニット77の図示しないXYステー
ジを駆動し、XYステージによって第2のCCD79の
位置を移動させることにより、拡大光学系75からの拡
大観察像の視野変換を行う動作を、電動マニピュレータ
101の動作によって補完させることができる。そのた
め、硬性鏡55の広角光学系74を通して伝送される広
角観察像の撮像範囲R3 から鉗子88の処置部90の近
傍の特徴部92が外れてしまった場合でも、スイッチS
を押すことにより、電動マニピュレータ101を動か
し、簡単に鉗子88の特徴部92を広角光学系74の撮
像範囲Rに挿入させることができるので、硬性鏡55
の操作性を一層良くすることができる。 【0081】また、図11および図12(A),(B)
は本発明の第5の実施例を示すものである。本実施例は
第4の実施例の内視鏡装置における硬性鏡55の制御装
置83にさらにマーカ生成部111および画像合成部1
12を設けるとともに、画像合成部112に第2のTV
モニタ113を接続させたものである。 【0082】ここで、マーカ生成部111は制御部86
に接続されている。さらに、画像合成部112にはマー
カ生成部111からの出力信号および第2のCCU81
からの出力信号がそれぞれ入力されるようになってい
る。そして、この画像合成部112で合成された画像信
号が第2のTVモニタ113に入力され、マーカ生成部
111から出力されるマーカと第1のTVカメラユニッ
ト76の第1のCCD78によって撮像される広角観察
像とが合成された状態で第2のTVモニタ113に表示
されるようになっている。 【0083】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施例の内視鏡装置の使用時には制御装置83の位置
算出部85で算出した鉗子88の特徴部92の重心位置
に応じてマーカ生成部111によってマーカを生成し、
第2のCCU81に撮像される広角観察像と合成して第
2のTVモニタ113に表示する。この第2のTVモニ
タ113への表示方法は図12(A)に示すように制御
装置83の位置算出部85で算出した重心位置近傍また
は重心位置にマーカを表示する。 【0084】そして、第2のTVモニタ113に表示さ
れている鉗子88の特徴部92が図12(B)に示すよ
うに表示画面の中央位置から偏心された偏心位置にある
場合には術者は上記マーカで検出している重心位置と第
2のTVモニタ113に表示されている鉗子88の特徴
部92の位置とが一致している状態を確認したのち、操
作スイッチSを押し、重心位置が画面中心に来るように
電動マニピュレータ101を動作させる。 【0085】そこで、上記構成のものにあっては術者が
スイッチSを押したときに第2のTVモニタ113に表
示されている画面の中央にくる部位をあらかじめ確認す
ることができるので、安全性が向上する。 【0086】また、図13(A)〜(C)は本発明の第
6の実施例を示すものである。本実施例は上記第3〜第
5の各実施例で使用される鉗子88の挿入部89の先端
部分に複数、本実施例では3つの特徴部121,12
2,123を設けたものである。 【0087】そして、本実施例の鉗子88を上記第3〜
第5の各実施例の内視鏡装置で使用する場合には例えば
最先端の特徴部121が血液等で汚れ、この特徴部12
1が制御装置83の特徴量抽出部84で抽出できなかっ
た際に、特徴量抽出部84で抽出する特徴量を他の特徴
部122または123に合ったものに切換えるように制
御部86から特徴量抽出部84に指示することができ
る。 【0088】この場合、上記変更した特徴部122の重
心を画面の中央に合わせるように第2のTVカメラユニ
ット77内の第2のCCD79を動かすXYステージを
動かしても良いし、又、抽出する特徴部が変わったこと
に対応して重心を一致させる画面上の点をずらすように
しても良い。一例として図13(C)に示すように拡大
光学系75による視野範囲R の画面の中心より半径
rの円124を設定し、特徴部122の重心が上記円1
24の円周上の最も近い点に移動するようにXYステー
ジの位置を制御する。 【0089】そこで、上記構成のものにあっては鉗子8
8の挿入部89の先端部分に3つの特徴部121,12
2,123を設けたので、3つの特徴部121,12
2,123うちのいずれか、例えば最先端の特徴部12
1が血液等で汚れ、この特徴部121が制御装置83の
特徴量抽出部84で抽出できない場合に、他の特徴部1
22,123のマーカを設定することで鉗子88の特徴
部の検出を確実に行うことが可能となる。 【0090】また、図14乃至図16は本発明の第7の
実施例を示すものである。本実施例は第1の実施例の内
視鏡装置の一部を次のように変更したものである。すな
わち、本実施例では硬性鏡1の接眼部3に第1の実施例
のTVカメラユニット18とは異なる構成のTVカメラ
ユニット131を着脱可能に取付けたものである。な
お、本実施例中で、第1の実施例と同一部分には同一の
符号を付してその説明を省略する。 【0091】このTVカメラユニット131には図15
(A)に示すようにこのTVカメラユニット131のケ
ーシング132内にレンズユニット133と、複数の撮
像素子が並設された撮像素子ユニット134とが設けら
れている。ここで、レンズユニット133は硬性鏡1の
接眼部3の接眼レンズ5に離間対向配置されている。さ
らに、撮像素子ユニット134は硬性鏡1を通して伝送
される体腔内の光学像がレンズユニット133によって
結像される位置に配置されている。 【0092】また、撮像素子ユニット134の撮像素子
としては例えば固体撮像素子、好ましくはCCD135
が使用される。このCCD135は例えば縦横にそれぞ
れ4枚ずつ(4×4枚)並設されている。そして、これ
らの16枚のCCD135によって撮像素子ユニット1
34が構成されている。 【0093】さらに、TVカメラユニット131はケー
ブル136を介してカメラコントロールユニット(以下
CCU)137に接続されている。このCCU137に
はさらにモニタ138およびフットスイッチ139が接
続されている。なお、フットスイッチ139は鉗子13
のハンドル部16に着脱可能なハンドスイッチでもよ
い。 【0094】また、CCU137内には図15(B)に
示すようにフレームメモリ140が縦横にそれぞれ4枚
ずつ(縦に4列A〜D,横に4列a〜d)並設された1
6ケのフレームメモリ140(Aa〜Dd)からなるフ
レームメモリユニット141が設けられている。このフ
レームメモリユニット141の各フレームメモリ140
はTVカメラユニット131側の撮像素子ユニット13
4を構成する16枚のCCD135にそれぞれ対応させ
た状態で配置されている。そして、フレームメモリユニ
ット141の各位置(Aa〜Dd)のフレームメモリ1
40はそれぞれ対応する位置のTVカメラユニット13
1側のCCD135にそれぞれ接続されている。 【0095】さらに、CCU137内には上記フレーム
メモリユニット141とともに、図16に示すように上
記フレームメモリユニット141の各フレームメモリ1
40に記憶される画像情報を検出する検出回路(位置検
出手段)142と、この検出回路142およびフットス
イッチ139に接続された制御回路(観察視野移動手
段)143と、この制御回路143から出力される制御
信号によって制御され、モニタ138に表示するフレー
ムメモリ140を選択するセレクタ144とが設けられ
ている。ここで、フットスイッチ139のON/OFF
出力は制御回路143に入力される。そして、フットス
イッチ139をON操作することにより、検出回路14
2の出力に応じてセレクタ144を切換えるように制御
され、またフットスイッチ139をOFF操作した場合
には検出回路142の出力に応じてセレクタ144を切
換えないで今までの設定を維持するように制御される。 【0096】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、本実施例の内視鏡装置の使用時には術者はフット
スイッチ139をOFF状態で保持したままの状態で硬
性鏡1によって体腔内を観察する。 【0097】また、必要に応じ処置具、例えば把持鉗子
13を硬性鏡1とは別の孔からトラカール9´を通して
体腔内に挿入する。このように鉗子13を体腔内に挿入
した状態で、フットスイッチ139をON操作する。こ
のとき、体腔内の光学像は硬性鏡1の挿入部2内の対物
レンズ4及びリレーレンズ7…、接眼レンズ5を介して
伝送され、さらにTVカメラユニット131内のレンズ
ユニット133をさらに介して撮像素子ユニット134
に結像される。 【0098】ここで、撮像素子ユニット134を構成す
る16枚のCCD135…の出力画像はCCU137内
の16ケのフレームメモリ140(Aa〜Dd)にそれ
ぞれ記憶される。すなわち、硬性鏡1とは別の孔からト
ラカール9´を通して体腔内に挿通された鉗子13の画
像は図15(B)に示すようにその一部がCb,Ca,
Daの各位置のフレームメモリ140にそれぞれ記憶さ
れる。 【0099】さらに、16ケのフレームメモリ140
(Aa〜Dd)の出力信号は検出回路142に全て入力
される。この検出回路142では把持鉗子13の色マー
カー17が各位置のフレームメモリ140のうちのどの
位置のフレームメモリ140に存在するか検出する。図
15(B)の場合はCb位置のフレームメモリ140が
検出される。 【0100】この検出回路142の検出信号は制御回路
143に送出される。この制御回路143では検出回路
142からの検出結果に基づいてセレクタ144を切換
え制御する。このとき、セレクタ144によって16ケ
のフレームメモリ140(Aa〜Dd)のうちいずれか
1つのフレームメモリ140が選択される。例えば、図
15(B)の場合はCb位置のフレームメモリ140が
選択され、ここで選択されたフレームメモリ140に記
憶される画像情報がモニタ138に表示される。すなわ
ち、本実施例では図16に示すように鉗子13の一部、
たとえば色マーカー17がある鉗子13の先端部分が映
っている画像情報がモニタ138に表示される。 【0101】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、術者が鉗子13を所望の位置に
動かした場合には鉗子13の色マーカー17が映ってい
るフレームメモリ140を選択してモニタ138に表示
させることができるので、いちいち術者が硬性鏡1を動
かして鉗子13が硬性鏡1の視野内に映るように調整す
る必要が無く、操作性が非常に良い。また、視野変換を
機械的な移動機構を格別に使わず達成しているため、信
頼性が高い。 【0102】さらに、TVカメラユニット131側の撮
像素子ユニット134を構成する16枚のCCD135
のうちの1枚分のCCD135を使って撮像しているた
め、1枚のCCD135の画像を複数に分割する場合に
比べてモニタ138に表示される画像の画質の劣化がな
い。 【0103】なお、フレームメモリユニット141の全
てのフレームメモリ140の画像を適宜間引いてモニタ
138に表示して、広い範囲を観察する様にしても良
い。また、フレームメモリユニット141の全てのフレ
ームメモリ140の画像全体でなく、その一部を局部的
に表示してもよい。 【0104】また、TVカメラユニット131側の撮像
素子ユニット134を構成する16枚のCCD135か
らの画像情報をフレームメモリ140を介さずに直接モ
ニタ138に表示する構成にしても良い。 【0105】また、硬性鏡1を図示しない電動マニピュ
レータで保持し、把持鉗子13の先端の色マーカー17
が画像から外れてしまった場合に再び硬性鏡1の視野内
にとらえられる様に電動マニピュレータを動かし、硬性
鏡1の視野内では前述の方法で16枚のCCD135か
らの画像情報を選択してもよい。 【0106】また、図17(A)は本発明の第8の実施
例を示すものである。本実施例は第7の実施例の内視鏡
装置で使用される把持鉗子13の構成を次のように変更
したものである。すなわち、本実施例では把持鉗子13
の挿入部14の中間部に色マーカー151を設けたもの
である。 【0107】そして、本実施例の把持鉗子13の使用時
にはCCU137内の検出回路142では鉗子13の色
マーカー151を検出してその検出信号を制御回路14
3に送出する。制御回路143では鉗子13の色マーカ
ー151の位置から鉗子13の先端の処置部15の位置
を所定の計算式により求め、この先端処置部15の位置
を中心に1画面分(図17(A)中の点線枠152内の
部分)を複数のフレームメモリ140にまたがって読み
出す。さらに、この読み出し結果にもとづいてモニタ1
38の画面に処置具である鉗子13の先端の処置部15
の画像が表示される。 【0108】そこで、上記構成のものにあっては鉗子1
3の使用中、処置具である鉗子13の先端の処置部15
の画像をモニタ138の画面の略中心に配置することが
できるので、操作性が良い。 【0109】なお、TVカメラユニット131側の撮像
素子ユニット134を構成する16枚のCCD135か
らの画像情報をフレームメモリ140を介さずに直接モ
ニタ138に表示する構成にしても良い。 【0110】また、図17(B)は本発明の第9の実施
例を示すものである。本実施例は斜視型の硬性鏡161
に適用したものである。ここで、本実施例の斜視型の硬
性鏡161では例えば、挿入部162の中心軸O1 方向
に対して対物光学系の視野方向の光軸O2 の傾斜角αが
0°より大きく180°より小さい範囲に設定されてい
る。好ましくは傾斜角αが例えば30°に設定されてい
る。 【0111】また、対物光学系の視野角βは例えば70
°に設定されている。ここで、この対物光学系の視野角
βは硬性鏡161の挿入部162の中心軸O1 の方向を
オーバーラップするように設定されている。 【0112】この硬性鏡161の接眼部163にはTV
カメラユニット164が着脱可能に連結されている。こ
のTVカメラユニット164の内部にはCCD165が
配設されている。このCCD165はフレームメモリ1
66に接続されている。さらに、このフレームメモリ1
66にはメモリ167が接続されている。このメモリ1
67には制御回路168およびモニタ169がそれぞれ
接続されている。 【0113】また、硬性鏡161の挿入部162の手元
側にはこの硬性鏡161を回転駆動するドラム170が
設けられている。このドラム170は駆動モータ171
のシャフトに固着されている。この駆動モータ171は
ドライバ172を介して制御回路168に接続されてい
る。さらに、駆動モータ171のシャフトにはエンコー
ダ173が同軸的に固着されている。このエンコーダ1
73は制御回路168に接続されている。 【0114】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、本実施例の内視鏡装置の使用時には硬性鏡161
からの光学像はTVカメラユニット164のCCD16
5に結像される。このCCD165からの出力信号はフ
レームメモリ166に入力される。さらに、フレームメ
モリ166からの出力信号はメモリ167に出力され
る。 【0115】また、硬性鏡161はドラム170によっ
て挿入部162の中心軸O1 を中心に回転駆動される。
この硬性鏡161の回転駆動時には制御回路168によ
ってドライバ172を介して駆動モータ171が駆動さ
れる。 【0116】さらに、硬性鏡161の回転駆動中、エン
コーダ173の出力信号が制御回路168に入力され
る。そして、このエンコーダ173の出力、即ち硬性鏡
161の回転角に応じてフレームメモリ166の画像が
メモリ167に順次記憶される。このとき、メモリ16
7には硬性鏡161の複数の回転角度位置におけるフレ
ームメモリ166の画像が順次記憶される。 【0117】また、硬性鏡161の回転駆動中、制御回
路168から出力される制御信号がメモリ167に入力
され、この制御回路168からの制御信号にもとづいて
メモリ167に記憶されている硬性鏡161の複数の各
回転角度位置におけるフレームメモリ166の画像が順
次積層された状態でモニタ169に表示される。なお、
図17(B)中で、M1 は硬性鏡161の適宜の回転角
度位置におけるフレームメモリ166の画像、M2 は硬
性鏡161を回転して得られる全周の画像をそれぞれ示
すものである。 【0118】そこで、上記構成のものにあっては硬性鏡
161の回転駆動中、硬性鏡161の複数の回転角に応
じて得られるフレームメモリ166の画像をメモリ16
7に順次記憶させ、制御回路168からの制御信号にも
とづいてメモリ167に記憶されている硬性鏡161の
複数の各回転角度位置におけるフレームメモリ166の
画像を順次積層させた状態でモニタ169に表示させる
ようにしたので、斜視硬性鏡161を回転して得られる
全周の画像をモニタ169に表示させることができる。 【0119】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形
実施できることは勿論である。次に、本出願の他の特徴
的な技術事項を下記の通り付記する。 【0120】記 (付記項1) 体腔内の関心領域を拡大して観察する拡
大観察手段と関心領域周辺の広範囲を観察する広角観察
手段とを有する体腔内観察手段と、体腔内に挿入される
目標を識別する目標識別手段と、前記広角観察手段によ
り得られた広角観察画像から前記目標識別手段の位置を
検出する位置検出手段と、前記位置検出手段により検出
した位置情報に基づいて、前記拡大観察手段で得られた
拡大観察画像の観察視野を変化させる観察視野移動手段
と、この観察視野移動手段を動作させる動作手段とを具
備したことを特徴とする体腔内観察装置。 【0121】(付記項2) 付記項1に記載の体腔内観
察装置であって、前記拡大観察と前記広角観察との2方
向へ光路を導入する光路導入手段を有することを特徴と
する体腔内観察装置。 【0122】(付記項3) 付記項2に記載の体腔内観
察装置であって、前記光路導入手段は、光量を同時に2
方向へ分配することを特徴とする体腔内観察装置。 (付記項4) 付記項1乃至3に記載の体腔内観察装置
であって、前記観察視野移動手段は、撮像系移動手段か
らなることを特徴とする体腔内観察装置。 【0123】(付記項5) 付記項2に記載の体腔内観
察装置であって、前記光路導入手段は、光量を切り換え
て2分配することを特徴とする体腔内観察装置。 (付記項6) 体腔内の関心領域を拡大して観察する拡
大観察から、広範囲を観察する広角観察までの任意の倍
率で観察可能なズーム手段を有する体腔内観察装置手段
において、前記体腔内に挿入される目標を識別する目標
識別手段と、前記目標識別手段の位置を検出する位置検
出手段と、前記ズーム手段の倍率を検出するズーム倍率
検出手段と、前記位置検出手段から得られた位置情報と
前記ズーム倍率検出手段から得られたズーム倍率に基づ
いて前記ズーム手段で得られた観察画像の観察視野を移
動させる観察視野移動手段と、前記ズーム倍率に関わら
ず前記目標が観察画面上を移動する速度を略一定に維持
する観察視野移動制御手段とを具備したことを特徴とす
る体腔内観察装置。 【0124】(付記項7) 体腔内の関心領域を拡大し
て観察する拡大観察と、関心領域周辺の広範囲を観察す
る広角観察とを同時に行う手段とを有する体腔内観察手
段と、体腔内に挿入される目標識別手段と、前記体腔内
観察手段で得られた広角観察画像から前記目標識別手段
の位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段で
検出した位置に基づいて前記体腔内観察手段で得られた
拡大観察画像の観察視野を変化させる視野変換手段と、
前記視野変換手段を動作させる動作入力手段とからなる
体腔内観察システム。 【0125】(付記項7〜46の従来技術) 実開昭5
4−31390号公報や、実開平1−172015号公
報の技術。 (付記項7〜46の技術課題) 実開昭54−3139
0号公報や、実開平1−172015号公報の技術では
内視鏡下手術で求められる、体腔内関心領域の拡大像
と、その周辺の広角像の同時観察は可能であるが、それ
と同様に求められている、拡大観察時に頻繁に起こる、
処置対象部位の変化に伴なう視野変換の高度化(視野変
換の自動化による内視鏡保持者の負担低減、視野変換操
作の簡略化、迅速性向上等)はそれのみでは達成され
ず、他のシステムと組み合わせる必要が生じる。これは
システム全体の大型化によるセットアップ、操作の煩雑
化、コストアップを招いてしまう。 【0126】(付記項7〜46の目的) システム単体
で、関心領域の拡大像とその周辺の広角像の同時観察
と、視野変換の自動化が可能であり、シンプルかつ操作
性の良い体腔内観察システムを提供することにある。 【0127】(付記項7〜46の作用) 単体で関心領
域の拡大画像とその周辺を含んだ広角画像の同時観察
と、関心領域の移動に応じた自動の視野変換が行える。 (付記項8) 前記目標識別手段は、体腔内に挿入さ
れ、各種の手術に適用される処置具の先端付近に設けら
れることを特徴とする付記項7に記載の体腔内観察シス
テム。 【0128】(付記項9) 前記視野変換手段は、前記
体腔内観察手段で得られた拡大観察画像の観察視野の方
向を、前記位置検出手段で検出した位置が、観察視野の
範囲に含まれるように、変換されることを特徴とする付
記項7に記載の体腔内観察システム。 【0129】(付記項10) 前記体腔内観察手段は体
腔内に挿入される内視鏡と、前記内視鏡を保持する保持
手段と、前記内視鏡により伝送された体腔内像を撮像す
る撮像手段とからなる付記項7の体腔内観察システム。 【0130】(付記項11) 前記内視鏡は体腔内像を
伝送する1つの光学系を有し、前記撮像手段は前記伝送
された画像を2つに分配する光路分配手段と、分配され
た一方の像を撮像する広角撮像手段と、分配された他方
の像を拡大して撮像する拡大撮像手段とからなる付記項
10の体腔内観察システム。 【0131】(付記項12) 前記保持手段は手動マニ
ピュレータである付記項11の体腔内観察システム。 (付記項13) 前記保持手段は電動マニピュレータで
ある付記項11の体腔内観察システム。 【0132】(付記項14) 前記光路分配手段はハー
フミラーである付記項11の体腔内観察システム。 (付記項15) 前記光路分配手段はビームスプリッタ
である付記項11の体腔内観察システム。 【0133】(付記項16) 前記広角撮像手段は結像
レンズと、撮像素子とからなる付記項11の体腔内観察
システム。 (付記項17) 前記拡大撮像手段はズームレンズと、
結像レンズと、撮像素子とからなる付記項11の体腔内
観察システム。 【0134】(付記項18) 前記撮像素子は単板モザ
イクフィルタCCDである付記項16,17の体腔内観
察システム。 (付記項19) 前記撮像素子は3板式CCDである付
記項16,17の体腔内観察システム。 【0135】(付記項20) 前記目標識別手段は体腔
内に挿入される処置具先端に設けられた色材であり、前
記位置検出手段は前記色材の色を抽出し、その抽出部分
の重心位置を検出する色抽出画像処理装置である付記項
11の体腔内観察システム。 【0136】(付記項21) 前記目標識別手段は前記
処置具の挿入部複数箇所に設けられた色材であり、前記
位置検出手段は前記色材の色を抽出し、その抽出部分の
重心位置を検出する色抽出画像処理装置である付記項1
1の体腔内観察システム。 【0137】(付記項22) 前記目標識別手段は前記
処置具先端に設けられた輪郭強調用構造体であり、前記
位置検出手段は前記輪郭強調構造体の輪郭を抽出し、そ
の抽出部分の位置を検出する輪郭抽出画像処理装置であ
る付記項11の体腔内観察システム。 【0138】(付記項23) 前記視野変換手段は前記
拡大撮像手段に設けられている撮像素子を移動させる移
動手段と、前記位置検出手段で検出した位置に基づいて
前記移動手段の移動量を算出し、指令する位置指令手段
とからなる付記項12の体腔内観察システム。 【0139】(付記項24) 前記視野変換手段は前記
拡大撮像手段に設けられている結像レンズを移動させる
移動手段と、前記位置検出手段で検出した位置に基づい
て前記移動手段の移動量を算出し、指令する位置指令手
段とからなる付記項12の体腔内観察システム。 【0140】(付記項25) 前記視野変換手段は前記
拡大撮像手段に設けられている撮像素子を移動させる移
動手段と、前記位置検出手段で検出した位置に基づいて
前記移動手段の移動量を算出し、指令する位置指令手段
と、前記位置検出手段の検出範囲から前記目標識別手段
が外れた場合に前記保持手段の移動量を算出し、指令す
る保持手段位置指令手段とからなる付記項13の体腔内
観察システム。 【0141】(付記項26) 前記視野変換手段は前記
拡大撮像手段に設けられている結像レンズを移動させる
移動手段と、前記位置検出手段で検出した位置に基づい
て前記移動手段の移動量を算出し、指令する位置指令手
段と、前記位置検出手段の検出範囲から前記目標識別手
段が外れた場合に前記保持手段の移動量を算出し、指令
する保持手段位置指令手段とからなる付記項13の体腔
内観察システム。 【0142】(付記項27) 前記移動手段はXYステ
ージと、XYステージ駆動用モーターとからなり、前記
位置指令手段は前記動作入力手段からの入力がある間、
あらかじめ設定された画像上位置に前記位置検出手段で
検出した前記目標識別手段を位置させるような指令位置
を算出する演算部を有する付記項23,24,25,2
6の体腔内観察システム。 【0143】(付記項28) 前記動作入力手段はフッ
トスイッチである付記項11,12の体腔内観察システ
ム。 (付記項29) 前記動作入力手段はハンドスイッチで
ある付記項11,12の体腔内観察システム。 【0144】(付記項30) 前記内視鏡は体腔内像を
伝送する2つの光学系を有し、前記撮像手段は前記光学
系の一方からの像を撮像する広角撮像手段と、前記光学
系の他方からの像を拡大して撮像する拡大撮像手段とか
らなる付記項10の体腔内観察システム。 【0145】(付記項31) 前記保持手段は手動マニ
ピュレータである付記項30の体腔内観察システム。 (付記項32) 前記保持手段は電動マニピュレータで
ある付記項30の体腔内観察システム。 【0146】(付記項33) 前記広角撮像手段は結像
レンズと、撮像素子とからなる付記項30の体腔内観察
システム。 (付記項34) 前記拡大撮像手段はズームレンズと、
結像レンズと、撮像素子とからなる付記項30の体腔内
観察システム。 【0147】(付記項35) 前記撮像素子は単板モザ
イクフィルタCCDである付記項33,34の体腔内観
察システム。 (付記項36) 前記撮像素子は3板式CCDである付
記項33,34の体腔内観察システム。 【0148】(付記項37) 前記目標識別手段は体腔
内に挿入される処置具先端に設けられた色材であり、前
記位置検出手段は前記色材の色を抽出し、その抽出部分
の重心位置を検出する色抽出画像処理装置である付記項
30の体腔内観察システム。 【0149】(付記項38) 前記目標識別手段は前記
処置具の挿入部複数箇所に設けられた色材であり、前記
位置検出手段は前記色材の色を抽出し、その抽出部分の
重心位置を検出する色抽出画像処理装置である付記項3
0の体腔内観察システム。 【0150】(付記項39) 前記目標識別手段は前記
処置具先端に設けられた輪郭強調用構造体であり、前記
位置検出手段は前記輪郭強調構造体の輪郭を抽出し、そ
の抽出部分の位置を検出する輪郭抽出画像処理装置であ
る付記項30の体腔内観察システム。 【0151】(付記項40) 前記視野変換手段は前記
拡大撮像手段に設けられている撮像素子を移動させる移
動手段と、前記位置検出手段で検出した位置に基づいて
前記移動手段の移動量を算出し、指令する位置指令手段
とからなる付記項31の体腔内観察システム。 【0152】(付記項41) 前記視野変換手段は前記
拡大撮像手段に設けられている結像レンズを移動させる
移動手段と、前記位置検出手段で検出した位置に基づい
て前記移動手段の移動量を算出し、指令する位置指令手
段とからなる付記項31の体腔内観察システム。 【0153】(付記項42) 前記視野変換手段は前記
拡大撮像手段に設けられている撮像素子を移動させる移
動手段と、前記位置検出手段で検出した位置に基づいて
前記移動手段の移動量を算出し、指令する位置指令手段
と、前記位置検出手段の検出範囲から前記目標識別手段
が外れた場合に前記保持手段の移動量を算出し、指令す
る保持手段位置指令手段とからなる付記項32の体腔内
観察システム。 【0154】(付記項43) 前記視野変換手段は前記
拡大撮像手段に設けられている結像レンズを移動させる
移動手段と、前記位置検出手段で検出した位置に基づい
て前記移動手段の移動量を算出し、指令する位置指令手
段と、前記位置検出手段の検出範囲から前記目標識別手
段が外れた場合に前記保持手段の移動量を算出し、指令
する保持手段位置指令手段とからなる付記項32の体腔
内観察システム。 【0155】(付記項44) 前記移動手段はXYステ
ージと、XYステージ駆動用モーターとからなり、前記
位置指令手段は前記動作入力手段からの入力がある間、
あらかじめ設定された画像上位置に前記位置検出手段で
検出した前記目標識別手段を位置させるような指令位置
を算出する演算部を有する付記項40,41,42,4
3の体腔内観察システム。 【0156】(付記項45) 前記動作入力手段はフッ
トスイッチである付記項30の体腔内観察システム。 (付記項46) 前記動作入力手段はハンドスイッチで
ある付記項30の体腔内観察システム。 【0157】(付記項47) 前記内視鏡は体腔内像を
伝送する1つの光学系を有し、前記撮像手段は前記伝送
された画像を2つに分配する光路分配手段と、分配され
た一方の像を撮像する、結像レンズと撮像素子からなる
広角撮像手段と、分配された他方の像を拡大して撮像す
る、ズームレンズと結像レンズと撮像素子からなる拡大
撮像手段とからなり、前記視野変換手段は前記拡大撮像
手段に設けられている撮像素子を移動させる移動手段
と、前記ズームレンズのズーム比を検出し、そのズーム
比が変化した場合も観察対象の移動速度が一定となるよ
う前記移動手段の移動速度を算出する速度算出手段と、
前記位置検出手段で検出した位置に基づいて前記移動手
段の移動量を算出する手段と、算出した移動速度と移動
量を前記移動手段に指令する位置速度指令手段とからな
る付記項10の体腔内観察システム。 【0158】(付記項47〜61の従来技術) 特開平
6−30896号公報にはズームレンズを備えた内視鏡
を使用した装置が示されている。 (付記項47〜61の技術課題) 関心領域をズーム比
を変えて観察する場合に視野変換動作を行なうと、観察
範囲・観察対象の大きさが変化しているにも拘らず、視
野変換を行うスピードが、その変化を考慮せずに一定で
あるため、画面中の観察対象が移動するスピードがズー
ム比により異ってしまい、操作性を悪化させていた。 【0159】(付記項47〜61の目的) ズーム比が
変化した場合に、視野変換を行っても観察対象の移動速
度を一定とし、操作性を向上させた体腔内観察システム
を提供することにある。 【0160】(付記項47〜61の作用) ズーム比を
変えて関心領域の観察をした場合にも、観察対象の移動
スピードを一定に保つ。 (付記項48) 前記内視鏡は体腔内像を伝送する1つ
の光学系を有し、前記撮像手段は前記伝送された画像を
2つに分配する光路分配手段と、分配された一方の像を
撮像する、結像レンズと撮像素子からなる広角撮像手段
と、分配された他方の像を拡大して撮像する、ズームレ
ンズと結像レンズと撮像素子からなる拡大撮像手段とか
らなり、前記視野変換手段は前記拡大撮像手段に設けら
れている結像レンズを移動させる移動手段と、前記ズー
ムレンズのズーム比を検出し、そのズーム比が変化した
場合も観察対象の移動速度が一定となるよう前記移動手
段の移動速度を算出する速度算出手段と、前記位置検出
手段で検出した位置に基づいて前記移動手段の移動量を
算出する手段と、算出した移動速度と移動量を前記移動
手段に指令する位置速度指令手段とからなる付記項10
の体腔内観察システム。 【0161】(付記項49) 前記内視鏡は体腔内像を
伝送する2つの光学系を有し、前記撮像手段は前記光学
系の一方からの像を撮像する、結像レンズと撮像素子か
らなる広角撮像手段と、前記光学系の他方からの像を拡
大して撮像する、ズームレンズと結像レンズと撮像素子
からなる拡大撮像手段とからなり、前記視野変換手段は
前記拡大撮像手段に設けられている撮像素子を移動させ
る移動手段と、前記ズームレンズのズーム比を検出し、
そのズーム比が変化した場合も観察対象の移動速度が一
定となるよう前記移動手段の移動速度を算出する速度算
出手段と、前記位置検出手段で検出した位置に基づいて
前記移動手段の移動量を算出する手段と、算出した移動
速度と移動量を前記移動手段に指令する位置速度指令手
段とからなる付記項10の体腔内観察システム。 【0162】(付記項50) 前記内視鏡は体腔内像を
伝送する2つの光学系を有し、前記撮像手段は前記光学
系の一方からの像を撮像する、結像レンズと撮像素子か
らなる広角撮像手段と、前記光学系の他方からの像を拡
大して撮像する、ズームレンズと結像レンズと撮像素子
からなる拡大撮像手段とからなり、前記視野変換手段は
前記拡大撮像手段に設けられている結像レンズを移動さ
せる移動手段と、前記ズームレンズのズーム比を検出
し、そのズーム比が変化した場合も観察対象の移動速度
が一定となるよう前記移動手段の移動速度を算出する速
度算出手段と、前記位置検出手段で検出した位置に基づ
いて前記移動手段の移動量を算出する手段と、算出した
移動速度と移動量を前記移動手段に指令する位置速度指
令手段とからなる付記項10の体腔内観察システム。 【0163】(付記項51) 前記保持手段は手動マニ
ピュレータである付記項47,48,49,50の体腔
内観察システム。 (付記項52) 前記光路分配手段はハーフミラーであ
る付記項47,48の体腔内観察システム。 【0164】(付記項53) 前記光路分配手段はビー
ムスプリッタである付記項47,48の体腔内観察シス
テム。 (付記項54) 前記撮像素子は単板モザイクフィルタ
CCDである付記項47,48,49,50の体腔内観
察システム。 【0165】(付記項55) 前記撮像素子は3板式C
CDである付記項47,48,49,50の体腔内観察
システム。 (付記項56) 前記目標識別手段は体腔内に挿入され
る処置具先端に設けられた色材であり、前記位置検出手
段は前記色材の色を抽出し、その抽出部分の重心位置を
検出する色抽出画像処理装置である付記項47,48,
49,50の体腔内観察システム。 【0166】(付記項57) 前記目標識別手段は前記
処置具の挿入部複数箇所に設けられた色材であり、前記
位置検出手段は前記色材の色を抽出し、その抽出部分の
重心位置を検出する色抽出画像処理装置である付記項4
7,48,49,50の体腔内観察システム。 【0167】(付記項58) 前記目標識別手段は前記
処置具先端に設けられた輪郭強調用構造体であり、前記
位置検出手段は前記輪郭強調構造体の輪郭を抽出し、そ
の抽出部分の位置を検出する輪郭抽出画像処理装置であ
る付記項47,48,49,50の体腔内観察システ
ム。 【0168】(付記項59) 前記移動手段はXYステ
ージと、XYステージ駆動用モーターとからなり、前記
位置速度指令手段は前記動作入力手段からの入力がある
間、あらかじめ設定された画像上位置に前記位置検出手
段で検出した前記目標識別手段を位置させるような指令
位置を算出する演算部を有する付記項47,48,4
9,50の体腔内観察システム。 【0169】(付記項60) 前記動作入力手段はフッ
トスイッチである付記項47,48,49,50の体腔
内観察システム。 (付記項61) 前記動作入力手段はハンドスイッチで
ある付記項47,48,49,50の体腔内観察システ
ム。 【0170】(付記項62) 体腔内に挿入される内視
鏡と、前記内視鏡を保持する保持手段と、前記内視鏡に
より伝送された体腔内像を撮像する撮像手段とからなる
体腔内観察手段と、体腔内に挿入される目標識別手段
と、前記体腔内観察手段で得られた画像から前記目標識
別手段の位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出
手段で検出した位置に基づいて前記体腔内観察手段の観
察視野を変化させる視野変換手段と、前記視野変換手段
を動作させる動作入力手段とからなる体腔内観察システ
ム。 【0171】(付記項62〜74の従来技術) 特願平
6−308740号には内視鏡下の手術中、内視鏡によ
って観察される処置具の位置情報にもとづく画像メモリ
の切り出しで内視鏡の視野制御を行い、内視鏡の視野を
処置具の先端部に向けた状態で保持する技術が示されて
いる。 【0172】(付記項62〜74の技術課題) 特願平
6−308740号では内視鏡下手術に於ける視野変換
を、撮像素子の1部分の切り出し位置を制御することで
行っているため、機構部分を持たず、システムがコンパ
クトかつローコストに実現できるが、素子の1部分のみ
を使い拡大して表示するため、画質の劣化が避けられな
いという問題があった。 【0173】(付記項62〜74の目的) 内視鏡視野
変換を、機構を用いず電子的に、かつ画質の劣化なしに
達成可能な体腔内観察システムを提供することにある。 (付記項62〜74の作用) 電子的な内視鏡視野変換
を、画質を劣化させることなく行える。 【0174】(付記項63) 前記保持手段は手動マニ
ピュレータである付記項62の体腔内観察システム。 (付記項64) 前記撮像手段は複数の撮像素子と、結
像レンズと、結像された像を前記複数の撮像素子で空間
分割的に撮像する手段とからなり、前記視野変換手段は
前記複数の撮像素子全信号を用いて前記位置検出手段に
より検出された前記目標識別手段が映っている撮像素子
を判別する判別手段と、前記目標識別手段が映っている
撮像素子を選択し、前記動作入力手段からの入力がある
間、その画像を表示する素子選択表示手段とからなる付
記項62の体腔内観察システム。 【0175】(付記項65) 前記撮像手段は複数の撮
像素子と、結像レンズと、結像された像を前記複数の撮
像素子で空間分割的に撮像する手段とからなり、前記視
野変換手段は前記複数の撮像素子全信号を用いて前記位
置検出手段により前記目標識別手段の位置を検出し、前
記動作入力手段からの入力がある間、その位置を略中心
とした1画面分を前記複数の撮像素子にまたがって読み
出す読み出し手段とからなる付記項62の体腔内観察シ
ステム。 【0176】(付記項66) 前記撮像手段は複数の撮
像素子と、結像レンズと、結像された像を前記複数の撮
像素子で空間分割的に撮像する手段とからなり、前記視
野変換手段は前記複数の撮像素子全信号を用いて前記位
置検出手段により前記目標識別手段の位置を検出し、前
記動作入力手段からの入力がある間、その位置を略中心
とした1画面分を前記複数の撮像素子にまたがって読み
出す読み出し手段と、前記読み出し手段からの1画面分
の信号を記憶する記憶手段とからなる付記項62の体腔
内観察システム。 【0177】(付記項67) 前記撮像手段は複数の撮
像素子と、結像レンズと、結像された像を前記複数の撮
像素子で空間分割的に撮像する手段とからなり、前記視
野変換手段は前記複数の撮像素子全信号を記憶する記憶
手段と、前記記憶手段に記憶された信号を用いて前記位
置検出手段により前記目標位置識別手段の位置を検出
し、前記動作入力手段からの入力がある間、その位置を
略中心として、1画面分を前記複数の撮像素子にまたが
って読み出す読み出し手段とからなる付記項62の体腔
内観察システム。 【0178】(付記項68) 前記撮像素子は単板モザ
イクフィルタCCDである付記項64,65,66,6
7の体腔内観察システム。 (付記項69) 前記撮像素子は3板式CCDである付
記項64,65,66,67の体腔内観察システム。 【0179】(付記項70) 前記目標識別手段は体腔
内に挿入される処置具先端に設けられた色材であり、前
記位置検出手段は前記色材の色を抽出し、その抽出部分
の重心位置を検出する色抽出画像処理装置である付記項
64,65,66,67の体腔内観察システム。 【0180】(付記項71) 前記目標識別手段は前記
処置具の挿入部複数箇所に設けられた色材であり、前記
位置検出手段は前記色材の色を抽出し、その抽出部分の
重心位置を検出する色抽出画像処理装置である付記項6
4,65,66,67の体腔内観察システム。 【0181】(付記項72) 前記目標識別手段は前記
処置具先端に設けられた輪郭強調用構造体であり、前記
位置検出手段は前記輪郭強調構造体の輪郭を抽出し、そ
の抽出部分の位置を検出する輪郭抽出画像処理装置であ
る付記項64,65,66,67の体腔内観察システ
ム。 【0182】(付記項73) 前記動作入力手段はフッ
トスイッチである付記項62の体腔内観察システム。 (付記項74) 前記動作入力手段はハンドスイッチで
ある付記項62の体腔内観察システム。 【0183】 【発明の効果】本発明によれば観察手段の広角視野観察
によって体腔内の広角視野を観察し、拡大観察によって
広角視野の一部を拡大することにより、体腔内の関心領
域の拡大画像とその周辺を含んだ広角画像の同時観察を
行うとともに、観察手段の視野内の目標物を目標物識別
手段によって識別し、広角視野観察により得られた広角
画像から位置検出手段によって目標物の位置を検出する
とともに、操作手段によって観察視野移動手段の動作を
制御し、位置検出手段により検出された目標物の位置情
報に基づいて観察視野移動手段によって拡大観察の拡大
画像の視野を移動させるようにしたので、観察対象(関
心領域)の拡大像とその周辺の広角像の同時観察と、視
野変換の自動化が可能であり、装置全体の構成がシンプ
ルで、かつ操作性を良くすることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の第1の実施例を示す内視鏡装置全体
の概略構成図。 【図2】 (A)は第1の実施例の硬性鏡とTVカメラ
ユニットの内部構成を示す概略構成図、(B)はTVモ
ニタの画面を示す平面図。 【図3】 第1の実施例の視野変換制御ユニットの概略
構成図。 【図4】 本発明の第2の実施例を示す内視鏡装置全体
の概略構成図。 【図5】 第2の実施例の視野変換制御ユニットの概略
構成図。 【図6】 本発明の第3の実施例を示す内視鏡装置全体
の概略構成図。 【図7】 第3の実施例の内視鏡の内部構成を示す概略
構成図。 【図8】 (A)はTVモニタの表示画面を示す平面
図、(B)は広角光学系側の第2のCCUに撮像される
広角観察像を示す平面図、(C)はTVモニタの拡大画
像の表示画面の中央部位に鉗子の特徴部を表示させた状
態を示す平面図。 【図9】 (A)は鉗子の特徴部が拡大光学系の観察範
囲から外れて表示されている状態を示す平面図、(B)
は鉗子の特徴部が拡大光学系の観察範囲の中央部位に表
示されている状態を示す平面図。 【図10】 本発明の第4の実施例を示す内視鏡装置全
体の概略構成図。 【図11】 本発明の第5の実施例を示す内視鏡装置全
体の概略構成図。 【図12】 第5の実施例のTVモニタの表示画面を示
すもので、(A)はTVモニタの表示画面に観察対象物
およびマーカーを表示させた状態を示す平面図、(B)
はTVモニタの表示画面のマーカー内から観察対象物が
外れている状態を示す平面図。 【図13】 本発明の第6の実施例を示すもので、
(A)は処置具の側面図、(B)はTVモニタの広角画
像の表示画面を示す平面図、(C)はTVモニタの拡大
画像の表示画面を示す平面図。 【図14】 本発明の第7の実施例を示す内視鏡装置全
体の概略構成図。 【図15】 (A)は第7の実施例の硬性鏡とTVカメ
ラユニットの内部構成を示す概略構成図、(B)はフレ
ームメモリの概略構成図。 【図16】 第7の実施例のTVモニタに接続された制
御回路の概略構成図。 【図17】 (A)は本発明の第8の実施例のフレーム
メモリの概略構成図、(B)は本発明の第9の実施例の
内視鏡装置全体の概略構成図。 【符号の説明】 17,151…色マーカー(目標物識別手段)、18,
131…TVカメラユニット(観察手段)、21,75
…拡大光学系(拡大手段)、22,74…広角光学系
(広角視野形成手段)、33,139…フットスイッチ
(操作手段)、35…抽出画像生成部(位置検出手
段)、38…XYステージ制御部(観察視野移動手
段)、57…接眼部(観察手段)、85…位置算出部
(位置検出手段)、92…特徴部(目標物識別手段)、
86…制御部(観察視野移動手段)、S…スイッチ(操
作手段)、142…検出回路(位置検出手段)、14
3,168…制御回路(観察視野移動手段)、173…
エンコーダ(位置検出手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−197716(JP,A) 特開 平5−337118(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 1/00 - 1/32

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 体腔内の広角視野を観察する広角視野観
    察と前記広角視野の一部を拡大する拡大観察とを同時に
    行う観察手段と、 前記観察手段の視野内の目標物を識別する目標物識別手
    段と、 前記観察手段により得られた広角画像から前記目標物の
    位置を検出する位置検出手段と、 この位置検出手段により検出された位置情報に基づい
    て、前記拡大観察の拡大画像の視野を移動させる観察視
    移動手段と、 前記観察視野移動手段の動作を制御する操作手段とを具
    備したことを特徴とする体腔内観察装置。
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